先日、神戸駅の近くに出張に行きましたが、そこでお会いしたクライアントさんは階段を上るときに膝が痛むとのことで相談を受けました。
この方は病院でリハビリをされているそうですが、そこでは「痛みがあるのは筋力が弱いから鍛えましょう」ということでマシンなどで鍛えているそうです。
ただ、鍛えても今のところ改善していませんでしたが、階段の上り方をお伝えすると痛みがなく階段を上ることができました。
今日はこの階段の上り下りのときに出る膝の痛みについてお伝えしていきたいと思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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鍛え続けた結果脚の筋肉がパンパンに張っていた
この方の年齢は70歳を超えられていますが、とてもお元気で社交ダンスもされているそうです。
社交ダンスを続けるためにもこの膝の痛みを改善したいという想いがあるそうで、今回セッションを受けられました。
お話を聞いているとお尻や脚周りの筋肉を強化するためにマシンなどで強化しているそうです。ただ、その影響なのかお尻や脚の筋肉は硬く、むくみもひどくパンパンな状態でした。
鵞足(鵞足炎の記事を参考にしてください)に触れるとかなり痛みがあり、膝も捻じれていました。階段を上がるときもこの鵞足に痛みが出ているそうです。
鵞足(膝のすぐ下の内側)に痛みがある場合、縫工筋、半腱様筋、薄筋などの筋肉が緊張しているため、これらの筋肉を緩め、調整すると鵞足を押した時の痛みは改善されました。
このように緊張している筋肉をさらに鍛えるとこれらの筋肉はさらに緊張してしまいます。鍛えるのではなく、筋肉を緩めることで痛みは改善します。
この痛みが出る問題は階段の上り方です。
階段の上り方を変えることで痛みは出なくなる
まずクライアントさんに現在行っている階段の上る際のイメージをお聞きしましたが、階段に足を乗せて、膝に力を入れるようにグッと踏ん張るようなイメージで階段を上がっているそうです。
まさにこのイメージが問題で、このイメージは筋力が弱いから日常の中でどうにか鍛えることができないかという想いからするようになったそうです。
確かにこのような上がり方をすれば、膝上にストレスがかかり鍛えることができますが、日を増すごとに痛みが増しています。
筋肉がさらに緊張したため、その影響が膝の痛みにつながっているということです。
この方に対して行ったことは、調整後階段の上り方を変えました。
膝に力を入れるイメージを、糸か何かで頭が斜め上に引き上げられるようなイメージを持ち、グッと上がるのではなく、スッというイメージを持っていただきました。
上がるときに最初は身体を支え、サポートしながら階段を上がっていただき、スッと、軽く上がれるようにイメージづけを行い、そこからご自身で階段を上がっていただきましたが、身体が軽く楽に階段が上がれ、膝の痛みを感じることなく上がることができました。
このように膝の痛みが出てしたのは、痛いように階段を上がっていただけです。
一般的には、マシンでトレーニングしたり、マッサージをするのかもしれませんが、問題は階段を上る動作です。ですので、この階段の上がり方を変えれば痛みは改善していきます。
お腹の膨らみも立ち方で改善した
膝の痛みはこのように改善し、続いてはお腹を引き締めるということをお伝えしていきましたが、この方の場合、お腹を突き出すように立っており、この立ち方が問題でお腹が出ていました。
そこで調整をした後、骨盤の位置を調整し、立ち方をお伝えするとこれまでに感じなかった安定感が出てきて、お腹も引き締まり、楽に立つことができるようになりました。
70代を超えられてなおこのように身体のことを考え、ダンスをされているでの、本当にお元気でした。
痛みの改善ができたことで安心されていましたし、こうやって結果を感じながらセッションを進めていく大切さも改めて感じることができました。
日頃することもお伝えし、今後どのように膝の痛みが改善するのかを見ていきたいと思います。
まとめ
今日は、階段を上がるときに出る痛みのことについてお伝えしていきましたが、まとめて言えば、痛みが出るような動作をしているからこそ痛みが出るのであって、そういう場合は、その動作を変えることで痛みは改善します。
難しいことや複雑なことをするから改善するのではありません。
この辺りも改めて理解してお伝えしていく必要があると感じます。
痛みの原因そのものを取り除くことで痛みは改善していきます。
今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。