6ヵ月で15kgのダイエットに成功したけど、下半身がほとんど変わらない理由

フィットネス業界は大きな変化を迎えていると感じますが、どのように変わったかといわれると短期間で痩せようというプランが増え、極端な食事制限をしたり、ハードにトレーニングしたりすることが一種の流行りのようになっています。

目的はさまざまあり、企業の想い、トレーナーの考え、さまざまなものが交錯すると意見も多数上がると思いますが、それぞれ自分が信じた道を歩んでいくべきだと思います。

ただ、そんな中でも避けては通れない健康についての考え方。これは今がよければすべてよしの思考になってしまえば将来的に負担となり、今ではなく数年後、数十年後に悩むことにもなる可能性があります。

食についてもさまざまな意見があり、さまざまなダイエット方法も紹介され、混乱しやすい状況にあると思いますが、パーソナルトレーナーとして活動する以上、適切な指導ができるように知識を整理し、現場で伝え続けないをいけないと思っています。

さて、そんな今日ですが6ヶ月で15kgのダイエットに成功した方から話を伺う機会がありました。この方は、短期間でダイエットに成功し、見た目も大いに変わられたそうですが下半身は思ったように変わらず、今でも悩んでいるそうです。

女性からの相談で最も多い悩みのひとつがふくらはぎや太ももの膨らみについてです。ジムでトレーニングしてもなかなか変わらない方も多いかもしれませんが、今日はこの下半身の悩みについて書いていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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ふくらはぎは鍛えるから細くなるというものでもない

ふくらはぎを細くしたいと思って、「よし、ダイエットをしよう!」と思う方もいるかもしれませんが、ふくらはぎを細くすることはダイエットだけではうまくいきません。ダイエットは食事療法ですが、食事を減らしてもふくらはぎは思ったように細くなってくれません。

そもそもなぜふくらはぎは太く見えてしまうのでしょうか?実はこの原因は循環の悪さと足関節など身体のバランスが崩れてしまいゆがみや捻じれの影響で太く見えてしまいます。

人間の身体には血管とは別にリンパ管という管が全身に張り巡らされています。このリンパ管の中に通る液体をリンパ液といいますが、この液体とともに脂肪組織もこの管の中を通ります。

リンパの特徴として、血液は心臓の拍動によって全身を約40秒程度で循環すると言われていますが、リンパ液の循環は約12時間かかるといわれていて血液に比べて圧倒的に循環が遅いのが特徴です。

これだけ遅いと滞りやすいこともわかりますし、椅子に長時間座っていると脚が浮腫んだ経験がある方もいると思いますが、軽い圧力がかかるだけでもリンパ液の流れは悪くなります。

だから循環が悪くなると脂肪組織が下肢に溜まり、ふくらはぎも太くなっているように見えるわけです。

ふくらはぎの筋肉は遅筋といい、太くなりにくいといわれるため筋肉が大きくなったというよりも女性の場合このような循環の悪さが原因で太くなっていると考えられます。

このあたりのことはこちらの記事にまとめていますので、参考にしてみてください。

ふくらはぎをストレッチしても1cmも脚が細くならない理由

脚やせ=筋トレ!?マシンで筋肉を鍛えると脚が太くなる可能性がある理由

 

ホースを捻じれば水の通りは悪くなる、これと同じことが下肢では起きている

身体にゆがみや捻じれがあればリンパの流れは悪くなりますし、脚は太く見えることがあります。水が流れるホースをねじるとホースの中を通る水の流れは悪くなるのは想像できると思いますが、同じ現象が身体の中でも起こっています。

例えば、股関節を内旋、つま先を内側にねじります。すると股関節から下はこの影響で循環が悪くなります。

重力の影響で上から下へは流れやすいですが、下から上へは循環しづらく、ましてや元々循環の速度は遅くなおかつ股関節でねじれの力が加わるとさらに流れが悪くなり、下肢に溜まることが想像できます。

これらのことからふくらはぎを細くしようと思うと、循環を良くすることと捻じれやゆがみを改善することが必要となり、鍛えることが適切かどうかは考える必要があります。もし筋肉を硬くするような鍛え方をするとさらに循環が悪くなる可能性があります。

身体調整をすると1回でも変化を感じることができ、今まで鍛えることがベースにあったため、本当にこれでいいのかと不安に思われる方もいますが、身体の変化を感じていただいています。

身体を引き締めるためにハードなことはしない!現場から感じるシェイプアップについて

 

6ヵ月で15kgのダイエットに成功したけど、下半身がほとんど変わらない理由

今回の件は、食事制限を行っていたため体重は落ちダイエットには成功されました。ただ、これとふくらはぎの問題はまた別であり、ふくらはぎのアプローチは何もしていないということである程度の変化しか見られなかったということだと思います。

ただ、半年間はこれだけ数値的に変化があることですので、ご本人も頑張られたと思いますし、素晴らしい結果だと思います。これからさらに自分の理想の身体に近づくためには、循環をよくすることやゆがみや捻じれの改善を行っていくことで身体も変化していくのではないでしょうか。

太ももの外側にあるポコッとしたふくらみも鍛えると改善できるかといえば難しいと思います。この原因も捻じれやゆがみが原因であり、身体調整などでゆがみなどを改善するとこれも変化がわかると思います。

太ももの外側がポコッと出る脚の膨らみの原因と改善について

身体を変えるベースの考え方に“筋肉をつけるように鍛える”ということが根付いていることが多く、その根本の考えがあると、今回の話は少し見方が変わるお話かもしれません。

ただ、現場ではこのように実践し身体の変化を感じていますし、クライアントさん自身にも結果を感じていただいています。

ダイエットをしたけど下半身が変わらない、下半身を変えたいからダイエットをしようと思っている方に、今回の考え方が少し見方の変わる話になればうれしく思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • ダイエット=食事療法であり、ダイエット=下半身のシェイプアップではない
  • ふくらはぎは筋肉をつけるようなトレーニングでは細くならない
  • ふくはらぎを細くする考え方は、循環をよくし、ゆがみや捻じれを改善すること
  • 下半身の悩みは鍛えることだけではなく、身体調整で改善できることもある

このような内容でお送りしていきました。考え方としては、循環を良くすることとゆがみを改善するということですので、筋肉が硬いというのも循環が悪くなってしまいますので、日頃から筋肉を柔らかい状態で維持することも大切になります。

現代人は静物化していますので、毎日適度に身体を動かす習慣をつけることも大切になりそうですね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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