高校時代、野球部に所属していた僕は1年生の頃に腰痛に悩まされて、数多くの病院や整骨院に通っていました。片道2時間もかけて大阪の長居なる病院へ通っていたこともありましたが、痛みは一時的に改善されても継続的な改善には至らず、練習をすれば痛みが増してしまうということを繰り返していました。
そんなある日、1件の整骨院に出会いました。そこにいらっしゃる先生はどこに整骨院やマッサージ店に行ってももまれたり、マッサージをされても痛いのを我慢していましたが、すごく優しいタッチで筋肉を緩めてくださり、気持ちいい時間を過ごすことができました。
その結果痛みが改善されました。
そんな素晴らしい整骨院との出会いは野球部時代の僕にとっては大きな存在でした。現在、パーソナルトレーナーとなって、腰痛や痛みで悩まれている方がスタジオへ来られますが、お話を聞いていると整骨院に長く通われていたり、整体に長く通われていたけど痛みが改善できなかったという方もいます。
またジムやストレッチなどの通っても一向に成果が上がらないという方が多くいます。
今日は、腰痛や股関節の痛みなどを抱え続け、治療院などに通っているけどなかなか痛みが改善できない方に向けて書いていきたいと思います。
痛みが改善される参考になればうれしく思います。
こちらの記事も参考にしていただければと思います。
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股関節が痛くなった原因
先日、あるクライアントさんから股関節に痛みがあるのでみてほしいという相談を受けました。この方は、以前から股関節に痛みがあったそうですが、そのときは整骨院などに通っていると痛みが一時的には改善できていたそうです。ただ、何度も痛みが繰り返しているとのことで、スタジオに相談に来られました。
痛む部分は、股関節の前外側周辺で大腿筋膜張筋と言われる太ももの筋肉周辺に痛みが出だしたそうです。ご本人は股関節の痛みとおっしゃっていましたが、大腿筋膜張筋の緊張が強く、筋肉が非常に硬くなっていました。
痛みが出るタイミングとしては、歩いている際に着地をしたタイミングで痛みを感じるそうで、歩き方を見てみると、痛みが出ないように恐る恐る着地をするような形となっており、膝が曲がり、地面をつつくような形で着地をしており、このときの刺激が大腿部周辺の緊張となっているように感じました。
この方の股関節の痛みの原因は大腿部の緊張から起こっているもので、歩き方が原因だと考えました。
股関節の痛みへの対応について
この方の場合、大腿筋膜張筋の緊張を緩めることが痛みの改善となりましたが、全身の歪みをあったため身体調整で全身の歪みを改善し、歪みを直していきましたが、筋肉を緩めると痛みが改善しており、安心されていました。
痛みがある場合、よく筋力の問題が指摘されがちですが、この方のような場合筋力が弱いから痛むのではなく、痛むような身体の使い方を続けることで局部に刺激を受け、筋肉が緊張し痛くなってしまいます。
ですので、痛くないような身体の使い方をすることで根本的な痛みの改善をすることができました。
基本的な流れとしては、痛みの原因を探り、会話の中から原因となることを探し、その原因を仮定しその原因に対応する形でセッションを進行させます。多くの場合、身体調整などに移っていきます。そして、全身の筋肉を緩め、自然体に直し根本原因と考えられる姿勢や動作の指導に移っていきます。
痛みによって対応も変わりますが、この方の場合はこのような流れでみていきました。
治療院に通ってもなかなか痛みが改善しない理由
高校時代に整骨院で腰痛を改善していただいた経験がありますので、素晴らしい技術をお持ちの柔整師の方もいらっしゃると思いますが、相談に来られる方の多くが一時的には痛みが改善するが良い状態が続かないということを言われます。
このようなことはなぜ起こるのでしょうか?実は、筋肉を緩めたり、電気治療をしているだけでは一時的に痛みの改善はできたとしても、その痛みは時間の経過とともにまた出てきます。
それは根本的な原因の改善ができていないことから起こってしまいます。例えば、この方の場合、お話や実際の動きの中で歩き方が原因で痛みが出ているということがわかりました。
身体調整で全身を緩め、歩き方の改善を行うことで痛みがなくスムーズに歩けることを感じていただきましたが、この際に歩き方の指導をせずに帰っていただくとまた歩き方に問題あるため大腿部は緊張し局部に刺激を受け、時間とともに痛みが出てきます。
この根本的な動作の指導をしない限り痛みの原因は改善できていないため、時間の経過とともに痛みが出てきてしまうということです。ですので、繰り返しどこかへ通っているけど、痛みが改善しないという方はこのような根本的な改善ができていない可能性があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。結果的に全身の筋肉を緩め、原因である姿勢や動作の改善を行うことで痛みの改善はできていきます。ただ、10の痛みが1日で0になることはなく、10→9、9→8というように段階を踏むように痛みが改善していきます。
もちろんトレーナーという立場でありますので、痛みがあるからなんでもみれるということでもなく、医者の診断が必要になり、そこで運動などの許可がおりている方に対して対応することができます。
トレーナーとしての立場を守りつつ、自分ができる限りの範囲で痛みで悩んでいる方の対応ができればと思っていますし、今日の内容が痛みで悩み続けている方の役に立てればうれしいと思います。
では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。
- 痛みの原因は、クライアントさんから引き出すお話の中にヒントがある
- 筋肉を緩めただけでは一時的な痛みの改善に留まってしまう
- 痛みの改善は、根本的な姿勢や動作の改善も必要になる
- 身体調整で自然体に直し、根本原因である姿勢や動作を改善することで痛みを改善できる
- 10の痛みが0に激減することは少ないが、10→9、9→8という小さな改善のステップを踏む
- トレーナーは医者ではないので、治すことはできないが、直すことで痛みを治すという考え方
このような内容でお送りしていきました。痛みについては少し難しい問題ではありますが、痛みのない生活が送れることはどれだけ幸せなことかは、痛みが改善できると感じるものであり、痛みがない生活を送り続けているとそのありがたさも忘れてしまったりわからなかったりします。
1人でも多くの方が痛みのない生活に近づけるようにお役に立てれればと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。