以前、トレーニング効果は男性と女性では2倍ほど違い、男性の筋肉がつきやすいのは男性ホルモンの分泌量が女性に比べて約2倍多い、とされていることから体格差が生まれるということをお伝えしていきました。
男性と女性の身体の特徴を分けるひとつに肩の張り具合が挙げられると思います。
例えば、ラグビー選手をイメージしてもらうとわかりやすいと思いますが、首から肩にかけて筋肉がつき、“男性らしい”身体つきになっています。
この男性らしさを感じるのは、身体の大きさや首から肩にかけての筋肉が大きい、太いという印象があるからだと思います。
ある女性誌のアンケート結果で女性が自分に対して、男性らしいと感じてしまうところは?という質問に肩幅の大きさや肩周りのたくましさを挙げていました。
肩周りについても、女性からいくつか質問や相談されたことがありますが、今日はこの肩幅周りの張りや女性が悩みそうなことを解決できるような内容を書いていきたいと思います。
Contents
なぜ肩幅が広く、たくましさを感じるのか?
まず、女性が自分の肩周りに悩むときに考えていることは以下のことが挙げられるそうです。
- 肩の幅自体が広く悩む
- 男性のように肩周りが膨れているように感じて悩む
- なんとなくごっつく感じる
下の二つはほぼ同じ意味ですが、このような声をよく聞きます。これらをなぜ感じてしまうのしょうか?
考えることは、骨格の問題と筋肉の張りについてです。
骨格の問題は骨を削るしか改善できない
骨格の問題というのは、肩幅が気になってしまうという人で、骨格上の問題で広くなってしまっている場合、これは基本的にどうすることもできません。方法としては骨を削るということになってしまいます。
肩周りを引き締めたいと思っても、いくら鍛えても改善できませんし、筋肉をどうこうという問題ではなくなってきます。
筋肉が張っていることなどが原因の場合、改善できる可能性がある
悩みの種が骨格ではなく、筋肉などにある場合、これらの影響を受けて太く見えるということであれば、改善はできる可能性があります。
実際に現場でもこのような悩みを相談される方もいますが、自分はいかり肩で男性っぽいという印象を持っている方がいて、遺伝だから仕方がないと思っていたそうですが、実際は肩周りの筋肉が緊張し、その影響でこのようになっていたことがありました。
筋肉を緩めることで、その張りは改善されなくなっていき、いかり肩のような男性らしい肩周りが女性らしさのある、しなやかな身体へと変わってことがありました。
肩周りの問題については、このように骨格の問題と筋肉などの張りの影響を受けて、男性らしく見えてしまうということがあります。
首から肩、胸辺りの張りを改善する
先日クライアントさんとのセッションで、仕事での影響で身体の緊張が強く、身体が膨らんだように張っていたので、筋肉を緩めて循環をよくするために身体調整や体操などを行っていきました。
自分の身体を鏡で見ても、肩はこれはどうにもならないと思っていたり、身体の膨らみも遺伝?と半分諦めていたそうで、とにかく健康になりたいということや少しでも身体を引き締めたいということでセッションに取り組まれています。
この方の特徴は呼吸が浅く、胸郭の動きも小さく、上半身の筋肉は緊張して硬い。
これを改善するために、まずは何度も呼吸運動を繰り返し行っていきました。呼吸運動は、あえてどうこうするということをあまり伝えず、鼻から吸って、口から吐くというようなリズムを伝え、自然な呼吸を繰り返していきました。
すると呼吸をすればするほど、自分でも1回の呼吸が大きくなっていくのを感じ、息の吸いやすさであったり、胸郭の動きも大きくなっていくのを感じていました。
呼吸運動のあとは、筋膜を対象に調整を行ったり、揺らぎを与えて全身の筋肉を緩めていきました。
そのあと、日頃行う体操をお伝えしてこの日のセッションを終えました。
細くなった身体
それから1週間後、セッションに来られたとき肩周りの緊張は少し残るものの胸周り、肩周りの緊張は和らぎ、1週間前よりもしぼんだ印象になり、ご本人も筋肉が柔らかくなり、細くなったことを実感したそうです。
ここから感じれることは、筋肉の緊張があると身体は膨らみ、その影響でガッシリした印象になることです。
また循環が悪くなることで、体内に老廃物なども滞留するためその影響からも膨らんでしまう可能性があります。
これらを流し、循環がよくなることで老廃物も排出され、その結果身体は引き締まるということになります。
首から肩にかけてもすっきりした印象となり、身体も軽くなったそうです。
今回の変化は短い期間で感じることができ、課題はこの状態を維持することであり、日頃動かない習慣になってしまったりするとまた緊張がうまれ、循環も悪くなります。これを防ぐためには、日頃から身体を動かす習慣をつけることが重要となります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。女性の方が気になる首から肩周りの膨らみですが、これらは骨格の問題もありますが、それとは関係なく、筋肉の緊張や循環の悪さが関係しておこることもあります。
これらを筋肉を柔らかくし、循環の改善を行うことで引き締まっていくことがあります。
そのためには、呼吸運動であったり筋肉に揺らぎを与えること、また日頃から体操など身体を動かす習慣をつけることが重要になります。
ぜひ、このような悩みをお持ちの方は、筋肉を緩める、循環を良くすることを考えてみてはいかがでしょうか。
では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。
肩幅は骨格の問題であれば骨を削らないと変えられないが、筋肉などの問題であれば改善できる
- 首から肩周囲の膨らみは筋肉を緩めたり、循環をよくすることで細く引き締まる
- そのためには身体を動かすことを習慣にしたり、呼吸運動を行う
このような内容でお送りしていきました。少しでも今日の内容がお役に立てればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。