エステに通ってもなかなかセルライトが解消しない理由と改善について

僕自身が女性に生まれたならば、自分磨きのためにネイルやアロマ、習い事などをしていたんだろうな・・・とふと考えたりしますが、1度は行くと確信できるのはエステです。

エステに通って得られる代表的な効果といえばセルライトの解消というのがエステ目線の僕の目には映ります。

ベットに横になっている姿をテレビや雑誌などで見ると気持ちよさそうですし綺麗になれそうな気がするので、そういう全体の期待値も込めて通うだろうな・・・と。(おそらくです、おそらく・・・。)

ただ、実際に通われた方の意見を聞くとどうしても期待値よりも上回る効果を感じられなかったということを聞きますが、みなさんの目的はダイエット目的やセルライトの解消を目的に通われていることが多いそうです。

セルライト【ellulite】というのは、美容業界でいわれる脂肪とは別の存在として位置づけられていて、ある意味特別な脂肪という存在で不要なものという位置づけになっています。ふとももの裏側やお腹にボコボコとなっているところがセルライトと言われ、これらは握ったり揉んだりしてつぶして排出しないと減らすことはできないとも言われます。

セルライトについて、意見はさまざまありますが今日はこのセルライトの解消について、パーソナルトレーナーという立場から解消するにはどうすればいいのか、考えていきたいと思います。

 

セルライトって何?

そもそもセルライトとは一体何者なのでしょうか?

■セルライトとは?

「Cellule(細胞)+ ite(鉱物)」の合成語としてフランスで生まれたと言われている。1973年、ニューヨークのエステティックサロンの経営者であるニコール・ロンサードがセルライトについての本を書きベストセラーになったことから一般に広く知られるようになった。

セルライトは「脂肪組織に老廃物や水分が溜まったもの」「脂肪細胞同士が付着してできる脂肪の固まり」「リンパ液の固まったもの」「成分のほとんどはコラーゲン」と複数の説があり十分に定まってない。エステサロンなどにおいてセルライトかどうかは外見上の特徴で判断されている。

Wikipediaより引用:セルライト

このように説明され書かれていますが、ここから言えることは・・・正体が不明確であり、まだはっきりしたことが定義されていない状態ですので、非常にふわっとした定義づけになっています。

エステに何度か通われた方は経験しているかもしれませんが、それぞれのお店によってセルライトに対しての言い方が変わっているかもしれませんが、それはこの定義が明確ではないため、独自の解釈をそのままうたい文句にするということがあるためにそれぞれで効用のうたい方が違うのだと思います。

医学的な立場から見ると、セルライト(ellulite)という言葉は存在せず、造語として扱われています。セルライトという存在は“皮下脂肪と変わらない”という見方があり、トレーナーという立場から見てはこの皮下脂肪の解消がセルライトの解消になるということになります。

 

セルライトを解消するためには、運動と食事が重要

上記のことを踏まえて話を進めていくと、セルライトの解消のために必要なことは、脂肪を減らす考え方と同じになるので、運動と食事の関係が重要になります。

以前、食事制限しすぎると体重が減らなくなる理由で脂肪を減らす考え方はお伝えしていますので、参考にしていただければと思います。

もしセルライトという独特のものが存在し、それが揉んだりすることで解消できるのであれば、僕自身が勉強不足ですが、今の自分の立場から言えばこの2つを工夫するしかありません。

少しイメージしてみていただきたいのが、フライパンの上にひとかたまりのラードを置きます。このラードは女性が悩む皮下脂肪(セルライト)だとして、フライパンが身体とします。

ビニール手袋をしてみなさんの手でこのラードを揉んだり握ったりしてみます。このビニール手袋は筋膜や皮膚に当たり、手は施術する人の手になります。

さて、フライパンの上にあるラードをビニール手袋をした手で握ったり揉んだりフライパンにこすりつけてみたりすると、ラードの量は変化するでしょうか?かたまりであったラードの形は変わるかもしれませんが、量は変わらないのは想像できると思います。

では、どうやったらこのラードの量を減らせるでしょうか?このフライパンを火にかけることです。火にかけるとラードは液体に変わり、熱せられたことによって蒸気となり、換気扇のフィルターにベトッっとへばりつくような形で姿を変えていきます。

このとき火をつける前に、ラードを揉んだりすることで火をつけた後のラードの溶けやすさは変わるでしょうか?このように脂肪分だけをピックアップして考える見えてくるものもあると思います。



ここで何がお伝えしたいかというと、脂肪を燃焼するためには酸素が必要で、熱が必要になります。その熱を発生させるためには運動が必要になり、食べ過ぎることによってフライパンの上にあるラードが大きくなってしまうため、食事の調節が必要となります。

決して揉んだり握ったりした“だけ”では脂肪の量が変化しないのはイメージしていただけたのではないでしょうか。この例でフライパンの上のラードと体内の脂肪の存在で違うことは、体内の脂肪は握ったりしても形状を変化させないということです。

ラードの場合は広がっていくことで形はなくなりますが、体内の脂肪の場合、そううまくはいきません。

脂肪を減らしたい場合、運動と食事の調節が大切なことは理解していただけたかなと思います。

 

エステは本当に効果がない?

決してエステを批判したいのではありません。冷静にセルライトというものを医学的な立場で見るとこのように考えらえれます。

ここまでの話であれば、エステに通うことのメリットは何?と思う方もいるかもしれませんが、先程もお伝えしたように、僕もわからない世界がたくさんあり、知らないことも本当に多くあります。

セルライトが皮下脂肪とは別であり、特別な存在になることがこの先あるかもしれません。でも現時点で理解したことで話をすれば、揉んだり握ったりすることでは脂肪を減らすことは難しいと思います。

ではそういう行為にどのような効果があるのでしょうか?今までに何度かリンパのことをブログにも書いていますが、施術によって静脈やリンパに刺激が加わっているはずですので、その流れが改善し、リンパ管の中には脂肪組織が流れますので、ある程度脂肪の量が変化する可能性があります。

循環が悪い方や下半身の膨らみの原因がリンパの滞りであれば、身体が細くなったりと見た目的にも改善が出る可能性があります。とは言っても劇的な変化が出るかと言えば疑問に思うところです。

ただ、実際にどのような施術をするのか、それによって変わりますし、目的と方法を一致させることが重要になります。

むくみがひどい方の場合、エステに行かれると変わることもあると思いますし、そこに食事の指導などが入ってくればダイエットができ、身体は変わっていくと思います。

ただ、基本的にセルライトといわれるものを改善したい場合、運動と食事をベースに考えることが最善の策なのかなと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。世の中にはさまざまなもので溢れていますが、自分に強く言い聞かせることでもありますが、本質をもっと見ていく必要があるし、常に学び続けることが大切だなとつくづく思います。

それぞれのいいところを活用しつつ、本当に自分の身体を変えていくためには何が必要なのか・・・それが運動と食事だということが言われれば、身体に対して悩みを持っている方であれば、「わかってるよ。」「やっぱり楽なことはないんだ。」「王道だな。」と思われるかもしれませんが、わかっていてもなかなかできないのがこの2つなのかもしれません。

ですが、そこから逃げずに習慣を変えていけばきっと身体も同じように変わっていくはずです。みなさんがもしわかっているよ・・・と思っていただけたら、あとはそれを実行していただきたいなと思います。

では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • セルライトとは、美容業界では脂肪とは違う存在。医学的見れば皮下脂肪と分類されている
  • 医学的に考えればセルライトの解消は運動と食事の改善が必要
  • 身体を揉んだり握ったりするだけでは脂肪の量はほとんど変化しない
  • 身体を変えるためには運動と食事を改善しましょう

という内容でお送りしていきました。

身体を変えるために運動をすることや、食事を変えることに楽しみを感じることができればもっと身体も変わっていくでしょうし、継続もできますよね。結局は毎日の積み重ね、今の積み重ねですね。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*