
身体を引き締めるためには、なぜたるんでいるのか、そういった原因を追究することが重要だと現場で感じますが、原因をみつけそれに対して方法を選択することで身体は引き締まっていきます。
ただダンベルを上げ下げするのではなく、なぜそのトレーニングを行うのか、なぜ○○をするのか。結果に嘘はなく、原因に対してきちんとした方法が選択できたとき、結果は出てきます。
今日は現場で感じた身体を引き締めるために必要なことをまとめていきたいと思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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Contents
20代女性|事務職をされている方の現状
6月は週2回のペースで来られている女性がいらっしゃいますが、6月頭よりも全身が引き締まり、服のサイズもワンサイズ落ちて新しいサイズの洋服を着れるようになったそうです。
こういう客観的に変化を感じれると楽しいと思いますし、やる気も出やすいと思いますが、この方の身体は非常に硬く、便秘がちだったのが特徴でした。
体温は日によって異なりますが、低体温気味であり、時に35.5度を記録することもあり、循環不良などもありました。
少し身体の特徴をまとめておきたいと思います。ここであげることがたるみになっている原因や引き締まらない原因であり、これらを改善することで身体を引き締められることになりました。
ご覧になっている方もまずは、こういった現状を掴むことが身体を引き締めるために最初に行うことですので、少しご自身に置き換えながらお読みいただければと思います。
身体が硬い
まずこの方の特徴は、何よりも身体が硬く動きが硬くなってしまっていることです。
身体が硬いということは、筋肉が硬く弾力がない状態です。このような状態では、血流やリンパの流れも悪く、循環不良の状態となり、細胞内の代謝がうまくできていないことが考えられます。
細胞は、酸素や栄養素を摂り込み、二酸化炭素や老廃物を吐き出し、リンパの流れなどによって循環し、代謝されます。ただ筋肉が硬いとそれがうまくできない状態になるため、不要物が体内に滞ってしまいます。
このような状態では身体がむくんでしまい膨らんだ状態になってしまいます。これがご自身の中で“普通”だと感じている場合、筋肉を緩め循環の改善を行うことで身体はしぼんでいきます。
これも身体を引き締める上で知っておきたいことになります。
むくみがある
これは上記と同じような状態ですが、むくみがある場合、これは組織内で組織液が滞ってしまうために起こるものであり、むくみがあると身体は膨らんだ状態となります。
むくみが長期的にある箇所の皮下脂肪はつきやすくなると研究でわかってきており、むくみ改善をすることは身体を引き締める上でも重要です。
この方の場合、事務職で座りっぱなしということもあり、また仕事中はパソコンに集中するためほとんど身体を動かさず、休みの日もあまり動かないという生活が続いているため、むくみがちになっていました。
便秘である
1週間で2回ほどしか便が出ておらず、お腹もパンパンに張っている状態でした。先ほどからお伝えしているリンパや循環の話にも共通することですが、便秘があり、お腹が詰まっているとそれよりも下の骨盤、脚などについてはどうしても循環が改善されません。
お腹で止められるようなイメージとなってしまうため、この便秘を改善することは下半身やお腹をシェイプアップさせるうえでも改善しておきたいことです。
そもそもなぜ便秘になるのか?この方の場合は、身体の硬さや循環不良が原因として考えられ、後にお伝えしますが、腸への刺激や全身を緩めることで便通も改善し、1日1回のリズムで便が出るようになっていきました。
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冷え性である
循環不良があり低体温ですので、ある意味当然と言えば当然ですが、この方は冷え性にも悩まされていました。
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運動不足で身体をほとんど動かさない
以前まで週1回のペースでセッションを受けられていましたが、それ以外は動くのが少し億劫になってしまい動かない生活になっていましたが、週2回のセッションを行うようになり、身体の変化もよりわかるようになり、普段も身体を動かす習慣がついてきました。
身体を動かすといっても、仕事中に身体を揺すったり、肩を上下に動かしたり、簡単にできるようなことばかりをお伝えし、それを継続的に実践されるようになりました。
それまでは仕事中は動かない、日頃も動かない生活だったため、それが結果的に筋肉を硬くし、むくみや循環不良につながっていったと考えられます。
細かい部分ではまだ原因として考えられることがありましたが、こういった身体は膨らむ、たるむ原因が考えられたため、これらを改善することで身体は引き締まると考え、セッションを行っていきました。
鍛えることよりも身体を気持ちよく動かしたり、揺すったり、エクササイズをしたり、というある意味楽に動くことを中心に行っていきました。それだけでも結果として1ヶ月で身体は引き締まってきています。
ここからは具体的にどのようなことを実践したのかをお伝えしていきたいと思います。
身体を引き締めるためにセッションで行ったこと
この方とのセッションは、1時間適度に身体を動かし続けたり、調整を行ったり、呼吸を挟んだりしていきました。
イメージとしては上から下に向かって順に進んでいきます。
肩周りや骨盤、脊柱を動かし上半身を緩めていく
まず行ったのは、肩周りを動かして首や背中、胸などの筋肉を緩めていくことです。
筋肉を緩める目的ですので、一生懸命にやるのではなく、ある意味適当に、楽に動かすように腕をいろんな方向に動かし、筋肉を緩めていきます。
これが終わると、骨盤と脊柱を動かし、周囲の筋肉を緩めていきました。肩周りのときもそうですが、動かすと同時に息を「はぁ。」と軽く吐きながら動かします。
呼吸を行いながら動かすことで、細胞内での取り込み、排出がされ、力も抜きやすいため呼吸を使いながら身体を動かしていきます。
骨盤を前後傾させたり、胸椎を前後弯させたり、回旋したり、身体の機能を基にさまざまな動きを行いながら筋肉を緩めていきました。
こういった上半身の動きを行い、この時点でも上半身は少し引き締まってきていました。
バストアップをさせる
上半身が緩んだところで、次はウエストを引き締める目的で縦に伸びるような刺激を加えたり、ご自身が目指すバストアップをイメージし刺激を加えていきました。
この方の場合、バストは引き上げるというイメージよりも形を整えたいということで、胸の上部よりも内側に刺激を加える方が適切だと感じ、軽めのプレートを持って、ダンベルフライを行い、胸の内側に刺激を加えていきました。
セット間は筋肉を揺らして緩め、適度な膨らみが出るようにしていきました。
またこのエクササイズが終わったタイミングでクライアントさんの手をお借りし、脇の下から脂肪を内側に寄せて呼吸をし、脂肪組織を移動させていきました。
これだけでもバストの形に変化があり、ご本人もやっている意図が理解できたそうで、ひとつひとつ納得できて取り組めたそうです。
腸へ刺激を加える
続いて行ったのは、便秘があるため腸への刺激を行っていきました。
便秘になると横行結腸、下行結腸、などが細くなり便通が悪くなると言われているため、それらを刺激するために身体を捻ったり、引き伸ばしたり、縮めたりするエクササイズを行っていきました。
このエクササイズの後に、仰向けになり両膝を立てて左右へ倒したり、両手をお腹の上に置いた状態で呼吸をしながら膝を胸の方へ引きつけたりし、お腹を刺激していきました。
リンパ節を刺激しつつ、関節を動かし下肢全体を緩めていく
下肢については、まず鼠径部に手を置いていただき呼吸を繰り返していきます。そして、その流れで僕が股関節を動かし、緩めていきました。
また股関節についてはさまざまなパターンの動きを活用して緩めていきます。
股関節のさまざまな動きを行った後、下肢の連動を行い、下肢全体を整えていきました。
ここから立ち上がり、しゃがむ、立ちといういわゆるスクワットをいくつかの種類を行い、筋肉のポンプ作用を活用していきました。ここまでくると身体全体の引き締まりもよくわかるようになってきて、全体がしぼんだ状態になっていました。
このスクワットもセット間には脚の筋肉を揺らすような刺激を加え緩めていきました。
全身への刺激と呼吸で終了
スクワットが終われば最後にベットに仰向けになっていただき、足元から全身を揺らすような刺激を2分ほど加え、最後に深呼吸を行いセッションを終了しました。
このような一連の流れを1時間の中で行い、上記の原因である循環不良や便秘、むくみなどの改善に必要な刺激を加えていきました。
エクササイズはできるだけ筋肉を緊張させないような刺激を加えているため、疲労困憊という感覚はなく、気持ちよく終わるため爽快感が生まれてセッションが終了という流れになりました。
鍛えることが先行するのではなく、原因によって内容は異なる
上記の内容は大まかにまとめていますが、実際にはひとつひとつ説明をしながら、基本的にはシンプルなものばかりですので、テンポよく進んでいきます。
改めてお伝えすることですが、上記のような鍛えなくても身体が引き締まっていくのは、そもそもなぜ身体が膨らんでいたのか、その原因に対して刺激を加えたためです。
こういったことができれば鍛えることよりも身体が引き締まり、身体の状態も良くなっていきます。
実際に1ヶ月で行った変化をまとめていきたいと思います。
便秘の改善がされた
これまで長い間悩まされてきた便秘が最近は調子が良く、便通が良い状態が続いています。これはご本人も喜んでましたが、便秘が改善されたことでお腹の不快感も改善され、気持ちよく過ごすこともできているそうです。
今回のことからもお腹を引き締まる場合、便秘があったり、循環の悪さがある場合は、これらを改善することもシェイプアップになると感じました。
体温も36.2~3度を維持している
35度台を計測することも続いていましたが、6月下旬に何度か計測した際には、36.2~3度を維持することができています。
低体温になることは、自律神経のバランスの乱れが考えられ、これを整えることで代謝を上げることができると考えられます。
体温が上昇することは女性にとっては特に大切なことです。
身体全体が引き締まってきている
毎度セッション後には、セッション前と比べると身体は引き締まり、変化を感じていただけますが、これを継続的に行うことでもさらに身体は引き締まっていきました。
お腹のたるみは目立っていましたが、今は引き締まってあまり目立たなくなってきています。
この1ヶ月間はダイエットは行っておらず、食事の変化していません。それでもこれだけ変化していますので、改めてダイエットとシェイプアップを理解し、お伝えしていく必要があると感じます。
脚のサイズも引き締まってきており、洋服のサイズも1サイズダウンして喜ばれていました。
筋肉が柔らかくなり、疲労感も軽減されてきている
以前は毎日のように眠さやだるさがあったそうですが、これらに改善がみられています。
元気になったような、爽快感も出てきており、以前よりも表情は明るくなってきているように感じます。
筋肉も柔らかくなり、以前感じていた肩の張りも落ち着き、適度な弾力が出ているように感じます。
むくみもマシになってきた
循環の改善を行ってきたため、むくみも軽減されてきており、それがサイズダウンにつながっていると思います。
ふくらはぎのパンパンさも感じられなくなり、まだ少し硬さはありますが、以前に比べると柔らかくなってきています。
このように1ヶ月のセッションを通じて、クライアントさんも、僕自身も身体の変化を感じることができ、安心したのとうれしい気持ちです。2ヶ月目も同じように変化を出し続けてたいなと思います。
見方を変えていただきたい。すべては今がベースになる
Izuru Styleに来られるクライアントさんは、「どうやったら痩せられますか?」などと方法論を聞いてこられる方はいません。
ブログの内容から個人によって方法は異なることを理解されているため、そういった方法論の話よりも「今の自分の身体なぜこうなっているかみてほしい」と相談に来られる方ばかりです。
今悩んでいる方は、その身体はこれまでの積み重ねで作られたため、その経過を知ることが改善のヒントになります。
新しい情報を手に入れることよりも、まず今のご自身がベースであり、この現状を変えるためにどうすればいいのかを考えるためには、まずなぜ脂肪がついてしまったのか、脚が太くなったのか、そういった原因を考えることが必要です。
原因が分かれば後はそれに対して方法を選択すればいいですので、何度もお伝えしていますが、まずはご自身の身体を知っていただくことが身体を変える第一歩目だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?身体を引き締めるためにはただただ身体を鍛えるという発想では思ったような結果を得られないというか、ある意味いちかばちかのような選択です。
もっと原因に目を向ける必要があります。そうすると、もっと的確に方法が選択でき、時間の無駄もなくなり、1回のセッションでも身体の変化を感じることができます。
結果に嘘はないという言葉通り、原因と方法が合っていればそれなりの結果が出てきます。
少しでもこのブログからもその原因の発見につながる情報がお伝えできればと思っていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。