なぜ脚は歪んでしまうのでしょうか?
原因はひとつではなく、それぞれの生活習慣の中に原因がありますが、ひとつの原因に立っているときの姿勢や仕事のときの姿勢が関係し、脚が歪んでしまうということがあります。
まっすぐな脚にするためには、筋バランスを整え、立ち方を改善する。そうやって脚の歪みが改善し、まっすぐな脚に近づいたクライアントさんの例も交えて今日はお伝えしていきたいと思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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Contents
脚が歪んでしまう理由
先日クライアントさんとのセッションでまっすぐな脚になるための考え方についてお伝えしてましたが、そもそもなぜ脚が歪んでしまったのかというところから入っていきました。
まっすぐな脚になりたいと思っている方は、なぜ脚が歪んでしまうのでしょうか?
病院勤務の方の場合
この方は病院に勤務されており、患者さんを診察したり、手術を担当することもあるそうです。
診察をするときに、専門の機材を用いて診察をするそうですが、この機材を扱うためにペダルを踏んで操作をするそうです。この機材はいろんな方が使用するため、ペダルの位置はみなさんそれぞれがやりやすいようにある一定の位置で固定されているそうです。
ただ、クライアントさんの場合このペダルの位置が遠く感じ、脚を伸ばしてやっと届くような位置に設定されているそうです。
このときに足の親指あたりでペダルを踏み、脚を内側に捻じるようにしないとうまく踏み込めなかったそうです。
クライアントさんの内転筋や脚の内側の筋肉が硬くなっており、X脚のような状態になっていました。
結論から言えば、この方の脚の筋バランスを整えるために身体調整をし筋肉を緩め、立つ→しゃがむなどの動作を繰りかえし、筋バランスを整えていくと膝のお皿の位置も正面に向き、脚の捻じれも改善されました。
この方の脚が歪んでしまう原因は、
- ペダルの位置が問題
- 日頃このような身体の使い方をすることで脚が歪む
改善のためには座る位置なども考えましたが、診察上少し難しく病院にお願いしてペダルの位置を少し変えていただけることになり、そうすると筋肉の緊張も変わり脚の歪みも軽減されていきました。
歯医者勤務の方の場合
歯医者に勤務されているクライアントさんがいますが、この方の場合患者さんの歯を見るときの体勢が問題で、立った状態で診療台に横たわった患者さんを上から除くような姿勢になり、このときに脚が内股のような状態になったり、つま先立ちになったりしていました。
この方の場合、脚の外側の緊張が強く、ふくらはぎも張っており、脚は全体的にむくんでいました。
このクライアントさんの場合、改善方法としては小さな台を置き、患者さんを診るときの立ち位置を変えていただきました。このように変えることで、無理な体勢で行っていた診察も非常に楽にできるようになったそうです。
もうひとつ問題だったのが立ち方で、若い女性に多くみられるつま先とつま先が当たるぐらい内股になっているような立ち方です。
この方の場合も筋バランスを整え、セッションが終わった後に立ってみるとつま先の位置も軽く開くように立てるようになり、内側に向けることが不自然だということを理解していただきました。
この方の脚が歪んでいた原因は、
- 立ち方
- 診察をするときの立ち位置と高さ
が原因で、それらを改善することで脚の歪みも改善され、まっすぐな脚に近づいています。
まっすぐな脚にどうやって近づけるのか?
筋バランスが・・・身体調整が・・・とお伝えしていますが、みなさんにはあまりイメージしづらいかもしれません。
簡単にいうと、脚が筒状のものであり内側だけが硬くなっている、外側だけ硬くなっているというように偏りが出ている状態。普段だとこの筒は適度な柔らかさを持っているのに、どこかが硬くなっている。
こんな状態は筋バランスが崩れているという状態で、これらをどこにも偏りなく柔らかい筋肉の状態にすることを筋バランスを整えるというイメージをもっています。
自分で筋バランスを整えることはできないのか?
できるだけ多くの方にまっすぐな脚になっていただきたいと思う一方、読者の方からすれば「実践すればすぐに変わるようなことを紹介してほしい」と思う方も多いのではないでしょうか?
現場で実践していても感じることですが、自分で筋肉を緩めようと思うとある程度までは緩みますが、誰かにやってもらう方が緩みやすくなります。ただ、自分でもある程度まで緩めることができますので、今日はそれをお伝えしたいと思います。
細かいところを伝えるのが本当に難しいですが、今日はひとつ脚の筋肉を緩める方法をご紹介したいと思います。
筋肉を揺らして太もも周囲を緩める
現場でもよくお伝えする方法ですが、太ももの筋肉を緩めていきたいと思います。
まず、楽な状態で座り片脚を伸ばします。もう一方の脚は自分が楽な形で結構です。
このような状態で伸ばしている方の膝の裏に手を置きます。
そして軽く持ち上げて、そこから落とすように力を抜きます。
イメージとすれば、膝の裏をボールのようにポンポンっとバウンドさせます。ポンッ、ポンッ、1回1回のバウンドが切れてしまわないように、ポンポンポンポン・・・っと連続で行います。
このとき、腕の力で脚を持ち上げるようにし、脚は脱力状態にします。1分ぐらいすると逆脚と比べて筋肉が緩んでいることがわかると思います。
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まっすぐな脚になるために立ち方を考えてみよう
以前から立ち方についても触れていますが、一般的に言われる“いい姿勢”というのは、胸をつきだすようにしたり、壁立ちをして、肩、お尻、踵などを壁につけるような立ち方が良いといわれますが、これらはどれも筋肉が緊張してしまいます。
立つということは楽に立てること、そして骨で立つ感覚を得られることで自然な状態に近い状態になります。もし自然に立つとお尻が出ているため肩とお尻、踵が壁につくこと自体不自然な状態と言えるのではないでしょうか。
一般的な“いい姿勢”というのはこのような状態を指すことが多いと思います。
ですが、これは首から背中が緊張し、肩こりの原因になってしまう可能性もあります。クライアントさんもこのような意識をもっている方が多くいます。ですが、下記のような姿勢に変えることで肩こりも改善されることもあります。
人間の身体は、肩の位置は少し身体の前側にあるため、胸が張っているという状態は肩を引くことではありません。自然な位置に肩や頭部などがあれば胸が張れた状態になります。
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いい姿勢というのは、筋肉を緊張させて“作り出す”のではなく“自然になる”のであり、作ってしまうと筋肉を硬くし身体の不調につながる可能性があります。
まっすぐな脚は体重支持ポイントが重要で、このポイントがずれてしまうと筋バランスが崩れる可能性があり、体重支持ポイントを理解する必要があります。
この位置というのは以前から紹介していますが、こちらになります。
体重支持ポイントを理解し、日頃から立ち方を改善する。これもまっすぐ脚にするためには必要なことです。
まっすぐな脚に近づけるために行うこと
まっすぐな脚に近づけるためにはエクササイズなどを行うことでもできます。ただ、どのように動かすのか、その手順などを理解することではじめてその効果を実感することができます。ここから詳しくエクササイズなどについてご紹介していきたいと思います。
大きく分ければこの3つでまっすぐな脚に近づけていきます。
- 体操
- 身体調整
- トレーニング
今回はトレーニングについてご紹介したいと思います。
まっすぐな脚になるためのトレーニング
- 足を肩幅に開き、上記の体重支持ポイントで立つ
- 足首、膝、股関節の順に関節が緩むイメージで真下にしゃがみ込む
しゃがみ込んだところから立ち上がるときに膝が内側に入ってこないように、体重支持ポイントが変わらないように立ちあがります。
このような動作を繰り返すことで脚の関節の歪みは改善され、まっすぐな脚にになっていきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。まっすぐな脚になるためには、崩れてしまった筋バランスを整えること。そして、その筋バランスを崩してしまう原因となった立ち方や癖などを改善することでまっすぐな脚へと近づいていきます。
特別難しいことが必要になるわけではなく、日頃の中でちょっとしたことを気をつけることで身体も変わっていきます。
では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。
- 脚が歪む原因は、仕事場での癖や立ち方など人のよってさまざま
- まっすぐな脚にするためにはまず筋バランスを整える
- そして筋バランスが崩れてしまう原因を改善する
- 立つ、歩くなどを日常での姿勢や動作を直す
このようにすることで、まっすぐな脚に近づきますし今よりも脚が細くなっていくと思います。
ただ筋トレをすればいいのではなく、このように歪みを改善することで脚を細くすることができます。
今日の内容が少しでもお役にたつと嬉しく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。