
毎日セッションを繰り返す中で、自分の課題や現場でどうしても解決できないことに遭遇します。それらは常に自分の教材となり、学びの種となりますが、トレーナー1年目は今以上にすべてが学びの種であり、そういう時間をすごせていることがすごく楽しかった記憶があります
今でもそういう課題をみつけ、解決するのがやりがいとなり、仕事の充実さとなる部分があります、今日はそんなトレーナーのほんの数年間の時間ですが、そこから感じたトレーナー1年目の自分に伝えたい現場で必要となる知識と技術についてまとめていきたいと思います。
Contents
パーソナルトレーナーとしての役割を理解すること
まずトレーナーとしての役割を理解することが重要だと思います。当時は、トレーナーとして現場に立てばチームを勝たせたい、選手をうまくさせたい、メンタルを強化したい、と考えていました。
またトレーナーの役割=ウエイトトレーニングやウォーミングアップなどを指導する人だと考えていたため今考えるとトレーナーとしての役割を超えたものを求めていたように思います。
トレーナーとして選手と関わる上では、チームを勝たせること、技術の向上などの役割は監督、コーチの役割であり、トレーナーはあくまでも縁の下の力持ちのように陰でチームを支える脇役です。
技術やスキルの向上、戦術を練るなどは、基礎体力の上に成り立つものであり、トレーナーはこのピラミッドの底である基礎体力を向上させる役割を担います。
基礎体力の向上には、コンディショニングを向上させる必要があります。
コンディショニングとは?
コンディショニングという言葉の理解をすることも重要で、イメージ的には体調というイメージがあり、試合当日に体調がいい、悪いを指標として今日のコンディショニングは良い、悪いという判断をしていました。
コンディショニングという言葉は5つの要素があり、その5つとは・・・
身体的、防衛的、精神的、栄養、休養の5つです。
これらひとつでもかけてしまえばベストな状態とは言えません。例えば、身体的には準備万端であっても、試合当日になると緊張でがちがちで本来の力が発揮できないとなれば、ベストパフォーマンスを発揮することはできません。
ハードにトレーニングを重ねて、栄養がきちんととれていなければ筋肉もつきませんし、疲労回復もできずこれもベストパフォーマンスを発揮することはできません。
コンディショニングを整えることは、これらすべてを良い状態にすることであり、コンディショニングというのはその日の体調だけを指しているのでないということです。
コンディショニングについてはこちらを参考にしていただければと思います。
■体調だけではないコンディショニングという言葉が持つ本来の意味とは?
パーソナルトレーナーが現場で担う仕事とは?
では、これらを踏まえてコンディショニングの向上のためにはこれらすべてを指導する必要がありますが、トレーナーとして指導するのは身体的な要素であり、精神的な要素はメンタルトレーナー、栄養は栄養士、というように各要素で専門家がいます。
トレーナーは身体的なコンディショニングの向上をさせることになりますが、そのためには、バイオモーターアビリティの理解が必須となります。これは、筋力、スピード、持久力、調整力、柔軟性の5つで構成されており、これらすべてをトレーニングし向上させることがコンディショニングの向上となります。
またコンディショニングの向上だけでなく、リコンディショニングや身体調整などさまざまなことを現場では必要とされます。
- バイオモーターアビリティの向上のための理解と実践
- リコンディショニングの理解
- ランニング障害、スローイング障害について
- 身体を緩めるテクニック
- ストレッチについて
- リンパテクニック
- モビリゼーション
- 身体調整テクニック
- 走り方、投げ方
と少し書いてもこれだけのことを知っておく必要があると思いますし、今でも課題ですがこれらをどのように理解し、実践できるかが必要になります。基礎知識として、機能解剖、運動学、生理学とまだまだありますが、到底数年やったレベルではこれらを理解することはできません。
これらを今後も理解できるように実践を重ねていきたいと思っています。
パーソナルトレーナーとして最も必要なこと
これだけは外せない必須のものといえば、人間性ではないでしょうか。これを語るだけの人間があるのかどうかはわかりませんが、対人との仕事をしている以上、信頼され、安心して仕事を任せられる人間でないとトレーナーとして持っている知識や技術もいかせません。
また、現場で自分に常々自分に言い聞かせることですが、言い訳をせずに結果を受け止めて改善に努めること。わからないことやうまくいかないことがありますが、こういうときにいい加減にしておくとそれが目にとまりにくいですし、まあいいかと見過ごすことになります。
それでは信用してもらえませんし、トレーナーとしてうまく結果が出せなかったときにすべての責任を自分に向けることで、それはとらえ方によってはプラスに働くと思います。また学ぼうとすると思いますし、それが自分の成長となると思います。
トレーナーである前に人として、手本になる人間でいたいなと思いますし、人間性を磨き続けることが大切だとトレーナー1年目の自分に言いたいですね。
心得ておきたい仕事の取り組み方
仕事としてトレーナー業をやるのであれば、自由な時間を確保したいとか、プライベートがほしいという思いは捨てる覚悟が必要だと思います。
今でこそ仕事自体が好きで、家族の理解があってこそとことん仕事と向き合うことができていますが、1日平均すれば15時間前後はトレーナー関係のことをしています。寝る以外はほとんど仕事か、勉強をするかという生活です。
もちろん家族との時間もとっていますが、自分の不器用さもあり、これだけやってもプロいう世界でやっていくだけの技量や知識はまだまだ足りません。それだけやり続ける必要があると思っています。
誰よりも働き、誰よりも考え実践する。それを繰り返すことで自分でもある程度のことができると信じてこれからも仕事と向き合っていきたいと思います。とにかくやろうということを以前の自分にいいたいと思います。
最後に
まだまだ言いたいことは山のようにありますが、トレーナー1年目の自分に伝えるのであればこれらを伝えたいなと思います。ひとつ加えるとすれば自分がこれだと思ったことはやり通すことで見えてくるものもあるのかなと思うので、ブログにせよ何にせよ、とにかくやろう!ということを伝えたいと思います。
正解を探してしまう感覚に近いですが、正解はないに等しいと思いますし、やってそこから得た答えが学びになって自分なりの答えが見えてきます。とにかくやろう!ということですね。
改めてこのように書くと今の自分の課題も見えてきますし、今後どのようにしていく必要があるのか、学び続けることという答えになりますが、これからも精進し続けたいと思います。
今日の内容がこれからトレーナーを目指す方に少しでも参考になればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。