いつも使っている枕が自分に合わない。そんな想いを抱いて毎日朝を迎えていないでしょうか?
1日の始まりである朝にそういう想いをしてしまうと、なんとなく1日がしんどい感じもします。自分に合った枕ってそもそもどのようなものなのでしょうか。
枕の素材もストロー、そばから、綿、いろんな種類があり、高反発や低反発。いろいろありすぎてどれがいいのかわからないという方も多いと思います。
今日はそんな方へ、自分に合った枕の選び方や枕が合わないことで起こる身体の不調についてお伝えしていきたいと思います。枕選びのポイントは、枕の高さ、硬さ、マットの硬さです。
以前首こりのところでお伝えしましたが、改めてお伝えしていきたいと思います。
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自分に合った枕とは?
僕自身も枕が合わなくて、朝起きると身体がだるかったり、肩や首が緊張してしまっていたり、すっきりしない朝を迎えることが多くありました。
それから枕のことを調べたり、実際にお店に行って聞いてみたり、それを実践してみる中で徐々に状態も良くなっていきましたが、自分に合った枕を選ぶポイントは自分の体型に合わせることです。
身長と体重に比例して頭の大きさが変化するため、それらに合わせて枕の高さなどを設定することが重要になります。
枕に頭を乗せて眠るわけですが、どのような状態になれば身体と枕の関係は良好と言えるのでしょうか?
首の角度は5~15度を維持する
枕と頭がどのような関係になれば、一番楽なのでしょうか?それは、首の角度が5~15度になる角度です。
この角度が首周囲の筋肉が一番緩み、楽なポジションになります。この角度を維持できる枕の高さ、硬さ、マットを選択すること枕選びのポイントになります。
身長と枕の高さは比例関係
枕の高さを選択する上で、知っておきたいことは、身長と枕の高さは比例関係にあるということです。身長が大きくなればその分だけ体格も異なりますが、ある研究からはこのようなデータが出ています。
体重と枕の高さは比例関係
体重も同じで、体重と枕の高さもまた比例関係にあることがわかっているそうです。
ここまでのことをまとめると、自分に合った枕というのは首の角度が5~15度で維持できる枕を選択し、そのうえで万人に共通する枕があるのではなく、体格に合わせて枕を調整する必要があります。
適切な枕の硬さとは?
先日あるクライアントさんが、「朝起きると首が凝ってしまってしんどい」と相談を受けましたが、その原因が枕の硬さが柔らかすぎることが考えられました。
同じような経験をしたことがある方もいると思いますが、適切な枕の硬さとはどのような状態のことを言うのでしょうか。
枕の素材
現在使用されている枕の素材は、以下のようなものなどがあります。
- ストロー
- そばがら
- ビーズ
- 羽毛
- ミニボール など
その他にもありますが、このような素材を使い枕は作られています。
今使っている枕を選んだ理由は、多くの場合寝心地が良さそう、触った感覚が良かった、実際に使ってみて気持ちよく感じた、などが多いのかなと思います。
人間が感じる“気持ちいい”という感覚と身体にとって“楽な状態”というのは、若干異なっています。ただ気持ちよさを追究してしまうと、先ほどのクライアントさんのように朝起きたときにだるさが残ってしまうかもしれません。
寝返りを打てること
「この枕はふかふかで寝心地は最高です」そう言った営業の仕方などもありますが、身体にとっては「これ、身体に合ってないですよ」と言っていることに近いかもしれません。
というのは、枕や布団を選ぶときに最も大切にしたいことのひとつに寝返りを打てるということがあります。
以前テレビの実験で行われていたそうですが、棺桶の中に人が入れられ、空いているスペースをすべて埋め、動けない状態で人はどれぐらいいられるのかという実験が行われました。
3時間でギブアップだったそうですが、このとき首や肩周りはがちがちに緊張してしまっていたそうです。
人間は寝ているときに寝返りを打ちますが、これは自然に身体の歪みを調整するための行為です。寝返りが阻害されない枕や布団を選択することが身体のだるさや痛みを改善する上でも重要となります。
そして、寝返りが打てるような枕の硬さにすることが必要だということです。
マットの素材について
そして、もうひとつ忘れていけないのはマット、敷布団の存在です。
先ほど寝返りの打つ意味をお伝えしましたが、寝返りをするためには枕だけではなくマットも関係し、もし身体が沈み込んでしまうような柔らかさのマットを使っているのであれば、それも寝返りを阻害してしまう可能性があります。
どのようなマットが良いのかと言われると、柔らかすぎず硬すぎないものをお勧めしたいと思いますが、この言葉だけではあまり具体的ではありません。
寝返りを打ちやすいマットにすれば、寝ているときに自然と身体の歪みも調整されるため、寝返りを打ちやすい硬さのマットを選択することです。
主に3ヶ所が沈む
寝ているときと立っているときの背骨の状態は異なりますが、寝ているときには主に、頭、肩、臀部、この3ヶ所がマットに対して負荷となります。
そのため、この3ヶ所が沈み込みすぎると寝返りを打てず、身体が調整できません。
逆にこの3ヶ所をがちがちの硬い地面に触れさせてしまっても、腰部に緊張が出てしまい腰痛の原因となる可能性もあります。
マットは、身体が沈み込みすぎず、マットが硬すぎず、寝返りを打てるマットの柔らかさが確保できれば身体にとって適切なものになります。
おすすめしたい枕の条件
ここまでのことをまとめて、みなさんにおすすめしたい枕などの条件は3つです。
- 枕の高さ
- 枕の硬さ
- マットの硬さ
これらを調整し、筋肉が緊張しない適切な状態が維持でき、かつ感覚的にも気持ちが良いと思える枕やマットなどがおすすめしたい条件となります。
頭が5~15度で維持でき、寝返りを打てる枕とマットを用意する。これがより睡眠の質を高めてくれたり、身体の緊張を改善できるヒントになると思います。
枕が合わないことで起こる症状
もし自分に合わない枕を使用していると、このような症状が起こると言われています。
- 頭痛
- 後頭部痛
- 目の痛み
- 耳の痛み、しびれ
- 顎の痛み
- 首、肩のこり
- 胸に圧迫感が出る
- 腕の痛み
- 指のしびれ
このような症状はすべて枕が原因で起こると言われています。それほど枕は大切であり、健康には欠かせない存在となっています。
ただ気持ちが良いから枕の選択をするのではなく、自分の身体にとって適切な枕を使用することで上記のような症状を予防できたり、改善することができます。
改めて枕という身近な存在を見つめ直すきっかけになればうれしく思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。ここまで枕についてお伝えしてきましたが、身体の痛みを改善することや健康を維持する、朝起きたときに気持ちよく目覚めるためには枕を自分の身体に合わせることが重要です。
そのためには、身長や体重と枕の高さが比例することや、寝返りを打つ意味などを理解し、枕やマットをどのようにすれば自分にとって適切なのか、それらを知っていただくことでより身体の状態を良くすることができます。
流行りや高価なものがいいのではなく、上記でお伝えしたようなことが実現できる枕やマットが何よりも必要だということです。
最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。
- 首の角度が5~15度になることで首の筋肉が緩む
- 枕の高さは、身長と体重に対して比例関係である
- 人は寝返りを打つことで身体の歪みを調整している
- 枕やマットは寝返りを打てるようなものを選択する
- 柔らかすぎる、硬すぎる膜やマットは腰痛や股関節などの原因となる
このような内容でお送りしていきました。
今日の内容が少しでも、参考になればうれしく思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。