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魚住廣信名誉教授から許可をいただき、ここでは先生のニュースレターをまとめていきたいと思います。

編集の都合で、すべては載せられていませんが、ぜひ先生の考え方を参考にしていただければと思います。

 

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目・耳・顎関節へのアプローチ|HSSRラボで学んできました。

先日、魚住先生のところで目・耳・顎関節へのアプローチを学んできましたが、現場で実践する中でより身体を楽に、スムーズに動かすことができています。

クライアントさん自身もその変化を感じていただくことができ、これまでも呼吸と動きを同時に行うことで楽に身体を動かすことはできていましたが、それ以上のスムーズさを感じれるようになってきました。

今日はそんな勉強会で学んだことをまとめていきたいと思います。

 

身体はつながっている

トレーナーだけに限らず、最近は一般の方も身体のことに詳しくなり、筋肉や骨、身体の組織などに興味を持っている方も多くいます。

そんな方がある筋肉を覚えるとき、ここからここまでついている、というような、少し専門的な言い方をすると筋肉の起始、停止を筋肉単体で覚えることがほとんどです。

ひとつひとつの筋肉を独立して覚えてしまうと、なぜか機能としても単体で見てしまいがちになり、つながりがあると考えづらくなります。

腰痛の原因は、頭の位置が悪いからである、とか、膝の内側が痛むのは太ももの筋肉が硬くなっているからと言われてもどこか納得しづらくなってしまいます。

今回の内容は、まさしくつながりを感じれる内容で、眼球の筋肉は後頭下筋群といって首の筋肉とつながっており、眼球や顎周りを緩めることで首が楽に動かせるようになったりしました。

また顎をさまざまな方向に動かすことで、身体の動きがスムーズになり、今まで引っ掛かりがないつもりでいたものの、まだまだ緩みきっていなかったことを実感しました。

それほど、顎の動きを活用することで身体の様々な動きはスムーズになり、緊張が取れていきます。

 

勉強会の全体の流れ

全体としては、

  1. 首を緩める
  2. 咀嚼筋を緩める
  3. 肩を緩める
  4. からだを伸ばす
  5. 顎関節を動かす
  6. 上顎、下顎主導による動作

このような流れで、2時間の勉強会を行っていきました。

眼球の動きで首を緩める

先ほども少しお伝えしましたが、眼球の筋肉は首の筋肉である後頭下筋群とつながっており、パソコン作業が多く眼球疲労の方が肩こりがひどくなる原因のひとつにこのような眼球の問題があります。

そのため、ホットパックなどで眼球を温めるとなんとなく肩こりが楽になったように感じるのはこのためです。

勉強会の最初は、眼球の動きを使って首を緩めていきました。

パソコンをよく使う方の場合、ほぼ同じ角度で画面を見続けているため、眼球を使って筋肉を緩める場合、前方一点を見つめて筋肉を緩めようと思うと逆に筋肉は緊張してしまう可能性があります。

前方ではなく、左右・上下を向いてアイソメをすると普段とは違う使い方をするため、筋肉は緩んでいきます。

顔は正面で眼球を左右・上下に動かす。または、眼球は正面、顔の位置を左右・上下に動かす。このようなバリエーションを用いて筋肉を緩めたりもしました。

たったこれだけですが、首の動きが楽になり、視野が広がったような感覚になりました。

なでて筋肉を緩める

勉強会の中で何度も出てきたのが、なでるということです。

側頭筋や咬筋、広頚筋や下顎など、さまざまな箇所をなでていき、その刺激で筋肉を緩めるというテクニックです。

シンプルが故に、タッチ感の微妙な差で筋肉の緩みが異なり、手の平を使ってしまうと思ったように緩みませんでした。どのように手や指を当てることで緩むのか。

方法としてはある意味簡単のように見えますが、テクニック次第で結果に差が出ることがよく理解できました。

毎度先生から学ぶことの中で、一番現場で必要になることがこの“感覚”的な部分です。教科書を見て学び、ネットなどで情報を得ても、結果に大きな差が出るのはこの部分の差です。

具体的にどのようにすればいいのか、ここが一番重要なことであり、先生とのタッチ感を比べると明らかに強い。

実際にこのようなテクニックをするとある程度の結果は出ていますが、この差を埋めることが自分のレベルアップにつながると毎回感じます。

耳からの刺激

これまで学んだテクニックは筋肉や筋膜、骨などが主体でしたが、今回はじめて耳からの刺激を体験しました。

聴覚を刺激することで平衡感覚の活性化ができるそうで、実際に仰向けの状態でα波CDを5分ほど聞き、起き上がって立ってみると身体が全体的に縦に伸びたような感覚が得られました。

以前から音楽は痛みの改善に役立つということに興味があり、体内の分子は常に振動し、音を奏でているということを知っており、非常に面白い時間でした。

セッション後のクールダウンのときに音楽を変えるようにしていますが、このときに活かせるような内容です。

東大のある先生が研究されている音については、血液型によって分子の振動が異なり、その振動は音を奏でており、自分の持つ分子が奏でる音と、音楽から流れる音が同じ振動であるとき身体の筋肉は緩み、それが痛みの改善につながると言われています。

聴覚への刺激でも筋肉は緩み、その逆も言えるということです。

ということは、自分がセッションをする空間で音楽によって身体調整などの結果も変わるということだとすれば、もう少し音への理解をする必要があると感じました。

 

顎の動きを使って身体をスムーズに動かす

学ばせていただいてから最も現場で活用しているのは、顎の動きを活用して身体をスムーズに動かすということです。

顎の動きは、前突・後退、側方、下制・挙上という動きがあり、身体を前屈・後屈、側屈、回旋という動きに合わせて顎を動かします。

健康なからだをつくる動きで学んだ前屈や後屈などをしても、以前に比べると身体をスムーズに動かすことはできるようになったのですが、顎の動きを加えることで動きの中で感じていた引っ掛かりがなくなり、本当に滑らかに身体が動きます。

スムーズさを感じれば感じるほど、日頃いかに緊張ある動きをしているのかということが理解できます。

クライアントさんにもこのような感覚を感じていただき、そのときおっしゃっていたことが、「緊張せずに動くことができて、初めてこれまですごく緊張していたんだなってことがわかる」ということです。

一度脳へスムーズな動きをインプットすると、次のセッション時も動きが良く、体操だけではなく、しゃがみ込み、階段昇降、スイング動作などさまざまな場面に活かすことができています。

 

勉強会を終えて

今回の勉強会を終えて感じることは、ちょっとしたことをすることで動きがスムーズになり、その“ちょっとしたこと”が結果の違いになります。

このちょっとしたことを感じるためには、毎度同じことを感じますが、やっているつもり、できているつもりで物事を見てしまうとそういったちょっとした変化に盲目的になってしまう可能性があります。

やはり自分がしたことに対して、きちんと振り返り、結果はどうだったのか、そして改善があれば改善し、再度振り返る。

この繰り返ししかないように思いますし、現状に満足することなく、冷静に現場で行っていることを見ていく必要があるなと毎回思います。

今回は、目・耳・顎関節へのアプローチの勉強会についてまとめていきました。

最後になりましたが、今回もたくさんのことを教えていただき、ありがとうございました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

短距離選手への指導|HSSRラボ

先日、魚住先生のところへ中学陸上女子短距離選手の指導をお願いしに伺ってきました。

選手は、兵庫県でもトップクラスのタイムを出していますが、最近は高校へ向けてどのような練習をしていけばいいのか、また走り方に悩みがあったそうで、今回先生にお願いすることになりました。

先生の指導から感じたことは、見た目を真似する指導だけではなく、何のために○○をさせるのか、それを細かい部分まで理解して指導することで、結果が変わるということです。

今日は今回学んだことをまとめていきたいと思います。

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[clink url=”http://izuru-style.co.jp/run-tsumasaki”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/marathon-time”]

 

走るということについて

まず最初にいつものように、選手や親御さんにさまざまな質問をし、今回はどのような指導を受けるために来たのか、現状はどのような状態なのか、これまでの過ごし方、陸上を始めた時期などさまざまな質問をしながら情報を集められていきました。

先日、長距離選手の指導もお願いしましたが、そのときも実際の走り方の指導に入る前に頭の中で、問題点や改善点、走るということはどういうことかということを理解させてから走り方の指導に移っていきます。

練習やトレーニングもそうですが、自分の頭で何のために○○をするのかを理解できていないと、思ったような成果が得られません。

ただ、なんとなく教えられたことをするだけでは身になっていきません。

そのため走るということはどういうことなのかを伝えられていましたが、走るということは地面を蹴ることでも、脚を前に出すことでもなく、重心を運ぶことです。

そして、速く走るためには、ピッチとストライド=脚の回転と1歩の歩幅の関係しかないということを伝えられていました。

このことについては、こちらも参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/running-speed”]

 

走り方の指導について

口頭で走り方の考え方や現在の課題などを伝えられ、そこから近くの公園に出かけ実際の走り方の指導に移っていきました。

スキップ

現場でも走り方を指導する際には、スキップをさせたりしますが、意識させるポイントやタイミング、言葉だけなどそういった部分で違いがあり、選手の動きは一つ一つこなすごとに大きくなっていったのが印象的でした。

最初の印象は、一生懸命前に跳ねようとしており、全身に緊張感があり、硬く映りました。

このような動作から始まり、先生が地面の押し方、足裏のポイント、どのように弾むか、そういったポイントを伝えられていくうちに動きが柔らかく、大きくなっていきました。

スキップの目的というのは、ストライドを広げるために行いますが、大切なことは地面からの反力をうまく利用することです。

反力をうまく利用できてくると、最初は、ポンッ、ポンッ、ポンッ、というイメージでしたが、ボオーッン、ボオーッン、ボオーッン、と滞空時間が長くなり、ストライドが大きくなっていきます。

腿上げ

続いて行った腿上げですが、この腿上げはよく勘違いされがちですが、速く走るためには腿を高く上げても関係ありません。

腿を高く上げるのではなく、膝を前に出す感覚で動かすことです。膝を前に出すように走ることで、後方の脚が素早く前方に戻ってくるようになり、脚の回転が円ではなく楕円のような形で動きます。

脚の回転は大きくなってしまうと、その分ロスになります。地面を蹴ってしまうと、後方で脚が跳ね上がり、回転は大きな円を描くように動き、その分だけピッチは下がります。

このような理由から、ここでは膝を前に出すこと、また踵でお尻を蹴るような動きで下肢の動きを教育していきました。

ヒップキック

左右のお尻の真中を踵で叩くように、その場でポンポンポンとヒップキックを行っていきましたが、自分の重心が重力に対して垂直の位置にあるとその場で動くことになります。

ただ、その重心を1cmでも前に動かすと、身体は自然を前に進んでいきます。

ここでは、ヒップキックを行いながら身体を傾け重心を前に運ぶと勝手に進むことを感じさせながら走っていきました。

重心位置を高く保つことで無駄なエネルギーが消費されず楽に走ることができます。そういったことも感じさせつつ走られていくと、指導前に比べると身長が伸びたような印象があり、背が高く見えてきました。

 

指導前と指導後の変化について

指導は、上記以外のことも行われ、簡単にまとめたものが上記になりますが、外から見ていて感じたのは、明らかに選手自身の体感が変わったため先生の話を前のめりになっていくようになった点です。

気持ちよく走れているためもっと走りたいと思っていたのか、表情も明るくなり、楽しそうに走っていたのが印象的でした。

全体の緊張感はなくなり、リラックスして気持ちよく走れているけど、見た目の動きは非常にダイナミックに大きくなったように感じました。

言葉で表現するよりも選手の表情を見れば、どのように感じたのかがよくわかりました。この変化が、自分自身にも出せるように今回学べたことを整理し、日頃の指導に活かしていきたいと思います。

 

今回の指導で感じたこと

前回指導されているところを見て、このときも感じたことですが、冒頭でいかに相手に理解させるか、そこが自分自身はまだできていないところだと感じました。

言葉や図などを用いて理解させたり、その言葉の内容もわかりやすい表現を使って、アスリートの名前や例を出して説明されており、現場でもっとどうすれば改善するのか、どのようなことをしたいのか、どのような考えを持っているのか、それを明確に伝える必要があります。

いつも言う所の“できているつもり”であって、改善しなければいけない点でもあります。

先生と比較すること自体おこがましいことではありますが、先生がクライアントさんに対して説明する姿を見ていると、自分自身が現場で行っている理解していただくための内容が薄いように感じました。

動作の指導については、指導していることは何のためにやっているのか、その細かな点が抜けているため、ただ形を真似ているだけのことがあります。そのため結果は伴っていなかったということがあります。

勉強会では、見た目の部分は学べたとしても本質的な部分や、細かな部分は1回や2回では学ぶことができません。こういう実際に指導をされている姿を見るとそれがよくわかります。

  • わかっているつもり
  • できているつもり

が多く、学べば学ぶほどそれが多くなり、これまで学んだことをもっと深く掘っていかないといけないと感じます。

 

最後に

勉強会だけに限らず、このように実際の現場で学べることは本当にありがたく、自分自身のためにもなります。

先生がいつも言う、結果に嘘はないという言葉を指標にし、自分がやったことを振り変えると期待に応えられることは増えてきましたが、まだまだ納得できない部分が多くあります。

トレーナーとしてもしかり、一人の人間としてもしかり、もっと成長していけるように、改めて足元を見つめ直し、学び続けていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

走り方の指導から学ぶこと|HSSRラボ

言葉の内容、タイミング、サポートの仕方、相手の見るポイント、それらをひとつひとつ間近で聞くと、自分の課題がよくわかります。

なぜうまくいかないのか、逆になぜうまくいくのか、その差を埋めることで自分が今よりもレベルアップしていくんだと感じます。先日、魚住先生のところで、高校陸上部で長距離を走っている選手を連れていき、指導していただきました。

今日はこの指導時に感じたことをまとめていきたいと思います。

関連の記事はこちらになります。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/uozumi-49-50″]

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相手にどれだけ理解してもらうか

先生が指導されている姿はこれまでにも何度も拝見させていただきましたが、必ず冒頭でクライアントの状態を把握するためにさまざまな質問をされます。

この質問は、問題が生じた過去にまで遡り、何十年も痛みなどを持ち続けている方の場合、この何十年を遡って質問をされます。そしてその質問から問題の本質を見抜きます。

バラバラに散らばったパズルのピースをひとつひとつ整理するように、これまで過ごしてきた時間の中を遡って質問し、横で聞いている僕自身もそうですし、クライアント自身の頭の中が整理され、問題が浮かび上がってきます。

そして、そこで浮かび上がってきた問題を、なぜそのような問題が起こるのか、言葉や図を使って説明され、クライアント自身の頭の中で理解させていきます。

僕自身の話で言えば、この“相手に理解させる”ということが不足しており、おそらくクライアントさん自身も、なぜこのようなことをしているのか、なぜこのように動くのか、理解しきれていないところもあると思います。

情報を引き出す、問題の本質を見抜く、そして解決策を提示し相手に理解させる。今回はここまでの流れを約1時間でされ、そこから実際に走り方の指導に移っていきました。

 

部屋の中にて

外で走る前に、少しだけ部屋の中で歩き方をチェックし、走り方、腕の振りについてアドバイスをされていました。

歩いた時に身体は右に歪み、右肘を引くように歩かれていましたが、先生がシンプルな言葉でポイントをアドバイスすると、選手の感覚も良かったため、約5分間で行ったことで全身の緊張感が和らぎ、左右のバランスも整っていきました。

脚の緊張感や着地、腕振りについて、見ていても軽くリラックスしていくことが感じられました。

ここから外へ出て河川敷に走りに行きました。

 

河川敷にて

河川敷で下り坂を走り、走り方を見ていきました。

以前、坂道を利用して気持ちよくランニングができるようにする考え方についてという記事を書いていますが、下り坂を活用することで自分で加速するという感覚よりも、リラックスしていれば自然と加速されていきます。

自然と加速されていくと気持ちよく走れていきますが、このときによく見ておかなければいけないのは、どこかで緊張が生まれてしまうこと。

そこを見逃してしまうと脚の動きも硬くなってしまい、疲れやすくなってしまいます。

無駄な力を抜き、胸を前、脚は後ろに動くようなイメージで、重心を前に運んでいきます。このような指導を見ていると、選手の身体から緊張感がどんどん抜けていき、本当にリラックスして軽く走っているように見えてきました。

走るということは、どうしてもハアハア息が切れるようなイメージがありますが、息が上がってしまうのは身体に緊張があるためであり、それが本当にリラックスできれば息も上がりません。

無駄な力が抜けていき、リラックスした走りができてくると次第に全体のスケール感も大きくなり、ダイナミックに走っていることが見えてきました。

すべてシンプルな言葉で伝える

指導していると、どうしても難しい表現を使ったり、専門的な言葉を羅列してしまいそうになることがありますが、本当に大切なことは相手に理解させるということです。

先生の言葉に耳を傾けていると、

  • 接地時間を短く
  • 脚を後に
  • 胸は前、脚は後ろ
  • 重心を4、5cm前に出すイメージ

このように非常にシンプルな言葉で端的に伝えられたことが印象的でしたが、1本走るごとに1つのアドバイスを端的に伝えており、動きが変わればまたアドバイスを伝える。

階段を一段一段上るように、段階を踏むように伝えられていました。

 

草地や風の利用について

開始から40分ぐらいが経った頃、膝下ぐらいまでの高さのある草が生い茂ったところに入り、ここを走るように指示されていました。

どのような目的があるのかをお聞きすると、このような草地を走るときは、まっすぐには走れず、弾むようにして走るため、弾む感覚や脚力が強化できるということで、このような場所を走らせてたそうです。

また途中で風が吹いた時に、この風も利用されていましたが、向かい風のときはこの風に身体を預けるようにアドバイスされていました。

追い風では身体が反ってしまいやすく、向かい風では身体を前に傾けやすく、風が吹く方向も考慮し、うまく活用することで走りやすくなるそうです。

いかにその現場で柔軟に発想し、活用できるかということを間近で学ぶことができ、改めて広い視野で、頭を柔らかくする必要があると痛感しました。

 

走り方の変化について

約1時間半走り方の指導をされ、それを間近で見ていましたが、冒頭でもお伝えしたように言葉の内容やタイミング、トーンやサポートの仕方、日頃の勉強会だけでは学べないことが多く、本当に学びの多い時間でした。

  • クライアントからの情報の引き出し
  • それらを整理し、理解させること
  • 問題点を体感させ、どうすれば改善するかを段階的に体感させる
  • 決して難しい言葉を使わず、シンプルに伝える
  • 気持ちよく走ることができ、選手自身がもっと走りたいとなるように指導されている

全体を通してまとめるとこのような流れがあり、結果は選手の表情やしぐさを見ているとわかりました。また走り方の指導をされて、僕自身が学びとなったことは、

  • 走っているときどのようなところをチェックポイントにするか
  • どのように走れていればいいのかという基準が整理できた
  • 作り出したような走りではなく、リラックスしてスムーズに走れるようにすること
  • 重心移動のさせ方、脚の回転、着地位置の修正の仕方
  • 風や草地の活用の仕方

すべてが学びではありましたが、このような点が学びであり、僕自身が整理できていなかった部分が整理できた部分でもあります。

 

自分自身の課題について

当然ながら知識量、指導の仕方などまだまだ至らない点だらけですが、やはり毎回感じることは、相手にいかに理解してもらうかというところです。

自分が得た知識をどうすれば相手に理解してもらうことができるのか。口頭で話すのか、書いて伝えるのか、さまざまな手段があります。

僕がブログを書く理由は、あまり伝えることが得意ではなく、このように文章に書き下ろすと非常に整理でき、わかりやすく伝えることができます。

ただ現場でもっと理解していただくためには、そこでの手段や伝え方を考える必要があり、先生のようにシンプルに伝えるためには、伝える内容以上の知識が必要であり、理解が必要になります。

伝えるということもそうですし、段階を踏んでどのように指導していけばいいのか、どのようなところをチェックすればいいのか、緊張、リラックス、相手がどのように考えているのかなどを感じること。

挙げれば山ほど課題を感じた時間でしたが、改めて“できているつもり”になっている箇所も感じれ、非常に貴重な時間となりました。

できることが増えると、できていないことにも気づくようになり、それがいかにできているつもりなのかがよくわかります。改めてひとつひとつ丁寧に学び、自分の考えを整理し、現場に活かしていきたいと思います。

最後になりましたが、ご一緒されていただきましたクライアントさん、ご指導していただいた魚住先生、本当にありがとうございました。

選手に関しては、これからの活躍を楽しみにしています。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

健康なからだをつくる動き|魚住先生のところで学んできました。

軽くしゃがむ

『細部に神は宿る』

そのような言葉がありますが、見た目ではほとんどわからない小さな差が、これだけ大きな差を生んでいると痛感すると自分の技術を疑うことを躊躇しません。

先日、魚住先生のところで『健康なからだをつくる動き』を学んできましたが、そこで学んだ表面的なことよりも、今現場で自分が行っている技術を疑い、細部を修正することで結果は大きく異なるということを痛感したことが一番の学びだと感じた2時間でした。

今日はこの勉強会で感じたことをまとめていきたいと思います。

 

新しいテクニックを学ぶ=できることではない

勉強会などに参加し、“新しいテクニック”を学ぶことで学んだ気になり、できるようになった気になります。

もちろん新しいテクニックを学ぶことは大切なことだと思いますが、今回の勉強会で主に学んだことはこれまで個人教授でも何度か教わったことが含まれていました。

表面的には同じ内容であっても、それをどのように行うのか、中身が非常に重要であり、自分でするのであれば、そのテクニックをどのように行うのか、クライアントに指導するとなればどのようにそれをさせるのかが重要になります。

この中身が少しでも目的からズレると結果は大きく異なります。大げさではなく、1cm、2cmのズレは緊張を生むこともあります。

その細部をどれだけ見ることができるか、クライアントさんに実践させる指導力があるのか、それによって大きく結果が変わることを痛感しました。

学ぶということは、新しいことを学ぶことがすべてではなく、今まで学んだことを磨き続けることも学びだと感じる2時間でした。

 

相手に感じさせること

今回の勉強会を終えてから、実際に現場でクライアントさんに指導する中で取り入れていますが、いかに相手に感じさせるかがポイントだと感じます。

これまで何気なく行ってしまっていたことを、改めてどういう意図でしているのか、そこを最初に頭の中で整理していただいてから行うことで、より緩みやすくなったり、変化を感じ取れたり、これまでと違う結果となりました。

体操の中で出てくる、腕を上げたり、前屈、後屈をしたりする動作でも、どの位置で上げるのか、どのように身体を動かすのか、手順を理解して行うことで筋肉が緊張せず、気持ちよく動くことができます。

これまでしていたことは、緊張すら感じられていませんでしたが、その手順を変えることでいかに気持ちよく動かすことができるかが体感できました。

相手に感じさせることができると、毎回こちらから言わなくても、クライアントさんは気持ちよく動かす動作を理解され、動作も変わり、それを継続的にできるようになります。

同然継続的にできるため、筋肉はどんどん緩み、身体の状態も良くなっていきます。たださせるだけではなく、理解させ、感じさせることで結果も異なることを改めて感じました。

 

原因をシンプルに捉える

セッションを通じてさまざまな悩みや目的を持ってクライアントさんは来られますが、それらを改善し、目的を達成するために相手の情報を引き出し、原因を見つけることがより良い結果に結びつく一歩目となります。

この原因を探っている時、教科書や参考書で学んでいるとそこで学んだことが考え方として出来上がり、その考え方に沿って原因を見ることがあります。

学べば学ぶほど、考え方は右往左往してしまい、そういう原因の探り方をするとそもそもの原因が複雑になり、セッションで行うことも複雑になる。

そうすると何で結果が出ているのか、もしくは何が結果が出ていないのか、それすらもわからなくなります。

先生がおっしゃっていたのは、自分の考えを持ち、シンプルに原因をみつけること。そのためにクライアントさんから情報を収集し、整理することが大事だということでした。

シンプルに原因を見つけるためには、より多くの情報を持っていることが必要ですが、自分自身の中で、それらの情報を整理しておくことが必要です。

僕自身、この言葉が自分の中にスッと入ってきて、物事を複雑に捉えすぎていた部分があり、現在のセッション内容が整理でき、よりシンプルになってきました。

クライアントさんに何かを伝えるときも同じで、よりシンプルに物事を捉え、伝えることができれば、結果も良くなっていくと感じます。

 

ひとつひとつを確かめること

この1年ぐらいでしょうか。セッションを行っていると、どことなく常に疑問というか、しっくりこないような感覚があり、ひとつひとつ見直し、セッションを行っていたのですが、気になればそれがいろんなところに派生していきます。

本当にこれでいいのだろうか、適切であるのかなどさまざまなことが浮かんでいましたが、先生自身が「まだまだわからないことだらけ」ということをおっしゃっていました。

僕自身、現在のレベルもまだまだ未熟ではあるのは承知ですが、すべてのことに疑問を持つことで、再度確認し、そこで学び、自分の考えができていく。

そこでその考えをもとに実践し、振り返し、修正し、再度実践する。今持っている常識を疑うことで、これまでと違う視点を持つきっかけになり、良いと思っていたことも間違っているかもしれません。

いろんなことに疑問が持てることも成長だと言われていましたが、年を重ねるごとにわからないことも増え、これまで“できているつもり、わかっているつもり”になっていたことに気づきます。

この繰り返しが成長につながるのであれば、大いに現場で悩み、疑問を持ち、学び、実践を繰り返していきたいと思います。

 

最後に

今回は、いつもの個人教授とは異なり、自分が用意した疑問に対してお応えいただくような形式ではなかったので、新鮮でしたし、先生からするとまだまだ浅いところではあると思います。

ただ、僕にとっては細かいところに気づくきっかけの時間でもありましたし、現場でも取り入れられる内容ばかりでした。

実際に学んでから数日ですが、まだまだ課題が多く残る指導の中でもクライアントさんの体感や見た目の変化があり、非常に内容の濃い2時間を過ごさせていただきました。

毎度のことですが、できると思った時点で成長はしないですし、自分自身のあら捜しをすることで成長のきっかけががみつけられると思います。

学んだことを実践し、そこで感じたことを再度先生から学び、自分自身のレベルを向上させていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。