肩・首こり

枕が合わない方へ|自分に合った枕の選び方について

いつも使っている枕が自分に合わない。そんな想いを抱いて毎日朝を迎えていないでしょうか?

1日の始まりである朝にそういう想いをしてしまうと、なんとなく1日がしんどい感じもします。自分に合った枕ってそもそもどのようなものなのでしょうか。

枕の素材もストロー、そばから、綿、いろんな種類があり、高反発や低反発。いろいろありすぎてどれがいいのかわからないという方も多いと思います。

今日はそんな方へ、自分に合った枕の選び方や枕が合わないことで起こる身体の不調についてお伝えしていきたいと思います。枕選びのポイントは、枕の高さ、硬さ、マットの硬さです。

以前首こりのところでお伝えしましたが、改めてお伝えしていきたいと思います。

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自分に合った枕とは?

僕自身も枕が合わなくて、朝起きると身体がだるかったり、肩や首が緊張してしまっていたり、すっきりしない朝を迎えることが多くありました。

それから枕のことを調べたり、実際にお店に行って聞いてみたり、それを実践してみる中で徐々に状態も良くなっていきましたが、自分に合った枕を選ぶポイントは自分の体型に合わせることです。

身長と体重に比例して頭の大きさが変化するため、それらに合わせて枕の高さなどを設定することが重要になります。

枕に頭を乗せて眠るわけですが、どのような状態になれば身体と枕の関係は良好と言えるのでしょうか?

首の角度は5~15度を維持する

枕と頭がどのような関係になれば、一番楽なのでしょうか?それは、首の角度が5~15度になる角度です。

首の角度

この角度が首周囲の筋肉が一番緩み、楽なポジションになります。この角度を維持できる枕の高さ、硬さ、マットを選択すること枕選びのポイントになります。

身長と枕の高さは比例関係

枕の高さを選択する上で、知っておきたいことは、身長と枕の高さは比例関係にあるということです。身長が大きくなればその分だけ体格も異なりますが、ある研究からはこのようなデータが出ています。

身長と枕の高さ

体重と枕の高さは比例関係

体重も同じで、体重と枕の高さもまた比例関係にあることがわかっているそうです。

体重と枕の高さ

ここまでのことをまとめると、自分に合った枕というのは首の角度が5~15度で維持できる枕を選択し、そのうえで万人に共通する枕があるのではなく、体格に合わせて枕を調整する必要があります。

 

適切な枕の硬さとは?

先日あるクライアントさんが、「朝起きると首が凝ってしまってしんどい」と相談を受けましたが、その原因が枕の硬さが柔らかすぎることが考えられました。

同じような経験をしたことがある方もいると思いますが、適切な枕の硬さとはどのような状態のことを言うのでしょうか。

枕の素材

現在使用されている枕の素材は、以下のようなものなどがあります。

  • ストロー
  • そばがら
  • ビーズ
  • 羽毛
  • ミニボール など

その他にもありますが、このような素材を使い枕は作られています。

今使っている枕を選んだ理由は、多くの場合寝心地が良さそう、触った感覚が良かった、実際に使ってみて気持ちよく感じた、などが多いのかなと思います。

人間が感じる“気持ちいい”という感覚と身体にとって“楽な状態”というのは、若干異なっています。ただ気持ちよさを追究してしまうと、先ほどのクライアントさんのように朝起きたときにだるさが残ってしまうかもしれません。

寝返りを打てること

寝返り

「この枕はふかふかで寝心地は最高です」そう言った営業の仕方などもありますが、身体にとっては「これ、身体に合ってないですよ」と言っていることに近いかもしれません。

というのは、枕や布団を選ぶときに最も大切にしたいことのひとつに寝返りを打てるということがあります。

以前テレビの実験で行われていたそうですが、棺桶の中に人が入れられ、空いているスペースをすべて埋め、動けない状態で人はどれぐらいいられるのかという実験が行われました。

3時間でギブアップだったそうですが、このとき首や肩周りはがちがちに緊張してしまっていたそうです。

人間は寝ているときに寝返りを打ちますが、これは自然に身体の歪みを調整するための行為です。寝返りが阻害されない枕や布団を選択することが身体のだるさや痛みを改善する上でも重要となります。

そして、寝返りが打てるような枕の硬さにすることが必要だということです。

 

マットの素材について

マットの素材

そして、もうひとつ忘れていけないのはマット、敷布団の存在です。

先ほど寝返りの打つ意味をお伝えしましたが、寝返りをするためには枕だけではなくマットも関係し、もし身体が沈み込んでしまうような柔らかさのマットを使っているのであれば、それも寝返りを阻害してしまう可能性があります。

どのようなマットが良いのかと言われると、柔らかすぎず硬すぎないものをお勧めしたいと思いますが、この言葉だけではあまり具体的ではありません。

寝返りを打ちやすいマットにすれば、寝ているときに自然と身体の歪みも調整されるため、寝返りを打ちやすい硬さのマットを選択することです。

主に3ヶ所が沈む

寝ているときと立っているときの背骨の状態は異なりますが、寝ているときには主に、頭、肩、臀部、この3ヶ所がマットに対して負荷となります。

そのため、この3ヶ所が沈み込みすぎると寝返りを打てず、身体が調整できません。

沈み込む位置

逆にこの3ヶ所をがちがちの硬い地面に触れさせてしまっても、腰部に緊張が出てしまい腰痛の原因となる可能性もあります。

マットは、身体が沈み込みすぎず、マットが硬すぎず、寝返りを打てるマットの柔らかさが確保できれば身体にとって適切なものになります。

 

おすすめしたい枕の条件

ここまでのことをまとめて、みなさんにおすすめしたい枕などの条件は3つです。

  • 枕の高さ
  • 枕の硬さ
  • マットの硬さ

これらを調整し、筋肉が緊張しない適切な状態が維持でき、かつ感覚的にも気持ちが良いと思える枕やマットなどがおすすめしたい条件となります。

頭が5~15度で維持でき、寝返りを打てる枕とマットを用意する。これがより睡眠の質を高めてくれたり、身体の緊張を改善できるヒントになると思います。

 

枕が合わないことで起こる症状

もし自分に合わない枕を使用していると、このような症状が起こると言われています。

  • 頭痛
  • 後頭部痛
  • 目の痛み
  • 耳の痛み、しびれ
  • 顎の痛み
  • 首、肩のこり
  • 胸に圧迫感が出る
  • 腕の痛み
  • 指のしびれ

このような症状はすべて枕が原因で起こると言われています。それほど枕は大切であり、健康には欠かせない存在となっています。

ただ気持ちが良いから枕の選択をするのではなく、自分の身体にとって適切な枕を使用することで上記のような症状を予防できたり、改善することができます。

改めて枕という身近な存在を見つめ直すきっかけになればうれしく思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで枕についてお伝えしてきましたが、身体の痛みを改善することや健康を維持する、朝起きたときに気持ちよく目覚めるためには枕を自分の身体に合わせることが重要です。

そのためには、身長や体重と枕の高さが比例することや、寝返りを打つ意味などを理解し、枕やマットをどのようにすれば自分にとって適切なのか、それらを知っていただくことでより身体の状態を良くすることができます。

流行りや高価なものがいいのではなく、上記でお伝えしたようなことが実現できる枕やマットが何よりも必要だということです。

最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • 首の角度が5~15度になることで首の筋肉が緩む
  • 枕の高さは、身長と体重に対して比例関係である
  • 人は寝返りを打つことで身体の歪みを調整している
  • 枕やマットは寝返りを打てるようなものを選択する
  • 柔らかすぎる、硬すぎる膜やマットは腰痛や股関節などの原因となる

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも、参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

首こりの方必見!筋力不足ではなく枕や寝方が原因になる可能性が高い

最近、夜中や明け方はひんやりすることが多く、少し冷たくなっている布団に半ズボンから出る僕の太ももをつけたときに妙な温度差にすごく癒されています。「あっ、気持ちいい・・・」なんてことを感じているわけですが、最近はとても寝起きがいいです。

20歳前後のときに寝起きが絶不調な時があり、朝起きると頭痛や肩こり、首のこりを感じ気持ちのいい朝を迎えたいと本気で思っていました。今思うと一番つらい時期だったかもしれません。

当時使っていた枕は小さく切ったストロー(?)が入っているような枕を使っていて、たまにそのストローひとかけらを取り出し、指でグニャグニャしながら寝たもんですね。意外に落ち着くんですよね。みなさんも何か経験ありませんか?

やたらとボロボロで少し臭いもあるようなタオルケットが妙に落ち着いたり、お母さんが寝ていた布団はすごく落ち着くとか、何か思い出しませんか?僕はタオルケットが手放せなかって、指をくわえて寝る癖が、多分・・・小学4・5年生ぐらいまでとれなかったと思います。

これは結構やばい感じだと思いますけど、今では立派な大人になりました。と、思い出話は置いといて、みなさんも寝起きに悩まされたことはありませんか?僕の場合、寝起きが改善をした理由は枕の高さを変えたことです。

首のこりで悩んでいる方はもしかすると、枕の高さや寝ているときの姿勢に問題があるかもしれません。今日はそんな首のこりの原因についてまとめていきたいと思います。

 

首のこりで悩まされていませんか?

パソコン作業や事務作業を長時間続けると、肩こりだけではなく首にこりを感じたり、ひどいときには頭痛や吐き気さえも感じることがあります。なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

それは、人間の頭部の重さが関係しているからです。人間の頭部はボーリングの球ほどの重さがあるといわれ、体重の約10%にもなるといわれています。僕の場合、約6.5kg。

1ポンドは0.45359237 kgだから・・・ざっくりいうと、14ポンドぐらいかな?ボーリング場で手に取る球を想像していただけるとどれだけの重りが、首の上に乗っかっているのか想像ができると思います。

かなりの重さがかかっているわけですが、そんな重りが前や横にズレた状態で長時間座って何かの作業をしているとします。すると頭部を支え続けている筋肉があって、それらの筋肉はオーバーワークになって硬くなってしまいます。

筋肉が硬くなると血流が悪くなって、頭部への酸素量が低下し、頭痛を感じる原因となります。またこれとは違い、パソコン作業していると食い入るように画面をみつけているため、眼球が疲れてきます。眼球は後頭下筋と言われる後頭部の近辺にある筋肉とつながっているため、眼球が疲れると首のこりとして感じることがあります。

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首こりの原因

もう少し具体的に発生の原因をみていきたいと思います。頭部のズレや眼球疲労、これらも首こりの原因ですが、新幹線やバス、飛行機での座っているときの姿勢、枕の高さなどが影響し、首のこりを感じることがあります。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか?まずこちらをご覧ください。このような姿勢はよく見られるものだと思います。

姿勢

新幹線や飛行機など座席に座って眠りについてしまうとこのように頭が前に落ちてきます。またスマホを触る時間が長い現代人は、このような姿勢になりがちです。

こうなれば首の筋肉は緊張し、これが長時間ともなれば筋肉は硬くなります。これが首こりの原因のひとつです。

また枕の高さが合っていないと首のこりを感じてしまいます。

高すぎる枕

この場合、枕の高さが高すぎるとため寝ていると首の筋肉が引っ張られるような感覚があり、緊張していることを感じます。

このように首のこりは姿勢の問題だけではなく枕の問題などもあり、もし枕が原因であれば適切な角度に変える必要があります。では、どのような角度が適切なのでしょうか。

伸展15度で首が緩む

首周囲の筋肉は、斜め上方15度を見るように頭の位置を伸展位にすることで、前後の筋肉がともに緩んだ状態になります。

首が緩む

この状態を応用すれば、寝るときの枕の角度も筋肉が緩む角度をみつけることができます。まずこちらをご覧ください。

首の角度

先ほどの応用をすると、寝ているとき軽く顎を上げるような形にすることで首の筋肉が緩みます。ただ、自分の頭を調整すると不快感が出やすく緊張もしますので、こんなタオルを用意します。今回はタオルケットを活用します。

枕

このタオルを丸め、この丸めたところを首の下に敷きます。何もない状態で地面に寝ると首に隙間ができますが、これを埋めるような感覚で、このタオルを首の下に敷きます。

枕

だいたい枕の高さはこのぐらいです。

枕の高さ

首の下にタオルを敷くと、首回りが楽になる感覚が出てきますが、もし不快感が出ている方はタオルの高さが高すぎるか、もしくは当てる位置が悪いか、何か原因がありますので、一番は自分が気持ちがいいなと感じるところや高さに調節をします。

これはお金もかかりませんし、非常にリラックスして寝ることができますのでぜひ一度お試しください。

このように寝る際も枕の高さを調整するなど、適切に設定できると寝起きもよく気持ちのいい朝を迎えることができると思います。

 

寝返りから見る枕について

ここまでタオルで作る枕についてお伝えしていきましたが、これでも首の筋肉が緩みますが、人間常に仰向けになっているのではなく、寝ているときは寝返りを打ちます。

少し話が反れてしまいますが、人間はなぜ寝返りをうつのでしょうか。

寝返りをする理由は、身体の歪みを直すために行うそうです。寝ているときに日常生活で歪んだ身体を自分で直すために寝返りをするそうで、もしそれができないのであれば都合が悪くなります。

仰向けのみであれば上記で紹介したタオルでもいいのですが、これをすると横になろうと思うとしづらくなります。ではどうするか。

少し硬めの枕を用意します。もしくは高反発枕と言われる硬めの枕があります。これを枕にして寝てみます。角度は上記のままで大丈夫ですので、一度試していただくと、ふかふかのまくらよりも横に転がりやすく寝返りがしやすくなります。

これまで低反発が良いとされており、僕も低反発のマットや枕を使用していましたが、高反発や硬めの敷布団に変えるとその方が寝起きがすっきりしたり、首の緊張も出づらくなりました。

低反発の布団などは身体がしづ見込んでしまうため、寝返りを打ちづらくなります。そういう意味から布団やまくらを考えると、柔らかいものよりも少し硬めのものを使うとより首が楽になり、寝起きもすっきりしてくると思います。

 

筋力と首こりの関係について

一般的には首のこりや肩こりは、筋力が弱いからなどを言われますが、本当に筋力が弱いから首のこりを感じるのでしょうか。そもそもなぜ首のこりを感じるのでしょうか。

それは上記にも書いた通りですが、やはり姿勢の問題が大きい。

  • 姿勢が崩れる
  • その影響で首や肩の筋肉が緊張する
  • 長時間筋肉が緊張すると筋肉は硬くなる
  • 筋肉が硬くなり動きにくくなり、動かすと痛くなる

一般の方であればこのようなことが考えられますが、筋肉が緊張しているところに鍛えるという筋トレをすると、さらに緊張するという考え方ができます。そうするとさらに動きにくくなる可能性があります。

そうではなく、緊張してるからこそ筋肉を緩め柔らかくする。そして姿勢を直すことで、原因を取り除く。もとはといえば姿勢が崩れたことが大きな原因ですので、これを直せば問題はなくなるのではないでしょうか?

このように考え、現場でも身体調整をし座り方、機内や電車内での姿勢についてアドバイスを送ると改善がみられています。

筋力が弱いからではなく、姿勢や枕の高さ、また寝方に問題がありそれらを改善することで首のこりも改善されるはずです。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。イズログをご覧になっていただいている方は、痛みについての考え方は少しずつ変化してきているのではないでしょうか。

シェイプアップについてもそうですし、健康についてもそうですが、なんでもかんでも鍛えることが必要かといえばそうではありません。なぜたるみがあるのか、なぜ不健康なのか、健康診断の数値が悪いのか、それらを改善するには鍛えることが必要でしょうか?

そうではなく、やはりなぜそのようになってしまったのか、その原因が問題です。もし食べ過ぎてたるみが出ているのであれば食事を改善する必要がありますし、飲みすぎで数値が高くなってしまったのであれば少し量を控える必要があります。

いつもいうことですが、方法論が先行するということは望んだ結果を得るためには、ある意味一か八かです。そうではなく、きちんと原因をみつけ、それに対して方法を選択することで求めている結果も得られやすくなり、結果も変わっていきます。

首こりだからといって鍛えるのではなく、まずは原因を考えてみることが改善するための一歩目だと思います。

では最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 首こりの原因は、姿勢や枕、寝方などにある
  • 改善のためには、まず筋肉を緩め、原因に対してアプローチする
  • 首の筋肉は伸展15度の位置で前後が緩む
  • 枕の高さも地面に対して頭の位置が15度になると首の筋肉が緩む
  • そのためには、首の下にタオルを丸めて敷く
  • 首こりは筋力が弱いから起こるのではない

このような内容でお送りしていきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

自分史上最高のカラダとココロに。
それが、Izuru Style・・・

スマホと頭痛の関係とは?筋肉が硬くなると頭痛が発生する理由

スマホを触る時間が長くなればなるほど、不健康に近づいてしまうのかもしれません。

スマホを触っているときの姿勢は、首の筋肉が緊張しやすく、筋肉が硬くなると神経を圧迫し頭痛になってしまう可能性があります。

今日はそんなスマホと頭痛の関係についてお伝えしていきたいと思います。

 

なぜスマホを長時間触ると頭痛になるのか?

経験したことがある方もいると思いますが、スマホを長時間触っていると頭痛になってしまうことがあります。

なぜスマホを触る時間が長いと頭痛になってしまうのでしょうか?それは、スマホを触っている時の姿勢が関係しています。

スマホを触っている時の姿勢は、このような姿勢になりがちです。

スマホ

頭の位置が前にずれてしまい、この頭の重さを首の筋肉で支え、緊張してしまいます。

頭の重さは体重の約10%もあると言われ、ボーリングの球ぐらいの重さがあります。そんな重い負荷を首だけで支えていると思うと、首の筋肉が緊張し硬くなるのも容易に想像できます。

スマホを長時間触っていると、首の筋肉が緊張しパンパンに張ってしまいます。すると、首にある大後頭神経という神経が圧迫され、脳内は酸素不足となり頭痛が発生してしまいます。

スマホを触っているときに限らず、パソコンを長時間触るような仕事をされている場合、同じ理由で頭痛が起こってしまいます。

 

スマホの触りすぎで発生した頭痛の改善について

では、スマホの触りすぎで発生した頭痛をどのように改善すればいいのでしょうか?

それは、まず筋肉を緩めることです。そして、呼吸を行い酸素を多くとり込むことです。そうすれば、大後頭神経への圧迫は改善され、頭痛も改善されていきます。

筋肉を緩めるためには、後頭部のすぐ下辺りに手を当てます。このとき手の平全体で首を覆うようにに触れます。

首に触れる

この状態で、首が緊張しない程度に息を吐きながら天井を向きます。

息を吐く

そして、元の位置に顔を戻し、これを2分程続けます。そうすると首周りの緊張は改善され、筋肉は緩みます。

本来は、脳内も酸素不足になっていますので、仰向けの状態で深呼吸を行うことでもさらに改善されます。

仕事中でそういうことができない場合は、このような首の動きだけでも取り入れてみると状態は改善されると思います。

 

スマホを触って頭痛にならないために意識したいこと

上記のように筋肉を緩めたり、呼吸によって酸素を取り込んだりすることも必要ですが、最も重要なことはスマホを触っているときの姿勢を直すことです。

頭が前に落ちたような状態でスマホを触っていると、頭の位置が前方にずれてしまいます。

スマホ

頭部の位置が戻らないと首の緊張も継続してしまうため、この頭の位置を直す必要があります。

そのために行うのがこのような動きです。

まず左右のお尻の真中にある骨、坐骨を感じるように座ります。

坐骨

座る

このような状態をベースに骨盤などを動かし、頭部の位置を直していきます。

骨盤を後傾するように、ダランとした状態になります。

後傾

ここからへそを軽く前に突き出すように、骨盤を前傾させ先ほど感じた坐骨で座ります。この動きが①になります。

前傾

まずはこの動きを繰り返します。

骨盤の前後傾

次は、へそを軽く突き出した状態から②の動きで、肋骨を軽く引き上げます。

次は、①、②、ダランというイメージで動かしていきます。

3つの動き

これができれば、次は頭の動きを加えていきます。③の動きは天井を向いていきます。

そして④の動きで、軽く頭を天井の方へ引き上げるイメージを持ちながら顎を引き、正面を向きます。

そうすると前方に落ちていた頭部の位置が戻り、うまくできると頭部の重さを腰椎で受ける感覚が得られます。

骨盤の動き

このようなエクササイズで頭部の位置を直し、この直した頭部の位置を維持することが重要になります。この頭部の位置をベースにしてスマホの画面が真正面に来るような工夫ができれば頭部のずれも生まれづらくなります。

日頃からこのような頭部の位置でスマホを操作することで、頭痛も出なくなりますし、肩こりなどの不調も感じなくなっていきます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。スマホと頭痛の関係についてお伝えしていきましたが、頭部のズレが生じると頭痛だけではなく、腰痛や肩コリの原因にもなります。

また背中を丸めるような過ごし方をすれば、腹部があっぱされ、脂肪の組織が移動しお腹周りにたるみが出てしまったり、代謝が落ちたりする可能性があります。

健康面から見ても、見た目の問題から言っても、スマホを触るときの姿勢は正していきたいものです。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

首の痛みは寝方が問題?原因と改善について

先日東京出張をしてきましたが、新規のクライアントさんが2名ほどいらっしゃり、それぞれ埼玉と神奈川県から新宿のスタジオにお越しいただきセッションを行いました。

お一人からのご相談は首の痛みについてで、これまで整体や整骨院などに通われたけどもうまく改善されないというご相談でした。

この首の痛みは寝方が原因であるとみられ、身体調整や日頃の姿勢などをお伝えし、セッション後は状態も良くなっていました。今日はこの方とのセッションを通じて感じたことをまとめていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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首の痛みの原因について

以前から首の痛みに悩まれ、パーソナルトレーニングも違うところで受けられていたそうです。

お話を聞いていくと、整体や整骨院などに通って首を緩めてもらったり、調整してもらうとそのときは調子が良くなるそうですが、それが1日しか持たないということでした。

痛む箇所

痛む箇所はこの辺りであり、実際触れてみると非常に硬くなっていました。

首の痛み

右側の首であり、左手で首が凝ったな~と揉むとちょうど当たるぐらいの位置になります。

現在は専業主婦をされており、お子さんも大きいため子供を抱っこするなどは考えにくい。話を進めていくうちに見えてきたことが寝方の問題と日頃スマホを触るときの姿勢でした。

首の痛みの主な原因は寝方

枕について尋ねると、現在は使っておらずこれまでいろんな枕を試してみたけどもどれも自分に合った枕が見当たらず、寝起きがあまりよろしくない。

だから今は何も使っていないとのことでしたが、この寝方が非常に問題でした。

その寝方がこのような寝方です。

首の痛み

首の痛み

腕を枕代わりにするわけでもなく、頭がだらりと下がった状態で寝ているそうで、あまり寝起きも良くないとおっしゃっていましたが、このような姿勢だとそうだと思います。

この頭の位置が問題で、このような状態だと首の筋肉などは常に引っ張られてしまい、実際に同じポージングをとっていただいても首の筋肉が緊張することがわかると思います。

寝ている状態だと少しわかりづらいかもしれませんが、これを座った状態で同じようなポージングをとるとこのようなポージングになります。

首の痛み

頭が前に下がってしまい、左に傾いています。寝るときには身体が左側を向いていることが多く、全体としては上記のような状態で寝ていることが多いそうです。

このような状況から原因としてはこの寝方に問題があると考えられましたが、もうひとつはスマホを触っているときの姿勢が原因として考えることができました。

スマホを触っているときの姿勢も原因の可能性

スマホを触っているときは身体が丸くなり、自然と身体も左に傾き、このような状態になっているそうで、いつもスマホを触っている状態になっていただくとわかってきました。

首の痛み

首の痛み

寝ているときの格好も影響があると思いますが、このように頭の位置が前方にズレ、左に傾くような姿勢になっていました。

このような姿勢をすると首の左側の筋肉は引っ張られ、時間が長くなればなるほど筋肉は緊張し硬くなります。

主にこの2つの姿勢が首の痛くなる原因として考えられました。他のことを聞いたり、チェックしてもさほど問題があるようには感じず、筋肉を緩め、首の位置を正しいポジションで維持することができれば改善できると感じ、セッションを進めていきました。

 

首の痛みを改善するために行ったこと

一番初めに行ったのは首のポジションを調整するところから入っていきました。

頭部の位置を調整すると痛みが改善する

調整というよりも、まずどのように歪んでいるのかを感じていただくために、僕が首をサポートしながら現状の位置を伝えたり、本来あるべき位置に移動させたりしていきました。

この中で痛む箇所に触れながら行っていきましたが、本来あるべき位置に頭部を移動させたとき首の緊張がとれ、痛みが改善されました。

ご本人も痛みがないことに安心されていましたが、今回のケースは頭の位置が、首が痛くなるような位置にあることが問題です。

また頭部の位置だけではなく、胸を張るように立っていたためこの肩の位置も直し、筋肉が緩む位置を教育していきました。

頭部と肩の位置を変えるだけで首の痛みは改善し、逆にいつも通りの状態に直すとまた首の痛みが戻ってきました。痛みの原因を理解していただき、クライアントさん自身も少しずつ首の痛みの原因を知ったことで、改善のためにはどうすればいいのかがわかっていただけたと思います。

冒頭ではこのようになぜ痛むのか、どうすれば改善できるのかの大枠をイメージしていただくために時間を割いていきました。次に行ったのは全体の筋肉を緩めるために調整を行っていきました。

首だけではなく、手首やアキレス腱などにも少し痛みがあるそうで、そのようなところもみつつセッションを進めていきました。

顎関節なども調整することが必要

顎関節症もあるそうで、噛み合わせがあまりよくありませんでした。

頭部の位置が前方にズレている方の場合、顎関節に影響が出てしまうと言われています。このため、顎関節に関係のある側頭筋や咬筋と言われる筋肉が緊張しやすくなります。

■側頭筋とは?

側頭筋は、こめかみ付近にある筋肉であり、咀嚼するときに使われる筋肉であり、咀嚼筋とも呼ばれています。

■咬筋とは?

咬筋とは、ほっぺの少し外側にある筋肉で、これも咀嚼するときに使われる筋肉です。

胸筋や上腕から前腕にかけて緊張し、下肢も全体的に筋肉が緊張していましたので、呼吸を行ったたり、筋肉を揺らして全身を緩めていきました。

調整が終わると次は、頭の位置を認識していただくために顎の位置を変えるようなエクササイズなどを行っていきました。

顎の位置を変えることで変わる首の緊張

調整が終わると身体も楽になり、セッション前に感じていた首の張りや腕のだるさなども軽減されてきたそうです。

調整後に行ったのは、頭部の位置の認識を変えるということですが、顎を引きすぎる傾向があったため、呼吸に合わせて天井を向くような動きを繰り返し、そこから僕が頭部の位置を調整するようにサポートしていきました。

息を吐く

このようなエクササイズを繰り返しているときに、首の筋肉に触れながら行っていきましたがどこが緊張する位置で、どこが筋肉が緩む位置なのかを確認し、正面を向いた時に首の筋肉が緩むポジションで止めていただきました。

すると感覚的には上を向いているような、顎が上がりヘッドアップしているような感覚になったそうですが、見ている側からすると真正面を向いている状態で、以前から顎を引きすぎていたためにこのような感覚になってしまいます。

ただ首は楽になっていることは感じられたそうで、筋肉の状態と感覚の違いに不思議がっていました。

このときに肩のポジションについてもお伝えしていきました。ここまでの流れで首の状態も良くなっていっているようで、表情も明るくなってきた印象を受けました。続いて行っていったのは寝方についてです。

原因として考えらえる寝るときの頭のポジション

クライアントさんの場合、寝るときに枕を使わないということでしたが、その理由が合う枕がないということでした。

枕のご相談も多いのですが、人間の頭の大きさは身長とある程度比例関係にあるそうで、頭の大きさや形に合わせて高さなどを選ぶ必要があります。

少し話がそれますが、クライアントさんのお一人に頭の凹凸が激しく、仰向けの状態で天井を向くのが難しく、頭の形状上、少し右側を向いてしまう方がいました。

この方の場合、枕の形状を工夫し、枕の上に小さなタオルを敷き軽い段差を作り、真正面を向けるようにアドバイスしたことがあります。

寝ている時の寝返りは、歪みの調整をしているのでそれが阻害されないように工夫することも考えると、状態も良くなったということがありました。

クライアントさんの場合、枕をしていない状態だとこのような状態でした。

首の痛み

頭が落ちてしまっている状態ですが、横向きに寝たときは、身体の側面が布団に触れます。そのため、肩の高さと頭部の隙間を埋めるように枕を設定すると首周りの筋肉も出ないはずです。

そのため以前はこのように首にタオルを敷けばいいと考えていました。

枕

ただこれをしてしまうと寝返りがうてず、仰向けでずっと寝ているのであれば問題はありませんが、横向けに寝る場合は問題が出てしまいます。そのため最近では、高反発枕が勧められています。

横向きで寝ている場合、このような関係を維持できれば筋肉は緩い状態になります。

枕

これがまくらの高さとして設定できれば首の筋肉も緊張せず、寝ることができます。

クライアントさんにはこのようなご説明をし、この高さは実際に僕が手を入れ、高さ調節すると首の状態も楽だとおっしゃっていました。

枕は非常に大切なものですが、なかなか自分に合う設定ができていない方が多いなと感じます。

このように一連の流れを行っていきましたが、ここに書いていないこともお伝えしていきましたが、大まかな流れはこのような流れとなりました。

 

セッション中に気になったことについて

人間は1つのことしか意識できない

一度に多くのアドバイスを送られることで緊張が増してしまったり、その情報が処理しきれずに結局すべてがわからないということがあります。

人間は1つのことしか意識できないため、一度に2つ、3つとアドバイスをされてもそれらをすべて実践することは難しい。

ただ、クライアントさんからの話を聞く中ではそういう場面に何度も出くわしているそうです。今回も同じで、以前姿勢を習ったときに一度にいくつものことを言われたためどういう姿勢をすればいいのか結局わからなかったとおっしゃっていました。

できるだけシンプルなアドバイスを1つするだけで、目的とすることができるのが理想です。こういうところは僕自身常々意識しなければならないと思っています。

こちらは専門的なことを学べば学ぶほど、それがあたかも常識的であるかのように無意識に発言してしまうこともあるかもしれません。それはクライアントさんにとってはわかりづらい表現です。

改めてアドバイスの仕方に注意する必要があると感じたことでした。

広い視野を持つ

これも毎日のように視野を広く、という意識を持っていますが、それでも狭く頭は硬くなっていきがちです。いかにクライアントさんの生活をイメージし、聞かせていただいた話の中から姿勢、動作、過ごし方を想像できるか。

広い視点を持つことで、セッション時にどれだけのことをお伝えするのか、ひとつの尺度が出来上がります。

ただ1時間のセッションを1ヶ月で4回こなせばいいということではなく、現状が●●で、目標に向かうためには今▲▲をしておく必要があるという先を見越したアドバイスが重要です。

常に物事を引いて見る癖を持ち、改善するためには何をすればいいのか、日常の生活を変えていただくためにはどういう言い方をすればいいのか、なぜこのような話をするのか、いろんな視点を持つことでもっとセッションの質を高められると思います。

まだまだ反省の日々ですが、物事は引いてみることで見える世界が変わり、多くの気づきがうまれてくると思います。

どれだけクライアントさんの立場で考えられるか

綺麗ごとのような感じですが、最近もできるだけ1日のセッションを振り返る時間をその日のうちに少しでもとるようにしていますが、どうしても流してしまっていたり、伝えきれていないことがあったりしています。

またアドバイスの仕方が少し雑になっているというか、わかりづらい表現をしてしまっていたりすることが多々あります。単に技術不足ですが、バシッと決められるセッションがあまりなく、いつももやもやで理想とは全然違うものです。

改めてクライアントさんの立場に立って考えると気づきますが、もっと深堀をしないといけないところがあったり、心理状態を考えずにメニューを行ってしまったり、その日のクライアントさんの状態を見極めきれなかったりと課題があります。

自分もどちらかといえば完璧を目指したいですし、完璧がないとは思っていますが、自分がある程度納得できるものはクライアントさんにも喜んでもらえるんじゃないかなと思っています。

自分がクライアントであればまだまだ納得できないし、●●してほしいと思っていると思います。そういう声に出ないご希望を汲み取り、それを実現できるレベルまで持っていきたいなと思います。

 

まとめ

今回はクライアントさんの例を詳しくまとめていきましたが、首の痛みの原因は寝方が問題であり、筋肉を緩め、その寝方を変えることで改善が見られました。

あとは、お伝えした首と枕の関係や日頃の姿勢が緊張のない状態で維持できれば問題は改善されていくと思います。

東京は月1回しか行きませんので、それだけ難しい状況もありますが、少しでも改善に向かうように日頃から実践し続けていただきたいなと思います。

では最後の今日のまとめをしたいと思います。

  • 首を痛めてしまう原因は、寝方や日頃の姿勢
  • 改善のためには筋肉を緩めること
  • それだけでは痛みがぶり返すため、原因を取り除く必要がある
  • 今回の場合、寝方、姿勢を整えることで改善が見られた
  • 筋肉を緩め、首と枕の関係をきちんと維持できれば改善される

このような内容でお送りしました。

少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

肩こりを改善するには肩の位置を調整すること。知っておきたい肩の位置について

肩こりは肩周りの筋肉が緊張し、循環不調になることで重だるさを感じたりすると言われていますが、肩こりは頭部や肩の位置を直すことで改善されます。

そんな簡単なことで?と思う方もいると思いますが、逆に頭部や肩の位置に問題があるとそれだけ筋肉が緊張してしまいます。

肩の位置をどこに設定すれば肩周りの筋肉が緩み、肩こりが改善するのでしょうか。今日はこの肩こりと肩の位置についてお伝えしていきたいと思います。

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肩こり改善にはまず、身体の構造を知ること

姿勢について考えるとき肩や肩甲骨の位置は、背中側に引いたり寄せたりすることがありますが、人間の構造から考えたときこのような状態は不自然な位置となり、筋肉は緊張してしまいます。

ではどのような位置が自然な位置と言えるのでしょうか?

これは上から見た人間の骨組みですが、人間は、背中に対して平行にラインを引いたとき、肩甲骨の位置は前方30度の位置にあると言われています。

肩の位置

この方向についているのが自然であるため、肩甲骨を寄せることは不自然であり、筋肉が緊張してしまいます。また肩の位置も上記の画像からわかる通り身体の前側にあることがわかります。

元々このような構造をしているため、この位置に肩や肩甲骨があることで身体の前後の筋肉の緊張のバランスは保たれます。

 

自然な位置にどのように持っていけばいいか?

これは実践していただくとわかりますが、この位置は緊張もなく非常に楽です。

ですが、この自然な位置に肩を持っていくためには自ら動かし、固定しようとするとそれも緊張になってしまい、うまく緊張が抜けません。

非常に簡単なのが、一度少し斜め前方(耳の方)に肩をすくめ、その肩を脱力するように落とします。

落ちた位置が緊張のない自然な位置に近い状態となります。

肩の位置 肩の位置

座り方

おそらく日頃から肩甲骨を寄せることや、胸を張ることが良い姿勢だと思っている方の場合、すごく丸まったような感覚や猫背のような感覚になると思います。ですが、いつもと筋肉の緊張感が異なり、非常に楽だと思います。

本来の位置へ直すだけでも筋肉の緊張は緩み、この位置を理解することで肩こりも改善していきます。

 

まず自分で歪みを認識するところから始まる

人間は歪みのない状態を “自然” と感じるのではなく、日頃から行っている姿勢、動作を自然と感じます。いわゆる違和感のない状態です。

この歪みを改善するためには、まず歪んでいることを認識する必要があります。

肩の位置もそうですが、頭部の位置も肩こりには影響してきます。そのため頭部の位置を直すことも重要になりますが、頭部の歪みは鏡を見て認識していきます。

イメージとしてはこのように行っていきます。

  • 顔の真ん中に垂線を引き、左右へ傾いていないか
  • 耳の高さが同じか
  • 頬の見える面積は同じか
  • 顎を引きすぎていないか

これらをチェックして左右対称になるように調整していきます。

 顎を引きすぎている方の場合、首の後ろの筋肉が緊張しており、その場合少し顎を上げると筋肉が緩みます。

肩こり

このように顔の位置を調整し、位置を直すことで首や肩周りの筋肉の緊張がとれ、これだけでも肩こりの改善につながります。

難しいことをするのではなく、こういった簡単なことでも肩こりは改善しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

まとめ

では最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • 身体の構造は、背中と平行なラインに対して肩甲骨は30度前方に位置している
  • 肩甲骨を寄せる、肩を引くということは筋肉が緊張し、肩こりの原因となる
  • 肩こりを改善するには、肩や頭部の位置を直すことで改善する

このような内容でおおくりしました。非常に簡単なことですので、ぜひ参考に日頃から取り入れていただければと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

肩こりは改善できる?できない?原因から考える改善策について

日本人女性は肩こりに悩まされ、慢性化している方も多いと思いますが、肩こりは改善することができないのでしょうか。そもそもなぜ肩こりが起こるのでしょうか。

そのあたりが分かると改善についても考えられそうです。肩こりは筋肉を使いすぎるために起こり、肩こり改善のためには筋肉を鍛えることではなく、緩めること。

今日はこの肩こりと改善についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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肩こりについて

肩こりって言葉ではよく聞くけど、使うけど、身体には具体的にどんなことが起こっているのでしょうか。意外と考えてみるとわからなかったり、一般の方は「そんんなことよりもどうにかしてよ!」ってことの方が先行しているかもしれませんね。

今日はちょっとこの肩こりについて具体的に知っていただきたいと思います。

そもそも肩こりとは?

そもそも肩こりってどんな症状なんでしょうか?

■肩こりって?

肩こり(かたこり 肩凝り)とは症候名のひとつ。肩だけでなく、首も凝ることが多い。「肩が張る」とも言う。

Wikipediaより引用:肩こり

言葉のままという感じですね。

この症状に対する原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。

一説では、同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。

それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。 或いは、筋肉を包む筋膜に出来る皺(しわ)が原因となる場合もあることが、最近分かってきた。

Wikipediaより引用:肩こり

現在のところ、肩こりについてはわかっていないことも多く、明確な原因は特定されていないとされています。ただ、肩こりの原因として考えられるのは、姿勢の乱れによって筋肉が過度に使われ、その結果肩こりになるという筋肉の使いすぎが原因として考えられています。

肩こりと関係する筋肉について

肩こりの原因は、筋肉の使いすぎというのはわかりましたが、どこの筋肉が使いすぎで肩こりになってしまうのでしょうか。

ひとつではありませんが、主に “僧帽筋” という筋肉を使いすぎるために肩こりになってしまうと考えられています。僧帽筋という筋肉はこんな筋肉です。

肩こり

後頭部の骨の一番下辺りから肩甲骨という上背部にある骨辺りに向かって筋肉が伸びていて、赤い線だけではなく、首の付け根からダイヤモンド型のように広がっている筋肉です。

この筋肉を知ることで、何を知っていただきたいのかというと、肩こりを感じてこんな感じになったとき、押さえている筋肉は僧帽筋という筋肉です。

肩こり

この筋肉を使いすぎてしまうため、硬くなり循環不良になりだるさや重さ、みなさんが日頃感じる肩こりを感じてしまうということになります。肩こりの原因は、姿勢などの影響ということはお伝えしていますが、ここからこの僧帽筋などの筋肉を使いすぎる原因をより詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

肩こりの原因について

肩こりを改善するためには、まず原因について理解しておくことが重要ですが、そもそものところ明確な原因がわかっていません。ただ、今のところ原因として考えられているのが、姿勢などの崩れによって過度に筋肉が使われてしまうことで肩こりになるというのは、先ほどもお伝えしてきました。

では、具体的にどうすれば肩周りの筋肉は過度に使われ、肩こりの原因となるのでしょうか。

姿勢が悪い(パソコン、携帯、地べたに座る 等)

まず一般的に考えられることは、姿勢の崩れです。パソコンや携帯を触っているときの姿勢、家で地べたに座って過ごしているときの姿勢などが頭部の位置をずらしてしまい、首や肩周りの筋肉を緊張させ肩こりの原因になることが考えられます。

パソコン

スマホ

荷物を長時間持つ

買い物をしたり、仕事のカバンが重く、そんな荷物を手で持ち続けることで、肩の筋肉は緊張し肩こりの原因になる可能性があります。

手に重りを持つと、その重さで方は下がるようになりますが、引き下げられないように肩周りの筋肉が緊張し支えます。このように手に重い荷物を持ってしまうことも肩こりの原因として考えることができます。

肩こり

緊張状態が続く

ここでいう緊張というのは、精神的なことであり、会社の会議や知らない環境に初めて入ったときなど肩こりを感じると思いますが、肩こりの原因のひとつに精神的なことも関与していると言われることもありますが、このような精神的なことも原因のひとつとして考えることができます。

枕が合っていない

枕の問題は、よく現場で出ていますが、枕の高さが高すぎたり合っていない場合も肩こりの原因として考えることができます。人は寝返りをうつことで身体の歪みを整えると言われ、その妨げになる低反発の枕が勧められないということも言われています。

枕の問題も肩こりの原因として考えることができます。

夜更かし

あくまでも思いつくものを原因としてあげていきましたので、この他にも原因として考えられることがあります、このようなことが肩こりの原因として考えることができ、肩こりを改善するためにはこれらのことの原因に対してひとつひとつ改善方法は異なるということになります。

姿勢が悪ければ姿勢を整えることが必要だし、枕の高さが適切でなければ枕の高さを変える必要があります。ここからもわかると通り、『肩こり=●●をすれば改善できる!』ではないということを理解していただけれると思います。

では考えられる原因を見ていったところで、一般的に行われていることを見ていきたいと思います。もしかすると読者の方も同じようなことをして、肩こりの改善を図っているのではないでしょうか。

 

肩こりを改善するために一般的に行われること

これらの考えられる原因を整理した上で、一般的に行われている肩こり改善の方法を見ていきたいと思います。

筋力トレーニングなどで鍛える

姿勢が悪く、肩周りの筋肉を使いすぎてしまうため肩こりになるという捉え方は同じですが、筋肉が弱く耐えられていないために鍛えることで肩こりが改善するという考えで筋力トレーニングを行うということをよく耳にします。

使いすぎている筋肉をさらに筋力トレーニングによって使うことでどのようになるのかは想像できそうですが、よく行われる方法だと思います。

肩こり

マッサージを行う

マッサージを行うことで筋肉がほぐれ一時的に肩こりが改善するということはあると思いますが、そもそもの原因に対して何もできていませんので、また肩こりになってしまう可能性があります。

実際に経験された方も多いと思いますが、マッサージに通っても一時的な効果を感じるか、揉み返しで次の日には余計肩こりがひどくなるということがあります。

何事もそうですが、原因に対しての方法で、そこが一番大事になります。

肩こり

湿布を貼る

湿布を貼ることは以前ブログでお伝えしていますが、あくまでも対処療法にすぎず、根本的な原因の改善が必要になります。一時的な気持ちよさを感じても、継続的な効果は得にくいと思います。

肩こり

一般的にはこのようなことが行われていますが、継続的に効果を感じている方は少ないのではないでしょうか。

継続的に肩こりを改善するためにはどうすればいいのでしょうか?

 

肩こりを改善するために日頃行いたいこと

肩こりを改善するためにはどうしたらいいのかという具体的な方法をここではご紹介したいと思います。

筋肉を緩める

まず先ほどお伝えした僧帽筋などの筋肉を緩めることです。マッサージはこの部分に当たりますが、マッサージを受ける相手によって筋肉が緩む場合と、緊張する場合があるので注意が必要です。

筋肉を緩めるためには、筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介を参考にもしていただきたいと思いますが、ここでは3つをご紹介していきたいと思います。

呼吸

まず、首を両手で覆うように触れます。

首に触れる

少し天井を向くようにすると首周りの筋肉が緩むので、そこで鼻から息を吸って、口から息を吐きます。

肩こり

呼吸 呼吸

手で触れているところの筋肉が緩んでいきます。

圧迫して緩める

次に、後頭部の骨、後頭骨のすぐ下辺りにこのように指をあてがいます。

首に触れる

2ヶ所それぞれを軽く圧迫するように指を当て、その状態で軽く頭を上下左右に動かします。

首の調整 首の調整 

圧迫した状態で動かした後、指を離して動かすと首周りが緩んでいることが確認できると思います。

肩の上下

3つ目が肩の上下ですが、軽く斜め前、耳に向かって肩をすくめるように上げ、落とすように下げ、この動きをリズムよく行います。

肩こり

そうすると、肩周りの筋肉は緩みます。

注意していただきたいのは、まっすぐに肩をすくめようと思うと肩の構造上、筋肉が緊張してしまいます。

耳の方へすくめるようなイメージで、少し斜め上方にすくめていきます。

肩の位置
 
これら3つのどれかひとつでもいいですし、すべてやっていただくとより肩周りが緩んでいくことを実感できると思います。このようにまずは筋肉を緩めていきます。

筋肉を緩めた後は、原因によって行うことは変わってきますので、参考としてご覧いただければと思います。

姿勢の改善

パソコン作業が長時間になると自然と姿勢も崩れがちですが、姿勢の問題で肩こりになっている方は筋肉を緩めた後は姿勢の改善をする必要があります。

これは、座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?にまとめていますのでこちらを参考にしていただければと思います。

パソコン

荷物の持ち方を変える

重い荷物を手に持っていると、その重みは肩にかかってきます。

肩こり

このような場合、買い物の品を持つなどの場合は致し方ないこともありますが、日頃仕事のカバンを持っている場合はリュックのような、両肩で担げるようなものに変えることで負担は軽減できます。

肩こり

枕の高さを変える

枕の高さが原因で肩こりの場合、この枕を適切な高さや自分に合ったまくらに変えることで肩こりは改善することができます。

枕については、首こりの方必見!筋力不足ではなく枕や寝方が原因になる可能性が高い で少し触れていますので参考にしていただければと思います。ただ、ここでご紹介している内容は、仰向けのみですので、寝返りを打ちやすいようにもう少し考えることが必要です。

枕についてはこちらも参考にしていただければと思います。

枕が合わない方へ|自分に合った枕の選び方について

ここまでご紹介してきたように、筋肉を緩め、それぞれの原因によって方法は異なりますが、多くの場合、この筋肉を緩めるだけの対応が多いと思います。

これでは根本的な改善にはなっておらず、姿勢や枕などの根本原因を改善することで肩こりを改善することができます。肩こりに悩まされている方は、今一度このあたりまできちんと見直していただくと、これまでと違った身体に状態になると思います。

 

考え方を【治してもらう】から【直す】に変える

肩こりの改善についてはお伝えしてきましたが、ここまでご覧になってわかる通り、やってもらう、治してもらうというスタンスだけでは改善しづらいことが理解できると思います。

筋肉を緩めるところまではやってもらったとしても、その後は自分で直す必要があります。姿勢なり鞄の持ち方なり、このあたりは自分である必要があります。

そういう意味では考え方を変え、他人任せにせず自分で直すという意識を持っていただきたいと思います。それができない場合、一時的な効果は感じれると思いますが、その効果は持続的ではないと思います。

本当の意味で肩こりを改善するためには、まず現在持っている考え方を変えることも必要になってくるかもしれませんね。

 

まとめ

今日は肩こりの改善についてはお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。まとめて言うとこんな感じになると思います。

だから、〇〇=肩こり改善!みたいなことにはならないということですよね。ブログを書いていると、そうやって書いた方がある意味楽なんですけど、それはクライアントさんのためにならないんですよね。

本当は一人一人に対してアドバイスしないと、原因はみなさん違うはずですし、生活環境が異なるので細かいアドバイスの仕方も変わってきます。

ただ、大きなところは変わりはなく基本的な考え方はこれまでお伝えしてきた通りです。ぜひ参考にしていただき、あまり無駄なお金を使ってしまわないようにも気をつけたいところですよね。

今日の記事が少しでもみなさんのお役に立てればうれしく思います。

ではでは、今日はこのあたりで。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

肩こりに湿布を貼ると治る?湿布を張っても変化が見られない理由

太ももの付け根が太い原因と細くする4つの方法

肩こりに悩まされている方は多いと思いますが、なぜ肩こりは起こるのでしょうか。

この肩こりには、精神的な要因と身体的な要因があると言われ、心の問題と筋肉などの身体の外側の部分の両方に目を向ける必要があると言われています。多くの方の場合、日頃から仕事をして筋肉が緊張して起こる肩こりが多いと思いますが、こんなときみなさんはどのような対応をしているでしょうか。

肩こりになれば湿布を貼る方もいると思いますが、それは一時的に変化を感じても改善に至らないことがほとんどだと思います。なぜ湿布を張っても改善しないのでしょうか。

改善のポイントは、筋肉を緩めそれを維持すること。今日はそんな肩こりについてお伝えしていきたいと思います。

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そもそも肩こりって?

そもそも肩こりはなぜ起こるのでしょうか。

肩こりについてはまだ不明な点が多く、腰痛などと同じようにはっきりとわかっていないことも多い症状のひとつです。現在言われている肩こりの原因は、パソコン作業などで不良姿勢が続くことで僧帽筋などの筋肉が使われ続け、それによって循環障害が起こります。

簡単に言えば、筋肉を使いすぎて硬くなって、血流が悪くなり酸素不足になったり、老廃物が溜まりそれによってだるさや鈍痛を感じることになり、肩こりになります。

「肩こりだ」と言って押さえている箇所は、僧帽筋と言われる背中の筋肉で、背骨を中心に肩や首に向かってついている筋肉になります。

主にこの筋肉などが緊張することで肩こりを感じるようになっていきます。

■肩こりの原因について

この症状に対する原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。 一説では、同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。 或いは、筋肉を包む筋膜に出来る皺(しわ)が原因となる場合もあることが、最近分かってきた。

Wikipedia-肩こりより引用

少し肩こりについて整理したところで、よくされている肩こりの改善方法についてみていきたいと思います。

 

肩こりと湿布。肩こりとマッサージ。

肩こりになってどうしても改善したい。そんなとき、みなさんがイメージする場所はどのようなところでしょうか。病院、整骨院、整体、マッサージ。それとも健康グッズ、塗り薬、湿布。

薬局に行くと何十種類という数の肩こり改善のための商品がずらりと並んでいます。

すべての商品を使ったことがありませんので、効用についてはわかりませんが、一般的にみなさんが感じている効果というのは、シップを貼れば貼った部分が冷たくなり貼った直後は気持ちがいいはずです。

スーッとしたり、温かくなるものもあると思います。それによって一時的に気持ちよさを感じるものの、時間の経過とともに肩こりの変化もあまり感じなくなることが多いのではないでしょうか。

またマッサージについても、揉んでもらった直後は楽になったように感じ改善を感じると思います。ひどい場合は余計にしんどくなる場合もあるかもしれませんが、それも継続的な変化ではなく、一時的な変化になることが多くあります。

なぜ湿布を貼ったり、マッサージに行っても一時的な効果だけで継続的な改善が見られないのでしょうか。現にみなさんは日頃から肩こりに悩まされていると思いますが、なぜ改善しないのでしょうか。それは、原因を改めて考えることで改善しない理由が見えてきます。

 

湿布を貼っても肩こりが改善しない理由

肩こりの原因は不明なこともありますが、現在考えられる原因は、例えばパソコン作業をしていて、頭の位置がずれてしまっていたり、このように姿勢が崩れることで僧帽筋などの筋肉が常に使われた状態となります。

パソコン

このような状態を長時間続けることで、筋肉が硬くなり、循環障害が起こり、酸素不足、老廃物が溜まるなどし、それによってだるさなどが出て肩こりになるということでした。

そうなると、まず筋肉を緩める必要があるのではないでしょうか。そして、筋肉が硬くなる原因の姿勢を直すこと、また仕事をすればある程度このような姿勢になってしまうため、日頃から筋肉を緩めるような体操などをし、身体を動かす習慣をつけることが必要になるのではないでしょうか。

身体を動かすことで、筋肉のポンプ作用を活用することができ、循環が良くなり老廃物なども流れ、酸素も筋肉や細胞に行き届くのではないでしょうか。

このように整理をしていくと、肩こり=湿布はあくまでも根本原因の改善ではないということになります。腰痛や膝痛についても同じで、痛い箇所に湿布を貼っても改善は期待できません。

根本原因は何か、それに対して何をするのかを考える必要があります。

 

筋力が弱いから肩こりになる?

ここでもうひとつ考えていきたいのが、肩こりのときに肩周りを鍛えるという考えですが、そもそも肩こりの起こる原因は筋肉が硬くなるということです。

筋力が強いことで、姿勢が崩れたときに頭部などの重りを支えるために筋肉が緊張しますが、ある程度耐えられるようになると思います。ただ、筋肉を長時間使いすぎてしまうことで筋肉が緊張するため、そもそも筋肉を過度に使わないようにすることで改善ができるのではないでしょうか。

また、硬くなった筋肉を鍛えることでその刺激自体でも筋肉は硬くなってしまうことも考えられます。そうなると、かえって逆効果です。

筋力が弱いことも一要因になる可能性はありますが、筋力が弱いから肩こりになるのではなく、筋肉が硬くなることで肩こりが起こるとすれば筋肉を緩めることが改善につながるのではないでしょうか。

 

現場で感じる肩こりの改善について

クライアントさんも肩こりで悩まれており、相談されることもよくあります。以前はストレッチングなどで筋肉を引っ張って筋肉を緩めていましたが、最近は筋肉を揺らすことで筋肉を緩めています。

肩こりの方の場合、手を持ってさまざまな角度、箇所から首や肩、胸や背中の筋肉に揺らぎを与えていきます。また手を当てた状態で呼吸をしていただき、筋肉を緩めることもあります。この考え方についてはこちらにまとめています。

筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介

そもそもなぜ肩こりになってしまうのかはそれぞれ個人によって違います。現場で経験した肩こりの原因についてご紹介したいと思います。

腕の上げ方が問題

40代女性のケースですが、ある先生に腕の上げ方を習ったそうですが、肩甲骨を寄せ真横に腕を上げるようにと教わったそうです。

このような腕の上げ方をすると、肩関節の構造上、腕は途中で引っ掛かり、肩の筋肉は緊張してしまいます。立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?でもお伝えしましたが、肩の位置というのは前方30度の位置についています。

イメージしづらいかもしれませんが、真横に腕を上げるよりも、少し斜め前をイメージして腕を上げていただくとスムーズに腕が上がるのを実感できると思います。

このような腕の上げ方は肩関節で引っかかってしまいます。

肩こり

このように身体の少し前側で上げるイメージを持つとスムーズにあげることができます。

肩こり

この方の場合、腕の上げ方をお伝えし、腕回しを毎日していただくと肩こりは改善していきました。

このように腕の上げ方が問題で肩こりになることもあります。

肩甲骨を寄せる

肩こりで悩む方に多い原因のひとつに姿勢の認識がありますが、いい姿勢とは胸を張り、肩甲骨を寄せるような姿勢ではありません。このような姿勢は緊張を獲得し、結果的に肩こりにつながってしまいます。

肩甲骨を寄せるようにすると僧帽筋などが収縮し、このような姿勢を日頃から長時間とってしまうと筋肉が使われてしまい結果硬くなってしまいます。

姿勢の乱れ

冒頭でもお伝えしましたが、パソコン作業のときなどの姿勢が崩れることで頭部が前にずれ、首や肩の筋肉がそれを支えるような状態になり、結果的に肩こりになってしまいます。今ではスマホなどの触る時間が長くなっているため、これも肩こりの原因になっています。

スマホ

このように肩こりの原因はさまざまありますが、改善のためには肩周りの筋肉を緩めること、そして姿勢を正すことが改善に必要なことになります。

 

肩こりは湿布を貼らずに改善する

肩こりを改善するためには、湿布を貼るのではなく筋肉を緩めて改善していきますが、具体的な方法はこちらを参考にしてください。

以前も肩こりについてまとめています。

肩こりの原因と癖が及ぼす身体への影響について

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。肩こりのときに湿布を貼ると気持ちいいと思いますが、一時的なものであまり改善が見られないケースが多いと思います。

これはこれまでお伝えしてきた通りですが、肩こりを改善するためにはもう少し深く原因を探る必要があります。

今日はそのことが少しでも参考になればうれしく思います。

では最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 肩こりの原因は、姿勢が崩れたことによって筋肉が硬くなることで起こる
  • 筋肉の緊張が原因なため、鍛えることではなく筋肉を緩めること
  • そして筋肉が緊張する原因を取り除くこと
  • 湿布を貼っても一時的な気持ちよさを感じる程度の変化しか起こらない

このような内容でお送りしていきました。

肩こり=湿布をハの字貼り的なイメージがついている方も多いと思いますが、今日の内容が少しでも伝わっていれば、湿布と肩こりや痛みについても少し見方が変わったんじゃないかなと思います。

そうであればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

肩の痛みはなぜ起こる?原因は”使いすぎ”と”使わなさすぎ”

今日は、いきなり質問から入っていきたいと思います。こちらのグラフは何を示したデータでしょうか?

この数値は、ある企業が調査した結果得られたデータだそうですが、この数値はスマホを1日にどれだけの時間使っているか、というアンケートに答えたものだそうです。

驚いたのが、1日に3時間以上スマホを使用している人が全体の1割になり、1時間以上使用している人は全体の半分以上もいるそうです。1日の中でこれだけの時間スマホを使用することで、身体へさまざまな影響があることが予想されます。

崩れた姿勢で画面を見続けることで筋肉は活動し続け、活動し続けることで筋肉は硬くなっていきます。

筋肉が硬くなることで、体内の循環が悪くなったり、関節の動きが悪くなったりし、動かすと痛い、ということが起こると考えられます。このようなことが実際に現場でも感じることがあります。

今日は、このようなことと関連づいた肩の痛みについて書いていきたいと思います。

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身体が硬くなる2つの考え方

以前、魚住先生の個人教授の中で筋肉が硬くなる2つの考え方についてお聞きしました。この考え方については、こちらをお読みいただければ理解していただけると思います。

現代人が“動物”から“静物”へと移行してしまっている現状があり、動かなくなっているひとつの理由として、上記に挙げたスマホの利用時間の長さや、便利になりすぎた生活が理由としてあげられます。

ある研究では、現代人は昔に比べ活動量は1/10にまで減っているのではないかということも言われています。身体を動かさないから、筋肉が硬くなり、動きが悪くなり、動かそうとしたら痛みが出る。

これが現代人の痛みの原因のひとつとして考えられます。

またもうひとつの考え方としては、パソコンなどを長時間使い続けることで、崩れた姿勢で筋肉が活動し続け、その影響で筋肉が硬くなってしまうということが考えられ、この場合は使いすぎということになります。

このように筋肉が硬くなる理由としては、“使いすぎ”と“使わなさすぎ”による2つの考え方ができます。

 

肩が痛くなった2人の女性

このような問題を現場で感じた瞬間がありました。

それは、腕を動かすと肩が痛くなる2人の女性がいました。この2人の生活は全く違う生活をしながら、身体の状態は2人とも筋肉が緊張し、身体は硬い状態でした。

この2人の女性の大きな違いはこちらです。

  • 仕事でパソコンを長時間し続けるAさん
  • 仕事をしておらず、家でゴロゴロすごすことが多いBさん

この2人の女性は、年齢や体型は似ており、バンザイをした際に肩がピキッと痛むような状態です。

腕の上げ方にも問題はありましたが、肩周囲の動きは悪く、上げ方も真横に腕をあげ、バンザイをするような動作を行い、そこで痛みを感じてしまいます。それぞれどのように改善について考えていけばいいのでしょうか?

 

共通していることは、筋肉が硬くなっているということ

筋肉が硬くなっている2人の女性について、筋力が弱いと言って鍛えることが必要でしょうか?

筋肉が硬い状態で、筋肉を鍛えるとそこに刺激が加わりさらに筋肉を硬くする可能性があります。硬い筋肉をさらに硬くしてしまうのは、適切と考えられるでしょうか?

このような場合、まずは筋肉を緩めることが適切だと考えられます。

以前、シェイプアップは鍛えるだけじゃない!歪みを直しても循環を改善しても身体は引き締まる にも書きましたが、緩めるために身体調整をしたり、筋肉を緩めるようなトレーニングをすることで身体は変わっていきます。

実際、2人の女性には身体を緩めるようなトレーニングを行っていき、緩んでくると身体は一時的にしぼみ、筋肉を緩めるだけで細くなっていきました。全身の筋肉を緩めることで、腕や肩も動きやすくなり、痛みを感じていた肩も痛みが改善され、そこに動かし方を伝えると痛みが出ることはほとんどなくなりました。

肩の痛み=筋力不足ではなく、なぜ痛みが出ているのか、原因に対して何をするかで結果は変わってくると思います。

 

日常生活を変えることで変わる身体

家でゴロゴロ過ごす時間が長かった女性は、ここから続きがあり、習慣の変化として日常生活でできるだけ外出をしたり、階段を使うなど、楽をしないようにすることを心がけていただきました。

以前は動かさな過ぎて身体が硬くなっていきましたが、毎日どこかへ出かけたり、エスカレーターやエレベーターなど自動のものではなく、階段や徒歩で過ごすことが多くなり、その結果、以前感じていた身体の硬さやだるさもあまり感じなくなりました。

結果的に筋肉に適度な弾力が生まれ、膨らんでいたような身体は引き締まり、特にウエストは細くなっていきました。このような現場での経験から、どのような刺激を加えることが適切なのか、それを今見れる角度から見ることで、すべてが鍛えるという選択肢ではなく、筋肉を緩めることで状態は変わることが理解できました。

便利になりすぎている日常を意識的に変えていくことで身体は変わっていくこともあります。ある意味不便に過ごす方が、健康に近づくことができる現代社会なのかもしれませんね。

 

まとめ

今日は肩の痛みを2人の女性を通じて書いていきました。

筋肉は使いすぎても、使わなさ過ぎても硬くなり、硬くなることで循環が悪くなり、栄養素が運ばれず、むくみや冷え性といった女性の悩みへとつながっていく可能性があります。

まずは筋肉を緩め、自然体に近づけることが何よりの目標であり、ある程度不便さがある方が、健康に近づいていくのかもしれません。歩く、階段を自らの脚を使って上り下りをする、当たり前のことを改めて意識して行うことが大切だと感じます。

  • スマホなどタブレット端末の使用時間が増えている
  • 現代人は“動物”から“静物”へと移行している
  • 静物になることで筋肉が硬くなり、痛みが出やすくなっている
  • 硬くなった筋肉は鍛えるのではなく、緩める
  • 楽ばかりを追い求めずに、歩いたり階段を上り下りをするなど基本的なことを行う
  • 筋肉の緊張をとると身体は細くなる

今日はこのような内容で書いていきました。

みなさんは、日頃階段とエスカレーターどちらを選択していますか?その選択が健康と不健康の選択になる可能性があるのかもしれません.

だとしたらみなさんはどんな選択を行いますか?

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

肩こりの原因と癖が及ぼす身体への影響について

日本人特有の症状であるといわれる肩こりですが、老若男女関係なくこの症状に悩まされている方も多いと思います。肩こりについては未だに不明なことも多く、解明されていることもあるそうですが、早く原因をみつけ根本的に肩こりを改善したいものです。

現場でクライアントさんの身体を見ていると、よく肩がこって気分が悪いと言われる方もいれば、首まで痛く頭痛があると言われる方もいます。

なぜこのような肩こりが起こるのでしょうか?それは日頃の姿勢や動作などの癖によるものが多く、さまざまな原因は考えられますが、日常生活の中に原因があり、改善のヒントが隠されています。

ただマッサージを受けて筋肉を緩めるだけでは一時的な改善に留まります。根本的に症状を改善するためには、筋肉を緩め、肩こりの原因である姿勢や動作によって筋肉の緊張が生まれるのを防ぐという、根本的なところを改善する必要があります。

今日はそんな肩こりについて現場での経験も合わせて書いていきたいと思います。

 

肩こりの原因とは?

肩こりの原因にはさまざまな要因があると言われていますが、一番の問題は姿勢などによるものです。

姿勢などが原因で起こる肩こり

どういうことかというと、仕事中の姿勢や電車で座っている時の姿勢、家でくつろいでいる際の座っている姿勢は、楽に感じているかもしれませんが、身体にとっては負担になっていることが多くあります。

今で言えば、電車の中でスマホを触っている人はかなりの数ですが、この人たちの姿勢を見ると背中を丸め、真下を見るかのように頭が前にズレ、画面に映るカラフルなブロックやボールを追いかけ通勤時間をすごしています。

このとき身体の筋肉はどのような状態なのでしょうか?

骸骨

まず上記の画像をご覧ください。(下顎骨が欠落していますが、ご了承ください。)この人体模型からもわかる通り、人間の身体は骨が積み木のように積み重なり、その一番上に頭部があります。

この頭部はボーリングの球ぐらいの重さがあると言われ、体重の約10%もの重さがあると言われています。

これらの骨がきちんと積み木のように重なれば、この頭部の重さは座骨といわれる骨盤で受け止められ、骨で受けることになります。

実際にこの人体模型は固定しているものではなく、バランスをとって椅子に座らせています。

ですが、下記のようにスマホを触り頭部の位置が前にズレてしまうと、この頭部の重さは肩や背中の筋肉で支えることになります。

スマホ

日頃からこのような座り方をすれば、首や肩、背中の筋肉は緊張し筋肉が硬くなることで血流が悪くなり、老廃物などが溜まり、肩こり特有の鈍痛のようなものを感じてしまいます。

これが姿勢などによる影響を受けた肩こりの原因となります。

動きの癖が肩こりにつながる

続いては、現場でもよくあるケースですが、動きの癖が肩こりの原因となるということです。

どういうことかというと、まず何も考えずに肩を回してみてください。このとき多くの方はこのように肩を回しているはずです。

肩こり

肩を後ろに回し、ゴリゴリと音が鳴っているかもしれませんし、気持ちよさも感じているかもしれませんが、この動作自体が筋肉を緊張させてしまいます。

肩こりの改善のために行う体操のつもりであっても、実はこのような動作は肩こりの原因になっている可能性があります。

また、棚の上にあるものを取ろうと思ったとき、前から腕をバンザイの位置までもっていこうとすると肩周りが緊張しますが、真横よりも少し前の位置で腕を上げるとスムーズにバンザイができることがわかると思います。

このように動かし方の違いによって、筋肉が緊張し肩こりとなってしまうこともあります。

精神的なことが肩こりの原因

日頃の姿勢や動作の問題だけはなく、近年問題視されているストレスが肩こりの原因になることがあります。

例えば、お偉いさんが集まる緊迫した会議や初め行く美容室からの帰りに肩がこった経験はありませんか?人通りの多い街を歩けば帰宅するとどっと疲れたりもします。

これらは精神的なストレスを受けることで、筋肉が緊張してしまい肩こりの原因となることがあります。

このように肩こりの原因はさまざまであり、上記に挙げた例だけではなくその他にも肩こりの原因となることはあります。

 

現場で経験した肩こりの原因と改善について

ここまでは、一般的な肩こりの原因の例として挙げていきましたが、ここから実際に現場で経験した肩こりの原因と改善例について書いていきたいと思います。

40代女性のケース

読者の方の中にもいるかもしれませんが、姿勢の認識がそもそも筋肉の緊張を作ってしまうということがあります。

まず、人間の身体はこのような骨組みをしており、この上に筋肉などがくっつくようにつくわけですが、まず腕のついている位置をご覧ください。

腕の位置は、身体の真横というよりも少し前側についているのがわかると思います。これは肩甲骨の位置が関係しており、本来肩甲骨は前方30度を向いているといわれています。

身体に対して真横の位置ではなく少し前向きに位置しているのが自然であり、身体の前後の筋バランスがとれる位置が肩甲骨に対して前方30度の位置となります。

ですが、この女性の場合正しい立ち方と認識していたのは、肩甲骨を寄せ胸を張るような姿勢でした。

胸骨を突き出す

このような立ち方をすることで、僧帽筋と言われる肩や背中にある筋肉が緊張し、肩こりへとつながってしまうわけです。

この姿勢を四六時中意識することで、筋肉はオーバーワークとなり硬くなってしまいます。この方の場合、肩周りの筋肉を緩め、この姿勢の認識を変えることで肩こりの改善ができました。

この方の肩こりの主な原因は姿勢の認識によるものであり、認識が筋肉を緊張させてしまう位置であったことから肩こりが起こってしまっていました。

30代女性のケース

この方の場合、上記のような姿勢のことは理解され、セッションの中で身体調整によって姿勢がよくなり、筋肉も緩みました。肩こりもこのときは改善し、喜んでいただきましたが、後日肩こりが再発します。

その原因を探っていくと、セッション中にお伝えした日頃してほしい体操のやり方の問題でした。

セッション中にお伝えしたのは下記のような腕回しでした。

体操

これらの違いは、腕の回す位置にありますが、背中側に大きく回してしまいそこで緊張が生まれ、それを繰り返すことで肩こりとなってしまいました。

先ほどの腕の位置と関係しますが、腕を緊張なく回そうと思うと身体の前面で回すように動かせば肩関節がスムーズに動き、筋肉は緩んでいきますが、後方に回してしまうと関節構造上引っかかってしまいそこで筋肉の緊張が生まれてしまいます。

これが肩こりの原因となってしまったわけですが、この方の場合は腕回しを改善することで筋肉の緩みがある程度継続でき、セッションを継続されていますが、以前よりも肩こりは改善し、あまり気にならないまでになったそうです。

30代女性のケース

この女性の場合、頭痛やめまいなどひどい肩こりに悩まされており、数年間改善ができなかったときに相談に来られました。

整骨院やマッサージにも通っていたそうですが、どうしても改善はその日限りでまたすぐに肩こりになって、整骨院の先生に「筋力が弱いから鍛えたほうがいい」ということでセッションを受けに来られました。

話を聞いていくと、施術を受けたその日は寝るまでは調子がよく、朝起きると肩こりを感じ、2~3日経つとまた元の状態に戻っており、頭痛や吐き気を感じるそうです。

この方の場合、寝ているときの枕に問題がありました。

以前テレビで高めの枕で寝ると健康に良いということを見たそうで、それをきっかけに高めの枕を使って寝ているそうですが、それが肩こりの原因となっていました。

人間の身体は仰向けで寝たとき、地面に対して頭部が15~20度ぐらいの傾斜になることが自然だと言われています。

寝るときに首の筋肉を緊張させないようにするためには、首の下にタオルを丸めたものを入れることで、首にできる隙間を埋め、筋肉をリラックスさせることができます。

夜更かし

これは、感覚的にもわかりやすく、自分が一番リラックスできる高さにタオルを丸めて設定し、首の下に入れて寝ることでいつもよりも楽な感覚を得ることができます。

この方の場合は、枕の高さが原因で肩こりとなっていましたが、これを改善することで肩こりも非常に楽になり、頭痛や吐き気を感じることもなくなりました。

その他の原因について

これまで3つほど例を挙げてきましたが、他にも以下のようなことが肩こりの原因となっていました。

  • 棚の上にあるものを取るときの腕の上げ方
  • 長時間スマホを触っているときの姿勢
  • 車を運転するときの姿勢
  • 健康体操と言われる体操のやり方
  • 歩いているときの腕の使い方
  • 脚を組みながらのパソコン作業
  • パソコン作業中の資料の置き場所

これらのようなこともすべて肩こりの原因となっており、これらの原因を取り除き、身体の筋肉を緩めることで肩こりは改善へと向かっています。

 

ここまでのまとめ

ここまでいかがでしたでしょうか。肩こりの原因と言ってもこれだけの原因があり、『肩こりの原因は姿勢や日頃の動作である』と言っても、よりリアルに日常を見ていけばこのような原因が考えられます。

ここでひとつ理解していただきいたいのは、どこにも“筋力を強化する”ということを言っていないと思います。

肩こりについては、筋力が弱いからなるというケースは少なく、姿勢が崩れることで筋肉が過度に使われ、それが長時間続くことで筋肉は硬くなり、委縮し、肩こりのような不快感となります。

このように考えると鍛えるではなく、筋肉を緩め、筋肉を使いすぎないで済むような姿勢、動作をすることで改善されると考えることができます。

  • 肩こりの原因は、日頃の姿勢、動作、精神的なストレス、などがあげられる
  • 現場で多い肩こりの原因は、長時間のパソコン作業
  • この場合の改善は、筋肉を緩め、座り方や作業時の机の環境を指導する

このように行うことで現場でも改善がみられています。筋力が弱くて肩こりになっていれば鍛えればいいと思いますが、まずはこのように考えることで改善するイメージを持ちやすいのではないでしょうか。

 

肩こりで悩むパソコン作業が長時間続く方へのアドバイス

ここからは日頃簡単にできる体操などをお伝えしていきたいと思います。

頭痛が出てくる方へ

パソコン作業が長時間続くと、頭痛がすることがあると思います。これは姿勢が崩れ、腹部が圧迫され、呼吸が浅くなることで脳への酸素量が低下することで起こると言われています。

そのためパソコン作業中30分~1時間に1回はあくびをしながら、けのびをすることで身体が伸ばされ気持ちよさを感じると思います。

またあくびをすることで息を吐き、そのあとは自然と酸素を取り入れようとするので酸素も多く取り込めます。深呼吸を繰り返すことも身体に酸素を取り込めますので、必要なことだと思います。

首の付け根が痛くなる方へ

パソコン画面を見すぎると、目が疲れてきます。眼球の筋肉は後頭下筋と言われる首の筋肉とつながっているため、眼球疲労を起こすと首のコリを感じることがあります。

これは眼球と首の筋肉につながりがあるためであり、この場合は目を温めたり、首の筋肉を緩めることをしていきます。

  • 手の指で首の付け根の筋肉に気持ちいいと感じる位の軽い圧を加える
  • この状態を保持し、首を上下5cmずつ軽く動かす(1分間)
  • 次は、左右を向くように5cmずつ軽く動かす(1分間)
  • 最後に頭のてっぺんで直径5cmほどの小さな円を描くように動かす(左右各1分)

手を離して首を動かすと軽くなっていることがわかると思います。仕事の休み時間にでもぜひお試しください。

 

姿勢と体型の大きな関係

肩こりに悩む方も多いと思いますが、それ以上に自分の体型を気にしている方も多いのではないでしょうか。もしそうであればこの先もぜひ参考にしていただきたいと思います。

姿勢の崩れというのは、体型も悪くしてしまい逆に姿勢が正されることで体型も変化していきます。

またみなさんがよくされる丸くなった猫背のような姿勢というのは、腹部を圧迫し、呼吸が浅くなることで体内に取り込まれる酸素量が低下します。

ものを燃やす時に必要になるのが酸素ですが、脂肪を減らしたい方も姿勢が崩れ、酸素が取り込みづらくなるとその分だけ脂肪が燃えづらく減らなくなってきてしまいます。

このようにダイエットをしている方や、シェイプアップを目的にジムなどで運動に励んでいる方も、こういった姿勢を改めることで身体も変わっていきます。

肩こりだけではなく、こういった見方をすれば肩こりだけではなく、身体を変えるうえでも日頃から姿勢に対しての意識は変わっていくのでないかなと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。文章が長くなると整理が難しく感じる方もいるかもしれませんので、最後のまとめで整理をしていきましょう。

このように肩こりを改善することができると考えられるのではないでしょうか。

  • まず、なぜ肩こりになるのかを考える(姿勢・動作・ストレス・・・等)
  • 首・肩周りの筋肉を緩める(上記に記載)
  • 次に姿勢を直し、座骨で座っていることを確認する
  • 動作に問題がある方は、腕の上げ方、使い方を理解する
  • パソコン作業が多い方は、30分に1回けのびをする
  • そして、資料などは手元や左右に広げすぎず、目の前におけるような環境を作る

ご自身で改善することは難しいと感じるかもしれませんが、上記の内容を理解していただき、実践していただくと明らかに以前とは肩こりの程度の違いを感じることができると思います。

百聞は一見にしかず。

ぜひ一度お試しいただければと思います。

今日も長文となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

慢性的に起こる肩こりの原因と改善について

肩こりというと、耳にタコができそうなぐらい日常的に耳にする方もいれば、肩こりで長年悩んでいる方も少なくないと思います。痛みの代表格として、腰痛、肩こりなどがあげられますが、これらはどのようにすれば改善できるのでしょうか?

一般的には筋力が弱いからといわれますが、本当に筋力が弱いと肩こりになるのでしょうか?

逆に筋力が高ければ肩コリにならないのでしょうか?今日はこの肩こりについて書いていきたいと思います。

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肩コリの大きな原因は2つある

肩こりといえば、筋肉が硬くなり血流が悪くなった結果起こってしまうということが言われますが、果たしてそれだけが原因でしょうか?

人通りの多い街へ出掛けるとなぜか肩こりを感じるときもありますが、特別肩周りの筋肉を使うことをしていないのに、それでも肩こりを感じてします。

逆立ちでもして街を歩けば話は違いますが、なぜそれほど使ってもない肩周りの筋肉は緊張してしまうのでしょうか?その原因に、精神的なことが関わっているといわれています。

人を避けたり、ぶつからないように気をつけたりすると、次第に疲れてきます。

すると脳が緊張し、その影響を受けて筋肉も緊張してしまうと考えることができます。

もしくは、胸を張って歩くような意識を持っていたり、いい姿勢と思って肩を引いたように歩いてしまうと肩周りの筋肉は緊張し、肩こりへとつながっていきます。

大きな原因の2つの身体的なことと精神的なことが挙げられると思います。

 

頭部の位置のズレが肩こりの原因になる

頭部はボーリングの球ほどの重さがあり、体重の約10%の重さでそれを支えなしに脊柱の上に乗せてすごしている状態です。骸骨をイメージし、その骸骨の頭が前に転がりそうになると首の後ろ辺りで背中の骨にテープで張っているとなんとか前に落ちることは防げます。

このときテープはピンピンに張っていて、引っ張られている状態です。

このテープの役割を筋肉でも行っており、実際に筋肉となれば引っ張られることによって緊張し、筋肉が硬くなってきます。これらが続くことによって肩コリになってしまうという流れです。

ですので、頭部の位置をきちんと自然な位置に保持するために周囲の筋肉の緊張をとることが肩こりの改善に必要になると考えられます。

 

顎関節の歪みも肩こりの原因になる

頭部のズレが肩こりの原因になるというイメージはしやすいと思いますが、実は顎関節の歪みも肩コリの原因になる可能性があります。

どういうことかというと、虫歯があったり、歯の治療をすると片側で食べ物を噛み、咀嚼を繰り返します。

すると、片側の筋肉が緊張し、顎関節が歪んできます。鏡でよく自分の頬辺りを見てみると左右でほっぺの膨らみが違っていたり、位置がずれていたりすることに気づくと思います。

下あごのことを下顎骨(かがくこつ)と言いますが、この下顎骨が左右へずれるとそれに引っ張られるように頭の位置も歪み、結果首の筋肉の緊張へとつながり、全身の筋肉の緊張へとつながることになります。

そのため、肩こりの改善には肩だけを緩めるのではなく、このように顎周囲の筋肉も緩めることが必要になると考えることができます。

 

鍛えることではなく、緩めること、そして姿勢を直すこと

クライアントさんの場合、肩こりの改善をよく感じていただいていますが、筋肉を緩め、日頃の姿勢を直すことを指導することで改善につながっていますが、鍛える、強化するということはしていません。

筋力が弱いからではなく、肩周囲の筋肉が緊張する姿勢、身体の使い方をしているため肩コリとなっているので、それらの改善のためには、パソコンの置く位置や書類の置く位置、また椅子の高さなどを伝え、変化を見ていますが、それらがきちんと伝わり、実践していただくことで身体にも変化が出てきます。

肩こりの改善のためには上記のように筋肉を緩め、日頃の姿勢や動作を改善してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。マッサージを受けても一時的には改善してもまた肩こりがぶり返してくるというのは、根本的な改善ができていない可能性がありますが、そうはいっても一時的でも気持ちよさが感じれるので通ってしまうと思います。

ただ、本当に自分の身体を大切にしたい場合、一時的な改善を求めてばかりになるとそれがないとやっていけなくなっていきます。そうではなく、自分でも改善するためにやれることはありますし、身体を緩めることは専門家に任せても、日頃の姿勢、動作などをそれぞれが意識することで肩こりの改善へと近づきます。

根本的な改善をするために、今日の記事が少しでもお役に立てればうれしく思います。

では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 肩こりの原因は身体的なことと、精神的なことと考えることができる
  • 頭部のズレが筋肉の緊張を生み、肩こりへとつながる
  • 顎関節の歪みも肩こりの原因となる
  • 緊張している筋肉を緩め、姿勢や動作を直すこと
  • マッサージだけでは対処療法となり、一時的な効果で終わる

今日は、このような内容でお送りしていきました。肩こりは身体のだるさを感じさせ、仕事にも集中できづらくしてしまいます。少しでも症状が和らぐヒントになればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。