ストレスが与える肌への影響とその改善の考え方

肩の内旋

年末年始、本当に忙しく過ごされた方も多かったと思いますが、遅れながら正月休みを満喫している方もいるかもしれません。正月関係なく仕事をされた方に聞くと、壮絶な勤務をこなした方も多くいらっしゃいました。

睡眠時間が3時間程度。残業につぐ、残業・・・。

みなさん、本当にお疲れさまでした!

さて、今日はそんな年末年始に感じたストレスを受け続けることで受ける肌への影響について書いていきたいと思います。ストレスが身体に悪いというのは感じると思いますが、実際に肌へと影響を感じてもどのように改善していいのかわからないかもしれません。

サプリメントを飲めばいいのか、それとも塗り薬を塗ればいいのか?今日は自律神経との兼ね合いで改善した実際現場で感じたことを書いていきたいと思います。

 

年末の多忙で黒ずむ肌

ある女性の生活をお聞きすると、1日12時間労働は当たり前という方がいます。通常の勤務は8時間労働ですが、そこから持ち帰りの仕事などをすると12時間程度仕事をしていることに・・・。

そんな生活でも大変なのに、年末になると正月の準備で16時間も働いていることも珍しくないという状況になっていたそうです。

今までパーソナルトレーニングを続けていたり、ヨガをしていたりしましたが、この期間はプライベートもなく、仕事づけの毎日。

こんな忙しすぎる毎日では、ストレスも溜まり、今まで意識していた食事など健康に対する意識はどこへやらという感じで、とにかく必死に働いていたそうです。

そんなときふと自分の顔を鏡で見ると、今までにないぐらい肌が黒ずみ、顔色も悪く肌荒れもひどくなっていったそうです。

このときの食事は何を飲み食いしたのかもわからないぐらい適当で、噛むよりも飲むという感覚で食事を摂っていたそうです。

身体はむくみ、イライラするし気持ちも不安定になっていき、それでも与えられた仕事をこなし続けたそうです。

正月がすぎさり怒涛の毎日から解放された後、自分を改めてみると今までにないぐらい顔色が悪く肌も、身体も気持ちもボロボロに近い状態になってしまっていたそうです。

 

ストレスが溜まりすぎると顆粒球が増え、自分を傷つける

少し専門的な話になりますが、白血球の中に顆粒球というものがあり、これが交感神経が優位になる日中に量が増え、擦り傷などから細菌が侵入しようとするときにそれらの細菌を殺す働きをします。

身体を細菌などから守ってくれるのが顆粒球です。

でもこの顆粒球は交感神経の活動と密接に関係しており、交感神経が優位になってしまうストレスを抱えた状態だと、細菌を殺す働きだけではなく自分の身体を傷つけてしまうことがあります。

しかも、自分の身体を傷つけてそれだけでは終わらず、顆粒球が寿命を迎え死んでしまう直前に活性酸素を出して死滅していきます。すると、活性酸素は酸化作用があるため、がんや胃潰瘍などの病気の原因となります。

またストレスは血管を収縮させるため、血流が悪くなり、栄養の取り込みや老廃物の回収がうまくできず、肌が傷んでも栄養が運べず、時間が経てば経つほど肌荒れが進みます。

このように自律神経の乱れが原因で肌荒れが進行してしまっていたと考えられる状態でした。

 

リズム運動を与え、身体を動かす習慣を取り戻すことで改善を促す

この方の場合、問題は仕事でのストレスなため、正月を過ぎればある程度問題は改善できると考えていて、実際にスタジオへ来られたときには身体調整の中で身体に対してリズム運動を与えることを繰り返し行っていきました。

問題は自律神経の乱れや血流障害ですので、その改善のためにはリズム運動が必要となるため、身体調整で身体を緩め、自律神経を整えていきました。

調整テクニックの中では、身体をポンポンポンッとリズムを与えるようなことを繰り返したり、呼吸を使って筋肉を緩めていきましたが、この際に身体全体に血液がめぐる感覚があり、気持ちよかったそうです。

この調整が終わるとむくみも改善され、血色もよくなってきましたが、後日鏡で顔色を見た時には以前のような黒ずんだ顔色は出なかったそうです。

日頃から身体を動かすような体操を伝え、筋肉を動かす習慣を付け直すことをしていっています。

動かさな過ぎでも、筋肉の使いすぎでも筋肉は硬くなりますのでやわらかい筋肉を維持することをひとつのテーマとして考え、日頃のメニューを伝えました。

 

ストレスが続くと肌も荒れる

このようなことからもストレスが与える影響の大きさを感じていただけると思いますが、人間関係や働きすぎなど、さまざまなストレスが肌へも影響を与えます。

また、この肌荒れに対して薬やサプリメントを飲みすぎることも逆効果になることもあるそうです。

クライアントさんの中にも、振り返ってみればいろんなものを試していたり、サプリメントも6種類ぐらいもとっていたりする方もいました。身体もとって必要になるものもあると思いますが、過剰に摂取することは身体にとってマイナスになることもありますので、そこには注意が必要です。

肌荒れに悩む方は、まず今のご自分の生活を振り返りストレスが多くないか、働きすぎではないかなどを振り返ってみると、もしかするとそのストレスが肌荒れの原因になっているのかもしれません。

そうだとすれば、自律神経を整えることや血流障害の改善、体温を上げることを課題として、身体を適度に動かしたり、お風呂に使って身体を温めるなどの工夫をしてみるといいかもしれません。

ストレスは肌に対して大きな影響を与えるものだと再認識していただければと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。以前から自律神経の乱れによる影響をまとめていますが、ストレスが原因でさまざまな影響が出ることを知っていただけたと思います。それだけストレスは身体に対して与える影響は大きいということです。

肌荒れだからといって、薬を多用したり、サプリメントを多用するのではなく、このようなストレスを解消することに目を向け、気分をリフレッシュできるようなことにトライしてみてはいかがでしょうか?

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • ストレスを受けすぎると肌荒れや、肌の色が悪くなる
  • ストレスが増えると顆粒球が増え、自分の身体を傷つけることがある
  • また自律神経が乱れ、血管の収縮が起こり、栄養不足になったり、老廃物が溜まるということが起きる
  • 日頃からストレスを解消したり、身体を適度に動かす習慣をつける
  • 肌荒れを改善することは、自律神経を整えること

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでもお役に立てるとうれしく思います。

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