
猛暑が続く今年の夏ですが、気をつけたいのは水分が不足することにより危険性が増す熱中症や水分が不足するために起こる脱水症状。これらを防ぐためにも欠かせないのが、こまめな水分補給です。
この夏に限らず、近年一流モデルのミランダ・カーさんを筆頭に美容業界では、水の存在が話題となっており強いこだわりを持つ人が増えています。
そんな美のプロが提唱する美容法のひとつに『水分を1日2~3リットル飲むようにすることで美しく、健康になる!』と提唱される方もいて、その言葉通り実践していたクライアントさんがいました。
このクライアントさんは、数年間この水分を2~3リットル飲むことを意識した生活を続けていましたが、先日そのことがきっかけで関節の動きが悪くなり、身体の不調につながっていることがわかりました。
水をどのくらい摂取するのかは、日常での活動や、職業などによっても変わると思いますが、過剰に摂り過ぎるのも今回のような症状が出る可能性もあるということです。
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水太りで可動域が狭くなる
このクライアントさんの場合、1日にお水を中心に味噌汁、野菜ジュースなどの水分を意識的に摂るようにし、寝る前には500mlのお水を余分に摂ってから寝ていたそうです。
このような状態を数年続けており、それが当たり前になっていました。ただ、この方の悩みは、身体の硬さとダルさ、またダイエットもしたいと考えていましたが、自分ではどうやっても体重に変動が出てこなかったそうです。
この方の“身体の硬さ”という表現は、一般的にいわれる身体が硬い、可動域が狭い、少し前屈などをしてもすぐに引っかかる感覚がある、というみなさんが指すものとは少し違い、手足がパンパンに浮腫んで動きにくいという表現が一番合うものでした。
結論は、水分を摂り過ぎていたことによる全身の浮腫みのせいで、動きづらさとダルさがでていました。
組織内に余分な水分がたまってしまうことを“浮腫み”といいますが、この浮腫みがあるために皮膚などの動きが悪くなり、その影響も受けることで可動域が制限されてしまうことがあります。
まず3日間の絶食に近い状態にすることで驚くほどしぼんだ身体
このクライアントさんについては、魚住先生からのアドバイスをいただいたことを実践し、3日間のみ食事や水分量については制限をし、身体の変化を見ることにしました。
これは非常におもしろい結果になりましたが、3日間で体重は1kg強の減量をし、何よりも見た目のしぼみ方やご本人の身体に対する感覚が、「身体が軽い」「数年ぶりぐらいにこんなに身体が動いた」「ダルさがない」「今まで以上に水分量が多いことを実感した」などという感想をおしゃっていました。
数年ぶりに体重に変動が出て、今まで何をしてもうまくいかなかったのが、たった3日で変化を感じれたことに感動し、何事も“適度”が大切だということを悟られていました。
実際に水分を抜いたことで、身体の動きも変わり、今までよりもスムーズな動きができるようになったことと、一番興味を引いたのは、トレーニング中に息の上がり方に大きく改善が見られたことです。
今までは、少し身体を動かすだけでもハアハアなっていましたが、先日はそれがあまり見えませんでした。
これもご本人も感じられており、トレーニングの内容についても大きく変化が生まれました。
水分量は2~3リットルを飲むのではなく、必要に応じて量を変化させる
今回のことから水分量については、改めて考えるきっかけになりました。
もし、この方が絶食のような形を摂ることは難しい場合、半身浴やサウナなどで汗をかいていただく予定でもありました。今回の目的は、いかに身体から水分を抜いてしまうかということです。
この方は、事務職で普段はあまり外出もしませんので、涼しいクーラーの利いたところで過ごすことが多い。
運動をする方であれば、汗のかく量が多いため、水分を極端に制限するよりもある程度で十分ですし、走る時間を長くするなど、水分量は同じでも汗をかく量を増やすことで体内の水分量を減らすことも考えられます。
必要量が決まっているのではなく、このようにそれぞれの生活のリズムによってどのような水分摂取があっているのかを探る必要があると思います。
ですので、モデルの方がされている方法をそのまま真似することは意外に落とし穴があることがあります。
いつもお伝えすることですが、みなさん一人ひとり生活のリズム、職業などが違い習慣も違います。
まずは、今の自分がどのようになっていて、そこから目標にする身体になるためには何をすればいいのか、現状を把握したうえで、やることを選択していくことが、より的確に身体を変えるためには必要なことなんじゃないかなと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?モデルの方が実践していることは、どうしてもきれいになりそうだったり、効果的なように映るものも多くありますが、一度冷静に考えてから取り組むことで結果も変わってくるのではないでしょうか。
最後に今日のまとめをしていきたいと思います。
- 水太りをすることで、可動域に制限が出る
- 体内の水分量を適度に保つことで、身体のダルさが改善することがある
- 水太りを改善するために、ファスティングをすることもある
- 水分量は、それぞれの生活習慣に合わせて変化させる
- 方法を真似することよりも、自分に必要なことを見極めてそれに取り組む
というような内容でお送りしていきました。水分量については意識していないこともあり、摂り過ぎの場合もありますし、少なすぎる場合もあります。まずは、自分が日頃どれだけの水分量を摂っているのかを把握することも大切なことだと思いますので、一度意識してみてはいかがでしょうか。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。