
着圧ソックスを履くだけでむくみが改善できる。そんな言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、これはあまり適切ではありません。
着圧ソックスはむくみの軽減に役立ちますが、実際のところただ履くだけではあまり効果を実感しづらいんですね。というよりも、本来はただ着圧ソックスを履くだけではなく、ケアも必要です。
今回は、着圧ソックスの効果や適切な使い方などについて解説します。
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Contents
着圧ソックスの効果とは
おそらく、女性の多くは1度は着圧ソックスを履いたことがあるのではないでしょうか?効果を実感したという方もいれば、あまり効果を実感できなかったいう方もいるかもしれませんね。
自分に合った着圧ソックスを適切なタイミングで履くことで、以下のような効果を実感することができます。
むくみを軽減できる
これはなんとなくイメージできると思うんですけど、着圧ソックスを履くことでパンパンになったふくらはぎなどのむくみを軽減できます。
着圧ソックスを履くことで得られる効果のイメージは、このむくみの軽減が一番強いと思いますね。
脚のだるさがスッキリする
日頃座りっぱなしで仕事終わりだと、脚が重だるい。そんな疲れた脚は、循環が悪くなり老廃物が溜まることでだるさを感じてしまうんですね。
こういったときに、脚のケアをした後に着圧ソックスを履くことで脚のだるさをスッキリさせることができます。これも着圧ソックスの効果の1つかなと思いますね。
脚が細くなる
女性は特にそうですが、現代人はむくみが多く、循環が悪いことが原因で脚が太くなっています。
この脚の太さは、むくみを改善することである程度細くできますが、その方法の1つとして脚のケア+着圧ソックスを履くという方法があるんですね。
この2つをセットで行うことで、脚をより細くすることができます。
下半身を温められる
そしてもう1つは、下半身が温められるということ。僕もいろんな種類の着圧ソックスを実際に試しましたが、どれもかなり温かいんですね。
冷え対策として作られた着圧ソックスもあったり、お腹まで覆えるようなスパッツ型の着圧ソックスもあって、この時期女性には嬉しい機能が着圧ソックスにはあると思います。
着圧ソックスの主な効果をざっとあげるとこれらになりますが、こういった効果を実感するためには着圧ソックスを適切に使うことが必要になるんですね。
では、どのような使い方が適切なのでしょうか?次は着圧ソックスの使い方について解説します。
着圧ソックスの適切な使い方
先ほども解説しましたが、着圧ソックスはむくみを軽減するために履くことが主な目的ですね。そのためにまず循環を良くして、むくみを改善してから履くことです。そうすると、より脚がスッキリします。
まず、ふくらはぎの循環を良くして、むくみを改善してきますね。
ふくらはぎのむくみを改善する
手順
- 座った状態で、片膝を立てる
- ふくらはぎをリラックスさせて、足首辺りに手を添える
- 膝裏に向かってふくらはぎ全体を軽く擦る
- このとき、赤ちゃんの頭を優しくなでるように擦る
- これを2分間行う
本来は全身のリンパ液の流れを改善することがむくみ改善のポイントになりますが、よりむくみを改善したい方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
また、自分ではどうしてもできないという方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
まずはこのようにむくみの改善をしてから着圧ソックスを履いていきます。
むくみの再発を防ぐ=着圧ソックスの役割
このむくみを改善した後に、このように着圧ソックスを履いていくんですね。
ここで少しイメージしてほしいのが、水風船ってありますよね。水風船を上から覆うように圧をかけても、中の水は出ていきません。
でも、水の入っていない膨らます前の風船をギュッと握っておいて、そこに水を入れようと思っても握っているので水は入りませんよね。
人の脚などはこれと同じで、まずはむくみ自体を改善して余分な水分を減らす。そこで、適度に締め付けて浮腫むスペースを埋めてしまう。そうすると、スッキリした状態を維持できるというわけなんですね。
着圧ソックスを履くだけではあまり効果はない
ですので、着圧ソックスを“履くだけ”では、ただ押さえつけているだけになるので、あまり効果を実感できないと思うんですね。
もしかすると、着圧ソックスを履いても、あまり効果を実感できないという方は、ただ履くだけになっているかもしれません。ですので、ここでお伝えしたような循環を改善してみてから着圧ソックスを履くようにしてみてください。
そうすると、これまでと違った効果を実感できるはずですよ。
脚を高くする
さらに、むくみを改善し着圧ソックスを履くだけでOKではあるんですけど、より脚をスッキリさせるためには、脚の位置を少し高く上げておくこと。
寝るときには、こんな感じで心臓の位置よりも脚が上にくるように、少し高く上げておきます。
そうすると、さらに脚がむくみづらく、翌朝にはかなり脚が軽くスッキリ状態になっているはずです。
ですので、着圧ソックスの効果をより引き出すためには、
- 脚のケアをする
- 着圧ソックスを履く
- 脚を高く上げて寝る
という流れを実践することが必要というわけなんですね。
ここまでの流れで、着圧ソックスの効果や使い方については理解していただけたと思いますが、ここで最大の問題になるのが、
着圧ソックスってどんなものがいいの?
ということだと思うんですね。次は、僕が実際に履き比べて感じた着圧ソックスの選び方について解説しますね。
着圧ソックスの選び方
僕自身、正直薬局に売っているやつで十分だと思っていたし、どれも大差ないと思っていたんですけど、びっくりするぐらい違うんですね。
自分に合った着圧ソックスをみつけることって、正直難しいと思うんですけど、ここからお伝えする内容が着圧ソックスを選ぶ1つの参考になればと思います。
締め付けが強い=効果的ではない
あなたが持つ着圧ソックスへのイメージの中で、
締め付けが強い=効果的
と思っていることってないですか?これは間違いです。というよりも、逆効果になる可能性が高いんですね。なぜなら、締め付けが強いことで、リンパ液の流れが悪くなりむくむからです。
リンパ液って血流に比べて流れが非常に遅いんですね。
血液 | リンパ液 |
約40秒 | 約12時間 |
この数字は、体内を1周回るのにかかる時間なんですけど、リンパ液は1日にたった2周しかしないぐらい流れが遅い。だから、ちょっと強めの締め付けがあると、すぐに浮腫んでしまう。
ですので、締め付けが強い着圧ソックスは基本的にNGだと考えています。じゃあ、締め付けが強い着圧ソックスって何?というと、薬局に売っているような着圧ソックスは基本的に締め付けが強いものが多いですね。
有名=効果的はなかった
メディキュットって、着圧ソックスの中でもかなり有名で、あなたもご存知かもしれませんね。これですね。
これっていいのかなって思ってたんですけど、履くだけで僕は足がむくむぐらい締め付けが強かったです。ちなみに、僕は女性並みにふくらはぎが細いです。
締め付けが強い上に、足首ら辺がキュッとさらに強く締め付けられているので、指先はすぐにむくんでしまいました。
こうやって実際に履いてみてわかったんですけど、有名だから効果的というのは、当然ながら違うんだなということは正直に感じましたね。
ですので、まず覚えておいてほしいことは、知名度であまり着圧ソックスは選ばない方がいいのかなと思いますね。
表示されている着圧の強さは指標にならない
次に、着圧ソックスを選ぶときによく見るポイントとして、着圧の強さがあると思うんですね。いろんなサイトなどでもこれを指標に、という感じで書かれていました。
ただ、実際に買ってみたんですけど割と着圧の強さが表示していないメーカーが多いんですね。僕は5種類買っていますけど、こんな感じでした。
- Angellir キュッとルームソックス
:足首 : 24hpa/膝 : 18hpa/太もも : 13hpa
- イージースリム:表示なし
- スラリスリム
:表示なし
- リンパマッサージセルライトスパッツ
:表示なし
- メディキュット:足首 : 29hpa/ふくらはぎ : 20hpa
表示がないので、そもそも着圧の強さでソックスが選べません。しかも、この数字があったとしても、よくわからないのが正直なところ。
ですので、着圧の強さもソックスを選ぶ基準にはならないというか、できないと思います。個人的に、かなりわかりやすい指標として価格がありましたね。
着圧ソックスの良し悪しは料金に比例傾向
先ほどお伝えした5種類の着圧ソックスって、個人的に良かった順で並べると、以下の通りなんですね。
- Angellir キュッとルームソックス
:3,480円(税抜)
- イージースリム:3,980円(税抜)
- スラリスリム
:1,750円(税抜)
- リンパマッサージセルライトスパッツ
:3,218円(税込)
- メディキュット:2,160円(税別)
一概には言えませんけど、Angellir キュッとルームソックスとイージースリムだけ、僕の中で自信を持っておすすめできる着圧ソックスで、その他は微妙でした。
≫Angellir キュッとルームソックス
≫イージースリム
料金で見れば、この2つは少し高い。でも、この2つは履いた時の感覚が脚全体に均一に着圧がかかって、適度な締め付けで履くだけですごい気持ちいいんですよね。
こういう結果から、ある程度料金で判断するのも1つの方法かなとは思いました。
洗濯後の伸びにくさも料金に比例
さらに、使うときに気になる洗濯後の伸び方の違いも、割と料金に比例する感じでしたね。メディキュットとスラリスリムは、伸びるのが結構早かったです。
こういった結果から、着圧のソックスの選び方は、
正直外から見るだけでは難しいけど、ある程度値段で選ぶのもありかな…と。
こんな感じになってしまうのが、実際に履き比べをして思ったことですね。以下の記事でおすすめとおすすめできない着圧ソックスを紹介しています。
着圧ソックスの効果に関するよくある質問
ここからは、着圧ソックスの効果に対してよく受ける質問についてご紹介しますね。
Q、二枚履きって効果が倍増しますか?
着圧ソックスの二枚履きはNGですね。着圧ソックスを作っているメーカーさんは、それぞれの意図や設計をもとにその着圧の強さは決定しているはずなんですね。
それを二枚履きにしてしまうと、着圧が強すぎたり、血流が悪くなって逆効果になるので、各メーカーが指定する使い方以外はおすすめできません。
もちろん、二枚履きをするからといって、効果が2倍になるということも一切ありません。
Q、ダイエット効果はありますか?
ダイエットは、基本的に食事を調整することがベースとなり、消費カロリーを増やすことでダイエットのプラスになるんですね。
ただ、着圧ソックスを履くだけでは消費カロリーは増えませんし、特別ダイエット効果があるかというと、ほぼ期待できないと思います。
このことについては、別の記事で解説しています。
Q、トイレが近くなることってありますか?
着圧ソックスを履くことで、トイレが近くなる可能性はあると思います。というのは、着圧ソックスを履いて動いたりすると、リンパ液の流れが良くなり、結果むくみがスッキリすることがあるんですね。
人は、リンパの流れが良くなり、むくみが改善できると尿意を感じさせ、トイレが近くなることがあります。これは、むくみが改善できているというサインでもあるので、関係はあると思います。
以下の記事で詳しく解説しています。
Q、中学生でも効果はありますか?
着圧ソックスは、年齢によって効果が変わるということはありません。中学生でも、上記のような手順で履いてもらうことで、より脚はスッキリするはずですね。
Q、捻挫をしているときに履いても大丈夫ですか?
逆に、捻挫をして足首が腫れているときは、むくみを改善し、その後は着圧ソックスなどで締め付けておくことをおすすめします。
そして、同時に脚をできるだけ高く上げた状態で過ごすことで、足首の腫れが引いていき、可動域が広がっていくはず。ですので、捻挫をしたときは、ぜひ着圧ソックスを活用してみてください。
まとめ:着圧ソックスはむくみを改善してから履くと効果がよくわかる
今回は、着圧ソックスの効果や活用方法、選び方について解説しました。
今回の記事の内容
- 着圧ソックスは、ただ履くだけではあまり効果を実感できない
- まずは、むくみを改善することが必要
- その後に着圧ソックスを履くこと
- さらに、寝るときは脚を高く上げること
- その結果翌朝は脚がスッキリ軽くなっている
- 着圧ソックスの選び方の1つは、料金かなと…
こういった内容をお伝えしていきました。
実際にいろいろ試してみると、やっぱり外からの情報だけでは判断が難しいな…と思いましたね。ただ、言えることは、まずは自分の身体のケアが必要。
その後に着圧ソックスを履くことで、最大の効果を引き出せるということですね。今回の内容が少しでも参考になればうれしく思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ちなみに、スパッツの履き比べもしているので、興味ある方はぜひ参考にしてみてくださいね。