体重管理

ダイエット成功例から見るー16kgできた食事の摂り方について

ふくらはぎの内側が太くなる原因と3つの改善方法

世の中で需要がなくなる気配がないダイエットですが、そもそもダイエットとは糖尿病患者のために生みだされた食事療法でした。それが年月が経つにつれて、健康のためにと扱われてきたものが、方法を間違え不健康になる人まで現れ始めました。

ダイエットの本質はどこへ行ったのでしょうか。今は健康というよりも、一つの流行りとなり、美容や見た目のために行うものとして認識されていることが多いと思います。

これまで流行ってきたダイエット方法には、極端な方法が多く、それぞれを否定するつもりはありませんが、極端すぎるが故に一時期の流行り廃りが激しすぎる傾向があり、○○ダイエットのあとは○○ダイエットというように、すさまじい速さで流行りが移り変わっていきます。

最近は単品ダイエットや炭水化物を一切摂らない炭水化物抜きダイエットなるものが流行り、世界でも認められた日本食の代表でもあり、健康のために欠かせない存在のお米がさけられる傾向があります。

今日はお米も食べ、炭水化物も食べ、食品に制限をかけることなく9ヶ月で-16kgのダイエットに成功したクライアントを例に、特別に許可をいただき食事の提案や、ダイエット時に気をつけたいこと、注意することなどポイントをまとめていきたいと思います。

ぜひこれを読むだけではなく、実践に移していただきたいというのが一番お伝えしたいところです。では早速本題にまいりましょう。

こちらの内容も参考にしていただければと思います。

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ダイエットという言葉の意味

嫌というほどこの言葉を聞いていると思いますが、まず最初に今日の内容に移る前に、ダイエットいう言葉について共通認識を持っていただきたいと思います。

先ほどもお伝えしていますが、ダイエット【diet】という言葉は、食事療法という意味があり、運動をすることや筋トレをすることも含まれることもありますが、基本の意味としては食事療法という意味です。

ダイエット(diet)とは、規定食という意味である。

  1. 人や動物や共同体が習慣的に摂る食品のこと。
  2. 健康のため、美容のため、肥満の防止(や解消)のため、食事を制限すること。

引用:Wikipedia

ここからもわかる通り、ダイエット=食事だということを改めて認識していただきたいと思います。

 

どうすればダイエットは成功するのか?

おそらくこの記事をご覧になっている方は、これまでにも何度もダイエットに挑戦され、幾度となく失敗を重ねてきた方だと思います。

どうすればダイエットに成功するのでしょうか?

振り返ってみていただきたいのですが、これまでしたダイエットの中で食べる種類を制限せずに体重が減った方はいるでしょうか?おそらくいたとしても少数のように思います。

実際に、今日ご紹介するクライアントの場合、食品の種類に関しては一切制限を加えませんでした。何を食べてもいいと伝えたが、○○は避けようなどとは言いませんでした。ただ誤解をしていただきたくないのは、どれだけ食べてもいいという表現ではありません。

ここでの話はどうすれば体重が減るのか?ということです。大きな目安としては、以下の通りです。

消費カロリー>摂取カロリー=体重減少

簡単に言えば、食べる量よりも消費する量が多ければ体重は落ちるということです。これは理解されている方も多いと思いますが、ここから実際どのようにダイエットをしたのかをすべてご紹介したいと思います。

 

ダイエットを成功に導く現状の把握

今日ご紹介する方は、身長150cm、体重62kgからスタートした女性です。

まず行った質問が以下の通りになります。

  • なぜ太ってしまったのか(原因)
  • いつからどのくらい太ってしまったのか
  • その時の食生活や生活習慣、生活のリズムはどのようなものだったか
  • 運動はしていたか、仕事はどのくらいしていたか
  • 現在の血圧、体温の把握

これらを聞くことで、太ってしまった原因がはっきりと見えてきて、改善点が浮き彫りとなりました。

大きな原因に運動不足と賄い

この方の職業は、お寿司屋さんのホールでの仕事。9:00~21:00が基本の勤務時間であり、ほとんど休む時間もないほど忙しくされていました。

そのため、運動するよりも家に帰って寝てまた仕事というサイクルが続き、昼休みや夜もご飯を食べる時間がないほど忙しいため、賄いを食べるペースも早いけれども、内容はお寿司屋さんだけあって、豪華でした。

  • チラシ寿司
  • 巻きずし
  • だし巻き卵
  • 刺身の切れ端
  • てんぷら
  • 赤だし
  • ※仕事の合間にお菓子や握り寿司をつまむ

このような内容で、間食も多く夜の賄いも仕事が終わってから食べるため22時近くなることもあったそうです。こういう生活をしているとみるみる体重は増えていき、最終的には62kgになったそうで、ここからセッションを申し込まれました。

食事は飲む感覚

これだけ忙しいと食事中に何を食べたかも覚えていないこともあったそうで、それ以上に噛むということをすることさえ時間の無駄と感じていたこともあったそうです。

体重だけではなく身体のいたるところに不調が出だした

体重の増加もそうですが、このような食生活をしてしまってからは身体が重くなり、肩こりがひどくなり、腰痛や膝の痛みも感じるようになったそうです。また疲れやすくなり、身体のだるさを感じないときはないぐらいになっていたそうです。

僕自身も1年半ぐらいまでに増量を目的に食事量を増やしたことがありますが、そのときに身体の不調を感じていました。

食べ過ぎは自律神経のバランスを崩してしまい、体重は増えましたし、身体も大きくなりましたが体調不良に悩まされることも増えました。

この自律神経のバランスの乱れと身体の不調には関係があり、がんなどの病的なこともつながりがあると言われています。そのため過度に何かを取り組むことは身体に負担になりますので、何事も計画的に行うことの必要を実感しました。

 

ダイエット成功を目指し取り組んだ意識改革と習慣の変化

目標設定

まず取り組んだのは、無理のない範囲での目標設定です。この方の場合、半年で10kgのダイエットを目標として設定しました。

1口20回を意識する

目標が設定できると、次に変えていったのは食事の中から何を減らすのか、ということではなく、1口食べると20回噛むということを意識してもらいました。

これは、噛むことによって満腹中枢が刺激されより早く満腹を感じるようになるため、減らす意識を持たずして自然と食べる量が“減った”という感覚にするために行いました。

これを1週間意識してすごすことで、不思議と1週間で0.9kgのダイエットができました。噛む回数を増やすことで、結果的に食べる量が減り、ここから順調に体重は落ちていきます。

1ヶ月で3kgのダイエットに成功

まず目標設定と噛むことを意識させることで、順調に開始月を超えたので、次に食事の内容を少し変化させていきました。それが以下の食事です。

  • お寿司
  • おかず
  • 刺身数切れ
  • 納豆
  • サラダ
  • 味噌汁

基本的にベースは大きく変えず、和食中心で栄養面も考えご飯、主菜、副菜、汁物という形をとりました。ただこのときの食事は、お寿司を減らし体重の変動を見ていきました。

そしてこの時期あたりから身体を慣らしながらウォーキング、ジョギングをスタートさせました。

食事では極端に減らし、単品にしなくても体重は落ちるということを伝え意識させていきました。そして、運動習慣をつけるために、無理のないようなペースからスタートし、これが後に趣味へと変わっていくきっかけとなります。

結果的に1ヶ月目は-3kgという結果となりました。

1ヶ月目のまとめ

1ヶ月のポイントをまとめると以下の通りになりました。

  • なぜ太ってしまったのかという原因の把握
  • 改善点の理解
  • 目標設定
  • 1口20回噛む習慣作り
  • 食事の変化
  • ウォーキングやジョギングの開始

これらは1ヶ月の中でも様子をみながら導入し、あまりストレスを感じない範囲で調節をしていきました。

 

ダイエット2ヶ月目から人間が持つ3つのサイクルを考え導入

1ヶ月目の朝食は、パンやご飯を食べたりしていましたが、2ヶ月目からはフルーツをとっていただくようになりました。

  • りんご
  • バナナ
  • みかん、オレンジ
  • キウイフルーツ 等

できれば柑橘系のフルーツを勧めていましたが、そこは強制せず好きなフルーツをとっていただきました。これは人間が持つ3つのサイクルを意識してこのようにしましたが、3つのサイクルとはこのような時間帯になっています。

  1. 4:00~12:00・・・排便の時間
  2. 12:00~20:00・・・栄養の取り込み(食事)
  3. 20:00~4:00・・・栄養の分解・吸収

4:00~12:00までは排便の時間

人間の体内は3つのサイクルがあるといわれており、その1つ目の時間帯が4:00~12:00までの時間。この時間帯は排便の時間といわれており、3つ目の時間帯で準備された排出物を体外に出す時間といわれています。

そのため、この時間帯に食べ物が入ってきてしまうと栄養の取り込みがメインとなってしまい、排便がしづらくなります。その結果、便が体内に溜まり、腐敗することでおならが臭くなったり、ガスがたまります。

それを避けるために、朝はフルーツなどの軽食とし、慣れると朝食は抜きというふうにしていきます。

12:00~20:00までに食事を済ませる

栄養の 摂り込みの時間として設定されているこの昼から夜の時間帯にかけて食事をし、基本的には上記のような食事を続けました。

ここで少し意識してもらったことは、仕事の都合もありますので20時までに食事を終わらせるということは毎日できるわけではありませんでしたが、できるだけ20時までに終わらせるように職場にも協力していただき、生活のリズムを作っていきました。

以前あった間食をできるだけ控え、どうしても空腹が耐えられないときはフルーツをとってもいいということにし、間食の変化をしていきました。

20:00~4:00までは栄養の分解、摂り込みの時間

この時間帯では、栄養が摂り込まれ、排便の準備をいくとされていますので、基本的には食事は摂らないようにしました。

食事の時間が早まったこともあり、仕事上がりに時間も確保しやすくなったため、少しウォーキングやランニングを増やしていきます。すると、これがよかったのは、夜景がきれいなところが近くにありそこを見るとリフレッシュにもなったそうです。

ストレス解消も兼ねていくこともでき、気分もすっきりすることがわかったためここからストレスを抱えることなく自然と運動量が増やせたことにつながりました。

自律神経について

ここまでの内容で気づいた方もいたかもしれませんが、この女性の場合いわゆる筋トレをしておらず、筋肉をつけようとはしませんでした。その理由は、この方は仕事でストレスが多く、暴飲暴食が続いていたため、自律神経が乱れていると感じていました。

体温や血圧からもその様子が伺えました。

自律神経といっても聞いたことはあるけど、具体的にどのようなものなのかわかりづらい方のために、こちらを参考にしていただきたいと思います。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、これらは天秤のようにバランスを取り合うことで身体の状態を一定に保ることができています。交感神経が優位になってしまう理由としては、ストレスが多いときなどがあげられ、人間関係、働きすぎ、悩みなどが原因で優位になるといわれています。

交感神経が優位になると、低体温になり疲労感や倦怠が増し、痛みを感じることもあり、臓器の機能低下が起こり代謝が下がるといわれています。

逆に副交感神経が優位になると、これも低体温になり、循環障害になり、自律神経のバランスをとろうと身体が興奮し血圧を上昇させます。結果興奮するように働き交感神経が優位になってしまう可能性があるといわれています。

このようなそれぞれの働きやバランスを崩すことで身体への影響があるといわれています。ストレスが多い状態で開始しているため、筋肉を増やす目的で鍛えてもいいと思いますが、この女性の場合、先に体液の循環の改善や自律神経を整えることで代謝を元に戻すことの方がある意味即効性があると感じ鍛えませんでした。

代謝は筋肉が増えれば高くなりますが、ストレスが多く筋肉が硬くなっている方の場合、縮んでいることが考えられます。

こういう筋肉を緩ませると膨らみ、弾力が出てきます。男性の場合、見た目を大きくしたいという方もいると思いますが、この方の場合筋肉をつける、肥大させるという中身のことと、緩ませて膨らませるという2つの面で筋肉を捉えていきます。

ダイエット目的の方もこういう視点でトレーニングを見ていけば、必ずしもダイエットを目的としている方は筋肉をつけなければいけないということにはなりません。

継続的な結果を得るためにもこういう視点を持つことも大切になるのではないでしょうか。

筋トレをしない理由

個人的な考えとしては、筋肉をつけて代謝を上げることはいいと思いますが、筋肉は作られるのに約2~3ヶ月かかるといわれています。でもストレスなどによって下がった代謝を上げようとするのは、循環の改善と体温を上げることで代謝を上げることができます。

このように考えると、ストレスが多い人が筋トレをして筋肉を硬くしてしまうと循環が悪くなり、この時点での代謝は下がるとまでは言わずとも向上はしない。そう考えると鍛えるというよりも筋肉を緩めたほうがいいと判断し、この女性については筋トレをせず、筋肉を緩めるエクササイズを選択しました。

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ウォーキング中の筋肉への揺らぎ

筋肉を緩めるために、セッション開始時からウォーキング時のどこかで肩を上下させたり、腕をぶらぶらさせたり、リラックスして歩いていただくようにウォーキングを指導すると、筋肉が緩んで身体が軽くなってきたそうです。

筋肉は伸ばすだけではなく、ゆらすことによって緩んでくれます。ウォーキング時にリラックスできることで腕も脚も緩んでいきます。

2ヶ月目のまとめ

2ヶ月目のポイントを下記にまとめてみました。

  • 朝はフルーツ、または食べないということを開始
  • そのほかは1ヶ月目の食事内容を継続
  • 3つの体内サイクルを考え食生活を変化させた
  • ウォーキングやランニング時間を増やした
  • 鍛えることはせず筋肉を緩めて代謝の改善を図った

このような変化を出し、2ヶ月目は2.3kgのダイエットに成功し、2ヶ月間で5.3kgのダイエットができた。

 

ダイエット開始3ヶ月目以降の動き

実はこの女性は3ヶ月目からもこの習慣がきちんを継続でき、ほとんど内容が変わらず、そのまま減り続けていった。とは言うものの全く何も変えなかったのかというと少しずつ変化はつけた。

当然体重が落ちると基礎代謝は下がるので、それに伴って食事の量や運動量に変化をつけました。

この女性の素晴らしかったところは食事や運動など決めたことを、意識的にやろうと思わなくても自然と楽しみながらできたところです。

改めて食事のイメージをつけやすいように、このような食事の意識をもって取り組んでいました。ぜひみなさんも参考にしていただきたいと思います

  • ご飯(白米)1膳
  • 主菜(日よって変わるが基本は魚)
  • 納豆
  • サラダ(生野菜を多めに)
  • 味噌汁

これを軸として、おかずを変えたり、味噌汁の具材を変えたりとバリエーションを持たして、あまり固定しない。もちろん、みなさんがされる場合、これだけうまくいかないこともあると思いますので、基本の食事として捉えていただきたいと思います。

3ヶ月目以降の体重の推移をみていただきたい。

  • 3ヶ月目:-2.1kg
  • 4ヶ月目:-1.9kg
  • 5ヶ月目:-1.7kg ※目標達成(この時点での体重51kg)
  • 6ヶ月目:-1・4kg
  • 7ヶ月目:-1.5kg
  • 8ヶ月目:-1.2kg
  • 9ヶ月目:-0.8kg
  • 合計:-15.9kg

このような形で体重が減り、半年で10kgのダイエットを目標に掲げていましたが、5ヶ月目でクリアし、9ヶ月間で約16kgのダイエットに成功しました。

3ヶ月目以降につけた変化

主な変化とすれば、食事が固定的になりがちだったので、少し崩してもいいということをお話しました。というのは、お菓子やアイスなどを一切摂らないように意識していたそうで、それもある程度の範囲であれば食べてもいいということをお伝えしました。

それがストレスにならないのなら言わなくてもよかったのですが、少しストレスを感じていたのであえてそういう言葉だけをしました。

3ヶ月目からも体温が下がらないように身体を温めることや、循環の改善のために筋肉を緩めたり、関節運動によってポンプ作用をおこし体液を流したりということを継続的に行っていきました。

これがこの女性のダイエット成功例です。期待していたほど特別なことはなかったと思いますし、至ってシンプルな内容だったと思います。特別何かを制限するわけでもなく、その方が今どういう感覚でダイエットに取り組んでいたり、身体はどのようになっているのかに合わせて行っていきました。

覚えていきたい体重管理の方法について

まとめに入る前にひとつみなさんにこれだけは覚えておいてほしいことがあります。それは体重の管理方法。あくまでも参考ですが、1日での体重の変動は前日の食事量、水分量、残便量によって大きく影響を受けるためあまり正確ではない。

そのため正確に体重を管理する場合、以下の通りがわかりやすくより正確で、しかも食事による気分の上下動も防げるようになります。その方法がこちらです。

日曜日から土曜日まで、朝一番の体重を記録します。

  • 日:60kg
  • 月:60.2kg
  • 火:60.1kg
  • 水:59.8kg
  • 木:59.5kg
  • 金:59.1kg
  • 土:60.4kg

このような1週間の体重の推移だったとします。この1週間の平均体重は、59.9kgと出ます。

次の週も同じように毎日測り、平均体重を出します。すると、前の週と比べて体重が減っているとします。すると、この1週間の食事はマイナスになる食事だったということでダイエットできていると判断できます。

逆に増えていれば食事を見直す必要があります。このように見るとわかりやすく、1日1日の気分のむらも少しは変わってくると思います。

この体重管理方法はわかりやすいので、ぜひみなさんにも実践していただきたいと思います。

 

ダイエット方法が重要ではなく、個人に合った方法を選択する

ダイエットを成功させるためには、〇〇方法を実践すれば・・・という決まったパターンがあるということではありません。あくまでもここでも紹介している方法は一つの例であり、参考にはしていただきたいと思いますが、読者の方はそれぞれに合ったダイエット方法をみつけていただくことが成功法だと思います。

  • 職業
  • 私生活
  • 趣味
  • 食生活 など

さまざまなことを考慮し、ご自身に合ったこと、ダイエット方法を選択することで、みなさんが望む身体に近づいていくと思います。

非常に矛盾することを書いているかもしれませんが、これが本当のダイエット方法になります。

最近では特に糖質制限について勧められていることが多くありますが、こういう流行りの方法もメリット、デメリットがあり、そこを取捨選択することも重要です。

では、最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。

 

まとめ

今回ご紹介した理由は、今流行りのダイエットとはいかに食べるものを減らすか、そして短期的にそれが実現できるのか、ということが流行っています。

ダイエットというのは、一時的な効果だけでいいのかというと、みなさん「いいえ」と答えられると思います。ダイエットは一生するものであり、自分という身体は死ぬまで一緒です。

そう考えると、焦る気持ちもあると思いますが、自分の生活習慣を無理なく変えるために、ひとつひとつ丁寧にこなしていくことも重要なのではないでしょうか。

食べることが好きだからこそ食べて、その中でうまく調整をすることが重要ですし、そもそも太ってしまった原因があると思いますので、その原因を見つめたうえでダイエットに取り組むことで結果も大きく変わってくると思います。

大切なことはいかに自分に合ったものをするのか、そして上記のような知っているようなことをいかに続けるのか、当たり前のように自分の習慣に落とし込むのかということが重要な気がします。

今日の記事が少しでもダイエットをしている方のお役に立てればうれしく思います。

では、最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 9ヶ月で16kgのダイエットに成功した理由は生活習慣の変えること
  • ダイエットは、なぜ太ってしまったのかなど現状を知ることが重要
  • 太ってしまった原因がわかるとそれにアプローチをする
  • 人間の身体には3つのサイクルがあり、排便・栄養の取り込み・分解、吸収と分けられる
  • 噛むことで満腹中枢が刺激され、自然と食べる量は減る
  • ダイエットの基本は消費カロリー>摂取カロリーという関係

このような内容でお送りしました。

少しでも参考になればと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

食事制限しすぎると体重が減らなくなる理由

ダイエットの基本的なことは、ダイエット経験者であればほとんどの方は知っている、または一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。食べなきゃ痩せる、そんな当たり前のことを頭で理解していても実際に食事を制限し始めるとそれがなかなか難しく、継続できない、実行できない方が多くなっていきます。

そんなことがすんなりとできれば元々ダイエットで悩むこともありません。それができないからちょっとでも楽にダイエットできる方法にひかれてしまい、結局それも長続きせずダイエットに失敗。

でも、やっぱりダイエットしてきれいになりたい。健康的な身体を手に入れたい。そんな気持ちと現状にやきもきしている方も多いと思います。

そういう気持ちになると、もう食事制限という前に食べなきゃいいや。という安易な発想で、少し量を減らしても食欲がおさえられないから食べないという極端な行動にできることがあります。

それで体重が減ればいいですが、人間の身体は不思議で食べる量を極端に減らしても体重が減らないということが起こります。このようなことがなぜ起こるのでしょうか。

今日はそんな食事制限をしても体重が減らなくなる理由をお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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ダイエットの基本

ダイエットの基本といえば、ご存じの方も多いと思いますが、復習の意味を込めて確認をしていきましょう。またダイエットのことをまだ知らないという方はぜひ覚えておきたい内容です。

まず大きく言えば、ダイエットの基本はこちらです。

消費エネルギー>摂取カロリー=体重減少

消費するエネルギーが摂取するエネルギーを上回れば、体内ではエネルギー不足状態に陥り、体重が減少するという反応が起こります。

ダイエットは以下の考え方が基本です。

  • 運動をして消費カロリーを増やす
  • 食事制限をして摂取カロリーを減らす

これらをバランスよく、もしくは個人によって変動させうまく調整することでダイエットは成功することになります。ここで言う食事制限というのはただ食べないということになってしまうダイエットは成功しづらくなります。

ざっくりといえば、不足分のエネルギーを出すことで体重が減るということになります。ですが、その前提として “健康的に” という言葉が添えられ、極端な食事制限をしないようにしたいものです。

 

食事制限は必ずしも必要ではない。ダイエットによって何を減らしたいのか?

ダイエットというのは、何をどうする目的で行っているでしょうか。多くの方が“体重”と答えるかもしれませんが、ここでも何を目的にするかによって異なることが出てきます。

  • 体重を落としたいのか?
  • 脂肪を落としたいのか?

これら2つの目的では、消費するカロリーに違いが出ます。

  • 体重1kgの減量=約7000kcal
  • 脂肪1kgの減量=約9000kcal

体重を落とす場合と、脂肪を落とす場合の不足分はそれぞれ異なり、脂肪組織を減すためには、1g9kcalの不足が必要になります。実際に何を減らすのか、目的によって調整するカロリー数が異なるため、何を減らしたいのかという目的を明確にすることも必要になります。

またカロリーだけではなく水分量の問題も出てきます。これまでクライアントさんへの指導で経験したことは、水太りで体重が増加しており、このような場合サウナやお風呂に入って余分な水分を出すことでうまく体重が減るということもありました。

ダイエット=食事制限という意識が強すぎると、ただ食べ物を減らすという発想になってしまいがちですが、なぜ太くなってしまったのかを理解することでその方法を導き出すことができます。

食事制限をしてカロリーをという見方だけではなく、水分などのことも考え、自分が目指すところへ行くためには何をどう減らせばいいのか、もしくは増やせばいいのかを見ていくことが重要になります。

 

食事制限をしてどのくらい減らすことを目標としているか?

体重をどれぐらい落としたいのか、またはどのくらいの期間をかけて落とすのか、によって調整するカロリー数も変わり、食事制限が必要なのかどうかということも変わってきます。

例えば、1ヶ月で体重を1kg減らそうと思うと、7000kcalの不足を出すので、

  • 7000kcal÷30日=約235kcal

となり、1日では毎食ご飯を半分にするとか、1食ご飯を半分にし、30分程度のウォーキングに行くとか、運動することでこの数値が達成でき、これを毎日すると目標が達成できるということになります。

1ヶ月で体重を2kg減らそうと思うと、倍になります。

  • 14000kcal÷30日=約470kcal

という計算になり、1日に470kcal分の不足を出す必要が出てきます。このように、目標の数値、それを達成するための期間を設定することで1日にする具体的な策が調整できますので、こういう目標を設定することは大切です。

ただ、ダイエット方法にもいろいろありますし、カロリーを計算せず食事内容を変化させることや、朝食を抜いて野菜中心の生活にするなどさまざまありますので、性格に合うもの、継続しやすいように自分なりに調整することが重要なことだと思います。

 

どのくらいの食事制限を行うべきか?

目標などによって、1日で行うことは変わってきます。ただ、ダイエットを早く成功させたいからといって、極端に食事量を減らしてしまうと、女性の場合無月経や骨密度の低下などが起こるといわれています。

またホルモンのバランスが崩れてしまうことで、イライラしたり精神的な影響も出る可能性があるため、食事制限のしすぎには注意が必要です。では、どのくらいの食事制限であればそれらの影響が出ず、健康的なダイエットができるのでしょうか。

カロリー制限のひとつの考え方があり【Energy Availability】というものです。

どういう意味なのかというと、これはトレーニングや運動以外の生活で利用することのできるエネルギーという意味です。

マラソン選手などは、体重と記録に関係があるといわれ、大会が近くなると食事制限をし、減量する選手がいます。その際に、活動量が多いマラソン選手が過度に食事制限をし、カロリーの不足を出すことによって、無月経になりホルモンバランスを崩してしまうことで骨密度が低下してしまうということが起こります。

このようになるのを防ぐために、どこまでカロリー制限すればいいのかという目安を作ってくれるのがこの【Energy Availability】という考え方です。

■具体的な計算方法

  1. 体重60kg、体脂肪率20%の女性、除脂肪体重48kg
  2. 摂取カロリー1800kcalに制限
  3. 1時間のトレーニングで500kcal消費
  4. 1800kcal-500kcal=1300kcal
  5. 利用可能なカロリーは、1300kcal÷48kg=27kcal/kg FFM

    ※一般の方であれば、3・4は式から外れます。

このように   に入る数値が30以下であれば減らしすぎになりますので、この数値が30を切らないようにします。

これがひとつの考え方としての摂取カロリーの出し方となります。

 

食事制限をしすぎると体重が減らなくなる理由

現代でクライアントさんのダイエットについて観察していると、まれに食事制限をしても体重が減らない方がいます。

食事制限をしてカロリーも制限されているのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

このヒントが著書:ジムに通う人の栄養学(著者:岡村浩嗣)から引用してご説明していきます。

食事制限をしすぎると体重が減らなくなる理由としては、消費エネルギーの違いが言われています。

食事制限による変化:24時間の消費エネルギーの違い(kcal/日)

  • 少食:約2000kcal/適量:約2200kcal

食事制限による変化:睡眠時の消費エネルギー(kcal/日)

  • 少食:約1500kcal/適量:約1600kcal

食事制限による変化:自発的運動による消費エネルギー(kcal/日)

  • 少食:約150kcal/適量:約250kcal

食事制限

著書の中のデータを引用して作成していますが、食事制限をしすぎ少食になるとエネルギー消費量が少なくなり、省エネ体質となっているのがわかります。このような状態で少し多めの食事を摂ってしまうとため込みやすく、消費しづらいので、“太りやすくなっている”ともいえます。

食事制限をすぎると、単純に減らしたからといって体重が落ちるのではなく、消費エネルギーも一緒に落ちるため食事量が減っても体重が変わらないということが起こります。

そのため前出のクライアントさんの場合、このような状態になっていた可能性があります。そのため後に食事量を増やすと体重が落ち始めたということがありました。

これからもわかると通り、食事制限をしすぎることは気をつけるべきことでもあります。

 

どのような食事をすればいいのか?

多くの方がこの課題に悩んでいると思います。どのような食事をすればいいのか?基本的にはあまり決まりはないと思っています。

一般的にはバランスのいい食事を、といいますがバランスのいい食事とは何を指すのでしょうか。ひとつの目安としては、栄養を揃えるという考え方があります。

その基準となるのが、厚生労働省が発表していると食事摂取基準 2010などです。この基準を満たすような食事をするというのが、ひとつのバランスのいい食事ということになるのではないかなと思います。

また栄養的なバランスを整えるために、主食3:主菜1:副菜2という食事を心がけると、栄養素のバランスとして望ましくなるといわれています。

上図はご飯とから揚げのみの食事で、栄養素的には不足しているところがほとんどであり、すべて推奨されている数値に届いていません。

食事制限

こちらは、主食、主菜、副菜、果物、乳製品を揃えた栄養素で、栄養素としては大方1食の目安をクリアしています。

これに実際の食事を当てはめてみるとこのような感じになります。

レシピ

野菜メインの食事であり、具だくさんの味噌汁とご飯が軸となり、サンマのかば焼きを作っています。

あとはここに乳製品や果物を加えると栄養的には、1食で必要とされる栄養素はバランスよく摂れることになります。

このように、栄養素的に食事を考えるとこのようになります。ひとつの目安として、ごはん、味噌汁という軸を作りそこに野菜などの副菜を用意するとようなイメージだとバランスよく栄養を摂取できるようになります。

またご飯は白米になっていますが、玄米などにするとビタミンやミネラル分が豊富ですのでさらに栄養価は上りますので、そういった精製されていないものをとることも大切なことだと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。このように一般的にはダイエット=食べないだとか、ご飯はダメというようなイメージが定着しつつありますが、実際には栄養素を考えるとお米を食べることは重要なことです。

それで太るかというと食べ過ぎなければ太ることはないですし、健康食品だって食べ過ぎれば太りますし、不健康になります。上記のような食事は慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、まずはご飯と味噌汁というところから始めてみてはいかがでしょうか。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • ダイエットの基本は、消費カロリー>摂取カロリーの関係
  • 体重、脂肪、どちらを落としたいのかによって必要なカロリー数は異なる
  • 体重=7000kcal、脂肪=9000kcal
  • 食事制限をしすぎると、それに見合って消費エネルギーも下がる
  • 除脂肪体重1kgに対して30kcal以下にならないようにすること
  • 食事は、主食3:主菜1:副菜2の割合で考えると栄養的にはバランスが整う

このような内容でお送りしました。今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。