
社会の常識は時に非常識であり、自分の常識は社会の中では非常識になることがあります。
最近もよく聞くことですし、身体のことで相談を受けたときによく言われることですが、「何をしたら細くなる?」と聞かれます。多くの場合、いろんなアドバイスを受けると思いますが、この質問には何とも答えづらいんですね。
逆になぜ太く感じるのか、なぜたるみを感じるのかがわからないとなかなかアドバイスはしづらい。意外と当たり前のように言われていますが、「〇〇をすれば変わる!」的な文言は、万人には共通しません。
今日は、そろそろ気づいておきたい身体を変えるために必要なこと、というテーマでお伝えしていきたいと思います。
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身体を変えるために必要なこととは?
まず、このテーマから入っていきたいと思いますが、身体を変えるために何をすればいいと思いますか?おそらくこの答えは多くの方が「トレーニング」とおっしゃると思います。
間違いではないと思いますが、これまでそういうことが言われて続けていますし、鍛えることが何よりも大切だという感覚を持っている方も実際現場でも多くいらっしゃいます。実際のところはどうなのでしょうか。
身体を変えるためには、どうすれば身体が変わるのか、という以前にこれは毎回お伝えしているように、なぜたるみが生じたり、なぜ太ってしまうのか、そういった原因を見つけることが先です。
これまで現場で経験した身体を変える刺激となっているのはこのようなことがあります。
- 自重、バーべルやダンベルなどを使って筋肉に刺激を与える
- 筋肉を緩める
- 歪みを直す
- むくみを改善する(筋ポンプの活用・リンパへの刺激)
- 筋肉を膨らませる
- 自律神経を整える
- 日頃の姿勢や動作を変える(立ち方・歩き方・座り方・階段の上り下り 等)
ざっとあげただけでもこのような刺激が思いつきますが、身体を変えるためにはこのようなことをすることで変わっていった経験があります。今日一番お伝えしたいことは、もっと視野を広げていろんな角度から自分を見直すということです。
そうすることで今のご自身の身体を変えるために必要なことが見えてきますし、ただトレーニング=鍛えるというイメージだけを持っているとおそらくうまくいかないことも出てきてしまいます。
万人に共通することはない。でも商売的になると万人に共通するような言い方をする
素晴らしい商品ってあると思うんですね。ただ、万人がそう思うかというとおそらくない。ある人には効果があって、ある人には効果がない。
効果があった場合、その方に必要な身体を変える刺激が商品とマッチしただけであって、違う場合身体は変わらず、「この商品は効果ない」ってなるわけです。商品ありきだとこうなってしまいます。
分かっているけど、すごくほしくなるのが商品ですよね。ただそこは知っておいた方がいいと思いますが、万人に共通するものはなくて、今の自分がなぜ現在の身体になって、身体を変えるためにはどうすればいいのか、そこではじめて何をするのかということが出てきます。
原因も一つだと考えがちですが、いろんなことが複雑に絡み合っていて、そこを紐解いていくとシンプルにとらえやすくなって、身体を変えるためにはどうすればいいのかが見えてきます。
もっと引いて見る癖をつけることで、広い視野でご自身の身体を見ることができますし、身体を変える刺激は決して重い物を持って頑張ることがすべてではありません。
もちろん時にはそういうことも必要になるかもしれませんが、そこだけに縛られずにご自身を見つめていただきたいなって思います。
順序立てて進めていくことの重要性
毎日セッションをし、クライアントさんとのやり取りの中で感じることは、こちら「こうすれば身体が変わっていくだろうな」と思っていることをすべて一気に伝えると混乱するということです。
情報過多になるとそれが消化しきれず、結局ひとつも情報が入らないということが起こります。頑張りすぎてしまうこともそうですよね。人間は許容の範囲が決まっていると考えると、いかに順序立てて物事を進めていくか。
アドバイスにしても、適切なタイミングでお伝えし続けることで、ステップアップしていくように身体も変化を続けていきます。
これはすごく大事なことで、何をしていけばいいのかということをクライアントさん自身に理解していただくことが大切で、そのためには順序立ててひとつひとつをクリアしていくことです。
立ち方しかり、歩き方しかり、座り方しかい。一度でうまくいくことは少なくて、自分でやってみてうまくいかなかったらアドバイスをして、また実践していただいて・・・そうやってできるようになっていきます。
それができたら次のことを、という感じで順序立てるように進めて言うことで、一見遠回りのように見えても、これがより短い時間で身体を変えるために必要なことだと感じています。
焦る気持ちもわかりますが、冷静に順序立てて進めていくことは大切なことだと感じます。
常識は非常識だと思う。もっとやるべきことがあるはず
身体を変えるために○○をしていれば大丈夫!ということはなく、姿勢や歪み、食事や運動、ストレスなどさまざまな角度から見ていくことが身体を変えるためには本来必要だと思います。
そういう意味では常識的に言われていることは非常識ですし、身体を変えるということはクライアントさんの身体をもっと見ないといけないと感じています。
ただ鍛える、ただ食制限をする。それだけではなく、もっとやるべきことはあるはずです。
本当にクライアントさんから学ぶことは多いです。結果が出ていても、おそらく今以上の結果が出る何かがあると思いますし、自分の技術の質を向上させればまた違った結果を得ることができると思います。
そういうことを感じてからは、まだまだやるべきことがあると思いますし、今の結果に満足せずより良いものを求めていきたいと思います。
最後に
身体を変えるためには、ただ鍛えるということだけではなく広い視野を持って身体を見ていくことで、結果が出ている方もさらに身体は変わると思いますし、結果が出ていない方は変わるようになっていくと思います。
何事にも広い視野を持って取り組んでいきたいですね。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。