出張料理をはじめて5ヶ月。二足のわらじを履いて感じたこと

出張料理をしてから約5ヶ月が経過しました。時間の経つのは全然早くないですが、それだけ毎日充実している・・・ということにしていきます。

トレーナーと料理人として二足のわらじを履いて活動を始めたわけですが、まだ料理人としての腕は当然ながら課題が多くあります。ただ、活動していると本当に貴重な経験ができています。

将来につながるかどうかよりも、やってみたいことをやり、そこから磨きながら方向性を見出していくということもいいなと思えるようになりました。

今日は出張料理をはじめて感じたことを素直に書いていきたいと思います。

 

こだわりを持つと仕入れが大変

板前をしていた頃にも、いろんな市場に仕入れに行きましたが、今では有機野菜のみを使用しています。そのため、野菜を買える場所に限りがあり、そのあたりは大変です。

○○のがほしいと思ってもないことが多いため、○○が売っているからこれを作ろう!という品を見てレシピを決定することが多くなりました。

魚についてもクライアントさんには、できるだけ新鮮なものを食べていただきたいですし、できるだけ市場や魚屋さんで購入するようにしていますが、これもなかなか思った品と値段の魚に巡り合うことは少ないです。

出張料理をはじめてこの仕入れはなかなか大変ですね。

ただ、別の角度でこれ自体が勉強になっていますし、有機野菜の価格帯や調味料の種類などいろんなことを学べていますので、この仕入れも大変ですが楽しい時間となっています。

 

レシピの決定が難しい

あるクライアントさんの料理は、1ヶ月60食分を作っています。1日2食、それを30日です。

最近は外で食べることも多く、すべてお弁当に入れてお渡ししていますが、中のおかずも同じものになると飽きてしまうので、できるだけ同じものが入らないように工夫をしています。

とはいうものの、僕自身もそれだけレパートリーがあるわけではないですので、1ヶ月の中で何度かかぶってしまうことがあるんですが、できるだけ違うものを作るように意識しています。

1つの弁当箱に約4~5種類おかずを入れ、それを60食分となれば、なかなかのレパートリーが必要です。

当然、味だけではなく健康面も考えて作りますので、全体のバランスも考える必要があります。1ヶ月で最低でも100~150種類ぐらいは作りますので、これを毎回考えるのはなかなか難しいです。

味が近しいものもありますが、それなりに野菜や味に変化をつけてなんとかやっています。ある意味今やっていることは、頭の柔軟性が鍛えられます。

この経験はこれから必ず活きてきますので、妥協せずに常にいいものをご提供できるように工夫をしていきたいですね。

 

食のアドバイスの仕方が変わった

これまで自分で料理をして、自炊をするのが当たり前だったので、その感覚で食についてもアドバイスすることが多かったと思います。

ただ、仕事をして夜遅くに帰ってきてそこから料理をするとなるとすごく大変ですし、続きにくいと思います。そんな背景を深く考えずにアドバイスを送っていたように思います。

今立場が変わってできるだけおいしいと感じるものを、より健康になるために料理を作っていますが、本当に大変です。

そのためクライアントさんにはできるだけシンプルに考えられるようにアドバイスすることを意識しています。

この辺りは出張料理をして変わりました。シンプルに考えると続きやすしですし、ただでさえインスタントに走りがちになっている今だからこそ自炊は健康のためにも重要になります。

できるだけシンプルに、わかりやすいアドバイスができるように今の経験は大いに役立っています。

 

野菜を無駄にしなくなった

有機野菜って値段も高いですし、すごく新鮮です。そのため、野菜の切れ端とか皮も捨てていましたが、今はすべて使うようにしています。

これも頭を柔軟にして考えると、飾りつけに使えたり、ミキサーでジュースにしてドレッシングとして活用したり、いろいろ使える用途が思いつきます。これは大いに反省しました。

以前からもできるだけ無駄をなくそうとしていましたが、有機野菜とは比べ物になりません。

野菜を大切にするからか、余計に野菜がおいしく感じれ、野菜を食べる楽しみを感じながら今は食事ができています。

 

大変なことも多く、無駄も多い。だけど将来に活きると確信できる

正直、出張料理を始めたことを後悔したときもありましたが、今はやると決めた以上できるところまでやろうと考えています。

まだまだ要領も悪く、慣れないこともありますし、無駄も多いと思います。だけど、この経験は将来に必ず活きると確信できるようになってきました。

興味を持ってくれる方も多くいますので、自分の腕を鍛え上げて料理人としても上を目指したいと思います。

周りにこのようなことをやっている人は当然いないため、自分で切り開いていくしかありませんが、自分の料理の腕が上がるとそれだけクライアントさんの楽しみも増えます。妥協せずに常によりおいしいものを求めて作っていきたいですね。

 

最近作った内容について

 

伊藤 出さん(@izuru_ito)が投稿した写真

 

伊藤 出さん(@izuru_ito)が投稿した写真

 

伊藤 出さん(@izuru_ito)が投稿した写真

 

最後に

長年やりたいと思ってきたことがようやく形となって実現できたわけですが、予想していたよりも大変なことは多く悩みます。

ですが、その分新しい発想もでてきて、作れるレシピも増えていきます。料理の腕を磨くためには時間がかかりますし、トレーナーと同じです。

2つのことを同時に進めていくためどちらかが疎かにならないように気をつけ、これからもクライアントさんの喜んでいただけるようなセッション、料理をご提供していきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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