先日、クライアントさんとのセッションでポッコリお腹の引き締めについて話をしていましたが、セッションを終えた後にお腹が引き締まり、その変化についてブログでいつも書いている理由がわかったとおっしゃっていました。
この方の場合、立ち方に問題があり、仕事の影響で身体が硬く循環が悪く、
などがみられ、整えるトレーニングを行い身体の歪みを直し、筋肉を緩めていきました。するとセッション後は、身体も軽く、詰まっているような感じが改善されたそうで、整えることでもお腹が引き締まることを体感されていました。
お腹を引き締めるためには、個人によって方法は異なりますが、このように循環の改善を行い、整えるトレーニングを行うことでもお腹は引き締まります。今日はそんなセッションで感じたことをまとめていきたいと思います。
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なぜお腹がポッコリ出てしまうのが重要
夏に向かうにつれてますます雑誌などではダイエット特集が組まれていますね。これらの内容は、〇〇を食べれば太るから〇〇に変えよう!といったことや、エクササイズが紹介されていますが、多くの場合、それらを実践しても効果が出るかどうかは個人によってまちまちです。
それは考えるとわかることですが、お腹を引き締めるのも、ダイエットをするにも、なぜ現状の身体になっているのかという原因があるはずです。
- 運動不足
- 食べ過ぎ
- 姿勢が崩れている
- 身体が歪んでいる
理由はさまざまで、それらが原因で現状の身体になっています。もし、普段の生活からきちんとしていれば、病的な問題がなければおそらく何も問題はなく、体型もシェイプされた状態だと思いますし、無駄な脂肪がつくこともないはずです。
でもそうでないから悩み、ダイエットやトレーニングを繰り返すことをしていると思います。
この“なぜ”をきちんとみつけることが大切で、これはトレーナーや栄養士など専門職の人に見て気づくことも多いと思いますし、もちろん自分の生活を振り返ってみて「あっ、食べ過ぎてる。」と気づくこともあると思います。
原因をみつけることで、その改善を行うことで身体も変わっていくはずです。行先のわかった電車に乗ると確実に目的の駅にたどり着けますが、急いで目の前に来た電車に飛び乗って、あとから行先を確認すると実は目的の場所と全く違うかった、というようにいちかばちかは時間がかかりますし、無駄なことをしてしまう恐れもあります。
まずはなぜお腹がポッコリなってしまうのか、その原因を明確にすることが重要になります。
今回はまず、筋肉を緩め、身体を整えることからスタート
この方の場合、身体が硬く皮膚も緊張しており動きも硬いような状態でした。まず初めに行ったのは、各関節を動かし、その中で筋肉を緩めるということ。
関節運動をするときには、呼吸も意識的に行い、動きをよくしていきました。これだけ身体の緊張があると呼吸といっても、うまく深呼吸ができなかったり、あまり吸い込めないという状態でしたので、関節運動の前に呼吸だけを繰りかえし行いました。
以前、筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介でもお伝えしていますが、呼吸を繰り返すだけでも筋肉を緩めることができ、胸郭の緊張があったためこの呼吸によって緩めていきました。
- 呼吸のみ
- 関節運動をしながら呼吸をする
- 関節運動を行い、そこから呼吸をし、筋肉に揺らぎを与える
などバリエーションを加えながら全身を動かしていきました。すると、これだけでも身体が緩み、全身がしぼんだようになり、身体も楽になったそうです。
エクササイズでポッコリお腹を引き締める
関節運動のほかに、ディープスクワットやデッドリフトのようないわゆる立つ→しゃがむという動きを繰り返していきました。太ももの外側にポコッとした張りもあり、股関節にも捻じれがあったため、このようなエクササイズを繰り返していきました。
またショルダープレスで、胸郭を引き上げるような動きを意識させ、繰り返すことでもお腹周りが引き締まることを体感していただき、このようなエクササイズのセット間は、呼吸→ブラブラ運動というように筋肉を緊張させないように筋肉に揺らぎを与えていきました。
このように引き上げるようなイメージを持つことでもお腹は引き締まりますし、普段から胸郭を引き上げるように歩くことでもお腹が引き締まったクライアントさんもいます。
この方の場合も、このようにエクササイズを通じてお腹を引き締めていきました。
日頃どのようなことをすればいいのか?
このクライアントさんのように毎回のセッションで小さな変化を感じていただくことは重要なことだと感じていますが、これだけではまた姿勢が崩れ、循環も悪くなってしまいます。
というのは、大切なことは日頃どのようにこの状態を維持するのかということで、良い状態をできるだけ保持することで循環の改善もされます。筋肉が硬くならないようにこの方には座ってできる体操をお伝えしています。
- 呼吸をして肩を上下に揺らす
- 腕や脚をブラブラさせる
- 体幹を揺する
これらを日頃から継続していただきましたが、お腹も以前に比べると引き締まり、何よりも身体が軽くなって悩んでいた首や肩のこりが改善され、通っていた整体やマッサージに通わなくても済むようになったそうです。
そういった変化はうれしいことですし、お腹も身体のこりなども日常の中に原因があるため、その改善をする必要があります。ですので、セッションだけではなく、自分でもそれらを意識し、改善する必要があるということはお伝えしていき、ご理解をいただいています。
日頃からそうやって実践していただく方は、身体の変化も違いますし、セッションだけではなくクライアントさんの身体や生活リズムに対する考え方を変えていくことも非常に大切なことだと改めて感じました。
食事の質を変えていく
お腹がポッコリなる原因のひとつに食事の影響もあると思いますが、この方もあまり質の高い食事内容ではなく、今ここの改善をしていただいていますが、現代人はやはり食べ過ぎ傾向にあります。
いろんなクライアントさんの食生活をのぞかせていただいてますが、インスタント、買ってきたお弁当、プロテインのみなど偏った食事というのが目立ちます。
お菓子やジュースも多く、夜は基本的に外食といったペースで、栄養的にも足りていませんし、日本人の食のベースになっているであろうお米を避ける方は本当に多くなっています。
このような食生活を変えることでも便秘の改善、循環の改善につながりますし、これによってもお腹を引き締めることができると思います。
みなさんも食事を変える必要があることはご理解されていますが、どうしてもお米=太るというのがインプットされているそうで、こういった考えを改善していくのは今後の課題かなと思います。
食事の質もお腹を引き締める上では重要なウエイトを占めてきます。
最後に
いかがでしたでしょうか。今日は実際にクライアントさんとのセッションで感じたことを書いていきましたが、お腹を引き締める=腹筋ではないということが読者の方にはご理解いただけたかなと思います。
雑誌などで書かれていることがすべて間違っているというつもりもありませんが、やはり、読んでもらうために書かれていることが多く、ブログを通じても感じることですが、本当に大切なことというのは以前から言われていることが多いため華がないのかもしれません。
読者の方もそれでは飽きてしまいますよね。ただ、そういった当たり前の情報に感じることが本来は、本質をついていたり正当性を持っていたりすることが多いものです。
身体を変えていきたいのか、それとも最新のエクササイズやダイエットを実践して“楽しむ”だけの目的なのか、それぞれの目的によって大きく変わってくると思います。
お腹を引き締めるためには、体幹トレーニングや腹筋が絶対的に必要ではなく、すべてはなぜお腹が膨らんでしまうのかという原因です。そこをきちんと見ることができ、方法が目的にあっていればお腹は引き締まっていくはずです。
今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。