野球選手がスイングスピードを上げる5つの方法【筋トレ以外】

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スイングスピードが速くなるとバットとボールの衝撃力が増すため、その分遠くにボールが飛ぶようになり、プロ野球選手でもホームランバッターほどスイングスピードが速い傾向にあるんですね。

より高いレベルを目指す野球選手にとっては、スイングスピードを向上させることは必須なのかもしれませんが、そもそもどうすればスイングスピードを上げることができるのでしょうか?

それは、まずリラックスしてスムーズなスイングができるようになること。バットを振ることが何よりも重要な方法となります。

今回は、野球選手がスイングスピードを上げる5つの方法をご紹介します。

 

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スイングスピードが下がる4つの原因

おそらく、スイングスピードを上げたいと思っている野球選手は、そもそも自分が発揮できる最大のスイングスピードが出せていない状態だと思うんですね。

その原因は主に4つ考えられて、この原因を取り除くとスイングスピードを上げられるので、まずはスイングスピードが下がってしまう原因から解説しますね。

①緊張してスイングしている

プロ野球選手のスイングを見ていると、リラックスしてスムーズにバットを振っている印象を受けませんか?

バットスイングをするときは、

  • 下半身
  • 骨盤
  • 体幹
  • バット

という順に連動的に動きつつ加速されていきます。この一連の動作がスムーズであれば、自分の最大のスイングスピードを発揮しやすくなります。

ただ、この順のどこか一点でも緊張し、動きが硬くなってしまうとスイングスピードは減速してしまう。

動きが硬くなってしまう原因に、

  • 指導者のアドバイスのまずさ
  • 一部分だけを強調する練習
  • 頑張ってバットを振ろうとしすぎている など

など、何か原因があるはずなんですね。ですので、まずリラックスしてスムーズな動作ができるとある意味簡単にスイングスピードを上げることができます。

②身体が硬い

身体が硬い

おそらく経験したことがあると思いますが、前日にハードな練習をして身体がパンパンに張っている。そんな状態で次の日、ウォーミングアップ前にバットを振ると動きが硬く、スイングスピードも遅い。

だけど、ウォーミングアップなどで身体が温まり、筋肉がほぐれることでバットスイングも徐々に速くなっていく。筋肉が緊張し身体が硬いと、バットスイングは遅くなってしまうんですね。

わかりやすい例が、弓を放つときって弦の部分をぐーっと引きますよね。その引き具合によって放たれる弓のスピードは変わる。つまり、

身体が柔らかく、筋肉が伸びやすい方がスイングスピードが速くなる

ということになるんですね。

このとき人で言えば、動的柔軟性と言って動きながらの柔らかさがある方がスイングスピードが速くなります。ですので、こういった身体の硬さもスイングスピードが下がる原因の1つになるんですね。

③筋力が低い

次は筋力の問題ですが、今まで軟式野球をしていた選手が硬式野球を始めると、道具などの重さが増しますよね。

そうすると、最初はその道具の重さに対応できず、硬式バットを振るとスイングスピードが遅くなってしまいます。

こういった選手の場合は、筋力をつけるためにトレーニングをすることでバットスイングが速くなります。ただ、これはある程度までしか伸びないため、筋力を上げ続けることが必要かと言われるとそうではありません。

ですが、バットを振れる筋力がない場合は、筋力をつけることでスイングスピードを速くすることができるんですね。

④スイングのイメージが悪い

もう1つの原因は、バットを振るときのイメージの問題ですね。

例えば、素振りをしているときのインパクトの瞬間が、ぶぅ~ん・・・と風を切る音が長い場合、スイングスピードは最大ではないんですね。

ぶんっ!っと短い音であればあるほどスイングスピードが速くなりますが、このスイングをするときのイメージが悪いとスイングスピードが遅くなってしまう可能性があります。

これはイメージを変えると、すぐに改善ができるので後程解説します。このようにスイングスピードが下がる原因を4つご紹介しましたが、これらの原因を取り除けばスイングスピードは速くなります。

続いては、スイングスピードを速くする5つの方法をご紹介しますね。

 

スイングスピードを上げる5つの方法

ここからは実践的なことを解説しますが、選手の方に大切にしてほしいことは、

自分の感覚

です。どんな目上の方に指導をされて、それが正しかったとしても自分の感覚の中で合わない、不快感のあることであれば取り入れなくてもOKです。

あくまでも自分の中で良く感じたことのみ取り入れてもらえば、よりいい結果につながるので、そういった考え方でここから読み進めてくださいね。

①リラックスしてスムーズな動作をする

リラックスしてスムーズなスイング動作をするときは、まずその感覚をインプットする必要があるんですね。こういった方法でスムーズに動く感覚をインプットしていきます。

手順

  1. いつものようにバットを構える
  2. グリップの位置を高く上げ、手首をリラックスさせる
  3. ヘッドを落とし、そこからグリップを真下に落とす
  4. そのままゴルフスイングをするように動く
  5. スイングし終わると、逆側で再度グリップを高い位置に持っていく
  6. またグリップを落とすようにゴルフスイングをし、元の位置に戻る
  7. リラックスしてゴルフスイングを繰り返す

ゴルフスイング

ゴルフスイング

ゴルフスイング

ゴルフスイング

ゴルフスイング

ゴルフスイング

ゴルフスイング

ゴルフスイング

ゴルフスイング

この流れでゴルフスイングをリラックスしてできると、徐々にヘッドが走っていくことがわかってくるんですね。

全体がリラックスして動けるようになると、そのままグリップの高さやヘッドの向きをいつも通りに直し、スイングをしていきます。

そうすると、いつもよりスムーズに動くことができ、これだけでもスイングスピードは上がってきます。このスムーズな動作をするというのは、ベースになるのでぜひ体感してみてくださいね。

②構えを変える

続いては、構えを変えてスイングスピードを上げるという考え方です。

選手によっていろんな構え方があり、それが個性でもあるんですが、

  • バットを構える高さ
  • 構えた時のバットの向き

によってスイングスピードが変わるんですね。

例えばバットを構える高さが、このぐらいだったとします。

構え

大体肩と同じ位置ぐらいですが、この位置よりも少し上げた位置で構えるとします。

グリップの位置が高い

そうすると、バットを振り出すときに高さが高い分、重力加速度といって重力の影響によってよりバットのヘッドが加速されて出てくるようになるんですね。

ですので、バットを構える位置が高い方が、結果としてスイングスピードが速くなる可能性があります。

ここで注意してほしいことは、バットを構える高さは高ければいいということではなく、あくまでもスムーズに動け、違和感のない程度に上げることが1つのベースになります。

実際にバットを構える位置を上げてみて、違和感のない位置がみつかればそれが自分にとって適切に高さとなるので、そういう位置からスイングするとスイングスピードを上げることができる可能性があるんですね。

もう1つは構えた時のバットの向きですが、バットをこのように寝かせるとバットが出しやすくなります。

バットの角度

逆にバットを立てると、重力加速度をうまく利用しやすくなるため、スイングスピードが速くなります。

グリップの位置が高い

このバットの立て方もやはり自分の感覚がしっくりくる位置を探して、立てる角度を決めることが一番いいと思いますが、こういった構えの段階でのバットの向きもスイングスピードと関係します。

≫関連記事:野球選手に伝えたい打ち方の3つのポイント

③柔軟性を高める

続いては、柔軟性を高めることでスイングスピードが上がるということですが、本来は全身の筋肉を緩めることでより違いを実感できると思いますが、今回は2つの方法をまずご紹介しますね。

手順

  1. 脚を肩幅に開く
  2. 体重を片側に移動させると同時に、逆側に身体を倒す
  3. そのとき腕も一緒に動かし、体側を軽くストレッチする
  4. これを左右各30回ずつ行う

続いての方法は、身体を捻る(回旋)の動きですね。

手順

  1. 脚を肩幅に開く
  2. 片側に体重を移動させると同時に息を吐きながら身体を軽く捻る
  3. 逆側へ移動し、同じ要領で身体を捻る
  4. 左右へ各15回ずつ行う

もし全体を緩めたいという方は、こちらの動画で解説している体操をすべてしてみくださいね。

こういった動きながら筋肉を緩めたあとバットを振ってもらうとわかりますが、非常にスイングしやすいと思うんですね。

だからこそ日頃からウォーミングアップやダウンが大事になりますし、常に身体を良い状態で維持するために筋肉を緩めることが重要だと言われるわけです。

このように柔軟性を高めることもスイングスピードを上げる方法の1つになります。

④ヘッドを走らせる

ヘッドを走らせるというのは、インパクト辺りでグッと力を入れるわけではなく、感覚を変えてほしいんですね。

これは動画でご覧いただく方がわかりやすいと思うので、こちらをご覧ください。

自分でスイングしているときは、スイングしたときの風の音ですね。これを聞くとインパクト周辺でのヘッドが走っているかどうかがわかりやすいと思います。

この音を頼りに、できるだけ短くぶんっとなるようにスイングすると、これだけでもスイングスピードが上がります。

⑤3種類のバットを振る

ここまでお伝えした4つは、即効性があったりすぐにスイングスピードが変化する方法でしたが、最後の1つは根本的なスイングスピードを上げる方法になります。

日頃使っているバットが900gだとして、この900gのバットスイングを速くしたい場合、上下の重さの3種類のバットの重さを振ることで900gのバットスイングが速くなるんですね。

この考え方は、ロシアのトレーニング学のスピード―筋力というところになり、

目的とする重さのスピードを上げるために、上下の重さでもトレーニングをする必要がある

という考え方なんですね。

もう少しわかりやすく言うと、900gのバットスイングを速くしたい場合、

  • 1000g
  • 800g

などもスイングすることで、結果900gのバットスイングが速くなるということです。ただ、実際に現場で試してみましたが、ただ単に上下の重さのバットを振るだけではスイングスピードは向上しないんですね。

重めのバットは軽く振る

例えば、重たいバットでスイングする場合、いつも通りにスイングをするとバットが重たい分フォームが崩れてしまう可能性があるんですね。

そのため、重いバットを使用する場合は、軽くスイングする程度でOKで、バットの軌道を確認する感覚でスイングを繰り返していきます。

それだけでもトレーニングになるため、重めのバットでは全力で振らないようにすることがポイントです。

軽めのバットは最大スピードを経験させる

逆に軽めのバットは900gのバットよりも速くスイングできますよね。そのため、軽めのバットでスイングする場合は、通常よりも速いスイングスピードを脳にインプットさせる目的でバットを振ります。

そうすると、そのスイングスピードを脳がインプットすれば900gでバットを振ったときにスイングスピードが上がる可能性があるんですね。

このようにそれぞれの目的をはっきりさせつつバットスイングを行うことが重要です。

3種類のバットは同じ割合で振る

また、3種類のバットは1日、もしくは1週間の中で同じ割合でスイングするようにします。バットを振る機会はさまざまあり、

  • 素振り
  • マシンバッティング
  • シート打撃
  • ティー など

いろんな場面でバットを振りますが、これらの機会で3:3:3の割合で数が同じになるようにスイングすることで、結果900gのバットスイングが上がるようになります。

上下の重さは微調整が必要

先ほど上下のバットの重さの例を、

  • 1000g
  • 800g

とお伝えしましたが、実際に現場で実践しましたがこんなにきちんと数値化できるわけではないんですね。

実際にスイングスピードを計測しつつ、向上しているかを数値化し、ある選手に対して適切だったのは、

  • 重:1035g
  • 普:905g
  • 軽:785g

とかなり、微妙な重量だったんですね。実際にバットをやすりで削ったり、テーピングを1枚巻いて重さの調整をしたりしています。

何を基準に重さを設定するのかというと、一定期間ある重さでスイングし、結果を見て調整をしていくしか方法はありません。

ただ、このように3種類のバットをスイングすることでスイングスピードを向上させることができるということですね。

 

一般的に言われるスイングスピードを上げる方法について

ここからは一般的に言われるスイングスピードを上げる方法について僕の考え方をお伝えしていきます。

ウエイトトレーニング(筋トレ)

先ほど、筋力が低いことがスイングスピードが下がる原因の1つであるとお伝えしていますが、硬式バットを自由に扱えるぐらいの筋力がない場合、筋トレによって筋力をつけることでスイングスピードが向上することがあります。

ただ、一定の筋力レベルを超えると、その後は筋トレをするだけではスイングスピードは向上しなくなります。

なぜならスイングスピードを向上させるためには、バットを振ることが必要だからです。筋トレ=スイングスピード向上はある部分までは適切な解釈ではあると思いますが、一定レベルを超えると適切ではなくなると考えています。

≫関連記事:筋トレの始め方【知っておきべき最低限の知識・準備物を紹介】

重いバットを振り続ける

重いバットを振った後、通常使っているバットを振ると軽く感じますよね。その感覚を経験すると、

重いバットを振る=スイングスピードが向上する

と感じる選手もいると思いますが、これは逆効果になる可能性があるんですね。

というのは、重いバットをスイングすると、通常よりも体感するスイングスピードよりも遅くなります。それを継続的に体感させると、身体はそのスピードに適応してしまうんですね。結果スイングスピードが遅くなる可能性がある。

つまり、スイングスピードを速くするためには重いバットを振るだけではNGだということになります。これは勘違いしている選手も多いと思うので、ぜひ覚えておいてほしいことですね。

ストレッチ

大腿四頭筋のストレッチング

柔軟性が高まるとスイングスピードが上がるという考え方は適切だと思いますが、座った状態で行うストレッチングなどを行っている場合は、逆効果になる可能性があるんですね。

ある研究でわかっていることは、

30秒以上のストレッチングを行うことで筋力が低下する可能性がある

ということです。つまり、動きのないストレッチングを行うとスイングスピードが下がる可能性があり、逆に動きの中で身体を緩めるダイナミックストレッチであればプラスになる可能性があるということです。

ですので、ストレッチを行う際は動きの中で筋肉を緩める方法をおすすめします。詳しいことは、「ウォーミングアップの意味と10の実践方法をトレーナーが解説」でお伝えしていますので、参考にしてみてくださいね。

 

スイングスピードが上がったときに気をつけてほしいこと

ここまではスイングスピードを上げる方法について解説していますが、最後に気をつけてほしいことをお伝えします。

スイングスピードが上がるとタイミングがズレる

実際現場の指導で合ったのが、スイングスピードが上がったことで今までとっていたタイミングでは、若干早めになり、バットの先に当たることが増えた選手がいたんですね。

メリットしてはボールが長く見れるようになったことですが、スイングスピードが上がった当初はいつも通りに打ちに行ってもタイミングがズレるという可能性が出てきます。

これは前もって理解しておいてもらい、タイミングの取り方やインパクトの位置を改めて調整することで改善が可能なので、ぜひ覚えておいてくださいね。

≫関連記事:野球選手がバッティング向上のために知っておきたい10のコツ

 

まとめ:リラックスしてスイングすればスイングスピードは上がる

今回はスイングスピードを上げる5つの方法などについて解説しました。

今回の記事のまとめ

  • スイングスピードを上げるためには、まずリラックスすること
  • リラックスすればスムーズな動作ができ、結果スイングスピードが上がる
  • グリップの高さを上げるだけでもOK
  • 根本的なスピードアップを目指すなら3種類のバットを振ること
  • スイングスピードが上がるとタイミングが変わる可能性がある

こういった内容をお伝えしていきました。

今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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