
薬を飲むとまた便秘になりますよ?それでも薬を飲みますか?
こんなことを言われると、薬をやめられますか?なかなかやめないですよね。ただ、それが原因で便秘は改善に向かいません。なぜなら便秘の原因はそういった薬を使って無理に出そうとすることとストレスが原因だからです。
何かに頼るのではなく、根本原因に目を向けること。人間関係、働きすぎ、悩み、これが便秘の原因だとすればみなさんは改善のためにどのようなことをしますか?今日はそんな便秘の原因と改善についてお伝えしていきます。
あまりのお腹の張りがひどく、ガスが溜まって苦しい。もうすぐ破裂してしまうんじゃないかと思うぐらいにお腹が膨れ、すぐに改善したい想いが強いと薬に頼ってしまいがち。
それでも出ない・・・。なぜ?
このように悩んでいる女性の方は多いのではないでしょうか。なぜこのようなことが起こってしまうのでしょうか。ひとつの原因に“ストレス”が関係していますです。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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Contents
なぜ便秘になる?便秘の原因について
なぜ多くの女性は便秘に悩まされるのでしょうか。便秘は主に2つの種類に分けることができます。
- 器質性便秘
- 常習性便秘
それぞれどのような便秘のことを指すのでしょうか。
■器質性便秘とは?
器質性便秘とは、腸閉塞、ポリープ、大腸がんなどの大腸自体の異常や病変があって便秘になること。
■常習性便秘とは?
常習性便秘とは、大腸に病的な症状はないが正常に働いておらず、便秘になること
日本人の5人に1人はこの便秘に悩まされていると言われている。
このように便秘にも種類があり、それぞれの原因が異なります。みなさんが悩まされる便秘は主に後者に当たり、この原因を知ることで改善についても理解を深めることができます。
みなさんの多くは腸自体は健康であり、病的な問題がありません。でも働きが悪くなってしまい便秘になっています。ではなぜ、そのよなことが起こるのでしょうか。
原因を知る前に少し腸の働きについて理解する必要がありますので、まずはそちらをお伝えしていきたいと思います。
食べ物が消化、吸収され便として排出されるまでの流れ
人間は口から食べ物を入れ、咀嚼し食道を通り、以下の流れで便として排出されるまでの過程を辿ります。
- 食道
- 胃
- 小腸・・・90%の栄養素、水分が消化吸収される
- 大腸・・・さらに水分が吸収される
- 肛門
- 便として排出
食べ物は腸で主に消化吸収されていきますが、胃腸の働きを司っているのが自律神経である副交感神経です。
副交感神経とは、消化する、リラックスする、寝るときなどに優位になると言われていますが、その逆が交感神経であり興奮したり、ストレスが多くなるとこちら側に振れてきます。
腸は食べ物を消化吸収した後、不要物については腸の蠕動運動を通じて腸管を通し、最終的に肛門から便を出しますが、便秘の方はこの蠕動運動が起こりにくくなるため便秘になると言われています。
蠕動運動がきちんと起こるようになれば便秘の改善につながるということが考えられますので、便秘の改善にはここに着目する必要があります。
では、なぜ蠕動運動が起こりづらくなるのでしょうか。それは交感神経が優位になることで腸の働きが弱まることで起こります。交感神経が優位になる原因とはなんでしょうか。それが現代社会で問題になっている“ストレス”です。
便秘の原因は、このストレスにあると考えることができます。
なぜ自律神経が乱れ、交感神経が優位になるのか?
交感神経が優位になるということは、ストレスを抱えているということになりますが、そのストレスとはどのようなことから感じるのでしょうか。「自分はストレスがない」と思っている方も、いまいちど振り返っていただき、自分を客観視していただきたいと思います。
クライアントさんも同じように考えている方が多いですが、話を聞いていくと意外にみなさんストレスを抱えていることに気づいていなかったりします。なぜ、ストレスを抱えてしまうのでしょうか。
ストレスの原因の一例です。
- 人間関係
- 将来への不安
- 働きすぎ
- 頑張りすぎ
- 介護 など
これらがストレスの原因になります。
ちょっと難しい話になりそうなので、ある60代女性からお聞きした話をご紹介したいと思います。
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家では家事もあり、将来への不安を抱えながら旦那さんのお世話や家族の問題とも向き合って生活をしています。
家族の中にうつ病を患っている子もおり、その世話をしているため、掃除、洗濯、買い物、多くの時間をご家族のために割いています。
一人で買い物に行く時間も、自由にできる時間も少なく、息抜きをするという時間すら作れていません。
どこかへ行くのも必ずといっていいほど家族がおり、ショッピングも楽しめずストレスが溜まっているが、それをどうすることもできず、現在は便秘に悩まされています。
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この女性の場合、ストレスの原因は明確ですが非常に難しい問題をお持ちだと思います。
このような家庭環境の影響を受けストレスが溜まるケースもあれば、仕事のしすぎなどストレスの原因になります。
今最も多い原因が、人間関係でのストレスだと思います。学生さんと話をするときが多くなっている今、ラクロス部に帯同していてもこのメンタル面のことは気になります。
社会全体としてストレスの受けやすい環境となっており、それに耐えられる、もしくはうまく付き合っていける方が少なくなってきているのも事実だと思います。
このようなストレスは交感神経を優位にし、低体温となり、血圧が上がってしまい体調が悪くなってしまいます。その不調のひとつが便秘という形で身体に出てきます。
便秘の改善は、ただ便が出ればいいのではなくこのようにストレスに目を向け、自律神経を整えることが根本原因の改善につながります。
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薬の使用が勧められない理由
便秘の改善にはあまり薬をお勧めしていません。ただどうしても使わなければいけないときもあると思いますので、使用禁止とまではいきませんが、できるだけ使わない方向に向けていきます。
上記の内容が理解できた方はその理由はお分かりだと思いますが、腸の働きを正常にするためには自律神経のバランスを整えることが必要になります。
薬を飲むことで自律神経は整わず、むしろ交感神経が優位になる可能性があります。交感神経が優位になるということは、無理に出すような形となり、これがくせづいてしまうと腸の働きが弱まり、薬を飲まないと働かないという状態となり、返って逆効果になる可能性があります。
苦しいのはわかりますが、できるだけ使わないようにしたいものです。
便秘を改善するためにはどうすればいいのか?
便秘の改善を行うためには、自律神経を整えることがポイントなりますが、その他にも意識したいことがあります。
- お風呂に入って身体を温めること
- ウォーキングやジョギングを行うこと
- 身体が冷えないように温かい格好をすること
- 身体に揺らぎの刺激を加えること
以前も、ストレス過多!自律神経が乱れることで受ける身体への影響でお伝えしているんですが、自律神経を整えるためにはリズム運動を行ったり、触れ合いが重要だと言われています。
また自律神経が乱れてしまうと低体温になると言われているため、身体を温めることも重要になります。
ですので、そういうことを踏まえた上で上記のような改善策が出てきています。
お風呂に入って身体を温めること
44~45度ぐらいの温度のお風呂に短時間浸かってすぐに出ると、冷凍食品を熱湯で解凍するみたいなことが起こってしまいますが、外は解凍できたけど中はまだ凍っているような状態です。
あまり温度が高すぎると芯まで温まらずに表面的に温まってしまうので、41~42度ぐらいのお風呂に10分ぐらい浸かるようにすると身体も中から温まり、ぽかぽかしてくると思います。
半身浴が勧められることもありますが、首まで使ってしっかりと温めるようにします。
ウォーキングやジョギングを行うこと
ウォーキングなどを行うときにひとつポイントですが、“ガムを噛みながら”歩くことで、口の中でもぐもぐすることでひとつのリズム運動になりますし、歩くリズムも一定にすることでリズム運動となります。
リズムを一定にすることがポイントで、リズムを感じながらウォーキングなどを行います。それがセロトニンの分泌を促し、自律神経が整う刺激となります。
身体が冷えないように温かい格好をすること
これはお風呂のことと同じですが、今時期は朝晩が冷え込みますがまだ半袖短パンで寝ている方もいらっしゃると思いますが、これでは身体が冷えてしまい不調の原因や便秘の原因になってしまいます。
それを防ぐためには厚着をすること、冷房が入っているときは膝元に毛布を掛ける、腹巻をするなど工夫が必要になります。
このように身体を温めることで血流も改善され、便秘の改善にもつながりますので、身体を温めるために温かい格好をする意識を持っていただければと思います。
身体に揺らぎの刺激を加えること
便秘になると腸の蠕動運動うまく起こらなくなると言われていますが、セッションのときにはクライアントさんの足を持ち、身体を波打たせるように揺らぎの刺激を与えます。
このような刺激は腸への刺激をイメージし、他動的に蠕動運動のような刺激を加える目的で行います。
実際にクライアントさんに行っても、次の日にはしっかりと出たという声や、1日に2回も出たという方もいます。こういう蠕動運動を助けるような揺らぎの刺激も重要になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。便秘の原因は身体の冷えや薬の多用、自律神経の乱れなどが原因として考えられますが、その他にも食事が関係したりすることもありますので、お伝えしたことがすべてではありませんが、女性の場合ストレスが多いに便秘の原因になっています。
ストレスとうまく付き合うのは難しい部分もありますが、まずストレスと便秘の原因がつながっているということを理解していただき、そして改善のためには何が必要なのか、何をすればいいのかを理解し、実践していただければすぐに効果が出るとかというと個人差はあります。
ただ、薬を多様するのではなく自然な形で身体の機能を呼び起こし、胃腸の働きを活発にし改善を図ることがこれから必要になることだと思います。
そういった根本の部分に目を向けることでこれまでとは違う効果を体感できるのはないでしょうか。
最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。
- 便秘の原因は、器質性便秘と常習性便秘の2種類がある
- 病的な原因があっても、腸の働き自体が悪くなっても便秘になる
- 常習性便秘の改善は、ストレスとうまく付き合い自律神経を整えること
- 自律神経を整えるためには、身体を温める、リズム運動をすること
- 便秘の改善は薬に頼るのではなく、身体を温め、自律神経を整えること
このような内容でお送りしていきました。
便秘に悩む方に少しでも参考になればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。