ヒップアップはスクワットだけではなく身体を整えることでもできる理由

アタッチメントの装着

ヒップアップするにはスクワットをすればできる。そんなことも聞きますが、どのように行うかが問題です。

ヒップアップの考え方として身体を整えることでもヒップアップできます。

骨盤の位置を直すことややヒップの筋肉を膨らませることでヒップアップをすることができますが、今日はクライアントさんから許可をいただき、実際に現場で行って1回のセッションで変わったヒップアップの考え方をご覧いただきたいと思います。

現場で行っていることを参考にしていただければと思いますし、クライアントさんについてはご自身の振り返りとして日頃に役立てていただけたらと思います。

 

クライアントさんの現状について

まず、今日の内容をお伝えする前にクライアントさんの現状についてお伝えしていきたいと思います。

事務仕事が中心で重い荷物を運ぶことが何度もある

主な仕事は事務仕事と荷物を包むことをされているそうですが、この荷物を1日に何度か運ぶことがあるそうです。

荷物の重さも20kg前後のものもあり、これを2人で運んだりすることが何度か続くとのことで、書き物とこういったものを運ぶということを基本的な仕事内容とされています。

筋肉が硬くむくみやすい

セッションをしていて感じることですが、仕事では重い荷物を運ぶことや書き物が多いのでそれなりに筋肉が硬くなり、下半身については非常にむくみやすい。

ご自身でも毎日のように呼吸やリンパを刺激しているそうですが、筋肉は硬くなりがちです。

座っているとき骨盤が後傾している

日頃から姿勢についても意識を高く持って気にされていますが、現状としては骨盤が後傾し、みぞおちあたりを前に突き出すような状態で座られていました。

ご本人の感覚としては骨盤を前傾させているつもりだったそうですが、骨盤ではなくみぞおちを突き出すように背中を反らせるような状態になっていました。これも筋肉を緊張させてしまった原因として考えることができました。

以前まで荷物を運ぶとき左脚に荷物をあてがい左側に向かって動いていた

これは以前修正したことですが、荷物を運ぶときに左側の太ももに荷物をあてがい左側に向かって荷物を運んでいたそうです。

この影響で左の腰部は筋肉が肥大しており、非常に硬くなっていました。現在は、荷物の持ち方を逆にしていただいて運ぶようにすると、左右さが改善されてきており、左腰部の筋肉の肥大もしぼんできています。

また左脚が太くなっていましたが、左右差は残ってはいるものの左脚も細くしぼんできました。

他にも細かい情報を把握してセッションに入っていますが、主にこのような身体の状態となっており、このような条件があるため筋肉が硬くなりヒップアップされていない状態だとわかりました。

こういったことを頭に入れてクライアントさんの身体を見ていくとそういったことがイメージしやすくなります。

  • 頭が左に傾いている
  • 上半身が左側に歪んでいる
  • 左の腰辺りにシワがよりストレスを受けている
  • ヒップが横に広がっているように見える
  • 腰からヒップの緊張が強い

このような状態でしたが、身体調整を行い筋肉を緩め、身体を整えるとこのように変化していきました。

全身の緊張感は抜けて緩み、ヒップアップしていることがわかるでしょうか。これは1回のセッションで変化したものですが、鍛えることもせず緩めて整えてこのような変化をします。

腰のところにシワがよって緊張感がありましたが、調整後はシワの寄り方も変わり骨盤のポジションも良くなっていきました。またヒップの幅ですが調整前は横に広がり、調整後は細く引き締まっていることがわかると思います。

今回は脚の画像がありませんが、この方は一番脚が細くなり変化を非常に感じることができ、細くなってきています。

一般的に言われるヒップアップはスクワット、ということではなく、もう少しクライアントさんにフォーカスして考えると一辺倒な選択にはならずこのような整えることでもヒップアップをすることができます。

では、ここから具体的に行っていったことをまとめていきたいと思います。

 

全身の筋肉を緩め、循環の改善を行う

まず行っていったことは、リンパ液の流れを良くするためにリンパ管に刺激を加えていき、筋肉を緩めるために揺らしたりさすったりしていきました。

そもそもなぜヒップアップがされていない状態かということを考えると日頃筋肉が硬くなり、萎縮しているような状態なためヒップアップできていません。また、骨盤の位置が問題で、この位置を直すことも必要でした。

こういったことを改善するためには、スクワットをして鍛えるということではなく筋肉を緩め整えることでできますので、このような選択をしていきました。

筋肉を揺らして緩める

筋肉を緩めるにはストレッチが必要だとイメージしやすいかもしれませんが、ストレッチは筋肉を引っ張るため、その刺激の加え方が非常に難しいテクニックです。

このストレッチについてはストレッチをすると逆効果になってしまう?!知っておきたい筋肉が緊張してしまう理由にまとめていますので参考にしていただければと思います。

また筋肉を緩めることについては、筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介にまとめています。

実際に試していただけるとわかると思いますが、筋肉を揺らすと緩んでいきます。

 肩こり

このように筋肉を揺らして緩めていき、循環の改善も行っていきました。

筋肉を緩めることは筋肉が膨らみますし、筋バランスも整うため歪みや捻じれは改善されていきます。

リンパへの刺激

リンパへの刺激は、昨日の記事にもまとめていますので、以下を参考にしていただければと思います。
 
むくみに悩む女性が知っておきたい原因と改善の考え方について
下半身太りを解消したい方必見?!知っておきたいリンパの流れについて
リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

筋肉を緩めリンパに刺激を加えることで、全身を整えていき画像の変化の後は、これらをした後の状態になります。

まずこういった筋肉やリンパ管に刺激を加えました。セッションはここでは終わらず、継続的にヒップアップするためにはここからさらに指導をし、お伝えすることがあります。身体を整えた後は、筋肉が硬くなった原因の改善に取り組んでいきました。

 

荷物の持ち方を変える

以前までこのように荷物を持っていたそうです。

荷物の持ち方

荷物の持ち方

この状態で左側へ歩けば左脚や左の腰にストレスを受け、それを継続的に受けることで筋肉が肥大したと考えられました。

荷物の持ち方

また身体と荷物の距離が離れていたため、腰部にさらストレスがかかっていましたので、以下のように持ち方を変えていきました。

荷物の持ち方

まず、荷物は2人で持っていることが多いためいつもとは反対側に移動していただき、右方向に荷物を運ぶようにするとある程度バランスがとれてきます。また荷物を持つ時は荷物に身体を密着させるようにお伝えし、日頃の荷物を持ち上げるときの刺激をヒップのトレーニングとして活用しました。

いつもは身体から離れてこのように持ち上げていました。

荷物の持ち方

これをスクワットのようなイメージで、踵重心にした状態でまっすぐ持ち上げるように立ちあがり、そのときにヒップを使って立ち上がるようにします。すると荷物も楽に持ち上げられるようになりましたし、ヒップに刺激を加えることができ、ヒップアップすることも期待できます。

荷物の持ち方

荷物の持ち方

調整後はまず荷物の持ち方を変えていくようにお伝えしていきました。

 

骨盤の位置を認識する

腰部の緊張のもうひとつの原因は、骨盤の位置の認識に問題があり、骨盤を前傾しているつもりでしたがみぞおちを突き出すような状態になってしまい、その影響を受けて腰部などが緊張していました。

立ち方

調整後、まずは座った状態で骨盤の位置を認識していただくために、坐骨を感じていただきその後に骨盤の位置を認識していきました。

座り方については、座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?を参考にしていただければと思います。骨盤の位置をどのように認識するのかについてもお伝えしています。

坐骨を感じていただき・・・

坐骨

骨盤を前後傾させる中で骨盤の位置を認識していただきました。

骨盤の前後傾

骨盤の認識を座った状態でしていただき、その状態から立ち上がっていき立ち方の理解へと移行していきました。

骨盤前傾

そうすると僕のヒップでわかると思いますが、骨盤の位置が良くなるとこのようにクッと上がったヒップになります。このような骨盤の位置を直すこともヒップアップにつながります。

クライアントさんについてもこの座り方についてお伝えしていきました。

 

日頃筋肉を良い状態で保つことを継続的に行う

セッションでは筋肉を緩め循環が良くなってお帰りいただけますが、日頃の仕事で再度筋肉は硬くなります。

できるだけ筋肉や身体を良い状態で保って次のセッションに来ていただきたいですので、家で自分でできる筋肉を緩めること、リンパを刺激をすることをお伝えしていきました。

肩の上下で筋肉を緩める

肩の位置も問題で首や肩にかけて筋肉が緊張していましたので、日頃肩の上下をしていただくようにお伝えしていきました。

肩こり

全身のリンパを刺激する

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順でもお伝えしたような内容をクライアントさんにお伝えし、日頃実践していただきました。

鎖骨下リンパ節 鼠径リンパ節

腹式呼吸をする

時間がないときやしんどいときには腹式呼吸でもリンパの流れが良くなると言われていますので、呼吸をしていただくようにしていきました。

腹式呼吸

これらのことで日頃筋肉を良い状態で維持できるようにしていただきました。

このような流れで実際にセッションを行い、1回のセッションの内容はこのようになります。現在は週1回のペースで通われていますので、他の6日間の過ごし方をお伝えして、継続的な変化ができるようにしています。

実際に脚も細くなり、引き締まってきています。今後はさらに細くするために細かいところが重要だと思いますが、まだ日常の姿勢などに改善点があるのでそういったところを改善できればさらに身体は細くなっていくと思います。

 

ヒップアップの考え方について

ここまでセッションを通じて身体の変化、ヒップアップについて見ていただきました。

以前ヒップアップをしたい人がよくするエクササイズ7選と改善についてでもお伝えしましたが、ベースは自然体に直すことだと考えています。上記のように骨盤の位置によって印象が変わり、ヒップしたり下がってしまったりします。

まずは歪みのない状態に直すことをベースにして、そこからヒップの筋肉を膨らませる、日頃の生活の中で刺激を加えるというイメージを持つと無駄なく続けられると思います。

こちらもぜひ参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/heel-walking”]

 

ヒップアップをするためにスクワットをするという考え方について

スクワットをするからヒップアップするのかといえば、イコールではないと思います。目的によってスクワットの方法も変わります。

どのようにしゃがむのか、どこまでしゃがむのか、足幅やつま先の向きなどを調節し、ヒップに刺激を与えるようなスクワットをすればヒップアップは期待できると思います。

ですが、スクワット=ヒップアップではありません。

もし日頃反り気味に立っている方は、ディープスクワットのようにしゃがみ、骨盤を後傾させるような動きを繰り返すと骨盤の位置は良い状態になると思います。

ディープスクワット

その結果ヒップアップするというように、目的と方法を一致させることが重要になります。

 

まとめ

今日は実際にクライアントさんの身体の変化を見ていていただき、ヒップアップについての考え方をお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

ただスクワットとして鍛えてヒップアップされるというものではなく、もう少し身体のことについて見ていただくとヒップアップするためにはどうすればいいのかということが見えてくると思います。

逆にヒップアップされていない状態であれば、なぜそうなっているのか、それによって方法は異なり、日頃どのような過ごし方をしているのかなどの情報を整理することが重要になります。

何よりもまずは歪みや捻じれのない状態に直し、循環の良い状態にすることがヒップアップの第一歩目になると思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

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