低体温の改善|開始から3ヶ月、毎日の習慣を徹底して変えるところから始まる。

低体温の改善をするには、身体を温めること。基本的なことでありながら、面倒だとか手間だとか、言い訳をつけてやらなければいけないことを放棄しがちになりますよね。

まさに予防はそれに近しいものがあり、病気になるとわかっていてもタバコがやめられなかったり、お酒を飲みすぎてしまったりします。病気になって初めて予防の大切さをわかるというのは遅すぎます。

これまでも低体温については、何度かお伝えしてきましたが、さまざまな病気や痛み、精神的な問題、こういった症状と低体温は大きく関係していると言われています。

冷え性やむくみ、シェイプアップや代謝を上げること。すべては低体温を改善することから始まると言っても過言ではありません。今日はそんな低体温の改善について現場での取り組みをご紹介したいと思います。

最低体温、34.8℃から現在は平均36.2℃まで上がってきました。この期間3ヶ月。ちょうど一年前からこれまでの経過をお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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そもそもなぜ低体温になるのか?

そもそもなぜ女性の多くは低体温になってしまうのでしょうか。夏であっても手足が冷え、クーラーの効いたところでは寒く感じたり、寝起きは長袖でないと起きれないということを聞きます。

気温もある程度関与はあると思いますが、低体温になるのは気温だけが原因ではないようです。

低体温になるひとつの原因は自律神経のバランスの乱れであり、交感神経、副交感神経などについては、低体温に悩む女性へ!36.5℃へのヒントは日頃の習慣にあり!で詳しく解説していますので、参考にしていただければと思います。

上記の記事からもわかる通り、低体温になってしまう原因は主にストレスです。

  • 交感神経優位・・・ストレス→血管の収縮→血流障害→低体温
  • 副交感神経優位・・・だらだらした生活→血管の拡張→循環障害→低体温

日頃からストレスの多い生活を送っている、またはだらけた生活を送っている、この両方の場合、最終的には低体温になると言われています。

ストレス

 

低体温につながるストレスの原因とは?

低体温になる原因はストレスとお伝えしていきましたが、そのストレスがたまってしまう原因というのは、どのようなことが考えられるでしょうか。

  • 働きすぎ
  • 人間関係
  • 薬の飲みすぎ
  • 夜更かし
  • 身体を冷やしすぎる

これらが低体温になる原因として考えることができます。

これらのことが継続的に行われることで、ストレスが溜まり自律神経のバランスが乱れ、低体温になると言われています。これらを実体験を交えてひとつひとつ見ていきたいと思います。

働きすぎると寒く感じる

これは僕自身もよく感じていることですが、どうしても自分で仕事をしているとできるだけ効率よくと思っていても仕事の時間が長くなってしまうときがあります。

ここは踏んだり時だ、というときは働き続け仕事で成果が出るまで踏ん張るしかないときもあります。このようなとき、僕の場合朝起きるときに「今日は気温が低いのかな?」と思うぐらい寒く感じることがあります。

僕は体温が高く37度近いときも多いのですが、寒さを感じて家族に「今日寒くない?」と聞いても「風邪ひいた?」と言われるぐらい気温はいつもと変わりがないのに、体感としては全然違うときがあります。

このようなときは体温を測ってみると大概は体温が低いので、そういうときは身体を温めるためお風呂に入ってからスタジオに向かったり、温かい飲み物、食べ物を食べてからスタジオへ向かうようにしています。

働きすぎは低体温になる原因のひとつとして考えることができます。

パソコン

人間関係

この人間関係については、会社勤めの方は思い当たる方も多いかもしれませんね。どうしても他人と触れ合うことになるので、ここでのストレスを感じてしまうと思います。

ある程度のストレスは当然かもしれませんが、過度のストレスは身体にとって影響は大になります。

難しい問題だと思いますが、このような人間関係も低体温になる原因として考えることができます。

人間関係

薬の飲みすぎ

これはクライアントさんとのセッションですごく感じさせられたことですが、鬱の方や精神的な症状があり、そのため薬を服用されている場合、これらを増やして気持ちを安定させようと思うと逆効果になることもあると思います。

実際にあるクライアントさんの場合、気持ちを安定させるために自律神経を整えるために、朝のウォーキングや生活のリズムの変えていただきましたが、そうすると気持ちも安定してきて、薬の量を減らした方が以前よりも身体の重さやだるさがなくなって、すごく楽になったということがありました。

「今までやっていることを手放すことは恐いけど、やってみてすごく変化が分かりました。」とおっしゃっていて、確かにこれまでやってきたことを変えることは勇気のいつことだと思いますし、怖さはあると思います。

ただ、そこで薬の飲みすぎをやめることで改善されることもあるということを実感しました。薬の飲みすぎも低体温になる原因として考えることができます。

薬

夜更かし

これは1番目の働きすぎとも共通するところもありますが、生活リズムの乱れは体内時計を狂わし、自律神経が乱れる原因でもあります。

自律神経の乱れは最終的に低体温になるため、夜更かしも低体温の原因になります。

夜更かし

身体を冷やしすぎる

これは自ら身体を冷やしているということですので、言うまでもなく低体温になる可能性があります。

薄着で寝るとか、お腹を出して寝てしまうとか、そういうことも考えられますが、一番注意したいことは夏の時期の冷房です。暑い環境の中ではどうしても快適さを求めます。求めるあまり、そのときの気持ちよさに負けて、身体を冷やしすぎることがあります。

冷房をかけて寝ると朝起きたらものすごくだるいということを経験したこともあると思いますが、身体を冷やしすぎることは良いことではありません。

夏の時期にはこの身体を冷やしすぎることには注意していきたいですね。

低体温の原因は、身体を冷やしすぎることも考えられます。

冷房

ここまで読み進めていただいたかはお分かりだと思いますが、自律神経のバランスの乱れがこのような低体温を引き起こしているということが考えられますので、この低体温の改善策は原因によって変えることになりますが、自律神経を整えることを考えていけば低体温も改善するのではないでしょうか。

このように考えると、自律神経を整える方法|心が落ち着き仕事の効率も上がるで紹介した方法を参考にしていただけるとご自身でも変化を感じていただくことができると思います。

次は、実際に低体温の改善ができたケースを詳しくご紹介していきたいと思います。

 

低体温の改善例|40代女性の例

クライアントさんの場合、病院で先生をされており、その経営もあることからさまざまなストレスがあるとご自身でおっしゃっていました。私生活でもストレスが多いとのことで、セッション開始前に体温を測定すると34.8℃と低体温。

身体は硬く、手足も冷たい。大きな病気になったことなどはないそうですが、元気で健康的かと言われれば常に疲労感やだるさがあるといいます。

この方の場合、低体温になっている原因は以下の通りだと感じました。

  • ストレスが多い
  • 不規則な生活
  • 食生活の乱れ
  • 運動をしていない
  • 水分の摂りすぎ

ここから生活を変え、体温を上げるためにさまざまなことに取り組んでいきます。

低体温から36℃台への変動

まずセッション開始からの3ヶ月で起こった体温の変化をみていただきたいと思います。

体温の変化

このように3ヶ月間で最低体温34.8℃から最高36.2度まで上昇したのがわかります。この変化が起こった理由については以下のことが考えられます。

  • 家で毎日体操を行い、筋肉を緩める習慣をつけた
  • お風呂をシャワーのみから浸かるようにした
  • 寝るときに腹巻やホットパックを当てて寝るようにした
  • 水分を1日2リットル以内に減らした
  • 早朝、太陽を浴びながら散歩を始めた
  • ウォーミングの際はリズムを感じるようにした

このような習慣の変化をし、これらができるにしたがって体温も上昇し、身体のだるさや疲労感も軽減されていきました。この方が変えた習慣は低体温を改善しました。

逆の言い方をすれば、この方がされていたこれまでの習慣は低体温になる原因が隠されています。現在と過去の違いを細かくみていきたいと思います。

整体に通い身体を緩めてもらっていた

1週間に2度ほど整体に通い、身体を緩めてもらっていたそうですが、一時的には身体はほぐれるもののどこか疲労感は残ったまま。週2回通われていたため、疲労感が残っていたとしても次の整体までにあまり期間が空かないので、我慢するような日々を続けていたそうです。

セッションに来られてからは整体もやめ、パーソナルのみとなっていますが、セッションは週に1回。まず変えていただいたことは、毎日体操をし、セッションで緩めた筋肉を維持するように努めていただきました。

  • 週2回の整体→週1回のセッションと自分で毎日体操

循環が悪くなってしまうことも低体温の原因となると言われており、筋肉を緩め循環を良くすることも低体温を改善する上では重要になります。

シャワーだけからお風呂に浸かるようにした

以前までだとお風呂はシャワーだけで済ませ、その時間も10分程度でした。シャワーだけだと深部まで温めることができないと言われています。

シャワーだけで済ませていたお風呂も浸かるようにし、はじめは2~3分浸かるのもやっとでしたが、現在では10分程度浸かることにも慣れてきました。

低体温の方は、シャワーからお風呂に浸かるようにすると疲労感が出やすいと言われていますが、すすめられる入浴の時間は30分~1時間と長くなっています。

まずは自分が気持ちいいという温度や時間を設定し実践することが重要になります。ここでも我慢をするような感覚で入浴をすると、それがストレスとなり、交感神経を刺激してしまう可能性があります。

あくまでお風呂はリラックス効果を期待する場所でもありますし、気持ちよく過ごせる環境を意識することも重要になります。

  • シャワーだけの生活からお風呂に浸かるようにした

低体温の方は、身体を深部から温める習慣をつけることは低体温を改善する上でも重要になります。

お風呂

寝るときの格好を変え、腹巻をするようにした

冷え性の方にどんな格好をして寝ているのかと聞くと薄着の方が多いのが印象的です。夏というのもありますが、冷えを感じているにも関わらず薄着で、寒い寒いと思いながらもそのままにしています。

これでは冷えを改善できるどころか逆に身体はさらに冷やされていきます。

低体温の方の特徴として、へそよりも下の部分の温度は、へそよりも上の部分の方が温かいと言われています。温度がない方が良く、冷えを感じる方はほとんどがこのようにお腹に温度差があります。

このような場合、お腹が冷えているので、寝るときや1日中腹巻やホットパックをすることが勧められます。クライアントさんも、腹巻をするようにし、室内の冷房を極力切るかできるだけ温かい格好をするように習慣づけていきました。

  • 寝る時の服装が薄着だったため、腹巻やホットパックを当て身体を温めるようにした

低体温を改善するためには、身体を温めることが基本になります。それは夏であっても同じ考え方です。

摂りすぎていた水分量を半分まで減らした

水分量の摂りすぎは自律神経のバランスを崩し、結果的に低体温になってしまう原因となる可能性があります。

この方の場合、1日4リットルという水分を摂取しており、身体も水ぶくれのようになっていました。以前もクライアントさんの中にこのような方がいらっしゃいましたが、身体が硬く、関節の動きも悪くなります。

腎臓は水分調節を行う器官ですが、この腎臓は1日2リットル前後しか処理できないとされており、水分の摂りすぎは腎臓や内臓にも負担をかけます。

水分の摂りすぎの場合、対策としては簡単で水分量を減らすことです。この方も1日2リットルまで下げることで、身体の膨らみを改善され、身体も引き締まっていきました

  • 1日4リットル摂取していた水分を2リットルまで減らした

水分の摂りすぎも自律神経のバランスを崩す原因となるため、低体温の改善には1日2リットルを目安に調整することが必要になりました。

水分

日光を浴びていなかったため早朝の散歩を開始

自律神経の乱れを整えるためには、リズム運動や日光を浴びることでセロトニンという物質が増え、整うとされています。

仕事の往復も車で、日頃から運動をすること、日光を浴びることが減っていたそうです。そのため、時間のある早朝に近所を散歩することを提案しました。

はじめは面倒だと思っていたそうですが、慣れてくるに従って新鮮な空気が吸え、日が経つごとに気持ちよくなってきたそうです。

このように朝の習慣として散歩をしていただき、今でも毎日行くことが日課になっているそうです。

  • 日光を浴びる、リズム運動などはセロトニンを増やし、自律神経が整うため早朝に散歩を始めた

セロトニンという物質は自律神経を整え、低体温の改善には重要な物質となります。

ここまでのまとめ

このようにこの方の場合、これだけの習慣を変え、していただきましたが、体温が上がるにも時間がかかるということがわかりましたし、今の生活が低体温の原因になっていることが潜んでいるということを痛感しました。

健康というものに目を向けると、やはり根本は今送っている生活がベースにあって、そのベースとしていることが不適切であればやはり、身体もそれなりの反応を示すと思います。

低体温をはじめ、不快感、倦怠感、病気などいろんな形で出てきます。低体温の改善は、まず今の生活を見直すことから始まり、そこから低体温になっている原因を見つけ、変えていく必要があるということがわかりました。

 

低体温の改善を行っているときに注意すること

これは少し考えてみるとわかりますが、当事者になってみると少しわかりにくくなったりすることがありますが、これらはあくまでも個人がどこまでできるかを見極めて行う必要があります。

低体温になるそもそもの原因はストレスということもお伝えしましたが、これらを改善する際にやりすぎ、頑張りすぎになるとどうしてもそれ自体がストレスになってしまうことがあります。

この辺りは注意が必要で、ある意味適当さが必要で、適度に抜く時間も必要です。一気に改善を目指すとうまくいかないので、自分のペースで行っていただきたいと思います。

頑張りすぎないこと

とにかくまじめな方はすべてを完璧にこなそうとしてしまうことがありますが、一方では素晴らしいことだと思います。ただ、今回の低体温の改善という点から見るとそれは避けた方がよさそうです。

実際にクライアントさんの中にも、すべてをこなそうとしてしまい、逆に良くない結果になってしまうこともあります。こちらがアドバイスする量も多すぎると問題になるということも理解していますが、できるだけシンプルにお伝えするように意識しています。

生活習慣を変えていくことは負荷のかかることですが、その程度を超えてしまうとうまくいきません。

頑張りすぎないことも低体温を改善するためには必要になることだと思います。

結果を焦らないこと

結果は早く出したいものですが、体温に限らず身体に起こる反応というのは、個人差がありそれはやってみないとわからないということがあります。

そのため、このように3ヶ月で改善が見られることもあれば、もっと早かったり、逆に半年以上かかることもあるかもしれません。大切なことは以前の自分と比べてどう変化しているかということです。

他人のペースは気にせず、あくまでも自分の結果と向き合っていきます。これが改善のためには大切なことです。結果を焦らないこと。

体温が上がり続けることはあまりない

ダイエットも同じことが言えると思いますが、常に数字は良い結果が出ていくわけではありません。そういうこともあるかもしれませんが、基本的には、上がったり、下がったりを繰り返し、その中で改善が見られていきます。

3ヶ月という期間を見たときに改善していますが、上記でお伝えした体温の変化も何度が下がっている週もありますし、ご自身で計測していただいていましたが、35度台に入ってしまうこともありました。

体重なんか、外食した次の日は体重が増えてブルーに・・・なんてことを思う方もいますが、そういう変動を気にしすぎるときりがありません。

ある意味食べたから当然ですし、体温であれば下がり続けたときに問題が何かあるはずで、冷静にその下がり続ける原因を見つける、考えることが重要です。そうすれば具体的な改善策はみつかると思いますが、どうしても感情的になりすぎるとそれが見えません。

体温が下がるときもあると思いますが、それ自体はあることだと思って改善に取り組んでいただくと、毎日の気持ちも安定してくると思います。

 

現在は低体温が改善し、安定して36.5度を超えている

上記のクライアントさんですが、現在は安定して体温も上がり36.5度を超え続けています。

非常に面白いのが、このように体温を測り続けているとだいたいその日の顔や声のトーン、元気さで体温が読めてくるようになります。

身体的な疲労はもちろんですが、精神的な疲労があったときも同じ反応を示し、肉体的な疲労はリズム運動をしたり、身体に揺らぎを与えてリラックスさせる。精神的な疲労が多いときは話をすることが重要だと感じます。

結局ここからも感じることですが、〇〇=××というように決まっているのではなく、原因なんですね。原因がわかればそれにあった方法をすればいいと思います。それもひとつではなくさまざまなアプローチの方向があります。

この方の場合も、アプローチは身体調整なのか、話をするのかということに分かれていますが、根本はストレスを取り除く、軽減するということです。

それだけクライアントさんを見ないといけないですし、表面的なことではうまくいかないのは当然だなと感じます。

 

まとめ

このように生活習慣を変化させ、できることを継続的に行うことでこの3ヶ月で体温も上がってきました。実際にひとつの目安になる体温は36.5℃と言われているため、もう少し体温を上げることが目標になります。

今日ご紹介したこれらのことをきちんと継続し、今後体温の変化を見ていきたいと思います。

低体温や冷え性で悩まされている方は少し参考にしていただければと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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