「この立ち方は正しい!」に待ち受ける落とし穴。感覚に頼りすぎるのは危険

自分の感覚を信じることは大切なことだと思いますが、それが時にマイナスになってしまうことがあります。

知らず知らずのうちに、筋肉を緊張させること=良いこと、筋肉を緩めること=サボっている、なんて構図が出来上がっている方もいると思いますが、それは考え直した方がいいかもしれません。

胸を張る、肩甲骨を寄せる。筋肉を緊張させて立つことは、しんどいですし、身体にとっては負担になります。しんどいことを正しいと思い込んでいるとそれ自体が身体を太くする原因になっているかもしれません。

今日はセッションで感じた感覚と、客観的に見るということについてまとめていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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自分の中での “楽” は本当の意味の楽ではないかもしれない

日頃みなさんが座って脚を組んでいる場合、同じようなポージングをすると楽に感じると思います。では逆脚で脚を組んだらどうでしょうか?これは不快感が出て、楽という感覚ではないと思います。

では、日頃肩甲骨を寄せるように立っている方が、肩のポジションを直し、身体の構造上自然なポジションに肩を持っていくことができると、その感覚は楽という感覚に変わると思います。

この2つには大きな違いがあり、上記の楽は、慣れから楽さであり、その姿勢に慣れているというから不快感を感じていない状態です。

後者の場合、身体の構造上筋肉の緊張が改善され、筋肉が緩んでいる状態であり、感覚的にも身体的にも楽と感じる状態です。

今回何を伝えたいのかというと、自分自身が感じている楽さというのは、身体的に見れば決して楽ではないことがあります。その代表に立ち方があると思います。昨日のセッションでクライアントさんとお話をする中で伝えたことがあります。

 

感覚的には良い姿勢で立っているつもり。でも実際は骨盤が後傾している

昨日のセッションのときに、クライアントさんに立ち方を伝えることがありましたが、その際ご自身では体重支持ポイントを踵にし、まっすぐ立てているような感覚があったそうです。

ですが、実際は骨盤が後傾し、肩甲骨を寄せるような立ち方をされており、背中の緊張が強く、ヒップも下がっているような状態になっていました。

そこで、椅子に座っていただき、骨盤の位置をお伝えし、そこでつかめた骨盤の位置感覚を立ち方につなげ、改善した骨盤の状態で立っていただくと反り腰のような感覚だけど、鏡で見るとまっすぐ立てているし、楽に立つことができている、ということを言われていました。

また、楽に立つことができて初めて今まで緊張して立っていたことがわかったとおっしゃっていました。

骨盤の位置を直したことでヒップアップされ、肩甲骨の位置もお伝えし立っていただくと肩の緊張感も改善され、少しですが、骨で立っている感覚もあったそうです。

感覚的には良い姿勢で立っているつもりでも、実際は筋肉は緊張しており、それに気づいておらず、楽=良い姿勢と思い込んでしまうこともあります。実際はそうではなく、筋肉緩い状態で立つことができます。この辺りの感覚と実際の姿勢を一致させることが重要になります。

 

良い姿勢は、脳の中でインプットすることから始まる

良い姿勢になるためには、まずどのような姿勢が良い姿勢なのかをインプットする必要があります。基準を作り出し、その基準に沿って姿勢を変えていきます。このとき理解した感覚を基準として持ち、それを日頃試すと楽に感じるでしょうか、立ち方しても良くなっていると思います。

姿勢改善のために重要なことは脳の中で理解することです。

できているつもり、わかっているつもりは、実際に本当にそれでいいのかを見返してみると問題があるかもしれません。

このクライアントさんの場合、この立ち方が脚のシェイプアップや姿勢の改善につながると思いますので、経過を見ていきたいと思います。

日頃の立ち方は、楽に立っていますか?その立ち方は本当の意味で楽ですか?それとも感覚に慣れた崩れてしまっている姿勢になっていませんか?

 

最後に

今回は主に、自分が思い込んでいる正しいという感覚をたまに振り返し、慣れているだけなのか、本当に目的通りのことができているのかをきちんと整理することが大切だということをお伝えしていきました。

特に立ち方はこのような勘違いが起こりやすいですし、常に確認して過ごすことが大事なように思います。

立ち方については、こちらを参考にしていただければと思います。

立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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