よく質問されること|ニュースレターNO.028

最近、質問や相談が多くなってきました。1つは怪我の悩みで、後1つはトレーニングに関することが主です。できるだけ適切なアドバイスを返したいと思うのですが、どのように答えてよいのか状況が見えないことが多いようです。

例えば、怪我で悩んでおられる方の場合、「どこにいっても良くならないのだが、何か良い方法やリハビリはありませんか」と言うものです。

一番難しいことは、直接その人の身体を見ることができないし、姿勢や動きなども全くわからないことです。痛みが発生した経緯を書いていただければ大体想像できますが、ただ「リハビリをしているのだが」、「痛くて」、と言われるとどうしようもありません。

文章の中だけで、状況を把握することは本当に難しく、適切なアドバイスとなると程遠いものになってしまいます。

これまでは、こちらの想像だけで、まず状況を考え、いろいろな問題点がないか問いかけ、それから大まかなアドバイスを送ってあげることがほとんどです。それだけでも、良い方向に変化が見られるようですが、けっして満足のいくものではありません。

スポーツによる怪我の場合は、明らかな外傷でなければ、姿勢や足のつき方、フォームの欠点が最大の痛みの要因になっているようです。じっくり、1つずつ問題点を探っていけば必ず問題点が見つかります。それを治さない限り、痛みや不快感が消失することはないでしょう。

特にフォームに問題があると思われる場合には、メールでいくらやり取りしてもフォームの修正は難しいものです。実際に直接指導できる機会があればよいのですが、それはとても無理なことです。

従って、怪我の悩みについては、できるだけ詳しい状況をお知らせいただければ、具体的な対策もアドバイスできると思います。

フォームについては、ビデオなどで見れれば良いのですが、これもそれなりに手間がかかるものですし、ビデオを見てのアドバイスもメールの返事になるので、どれだけの効果が期待できるか疑問です。一番良いことは、質問を下さる方ご自身の理解力を高めると言うことでしょうか。

痛みの対応は、消して難しいものではありません。何をすればよいのか、何をすればいけないのか、十分理解することです。

次に多い、トレーニングに関する質問ですが、これらの質問も大まか過ぎて適切なアドバイスを送ることができません。筋力アップや何々のための効果的なプログラムはありませんか、と言う質問です。一番返答のしにくい質問です。

最初に、どのような選手やチームを指導していて、これまで具体的にどのようなトレーニングを、どのような内容で指導してきたのか、そしてその結果はどうであったのか、と言うことを知らせてほしいのです。

いつもお話することですが、トレーニングはけっして短期間で効果を出すもの・出るものではなく、積み重ねによるものです。従って、ある期間を経過しないと実施したトレーニングで何がよかって、何が悪かったのか、正しい評価をすることができません。正しい評価ができることによって、そこで問題が発生するわけです。

評価の後、その解決策や対策がわからないと言うことであれば、適切なアドバイスを送ることができると思います。ぜひそのような形で質問していただければ、皆さんのお役に立てると思います。

それと、「何か」、「何か」と言うように特効薬のようなものを見つけたい気持ちもわかりますが、そのようなトレーニングなんてありません。すべては、計画的に、段階的にトレーニングを積み重ねていくと言う修正を加えていくことだけです。

何かを見つけようとするならば、まず基本的なトレーニング理論を理解することです。後は、指導者自身の応用であり、その応用は他人に求めるのではなく、自分自身の中で作る必要があります。それが本当のプロであり、その応用は無限に広がるものであることが理解できるでしょう。

リハビリにおいても、トレーニングの指導においても、広範な知識と柔軟な頭は必要不可欠です。同じ怪我のリハビリや同じスポーツのトレーニングであっても、相手によって対処の仕方がすべて異なると考える必要があります。

たまたま同じことがあっても、次のステップになれば少しずつ違ってくるはずです。自分自身のものの考え方を難しくしないことではないでしょうか。

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