先日、あるクライアントさんの姿を見ていて、身体が引き締まってきたなと思う方がいらっしゃいました。
この方はむくみやすく、水分を多めに摂られている方でしたのでまずは汗をかけるようにしましょう、ということで、アドバイスをしていました。
実際に半身浴や、岩盤浴にも行かれ、汗をかかれることで身体のむくみ感は改善されていきました。このとき、ひとつ習慣として“ウォーキング”をはじめられたようで、通勤の際に2つ手前の駅で降りて、そこから歩いて会社に向かうことにしたそうです。
片道約20~30分の距離で、会社に着く頃は少し汗ばみ朝から気分も爽快になり、帰りもリフレッシュになって毎日継続されていたそうです。結果的に食事をほとんど変えることなく2ヶ月で1kg体重が減り、見た目も周りから「痩せた?」と聞かれることが増えてきたそうです。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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たった1kgと思われるかもしれませんが、これはダイエットをする上では大切な感覚だと思います。
最近では炭水化物抜きダイエットといって、お米を食べなかったり、食事をほとんど摂らないような生活をしている方が増えています。また短期間で大幅なダイエットを試み、ストレスと戦い続けている方が増えています。
このクライアントさんの場合、外食にも行くし、行動的で海外にも旅行で行って現地の食事を楽しみながら旅をしていたりします。それが楽しみで、できることを毎日するのはこういう“楽しみのため”と言ってストレスを感じることなくウォーキングも続けられています。
今日はこのクライアントさんから感じた、ダイエットというものについて近年の日本の食事の推移をふまえて書いていきたいと思います。
1970年頃から現在までの摂取量の推移
ここからはダイエットをしていきたい方のお役に立てればと思います。
現代の食事は昔に比べ、摂取カロリーとしては低下してきているものの肥満になっている人が増えていると言われています。
1970年から2009年の摂取カロリーの推移をグラフにまとめてみました。
これを見て思うことは、年々摂取量は低下しているにも関わらず、肥満になっている人は増加しています。その理由は次のグラフで、一つの原因が見えてきます。
肥満が増え始めた1965年以降の食事の特徴
グラフは国民栄養の現状を参考にさせていただき、自分でグラフを作成したのですが、細かな推移は表せておらず、大体の推移になっていますので参考程度にご覧ください。
1946年の食事を100とし、そこからどのように摂取されるものが変動しているかみていますが、注目すべきは水色で表されている“動物性脂質”です。1960年代以降、急速の伸びを記録し、1999年には、1946年に比べ4.5倍の数値となってしまっています。
またそれに比べ、赤色で表されている“炭水化物”、お米の摂取量は1946年の摂取量よりも、3割ほど減少になっています。
- 動物性脂質=増加
- 炭水化物=低下
ということになっています。
お米の摂取量が減り、動物性脂質の摂取量が増え、ものが柔らかくなってきた。噛む習慣が薄れ、噛む回数が減ることで満腹中枢への刺激が遅くなり、満腹を感じるまでに多くの動物性脂質を中心に余分なエネルギーまでも摂取してしまっていると考えられます。
量だけではなく、質が悪くなることで肥満になる人を増やしている原因として考えられます。
お米の摂取量の減少は、肥満との関わりやダイエットをする方がお米の必要性を理解する上では、判断材料になるのではないでしょうか?
お米を食べることで太るよりも、お米を食べなくなっていることで肥満者が増える現状をどのように見ればいいのでしょうか?お米を食べることは決して太ることとは、言いきれないと思います。
動物から静物化している習慣を変える
さて、そんな食事の変動を振り返っていただきましたが、お米を食べることはダイエッターにとっても必要であると思いますが、日頃の習慣を変えることで体重も自然と減っていきます。
基本的に食べることが嫌いな人はあまりいないと思いますが、女性なら楽しみのひとつだと思います。
現代人の生活が動物から静物化しているということを以前から紹介していますが、とにかく動かなくなっているから、肥満の原因にもなっています。
冒頭でも紹介しましたが、毎日片道約20~30分の通勤の距離を歩かれるクライアントさんが、特に食事の調節をなしに、2ヶ月で1kg体重が落ちたそうです。これも、習慣になればしんどさを感じず、気持ちよく毎日継続できているそうです。
静物化から動物へ。まずは日常の中で動くことを意識するだけでも体重は変動していくと思います。まずは小さな積み重ねを繰り返してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ダイエットをしている方も、食べないというストレスが身体にとって害になり、それが原因で病気になる可能性もあると思います。また余分にお米を警戒しすぎてしまい、かえってそれが太る原因になる可能性があることは上記のグラフを中心に感じていただけたと思います。
本当に身体を変える上で大切なことをまとめていきたいと思います。
- 極端な食事をせずに、ストレスを抱えすぎないように食べること
- 日頃からお米を食べ、よく噛む癖をつけていく
- 静物化してしまわないように動く習慣をつける
- 日常の中で便利と思う自動化されているものをあえて避ける
- 代謝のいい身体にするために、筋肉をつける
- 食べることを楽しみ、変わることを楽しいと理解する
歴史を追っていくと、日本の生活がどのように変わってきているのかがよくわかります。
元禄時代の食事や江戸時代の食事を、武玉川を通して知っていくと昔の人はなんて頭がいいのだろう、どれだけ健康的な生活を送っていたのかがわかります。
パーソナルトレーニングの時間の中でもそれらを理解して、実行していただくために、わかりやすいアドバイスをおくれるようにまだまだ学ばないといけないですね。
みなさんの毎日の食事からお米の存在がなくなっていませんか?
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうごさいました。