
アメリカでの乳癌(がん)発生件数は低下してきていますが、日本では真逆のことが起こっており、年々乳癌になる方が増えています。
この原因は何か?書籍を読んでも、根本的な原因がわかっていない癌は、さまざまな意見が言われています。だからこそ、現状を見続け、そこから得られる情報で判断をしていかなければいけません。
癌について学び続けることで、少しでもトレーナーとしての立場でもお役に立てることがあると信じ、セッションに臨んでいます。今日は癌の再発と、向き合い方についてお伝えしていきたいと思います。
[clink url=”http://izuru-style.co.jp/gan-food”]
[clink url=”http://izuru-style.co.jp/cancer-session”]
癌になった方は再発の怖さと向き合わなければいけない
最近は過去に癌になり、手術した方と話をする機会が何度かありました。そこでお聞きしたことは、手術から3年たっても再発の恐怖と向き合う生活が続いているということをお聞きし、手術をしてからがある意味スタートなんだと感じました。
人間の体内には常に癌細胞が存在し、それらが表に出てこないのは、身体の免疫機能が働き、常に癌が悪さをしないように見張り、除去してくれているからです。
ただ、この免疫機能も常に万全の状態とはいきません。疲労が蓄積したり、ストレスが溜まることでこの免疫機能が低下し、それが長期的に及ぶと癌が発症します。最近学ぶ中で、ストレスといかにうまく付き合うか、ということが大きなテーマになると感じています。
循環が悪くなることも癌が発症するひとつの原因ともされており、そのため癌の術後のクライアントさんには、循環の改善をメインにストレスとどのように向き合うのかということをお伝えしています。
このセッションからも感じることですが、癌を取り除いたとは言え、その再発への恐怖は取り除けません。ここでも大きなストレスがかかるわけですが、僕らのようなトレーナーの立場であれば、その恐怖を背負えるわけでもなく、代わることもできません。
ただただ、寄り添い励ますことなどしかできませんが、そういう姿勢こそ大事だと感じます。癌の方は常に戦っています。だからこそそれを理解することが必要になります。
原因がわからないからこそ徹底して過去にさかのぼり、原因を仮定すること
何事もそうですが、万人に共通することはないと思っています。癌の場合、考えられる原因はあろうとも、生活環境が違い、時間の過ごし方が違うため、なぜ癌になったのか、またどうすれば再発しないようにできるのかがわかりません。
だからこそ今まで過ごしてきたことの結果が癌につながっていると考えると、そこで客観的にわかるのは過去のことだけです。そこに何かしらのヒントがあると考え、情報を仕入れることで少しヒントが見つかり、今後に活かす何かが見つかります。
家庭環境しかり、仕事しかり、人間関係しかり。さまざまな問題が浮き彫りになってから、過去を変えることはできないので、冷静に今後どのようにそれらのことと向き合えばいいのかを考えることが再発防止策となる可能性があります。
現場で実感することは、当然ながら簡単には事は進まないということです。だからこそ癌になった方には寄り添い、同じ目線で物事を見ることはできないと思いますが、できるだけ近い目線に立つことで何をしてあげればいいのか、何ができるのかが見えてくるように思います。
癌だからということではないが、広い視野を持つ必要がある
癌だから、ということも理解しておかなければいけませんが、何事もつながりがあるという視点も持つ必要があるとも感じます。
例えば自律神経の乱れについての記事でもお伝えしましたが、自律神経の乱れは、高血圧、低体温、癌、鬱などとも関係しており、すべてストレスが原因と考えることができます。
自律神経を整えるという考えも、ただリラックスしましょう、というのではなく、リズム運動をするという視点で、ウォーキングをしたり、ランニングをしたりする。
また自律神経が乱れると低体温になりますので、身体を温めることが必要になります。寝るときに腹巻をするとか、食べ物をどのようにするとか、こう考えていくといろんなことを考えることが必要になります。
ですので、癌だからというわけではないですが、身体の悩み、癌については広い視野を持つ必要があると思います。もちろんご本人だけではわからないこともあります。こういうときにアドバイスを送る役割がトレーナーにはあります。
何かこれということを決めるのではなく、広い視野で身体のことを見ていくとこれまで見えなかったことも見えてくるようになるかもしれません。
最後に
セッションではなかなか思った通りにできないこともありますし、クライアントさんも仕事がありますし、仕事が関係するとどうしても理想通りにはいかないことができます。
そこでいかに臨機応変に対応できるかが重要で、すべて予定通りにいくと思うこと自体現実的ではないように思います。この臨機応変に対応するためには、視野を広く持って、僕自身が冷静に物事を判断し、アドバイスを送る必要があります。
上辺だけでは到底うまくいかないことですし、難しい状況だからこそ今何ができるのか、何をアドバイスすればいい方向に行くのか。そういったことを常に考え続けていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。