先日、魚住先生の元へ個人教授を受けに行ってきました。
今回の内容も日頃パーソナルトレーニングを行って出てきた、現場での質問や疑問などに対して、アドバイスをいただくという形でしたが、毎回たくさんの気づきをいただき、今回も基本の理解の大切さを感じました。
今日はその一部分を自分の頭を整理する上でもまとめていきたいと思います。
今回の疑問の内容はこのようなものになりました。
- 30代女性のシェイプアップについて
- 肩甲骨周囲に緊張が残る方の改善
- ランニングフォームを見る際にどこをどのように見るのか
- コンタクトスポーツでの接触をしても倒れない体幹強化の考え方
- スロートレーニングについて
- 脊髄終糸症候群について
- 揺らぎテクニックについて
- 姿勢について
というのが、今回の主な内容でした。これ以上に学ばせていただいたことがあります。
それは、魚住先生から毎回お話いただくことですが、学ぶということをどのように考えるかということです。
世の中にはさまざまな勉強会やセミナーが存在し、ネットなどを活用すれば自分が学びたい内容を簡単にみつけられるようになっています。また教科書なども簡単に手に入るようになっています。
これらはすべて情報であって、この情報のみ得たからと言って勉強した、それを現場で使ってみるということは結果が伴うかどうかはわかりません。
重要なことは、これらの情報をまず試し、どのような結果を得られるのか、そしてその情報が適切なのかどうかを見極めることも重要になります。
またそれらを試した結果から自分なりの応用を考えたり、うまくいかない場合どのようにしたらうまくいくのか、それを考え、そこにトライし、経験をすることが重要だということを教わり続けています。
トライし続け、うまくいかない、そこで初めて疑問や質問などが生まれ、その疑問や質問に対してアドバイスを求めます。
そこでいただくアドバイスが、自分がなぜうまくいかなかったのかがわかり、どこをどのように変えればいいのか、それが見えて再度いただいたアドバイスを実践することで結果の違いを感じます。
学ぶというのは、答えを求めることではなく目の前の課題にトライし、試行錯誤を繰り返し、そこで経験した“○○をしたけどなぜかうまくいかない”ことに対してアドバイスをいただき、なぜうまくいかなかったのかを知ることで、自分がやってきたことのどこが間違っていたのかが初めて理解できます。
初めから答えを求めてしまうことは、それもただの情報に終わってしまいます。学ぶ方の理解ひとつで、“わかっているつもり”になってしまう危険性もあり、根本的な考え方を学べることは今の自分にとって、本当に貴重な時間になっています。
前置きが長くなってしまいましたが、先日の個人教授の内容の一部をまとめていきたいと思います。
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Contents
ダイエットを根本的に見直す
いつまでもダイエット人気は続き、特にこの夏のシーズンではダイエット企画と題してテレビでもさまざまなダイエット企画が放映されています。最近の流行り(?)では、より短期間で劇的に身体を変える、というのが主流になっていますが、この内容を知ると驚くばかりです。
主な内容は、トレーニングと食事制限によって身体を変えるとうたわれているものばかりですが、トレーナーとしてその内容を見ると疑問が残るものが多くあります。
その内容について深堀はしていきませんが、それぞれ企画されている食事制限のほとんどが“食べない”という方向に走り、結果を見れば当然痩せるだろうな・・・と感じる食事内容です。
さまざまなダイエットがありますが、もう一度原点に戻って考えていきたいと思います。
食べなくなることで体重は減るがストレスが溜まる
ダイエットの基本を食べないという考え方をされる方がいますが、人間の三大欲のひとつとして人間には本能的に食べることを求める動物でもあります。生きるための自然な行動を制限してしまうことは本当に身体にとっていいのでしょうか?
我慢をすることで生じるストレスは、人間の身体に最も影響を与える刺激のひとつであり、さまざまな疾患や病気に関与することは承知の通りです。
食べなくすること以外に何か最適な方法はないのでしょうか?そこでまず、原点に立ち返ってみましょう。
咀嚼を見直す
現代人は古代人に比べて咀嚼の回数が減り、ある大学教授が提唱されるデータにこのようなものがあります。
- 古代人・・・1回の食事で咀嚼する回数=約4,000回
- 現代人・・・1回の食事で咀嚼する回数=約600回
古代人は約6.5倍多く咀嚼をしていたそうです。この時代は食べ物が少なく1回口に入れたものを噛み広げるように、食べていたそうです。当然この時代の人たちの中には肥満者はおらず、現代人のような悩みをもつ人間はいなかったそうです。ここから見えることは何なのでしょうか?
咀嚼を繰り返すことで満腹中枢を刺激する
咀嚼の回数が増えるとみなさんもご存知の通り、満腹中枢が刺激されお腹いっぱいになります。
これは胃袋が満タンになって初めてお腹いっぱいだ、というサインが出るのではなく脳が咀嚼などによって刺激を受けることで反応し、お腹いっぱいだ、と感じます。
ということは、咀嚼が増えることで満腹中枢が刺激され、お腹いっぱいと感じることで食べる量が自然と減ります。
ここで重要なことは無理に食べる量を減らしていないため食べたという満足感はあるけど、自然と食べる量が減ることで摂取カロリーを抑えることができ、ダイエットになるはずです。
心理的なストレスもなければ、我慢もしていません。これが重要に思います。
さて、咀嚼を多くすることで満腹中枢を刺激し、食べる量を減らせることだけではなくさらに考えられることがあり、ここからが今日の中でも特に重要な部分になります。
飲み込むものが大きければ脂肪に変わりやすい
咀嚼が少ない現代人の問題のひとつに、飲み込むものが大きいため、消化に時間がかかり、脂肪の蓄積が増してしまうという可能性があります。古代人のように、咀嚼が多く分、飲み込まれるものも小さく、その分消化がしやすくなります。
そのため適切に吸収され、無駄に脂肪の蓄積は起こらないと考えられます。
また、現代人では動物から静物化しているため体内の循環も悪くなっています。この循環不良の問題は、特に腹部周囲や下肢で見られ、滞りが身体の中心でよく見られます。
この滞った部分で不具合が生じますが、その場所はちょうど内臓周囲に当たります。そう考えると内臓にも負担がかかり、その影響で消化器系の内臓器官にも不具合が生じている可能性があります。
肥満は食べ物を我慢するのではなく、循環の改善に取り組み
上記から、体内の循環悪化によって消化不良が起こったり、脂肪をため込みやすい環境ができあがっているということをお伝えしていきました。では、それを改善するためには、どうすればいいのでしょうか?
循環を良くするためには、リンパの流れや血流の改善が必要になります。
循環が悪くなる原因は、静物化することで動かなくなる→筋肉が硬くなる→循環不良という一連の流れがありますが、ここでよく勘違いをしてしまうのが、筋肉が硬いときに“筋肉を鍛える”ということです。
鍛えることがどれほど筋肉を緩めてくれるでしょうか?鍛えることはより筋肉を緊張させてしまうため、時には逆効果になる可能性もあると考えられます。循環をよくするためには、まずは筋肉を緩めること。
このように滞っていた内臓器系の改善によって、消化もよくなり、より咀嚼の回数が増えたことによって、食べる量自体も減り、飲み込まれたものも小さくなることで適切に消化されます。
そして、そこで消化する機能も改善しているためより消化は正常にされ、脂肪の蓄積は抑えられるのではないでしょうか?
このように考えると量を我慢するよりも、循環の改善を図ることが本当の意味でのダイエットの成功になるではないでしょうか?原点に変えるとこのような考え方になります。
まとめ
最後に内容をまとめていきたいと思います。
- 食べないダイエットに対して疑問を持つ
- ストレスが過度に溜まることを避ける
- 咀嚼の回数を増やし、満腹中枢を刺激する
- 飲み込むものが小さくなれば無駄な脂肪は蓄積しづらい
- ダイエットは食べ物の我慢ではなく、体内の循環改善と考える
という内容をお送りしていきました。咀嚼を多くし、満腹中枢を刺激することで多く食べなくても満腹になり、量的にも自然と減ります。
また、咀嚼を多くすると、飲み込まれるものも小さくなり大きなものを飲み込むと脂肪として蓄積されますが、それを避けることができます。
また消化器系の働きが悪くなっているのであれば、その改善もダイエットにつながると考えられます。
ただ、カロリーを制限するだけのダイエットではなくこのように原点に返った考え方をすることで、ストレスも軽減され、より健康的にダイエットできるのではないでしょうか?
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。