
肩こりに悩まされている方は多いと思いますが、なぜ肩こりは起こるのでしょうか。
この肩こりには、精神的な要因と身体的な要因があると言われ、心の問題と筋肉などの身体の外側の部分の両方に目を向ける必要があると言われています。多くの方の場合、日頃から仕事をして筋肉が緊張して起こる肩こりが多いと思いますが、こんなときみなさんはどのような対応をしているでしょうか。
肩こりになれば湿布を貼る方もいると思いますが、それは一時的に変化を感じても改善に至らないことがほとんどだと思います。なぜ湿布を張っても改善しないのでしょうか。
改善のポイントは、筋肉を緩めそれを維持すること。今日はそんな肩こりについてお伝えしていきたいと思います。
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Contents
そもそも肩こりって?
そもそも肩こりはなぜ起こるのでしょうか。
肩こりについてはまだ不明な点が多く、腰痛などと同じようにはっきりとわかっていないことも多い症状のひとつです。現在言われている肩こりの原因は、パソコン作業などで不良姿勢が続くことで僧帽筋などの筋肉が使われ続け、それによって循環障害が起こります。
簡単に言えば、筋肉を使いすぎて硬くなって、血流が悪くなり酸素不足になったり、老廃物が溜まりそれによってだるさや鈍痛を感じることになり、肩こりになります。
「肩こりだ」と言って押さえている箇所は、僧帽筋と言われる背中の筋肉で、背骨を中心に肩や首に向かってついている筋肉になります。
主にこの筋肉などが緊張することで肩こりを感じるようになっていきます。
■肩こりの原因について
この症状に対する原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。 一説では、同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。 或いは、筋肉を包む筋膜に出来る皺(しわ)が原因となる場合もあることが、最近分かってきた。
Wikipedia-肩こりより引用
少し肩こりについて整理したところで、よくされている肩こりの改善方法についてみていきたいと思います。
肩こりと湿布。肩こりとマッサージ。
肩こりになってどうしても改善したい。そんなとき、みなさんがイメージする場所はどのようなところでしょうか。病院、整骨院、整体、マッサージ。それとも健康グッズ、塗り薬、湿布。
薬局に行くと何十種類という数の肩こり改善のための商品がずらりと並んでいます。
すべての商品を使ったことがありませんので、効用についてはわかりませんが、一般的にみなさんが感じている効果というのは、シップを貼れば貼った部分が冷たくなり貼った直後は気持ちがいいはずです。
スーッとしたり、温かくなるものもあると思います。それによって一時的に気持ちよさを感じるものの、時間の経過とともに肩こりの変化もあまり感じなくなることが多いのではないでしょうか。
またマッサージについても、揉んでもらった直後は楽になったように感じ改善を感じると思います。ひどい場合は余計にしんどくなる場合もあるかもしれませんが、それも継続的な変化ではなく、一時的な変化になることが多くあります。
なぜ湿布を貼ったり、マッサージに行っても一時的な効果だけで継続的な改善が見られないのでしょうか。現にみなさんは日頃から肩こりに悩まされていると思いますが、なぜ改善しないのでしょうか。それは、原因を改めて考えることで改善しない理由が見えてきます。
湿布を貼っても肩こりが改善しない理由
肩こりの原因は不明なこともありますが、現在考えられる原因は、例えばパソコン作業をしていて、頭の位置がずれてしまっていたり、このように姿勢が崩れることで僧帽筋などの筋肉が常に使われた状態となります。
このような状態を長時間続けることで、筋肉が硬くなり、循環障害が起こり、酸素不足、老廃物が溜まるなどし、それによってだるさなどが出て肩こりになるということでした。
そうなると、まず筋肉を緩める必要があるのではないでしょうか。そして、筋肉が硬くなる原因の姿勢を直すこと、また仕事をすればある程度このような姿勢になってしまうため、日頃から筋肉を緩めるような体操などをし、身体を動かす習慣をつけることが必要になるのではないでしょうか。
身体を動かすことで、筋肉のポンプ作用を活用することができ、循環が良くなり老廃物なども流れ、酸素も筋肉や細胞に行き届くのではないでしょうか。
このように整理をしていくと、肩こり=湿布はあくまでも根本原因の改善ではないということになります。腰痛や膝痛についても同じで、痛い箇所に湿布を貼っても改善は期待できません。
根本原因は何か、それに対して何をするのかを考える必要があります。
筋力が弱いから肩こりになる?
ここでもうひとつ考えていきたいのが、肩こりのときに肩周りを鍛えるという考えですが、そもそも肩こりの起こる原因は筋肉が硬くなるということです。
筋力が強いことで、姿勢が崩れたときに頭部などの重りを支えるために筋肉が緊張しますが、ある程度耐えられるようになると思います。ただ、筋肉を長時間使いすぎてしまうことで筋肉が緊張するため、そもそも筋肉を過度に使わないようにすることで改善ができるのではないでしょうか。
また、硬くなった筋肉を鍛えることでその刺激自体でも筋肉は硬くなってしまうことも考えられます。そうなると、かえって逆効果です。
筋力が弱いことも一要因になる可能性はありますが、筋力が弱いから肩こりになるのではなく、筋肉が硬くなることで肩こりが起こるとすれば筋肉を緩めることが改善につながるのではないでしょうか。
現場で感じる肩こりの改善について
クライアントさんも肩こりで悩まれており、相談されることもよくあります。以前はストレッチングなどで筋肉を引っ張って筋肉を緩めていましたが、最近は筋肉を揺らすことで筋肉を緩めています。
肩こりの方の場合、手を持ってさまざまな角度、箇所から首や肩、胸や背中の筋肉に揺らぎを与えていきます。また手を当てた状態で呼吸をしていただき、筋肉を緩めることもあります。この考え方についてはこちらにまとめています。
■筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介
そもそもなぜ肩こりになってしまうのかはそれぞれ個人によって違います。現場で経験した肩こりの原因についてご紹介したいと思います。
腕の上げ方が問題
40代女性のケースですが、ある先生に腕の上げ方を習ったそうですが、肩甲骨を寄せ真横に腕を上げるようにと教わったそうです。
このような腕の上げ方をすると、肩関節の構造上、腕は途中で引っ掛かり、肩の筋肉は緊張してしまいます。立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?でもお伝えしましたが、肩の位置というのは前方30度の位置についています。
イメージしづらいかもしれませんが、真横に腕を上げるよりも、少し斜め前をイメージして腕を上げていただくとスムーズに腕が上がるのを実感できると思います。
このような腕の上げ方は肩関節で引っかかってしまいます。
このように身体の少し前側で上げるイメージを持つとスムーズにあげることができます。
この方の場合、腕の上げ方をお伝えし、腕回しを毎日していただくと肩こりは改善していきました。
このように腕の上げ方が問題で肩こりになることもあります。
肩甲骨を寄せる
肩こりで悩む方に多い原因のひとつに姿勢の認識がありますが、いい姿勢とは胸を張り、肩甲骨を寄せるような姿勢ではありません。このような姿勢は緊張を獲得し、結果的に肩こりにつながってしまいます。
肩甲骨を寄せるようにすると僧帽筋などが収縮し、このような姿勢を日頃から長時間とってしまうと筋肉が使われてしまい結果硬くなってしまいます。
姿勢の乱れ
冒頭でもお伝えしましたが、パソコン作業のときなどの姿勢が崩れることで頭部が前にずれ、首や肩の筋肉がそれを支えるような状態になり、結果的に肩こりになってしまいます。今ではスマホなどの触る時間が長くなっているため、これも肩こりの原因になっています。
このように肩こりの原因はさまざまありますが、改善のためには肩周りの筋肉を緩めること、そして姿勢を正すことが改善に必要なことになります。
肩こりは湿布を貼らずに改善する
肩こりを改善するためには、湿布を貼るのではなく筋肉を緩めて改善していきますが、具体的な方法はこちらを参考にしてください。
以前も肩こりについてまとめています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。肩こりのときに湿布を貼ると気持ちいいと思いますが、一時的なものであまり改善が見られないケースが多いと思います。
これはこれまでお伝えしてきた通りですが、肩こりを改善するためにはもう少し深く原因を探る必要があります。
今日はそのことが少しでも参考になればうれしく思います。
では最後に今日のまとめをしていきたいと思います。
- 肩こりの原因は、姿勢が崩れたことによって筋肉が硬くなることで起こる
- 筋肉の緊張が原因なため、鍛えることではなく筋肉を緩めること
- そして筋肉が緊張する原因を取り除くこと
- 湿布を貼っても一時的な気持ちよさを感じる程度の変化しか起こらない
このような内容でお送りしていきました。
肩こり=湿布をハの字貼り的なイメージがついている方も多いと思いますが、今日の内容が少しでも伝わっていれば、湿布と肩こりや痛みについても少し見方が変わったんじゃないかなと思います。
そうであればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。