
走っているときに膝に痛みを感じてしまうランナーの方もいると思いますが、なぜ膝に痛みが出てしまうのでしょうか。
この場合、走ることをやめた方がいいのか、はたまた筋力を強化する方がいいのでしょうか。いずれでもなく、このような場合は走り方に問題があることが多く、走り方を変えることで痛みが改善することが多くあります。
今日はこの走っているときに出る膝の痛みについてお伝えしていきたいと思います。
なぜ走っている時に膝が痛むのか?
走っている時に出る膝の痛みは、お皿の周辺に出ることや膝の中側に感じることが多いと思いますが、これらの痛みの原因は大腿四頭筋に過度にストレスがかかり、その腱周辺に痛みが出ていることが多くあります。
先日マラソンなどに出場されるクライアントさんが、この膝の痛みを訴えられていましたが、この方の場合、着地の仕方に問題があり、フラットに着地することができておらずその影響で膝の痛みが出ていました。
このような場合、走るのをやめて安静にしてまた走り出しても時間が経つとまた痛みが出てきてしまいます。マッサージをして周囲の筋肉を緩めて走ると一時的には痛みが引く可能性がありますが、走っているとまた膝に痛みが出てきます。
このようなことが起こるのはなぜでしょうか?それは、痛くなるような走り方をしているということです。
野球選手でも同じですが、名医に肩肘を手術をしてもらい復帰して、実際投げるとまた痛めてしまうというのは手術が問題ではなく投げ方が問題です。
この走り方、投げ方の部分が改善しないとうまく痛みを改善することができません。
走り方の問題を改善する
痛みの原因は走り方だとお伝えしていきましたが、ではどのようにこの走り方を変えればいいのでしょうか?
実際にクライアントさんにお伝えしたのは、このような手順にになります。
- 身体調整
- 着地の仕方(フラット着地)
- 重心の移動
- 走り方
このような指導をしたまた別日に筋肉が硬く弾力がない状態でしたので、しゃがむ立つなどさまざまなエクササイズで筋肉に刺激を与え、筋肉に弾力を取り戻すようなことをしていきました。
痛みの改善は、上記の4つのことでうまく改善でき、膝の痛みを感じることなく走ることができました。
痛みがある場合、身体には歪みや捻じれが多くみられます。いわゆるつるされている人体模型のような状態ではありません。これらは痛みと関連が高く、元に戻す必要があります。また着地の仕方や走るときの動作のイメージなどは筋肉が受けるストレスの大きさが変わってくるため、人間の構造を理解し、それを走りに活かす必要があります。
このように4つのことを実践していただき、この内容は1日で行って痛みの改善がうまくできたケースであり、動作をどのように行うのかということが非常に大切になります。
走り方の参考にしていただきたいこと
記事の中で走り方やこれまでもさまざまなことをお伝えしてきていますが、方法論をお伝えすることはいつも難しいことだなと感じています。
お伝えした内容を “どのように行うのか” によって結果が変わり、細かい部分までお伝えできませんので、あくまでも参考になりますが、走りというのは大きく分けて4つに分けて考えられると思います。
- 重心の移動
- 脚の動き
- 腕の動き
- 全体の動き
これらを順に理解し、全体の走りを変えていく。
また膝以外にもランニング時に感じる痛みについてまとめていますので、参考にしていただければと思います。
まとめ
走っている時に出る膝の痛みの原因は、走り方が問題です。この走り方を変えれば痛みの改善はできますが、いくら筋肉を緩めたり、ほぐすようなことをしても根本的な走り方が変わらないとうまく痛みを改善することはできません。
ジムに行って筋トレをするという発想も同じです。根本的な問題は、動作にあります。
動きの中であまり部分に意識を向けずに、フラットに着地し、自分の重心を前に前に運ぼうとすると脚に過度な緊張がうまれず痛みを感じることもありません。
今日の内容で膝の痛みを改善するきっかけになればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。