年末の大掃除はもう終わった?掃除をしていると感じる“気づく”大切さ

年末の掃除はどのくらい進んでいますか?僕は掃除が好きなので、日頃からしていたため特別何かをするということもなく、窓を拭いたりちょっと床を拭いたりするぐらいですね。

掃除が嫌いって方も多いと思うんですが、掃除って結構仕事に活きることが多いなって思うんですね。

普段見ている角度で日常を見てしまうと、どうしても見えないところが出てきたり、見ようともしないところって出てくるんですよね。

今日はそんな掃除を絡めて気づく大切さについて書いていきたいと思います。

 

僕らは昔雨が見えていなかったかもしれない。

浮世絵師が雨を線で表現してから世界中で雨が見えるようになったのかもしれない。

そんな話を聞いて面白いなと思っていて聞いていましたが、人間は興味のないことを遮断するようになっているのかもしれません。

目で見ている姿がすべての世界ではなくて、もしかすると実際にはそこにはなくて、でも頭の中見えるようにしてしまっている。

デザインの世界では、欧米の方でしたかね?そこは定かではないんですが、青色の見え方が変わってしまい、魅力的に感じるデザインが日本人と比べると違うという話も聞きました。

今まで生きてきた価値観とは違うものを見ると否定的になり、受け入れにくいかもしれませんが、そこに目を向けることで新しい世界がそこにはあるのかもしれません。

 

掃除は気づきの連続

なぜそんな話をしたのかというと、掃除をしていると日頃生活をしている範囲の中だけ目をやると結構きれいだったりします。

でも、それ以外にも汚れているところはたくさんあって、そこに気づけるかどうかって、本人が意識的に汚れているところ見ようとしないと発見できないですよね。

僕はきれいな空間にいることが好きなので、汚れているところがあればその場で拭いたり、掃除をするようにしていますが、これもひとつの癖です。

後回しにできるだけしないように、その場のことはその場で解決できるようにしています。

掃除って気づきの連続だと思うんですね。「あそこが汚れている」「あれは拭いた方がいいな」とか、そう感じてすぐに掃除すれば部屋って結構きれいになる。

でもそうやって気づいても「まぁ、今度やろっかな」と後回しにする癖がついていると、いろんなところで同じような癖が出てしまう。

 

掃除も自分のことも同じかもしれない

大きく言えば、「新しい仕事をしたいけど・・・今は今で安定だしまた週末にでも考えよう。」と人生を左右することも後回しにしてしまう。

自分を変えるきっかけになることって、自分の中で「ん?なんか今の自分はなりたい自分じゃない。」みたいな気づきがあると思います。

そのときに「後で」って思う人と、「今から」と思える人って結構な違いが出ると思います。

子供を育てていて、大事にしたいなって思うのは後ではなしっていつも思ってます。やることはすべてやってから好きなことをする。

子供の頃ってその大切さは分からなかったですけど、大人になると本当に大事だなって思います。

社会で「後でします!」と言ってしまうと信頼を失うだろうし、そんな甘い大人を相手にしてくれないなと思います。

今ここを掃除すれば綺麗になる。次はここ。次はここ・・・という風に今やっているところを綺麗に仕上げ続けると部屋は相当綺麗になる。

結局は今の積み重ね。毎日やるべきことをやり続ければ目指すところにたどり着くかなと思って、自分は仕事をするようにしています。

 

結局何が言いたいかと言うと・・・

今年1年振り返って見ると、クライアントさんなんかは自分が本当にやりたいと思っていることにチャレンジできた方は多いのかなって思います。

40代で思い切って転職してみて、本当に自分がやりたかったことをしようとした方や、独立をした方もいました。

また、休みの日にこういうことをしたいと思っていることをやれた方もいて、それぞれが思うやりたいことをされていたんじゃないかなって思います。

大人になっていろんなことに挑戦している方の姿を見ると、すごいなとも思うし、自分も頑張ろうと思えます。

誰かの人生を変えることは難しいかなと思いますが、自分が全力で生きる姿を子供たちに見せて、将来大人になったときにどういう大人になればいいのかっていうひとつの指標をつくってあげたいなと思います。

本当に独立してからは価値のない大人は相手にされないということを感じていますが、甘いこと抜きでそういう世界だと思います。

だからこそ、自分に対してきづくこと、誰に対して気づくこと、社会に対して気づくこと、そういう気づきのアンテナを多く持てると見える世界も変わってくると思います。

気づくことあり、そしてそこに行動が伴ったとき変わっていけるんだなって思います。

 

最後に・・・

今回もただただ思ったことを書き連ねているので、若干自分で書いていてもちょっと???の部分がありますが、あえて訂正せずお伝えしたいと思います。

いろんなことがあって、最近は自分の中の価値観も少しずつ変化して、いい意味でリセットできたと思います。

本当に苦しい2016年で、きつかったですが、乗り越えられたことはひとつの自信にもなりますし、自分はどのように生きていくべきかということが見えてきています。

これまでにない価値観を大切にして2017年、一人でも多くの方に価値のある時間を提供したり、本当に喜んでいただけるように頑張りたいと思います。

年末の掃除、もう少しやって新年を迎えたいと思います。

掃除嫌いな人いたら、気軽に呼んでくださいね!(笑)

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由

よく野球の指導者が選手に向かって言う言葉があります。

「胸を張ってボールを投げろ!」

このアドバイスを受けた選手は、肘の位置が下がり、肘を痛めてしまう可能性があります。

投げ方を見ると、どこかぎこちなくスムーズが感じられない投げ方をしていると思います。

これは身体の構造を知ればわかることですが、野球経験者は当たり前のように言ってしまいそうなアドバイスだと思います。

今日は、胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由をお伝えしていきたいと思います。

 

胸を張って投げるフォーム

胸を張って投げろとアドバイスされた選手は、このように胸を張って投げようとすると思います。

【画像:胸を張るフォーム】

ここから実際に投球しようとすると、このような動作になると思います。

【画像:投球動作】

本来は、肩の高さぐらいまで腕はスッと上がり、体重移動をした後、骨盤、体幹、肩、腕、手、最後にボールという順に動きが伝わります。

【画像:一連の動き】

この一連の動きがスムーズだとそれだけスピードも生まれますが、どこかに緊張があるとそこで減速されてしまい、スピードが出ません。

胸を張って投げようとする選手は、肘が下がってしまい、投球時はボールを押し出すような投げ方になってしまいます。

【画像:押し出すような投げ方】

 

胸を張ってしまうと腕は上がらない

このブログでも何度も肩の構造については触れていますが、今回も肩と腕の関係についてお伝えしていきたいと思います。

人間の肩は前方30度に位置しており、上から見るとこのようになっています。

肩の位置

自然に腕を上げようと思うと、本来は身体の前側で腕を上げていくことになります。

【画像:身体の前で腕を上げる】

ただ、胸を張った状態で腕を上げようと思うと肩を引くような状態になっていますので、身体の後ろ側に腕が来てしまいます。

【画像:身体の後ろに腕がくる】

このような状態になってしまうと、肩関節では腕と肩がうまく噛みあわず引っかかってしまいます。

肘は下がってしまい、それ以上上げることができなくなります。

実際に、胸を張った状態で身体よりも背中側で腕を上げていってみてください。そうすると、腕がある位置にくるとひっかかってしまい、それ以上あげられなくなります。【画像:後方から腕を上げる】

これは関節の構造上、腕が上がらない位置関係であり、スムーズにあげようと思うと、胸を張ったり肩甲骨を寄せたりしないことです。

ここまでお伝えしてきたように、トレーナーだけではなく選手を含めて、このような関節の構造や動きを知っておくことも大切だと思います。

 

投球動作をスムーズに行う方法

選手をより良くしてあげたいという想いからアドバイスをし、それが不適切な場合もどかしい気持ちになってしまいます。

よくあるのが、お子さんを自ら指導される親御さんだからこそおきがちなのが、アドバイスの量が多すぎるということです。

アドバイスの量が多すぎると頭で整理できず、いろんなことを考えてしまい、良い結果に結ぶつかないということもあります。

選手やお子さんに対して想いがあるからこそなりがちなのですが、ここは冷静に見極めていただきたいところでもあります。

さて、投手を見ていると腕の動きがどこかぎこちないという選手もいると思いますが、そんなぎこちない動きをスムーズに動かすためにはどうすればいいのでしょうか?

それは腕回しを行った流れで投球することです。

腕回しから投球へ

先ほど肩の構造についてお伝えしましたが、肩が緊張せずスムーズに腕を回すためには身体の前で腕を回す必要があります。

肩から腕がぶらんとぶら下がっているようなイメージで、リラックスして腕を回していきます。

リラックスしていると腕の位置は自然と決まってきますので、ただ気持ちよく感じるところで回していきます。

【画像:腕回し前、横】

これができると、腕が肩ぐらいの高さまで上がってきたときに投球動作に入り、頭の後ろに手を落とし、そこから一本背負いをするようなイメージでフォロースルーまでいきます。

【画像:腕回し→投球動作】

このときどこかに意識を向けるのではなく、ただ気持ちよくリラックスして動作を行います。するとどこにもひっかかりを感じずに投球動作を行うことができると思います。

このような動作を繰り返してから実際にボールを投げてみると、気持ちよく投げられるようになると思います。

そして、胸を張って投げるようなことが必要ないということも理解していただけると思います。

 

なぜ目指す投球フォームにならないのか?

これまで全国大会に出場した中学生の野球選手や、これから大学でプロを目指すような選手、社会人でプロを目指すような選手の指導を行ってきました。

その中でさまざまな課題があり、その都度一緒にその課題改善に取り組んできました。

身体がうまく動かせない、投げられない、スイングできないなどありましたが、やはり根本は身体の構造を理解することが何よりも大切だということを実感しています。

ここでは、みなさんが抱えている悩みが少しでも改善できればと思い、現場でどのようなことを見ているのかをまとめています。

ひとつでも参考になればうれしく思います。

足元の問題について

投げ方をシンプルに考えると、立つ・前に・投げるという3つの局面で分けることができます。

その立つという局面では、どのように立てばいいのか、うまく立てないときに投球にどのような影響が出るのかなどを詳しくお伝えしています。

ピッチング・バッティングは足元の環境を整えれば良くなる

脚を上げる理由

投手が脚を高く上げるようなフォームを見たことがありますが、これはただやっているのではなく大きなエネルギーが生まれ、球速に影響を与えます。

脚を上げるのか、上げないのかは個性ですが、どのようなメリットがあるのかをまとめています。

投手が理解しておきたい脚を上げる理由と身体を捻る理由

前でボールを離そうとすると肘を痛める

不適切なアドバイスとしてボールを前で離せという言葉がありますが、このような動作をしてしまうと肘を伸ばし切ってしまい、それを何度も繰り返してしまうと肘や肩を痛めてしまう可能性があります。

なぜ肘や肩が痛むのか、その原因を改善についてお伝えしています。

前でボールを離そうとすると肘を痛める理由

キャッチャーのスローイングについて

キャッチャーのスローイングについてですが、右投げの場合、ボールを捕ってから右脚を踏み出せと教わった記憶がありますが、このようなステップはスムーズに身体が動きません。

ステップの踏み方を変えたり、捕ってから速く送球するためにどのようなことを考える必要があるのかなど、詳しくまとめています。

前でボールを離そうとすると肘を痛める理由

それぞれの記事が細かいフェーズに分かれているため、読みやすいかなと思いますが、まず大事なことは今の投球の課題は何かを明確にすることです。

なんとなくこのような情報を見るとやってみたくなると思います。それも大事なことですが、まずは現状をしっかりと把握することで改善の糸口を見つけることができると思います。

この中のどれかひとつでもお役に立てると嬉しく思います。

 

まとめ

今回は、胸を張って投げると肘が下がってしまう理由というテーマでお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

アドバイスとして結構言われている言葉だと思います。

僕は高校までしか野球をしませんでしたし、僕よりもうまい人はたくさんいました。だからこそそういうレベルの高い野球をされてきた方からの言葉は本当に選手にとっては大切なものだと思います。

その逆も言え、影響力があるからこそ身体の構造から見た動きと離れたアドバイスをしてしまうと、できないことをできるように指示しているのと同じになってしまいます。

選手も指導者も、どちらもしっくりこない時間が続いてしまうと思います。

そんなときに上記でお伝えしたような、身体のことを踏まえてアドバイスを送ると今以上に選手が野球を楽しめるようになるのではないかなと思います。

最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 胸を張ってしまうと肘は上がらない
  • 肩は前方30度の位置にある
  • 斜め前の方向から腕を上げるとスムーズに上がる
  • 腕回しを行い、投球に入るとスムーズに腕が動く

このような内容でお送りしていきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

股関節の外側の痛みの原因と改善について

ふとした瞬間に股関節の外側に痛みがピキッ!っとはしって、ううう・・・となったことはないでしょうか?

先日、クライアントさんから歩いているときにふと瞬間に痛みが走り、不安になって病院に行って診てもらったけど特に異常が見られず湿布を出されたそうです。

レントゲンを撮っても、MRIを撮っても問題はないのになぜ痛みは出るのでしょうか?

これは股関節だけのことではなく腰や膝など痛みについては同様のことを経験されている方もいるのではないでしょうか?

今日はこの股関節の外側の痛みの原因と改善についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

変形性股関節症は必ず手術が必要?症状から見る改善のヒントについて

整骨院に通い続けている方が知っておきたい腰痛や股関節の痛みの改善について

 

股関節の外側が痛む箇所について

今回痛みがあった箇所というのは、この辺りの部分になります。

股関節

痛みは常にあるというよりも、歩いているときに瞬間的に痛みが強く出るときがあるけども、その他のときはあまり痛みを感じないということでした。

ただ、日頃から股関節周辺やお尻周辺はだるさがあり、立っていたり、歩いた後は股関節の外側からお尻にかけて揉んでほぐしたくなるそうです。

 

股関節の周辺にある筋肉について

今回関係する筋肉は、大腿筋膜張筋と言われる筋肉と腸脛靭帯という靭帯です。

■大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)

大腿筋膜張筋という筋肉は、骨盤を形成する腸骨という骨から腸脛靭帯を介して、スネの骨である脛骨の外側に付着する筋肉です。

大腿筋膜張筋

この画像の赤い部分が大腿筋膜張筋という筋肉の部分で、水色の部分が腸脛靭帯になります。

腸脛靭帯は、水色の部分だけではなく、本来お尻の外側などにもあり、もう少し範囲は広いですが、今回はわかりやすくこのように記しておきます。

大腿筋膜張筋という筋肉を確認するためには、ご自身のへそから真横ぐらいの位置に出っ張ったような骨盤の骨があると思います。

その骨の外側に触れた状態で、股関節を内側に捻ってみてください。そうすると触れているところ辺りがキュッと緊張し、筋肉がわかると思います。

これが大腿筋膜張筋という筋肉です。

 

股間節の外側が痛くなった原因

クライアントさんの話を聞いていると、股関節の外側が痛くなるときというのは、履き慣れた靴やヒールを履いた時に出やすく、新しい履物を履くと痛みが気にならないということでした。

痛みが出だした当初はこのような感覚があり、その後は履物に関係なく痛みが出てくるようになったとのことでした。

話を聞いている段階で何となくイメージができましたが、この方にスタジオで下駄を履いて歩いていただきましたが、痛みなく歩くことができました。

後日、履き慣れたシューズやヒールを持ってきていただくとわかりましたが、すべて右足の裏の外側がすり減っており、中敷きなども変形していました。

これを履くと外側に重心が偏ってしまい、右脚の外側に体重をかけながら歩くような状態になっていました。

歩き方

履物によって痛みが変わるのは、以前から履いているものは中敷きの外側が凹んでおり、そこに足を入れると外側に体重がかかり、大腿筋膜張筋にストレスを加えていたためです。

股関節やお尻にだるさが出ていたのも、この周辺の筋肉が硬くなっており、ストレスを受けていたためだと考えられました。

 

股関節の外側の痛みの改善について

筋肉を緩め全身を整える

股関節の外側などが痛くなる原因が見えてきたので、まずは全身の筋肉を緩め身体を整えていきました。

その中で今回は股関節周辺を緩めるために、鼠径部に手を置き、呼吸をし揺らすことをまず行っていきました。

鼠径部

鼠径部

そこから下肢の連動や股関節の動きを何パターンかを使い、筋肉を緩めていきました。

連動

体重支持ポイントを脳にインプットする

全身を整えた後は、体重支持ポイントを脳にインプットするということを行っていきました。

痛みが出る原因は足の外側に体重がかかってしまうことですので、身体を整える前にはこの情報がインプットされているはずです。

これを実際に指導する際は調整した後ですので、一時的にその情報は消えていますが、時間が経てば再度外側に体重が乗ってきてしまいます。

ですので、フラットな状態で足裏に体重が乗れるようにインプットする必要があります。

今回は、このようなブロックを使ってインプットしていきました。

ブロック

この上に片足を乗せて立ち、骨盤を平行にした状態で、足裏の感覚を掴みやすいように上から10秒程度押していきます。

インプット インプット

そして同じことを逆も行い、歩いていきました。

重心を前に運ぶ

ここまでできると特に何も意識しなくても歩くとフラットに着地することがわかります。

実際クライアントさんは、地面に足がベチャっと付着する感覚がよくわかるとおっしゃっており、痛みもなく歩かれていました。

今回の問題はこのフラットに着地ができず、外側に体重がかかって、大腿筋膜張筋にストレスがかかることで起こっていたため、フラットに着地ができ、スムーズに歩けると痛みは出ずに歩くことができます。

歩き方

最後に歩くイメージをシンプルに重心を前に運ぶだけだと伝え、安心して歩けるようになっていました。

 

忘れてはいけないこと

この方の場合、フラットに着地でき、スムーズに歩けることができれば痛みが出ないと思いますが、忘れてはいけないことは、中敷きを変えることです。

整体や整骨院に通って、そのときに改善してもまた再発するというケースもこの場合と同じことが言えると思います。

根本的に何が問題で痛みが出たのかということを理解しておかなければいけません。

セッション中は痛みが改善するけども、根本原因が座り方なら座り方も指導する必要がありますし、その他の姿勢動作が問題であれば、そこまで指導する必要があります。

どんな素晴らしい技術を持つ方でも、これができていないと痛みが再発する確率は高い。

痛みの改善に必要なことをすべてするということが指導をする上では大切なことだと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は、股関節の外側の痛みについてお伝えしていきましたが、原因と改善についてはこのように考えてセッションを行いました。

やっぱりまだまだ痛いところは弱いから痛むと考える方も多く、セッション中も鍛えないことで少し(?)となる方もいます。

人間はノーマルな状態であれば痛みは出ないはずで、アブノーマルだから痛んでいるとも言えます。

じゃあ、ノーマルな状態に直すために鍛えることでなるなら鍛えるようなトレーニングをします。だけど、鍛えるよりも筋肉を緩めることでノーマルな状態に近づきます。

だとすると、選択肢は筋肉を緩め整えることです。このように考えて痛みを見ていくと、しんどい思いをそこまでしなくても痛みを改善することができると思います。

では最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • 股関節の外側の痛みの原因は、大腿筋膜張筋にストレスがかかっていたから
  • ストレスがかかった理由は、中敷きの変形により足の外側に体重がかかっていたから
  • 痛みを改善するためには、筋肉を緩めフラットに着地すること
  • そして中敷きを変えるか、新しい履物を使用する

このような内容でお送りしていきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

IzuruStyle増刊号(12月18日~12月25日)

1日遅れのメリークリスマス!みなさんはクリスマス、どうでしたか?

伊藤家では土日が仕事だったため、今日がクリスマスということで、家族でパーティをしたいと思います。

子供はサンタさんに絵本をお願いしていたりして、昨日喜んでプレゼントを受け取っていましたね。毎年うれしそうにプレゼントを開ける姿を見ると、仕事頑張ってよかったなって思えますね。

クリスマスを終えたということは、もうすぐ年末、そしてお正月ですね。さて、どんなお正月にしましょうか。。。

そんなことよりも、今日はこの1週間の記事をまとめた増刊号をお伝えしていきたいと思います。

IzuruStyleブログ増刊号(2016年10月20日~12月17日)

 

3番目の子供が生まれて半年!めっちゃ笑う子に育ってきました。

家族

http://izuru-style.co.jp/3-child

完全にプライベートな記事ですが、一番下の子がもうすぐ生まれてから半年を迎えます。

毎朝顔を覗き込むとニコニコ笑ってよだれをだら~と垂らしています。(笑)かわいいですね。

できるだけニコニコ笑う子に育ってほしかったので、順調に育っているなって思います。

上の2人もやんちゃ坊主で、元気に育っていますね。

 

魚住廣信名誉教授のニュースレターをまとめました

ニュースレター

http://izuru-style.co.jp/uozumi-newsletter-000

いつもお世話になっている魚住先生が書かれたニュースレターを編集させていただき、まとめた記事を公開しています。

トレーナーの方はもちろん、健康に興味がある方も非常に参考になる内容ばかりになっています。

約300記事近くありますので、ぜひご興味のある内容からお読みいただければと思います。

魚住廣信名誉教授のニュースレターをまとめました|NO.000~NO.049

魚住廣信名誉教授のニュースレターをまとめました|NO.050~NO.099

魚住廣信名誉教授のニュースレターをまとめました|NO.100~NO.149

魚住廣信名誉教授のニュースレターをまとめました|NO.150~NO.199

魚住廣信名誉教授のニュースレターをまとめました|NO.200~NO.249

魚住廣信名誉教授のニュースレターをまとめました|NO.250~

 

お腹をストレッチしても痩せない理由と改善のために必要なこと

お腹をストレッチ

http://izuru-style.co.jp/stomach-stretch

まだまだストレッチをすると身体が変わると思っている方もいますが、どのようにストレッチをするのか、刺激の加え方で大きく結果が異なります。

お腹を引き締めるためには、どのようなことを考えて、どのようなことをすればいいのかをまとめています。

 

「できてくるからこそわかることがある」失敗を重ねて気づいたこと

できること

http://izuru-style.co.jp/i-can

何かをできてくると嬉しかったり、成長したという実感があると思います。

僕自身もありましたが、できてくることでわかっていないことが可視化され、自分の課題が浮き彫りになってきたため苦しい1年になりました。

これからが本当の意味でトレーナーとして大事な時期になると思いますし、おごらず素直に学び続けたいと思います。

 

男っぽい?!肩周りが張る原因と改善について

肩の張り

http://izuru-style.co.jp/me-shoulder

女性であれば肩周りの張りが目立ってしまうと、男性っぽく?感じ、嫌な気持ちになることがあるかもしれません。

ただ、この張りは遺伝ではなく筋肉が緊張し循環が悪くなることで起こります。

具体的な原因と改善方法についてお伝えしています。

 

ウォーミングアップの目的と頭を柔軟にして考えるメニューについて

ウォーミングアップ

http://izuru-style.co.jp/warming-up

ウォーミングアップを行う時、ランニングをしてストレッチをして・・・という決まったながらを行うところが多いと思います。

意味を理解して行うのと、伝統的に行っていることをただこなすのとでは効果が全く異なります。

ここでは、ウォーミングアップの意味からメニューを作成するときに考慮することなどをまとめています。

 

ティーバッティングはアップ?!理解しておきたい目的と方法について

トス

http://izuru-style.co.jp/tee-batting

ティーバッティングをする意味と言うのは、バッティング練習のアップ程度に考えて現役のときは行っていたように思います。

ただ、このティーバッティングの目的を理解し、実践することでインパクトの位置を感覚的に理解することができます。

どのようにティーをすればいいのか、どのような目的を持って行うのかなどをお伝えしています。

 

脚の外側の膨らみを引き締めるために知っておきたい改善方法

脚の外側

http://izuru-style.co.jp/leg-outside-shape

脚の外側が張ってしまっていたクライアントさんが、日頃の歩き方や階段の昇り降りの仕方を変えることで脚が引き締まっていきました。

むくみの改善にも取り組んでいただき、この方に行った指導についてまとめています。

この1週間でお伝えした記事は、このような内容でした。

 

1週間のランキング

ここからは、1週間でよく読まれた記事をランキング形式でご紹介したいと思います。

第1位

ふくらはぎを細くする考え方について

ふくらはぎ

第2位

太ももの前側がパンパンに張る!日常生活に潜む脚を太くする原因のまとめ

太ももの内側

第3位

太ももの外側がポコッと出る脚の膨らみの原因と改善について

太ももの外側

第4位

「できてくるからこそわかることがある」失敗を重ねて気づいたこと

できること

第5位

脚のむくみの原因はストレッチのやりすぎ?やり方ひとつで筋肉は硬くなる

むくみ

第6位

X脚を改善|鍛えなくてもまっすぐな脚になる理由

X脚

第7位

ふくらはぎの外側が張り出す原因と改善について 

ふくらはぎの外側

第8位

足首が硬いと思っている方必見!足首が硬いと感じてしまう本当の理由について 

足首を動き

第9位

効率的に身体を使った野球選手の打ち方について

打ち方

第10位

筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介 

腸腰筋

このようなランキングとなりました。

 

最後に

先週も1週間ありがとうございました。少しでも参考になる内容の記事はあったでしょうか。今週もみなさんのお役に立てるように更新していきたいと思います。

年末も休まずお伝えしていきますので、ぜひお休みの間の暇つぶしにでも活用してくださいね!

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

身体を引き締めるための考え方のまとめ

このページでは、IzuruStyleで行っているセッションの内容や、パーソナルトレーナー伊藤出が考えるシェイプアップに関することを包み隠さずお伝えしています。

よくあるサイトなどは、重要なところが抜けていたり、どこか表現が曖昧になってしまっているところがありますが、このブログではできるだけ身体を改善していただきたいと思い、本気で書いています。

1つでもお役に立てる内容の記事があればうれしく思います。

では、早速身体を引き締める考え方をまとめていきたいと思います。

 

太ももを引き締める考え方

太ももを引き締めるためにはどうすればいいのでしょうか。

一般的には、「トレーニングをして鍛えましょう!」「むくみを改善しましょう!」などと表面的なことを言うことがほとんどです。

太もものどこを引き締めたいのか、そもそもなぜ太ももが太くなってしまったのかという“原因”を考える必要があります。

そして、その原因によって改善方法も異なるため、まずはそれぞれの原因を追究することが重要です。

そこから自分がなぜ太ももが太くなってしまったのかを整理し、その原因に合った方法を選択することです。

ここでは、その原因として考えらえること、改善方法を部位ごとに細かく分けてお伝えしていきます。

太ももの外側がポコッと出る脚の膨らみの原因と改善について

太ももの外側

http://izuru-style.co.jp/leg-beautiful

女性のクライアントさんが悩む部位、そして改善したい部位としてあげられるのがこの太ももの外側です。

股関節の外側辺りがポコッと膨らんでおり、何をしても改善しないという方が多いと思います。

なぜ太ももの外側が膨らんでしまうのか、そしてどのように改善すればいいのかをお伝えしています。

太ももの前側がパンパンに張る!日常生活に潜む脚を太くする原因のまとめ

太ももの前側

http://izuru-style.co.jp/shape-up-leg

太ももの前側の悩みもクライアントさんの中で最も多い悩みの部位のひとつでもあります。

太ももの前側の張りは、歩き方に問題があることが多く、階段の下り方なども関係し、日頃の姿勢や動作との関連が非常に深い。

どのようにして太ももの前側に刺激が入ってしまうのか、どうすれば太ももの前側を引き締めることができるのかをまとめています。

太ももの引き締め方のまとめ

太ももを引き締めるためには、歪み、むくみ、筋肉を引き締める、脂肪を落とすなどさまざまな考え方ができます。

実際にどのように引き締めるのかをまとめています。

 

ふくらはぎを引き締める考え方

ふくらはぎを細く引き締めるためには、膝や足首の歪みを改善し、むくみを解消することです。

リンパの流れやリンパ液と脂肪の関係を知ることでふくらはぎを細く引き締められます。

ただただ鍛えるのではなく、ふくらはぎが太くなる原因をさまざまな方向から考え、改善をしていきます。

ふくらはぎをストレッチしても1cmも脚が細くならない理由

ふくらはぎ

http://izuru-style.co.jp/calf-stretch

ふくらはぎが太くなってしまう原因のひとつに循環不良があげられます。

リンパ液の循環が悪くなることで、脂肪組織が下半身に溜まりやすくなり、それが持続的に起こってしまうことでふくらはぎは太くなってしまいます。

引き締めるためには、循環を改善し、膝や足首などの捻じれを改善することです。

ふくらはぎのむくみが改善しない理由と改善する方法について

ふくらはぎのむくみ

http://izuru-style.co.jp/calf-edema

ふくらはぎを引き締めるためには、むくみの改善も重要になりますが、むくみを改善するためにはリンパということを少し理解する必要があります。

ここでは、リンパの構造や流れ、むくみを改善する方法をお伝えしています。

ふくらはぎの引き締める考え方のまとめ

マッサージをしてみたり、ストレッチをしてみても思ったようにふくらはぎが細くならない。それには理由があります。

ここでは、現場で経験したことを踏まえて、考え方をまとめています。

 

お尻を引き締める考え方

お尻を引き締めるためには、ただ脂肪を減らせばいいというわけでもなく、筋トレをするからお尻が引き締まるというわけでもありません。

脂肪の問題もありますし、姿勢、歪み、脂肪組織が移動するなど、お尻を引き締める考え方はさまざま。

なぜお尻がたるむのか、ご自身の身体のことを思い返しながら読み進めていただければと思います。

ヒップアップの方法とは?筋トレだけではないヒップアップの考え方について

ヒップアップ

http://izuru-style.co.jp/hipup-method

垂れたお尻を上げるためにはどうすればいい?考え方をまとめてみました

垂れたお尻を上げる

http://izuru-style.co.jp/hip-up

ヒップアップはスクワットだけではなく身体を整えることでもできる理由

ヒップアップ

http://izuru-style.co.jp/hipup-squat

 

お腹を引き締める考え方

お腹を引き締めるためには、ただ脂肪を減らせばいい、腹筋をするからお腹が引き締まるというわけでもありません。

脂肪の問題もありますが、姿勢、便秘、脂肪組織が移動するなど、お腹を引き締める考え方はさまざまであり、改善方法も異なります。。

なぜお腹がたるむのか、原因を改善について詳しくお伝えしています。

下腹部の筋トレが必ずしもお腹を凹ませる方法とは限らない理由

下腹部の筋トレ

http://izuru-style.co.jp/lower-abdomen

お腹を凹ませるには姿勢を整えること!脂肪燃焼だけではない理由

立ち方

http://izuru-style.co.jp/stomach-shape

お腹を引き締める考え方のまとめ

 

バストアップの考え方

バストアップをするために重要なことは、脂肪組織を移動させ、それを維持させるための下着のつけ方です。

これをある一定期間継続することでバストアップすることができます。

その考え方と実践についてまとめています。

バストアップ|現場で感じたバストの変化と方法をまとめてみました

バストアップ

http://izuru-style.co.jp/bust-up

バストアップ=筋トレ?組織を動かし筋肉を膨らませることでバストアップする考え方

バストアップ

http://izuru-style.co.jp/bust-training

ひとつでも多くの記事がお役に立てると嬉しく思います。

スポーツ選手向けの記事まとめ

スポーツ選手に対して行う指導と言うのは、ウエイトトレーニングだけではありません。

そもそもどのようなことを向上する必要があるのかというと、コンディショニングを向上させることがベースになります。

コンディショニングとは何か。どのようなトレーニングをする必要があるのか。

野球選手を中心に、打ち方や投げ方、走り方などをまとめています。

 

コンディショニングについて

体調だけではないコンディショニングという言葉が持つ本来の意味とは

コンディショニング

http://izuru-style.co.jp/conditioning

持久力を高めよう!走ることだけではない持久力の高め方について

持久力

http://izuru-style.co.jp/endurance

その他のコンディショニングの考え方のまとめ

 

動きや動作の考え方について

効率的に身体を使った野球選手の打ち方について

打ち方

http://izuru-style.co.jp/batting

野球選手の投げ方|Izuru Styleが指導時にみている15のこと

投げ方

http://izuru-style.co.jp/throwing-15

速く走るためにはつま先で走る?イメージと実際の動きの違いについて

走り方

http://izuru-style.co.jp/run-tsumasaki

その他の動きの考え方のまとめ

スポーツ選手は、非常に多くのことを知る必要があり、ただウエイトトレーニングをすればいいのではありません。

コンディショニングというものを理解し、何をトレーニングすればいいのか、練習とトレーニングの違いを理解することも重要になります。

1つでも参考になる記事があればうれしく思います。

痛みを改善する考え方のまとめ

このページでは、痛みを改善するためにどのように考えているのか、痛みの部位、症状別などに分けてその考え方をお伝えしています。

筋力を強くすれば痛みが必ずしも改善されるのではなく、頭から痛みを忘れさせることも重要です。

痛みについてさまざまな角度から見て、考え方をまとめています。

 

腰痛を改善する考え方

腰痛の原因をわかりやすく伝えます|必ずしも痛い部分が問題ではない

腰痛

http://izuru-style.co.jp/back-pain

椎間板ヘルニアによる腰痛は腹筋をすることではなく整えることで改善する

椎間板ヘルニア

http://izuru-style.co.jp/hernia-crunch

その他の腰痛改善の考え方のまとめ

 

肩や首こりを改善する考え方

首こりの方必見!筋力不足ではなく枕や寝方が原因になる可能性が高い

首の痛み

http://izuru-style.co.jp/neckache

肩こりは改善できる?できない?原因から考える改善策について

肩こり

http://izuru-style.co.jp/stiff-shoulders

その他の肩、首こり改善の考え方のまとめ

 

膝や股関節の痛みを改善する考え方

変形性膝関節症は手術がすべて?メスを入れるのではなく噛み合わせを良くすること

変形性膝関節症

http://izuru-style.co.jp/hiza-itami

変形性股関節症は必ず手術が必要?症状から見る改善のヒントについて

変形性股関節症

http://izuru-style.co.jp/hip-osteoarthritis

その他の膝・股関節の痛みの改善のまとめ

 

ランニング障害の改善の考え方

ランニングで膝の痛みが発生する原因と改善について

ランニング

http://izuru-style.co.jp/running

ランニング後に感じるふくらはぎの痛みの原因と改善について

ランニングとふくらはぎ

http://izuru-style.co.jp/running-calf

その他のランニング障害の改善の考え方のまとめ

 

健康に関する考え方

乳癌を発見し術後8ヶ月。体調の変化とセッションを通じて感じたこと

乳癌

http://izuru-style.co.jp/cancer-session

冷え性の改善ポイントは滞りをなくし循環を良くすること

冷え性

http://izuru-style.co.jp/sensitivity-to-cold

その他の健康の考え方のまとめ

痛みの改善や健康についてまとめていきましたが、1つでも参考になる記事があればうれしく思います。

脚の外側の膨らみを引き締めるために知っておきたい改善方法

あるクライアントさんは、今年最後のセッションが終わり、「今年ここにきて初めて身体が本当に変わってきたと実感できた」と言っていただきました。

そうやって変化を実感できたのは、下半身の膨らみがうまく改善し、7kg程ダイエットに成功したためだと思います。

何よりもクライアントさんが課題を楽しんでこなし続けていただいたことが、変化の一番の要因だと感じました。他人に任せきるのではなく、自分でも積極的に取り組む姿勢は素晴らしいなと思います。

さて、今日は脚の外側の膨らみが改善した理由についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

太ももの外側がポコッと出る脚の膨らみの原因と改善について

太ももの前側がパンパンに張る!日常生活に潜む脚を太くする原因のまとめ

ふくらはぎの外側が張り出す原因と改善について

 

脚の外側が膨らんで見えた理由

この方の脚の外側は、股関節が捻じれてしまいお尻周辺の脂肪などが外側に引っ張られるように流れて、溜まってしまっていたことが大きな原因だと感じました。

また下半身全体にむくみがあったため、より膨らんで見えていました。

もうひとつ、歩き方が原因で股関節周辺の筋肉が張っており、それも脚の外側が膨らんで見える原因のひとつになっていました。

  • 股関節の捻じれ
  • むくみ
  • 筋肉の緊張

大きく分けると、この3つが脚の外側が膨らんで見える原因になっていると考えられました。

 

お尻の脂肪が移動するという意味

お尻の脂肪が移動するというのは、どういうことでしょうか。

これはお腹でイメージするとわかりやすいと思いますが、身体を反らすようにすればつまめるお腹の脂肪の量は減ります。

身体を反らせる

逆に身体を丸めるような姿勢になるとお腹のたるみは誰でもできます。

身体を丸める

もし身体を丸めてもたるみが全くできないのであれば、身体を反らした時にお腹ははちきれてしまいます。

このようにお腹を例にするとわかりやすいと思いますが、人間は姿勢などの影響で脂肪組織が移動します。

そのため、関節の捻じれや歪みがあればどこかにたるみができるということが言えます。

今回は、股関節の捻じれの影響でお尻周辺の脂肪組織が脚の外側に流れるということが起こっていました。

バストアップはこれをうまく活用するとできます。

バストアップ=筋トレ?組織を動かし筋肉を膨らませることでバストアップできる理由

バストアップ|現場で感じたバストの変化と方法をまとめてみました。

 

脚の外側を引き締める方法

今回、クライアントさんに行ったのは、ダンベルを持って何かをするということよりも家でどのように過ごせばいいのかをレクチャーするような時間に使いました。

もちろんそれだけのことをずっとやっているわけではありませんが、このクライアントさんはご自宅で積極的に動いてくれますし、お伝えしたことを楽しんでしてくださいますので、メインをそちらにおきました。

今回お伝えしたことは主にこのようなことです。

  • 6つの体操
  • 腹式呼吸
  • 階段昇降
  • 歩き方の改善

これらを日常の中に落とし込み、やらなければというのではなく、気づいたらやるようなスタイルで行っていただいただけでも身体は変化してきました。

6つの体操

これは非常にシンプルで、前屈・後屈、側屈、回旋という、前後に身体を倒したり反らせたり、身体の横に倒したり、捻ったりするような動きを行っていきました。

ただ、そこにはポイントがあって、どのように動かすのかという手順や呼吸の使い方、筋肉が緊張しないということなどのポイントを押さえたうえで行っていただきました。

セッションの中では必ず行うため、家で行ったときと差が出て、毎回なぜこの差が出るのか確認をすることからセッションはスタートになります。

お伝えしたことをやってきてくださる方は、次のセッションのときに必ずどうだったかを言っていただけるのでその反応で、やっているかどうかがわかります。

クライアントさんも実際にされていて、ここで出た動きの課題を改善しながら続けていただくと、6つの体操を行っただけで身体が整い、ご本人も整った感覚をよく体感されていました。

前屈

後屈

側屈

側屈

回旋

回旋

腹式呼吸

腹式呼吸を行う目的と言うのは、リンパの流れを良くするために行います。

リンパ液というのは乳び槽と言われるへそとみぞおちの間にある袋のようなところのことで、この乳び槽より下に位置する箇所に8割程溜まっていると言われています。

この袋はリンパ節の中でも最も大きくリンパの中でも中心的な存在です。

重力下でマッサージをしてもうまく流れないとも言われており、リンパを流すためには仰向けになることでより流れやすくなるそうです。

さらに腹式呼吸をすることで、ポンプの役割を果たしリンパ液の循環を良くすると言われています。

そのため、クライアントさんにも腹式呼吸を時間があるときに何度も行っていただきました。

これについてはこちらの記事も参考にしていただければと思います。

下半身太りを解消したい方必見?!知っておきたいリンパの流れについて

呼吸

階段昇降

以前から階段を昇り降りするときにはどうしても太ももの前側などが緊張してしまって、脚が太くなるのでは?という印象があったそうです。

今回行ったのは、顎の動きを使って階段を昇り降りするということです。

顎の動きを使って階段を昇り降りをすると、身体のどこにも引っかかる感じもなく、スムーズに昇降ができ、以前感じていた太ももの張りもなくなったそうです。

以前受けていた太ももの前側への刺激はお尻の付け根に変わり、実際にこれをお伝えしてからヒップの形が変わってきました。顎

歩き方の改善

歩き方の改善については、以前、こちらにまとめています。

ウォーキング時の歩き方を変えることで脚の膨らみは改善する

歩き方

このようにそれぞれの問題点に対して体操なり呼吸なりを行い改善をはかっていきました。

結果的にこれらを継続することで、脚の外側が細く引き締まっていき、以前感じていた膨らみというのはうまく改善されました。

 

まとめ

今回は、脚の外側の膨らみを改善する考え方や実践したことについてまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。

下半身に関する悩みを持っている方は多いと思いますが、現場から感じることは日常の姿勢や動作を改善することがポイントであり、特別なことをするから変わるのではないということです。

なぜ脚が太くなったのという原因が分かれば、そこから方法を考えることは難しいことではありません。

ただこの“原因を明確化する”ことが最も難しく、そこが間違っていればどんな素晴らしい方法を選択しても効果がないとなってしまいます。

常にこのことは頭に置いておきたいなと思います。

では、最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 脚の外側膨らんでしまう原因は、股関節の捻じれ、むくみ、筋肉の緊張
  • 体操をするだけでも身体は整う
  • むくみは腹式呼吸をして改善する
  • 顎の使い方を変えると身体はよりスムーズに動く
  • 歩き方を変えるとヒップアップする

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ティーバッティングはアップ?!理解しておきたい目的と方法について

ティーバッティングというのは、野球選手なら誰もが行う練習方法のひとつですが、このティーバッティングはどのような練習でしょうか?

僕は現役だった頃、正直バッティング練習の前のアップのような感覚で特に目的もなく、芯でボールを捉えられるようにスイングを繰り返していました。

このティーバッティングは目的を理解し、実践することでバッティングをするときの役に立ちますし、自分のインパクトの位置を感覚的に理解することもできる練習です。

今日はこのティーバッティングの目的と実践方法についてお伝えしていきたいと思います。

気持ちよくバットを振ることでバッティングが変わる

野球選手にお伝えしたいタイミングをとるのがうまくなるための練習方法について

効率的に身体を使った野球選手の打ち方について

 

そもそもティーバッティングって何?

念のためティーバッティングをおさらいしておきたいと思います。

■ティーバッティングとは?

野球で、棒の先にのせた球を打つ打撃練習。斜め前から軽く投げ上げられた球を打つ練習法にもいう。

コトバンクより引用:ティーバッティング

ネットに向かって、トスを上げてくれる選手がいて、あげられたボールを打つことをティーバッティング、棒の上にボールを乗せてそれを打つ、このことを置きティーと言っていました。

言い方はそれぞれかもしれませんが、このような練習をティーバッティングといいます。

 

ティーバッティングを行う目的とは?

そもそも野球選手のみなさんは、なぜティーバッティングを行うのでしょうか?

冒頭でお伝えしましたが、僕が現役選手のときティーバッティングはアップのイメージが強く、とりあえずこなすという感覚もありました。

もしくは、ただバットの芯でボールを捉えられるように打つというイメージぐらいしかなく、深い意味を考えたことがありませんでした。

ティーバッティングを行う目的は、自分のインパクトの位置を感覚的に理解することです。

先日、よび込む?よび込まない?打者が知っておきたいインパクトの位置についてでインパクトの位置についてはお伝えしていますが、一番力が入る位置というのは肘が伸びきるか、伸びきらないぐらいの位置になります。

インパクトの位置

これは実際にこの辺りの位置で、誰かにバットのヘッドを押さえてもらいそれを押し返すように力を入れて確認するとよくわかると思います。

このような位置ではあまり力が入りません。

インパクトの位置

画像だけでは選手のみなさんはわかりづらいと思いますし、いくらこのように説明されても実際プレーしているときは、画像のような見え方ではありません。

そのときに頼りになるのが自分の感覚です。

ティーバッティングはこのようなインパクトの位置を感覚的に理解する目的で行います。

 

ティーバッティングの実践方法

 ティーバッティングを行うとき、打者もトスをあげる人も打ちやすいところに投げて打つということを繰り返し行っていると思います。

ただ、冷静に考えてみると下からトスしたボールの軌道は、下から上に上がってきています。

ソフトボールではこのような球筋がありますが、野球では今のところありません。そう考えると、トスのあげ方を考える必要があります。

すべては何のために行っているのかということです。

トスしたボールの軌道

野球は基本的にまっすぐか下に落ちながら変化をしていきます。スライダーなどの横への変化球も多少なりとも落ちながら変化をしていきます。

ですので、上から下に落ちるような軌道でトスをあげることが野球という競技に合っています。

このことを考えると、ボールの軌道はこのようにあげることです。

トス

落ちてきたところを打つという練習をすることです。

自分が一番力の入れやすい位置を探る

ティーバッティングの目的は、自分のインパクトの位置を感覚的に理解することだということをお伝えしましたが、まず自分が一番力の入れやすい位置を探り、そこにボールをあげてもらうようにします。

トスをあげる側が人間ですので、常に同じところにはこないと思いますが、その中でどの位置でボールを捉えると一番力を伝えることができるのかということを感覚的に理解していきます。

インパクトの位置を調整

トスされたボールが変わっても、インパクトの位置を感覚的に理解できているとボールに力を伝えられますし、常に打ったときにパンッっといい音がなります。

ここで得られた感覚がバッティングをするときに活かされ、どこでインパクトを迎えるといいのかが理解できれば打球も変わってきます。

 

ボールに力を伝えることと力を入れることの違い

これまでティーバッティングについてお伝えしてきましたが、インパクト、リリースのときなどに共通して言えることがあり、これを間違うとうまくいかなくなることがあります。

それは力を入れるということです。

バッティングで言えば、インパクトの瞬間にグッと力を入れ力んでしまうとその瞬間動きが硬くなり、全体の動きがスムーズではなくなります。

大切なことは、全体の動きがスムーズに動くということで、そのためにはリラックスする必要があります。

このリラックスという言葉は、力を抜くということとは違い、必要最低限の力を使うという意味です。

無駄な力みは動作を硬くし、マイナスになってしまうことが多い。

力を入れることよりもリラックスしてスムーズな動作ができるように身体を使うことで、バッティングも変化していきます。

力を入れるのか、力を伝えるのか、この少しの違いも結果としては大きな差になることですので、頭のどこかに置いといていただければと思います。

 

まとめ

今日はティーバッティングの目的と実践方法についてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

何気やっている練習程意味のないものはありません。

なぜポール間をダッシュするのか、なぜインナーマッスルを強化するのか、なぜウエイトトレーニングをするのか、すべては目的ありきの方法です。

この辺りを冷静に一度振り返っていただくと、“何のために”がごっそり抜けていることがあると思います。

大好きな野球をよりうまく、より楽しくするためにこういったことを考えることも大事なことかもしれませんね。

では最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • ティーバッティングの目的は、自分のインパクトの位置を感覚的に理解すること
  • トスは下から上ではなく、上から下の軌道になるようにする
  • 力を入れるのではなくリラックスしてボールを打つこと

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ウォーミングアップの目的と頭を柔軟にして考えるメニューについて

一般的にウォーミングアップというと、ランニングをしてストレッチをするというイメージが強いかと思いますが、本来の意味や目的を理解するとそれだけではないということに気づきます。

今行っているメニューはなぜ行っているのでしょうか?

寒いこの季節に座って筋肉を伸ばすことで、どのような効果があるのでしょうか?それはグランドではなく、温かいところではだめなのでしょうか?

そういったことをひとつひとつ紐解いていくと、いかに目的や意味を理解する大切さがわかります。

今日はそんなウォーミングアップについてお伝えしていきたいと思います。今回はただお伝えするというよりも、トレーナーとしてどのように考えメニューを作成しているのかも含めて、お伝えしていきたいと思います。

パートナーストレッチングを行う上で知っておきたい10のこと

ストレッチとは?整理をしておきたい基礎と実践について

 

ウォーミングアップについて

ここではまず、ウォーミングアップということについて考えていきたいと思います。

ウォーミングアップという言葉の意味とは?

そもそもウォーミングアップというのは、どういう意味なのでしょうか?

■ウォーミングアップとは?

ウォーミングアップとは、warm,up という言葉からなっていますが、

  • warm・・・暖める
  • up・・・上げる

という意味があり、身体を暖める、体温を上げるというあります。

  1. スポーツで、軽い準備運動。
  2. 転じて、物事を本格的に始める前にする軽いならし。

コトバンクより引用:ウォーミングアップ

ウォーミングアップの目的とは?

ウォーミングアップを行う目的というのは、

  • 体温、筋温の上昇
  • 神経の促通
  • 柔軟性の向上 

などがあげられます。

これらの目的を達成するためにウォーミングアップを行いますが、どのようにして体温を上げればいいのでしょうか?

体温の上げ方について

体温をどのように上げるのかということですが、そもそも何を指標にしてどのようにあげればいいのでしょうか?

一般的にはこのようなことで体温を上げると思います。

  • ランニング
  • ジョギング
  • バイク

などがあげられると思いますが、これらをすることでなぜ体温が上がるのでしょうか?

体温を上げるためには心拍数を上げることです。心拍数を上げるためには心臓を上下に揺らすような刺激を加えることで心拍数は上がってきます。

そのため、心拍数を上げる目的で方法を考えたとき少し考えただけでも数多くの方法が浮かんできます。

  • 縄跳び
  • その場ジャンプ
  • おにごっこ
  • サッカー 等

心臓が上下に揺れそうな運動すべてが刺激となりますし、頭を柔軟にして考えるとランニングだけではないことがわかります。

心拍数を上げることで体温が上がることはわかると思いますが、どこまで心拍数を上げればいいのでしょうか?

それは、120拍/分です。

主観的運動強度と言って、自分が自覚する感情から心拍数を推測することができるというもので、このような表があります。

主観的運動強度

標 示 自覚度 強度 心拍数(拍/分)
20 もうだめ   100%  200
19 非常にきつい  93%  
18    86%  180
17 かなりきつい   79%  
16    72%  160
15  きつい  64%  
14    57%  140
13  ややきつい  50%  
12    43%  120
11  楽に感じる  36%  
10    29%  100
 かなり楽に感じる  21%  
   14%  80
 非常に楽に感じる  7%  
 (安静)  0%  60

心拍数が120拍の目安というのは、ややきつく感じるようなときになりますので、その感覚が目安になります。

またはあはあドキドキ汗ばむような状態になれば、同じように120拍前後の心拍数を計測します。

ランニングやバイクなどをする目安というのは、はあはあドキドキし、汗ばむような状態になれば終えて、次のメニューに移行するという形になります。

ウォーミングアップ時に勧められないこと

ウォーミングアップは、体温を上げるという意味があることは理解していただけたと思いますが、この体温を上げるときに気をつけることがあります。

体温を上げる意味合いで、お風呂やサウナに入るということも考えられますが、これはあまり勧められません。

ウォーミングアップをした後には、練習なり試合を行うと思いますが、お風呂などに入ってしまうと疲労してしまうため、その後のプレーを全力で行いづらくなります。

また外的な要因で体温を上げようとしているため、深部まで温めることができません。

このようなことを考えると、ウォーミングアップ時にはあまりお風呂やサウナに入ることは勧められません。

 

一般的に行われるウォーミングアップの内容について

僕も長い年数野球をしてきましたが、少年野球のときから高校までウォーミングアップを行う一連の流れは大きく変わりませんでした。

一般的に行われているウォーミングアップは以下のようなものではないでしょうか。

ランニング

まず行うことは、ランニングを3周走りなさい。という指示を受け、とりあえず走る。

そしてできるだけ疲れないように、グランドを小さく回って3周を終えるというようなことですが、そもそもなぜ3周走るのでしょうか?

ウォーミングアップに限ったことではありませんが、すべてに意味があり、その意味を説明できなければ何のためにやっているのかがわかりません。

季節や気温に関係なく決まった数をこなすような感覚で行っているところが多いように思います。

ランニング

ストレッチング

ランニングを終えると、これも季節に関係なく地面に座って筋肉を伸ばすようなストレッチングを行うことが多いと思います。

ウォーミングアップ時のストレッチングは、筋出力を低下させる可能性があるため、30秒以上のストレッチングはあまり勧められていません。

これについては、理解しておきたいウォーミングアップ時のストレッチについてで詳しくお伝えしていますので、参考にしていただければと思います。

 ストレッチ

ダイナミックストレッチ(体操)

ストレッチングの後に行うのは、ダイナミックストレッチといわれる体操ではないでしょうか。

高校野球などに代表されるのは、数列に並び掛け声をかけながら全身でいっせいに体操をする。

見た目としてはかっこよく映るかもしれませんが、ダイナミックストレッチは流れの中でやるものではなく、筋肉を緩め動かしやすくするために行います。

多くの場合が、形だけをしているような体操が多いように思います。

体操

ダッシュ

ここまでの流れが終われば次はダッシュというような流れがベースでした。

このダッシュも、30m、15m、5mとさまざまな距離を走りましたが、ただ何気なく走っていたように思います。

ダッシュ

このような一連の流れを行う練習や試合に入っていましたが、この一連の流れは季節や行うことが変わっても内容は変動しませんでした。

時間の都合で、カットされたりすることがありましたが、その他の場合は基本的に同じ内容で行われていました。

一般的にはこのような内容を行っているところが多いと思いますが、本来はウォーミングアップの目的や競技、季節や年齢、さまざまな要因を踏まえてメニューを考えます。

当然季節があるため、年中同じメニューというのは不適切であり、その状況に合わせて変化させる必要があります。

次は、トレーナーとしてウォーミングアップを考えるとき、どのようなことを考慮しているのかなど、専門的なことも踏まえてお伝えしていきたいと思います。

 

ウォーミングアップのメニューを作るときに考えていること

ウォーミングアップのメニューを作成するときは、当然ながら強いチームが行っていることをすべて真似をするようなことはありません。

また雑誌や何かで方法を知ったからといって、それを現場で行うこともありません。

以下でお伝えするようなことを考え、意味のある内容にしていきます。

ウォーミングアップを行う目的

最も大切なことは、目的を理解することです。何のためにウォーミングアップを行うのか。

先ほどお伝えしましたが、身体を暖める目的で行うわけですが、ここでいう目的はウォーミングアップを行ってどうしたいのかということです。

ウォーミングアップの後に試合があるのか、それとも練習をするのか。

その練習はバッティングのみなのか、それとも走ったり捕ったりするのか。

なぜ身体を暖める必要があるのか、どういう動きをしやすくしたいのか、そういった細かいところを明確にすることで、ウォーミングアップ時に行うメニューを決定していきます。

まずはウォーミングアップの目的を整理することを行います。

人数について

人数を把握することも重要で、1人でやるときと100人でやるときではメニューも異なります。

人数が多くなればそれだけ場所をとりますし、動ける範囲も狭くなります。もし小さなスペースしかないところでは、その場ですべてのメニューをこなさないといけない場面もあります。

逆にマンツーマンの状態であればそれだけやれることの幅も広がりますし、狭いスペースでもできます。

このように人数によってもメニューを変えています。

環境について

環境というのは、先ほども少しお伝えしましたがウォーミングアップできる場所が広いのか狭いのかということもあります。

室内なのか野外なのか。砂利なのか土なのか、コンクリートなのか。

晴れた日のグランドなのか、雨の降った後のグランドなのか。

それによっても座ってできなかったり、場合によっては足場がぬかるんでおり、走ったりすることができないかもしれません。

また冷暖房の有無も重要で、寒い日に暖房の利いた室内でウォーミングアップができるのであれば薄着でもいいかもしれませんが、真冬の野外では着る物も変わりますし、すぐに体温が下がる可能性があります。

こういった環境の問題も考えてメニューを作成していきます。

時間について

学生の場合、下校時間が決まっていて1日2時間弱しか練習時間がないところもあります。

そんなときにウォーミングアップに1時間もかけてしまうと、ほとんど練習ができなくなります。

逆に4~5時間も練習時間があるのであれば、ウォーミングアップに時間をかけて行ってもいいと思います。

このように時間という要因でもメニューが変わります。

年齢について

小学生と社会人では体力に大きな差があり、社会人であれば1時間ウォーミングアップをしても練習などもこなせると思います。

ですが、小学生低学年なんかは1時間もウォーミングアップを行ってしまうと疲労してしまい、練習に集中できなくなってしまいます。

また高齢の方にウォーミングアップだと言って、ランニングをさせたり、バイクをこがせたりと若い年齢の人と同じことをさせる必要もありません。

このように年齢によってもメニューを変えていく必要があります。

完璧なメニューは存在しない

これは要因ということではありませんが、ウォーミングアップを完璧に作り上げようと考えすぎると、時間の無駄になってしまうことがあります。

あくまでもウォーミングアップは、その後に行う動作やプレーをしやすいように準備する時間であり、最も重要なことは試合でベストな状態で臨める身体にするということです。

大切なことは試合に勝つことです。

ウォーミングアップのメニューは完璧がないため、柔軟な発想でその時々によって臨機応変に対応することが大切だと思います。

 

実際に行ったウォーミングアップのメニュー例

ここでは実際に現場で行ったメニューを少しご紹介したいと思います。

基本的な流れはこのようになります。

  1. ランニング5周
  2. ダイナミックストレッチ(体操)
  3. アジリティドリル
  4. バランストレーニング
  5. プライオメトリックス
  6. クイックネストレーニング(ラダー)
  7. アジリティドリル+ダッシュ

ダイナミックストレッチについて

体操を行う手順というのは、基本的には上から下に動かしていきます。

これは、筋肉は脳が支配しており、脳に近いところが緊張していると下半身などが緩みにくいため、脳に近い上から順に動かして緩めていくという考え方です。

実際にこういった体操を行っていきます。

肩の屈伸

体操

前屈

後屈

側屈

回旋

具体的な内容については、理解しておきたいウォーミングアップ時のストレッチについてを参考にしていただければと思います。

バランストレーニング

野球選手を指導する場合、ウォーミングアップにはバランストレーニングを行います。

このバランストレーニングというのは、バランスボールの上に乗ってバランスをとる・・・というようなことではなく、ジャンプストップなどを行い、フラット着地を繰り返します。

両脚や片脚で行ったりし、バリエーションを加えながら進めていきます。

バランス

バランス

バランス

バランス

バランス

バランストレーニング

バランストレーニングについてはこちらを参考にしていただければと思います。

理解しておきたいバランストレーニングの意味と実践について

クイックネストレーニング

クイックネスという言葉は、日本語の意味で俊敏性といいます。

俊敏性=速さであり、敏捷性=正確性×速さになります。

これはラダートレーニングですが、より枠の中を速くステップし筋肉の収縮速度を維持する目的で行います。

ラダー ラダー

ラダートレーニングについてはこちらを参考にしていただければと思います。

敏捷性・俊敏性とは?アジリティ&クイックネストレーニングの違いをラダートレーニングから考えてみる

 

まとめ

今回はウォーミングアップについてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

ウォーミングアップは、ただランニングをしてストレッチをして練習に入るというような簡単な作業ではなく、ひとつひとつに意味があります。

それは理解した中で行うことで、より効果がわかり動きやすい身体になります。

なぜグランドを5周走るのか、どのくらい走れば適切かなど理解していただけたかなと思います。

今回の記事の内容が少しでも現場で取り入れていただくと嬉しく思います。

最後に、今日の内容をまとめていきたいと思います。

  • ウォーミングアップは、体温を上げる、反応を速くする目的がある
  • 心拍数を120拍/分まで上げ、軽く汗ばむぐらいまで体温を上げる
  • ストレッチングをするのではなく体操で筋肉を緩め動きやすくする
  • 季節や環境、年齢などによってメニューは変わる
  • 完璧なメニューは存在せず、柔軟に考え行うこと

このような内容でお伝えしていきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。