腰痛

坐骨神経痛を改善する|バキバキ矯正は不要。気持ちいいことで改善するのがいいと思いません?

矯正=強制。だから痛みは改善せず、痛める可能性すらあります。腰痛の原因は8割が分からないと言われていますが、その中でも坐骨神経痛と言われて、根本的な原因があいまいなままで診察を終えた方はどれだけいるでしょうか?

なぜ坐骨神経痛は思ったように改善しないのでしょうか?それは原因が曖昧だからで、この原因が明確になれば改善の糸口が見つかるはずです。

今日は坐骨神経痛の改善と、実際に現場で行った例についてお伝えしていきたいと思います。

 

坐骨神経痛について知っておこう

そもそも坐骨神経痛ってどのような病気なのでしょうか?

■坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう、SciaticaSciatic Neuralgia)とは、人の体においてさまざまな原因により、坐骨神経が刺激されることに起因する神経痛。あくまで症状であり、病名ではない。

ウィキペディアより引用:坐骨神経痛

坐骨神経痛って病気じゃなくて、症状なんですね。病院で「坐骨神経痛ですね」と言われても診断を下されたわけではなく、症状を伝えられたにすぎないということです。

ここで本来重要なことは、なぜ坐骨神経痛になっているのかという原因の部分ですが、病院ではそこまで見てくれるところは少ないですし、多くの方はそのまま薬や湿布を出されて終わりというのがひとつの流れです。

こういう経験をされた方がクライアントさんとして来られていますが、あるクライアントさんの場合立ち方に問題があり坐骨神経痛につながっているというケースがありました。

今日はこの例を具体的にご紹介していきたいと思います。

 

立ち方に問題があれば坐骨神経痛になる可能性がある

学校の先生をされているクライアントさんで、学校では授業をしているため常に立ちっぱなしです。教壇の前に立って生徒に教えていくわけですが、立っているときにお腹を教壇に当てるように立つことがあったそうです。

これは教団の前に立っているときの姿勢について実践していただいたときに、臍を前に突き出すような立ち方をしていたためお話を聞いていくと見えてきました。

このような立ち方は主婦の方にも多く、台所で立っているときに知らぬ間にお腹を台に当てて立っているということもあり、これが原因で腰痛になったり、身体が歪んでしまうこともあります。

立ち方

クライアントさんの場合、臍を突き出すように立っており、このような立ち方になっていました。

ヒールでの立ち方

腰からお尻にかけて筋肉が緊張し、特にお尻の筋肉が非常に硬く、ひどいときにはしびれを感じるときもあるそうです。

こういった立ち方は腰やお尻にストレスを受けやすく、殿筋が緊張し硬くなってきます。そういった立ち方が原因で坐骨神経が圧迫され、坐骨神経痛になってしまいます。この方の場合は、改善のヒントは立ち方にありました。

 

身体調整を行い、筋肉を緩め、循環の改善を行う

学校の先生は黒板に向かって字を書くため常に腕を上げるので肩周りは非常に緊張しています。また頭部の位置も問題で、まずは全身を緩めるために筋肉を揺らしたりさすったりしていきました。

  • リンパへの刺激
  • 頭部の牽引
  • 肩甲骨を上下に揺らす
  • 胸郭への揺らぎ
  • 腸腰筋を緩める
  • 仙腸関節への刺激
  • 股関節への刺激
  • 下肢の連動
  • 股関節の関節運動
  • 足首回し
  • 前進への揺らぎ

1時間のセッションの中でこのような手順で全身の循環を改善し、緩めていきました。

このような身体調整を行った後に立っていただくと、体重支持ポイントが自然に踵にくるようになり、クライアントさんの場合足裏の骨を感じ、骨で立つという感覚の話をすると実感していただくことができました。

ここから立ち方の指導へと移っていきます。

 

骨盤の位置を理解する

クライアントさん場合、立ち方に問題がありますが、いつもへそを教壇に当てて立っていたため身体がのけぞるような姿勢になり骨盤が後傾し、どのような位置にすればいいのかがわからなかったそうです。

まずは骨盤の位置を認識していただくために、座った状態で骨盤の動きをいろいろと行っていきました。

坐骨を感じる

まず骨盤の位置を認識していただく前に、座り方についてお伝えしていきましたが、坐骨を感じるところから入ってきました。

坐骨を感じるというのは、このポイントを感じることですが、柔らかい椅子の上などでは感じにくく、わかりづらいと思います。

坐骨

そのために以前もご紹介していますが、このような硬い板を用意したり、硬いところに座ると認識しやすくなりますので、セッションではまな板を用意し、そこに座っていただきました。

まな板

これを椅子の上に置いて、まず坐骨を感じるところから入っていき、そこから骨盤を動かしていきました。

骨盤の位置を認識する

坐骨を感じれるようになれば、続いて行ったのは骨盤を前後傾させながらどのポジションにすれば楽に座れるかということを感じていただきました。

この位置というのは、腹背筋の緊張が均等になり非常に楽に座ることができ、骨盤のポジションとしても自然な位置になります。

骨盤の前後傾

座り方

このように骨盤を前傾させたり、後傾させたりしたのち、再度坐骨を感じるように座ると腹背筋が過度に緊張せず、楽に座れるポジションが認識でき、骨盤の位置関係もつかめてきました。

そこから立ち上がり、立ち方の指導へと移っていきました。骨盤の位置も認識できていますので、このまま立ち上がれば立ったときの骨盤の位置も自然な状態で立つことができます。

 

立ち方について

一番の改善点である立ち方ですが、先ほどからの流れで立ちあがると自然と踵で立つことができ、クライアントさんもおっしゃっていましたが、踵の骨を感じることができ、楽なんだけど軸が出来上がったような感覚になったそうです。

胸郭のつき上げ

前傾から立つ

立ち方

この立ち方については、立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?を参考にしていただきたいと思いますが、胸を張ったり、肩甲骨を引いて立つことは背中の筋肉を緊張させて立つことになり、立ち方としてもしんどいものになります。

もっと楽に立つために考え方としては骨で立つということです。骨で立つことで筋肉を使わずに立つことができるため非常に楽に感じます。

壁立ちのように後頭部、背中、お尻、踵を一直線にするように立つことがいかに不自然かが分かってきます。

壁立ち

クライアントさんにもこのような立ち方の考えを伝え、日頃このように立てるように意識していただくように伝えました。

ここまでの流れを伝え、1時間のセッションを終えていきましたが、帰るときにはすごく身体が楽になり、腰のだるさや痛みが改善されていたそうです。

セッションとしては良い状態で終えることができましたが、坐骨神経痛だけに限りませんが大切なことはここからです。現場で僕自身が悩むというか、自分の技術不足だなと感じることは “相手に理解をさせる” ということです。

ちょっとここは大切な部分ですので、詳しくお伝えしていきます。

 

日頃の姿勢をいかにインプットするか

本当に大切なことは、セッションに来られることではなく、セッションの中で伝えたことをいかに継続的に行ってもらうか、ということが最も大切なことです。

腰痛にしても痛みが出てしまう原因がありますが、今回の原因は立ち方に問題がありましたが、立ち方が直れば腰痛も改善されるはずです。

ですが、僕とのセッションは筋肉の緊張をとったり、姿勢の改善を行うのであって、それを継続するというのはご自身でする必要があります。だから日頃自分でするために、姿勢や動作をどのように行うのかを理解していただく必要があります。

できるようにすることが僕らの仕事でもありますが、セッションの時間の中でいかにそういった情報をインプットしてもらうかが重要になります。

これができて良い状態をできるだけ維持して次回のセッションに来られる、そしてまたさらに良くなってそれをまた維持する。というように階段を上るように1つずつクリアにしていき、より良い身体の状態を目指していきます。

もちろんまだまだ技術力は向上できるので、セッションの質も変わっていきますが、セッション以外の時間でやるべきことを理解していただき、実践していただくか、ここも現状から改善させるためには必要なことになります。

これは読者の方にも理解していただきたいと思いますが、結局は “続けること” が何よりも大切だということになります。

 

脳の緊張をとることも重要

これも痛みの改善で来られている方から教わったというか、大切だなと感じることは脳を見ることです。

現場ではそういうことはありませんが、雰囲気が良ければちょっと身体調整をサボっても結果かが良かったりします。ここでお伝えしたいのは、痛みはどこが感じているのかということです。

人間は脳が痛みを感じており、この脳の状況が痛みの程度を変化させると思っています。実際に現場では痛みを抱えている方は、多くの場合何かしら悩みを抱えているということです。

また楽観的な方ほど痛みの程度を低く感じ、悲観的な方は痛みが強い傾向にあるのかなとも感じます。痛みが強いから悲観的になるのか、悲観的だから痛みが強くなるのか、どちらが先行かわかりませんが、つながりはあるように感じます。

結局は身体のことだけではなく、脳のことも考える必要があり、痛みという表面的な症状をトレーナーはもっと引いて見る必要があるのかもしれません。

だからこそ、いろんな意味を込めて安心できる空間というのは痛みの改善に必要になると感じます。

腰痛で悩む方はこちらを参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/back-pain”]

 

坐骨神経痛や痛みの改善は矯正が必ずしも必要ではない

ここまで坐骨神経痛の改善例について触れていきましたが、整骨院などでは矯正をするところもあると思いますが、ボキボキ!っとならされ、恐怖感を感じた方もいると思います。

本当に腕のいい素晴らしい先生もいらっしゃると思いますし、すべてを否定するつもりもありません。ただ、そうでない先生も多いというのは事実だと思うんですね。

坐骨神経痛で悩まされる方も知っておいていただきたいのは、矯正=強制だということです。

矯正される前の恐怖感や緊張した状態の中で無理に骨をならされるのは非常に危険なことだと思います。脳の緊張が痛みにつながるということも考えられば心身ともにリラックスする状態を提供することが求められると思います。

そうであればセッション時間中ずっと気持ちいい時間が流れる方がいいと思います。身体調整中もほとんどのクライアントさんは寝ています。そういう気持ちが良いという脳への刺激も重要だと考えていますので、矯正が必ずしも身体にとってプラスではないということです。

 

まとめ

今日は坐骨神経痛については触れていきましたが、そもそも坐骨神経痛は病気ではなく症状を表しているということです。

坐骨神経痛になる原因はどこかにあって、その原因を明確にし対応することで改善に向かうことができます。

ただ、やってもらうことだけではなく、日頃ご自身でも姿勢や動作を直し、クライアントさん自身でも改善に向かえるようにやるべきことを続けていただきたいなと思います。

そうやって相互の関係がうまく回ることで状態もより良くなっていくと思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

腰痛の原因をわかりやすく伝えます|必ずしも痛い部分が問題ではない

腕は前方に振り出す

腰痛になると痛い部分をマッサージしたり、湿布を貼ったりしてどうにか痛みを・・・と対処すると思います。

でもそのときはよかってもなかなか痛みが引いていかなかったり、改善できなかったりすることがあります。これはなぜでしょうか。実は、問題は痛い場所ではなく、違うところにあるからです。

腰痛を改善するには全体を直すこと。そして、なぜ腰痛になってしまったのかという原因を見つけていくことが改善のヒントです。今日は腰痛についてわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

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[clink url=”http://izuru-style.co.jp/hernia”]

 

腰痛の原因を考えると、今やっていることに疑問が生まれる

いきなりですが、なぜ腰痛は起こるのでしょうか。何が原因なんでしょうか。これについては「〇〇だ!」ということはなく、それぞれ原因が異なることは現場で感じることですが、一般的にどのようなことが腰痛の原因として言われているでしょうか。

これをまずはみていきたいと思います。

一般的に言われる腰痛の原因 1、筋力不足

腰痛の原因は、まだまだ筋力が弱いからなるって言われていますね。これもひとつの原因として考えることができますが、主な原因は筋力ではないように現場では感じます。

筋力が弱いからとなってしまえば、一般の方よりも筋力が強いスポーツ選手は腰痛にならないのか?といえば、腰痛になっている選手も多い。

それでもどこか筋力が弱いから・・・ということが根強く、腰痛改善の方法として紹介されるものも筋力を強化するようなエクササイズや、ウエイトトレーニング、体幹トレーニングが紹介されています。

果たして、本当に筋力が弱いから腰痛になっているのでしょうか。

一般的に言われる腰痛の原因 2、腰の筋肉が硬くなっているから

腰痛になっている方の腰を触ると、筋肉が硬くなっていることがほとんどです。そのため、腰をマッサージしたり、電気を当てたりして筋肉を緩めていきます。

このような治療を受けているときは気持ちよくて、心もリラックスできそうですが、実際に腰痛は改善するのかといえば、そのとき、その日は改善が見られることが多いようです。

ただ、日が経てばまた痛みがぶり返してくる。だからまた治療を受けに行って、また少し改善して、また痛みが出て・・・。こんな循環になっているのではないでしょうか。

一般的に言われる腰痛の原因 3、腸腰筋が弱いから

これは1、の筋力と似てきますが、特定の筋肉を指して原因として言われることがありますが、このような場合、腸腰筋を強化する、鍛えることが行われます。

サッカー選手は他のスポーツ選手に比べて腸腰筋が発達していると言われますが、一般の方よりも筋力が高く、他のスポーツ選手よりも腸腰筋が発達していると腰痛にならないでしょうか。

実際サッカー選手でも腰痛に悩まされている選手はいます。なぜ特定の部位を見る必要があるのでしょうか。

まずは一般的に言われている腰痛の原因についてまとめていきましたが、僕は上記のようには考えておらず、筋力の問題も関係すると思いますが、主な原因は姿勢が崩れること、いわゆる歪みと脳が関係していると考えています。

現場でも求められる腰痛改善ですが、その中で感じることはいかに歪みを直し、脳の中で良いイメージを持たせるか、この2つがポイントのように感じます。

このことにお伝えしていきたいと思います。

 

腰痛の原因は全体が崩れてしまうことと、脳が痛みをインプットしていること

腰痛の原因を語る前にこちらの画像を見ていただきたいと思います。このような座り方を見てどのように思いますか?

猫背

座っている姿勢は悪いですよね。頭ってボーリングの球ぐらいの重さって言われています。

もし頭がボーリングの球だったら、身体にはどんな負担がかかっていると思いますか?こんな感じです。

腰痛

こういうことになります。こう見ると、この重りってどこにかかっているかイメージつきますか?シンプルに考えるとここにきますし、実際にやっていただいても、ここにきます。

腰痛

頭の傾きはこれだけ上半身全体に影響を与えますし、これは座っている状態ですので、下半身には影響はいきませんが、普段は立って生活をしていることが多い人間は、部分の歪みはつながりある全身に影響を与えています。

ではここから腰痛の原因についてお伝えしていきたいと思います。

僕が考える腰痛の原因

根本の考えに、人間は本来もつ自然な状態であれば痛みはないのではないか、という考えです。

どこか歪み不自然になっているから痛みが出る。だとすれば、それを直せば改善するのではないかということです。上記の姿勢であれば、頭部が傾いている。それを元に戻せば痛みは改善するのではないかということです。

頭部が傾くということは、その影響は全身に出ますので、他も不自然な状態になっているはずですので、それらすべてを自然な状態に直すこと。全体が整えば部分も整います。

先ほどのこのような姿勢では、左側に頭が倒れ、左の骨盤が上がっています。上半身の左側にストレスを受け、筋肉は緊張しているはずです。そう考えると左の腰を緩めれば腰痛は改善できるのでは、ないでしょうか。

腰痛

と言いたいところですが、もう少し考える必要があります。筋肉は縮んでいる方も緊張しますが、伸ばされている方も緊張している可能性があります。このような関係ですね。

腰痛

このようなことから、全体の歪みは部分に影響を与え、頭の傾きは腰にストレスを受けます。そのため腰の筋肉が硬くなってきますが、いくらこの筋肉をマッサージしたり、温めたりしても一時的な改善しか見られないのは、このためです。

この腰の筋肉が硬くなる原因はそもそも全体の歪みであり、その影響が腰に出ているのです。もっと全体を見る必要があり、全体を自然な状態に直せば部分の問題は改善できるのではないかと考えています。

このように姿勢の崩れによって受けるストレスが原因で腰痛になるということと、もうひとつ見ていく必要があることがあります。それはです。痛みに対して脳がどのように捉えているのかということも腰痛の原因や改善につながります。

腰痛の原因は、脳も関係している

以前、こんな話を聞いたことがあります。ある有名治療家とおばあちゃんの話。

腰痛に長年悩んでいたおばあちゃんは、知人の紹介で東京にいる有名な治療家を紹介してもらってそうです。期待と諦めが交差しながら東京に向かい、早速治療がスタート。

自信をもって臨んだ治療家でしたが、今までにないほど自分の技術ではあまり改善ができなかった。

治療家:「何かに憑りつかれているんじゃない?」

そう言い放ったそうです。あまりの悔しさに怒ってその場を後にしたおばあちゃん。そこはジムの中だったそうですが、フロントに立っていた学生に今回の経緯を怒鳴るように話しました。

そのまま帰ったおばあちゃんは次に日またジムにやってきましたが、そのときは晴れやかな笑顔でこられました。理由は腰痛が改善したから。その理由は怒鳴って学生に話し、それを親身になって聞いてくれたおかげで気持ちがすっきりしたから。

痛みと脳はつながっているという話でした。

これはある雑誌に書かれていたことで真意はどうかわかりませんが、この内容から考えられることは痛みは脳が感じているということです。

痛みの尺度は測れるものではなく、それぞれの感覚によるもの。本人がどのように感じているのかによって、脳が痛みをどのように捉えているのかによって痛みの程度は変わってくるということです。

腰痛を改善したい方は、この脳の存在を忘れてはいけないと思います。痛みをどのように捉え、考え、向き合っていくのか、これは腰痛を改善する上で非常に大切なことです。

腰痛の原因は脳も関係していると考えています。

腰痛の原因は日頃の姿勢や動作が大いに関係している

ここまで腰痛の原因は、全体の崩れや脳だとお伝えしていきましたが、そもそもなぜ全体が崩れてしまうのでしょうか。おさえておかなければいけないのはここからです。

なぜ全体が崩れてしまうのでしょうか。それは日頃何気なく行っていることが多くの場合、原因になります。先ほどの座り方も一つです。

座り方

このような大きな崩れがなくても、2~3cmの傾きも身体によっては部分に大きなストレスを与えることがあります。

座り方

立ち方

電車を待っているときに何気なくするこの姿勢。これが歪みや腰痛の原因になることがあります。片脚に体重をかけると全体は崩れます。両脚できちんと立てていますか?

立ち方

仕事のときの姿勢

パソコン作業が多い方の場合、多くがこのような姿勢になってしまうと思います。このような姿勢も腰痛の原因として考えることができます。

腰痛

台所での過ごし方

これは以前記事でもお伝えしましたし、女性に特に多いのですが台所の台にお腹を当てながら立っている場合、この姿勢も腰痛の原因となります。

立ち方

ここで本音を言えば、ブログでは大多数の方に向けて書いてしまっているのでわかりやすい表現を使っています。

ただ、個人で見るセッションでは仕事や私生活などをお聞きし、そこから個人がとっている不自然な姿勢や動作を見ていきます。ざっくりといえば上記のことが主な原因ですが、個人に当てはめると本来はもっと細かいものです。

パソコンを使っているときの姿勢は個人によって異なりますし、立ち方も違う。本当に腰痛を改善したい場合、ここまで見ていかなければうまく姿勢を整えることができません。逆に言えば、そこまで姿勢に意識を向け、日頃気をつければ改善できるということです。

 

腰痛を一人で改善する

今回はできるだけご自身で腰痛の改善につながればと思って書いてますので、ここからは体操や調整についてお伝えしていきたいと思います。全身を整えていきます。

首の調整

まず、首の調整から入っていきたいと思います。手の指で後頭部のすぐ下あたりの筋肉を軽く圧迫します。

首に触れる

この状態をキープしたまま、天井を向いていき、また正面に向くというように頭を楽に動かしていきます。天井を向くタイミングで息を軽く「ハア。」を吐きます。

これを1分行います。

首の調整

これができれば次は左右に動かしていきます。これも1分行い、終われば手を離し、首を緩みを感じます。

首の調整

脊柱の調整

次は腰から上背部を調整していきますが、まずは膝を90度に曲げ、足を肩幅に開き、仰向けになります。

腰痛

腰痛

この状態から腰に張り感が出ない範囲まで息を吐きながら倒し、逆側に倒していきます。これを2分ぐらい続けますが、痛みがある方は痛みのない範囲で動かすようにします。

腰痛 dsc01777

腹式呼吸でお腹周りを緩める

続いては、お腹周りを緩めていきます。まず両脚を伸ばし、仰向けの状態になります。両手をお腹の上に置き、鼻からお腹を膨らませるように息を吸い、口から細く長く息を吐きます。

この呼吸を10~20回行います。

呼吸 腹式呼吸

骨盤、股関節周囲を調整する

続いては、骨盤と股関節周辺の調整ですが、仰向けの状態で両脚を肩幅ぐらいに開きます。

 

この状態から足の外側を地面に軽くこするように膝を曲げていきます。

調整

緊張が出ない位置まで曲げ、そこから膝を立て倒れるところまで倒す。

調整

調整

調整

そこから脱力をするように脚を伸ばし、開始ポジションに戻りますので、この動きをリラックスして繰り返します。

調整

これができるとお尻から腰、脚まで緩んでいきます。

またこちらで紹介している調整法も似ていますが、参考になると思いますので、ご覧いただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/x-leg”]

この一連の流れで調整になりますが、これを実践していただいた後身体は軽くなり、筋肉が緩んだ感覚が出ているでしょうか。きちんとできれば筋肉は緩み、姿勢もある程度改善できていると思います。

これだけで腰痛を改善できる・・・とはならず、本来重要なのはここからになります。

 

腰痛の根本原因を改善する

上記でお伝えしたように、腰痛の原因は主に日頃行う姿勢や動作の影響を受けて身体が歪み、身体が歪むことで局部にストレスを受け、腰痛になるということです。

このように考えると、まず身体が歪んでいるのを直したわけです。でも原因は日頃の姿勢や動作にあるので、ここの改善ができて継続的な腰痛改善につながるということです。

ではこれまで記事の中でまとめていった姿勢や動作のことをご紹介していきたいと思います。

立ち方を改善

まず立ち方ですが、体重支持ポイントをどこにするのか、またどのように立てば自然と言われる姿勢なのか。その考え方をこちらにまとめています。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/standing”]

立ち方

座り方を改善

座るとき坐骨を感じるように座ることがポイントで、坐骨を感じることができれば骨で座ることができ、腹背筋はバランスよく適度に緊張します。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/sitting-pause”]

座る

歩き方を改善

歩き方については、いつもお伝えしていますが脚を前に出すのではなく、重心を前に運ぶことがポイントになります。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/walking”]

歩き方

 

腰痛に悩んでいる方に伝えたいこと

これまで腰痛の原因と改善についてお伝えしていきましたが、何よりも大切なことは直る、改善するという希望が持てることだったり、腰痛を改善するために前向きな姿勢、想いというのは必ず必要になります。

このように言うと少し誤解されてしまうかもしれませんが、本当に脳の中でどのように捉えるのか、悲観的にとらえてしまうといい結果が出るのに、それも出なくなってしまいます。

改善するためには、僕もサポートしていきたいですし、それに一緒に直すんだ!という姿勢で臨まれることで改善に向かっていきます。

僕もまだまだ技術不足のところもあり、腰痛の改善でこられたクライアントさんのご期待に沿えないことがありました。そのとき必要だったのは、身体調整の技術ではなく、前を向いていただく言葉がけだったり、人生の目標づくりだったと思っています。

立場的に、また年齢的に人生の先輩ばかりがクライアントさんですが、その中でも少しでも前を向いていただけるようにサポートできればと思っています。

決してあきらめないでほしいなと思いますし、ご自身の脳を変えていくために少しずつの改善を行い、成功体験を積んでいけば前向きにもなれますし、痛みの改善も進んでいくと思います。

腰痛で悩んでいる方の痛みが少しでも改善できる、もしくはそのヒントになった内容であればうれしく思います。

 

まとめ

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

腰痛を改善するためには、このような手順が必要になると考えています。

  • なぜ腰痛になったのかを把握する
  • 全身を整え、歪みのない本来の姿に直す
  • 根本原因である姿勢、動作を改善する
  • 私生活や仕事中にそれを継続する

このような流れを継続的に行うことで腰痛の改善につながると思いますので、この内容が参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

椎間板ヘルニアによる腰痛は腹筋をすることではなく整えることで改善する

高校生の頃、僕も椎間板ヘルニアと診断され一生治らないと言われた身ですが、今では腰痛が出ることもほとんどありません。

椎間板ヘルニアになると必ずしも手術が必要なのでしょうか。今回のケースは椎間板ヘルニアと診断され、医師から体幹を鍛えることで改善するとアドバイスを受けたクライアントさんとのセッションでのことです。

椎間板ヘルニアだから腹筋、背筋をするのではなく、そもそもなぜ痛みが出ているのかを考えることからスタートすることで何をすればいいのかが見え、痛みの改善につながっていくと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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医師から椎間板ヘルニアと診断され筋トレを勧められた

椎間板ヘルニアとは、背骨と背骨の間にあるクッションのようなもので、衝撃を吸収する役割などがあります。詳しくは、椎間板ヘルニアが手術後に再発?!何のための手術だったの?をご覧ください。

今回のクライアントさんの場合、医師から椎間板ヘルニアと診断されていましたが、手術を勧められることはなく体幹の筋力が弱いから椎間板ヘルニアになったと言われたそうです。

  • 原因・・・体幹の筋力不足

このことから考えると、体幹の筋力が弱い=姿勢が維持できなかった。だから椎間板が飛び出し神経を圧迫し、痛みにつながったということになります。

そのため医師からは腹筋、背筋で体幹を鍛えてほしいと言われたそうです。医師のアドバイス通りクライアントさんはジムに通い鍛えていたそうですが一向に改善に向かわずセッションを希望されスタジオに来られました。

前置きをすると椎間板ヘルニアを医師の許可なくみることはトレーナーの立場ではできません。ただ今回のケースは、医師が鍛えることが必要だから鍛えてほしいというアドバイスを送っていることから運動の許可が出ているためトレーナーの僕がみることができます。

その上でセッションを行っていきました。

 

椎間板ヘルニアの原因から考えて腹筋を行うのは不自然

椎間板ヘルニアになる原因は、日頃の姿勢などが原因で椎間板が飛び出し背中側にある神経を圧迫することで起こると言われていますが、この痛みの原因を考えると腹筋をすることで身体はどのようなことになるのでしょうか。

ヘルニア

この少し乳白色をしたところが椎間板ヘルニアであり、背骨が丸くなるような姿勢になることでこの椎間板が後方へ飛び出します。すると、その飛び出した部分が神経を圧迫することで痛みが出ると言われて、このような姿勢の方は椎間板ヘルニアになりやすいとも言われています。

改善のイメージとすれば身体を反らせることで元に戻りそうなイメージはわかりますが、このような状態で身体を丸めるエクササイズの腹筋をすることでさらに丸くなってしまうのではないでしょうか。

またこのような姿勢になるのは腹筋が弱いからでしょうか。大人よりも筋力が弱い子供はみんな猫背でしょうか。

このように考えていくと少しつじつまが合わなくなっていき、疑問が出てくると思います。今回のクライアントさんの場合、姿勢の認識のまずさがそもそも原因のように感じました。

 

椎間板ヘルニアだから特別ではなく基本は同じ

いつもお伝えしていますが、腰痛や痛みの改善のベースとなる考え方はまず歪みのない状態に近づけることです。そして筋肉の緊張をとり、柔らかい筋肉の状態に戻していくことです。

椎間板ヘルニアの原因はこのように考えられています。

ヘルニア

水色の部分が椎間板ですが、通常であれば下の画像のような状態になっていますが、これが背骨の配列が崩れることで赤い線の神経に触れ痛みが出ると言われています。

このように考えれば自然な状態に直すことができれば痛みは改善すると考えることができるのではないでしょうか。

またこのクライアントさんの場合もそうでしたが、長年腰痛で悩まれていたそうで、その痛みの情報は脳に濃くインプットされている可能性がありました。ですので、筋肉を緩めると同時に脳の中の情報を書き換え、快の刺激をインプットすることも大切だと感じていました。

長年腰痛で悩んでいる方の場合、さまざまなことをされてきており、頭の中の情報がぐちゃぐちゃになっていることが多い。

だからセッションの進行に合わせてひとつひとつ頭を整理していくような感覚で説明やアドバイスを送る必要があると感じています。

この方に送ったアドバイスのひとつに、椎間板ヘルニアだから治らないというイメージを持つのではなく、どうすれば痛みが出るのか、どうすれば痛みが出ないのか、それをひとつひとつ認識してほしいということを伝えています。

このアドバイスを送ることでクライアントさんは日常でどのようなタイミングで痛みを感じているのか、それを思い出すきっかけとなり、思い返してみると痛みの共通点などが見つかりました。

ここからは実際にセッションの中で浮かんできた原因と改善へのヒントについてまとめていきたいと思います。

 

話の中から見えてきた痛みの原因と改善のヒント

クライアントさんの話を今回は1時間程聞き、そこから原因などが見えてきました。

立ち方の問題について

痛みが出るタイミングについてですが、洗い物をしているときと携帯を操作しているときに腰が痛むとのことで、その他の立って何かをしているとき、座っているときはあまり腰痛を感じないそうです。

ご自宅にはカウンターキッチンがあるそうですが、そこの前に立っているときは痛みが出てこないとのことではじめは見えてきませんでしたが、話を聞いていくうちに台所の流し台とカウンターキッチンの台の高さが異なることが分かりました。

この高さが異なることで何が違うのかというと、カウンターキッチンの台胸とへその高さぐらいであり、流し台はへその高さにあるそうです。流し台の前に立ったとき癖でへそを台につけるような立ち方をしており、身体をくの字にするように立っていることがわかってきました。

立ち方

このような立ち方をしていると上半身の重みは腰で受けてしまいますので、この立ち方が腰にストレスを与えていました。

座り方の問題について

座り方については、読書をしているときはあまり腰の痛みは感じないそうですが、携帯を触っていると痛んでくるということでしたが、これは携帯を触りながら座っていただくとすぐに理解できました。

ご本人はまっすぐ向いているイメージだったそうですが、机の上に右腕を置き、軽く身体を左側へ捻って携帯を触っていました。

ヘルニア ヘルニア

面白かったのがこの座り方を全く逆にして左手で携帯を持ち、同じように座っていただき、少し時間を置くと腰が楽になっていきました。真逆の姿勢をとることでバランスがとれて痛みが改善していったのだと思います。

このように立ち方と座り方、それぞれに痛みの原因があり、身体調整で全身の歪みを直し、そこから立ち方や座り方などの指導へと移っていきました。

立ち方と座り方についてはこちらを参考にしていただければと思います。

立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?

座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?

このような流れでセッションの中でも改善を感じていただき、気持ちの中でも安心感が出てきて改善できるかも、という期待感が出てきたそうです。大切なのはここからの話だと思います。

 

姿勢の認識を継続することが改善につながる

痛みの改善は、セッションを受けるから改善するだけではなく、クライアントさん自身の日頃の意識で改善に近づいていきます。

今でも継続的にセッションに来られているクライアントさんは、指導をした次のセッションの際に痛みが再発していました。姿勢を確認してみると初めに来られたときのような姿勢に戻ってしまい、前回指導したことができていませんでした。

ここにある問題点は指導者側の伝え方の問題です。クライアントさんにはどうすれば痛みが改善に向かうのかを理解していただくことはできていましたが、姿勢を認識させる、脳にインプットさせることができていなかったため日頃の姿勢が崩れ痛みが再発してしまいました。

また身体調整を行い、歪みを直し、姿勢をお伝えしていくと帰りの際は気持ちよく帰って行かれましたが、今回はセッションで伝えた姿勢の認識のさせ方を、客観的な情報だけではなくあえて鏡を見ることをやめ、何もないところで姿勢の認識を行っていきました。

指導をする際に主観と客観という2つの側面に気を配る必要があることを再認識させられました。姿勢の認識を維持し継続することで痛みの改善につながりますが、どのように姿勢を認識させるのかは考える必要があります。

 

主観と客観を考える

クライアントさんにはじめ姿勢の指導をした際には、鏡を見ながらどういう姿勢になれば痛みが出るのか、出ないのかを確認していただきましたが、自分を客観視し、目の前に映っているものを動かすような感覚で姿勢を変えていただきました。

この際に”自分の身体を感じる”ということについてはあまりアドバイスができていませんでした。痛みが出る出ないの判断はできましたが、細かいところに認識ができておらず、次のセッション時の痛みにつながったように思います。

鏡の前から移動し、鏡のない場所で同じように姿勢を認識させ、どうすれば楽なのかを感じていただくと鏡を見ても、見なくても同じように姿勢を整えることができるようになっていきました。

ここで感じることはやはり指導というのは、一方通行ではうまくいかず、クライアントさん自身はこちらが伝えたことをどのように理解されたのか、それを確認し変更が必要なときは再度指導する必要があります。

こういうやりとりができて初めてクライアントさんの状態も良くなっていくものだと感じます。

客観的な視点で言い続けるのではなく、クライアントさん自身の主観も大切にしながら指導することでより良い結果が伴うのだと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は椎間板ヘルニアということでしたが、そこに囚われず基本の考えを実践することで良い結果につながりました。

ただ鍛えるだけではなく、なぜ鍛えることが必要なのか、鍛えることでどうなるのかを考えることで見えてくるものがありますし、痛みの改善にはすべて鍛えることが必要なわけではありません。

最近も多く言われている痛み=鍛えるということだけに限らず、考え方にも疑いを持ちさまざまな視点で見ていくことでトレーナーとしても見え方が違ってくるのではないでしょうか。

これからさらに改善に向かうようにセッションを行っていきたいと思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

腰痛の原因は座り方!いくら筋トレをしても改善しない理由

前回の記事でもお伝えしましたが、クライアントさんから得られる情報が多ければ悩みの原因が見えてきたり、改善のヒントがみつかります。腰痛で悩んでいる方から話を聞くと、これまでいろんなところで施術を受けたり、筋トレやストレッチに励んできた方ばかりです。

時に効果的なものもあるかもしれませんが、なぜ腰痛は思ったように改善しないのでしょうか。

今回の話はその根本原因が座り方にあり、この改善をすることで腰痛が改善したケースです。いかに自分の頭で原因を整理し、そのために何をするべきなのか、ひとつひとつ理解していただくことで痛みの改善をすることができました。

腰痛で悩まれている方に向けてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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いろいろやりすぎると腰痛の原因が分からなくなる

約10年程前から主に左側の腰から全体にかけて腰痛になり、年々痛みがひどくなり、ジムや整骨院から始まり、そこから整体、マッサージ、パーソナルトレーニングなどさまざまなところへ通われたそうです。

どこへ通ってもその日はまだマシになる感覚があったそうですが、通っている場所から家につくと再度痛みが出ている状態が続いていたそうです。この方が行っていたことは、多くの場合『筋力が弱いから腰痛になる』ということを言われ、いわゆる筋トレ=鍛えるということをされていました。

時には腹筋を100、200、300・・・とすることもあり、痛みがあるのは自分の筋力が弱いからだと捉え、痛みがある=弱い。そんな呪文を唱え続けて筋肉を鍛え続けた結果、痛みが増し、また鍛えるという悪循環を繰り返していました。

長年腰痛で悩まれている方にお話を聞くと、共通点があることに気づきます。

  • 痛みの原因を明確に理解できていない
  • 痛み=筋力が弱いから鍛える。鍛えても痛みがあるとさらに鍛える

この2つについては長年腰痛で悩まされている方にはよく見られ、そもそも腰痛の原因は何か、そしてそれに対してどのようなことをしていけばいいのかということが整理できていません。

腰痛を治したい一心でさまざまなことをすることで、結果として自分の状態を冷静に見れなくなってしまう。だからこそこのような方には、バラバラに散らかった本を、1冊1冊テーマごとに分けて本棚にしまうことを教えるように、ひとつずつ原因や身体の状態を伝えていくことが重要になると考えています。

腰痛が改善しないひとつの原因は、根本的な腰痛の原因を整理できていないことがあげられます。

 

腰痛の原因は座り方が関係している

この方の場合、仕事内容の変化に伴い腰痛が増していっていました。介護職をされていましたが、勤務年数が経つにつれて主体的に介護にあたるようになり、それに伴って身体への負担も増していきました。

話を聞いていくと、介護をするときに抱え方に問題があることが見えてきて、まずはその改善を行っていきましたが、思ったように姿勢の変化や腰痛の変化が見られず、原因について考えていました。

そのときにクライアントさんから日頃の座り方に意識を向けてみると右側に偏ってしまっているということを言われ、その座り方を見ていきました。すると、その座り方が原因で身体の歪みや筋肉の緊張が出ていることがわかってきました。

その座り方はこのようなイメージで座られていました。

腰痛

右のお尻に乗るように座り、左側の骨盤は上がり、左肩は下がり、頭部も少し左側に倒れるような姿勢になり、このような姿勢になることで左側の腰にストレスがかかり、そこで痛みが出ていると感じました。

またこの方の立ち方はへそを前に突き出すような姿勢で立たれており、立って仕事をする際に前に台があり、その台にお腹をくっつけるような姿勢で立っていたため、この立ち方にも問題がありました。

立ち方

このような立ち方をしていただくとわかりますが、左側を中心に腰にストレスがくることがわかりますし、主な原因はこの座り方、立ち方にあると感じ、まずは身体全体の歪みを整え、そこから姿勢や動作などの指導に移っていきました。

立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?

 

ひとつひとつステップを踏んで理解しながら進めていく

冒頭でもお伝えしましたが、長年腰痛に悩んでいる方はさまざまなことをされていることが多く、頭の中を整理しながらセッションを行っていくことが重要だと考えています。

姿勢の歪みが与える身体への影響

この方の場合、なぜ身体が歪んでいるのか、そしてその歪みは身体のどこにストレスを与えているのか、歪みを直すと筋肉の緊張はどのように変化するのかなどを体感していただきながら、まずは原因を理解していただきました。

歪んだ現在の身体はご自身にとってはある意味”普通”と感じます。そこから歪みを直した姿勢にしていくと”違和感”が出てきますが、筋肉の緊張は感覚とは異なり楽に感じます。

ここでまずご自身が歪んでいるということを認識させ、そして”普通”と感じていた感覚がそもそも緊張していると認識していただきました。このとき鏡で姿勢の歪みを伝え、歪みを直した姿勢を視覚でも認識させていきました。

感覚だけではご自身が感じる普通=正しい姿勢だと思い込んでいることも多く、なかなか理解していただくことができませんが、客観的に自分の姿を見ることでその感覚のズレを認識しやすくなり、ここである程度なぜここに緊張が出てしまい、痛みが出るのか。

それをどうすればいいのかを整理することができました。大切なことはまず、腰痛が”なぜ”起こっているのか、それを理解していただくことです。それができれば次に身体調整などで身体の筋肉を緩め、歪みを直していきます。

筋肉と共に脳に対しても気持ちよさを感じさせ、快感をインプットさせる

痛みを抱える方の中には脳の緊張がとれていないために痛みを抱え続けているケースがあります。この方も僕とのセッションは半信半疑で受けられていたと思います。

そんな中からスタートしていますが、身体調整をしている際は寝ていただいても大丈夫ですと伝えていましたが、調整中は気持ちいいと思いますので、それをただ『気持ちいいな~』と感じてください、とお伝えしていました。

呼吸をして胸郭などを緩めることも行いましたが、この呼吸もただただするのではなく息を吐くときに氷が解けて地面に広がっていくようなイメージで行ってくださいなどとお伝えしました。

まず呼吸のときに緊張していることに気づき、そこから呼吸を続けることで緊張もとれていきリラックスして呼吸ができるようになり、そこからフワ~っと身体が軽くなった感覚になったそうで、このあたりから『気持ちいいな~』ということを感じ続けられたそうで、気づいたら調整が終わっていたそうです。

痛みを抱える方の多くは日頃からストレスが多く、自律神経も乱れていることも多いためさまざまな角度から見ていく必要があります。

座り方の指導へ。坐骨で座ることで骨の感覚をインプットさせる

調整後は、起き上がり方もお伝えし、腕で身体を起こすように起き、椅子に座って座り方の指導へと移っていきました。

身体の歪みを認識している際に、板の上に座っていただきましたが、右のお尻を感じるけど左は感じないと言われていました。ですが、調整後は両方のお尻に体重が乗っていることを感じ、肩の高さや骨盤の高さもそろっていることを確認していただきました。

座り方は、座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?お腹を凹ませるには姿勢を整えること!脂肪燃焼だけではない理由にまとめていますので、参考にしていただければと思いますが、このような手順でまず坐骨を感じていただくことから始めました。

両側のお尻の真ん中あたりにある骨で座ると腹筋、背筋のバランスがとれ楽に座れ、骨で座っているという感覚が少し理解できたそうです。そこでさらに頭部の調整を行い、その最後に軽く頭部を牽引し離した時に腰椎(腰にある背骨)で骨を支えることを理解していただき、この流れが終わると頭や上半身の重みを骨(坐骨)で受け止めている感覚が出てきました。

骨で座ることで筋肉を過度に緊張させることがないため、どこにもストレスを受けることがありません。このクライアントさんはこれまで良い姿勢を保とうとするために、常にお腹に力を入れていたそうですが、そのようなことをせずでも姿勢が維持できることを理解されていました。

この座り方を理解していただけたあとは、そのまま立ち上がり立ち方へと移っていきました。

姿勢の変化だけではなく、体型の変化も出る

立ち上がると坐骨で座る感覚から踵で立つ感覚を理解されていました。ここまでくると骨で座る、立つの両方を理解していただくことができ、筋肉の緊張もなく非常に楽に立てることを認識されていました。

この時点で腰痛を感じておらず、これまでにほとんど感じたことのないような軽さが出ており、安心感も”少し”でてきたそうです。長年腰痛を抱えている方は少しの変化を感じることはこれまでにもあると思いますが、大切なことはここからだと思います。

このとき感じた安心感を一時的なものではなく、継続的なものにしなければ痛みは脳が覚えてしまっているため再発する可能性も高くなってしまいます。その安心感とは痛みを感じさせないように姿勢や動作をきちんと指導すること。

クライアントさんの場合も、セッションを重ねるごとに安心できていき、現在は改善のために何が必要かと理解されているため、非常に状態も安定し、大きな痛みを日常で感じることはなくなっています。後は、たまに出る小さな痛みを改善すれば問題はなくなると思います。

付属的ではありますが、立っていただいた時に一番最初に感じられたのはヒップアップされ、お腹の出っ張りがなくなったことだったそうです。痛みの改善もシェイプアップなどの体型の変化を求める場合も、共通することは歪みをまず直すこと。

そうすれば体型は変化します。言い方を変えれば身体の歪みは体型を崩してしまう原因のひとつだといえます。

問題が出そうな姿勢、動作をすべて指導する

立ち方までできれば、最後に日頃しそうな姿勢や動作をどのようにすればいいのかをひとつずつお伝えしていきました。

  • へその高さにある台の前での立ち方
  • 介護をするときの位置やサポートの仕方
  • 事務作業をする際の座り方
  • パソコンのキーボードの位置
  • 階段の昇り降り
  • 歩き方 など

1回のセッションの中で伝えきれないこともありますので、それは何度かに分けてひとつずつ理解していただくようにお伝えし、現在は日常生活の中で意識してすごしていただいています。

先ほどもお伝えしましたが大きな痛みは出ずに過ごすことができています。一番はご本人の不安が取り除け、腰痛が改善するという希望が持てたことだと思います。もしかするとこの感覚を味わっていただけたことが一番大きいのかもしれません。

どのような悩みを持っていてもそうですが、改善する、しそうだという先が見えたときにクライアントさんの表情が明るくなり、声が少し高くなります。これをこちらが感じることができればセッションではひとつクリアできたサインにもなっています。

こういうことを感じれるまでにはこのようなステップを踏み、ひとつひとつ理解していただきながら進めていくことはどのクライアントさんに関しても同じことで、一方通行の指導では到底うまく結果を導き出すことはできないと思います。

 

筋トレをしても腰痛が改善しなかった理由

ここまでお伝えした中に鍛えることが出てきませんでしたが、この方の場合鍛えることではなく筋肉を緩め、整えることが必要であり、結果的に行った結果改善がみられています。

鍛えるというイメージを持つのであれば、正しい姿勢を維持できる筋力を養成する必要があり、まずは歪みを直す必要があると思います。

歪んだままでただ鍛えてしまうとさらに歪めてしまうことになります。シェイプアップも同じで、歪んだ状態でスクワットなりマシンでトレーニングを行うことでさらに歪み、うまく引き締まらない。

前提に歪みのない状態にすること。それは痛みの改善であってもシェイプアップでも同じだと考えています。

そう考えると、なぜ腹筋や背筋と言われる身体を丸めたり、反らせたりするエクササイズを行う必要があるのでしょうか。それなりの目的があればわかりますが、筋力強化が目的であれば整った状態で立ち、そこで重りを担げば、身体全体に負荷がかかり、腹背筋両方を強化が可能になります。

それがスクワットなどの立つ、しゃがむを繰り返すことになります。

このクライアントさんへの指導でも感じますが、現状はどのようになっているのか、それをどうすれば改善に向かうのか、想像し実際にセッションを行っていく。そして、それらをクライアントさん自身にも理解していただき、お互いに階段を上っていけるように進んでいくことが大事になるのではないでしょうか。

筋トレをただしていても、そもそも原因が何か、それが明確にならない限りただやっているということになってしまうため、筋トレをしても改善しないということになってしまいます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回のクライアントさんの場合、初回にお話を1時間半ほど伺い、さまざまな情報を得て、この10年余りどのように歩んでこられたのか、それを現在から過去にさかのぼる様にお聞きしていきました。

その中でご本人も気づきがあったり、少し頭の整理ができていったそうですが、この10年間”なぜ腰痛になっているのか?”ということを深く考えすぎず、固定観念のように、鍛えれば改善するのでは?と思ってさまざまなことに取り組まれていたそうです。

セッションの中で身体の歪みがあることで、腰部にストレスを受けていること、どのような姿勢をとればストレスを受け、どうすれば骨で立つ、座る感覚を得られるのかを理解していただき、これからさらに改善をするのであればどのようなことに注意する必要があるのかなど、ひとつひとつ整理していただいています。

その手順は非常に多くのことに目を向ける必要がありますが、そのステップをきちんと踏めると、クライアントさんに安心感が生まれ、改善できるという期待が出てきて、その感情もまたプラスの効果になります。

いかに表面的ではなく、原因のヒントとなる情報を引き出せるのか、そこに改善のヒントがあると思いました。

この方の一番素晴らしいところは、『自分で直そう』という意識が強いことです。これまでの経験もあり、僕に対して半信半疑のところもあると思いますが、依存してしまい、『治してくれるだろう』という姿勢では治るものも治らない。そもそも僕らは治すことはできません。

この感覚も理解していただくことができ、いい結果につながったのではないでしょうか。これからさらに腰痛が改善できるようにサポートしていきたいと思いますし、今日の記事が腰痛で悩む方の参考に少しでもなればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

事務職の方必見!机の上の環境を変えることで腰痛が軽減する理由

腰痛を軽減するためには、ちょっとしたことを変えるだけでいい場合があります。その”ちょっと”と感じることは、身体にとっては大きいことで、その小さなことに気づき、それが腰痛の原因になっていることを知る必要があります。

歪みは机の上の環境がつくり、それが身体にストレスを与え、筋肉を緊張させ、結果的に痛みへとつながります。

鍛える、筋肉を緩める、リンパを流す。それらをしたとしても再発しないようにするためには、原因を知り、それを取り除く必要があります。今日はそんな事務職の方を中心に腰痛と机の上の環境との関係についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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数年前から抱える腰痛

事務職をされている方から腰痛を改善したいと相談を受け、セッションでご指導をさせていただき、現在は腰痛が軽減され痛みをほとんど感じなくなったそうです。

この方は、仕事中はほとんど椅子に座りパソコンと向き合っていて、持ち帰りの仕事も多いそうです。数年前から腰痛に悩まされ、整体、整骨院、マッサージ、パーソナルトレーニング、ヨガ、ジム、さまざまなところに通い腰痛改善に努めたそうです。

ただ、どこに行っても一時的な変化が見られても継続的な変化を感じることができずにいました。

そんなときにお越しになったわけですが、話を聞いていく中でそもそも腰痛になった経緯を聞いていくと腰痛の原因が見えていきました。

 

腰痛を感じ始めたタイミング

この方が腰痛を感じ始めたのは、3年前の4月頃だったそうでちょうど会社で部署が変わり資料作成が急激に増えたり、自分がいる環境が変わり、その頃から痛みを抱えるようになったそうです。

以前までは持ち帰りの仕事はあまりなかったそうですが、この時期から資料作成が間に合わず家でする仕事も増えていったそうです。

この方の頭部の位置や胸郭、骨盤は捻じれたり傾きがあり、身体には歪みがありました。この歪んだ方向に身体をキープさせると日頃どのような環境で仕事をしているかがイメージしやすくなります。

この方がご自宅で仕事をされているときの姿勢ですが、机の前に座って仕事をするときに右側に肘が置けるような場所があり、そこに肘を置いて仕事をされたり、右脚を上に脚を組んだりし、その影響を受け胸郭や骨盤の歪みが出ていました。

また会社でパソコンをされるときの資料の位置が手前にあり、キーボードが奥にあるような状態で、自分のへそをのぞき込むような姿勢でパソコンを使っており、この影響で頭部の位置が前方に突き出るような姿勢になっていました。

この方の腰痛は、右の腰によく出るそうで、上記のような姿勢が原因で右側に影響が出ていました。

この方が腰痛になったと考えられる原因は、仕事内容が変わり以前と仕事をする環境が変わり、会社での姿勢や家で仕事をするときの姿勢の影響を受けて腰痛になったと考えられました。問題はこの仕事をするときの姿勢であり、姿勢を改善することと筋肉を緩め、弾力のある状態にすることが腰痛改善のために必要になることとなります。

頭痛もよく出るということもあり、酸素不足の可能性が考えられますので、その部分も含めてセッションの中でご指導をしていきました。

 

腰痛を軽減するために行っていったこと

まず身体調整を行い筋肉を緩め、歪みを直していきました。

  • リンパの刺激
  • 頭部の牽引
  • 頸胸隔膜を牽引
  • 小胸筋を緩める
  • 上肢への振動
  • 仙腸関節への刺激
  • 下肢の連動 等

少し専門的な言葉ですのでわかりづらいかもしれません、筋肉に揺らぎを与えたり、筋膜を引っ張ったり、リンパへ刺激を加えたりし、筋肉を緩めたり、循環の改善を行っていきました。

ただ筋肉を緩めるだけではなく、痛みを抱えると筋肉が硬くなり血流が悪くなったりすることで老廃物や二酸化炭素がうまく代謝されず、滞ってしまいます。そのため細胞が不健康になってしまいます。

循環の改善を行うと細胞内の老廃物などが代謝され、酸素や栄養素が細胞内に届けられます。そうすることで細胞内も元気になることができます。痛みの改善はただ筋肉を緩めるだけではなく、こういう循環の改善を行うことも重要になります。

そして、全身の調整ができればそこから姿勢の指導へと移っていきました。

リンパについてはこちらを参考にしていただければと思います。

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

 

身体を固めるのではなく、楽な姿勢を見つけること

このクライアントさんの場合、

  • 会社での資料の置く位置
  • 家で仕事をするときの肘を置く位置、脚を組むこと

これらが影響して身体が歪み、痛みへとつながっている可能性がありました。そのためこの改善をする必要がありますが、正しい座り方としましょうといわれると思いますがそもそも”正しい”というのは何を持って指すのでしょうか。

姿勢を改善するときに注意することは、いい姿勢というのは身体を固めて作るのではなく、楽に立つ、座ることで自然にできるということです。クライアントさんに姿勢を指導すると必ず肩の位置の認識が不自然で緊張しています。

立ち方や座り方についてはこちらにまとめていますので、参考にしていただければと思います。

立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?

座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?

このクライアントさんへの指導は、

  • 資料の置く位置を変える
  • 肘を置くことをやめ、脚は定期的に組み替える

このような指導を行い、それらを変えることで腰への負担がどのように変わるのかということを感じていただきましたが、これはすぐに実感され、今までの姿勢がいかに腰に負担をかけていたのかを理解されていました。

座り方も指導していきましたが、座骨で座る感覚が出てくると腹背筋が緊張することもなく楽に座れるようになり、いかに日頃の姿勢や机の上の環境が身体に影響するのかを実感していました。

 

机の上の環境を変えたことで感じた身体の変化

この方に行った指導によって頭痛が軽減されたり、腰の調子も良くなり、毎週身体調整を受けていますが1週間のうちで強い痛みが出ることは現在のところなくなったそうです。

机の上の環境を変えたというのは、真下に置いていた資料を譜面台のようなものを用意していただき、パソコンの画面の横に設置していただき、頭を下げないようにしたことと、1時間に1回は深呼吸を行うということでした。

その他にも簡単な体操をいくつか指導し、1週間の間でできるだけ筋肉を柔らかい状態で維持できるようにしていただきました。

このようなことをしていただくことで、以前はあまり感じられなかった継続的な痛みの改善を感じることができ、痛みで不安になったりすることもなくなったそうです。

今回のケースでそもそも以前クライアントさんが腰痛の改善ができなかったのは、この根本原因に対してのアプローチがなかったことです。痛みや身体の悩みについては何かしらの原因があり、それを見つけることが重要になります。

対処療法的なことではなく、原因を見つけそその原因を取り除くために必要な指導をすることで身体は変化し、改善していきます。そのためにはやはりクライアントさんに質問をし、そこから出てくる情報量の多さが重要であり、その中に原因があり、改善へ道すぎが見えてきます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は具体的な例をあげてお伝えしていきましたが、今日の内容からも理解していただけたと思いますが、個人によって腰痛の原因は異なり、なぜ腰痛になっているのか、なぜ身体が歪むのか、そういった原因を見つける必要があります。

そして、それら腰痛の原因となりうることに対して、アプローチをすることで腰痛は改善に向かいます。

そのため●●をすれば腰痛は改善するということにはならず、一人一人の仕事や生活習慣などさまざまなことをお聞きし、そこから原因になっている可能性のことを探っていきます。

そこから得られた情報から改善のために必要なことをお伝えしていくことで、改善につながっていきます。

方法ありきではなく、やはり個人によってやることは変わりますが、この方の場合は仕事をするときの姿勢が主な腰痛の原因となっていました。

最後の今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 痛みを感じ、筋肉が硬くなっている部分は影響を受けた部分になる
  • そのため、痛む部分をほぐしていも一時的な改善にとどまり、再発する可能性が高い
  • 腰痛改善には、全身の歪みを直し、弾力のある筋肉になるように緩める
  • 腰痛の原因となる日頃の姿勢や動作を改善する
  • 方法論が先行するのではなく、個人によって方法は異なる

このような内容でお送りをしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

腰痛の改善と仕事をしているときの姿勢との関係

腰痛のつらさは高校時代に味わいましたが、くしゃみができないつらさと大便が本気できばれず、かなりの便秘に悩まされたこと、何より常に神経を使って自分の姿勢や動きに注意をはらうために精神的にぐっと疲労がでるときもありました。

何をするにしても楽しくなかったですよね。。。

そんな腰痛で悩んでいる経験があると、当たり前のことがすごくありがたかったり、痛みがないことがどれだけうれしいことかを痛感しますが、痛みがなければなかなか改まってそういうことを感じることがないのは、それ自体が贅沢なのかもしれません。

今日はそんな腰痛で悩む方のヒントになればと思って腰痛についた書いていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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腰痛は腰に原因があるのではなく影響を受けた部分

腰痛の治療と言えば?ここでイメージできるのは、マッサージであったり、整体などが代表かもしれませんが、それで改善できる場合とそうでない場合があります。

これは方法論に走ってしまうと少し目的を見失ってしまいそうですが、温めたり揉んだりしてもそのときは改善してもなかなかその効果を持続できないのは、何が原因でしょうか?

そのひとつに腰痛の原因のとらえ方があると思います。

例えば、腰が痛く腰の筋肉が硬い=腰の筋肉をほぐすということをしたとします。すると、痛みは一時的に改善するかもしれません。でも時間がたつにつれて痛みは戻ってきて、1週間もすれば元通りになることがあるかもしれません。

腰の筋肉が緊張してしまう原因は、頭部のずれや体幹の捻じれなど、身体のさまざまな箇所の歪みが原因となり、その合計として腰にストレスが過度にかかり、痛みへと変わっていきます。

痛みの根本的な原因は腰に限らず、全体の歪みの結果部分の腰に影響が出て痛めてしまうということで、この改善が必要な場合、部分ではなく全体の歪みを直した結果、部分の痛みも改善すると考えられます。

 

姿勢の影響を受けて筋バランスが崩れる

この説明をイメージすることは少し難しかったかもしれませんので、日頃の姿勢から考えてみることにします。座って仕事をすることが多い方の場合、脚の組み方や資料の置く位置によって、身体に大きく影響が出ます。

例えば、右脚を上にして脚を組み、右側に資料を置いてパソコンをした場合、身体は右に捻じった状態で作業をすることになります。この際、身体の右側は縮み、左側は伸びている状態になります。

筋肉は縮まっても、伸ばされてもどちらの状態でも緊張することになります。この状態で頭部が右に倒れた状態になればさらにストレスを受け、右側は縮み、左側は伸ばされる状態になります。

このような状態になれば、左右の筋バランスは崩れてしまい、それが原因で腰痛になってしまう可能性があります。

ここで少し考えていただきたいのは、人間の身体はノーマルな状態であれば、痛みは出ないはずです。何か不自然な状態になっているから、痛みが出るということです。

では、何が不自然なのか、その根本的な原因は座り方であり、その影響が腰痛とつながるわけです。筋肉を緩め、筋バランスを整えることで腰痛の改善となりますが、現場で感じる改善できない理由を付け加えるとこのようになります。

 

筋肉の緊張をとること

先ほどの話から言えば、筋バランスを整えるために筋肉を緩める必要があります。その方法としてはさまざまなものが考えられます。対象物を何にするかでも方法は変わります。

実際に現場で使っているテクニックを挙げてみるとこのようになります。

  • モビリゼーション
  • ストレッチ
  • 筋肉に揺らぎを与える
  • 呼吸
  • 筋膜リリース
  • 皮膚

その方法はさまざまですが、これらを使って身体調整を行っていきます。これらを使って筋肉を緩めることができ、姿勢を直せば問題はなくなります。

ただ、ここで最も重要なことはトレーナーである僕自身のテクニックのレベルです。これが最も影響し、筋肉を緩めるためのテクニックはこれらがありますが、そもそもこれらのテクニックをどのようにするのか、その技術のレベルが低ければ改善することが難しくなります。何も隠さず言えば、このように思います。

これらのテクニックを使って筋肉を緩めることができれば改善がみられると思いますが、テクニックがいくら高くてもまだ根本的な改善には至りません。

その次が根本的な原因の姿勢、座り方の改善が必要となります。

 

座り方を変える

先ほどの例では、右脚を上にし、右側に資料を置き、身体のねじるようにして作業をしていたということですが、まず脚を組むのをやめ、両足を地面につけます。そして、資料の置いてある位置を正面に変えます。

すると、身体の捻じれは軽減され、身体への影響も減ることがわかります。また人間本来の自然な状態へと近づき、身体へのストレスも軽減されます。このように、筋肉を緩めるだけではなく、原因の姿勢を改善することで、根本原因の解決となり、ここまで指導できて初めて腰痛の改善となります。

ここでも現場で感じることは、その普段の姿勢を聞き出し、そこに対してストレスを受ける姿勢はどうなっているのか、だからこういうストレスのかからない姿勢にすることで改善できると伝えられるか、痛みが出る理由、そしてそれを改善するための姿勢を指導できることで腰痛の改善となります。

きれいごと抜きにして、クライアントさんの腰痛の改善はトレーナーのテクニックの問題と、その根本原因の解決を指導できているかどうかになります。指導をして実際にそれができていなかった場合、する側にも問題がありますが、きちんとした指導ができていれば痛みの変化を感じるはずです。

現場で感じるうまくいくときといかないときの差はここにあると実感してしますし、結果にウソはないということはここからもよく理解できます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。腰痛への対応としては、まずは筋肉の緊張をとり、筋バランスを整えること。

そして、根本原因である姿勢や動きの改善を行うことで腰痛の改善ができると思います。大切なことは、部分を見すぎることではなく、全体の影響が腰痛へとつながっているということです。

そのため、全体を直すことで部分も直り、痛みの改善になると思います。

ただ、そこにはトレーナーの僕自身のテクニックの問題や、姿勢などを指導する指導力が必要で、それが高まれば痛みの改善もさらにできると思います。だからこそ、自分のテクニックを疑い続け、より技術を向上させることが重要になるのだと思います。

わかっているつもり、できているつもりにならないように自分の技術を磨き続けたいと思います。そして、一人でも多くの方に改善できることを伝えられればいいなと思います。

では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 腰痛の改善は腰という部分だけではなく、全体を直すと部分も改善する
  • 日頃の姿勢や動作が筋バランスを崩し、部分に過度なストレスを与える
  • その改善は筋肉の緊張をとり、筋バランスを整えること
  • 筋肉は、ストレッチ、モビリゼーション、揺らぎ、呼吸などさまざまな方法で緩めることができる
  • それらの方法、テクニックでいかに緩めることができるかが改善には重要である
  • 全身が緩んだあとは、根本原因である日頃の姿勢や動作を改善する
  • この流れで腰痛の改善ができる

このような内容でお送りしていきました。言葉で書くのは、毎回のこと意外と簡単です。ただこれを実践できることが読者の方にとっても重要なことであり、僕らトレーナーとしても必要なことです。

言葉で書くことが簡単な分、それを表現、実践するかは本当に難しい世界です。

少しの改善ができたとしても、その質を高め続けること。より高いレベルを目指すことがわかっているつもり、できているつもりを防げることだと思いますので、謙虚に学び続けたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ベテランよりも学生の方が腰痛を治せる?改善のために頭に入れておきたいこと

先日、ある腕のいいと言われる病院へ身体の検査へ行ったときのことでした。待合室で名前を呼ばれるのを待っていて、名前が呼ばれて診てもらいましたが、なんと1分で終了。

身体の状態の説明もあまりなく、何か問題があるのか、それとも大丈夫なのかも不明確のままで、とりあえず薬を飲めば大丈夫だろう・・・と。自分が聞く側だと見えづらいこともありますが、いかにクライアントさんの状態を把握することが大事なのか、トレーナー側としてもクライアントさんとしても今の状態がわかれば、安心できますし、どうすればいいのかが見えやすくなると思います。

方法論が先走ってしまっては望む結果は得られづらくなりますし、こういった不安を抱えたままにしてしまうのも身体を改善するためには避けた方がいいことだと改めて思いました。こういったストレスや心理的なものも身体には大きく影響を与えることは、認知されてきていることです。

今日はこのような心理面と身体の結びつきについて書いていきたいと思います。腰痛改善のためには、筋肉を緩めるだけではなく、心理面も緩めてあげることが必要になるのかもしれません。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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腰痛の原因はいまだに85%が解明されていない

日本の約1,000万人が腰痛であるというデータがあるそうで、痛みはないが、なりかけといわれる人も合わせればさらに増える腰痛ですが、なぜこれだけ腰痛で悩む人が多いのに改善がみられないのでしょうか。

それは、腰痛がなぜ起こっているのかがわかっていないためです。

姿勢の問題なのか、筋肉が硬いためか、それとも弱いからなのか。現場でもそうですが、クライアントさんからさまざまな話を聞いて、そこからはじめて原因を過程していきます。

原因が過程できて、身体調整などで筋肉を緩めたりしていきますが、改善がみられる方もいれば、なかなか改善できないということもあります。こちらの技術面の問題といえばそれまでですが、ただ、こんな話を聞いてからは腰痛の見方が少し変わったように思います。

 

ベテランよりも学生の方が腰痛を改善できる?

あるベテラン整体師がいたそうです。その整体師は、この道30年以上の大ベテランで、信頼も厚い人でした。

そんな信頼できる整体師の元にある一人のおばあさんがやってきます。そのおばあさんは全国に腰痛改善のために飛び回っているが、いまだにその解決ができないでいたそうです。

どこにいっても原因がわからない。そんなとき整体師の噂を聞きつけ、はるばるやってきたそうです。

そんなおばあさんに整体師は・・・

「大丈夫です。きっと治ります。安心してください。」

おばあさんは、信頼し施術を受けることとなります・・・。

数十分後・・・整体師はこれまでにない、難しい患者だと気づきますが、これまでの実績からプライドもあり、自分が改善できない人はいないとどんどん焦っていきます。すると次第に力も入り、グイグイ手の圧が強くなっていきます。

整体師の思ったように身体が緩まず、効果もあまり出ていない。この整体師もおばあさんの腰痛を改善することができませんでした。そんな現状に腹が立ったのか、この整体師はとんでもない一言を言ってしまいます。

「おばあさん、何かにとりつかれているんじゃない?お祓い行ったら治るんじゃないかな。」

おばあさんは怒りに震えながらこの場を後にしました。。。この施術はジム内で行われていたそうですが、おばあさんはジムのフロントに行き、この日のことをある学生に話をしました。

数時間もかけて飛行機で来たのに、このありさまだと。。。これまでのこと、どこに行っても改善できない苛立ち、すべてをぶちまけるように1時間もの間、フロントに立つ学生に向かって怒りをぶちまけたそうです。

気分も落ち着いたのか、このおばあさんは着替えて近くにとっていたホテルへと帰っていったそうです。

 

次の日の朝、おばあさんが笑顔で来店

次の日、土曜日ということもあり学生は朝からフロントにいたそうです。すると、昨日のおばあさんがきて、笑顔でありがとう!を言われたそうです。

不思議なことに、朝起きると腰痛が改善されていたそうです。昨日は全く変化のなかった腰が朝起きると気分の爽快感とともに、これまで感じたことのないすっきり感を感じて起きれたとのこと。

おばあさんは涙を流しながら学生に感謝をし続け、飛行機で帰られたそうです。

この話は、腰痛を改善するには身体のことだけではなく、心理面でのサポートをすることも重要になるのではないかと思う内容でした。

以前までの腰痛に対する見方は身体のことがメインとなっていましたが、現在ある腰痛に対する改善のガイドラインには、心理面での改善が必要になる可能性があり、ストレスが腰痛の原因に関与することも認められています。

このようなことから、腰痛や身体の痛みは身体の異常だけではなく、脳がストレスなどの影響を受け、身体に痛みとして認知させてしまっているという考え方もあります。アメリカではこのような考えで治療や腰痛改善に当たっている先生が数多くいるそうです。

 

いかに安心させるか

いきなりですが、みなさんががんの疑いで病院で検査を受けるとします。その結果が1週間後に出るとします。

そのとき、先生がこんな言葉を言って検査を待つとします。あなたの身体は1週間でどのようになるでしょうか。

A 、「(暗い表情で) あ~これか。。。ん・・・○○さん、結果は1週間後にお伝えします。」

B 、「(笑顔で)○○さん、おそらく心配ないので安心してください。1週間後に結果をお伝えします。」

もし仮に、何もなかったとします。そうだとしてもこの1週間は何もないはずなのに、身体の感じ方は大きな違いがあるのは想像できるでしょうか?前者であればもしかするとお腹が痛い、○○が痛いというかもしれません。

でも結果が分かってホッとするとそんな痛みも感じないのかもしれません。そうであれば、いかに患者さん、クライアントさんに安心していただくかを考えることも重要なことではないでしょうか。

それがトレーナーのひとつの仕事でもあるように感じます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日お伝えしたいことは、腰痛を改善するためには、身体のことだけではなく、心理面での安心感や緩みを感じることも重要ではないかということです。

実際に今日の記事はある本を参考に書いていますが、現場を通じても心理面での改善は痛みの方だけにとどまらず、現代人にとっては重要なことだと思います。

腰痛だからといってマッサージだけ受けるのではなく、このように脳が痛みを感じ、脳が痛みに関与しているということを感じていただけるとそれだけでも今までの腰痛の見方が変わるきっかけになるのではないかなと思います。

今日の内容が腰痛で長年悩む方のお役に立てるとうれしく思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 腰痛の85%は現在も原因がわかっていない
  • 腰痛改善のためには、身体的・精神的な部分の両面の改善が必要になる可能性がある
  • ストレスを改善するだけでも腰痛が改善することがある可能性
  • 痛みは脳が感じているため、脳を緩めることも重要である

このような内容でお送りしていきました。今日の内容が少しでもお役に立てるとうれしいですね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

仕事中や通勤時にオフィスでしてしまう肩こりや腰痛の原因になる姿勢の乱れについて

片足でジャンプして着地

電車の中では本を読む人もいれば携帯を触る人、新聞を読む人、寝る人、さまざまな人がいますが、最近は特にスマホを使う人が多く、その影響で姿勢が崩れ、電車の中は少し異様な景色が広がっています。

朝から姿勢に意識を向けて座っている人はまれで、ほとんどの人が自分で感じる楽な姿勢をとります。今日は、そんな姿勢と肩こり腰痛との関連についてお伝えしていきたいと思います。

この自分で楽に感じる姿勢が、肩こりや腰痛の原因になっている可能性があります。これは電車の中だけに限らず、オフィスなどでも見かけることで、何気なくとってしまう姿勢が不調の原因になっているかもしれません。

今日はそんな、この姿勢はすれば歪み、身体の痛みや不調につながります、という姿勢を紹介したいと想います。みなさんは、いくつ該当するでしょうか?では早速みていきましょう。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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なぜ姿勢が乱れると肩こりや腰痛になってしまうのか

と、姿勢を見ていくその前になぜ姿勢が崩れてしまうことで身体に痛みやだるさを感じてしまうのでしょうか?

これを理解してから姿勢へと移っていきましょう。

いきなりですが、ボールリングの球をイメージしてみてください。結構重いですよね。約5~6kgあるそうで、これは頭部の重さに近くて、みなさんそれぞれ脊柱の上にボーリングの球を乗せて生活をしていることになります。

もし、このボーリングの球がこのように転がりそうになればどうしますか?

腰痛

転がり落ちてしまえば頭は取れます。でも取れないように筋肉が引っ張ってくれ、その筋肉は緊張します。

これが肩こりの原因です。頭部の位置が自然な位置にあればこの筋肉は引っ張らなくてすむため緊張しませんので、肩こりにならないことになります。

また腰痛も同じように、頭部の位置や上体が崩れてしまうことによって腰部に負担がかかり、それが続くと痛みに変わります。これも姿勢の崩れからくると考えられます。

 

こんな姿勢をしていない?姿勢の崩れをチェック

ついつい楽な姿勢をとってしまうと、とんでもない姿勢になっていることがあります。みなさんは、電車を待っているときや、電車の中、オフィスなどでこんな姿勢をとっていませんか?

電車を待っているとき、片側に体重をかけて待つ

立つ

これもひとつの歪みの原因です。自分はしていないと思っている方も、もしかすると無意識のうちにしているかもしれません。このように立っている人は駅構内で本当に多く見かけます。みなさんはいかがでしょうか?

片側で鞄を持つ

鞄

これは、仕方ない部分もありますが、片側に鞄を持つことも歪みの原因になります。できれば両肩にかけられるリュックのような鞄であれば左右均等に重さがかかり、歪みを軽減してくれます。

壁にもたれながら立つ

立ち方

通勤時は座れない上に満員。少しでも楽に過ごしたいがために壁によりかかるように立つことで楽に感じます。

ただ、よりかかってしまうことで身体は歪んでしまいます。

後ろにもたれるようにだらしなく座る

猫背

これは昨日の電車の中の風景と同じですが、ほとんどの社会人の人は後ろにもたれ、だらしないような座り方をしている人が多いです。先ほどの頭部の話をしましたが、同じように頭部は前方にずれ、この姿勢が原因で肩こりや腰痛になる可能性は高いです。

スマホを触っている

スマホ

眼球と後頭下筋と呼ばれる後頭部の下あたりにある筋肉は密接な関係があるとされています。スマホを触りすぎると暇つぶしになりますが、腰痛や肩こりだけでなく頭痛や目の疲れの原因になることがあります。

脚を組んでいる

これは一目瞭然ですね。

肘をついて仕事をしている

パソコン

肘をついて何か作業をしてしまえば片側に偏ってしまい、身体の歪みにつながります。このような姿勢で仕事 をしていませんか?

真正面にパソコンがなく少し横にずれている

パソコンのおいてある位置が少し横にずれてしまっている場合、その方向に身体は捻じれます。

自分の真正面でパソコンや作業はしたいですね。細かいですけど、これもチェックしましょう。

いかがでしたでしょうか?みなさんはいくつ当てはまりましたか?多ければ多いほど歪みがあり、肩こりや腰痛になる可能性が高いかもしれません。振り返ってみていかがでしか?

 

長時間椅子に座って仕事をしている方へ

長時間椅子に座って仕事をしていると姿勢が崩れることは多くなりますが、仕事に集中しすぎて姿勢を意識し続けることは難しいという方も多いかもしれません。

そういう場合は、30分~1時間に1度気伸びをしたり、深呼吸をしてみることが大切になります。

どうしても椅子に座って仕事をしていると身体は丸くなり、内臓なども圧迫されてしまいます。そうなれば酸素がうまく回らなかったり、肩周りが緊張してしまうことで頭部への酸素量が低下し、ボーっとしてしまいます。

このようなことを気伸びや深呼吸をすることで、ある程度軽減されます。

日頃の姿勢が身体に影響を及ぼしていますが、できるだけ毎日身体を動かすことは身体を健康な状態を保つ秘訣になると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今日はチェック項目としていくつか姿勢の例を書いていきましたが、意外と3つ以上当てはまる方も多かったのではないでしょうか?それだけ自分が楽に感じている姿勢は崩れている可能性があります。

この楽と感じる姿勢が、自然体に近づくことが理想で、そのギャップを埋めていくことで身体の不調も改善されていくということになります。

今日の内容をまとめるとこのようになります。

  • 楽と感じる姿勢=自然体ではない
  • 何気なくとっている姿勢が歪みの原因になっている
  • 頭部は5~6kgあり、この頭部のズレが原因で肩こりや腰痛が起こる
  • 長時間の座業をする場合、30分~1時間おきに気伸びや深呼吸を行う
  • 筋肉が硬くなると循環が悪くなり、身体の不調へとつながる

という内容でお送りしていきました。仕事の前に姿勢を意識することは少し面倒かもしれませんが、姿勢を直すことで筋肉の緊張が和らぎ、身体が楽になってくると気分も上がってくると思います。

常に同じ姿勢で仕事をし続けることは、身体の筋肉を緊張さえ、それが続くことで循環が悪くなり、身体のこれも多くの方がなっている可能性がありますがそうなれば仕事にもやる気が出て、そういうときは仕事もはかどり評価されることにつながります。

身体をいい状態で保つことは、仕事で良い結果を出すためには必須のことなのかもしれませんね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

腰痛を改善するには腹筋、背筋はしない!部分的ではなく全身の筋肉を緩め全体的に整えること

腰痛を改善するには、どうすればいいのでしょうか?筋トレ?マッサージ、それとも整体?さまざまな情報が飛び交う中で本質を見極めることは難しくなっていますが、そもそも腰痛の原因が8割がたわかっていないというのが現状だと言われています。

そんな中で改善の考え方を整理することは難しいのかもしれませんが、現場でも改善したり、反対になかなか思ったように結果が出せていないこともあります。

そんな中で感じる腰痛を改善するには、まず前提として歪みや捻じれのない身体に直すこと。筋肉を緩め、弾力を取り戻すこと。そして忘れてはいけないのが脳の存在です。

痛みと脳の関係は密接であり、切っても切れない関係あります。今日はそんな腰痛を身体と脳という2つの面から改善についての考え方をお伝えしていきたいなと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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なぜ腰痛が起こるのか?

なぜ腰痛が起こるのでしょうか?やはり多い意見としては筋力が弱くなっているから、筋力不足だと言われますが、現場で腰痛の方に鍛える以前に身体を整えることで痛みの改善を見ることができます。

鍛えなくても改善がみられるということは、筋力が弱いから腰痛になるというのは少し安易なような気がします。もちろんそれも原因のひとつになりますが、腰痛=筋力不足という式は必ずしも成り立つとは限りません。

筋力不足が原因でなければどのような原因が考えられるのでしょうか。

腰痛の原因について

腰痛の原因については現在このように考えられています。

腰痛が有訴率第一位(もっとも多い症状)であり、日本人の8割以上が生涯において腰痛を経験している。多くの人々は腰痛を訴えているが、画像診断で異常が認められない場合も多い。異常が認められる場合でも、それが腰痛の原因でないこともあり、腰痛患者の8割は原因が特定されていない(非特異的腰痛)。

Wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B0%E7%97%9B

腰痛の約8割以上の原因が特定されておらず、約2割程度は、以下のような原因であると言われています。

  • 骨折
  • 感染症
  • がん
  • 変性疾患 など

少し言葉的に難しく感じるかもしれませんが、ほとんどの腰痛の原因がこれだ!という風に言えないというのが現状です。クライアントさんからの相談でも、こんな声をよく聞きます。

  • 「病院でもただシップを出されただけで腰痛が一向に良くならない」
  • 「注射を勧められて打ったけど、一時的なものだった」
  • 「整骨院でもマッサージを受けているけど、あまり症状が変わらない」
  • 「ベルトのようなものを勧められてつけているけど気休め程度のもの」

これがリアルな声だと思います。痛みと一生うまく付き合っていくしかないという方が多く、痛いのを前提に生活を送ると考えられています。

このように腰痛改善というテーマに対して、一般的に行われている腰痛への対応はこのようなものになっています。

一般的に行われる腰痛への対応

腰痛の改善を行う際に一般的によく行われているのは、このような方法です。

マッサージ

痛む場所を揉み解し、緊張している筋肉をマッサージして腰痛の改善を行っていきます。

温熱療法

整骨院などでよく行われることですが、痛む場所にホットパックを当て温めていきます。筋肉を温め、血行がよくなることで腰痛の改善になると言われ、温熱療法が行われています。

シップを貼って安静にする

これは病院で診断を受けた方から言われることがありますが、医師に相談したところ特に何も言われず安静にしてシップを貼っておいてくださいと伝えられた経験があるそうです。

貼った直後は冷たく気持ちよく感じますが、痛みの程度に変化はほぼないに等しいという方がほとんどです。

体幹トレーニング

腰痛はインナーマッスルが弱っているから鍛えないといけない。インナーマッスルを鍛えるためには、体幹トレーニングが必要だと言われることもあるそうです。

そもそも体幹トレーニングというものを理解する必要がありますが、インナーマッスルが弱いから腰痛になっていたとして、一般的に行われている体幹トレーニングをしてもインナーマッスルを鍛えられているかどうかは微妙です。

体幹トレーニングについては、こちらを参考にしてみてください。

流行りに流されるな!体幹トレーニングを行う前に知っておきたい5つのこと

体幹トレーニングをするとインナーマッスルが鍛えられる?それぞれの役割と機能について

一般的にはこれらのようなことがされていますが、腰痛の改善にはなることもあればあまり効果を感じていないという方も多くいるのが現状だと思います。

なぜこのような方法では腰痛が改善しないのか?

痛い場所に直接触れると、やっている感、やってもらっている感が出てきます。「ああ、この人は痛いところを適切に揉み解してくれている。」そして一時的にでも良くなれば、それは自分の中で正解のような感覚になります。

少し話は変わりますが、あなたの家の庭に1本の桜の木を育てているとします。その桜の木を大切に大切に育てていましたが、ある日木の真ん中あたりで虫に食われたような穴が開いており、少しつついてみるとボロボロになっていることに気づきます。

ボロボロになっているところは腐っていました。腐っている部分は一部分だったので、そこを削り、穴を埋めるようにネットを張り、周りからは見えないようにしてしまいました。

さて、ネットは見えるものの腐っているところを取り除いたので、もうこの木は健康的になり問題は解決されたのでしょうか?

もしあなたが大切に育てた木を職人がこのようにし、もうこれで大丈夫ですと言えばどう思うでしょうか?僕は「なぜ腐ってしまったのか?」「根本的な原因は何か?」と聞くと思います。

それは大切に育てた木ですし、同じことを繰り返してしまうと次は死んでしまうかもしれない。それだけは避けたい。だから、徹底的に原因を聞き、自分が日頃からできる対応を聞きたい。

  • 雨が降り、その雨の中に有害な物質が入っており、部分的に腐ってしまった
  • 根っこの一部分が腐り、今回のような被害になった
  • 虫が群がり、その部分を食い散らかした

どのような原因で一部の箇所が腐ってしまったのかがわかると、それに対して対応すればいいことになります。それがわからないのに、薬をまきましょう、根っこを切りましょうなどと言われても方法を間違えば腐るかもしれません。

何が言いたいのかというと、腰痛も似ていて痛い部分をどうこうするのではなく、全体を直せば部分も直ります。痛いところは影響を受けたところであって、例えば頭の位置がずれていたり、背中が丸くなっているのであればそこも改善する必要があります。

腰痛を感じるところだけに手を加えるのではなく、全体を直すことが根本的に腰痛を改善するためには必要であり、上記のひとつひとつは部分的なアプローチであり、根本的な改善ができていないがために腰痛が改善しないということになります。

 

僕が思う腰痛改善の考え方

では、腰痛を改善するためにはどのように腰痛を捉えればいいのでしょうか。

痛む箇所が根本原因ではない

上記でもお伝えしていきましたが、多くの場合痛む場所が根本原因となっていることが少なく、そこは影響を受けた部分であることが多くあります。

どういうことかというと、簡単に説明すれば気をつけの状態で立ち、頭を左に傾けます。そして、少し腰を反らせる立つとどこに負担が来るかわかりますか?

実際にやっていただくとわかりますが、左の腰にストレスを受けることが理解できると思います。このように頭部がズレていることも左側の腰へのストレスの原因となり、この頭部のずれが根本原因になることが考えられます。

まず大切なことは、今身体がどのように捻じれたり、歪んだりしているのか、そしてその姿勢の崩れによってどこにストレスを受けているのかを把握することです。それがわかれば、なぜこのように姿勢が崩れているのかを見ていきます。

痛む箇所が原因ではなく、原因は他にあるということがここからもわかると思います。

人間の身体は全体がつながっている

人間の身体というのは全身がつながっています。

例えば腰に痛みが出た場合、そのつながりから見ると・・・

  • おでこの上
  • 後頭部
  • 首の背面
  • 背中
  • モモ裏
  • ふくらはぎ
  • アキレス腱
  • 足底部

バックライン

これらはひとつのつながりがあると考えられ、腰に痛みが出た場合これらの場所もなんらかの影響が出るという考え方です。これがバックラインと言われるつながりであり、フロントラインと言われる身体の前側のラインや、ラテラルラインと言われる身体の横側のラインなどがあり、全身のつながりを現しています。

人間の身体は部分的な重なり合いからできているのではなく、ひとつの個体としてつながりを持った生き物だということです。

このように考えると腰痛改善には部分的なアプローチだけではなく、全体にアプローチする必要があるということがイメージしやすいと思います。

腰痛改善には、全体が直れば部分も直る

上記の理由から、部分的にどうこうするのではなく全体を直せば部分も直ると考え、まず全体の崩れや歪みを直していきます。

すると部分の崩れも改善し、局部へのストレスも改善されていきます。このように考えると腰痛改善もわかりやすいと思います。

全体の崩れを直すためには、筋肉を緩めていくことをしますが、その際に使うテクニックは呼吸をしたり、筋肉に揺らぎを与えたり、気持ちのいい刺激を繰り返し与えていきます。

筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介 でもお伝えしていますが、筋肉を緩めるためにはただストレッチングをするのではなく、さまざまな方法があります。

クライアントさんには“快”の刺激を加えることで“快”の結果が得られますので、痛みを感じることは避けます。常に気持ちよさを求め、筋肉を緩めていきます。

腰痛改善には、部分へのアプローチではなく、全体を直すという考え方で身体調整などを行っていきます。

 

一般的に行われる腰痛改善について

整骨院や病院ではマッサージや温熱療法で対応されるケースがありますが、世の中には腰痛改善とうたったものが数多くあります。実際に使って効果を実感されたものもあると思いますが、中には効果がなかったものもあるかもしれません。

一般的にはこのような方法が腰痛改善として言われています。

局部のストレッチ

腰痛改善5分ストレッチ!などと言われるように、腰痛改善を目的としてストレッチが行われていますが、局部のストレッチを紹介することが多くあります。

例えばこんな感じに・・・

ハムストリングスのストレッチング

ストレッチ

臀部のストレッチング

ストレッチ

体側のストレッチング

ストレッチ

ストレッチングはいつもお伝えしていますが、テクニックとして難しいものになります。適切な刺激を加えることで筋肉も緩めることができますが、ただストレッチをすると筋肉を緩めることは難しくなります。

腰痛改善としては、下半身や腰部のストレッチングの紹介が多いですが、先ほどもお伝えしたように腰痛や痛みについては、人間の身体はつながりを持っているため、局部に目を向けるのではなく全体の歪みや捻じれの改善を行うことが重要だと考えています。

一般的にはこういった局部へのストレッチがよく紹介されています。

 

○○をすれば腰痛が治るという○○

ストレッチもそうですが、雑誌の広告などでよくみかけるのは、〇〇をすれば腰痛は改善するというものです。以下にいくつか紹介していきたいと思います。

アイテム編

インソールなどがこれに当たりますが、履くだけで腰痛改善になるというものです。もし足元の環境が原因で腰痛になっている場合は改善する可能性がありますが、インソールを使うからといって腰痛が改善するという確約はありません。

そもそも原因が違う中でひとつの商品で腰痛を改善するというのは非常に難しいことです。

塗り薬編

塗り薬の中には皮膚から浸透し、患部に効くような塗り薬もありますが、スース―するだけのような商品では一時的に気持ちよさはあるかもしれませんが、なかなか根本的には改善には至らないケースが多いようです。

トレーニング編

先ほども体幹トレーニングについてはお伝えしていきましたが、筋力が弱くて腰痛になっているのであれば鍛えることで腰痛は改善していくと思います。

ただ根本的な原因が筋力ではなく、歪みで起こるケースが多く、腹筋・背筋をするから改善するというのは安易な見方のように感じます。

サプリメント編

関節痛にはCoQ10と言わんばかりに、痛みに効果的と言われているサプリメントがあります。効果がないということではないと思いますが、根本的な腰痛の原因は栄養が足りないところからではなく、身体的なところにあることがほとんどです。

サプリメントを飲む=腰痛改善とはなかなかなりづらいものだと思います。

一般的な腰痛改善をうたっているものにはこのようなものがありました。

 

腰痛改善に忘れてはいけない脳と痛みの関係

これまで腰痛改善の考え方としてお伝えしてきたのは、全体を直すと部分が直るという考え方であり、全身はつながっているということをお伝えしてきました。

これまでお伝えしてきたことはすべて身体的なことでありますが、もうひとつ忘れてはいけない存在があります。

それが、脳です。

痛みはすべて脳が感じているため、この脳が誤作動を起こすと感じる痛みの程度も変わってきてしまう可能性があります。現場での経験を交えて脳についてお話していきたいと思います。

痛みは脳が感じていると理解できた瞬間

以前こんな出来事がありました。腰痛で悩まれていたクライアントさんが新規で来られてすぐのときに起こりました。

十数年腰痛を患っており、どこに行ってもシップを出されるだけ、温めるだけのことが続き、ほぼ諦めかけていたときにIzuru Styleの存在をブログで知り、通われるようになりました。

1時間半ぐらいかけてセッション前に今までの経緯や、痛みの変化などについてお聞きしていました。お話を聞いている中で、気になることが多くありましたが、その気になったということは症状をお聞きしているときは「イテテテ・・・ここが痛みます。」と腰を抑えて痛みを訴えられていました。

ただ、今までの経緯を聞いているときの姿勢が崩れていても、先ほど痛みを感じていた姿勢をとっても痛いとは言わない。また痛みの箇所を確認すると、少し動いた程度で痛みを訴えられます。

最初は気になる程度だったのですが、それを頭に入れて身体調整を行い、痛みの程度の変化をお聞きすると痛みが軽減されたそうです。

痛みはまだ残るものの軽減されたことが久々だったそうで喜ばれていました。ここで脳と腰痛の関係についてお話をし、その日はセッションを終えました。後日セッション後にブロック注射をうちに行く機会があり、そこで腰痛が改善することになります。

痛みを忘れることで腰痛が改善した

2ヶ月ほど通われたとき、立ち方や座り方、歩き方も楽にできるようになり、腰痛も少しずつ改善がみられ、ある日セッションを終えると今までの中で一番腰が楽になった日がありました。

その方はセッション終了後、ご主人さんも腰痛のためブロック注射を射ちに行くとのことで付き添って病院に行かれる日がありました。ついでにクライアントさんもブロック注射を打つことになったそうですが、ここで腰痛が改善することになります。

変えられるときに「もし腰の痛みが感じなくなったらその感覚を味わってみてくださいね。」と言っていました。

注射を射つ前に身体調整を受けているためいつもよりも楽になっていましたが、ブロック注射を射つことで一時的に痛みを感じなくなります。この方はブロック注射をするのが初めてでしたが、このときの感覚がものすごくうれしかったそうで、痛みのない生活を10年ぶりに味わったそうです。

ブロック注射は一時的に麻痺状態になるため痛みを感じなくなるということを理解されていましたが、実はこの話にはオチがありました。実は病院と思って行かれた場所は鍼灸院で、ブロック注射をされたと思い込んでいたのは鍼治療をされただけだったそうです。でもブロック注射と思っていたため痛みを一時的に感じなくなったそうです。

次の日の朝も痛みを感じることなくベットから起き上がることができたそうで、喜ばれていました。痛みのない生活を自分も再びできると自信を持てるようになり、セッションでも身体調整をし、姿勢や動作を改善することで日常生活には支障がないほど痛みが軽減されたそうです。

ストレスと痛みとの関係

現代社会と切っても切れない関係にあるのがストレスがですが、ストレスが溜まると自律神経が乱れると言われています。自律神経が乱れ、交感神経が優位になると痛みについても敏感になったり、関節痛になる可能性があると言われています。

最近では、精神的な部分も腰痛の改善に関与すると言われ、痛みと脳との関係も専門誌などでよく取り上げられるようになっています。

今回のケースは稀だとは思いますが、腰痛を改善するためには筋肉を緩める、姿勢を整えるという他に脳との関係は非常に重要になっていくと思います。

こういった脳との関係も理解していくと腰痛については、また違った見方ができていくのではないかと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。非常に長い文章を最後までご覧になっていただき、ありがとうございます。

腰痛については、一般的に言われている腹筋をするから、体幹トレーニングをするから改善するのではなく、そもそも原因を明確にすることが重要になります。

部分的なアプローチではなく、全体を直すことで部分も直るという考えのもとで身体調整をすることで現場でも改善がみられるケースが多くなっています。

まだまだ課題も多くありますが、うまく改善できていないケースは自分の技量の問題が大半を占めていますので、技術を向上させ続けるために学び続け、実践し続けたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

整骨院に通い続けている方が知っておきたい腰痛や股関節の痛みの改善について

高校時代、野球部に所属していた僕は1年生の頃に腰痛に悩まされて、数多くの病院や整骨院に通っていました。片道2時間もかけて大阪の長居なる病院へ通っていたこともありましたが、痛みは一時的に改善されても継続的な改善には至らず、練習をすれば痛みが増してしまうということを繰り返していました。

そんなある日、1件の整骨院に出会いました。そこにいらっしゃる先生はどこに整骨院やマッサージ店に行ってももまれたり、マッサージをされても痛いのを我慢していましたが、すごく優しいタッチで筋肉を緩めてくださり、気持ちいい時間を過ごすことができました。

その結果痛みが改善されました。

そんな素晴らしい整骨院との出会いは野球部時代の僕にとっては大きな存在でした。現在、パーソナルトレーナーとなって、腰痛や痛みで悩まれている方がスタジオへ来られますが、お話を聞いていると整骨院に長く通われていたり、整体に長く通われていたけど痛みが改善できなかったという方もいます。

またジムやストレッチなどの通っても一向に成果が上がらないという方が多くいます。

今日は、腰痛や股関節の痛みなどを抱え続け、治療院などに通っているけどなかなか痛みが改善できない方に向けて書いていきたいと思います。

痛みが改善される参考になればうれしく思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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股関節が痛くなった原因

先日、あるクライアントさんから股関節に痛みがあるのでみてほしいという相談を受けました。この方は、以前から股関節に痛みがあったそうですが、そのときは整骨院などに通っていると痛みが一時的には改善できていたそうです。ただ、何度も痛みが繰り返しているとのことで、スタジオに相談に来られました。

痛む部分は、股関節の前外側周辺で大腿筋膜張筋と言われる太ももの筋肉周辺に痛みが出だしたそうです。ご本人は股関節の痛みとおっしゃっていましたが、大腿筋膜張筋の緊張が強く、筋肉が非常に硬くなっていました。

痛みが出るタイミングとしては、歩いている際に着地をしたタイミングで痛みを感じるそうで、歩き方を見てみると、痛みが出ないように恐る恐る着地をするような形となっており、膝が曲がり、地面をつつくような形で着地をしており、このときの刺激が大腿部周辺の緊張となっているように感じました。

この方の股関節の痛みの原因は大腿部の緊張から起こっているもので、歩き方が原因だと考えました。

 

股関節の痛みへの対応について

この方の場合、大腿筋膜張筋の緊張を緩めることが痛みの改善となりましたが、全身の歪みをあったため身体調整で全身の歪みを改善し、歪みを直していきましたが、筋肉を緩めると痛みが改善しており、安心されていました。

痛みがある場合、よく筋力の問題が指摘されがちですが、この方のような場合筋力が弱いから痛むのではなく、痛むような身体の使い方を続けることで局部に刺激を受け、筋肉が緊張し痛くなってしまいます。

ですので、痛くないような身体の使い方をすることで根本的な痛みの改善をすることができました。

基本的な流れとしては、痛みの原因を探り、会話の中から原因となることを探し、その原因を仮定しその原因に対応する形でセッションを進行させます。多くの場合、身体調整などに移っていきます。そして、全身の筋肉を緩め、自然体に直し根本原因と考えられる姿勢や動作の指導に移っていきます。

痛みによって対応も変わりますが、この方の場合はこのような流れでみていきました。

 

治療院に通ってもなかなか痛みが改善しない理由

高校時代に整骨院で腰痛を改善していただいた経験がありますので、素晴らしい技術をお持ちの柔整師の方もいらっしゃると思いますが、相談に来られる方の多くが一時的には痛みが改善するが良い状態が続かないということを言われます。

このようなことはなぜ起こるのでしょうか?実は、筋肉を緩めたり、電気治療をしているだけでは一時的に痛みの改善はできたとしても、その痛みは時間の経過とともにまた出てきます。

それは根本的な原因の改善ができていないことから起こってしまいます。例えば、この方の場合、お話や実際の動きの中で歩き方が原因で痛みが出ているということがわかりました。

身体調整で全身を緩め、歩き方の改善を行うことで痛みがなくスムーズに歩けることを感じていただきましたが、この際に歩き方の指導をせずに帰っていただくとまた歩き方に問題あるため大腿部は緊張し局部に刺激を受け、時間とともに痛みが出てきます。

この根本的な動作の指導をしない限り痛みの原因は改善できていないため、時間の経過とともに痛みが出てきてしまうということです。ですので、繰り返しどこかへ通っているけど、痛みが改善しないという方はこのような根本的な改善ができていない可能性があります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。結果的に全身の筋肉を緩め、原因である姿勢や動作の改善を行うことで痛みの改善はできていきます。ただ、10の痛みが1日で0になることはなく、10→9、9→8というように段階を踏むように痛みが改善していきます。

もちろんトレーナーという立場でありますので、痛みがあるからなんでもみれるということでもなく、医者の診断が必要になり、そこで運動などの許可がおりている方に対して対応することができます。

トレーナーとしての立場を守りつつ、自分ができる限りの範囲で痛みで悩んでいる方の対応ができればと思っていますし、今日の内容が痛みで悩み続けている方の役に立てればうれしいと思います。

では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 痛みの原因は、クライアントさんから引き出すお話の中にヒントがある
  • 筋肉を緩めただけでは一時的な痛みの改善に留まってしまう
  • 痛みの改善は、根本的な姿勢や動作の改善も必要になる
  • 身体調整で自然体に直し、根本原因である姿勢や動作を改善することで痛みを改善できる
  • 10の痛みが0に激減することは少ないが、10→9、9→8という小さな改善のステップを踏む
  • トレーナーは医者ではないので、治すことはできないが、直すことで痛みを治すという考え方

このような内容でお送りしていきました。痛みについては少し難しい問題ではありますが、痛みのない生活が送れることはどれだけ幸せなことかは、痛みが改善できると感じるものであり、痛みがない生活を送り続けているとそのありがたさも忘れてしまったりわからなかったりします。

1人でも多くの方が痛みのない生活に近づけるようにお役に立てれればと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。