
太ももの前側が張ってしまう原因は、日常の中に潜んでいます。
外国の方がヒールを履いて歩いている姿を見ると、自然と引きつけられるような感覚になり、見入ってします。
ですが、日本人がヒールを履いて歩いている姿を見ると、どことなく違和感というか、ぎこちなさを感じてします。実は、この歩き方こそ太ももの前側が張ってしまう原因でもあります。
なぜ歩くだけで太ももの前が張ってしまったり、太くなってしまうのか。今日はこの太ももの前側が張ってしまう原因をお伝えしていきたいと思います。
太ももの前側だけではなく、このような歩き方をすることでお尻が下がってしまい垂れる原因にもなります。
少しでも参考になればうれしく思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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Contents
なぜ太ももの前側はパンパンに張るのか?
太ももの前側が細く引き締まれば、もっとおしゃれも楽しめるだろうし、自分にも自信が持てるかもしれません。
なぜ太ももの前側はパンパンに張ってしまい、膨らんでしまうのでしょうか?
このことを理解するために、まず筋肉はどのように働くのかということを知っていただきたいと思います。
筋肉は主に3つの収縮タイプに分けることができ、短縮、伸張、等張、という動きをします。
少し専門的なことで難しい感じに聞こえるかもしれませんが、歩いている時に筋肉が伸びながら刺激を受けている方は、太ももの前側太くなる可能性があります。
(1)等尺性筋活動(アイソメトリック) |
それぞれどのようなことかを見ていきたいと思います。
等尺性筋活動について
■等尺性筋活動とは?
等尺性筋活動とは、筋肉が長さを変えずに力を発揮すること。
例とすれば、壁を押す時に力は入りますが、見た目としては動きがありません。
最近流行りの体幹トレーニングもあるポージングをキープするようなトレーニング法が多いですが、このような筋肉の使い方を等尺性筋活動と言います。
等張性筋活動について
■等張性筋活動とは?
等張性筋活動とは、短縮性筋活動(コンセントリック)と伸張性筋活動(エキセントリック)に分けることができ、エキセントリックな刺激の方が筋肉に対する刺激が大きいと言われています。
短縮性筋活動(コンセントリック)とは、筋肉が縮まりながら力を発揮することであり、手にダンベルを持ち、肘を曲げるときに負荷がかかる。このとき筋肉は縮まりながら力を発揮しており、これをコンセントリックといいます。
伸張性筋活動(エキセントリック)とは、筋肉が伸ばされながら力を発揮することであり、手にダンベルを持ち、肘を曲げたところから伸ばすときに刺激を受けるような筋活動をエキセントリックといいます。
山登りをしたとき、登るときよりも下りるときの方が筋肉痛になりやすいということを聞いたことがあるでしょうか?
下りるときは、ブレーキをかけるように下りるため筋肉は伸ばされながら力を発揮するエキセントリックな筋活動を行います。
このような刺激は速筋(白筋)に刺激を与えるため、筋肉が太くなりやすい刺激です。
後程詳しくお伝えしますが、日常動作の中でこのエキセントリックな刺激が太ももの前側に加わるため太ももの前側は太くなってしまいます。これを取り除くことが脚を細くするポイントになります。
太ももの前側に刺激が加わりやすい動作というのは、
- 歩いているとき、身体の前で着地をすること
- 地面を突くように着地するとき
- 階段を下りるとき
これらの場面で太ももの前側に刺激が加わるように動いてしまっています。
筋活動のタイプでは、残り等速性筋活動という筋肉の収縮タイプがありますが、これは文字通り等しい速度で筋肉が伸び縮みし、力を発揮することをいいます。
今回の内容では、あまり関係がありませんので、この筋活動の詳細は省いていきます。
次は、より具体的にどのような動作をすれば太ももの前側に刺激が加わり、太くなってしまうのかを見ていきたいと思います。
日常生活に潜む太ももの前側をパンパンにする原因
さて、今回の本題に入っていきたいと思いますが、なぜ日常生活を送るだけで太ももの前側は張ってしまい、太くなってしまうのでしょうか?
先ほども少しお伝えしましたが、その理由は日常生活の中でエキセントリックな刺激が太ももの前側に加わってしまっているということです。
歩き方、ヒールを履いた時、立ち方や自転車のこぎ方、階段の下り方などさまざまな場面で太ももの前側には刺激が加わっています。
これらの動作を改善できれば、太ももの前側に刺激が加わらず、ヒップに刺激を加えることができ、そうすると日常生活の中だけでもヒップアップさせることができます。
ひとつずつ、より具体的にどのようなときに太ももの前側に刺激を受けるのかをお伝えしていきたいと思います。
歩き方
そもそも歩くということは、重心を移動させることですが、みなさんが歩くという動作にどのようなイメージを持たれているかがポイントになります。
おそらく歩く=脚を前に運ぶというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
人間は、脚を前に運ぼうと意識したとき、太ももの前側が緊張してしまいます。それが1日数千回行われるため太ももの前側が張ってしまうことは想像できると思います。
もうひとつポイントになるのが、脚を前に出した時身体の前に着地をするため、脚がつっかえ棒のような存在になり、このときに太ももの前側の筋肉はエキセントリックな刺激を受けます。
エキセントリックな刺激というのは、負荷が自重であっても軽くても白筋に刺激を与え、白筋は刺激を受けると肥大しやすいため太ももが張ってしまう原因になります。
改善方法は後述しますが、脚を前に運ぶのではなく重心を高く保ち、その重心を前に移動させることでヒップに刺激がくるようになります。
まずここで知っていただきたいのは、歩いているときに身体よりも前側で着地をしてしまうと、脚がつっかえ棒のような存在になり、太ももの前側にエキセントリックな刺激を受けてしまうということです。
これが太ももをパンパンに張らせる原因のひとつとなります。
歩き方については、こちらも参考にしていただければと思います。
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ヒール
外国の方がヒールを履いて歩いている姿を見ると、すごく魅力的で引き込まれますが、日本人がヒールを履いて歩いていると、少しぎこちなさを感じてしまいます。
ヒールを履いて歩いている時は、先ほどの歩き方同様、身体の前で着地をしていることと、膝を曲げながら歩いています。
僕も実際にヒールを履いて歩いてみましたが、ヒールのピンの部分が地面に引っかかりそうで恐怖感があって、膝を曲げながら歩いてしまう経験があります。
このとき履いたヒールは太めのピンですが、実際に女性が履かれているのはピンが1cm程度だったり、高さが10cm前後だったりと怖さが原因で膝が曲がり、結果的に太ももの前側に刺激が加わっている可能性があります。
ヒールを履いて歩いている時、このような理由で太ももの前側に刺激が加わり、それが続くことによって太ももの前側が張ってしまう原因になります。
ヒールを履いての歩き方はこちらを参考にしていただければと思います。
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階段の上り下り
次は階段の上り下りについてですが、階段を上るときもそうですが、特に下りる時の動作が太ももの前側に刺激を加えやすくなります。
具体的にその動作を見ていきたいと思いますが、多くの方がこのような下り方をしていると思います。
何が問題なのかというと、下りる時の後ろ脚の前側にエキセントリック刺激が加わっています。
このような刺激が毎日加わり、歩くときも太ももの前側に刺激が加わるような歩き方をしていると、太ももの前側が自然と太くなってしまいます。
立ち方の問題
立ち方については、何気なく立っているときの姿勢が太ももの前側に刺激を与えてしまっています。
例えば、台所で立っている時におへそ辺りを台に当てて立っていると太ももの前側が緊張してしまいます。
台所だけではなく、電車を待っているときなどの姿勢がこのように崩れてしまっていると、太ももの前側が緊張し、張ってきてしまいます。
このような立ち方を続けることで、太ももの前側に刺激が入ってしまい、太くなってしまう原因として考えることができます。
立ち方については、こちらを参考にしていただければと思います。
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自転車のこぎ方の問題
次に、自転車によく乗るという方はペダルのこぎ方を注意した方がいいと思います。
一度想像していただいて、日頃自分が自転車に乗り、ペダルをこぐとすれば足の裏のどの部分でこぎますか?ほとんどの人はつま先辺りでペダルを踏み込んでいると思います。
ペダルをつま先で踏み込むと、太ももの前側に刺激が加わりやすく、踏み込む位置を踵に変えると刺激はお尻の付け根に変わります。
またペダルをこぐときに、グッ、グッ、グッと連続的にペダルをこぎ、筋肉の緊張が続くようなこぎ方をすることで筋肉の中は低酸素状態になります。
このような状態は、加圧トレーニングやスロートレーニングと同じような状態になり、筋肉を太くする刺激となります。
そのためこぎ位置の問題もありますが、連続的にこぎ続けることでも太ももの前側が太くなってしまう原因にもなります。
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そのほかの原因
上記以外の原因としては、ランナーの方については歩き方と同じ原理で、身体よりも脚の位置が前で着地するとブレーキをかけ、そのときの刺激は太ももの前側で受けます。
人間がジャンプして着地をした際、その刺激の大きさは体重の4~5倍ほどの負荷がかかると言われています。
走るということは、片脚ずつの動きであり、それだけ大きな刺激が加わると筋肉が太くなることは容易に想像できます。
走り方も太ももの前側を太くする原因として考えることができます。
立ち方、歩き方などの動作を改善すると太ももの前側は細くなる
ここまで、太ももの前側が太くなる原因についてお伝えしていきましたが、理解することができたでしょうか?
ここからは先ほどあげた原因に対して、どのように動作を改善すればいいのかをお伝えしていきたいと思います。
歩き方を改善する
歩くということは、重心を運ぶということですが、多くの方は、
- 脚を前に出す
- 地面を蹴って前に進む
というイメージをもっている方が多いと思います。
先ほどお伝えした、着地をする位置が身体よりも前にあると、つっかえ棒のようになりそのときに太ももの前側に刺激を受けます。
これが太ももの前側が張ってしまう原因ですが、どのように歩き方を改善すればいいのでしょうか?
脚がみぞおちからはえているイメージを持つ
まず最初に、脚はどこからはえているでしょうか?ほとんどの人は、股関節や骨盤周辺をイメージされると思います。
実際にそうですが、歩き方を改善するときはみぞおちから脚がはえているようなイメージを持ちます。
そして、そのみぞおちを前に運ぶイメージで歩いていきます。
このとき、手足をどのように使おうと考えず、ただ重心を前に運ぶだけで大丈夫です。
実際の動きとしてはこのようになります。
歩き方については、シンプルにこれだけで変わっていきます。過度にあれこれ考えてしまうわず、ただ重心を前に運ぶだけで刺激はお尻の付け根に加わるようになります。
そうすると、歩いているだけでヒップアップされていきます。
ヒールを履いた時の歩き方
ヒールを履いた時も、基本的には歩き方と同じです。
多くの方は重心の位置が低く、見ているとこのような歩き方をされています。
脚を前に前に出してしまっており、改善のポイントはやはり重心を高く保ち、前に運ぶということです。
このように歩くことができると、後ろ足の付け根に刺激が加わるため、ヒールで歩くだけでもヒップアップすることができます。
このように歩くという動作を改善すると太ももの前側の張りもしぼみ、細くなっていきます。
階段の下り方を改善する
階段を下りるとき、太ももの前側に刺激を受けるのは後ろ足で、エキセントリックな刺激を受けてしまうため太くなる可能性があるということをお伝えしました。
下りるときにエキセントリックな動作をなくしてしまえば太ももの前側には刺激が加わりません。
では、どのように動作を改善すればいいのでしょうか?
階段から脚をぶらんと垂らす
まず階段から片脚をぶらんと垂らすイメージで立ちます。
そこから軸足になっている足首をストンと緩めるように、膝カックンされるようなイメージで真下に下ります。
動画で見るとこのようなイメージになります。
このように下りることができると、筋肉が張る感覚はありませんし、非常に楽に階段を下りることができますので、参考にしていただければと思います。
立ち方を改善する
立ち方については、台所で作業をしているとつい楽な姿勢をとりがちで、おへそを台に当ててしまった立ち方をしてしまうことがあると思います。
これを改善するには、姿勢を良くすればいいのですが、そもそも良い姿勢とはどのような姿勢なのでしょうか?
自然な状態で立つ
人間の身体は骨が積み重なり、筋肉が緩み、自然な状態になると骨で立つ感覚が得られます。
自然な状態というのは、胸を張ることでも、肩甲骨を寄せることでもありません。
姿勢については、こちらを参考にしていただければと思います。
■立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?
ここでご紹介している立ち方を実践していただくと、太ももの前側に刺激を受けず、骨で立つ感覚が得られるようになります。
自転車のこぎ方を改善する
これについては、自転車に乗ると脚が太くなる可能性がある理由を参考にしていただければと思いますが、基本的には変えることはシンプルで、つま先でペダルをこいでいる場合、これを踵でこぐようにします。
最初は慣れず、こぎにくさがあると思いますが、こいでいるとお尻の付け根に刺激を受けることが実感できると思います。
こちらも参考にしていただければと思います。
太ももの前側を引き締めるためには体重支持ポイントなどを理解する
これまで紹介してきた姿勢、動作が自然にできると、体重は自然と踵に乗ってくるようになります。
体重支持ポイントを理解する
人間の身体は脛骨の真下で支えることができ、このような位置で体重を支持することで足裏はこのような状態になります。
3点支持と言われる3点で体重を支え、足に存在する4つのアーチで衝撃を緩和したり吸収したりする役割を果たしています。
この位置で体重を支えることで、ヒップに刺激がくるようになりますが、つま先の時ほど刺激は太ももの前側にきます。
太ももの前側を引き締めたいと思う方は、先ほどの姿勢や動作を改善し、自然と上記のようなポイントで体重を支えられるようになったのかを確認してください。
膝上のたるみは歪みの改善で引き締める
膝上のたるみに悩んでいる方もいると思いますが、膝上のたるみは膝関節などの捻じれが原因で起こることがあり、歪みを改善すれば引き締めることができます。
下肢には、足関節、膝関節、股関節の大きく分けて3つありますが、これらは連動させて調整を行っていきます。
つま先を自分の方へ軽く曲げます(背屈)。そして、同時に膝を曲げ(屈曲)、そこから膝を伸ばしきって内側に軽く捻ります。(内旋)この動作を一連の流れで繰り返すことで股関節や膝関節の調整となり、脚はまっすぐになっていきます。
または体重支持ポイントに体重をかけて立ち、脚を肩幅に開き、しゃがみ込みを繰り返します。これでも膝上のたるみを改善できます。行い前と行った後で周径囲を測るを変化が分かると思います。
こちらも参考にしていただければと思います。
■スカートが履けない方必見!膝上の肉を解消するためには歪みを直すこと
■スキニーを履けない方へ|ファッションを楽しむために伝えたい脚を引き締めること
マッサージや整体で太ももの前側が細くならない理由
ここまでお伝えしてきましたが、太ももの前側がなぜ太くなってしまうのか、その原因と改善方法は理解できましたでしょうか?
もし理解していただけている場合、マッサージや整体に行っても一時的には改善が見られていても元に戻ってしまうというのはわかると思います。
根本的な改善をするためには、日頃の姿勢や動作が問題ですので、筋肉を緩め身体を整えた後は、そういった姿勢や動作を改善する必要があります。
脚を細くするためには、これらが変わらない限り改善は期待できません。
マッサージや整体に行くのは良いと思いますし、素晴らしい方も多いと思います。ただ、なぜ太ももの前側が太くなったのかという原因を見つけない限りは改善はしません。
このことを知っておいていただくと、本当に悩まれたときの改善策はわかると思います。
まとめ
今回は太ももの前側についてはお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか?
おしゃれを楽しむにしても、自信をつけるにせよ、太ももの前側が張って気になっているからどうしても自信が持てないという方もいると思います。
雑誌などではなく、ストレッチやマッサージをご紹介することも多いですが、本当に改善しようと思うと、そう簡単なことではありません。
ただ、原因をみつけ、そこにアプローチができると脚も引き締まっていきます。目的ありきの方法ということを知っていただければと思います。
では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。
- 太ももの前側は日常生活の動作などが原因で張ってしまう
- その改善には歩く、階段の上り下りなどの動作を改善すること
- マッサージなどを受けても変化がないのは原因に対してアプローチできていないから
このような内容でお送りしていきました。
今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。
IzuruStyleでは、noteでもブログで伝えきれない具体的な改善方法についてまとめていますので、こちらも参考にしていただければと思います。
■IzuruStyle note-太ももの前側がパンパンに張る!日常生活に潜む脚を太くする原因のまとめ(動画付き)
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
自分史上最高のカラダとココロに。
それが、Izuru Style・・・