
先日いつもお世話になっています、魚住先生のところへ個人教授を受けに行き日頃の疑問、課題のアドバイスをいただきました。
短文で感想を言うと、わかっているつもり、できているつもりが多く、現場でもそれが結果として悩みの種となっていました。今日は個人教授の内容をまとめていきたいと思います。
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Contents
個人教授の内容
今回の個人教授の内容は、以下の通りでした。
- 高めのヒールを履いたときの歩き方
- バストアップなどの維持について
- 30代女性の全身の痛みについて
- リコンディショニング
- コンディショニングの理解
- 筋肉を揺らす、触れて呼吸をするときの身体の中で起こる反応について
- 50代女性の歩き方について
- 外反捻挫について
- 骨盤の開きとお腹の引き締めについて
今回はこのような内容を教わりましたが、これ以外にもトレーナーとしての考え方について冒頭でお話いただきましたが、そもそもこのような質問が出てくるということはどういうことなのか。
ここに目を向けないと進歩がないということを毎回のように言っていただきます。
教科書的な答えを求めると、1+1=2。この2を教科書から探し出すような考え方となりますが、トレーナーの現場はこの答えがある意味ありません。決まっている答えがなくそれを自ら考え、実践し、結果を見て考え方として正しいのか、それとも違うのか、それを見極めて“自分で考える”必要があります。
今の自分にはここが欠けていて、ある一定の時期は結果が出せてそこからどこかポカンと空いたような感覚になってしまいます。これは、先生から習い、それを実践している時間は結果が伴い、それを応用するとなると自分で考える必要があります。
このときに先生から習ったことをそのまま実践するだけではなく、“本質を理解”し、応用を自ら考える必要があります。その本質の理解ができておらず、結果的に上記のような質問につながってしまっているということを改めてご指摘いただきました。
いかにわかっているつもり、できているつもりになっているのか、毎回のように感じますが、今の自分のレベルを素直に受け止め、実践し、日々改善するしかありません。
こうやってご指摘をいただける環境にいれることもありがたいことですし、客観的なご意見をいただけることで自分も成長できています。ここからは具体的な内容に移っていきたいと思います。
高めのヒールを履いたときの歩き方について
以前、ヒールを履いたときの歩き方を理解して、ヒールをうまく履きこなそう! でもヒールの歩き方についてまとめていますが、自分がヒールを履いて歩くと感覚的に大腿部の前面に刺激を受ける感覚があり、低めのヒールであれば問題はありませんが、高めのヒールになるとその感覚が出てきてしまい、そこでアドバイスをいただきました。
女性がヒールを履いて歩くというのは、かっこよく、ファッショナブルに、という“見た目”としてどのように見せるかということを考えることも必要になります。ただ、歩くのとは違い、見せて視線を集めるとなればそれなりの歩き方をする必要があります。
女性の方も悩でいる人は多いと思いますが、ヒールを履いて歩くとどこか太ももの前側に刺激を受け、パンパンになっている。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
“なぜ”という原因を考える必要がある
ヒールを履いて歩くから太ももが太くなる、これは女性からよく言われることですが、ヒールを履いても太ももが細い方はたくさんいます。
なぜヒールを履いて歩くと太ももが太くなるのでしょうか。
今の自分に欠けていることはこの“なぜ”という原因を考え、深堀すること。ここが非常に浅いということです。
女性の方にも参考になると思いますが、なぜヒールを履いて歩くと太ももの前側に刺激が加わってしまうのでしょうか。これはヒールを履いて歩くからではなく、太ももの前側に刺激が加わるような歩き方をしているからということになります。
ではどのような状態になれば太ももの前側に刺激を受けるのでしょうか?
履き慣れないからこそ感じる恐さ
7cmヒールを履いて歩いてみましたが、ヒールを履き慣れないものからすればこのヒールで歩くとなれば恐さが出てきます。この恐さを感じると恐る恐る脚を出すような感覚になり、脚が前に出てきます。このような歩き方太ももに刺激を受けやすい。
だとすれば、このときの場合はこの恐怖感を取り除くこと。それが太ももへの刺激を軽減することにつながります。
改善策として考えられることといえば、僕の場合ヒールを太くすることかもしれませんし、ヒールの高さを下げることも考えれます。もしくは履き慣れることかもしれません。
- ヒールを太くする
- ヒールの高さを下げる
- 履き慣れる
改善としてはこれらが考えられますが、ここで感じることはあくまでも僕の場合の話であって、Aさん、Bさんもしくは読者の方にとってこれらの方法が改善策とはなりえないということです。
今の自分はこの上記の3つのような改善策を先生から習ったときにまず現場で実践します。ただ次に同じような悩みを持ったから相談を受けると、同じように考えてしまい、上記の3つのようなことを試してしまう。
方法が先行してしまい、一番考える必要がある“原因”について考えることができていません。だから技量に進歩がなくある意味コピーを続けているような状態。
先生が常々言われる“応用を考えないといけない”この部分が今の自分の課題となっています。改めて文面に書き出すと自分の課題が浮き彫りになってきますし、いかにわかっているつもりになっているか、できているつもりになっているかを痛感します。
もっと原因を追究する必要がある
ヒールの高さが3cmの場合は太ももの前側に刺激を受けなかったのに、7cmを超えてくると太ももの前側に刺激を受ける。なぜか?
このときに3~4cmに下げればいいというのは違い、原因を追究する必要があります。
- 4cmではどうなのか?
- 5cmではどうなのか?
- 6cmではどうなのか?
もし5cmで太ももの前側に刺激を受けるのであれば、なぜここで刺激を受け始めるのかを考えます。
原因を追究することで太ももに刺激を受ける原因が見えてきます。そしてそれが見えることで改善策を考えることができます。もっと原因を追究する必要がありますし、追及して考えることで改善策を考えることができます。
原因が理解できれば方法については応用できる可能性がありますが、原因がわかっていないために先生から教わったことを実践すると結果は伴うがそれが期間が経てばうまくいかない原因となっています。
要は考えれていないということです。もっと考える必要があり、“なぜ”、“原因”に目を向ける必要があります。
ヒールを履いての歩き方は重心の位置を高くすること
実際にどのような歩き方をするのかといえば、以下の通りになります。
- 重心を引き上げる
- 一直線上を歩くようなイメージで歩く(ヒップは左右に軽く振る)
- 脚を後に残すイメージ
- 腕を軽く振る
- これらを合わせ、かっこよく、ファッショナブルに!
と言葉で書くとこのようになりますが、このような歩き方をすることで自然とヒップに刺激を受けるようになりますし、細かいことを意識しなくても楽に歩くことができます。
イメージとすればかっこいい歩き方を自ら作り出すという感覚ではなく、自然に作られていくというイメージになります。だから力むこともありませんし、逆にリラックスすることで周りの目を引くようなかっこいい歩き方になっていきます。
自ら作り出してしまった動きはどこかぎこちなく、硬さが残りますので見た目の美しさもあまり出てきません。スムーズな動きというのは美しさを伴うということを改めて感じます。
ヒールを履いて歩くということはこのように考え、実践をご指導いただきました。
バストアップの維持について
以前、バストアップは筋トレだけじゃない!手を使って簡単にバストアップできるワケでお伝えしましたが、バストアップやヒップアップは筋トレをするからできるのではなく、組織を動かすことでもできるということをお伝えしてきました。
これを現場で行って感じたことを質問させていただいき、アドバイスをいただきました。
■Question
組織を動かすテクニックは先生であればどのくらいの期間維持できるのでしょうか?
また、ブラやガードルの使い方によって移動させた組織を維持するためにはどのように考えればいいのか?
実際に現場で行って1回のセッションでの変化については見ることができたのですが、それを継続するという考え方について整理ができていませんでした。
■Answer
期間については個人の反応なのでわからない(個別性の原則)
考えることは、動かした組織がそこに適応、定着させないといけない。そもそも組織とはどのようなものを指しているのか、皮下組織を動かす、それをどうやって維持させるのか。
筋肉であれば、強度、回数、頻度などを考える必要があるが、組織を維持させるにも頻度、時間、強度、組織に対してどのような刺激を加えればいいのかを考えること。
ウエイトトレーニングをするとパンプアップといって筋肉が一時的に膨れます。時間が経つにつれてその膨らみは軽減し、トレーニング前のような状態に戻ります。
このように1回では一時的に身体は変化してもまた元に戻ります。これを定着させるために、筋肉は約2~3ヶ月の適用期間があり、筋肉がつくまでに時間がかかります。
このように組織を動かしバストアップさせるときでも、セッションで刺激を加え、そこから日頃維持するためにブラやガードルの使い方を工夫することで、より効果を維持でき身体がその状態に適応するという反応が起こります。
何事も習慣であり、変化させた身体を日々維持させることが重要になります。
30代女性の全身の痛みについて
側頭骨、後頭下、肩、腰、下肢など左半身に痛みがあり、身体調整などをしても改善できないクライアントさんの身体についてアドバイスをいただきましたが、クライアントの情報をお伝えした時点で先生は原因はストレスではないかと悟られていました。
一般的には、腰痛などの痛みは筋肉疲労や筋力不足と言われていますが、TMSという症状がありベテランよりも学生の方が腰痛を治せる?改善のために頭に入れておきたいことという記事で、脳と痛みは関係があるということをお伝えしていきました。
TMS(緊張性筋炎症候群)という症状は、脳が痛いと感じているからそれが身体の痛みとして出ているのではないか、いわば思い込みによる痛みなのではないか、という症状と言われています。
日本にもTMS JAPANという協会がありますので、詳しくはこちらをご覧ください。
■TMS JAPAN http://www.tms-japan.org/index.html
痛みがあるから〇〇ではなくここでも“原因”はどこにあるのか、というところを徹底的に探られており、そこから見える原因は真っ暗な道に光が差すような感覚があり、頭の中でイメージがしやすく僕自身の課題でもあります。
- 性格
- 生活リズム
- 家での過ごし方
など身体だけに限らず、その方の生活環境まで探りそこから見える原因がストレスによる痛みだということでした。
上記のような生活の乱れ、自律神経の乱れ、このような場合、普通の生活に戻せば痛みは改善するのではないか、この方の場合は非常にわかりやすい状態でした。
いかにクライアントさんの生活をイメージできるか、想像できるか、ここが非常に重要になります。
ひとまずのまとめ
いかがでしたでしょうか。ここまであくまでも個人的なまとめになっていますが、自分で頭の中を整理しながら書いています。書き出すことは自分にとって大切な時間であり、自分の一番の課題はここからになります。
習ったことをいかに応用できるか。ここが必要なことであり、大きな課題です。
前半のまとめになりますが、ここまでのまとめを書いて終わりにしたいと思います。
- ヒールを履いて歩くから脚が太くなるのではなく、太くなるような歩き方をしている
- 筋肉と同様、組織を動かした後は定着させるために継続的な刺激を加える
- 適応期間は個人によるが、毎日維持するために何をすればいいか、クライアントに伝える
- 痛みの原因は筋肉だけではなく、脳の問題でも起こる
このような内容でお送りしました。次回も個人教授の続きをまとめていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。