ピッチャーの手首の使い方を解説【基本、使わない】

野球に限らず、スポーツの現場では身体の細かい部位への指導がされることがよくありますが、それが逆効果なることもあります。

ピッチャーが長いイニングを投げるためには、過度に手首の使い方に意識を向けないことです。手首に意識を向けて動作を行ってしまうと早々に前腕が疲労してしまいます。

投手に大切なことは、いかにリラックスし、気持ちよく投げ続けられるか。

今回は、投手の手首の使い方について解説します。

 

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ピッチャーの基本的な投球動作

ピッチャーの投球時の基本的な動きのイメージは、主に3つです。

  • 立つ
  • 前に(体重移動)
  • 投げる

です。この3つの動作で考えるとわかりやすく、ピッチャーの一連の投球動作の流れはこのようなイメージになります。

立つ

前に

リリース

投げる

関連記事:ピッチャーの投げ方を3ステップで解説【シンプル イズ ベスト】

全体の60%は下半身

これまでも何度かお伝えしてきていますが、

下半身で作られるエネルギーは全体の約60%

と言われています。下半身で作られたエネルギーに上半身などで作られたエネルギーが加算され、ボールやバットに伝わっていきます。

よく、

一般的な声
野球は下半身が重要だ!

と言われることがありますが、上記のことからこの意見は正しいと言えます。

ここでおさえておきたいことは、

投球時のエネルギーの大半は、下半身や体幹部分が賄っている

という点。今回のテーマの結論は、手首という部分を意識的に使おうとしても、投球のプラスになることは少ないということです。

逆に、手首を意識的に使ってしまうと疲労し、マイナスになる可能性があります。

前腕が疲れてしまう理由

ボールをリリースする瞬間、最も力の加わる部分は体幹ですが、たまに前腕が張ってきてしまうということを聞きます。

この1つの原因は、ボールをリリースする瞬間に手首を操作している可能性があり、ボールを切るだとか、手首を使う意識をもっているはずです。

このように手首を使ってしまうと、前腕部分が早々に疲れ、握力が弱くなってしまい、ボールがすっぽ抜けてしまったり、コントロールできなくなります。

投手として長いイニングを投げたいと思っている選手は、このような手首を使う意識を持たないことです。

手首を使う

手首を使う

打者でも同じようなことが言えて、バッティングの際に手首の使い方を意識しないことです。

バッティングについては、「バッティング時の手首の使い方とは?手首は固定する、それとも返す?」で解説しています。

手首を使ってもボールに大きな力を加えられない

また、手首を使ってボールに勢いをつけようとしても、あまり意味がありません。

というのは、先ほどもお伝えしましたが、投球時のエネルギーの約60%は下半身から生まれます。そしてそれらは身体を捻る、肩や腕などが連動して動く中でさらに加速されてボールに勢いがつきます。

全体としてスムーズに動く方が結果的にはいいわけですが、手首を使う意識を持ってしまうとそこで緊張が生まれ、ブレーキになってしまう。

プロ野球の投手の動きを見ていても、手首を使っているように見えますが、手首を使おうとしているわけではなく、リラックスして投球すれば自然に手首は動いてくれます。

ここで理解していただきたいことは、

  • 部分の動きを意識的に行うのか
  • 動作を行う中で自然に動いているのか

この理解が必要です。

部分的に身体を動かそうとしなくても、全体の動きがスムーズであれば部分もスムーズに動くため、投球時は手首に意識を向けない方がスムーズに動作ができるはずです。

そうすると、結果的にパフォーマンスは向上し、投手としては手首の使い方に意識を向けない方がプラスになります。

手首を使おうとすることのデメリット

投手として手首を使おうとすることのデメリットは、疲労するのが早くなるということです。

これは先ほどもお伝えしましたが、前腕が疲労すると思ったようにボールをコントロールできなくなりますし、球が走らなくなる。

先発投手がこのような投げ方をしているのであれば、長いイニングを投げれば失投も増えるでしょうし、打たれる可能性が高くなってしまいます。

そうならないためにも、

ボールをリリースする瞬間に一番力が加わるポイントは体幹だと理解しておくことが必要

です。

体幹の筋肉は、手首の筋肉に比べて大きい。その分持久性もありますので、疲労しづらくなり、結果的に長いイニングを投げられるようになります。

もっと言えば、体幹のトレーニングをする必要性はここにあります。

投球時に体幹部で繰り返し力を発揮するからであり、体幹の持久性が乏しい場合、手投げになって肩肘を痛める可能性もあります。

少し話が反れてしまいましたが、ピッチャーは手首の使い方を意識せず、スムーズな動作を優先させるべきということです。

関連記事:野球選手にしてほしい体幹トレーニングの方法【目的を明確にしよう】

 

まとめ

今回は投手の手首の使い方の考え方について解説しました。

今回の記事のまとめ

  • 投球動作は、立つ、前に、投げるの3つの局面で考えるとわかりやすい
  • 全体の約60%のエネルギーは下半身で生まれる
  • 手首を使おうとすると前腕が疲労する
  • 基本的に、ピッチャーは手首の使い方は意識しなくていい
  • 投球時は体幹が最も大きな力を発揮する
  • 体幹の持久力があれば長いイニングを投げられるようになる
  • ただ、全体の動きがリラックスしてスムーズに動いていることが必要である

こういった内容をお伝えしました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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