野球選手はインナーマッスルを強化しただけでは球速が上がらない

野球選手は、インナーマッスルを強化すれば球速が上がると言われていましたが、今でもそうやって言われることもあります。

ただ、これは間違いですし、インナーマッスルを強化するだけでは、球速は上がりません。

今回は、野球選手はインナーマッスルを強化しただけで球速が上がらない理由について解説します。

 

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野球選手はインナーマッスルを強化しただけでは球速が上がらない理由

今回のテーマは、インナーマッスルの役割を理解することでわかりやすくなると思います。

インナーマッスルの役割とは

一般的に言われるインナーマッスルとは、身体の内側にある小さな筋肉というイメージがあると思います。このインナーマッスルの本来の役割は、

関節を安定させる

というもの。例えば、買い物袋を手に持ったとき、インナーマッスルと言われる筋肉がなければ、肩から腕が外れてしまう。だけど、実際は外れないようになっています。

これは、肩周りのインナーマッスルと言われる、

  • 棘上筋
  • 棘上筋
  • 肩甲下筋

などの筋肉が肩関節を支えてくれているために、関節が外れないようになっているんですね。

つまり、インナーマッスルを強化することで関節はより安定するようになるということです。ただ、インナーマッスルは、基本的には小さな筋肉なため、大きな力を発揮することはできません。

大きな力を生むためには外側の筋肉が必要

野球選手がボールを投げるとき、大きな力をボールに伝えることで球速が上がりますが、このときの力は主に大きな筋肉で作られています。

この時点でインナーマッスルを強化しただけでは、球速が上がらないということは理解してもらえると思います。

投球時の60%のエネルギーは下半身が生んでいる

さらに、投球時のエネルギーの約60%は下半身で生まれています。野球では下半身が重要と言われるのはこのためなんですね。

つまり、下半身が適切に使えているだけで球速の60%は決まってくるため、肩周りのインナーマッスルを強化しても、そこまで急速に関係しないことはここからも理解できます。

重要なことは、部分的な筋肉の強化ではなく、まず全身の強化が必要であり、一定のラインを越えてくればより専門的な強化が必要になってくるということです。

 

野球選手が球速を上げる2つの考え方

では、球速を上げるためには、具体的にどのようなことをすればいいのでしょうか?主な考え方は2つです。

  1. 自分の最大スピードまで伸ばす
  2. 動作を改善する

それぞれ詳しく解説します。

①自分の最大スピードまで伸ばす

野球選手だけに限らず、さまざまなスピードに関係することですが、このスピード【speed】という言葉には、大きく分けて2つの考え方があります。

  1. 速さ:筋線維
  2. スピード:動作・動き

①では、速さについて解説して②ではスピードについて解説します。

速さとは、筋線維のことを指している言葉で、筋線維は主に速筋(白筋)と遅筋(赤筋)の2種類があるんですね。基本的には、5:5というバランスのとれた状態が一般的ですが、中には速筋の割合が多い方がいます。

速筋は、

  • 大きな力を発揮する
  • 速い動作ができる

などが特徴で、肩周辺の筋肉に速筋が多ければその分腕の回転が速くなり、その結果、球速が速くなる可能性があります。

ちなみに、この筋線維の種類は遺伝的に決まると言われており、140kmオーバーの球を投げられる選手は、遺伝的に決まっている可能性があるとも言われています。

まず1つ目の球速を上げる考え方は、自分の筋線維の種類における限界値まで高めるということ。そのためには、ボールを投げることでしか球速は上がりません。これは、速さを軸にしたスピードの考え方です。次は、スピードという考え方です。

②動作を改善する

スピードという意味は、動作のことを指していて、動きがスムーズになることで球速が上がるという考え方です。

例えば、真冬の寒い時期にウォーミングアップなしで投球をし、球速を測るとします。当然、球速は遅いと思うんですね。

だけど、身体を温め、適切な身体の使い方を習得して投球すると、先ほどとは見違えるように球速は上がるはず。つまり、動きのスムーズさが出ることで球速は上がるということ。

ですので、球速を決定づける要因は主に2つあって、

  • 筋線維:変えられない
  • 動作・動き:変えられる

この2つを理解しておけば、何をやるべきなのかが見えてくると思います。

本当に、球速を上げたいのであれば投げることでしか球速は上がらないですし、インナーマッスルを鍛えるだけでは、あまり球速向上には役立たない可能性が高いということですね。

今回は、以上です。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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