女子バレーボールオリンピック最終予選の敗退|ニュースレターNO.002

6月25日、対韓国戦を1対3で敗れ、シドニーオリンピックの出場が断たれました。

1964年の東京オリンピック以来続けていた連続出場も今回で途絶えることになりました。この敗退について、私自身は予想通りと思っていますが、皆さんはどうでしょうか。私には勝つ下地が見られませんでした。

1980年のモスクワオリンピックに不参加以来、オリンピックではメダルが取れなくなってしまったとともに、世界の二流国になってしまったのです。それもいまだ下降を続けているとしかいいようがありません。女子だけではなく、男子も同様で、男子のほうはもっとひどい状態でしょう。

 

なぜ日本は強くならないのか?

なぜこのような下降を止められないのかということが問題です。監督は何人も変わりましたが、指導内容についてはそれほど変わったところが見られません。恐らくバレーボールばかりの練習をしていることが原因だと思います。

世界のトップレベルの選手と比較すると、体格で劣ることは今も昔もかわりがないのです。それをレシーブやクイック、フェイント、時間差などのごまかし戦術によって世界のトップに位置してきたのですが、ロサンゼルスオリンピックの頃から通じなくなってきました。

アメリカ、キューバの台頭によって世界のバレーボールは、完全に高さとパワーのスポーツに変わってしまいました。それについていけなくなっているのです。いつまでもレシーブや戦術といった技術的なことにこだわらないで、一度体力面に目を向けてみたらどうでしょうか。

体格で劣っていても、スピードやパワーは鍛えることが出来ますし、世界のトップレベルに持っていける可能性は高いと思います。ます体力面で互角に持っていく努力をどれだけやってきたかと言うことが問題だと思います。そのことは、ゲームを見ていれば良くわかります。女子もそうですが、男子においては体つきが子どもと大人ほどの違いを感じずにいられません。

日本の選手達は、ほとんどの選手が1年前と変わらない体つきをしています。いつも不思議に思います。どれだけ計画的に体力づくり、コンディショニングを進めているのか、そこを知りたいものです。もし、きちっとトレーニングも行っていると言うのなら、そのプランや内容も知りたいものですね。

 

気になる練習内容

後1つ気になるのは、バレー界で今も続いているように思われる長時間の練習や、休みのない練習です。確かワールドカップのときは、リーグ戦中にも練習をしていたようです。

不安やミスを練習で補おうとすることは解らなくもありませんが、ピークの時期にどうしてそのようなことをする必要があるのか理解できません。指導者はもっと練習・試合・トレーニング計画について勉強すべきです。そうすれば如何に休養させることが大切か、誰にでも理解できるはずです。休養の取り方が、選手の体をつくり、精神的にも技術的にも成長させることになるのです。

またバレーボールのために、高くジャンプするために、素早く動くために、パワフルにアタックするために、安定したレシーブをするために必要なトレーニングが出来ているのか、もう一度見直すべきです。単なるウエイトトレーニングに終わっていないとよいのですが・・・。「人の振り見てわが振り直せ」

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