野球選手がバッティング向上のために知っておきたい10のコツ

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野球選手であれば少しでも良いバッティングをしたいと思うのが自然ですよね。でも、良いバッティングをするためにはどうすればいいのでしょうか?

今回は、そんな野球選手に向けて、少しでもバッティングが向上できるように10のコツをお伝えしていきたいと思います。

これらはすべて現場で指導していることであり、成果を実感しているのでぜひ参考にしていただければと思いますので、早速ご紹介していきますね。

 

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野球選手がバッティング向上のために知っておきたい10のコツ

①マシンと投手との相性について

まずバッティングをするときに知っておきたいことは、マシンとの相性があるんですね。マシンでタイミングをとるのがうまくない選手がいて、投手の場合はタイミングを合わせるのがすごくうまい選手がいます。

こういう選手の場合、

できるだけ投手で練習をした方がいい

ということになるんですね。なぜなら崩れた状態でバッティングを続けることで、全体のバランスを崩す可能性もあり、こういうマシンとの相性があるということも頭に入れておくと、練習のときにもどのようにすればいいのかが把握しやすくなります。

いずる
チーム練習であれば仕方ないこともありますが。

ただ、これが逆だと致命的です。マシンはタイミングがとりやすいですが、投手になると全く合わない。

楽しみとしてバッティングをするのであれば良いと思いますが、選手としては正直少し厳しいものを感じてしまう。こういうマシンと投手によっても相性があるということも知っておいてくださいね。

ちなみにマシンが苦手な選手は、できるだけ投手でバッティング練習を行うことが、技術向上の1つのコツになると思います。

②バット選びについて

いつも選手に指導する際に伝えることですが、

常に自分の感覚の良さ

を求めるように伝えています。いわゆるフィーリングってことですね。指導する側は、自分の経験則を元に、

指導者
◯◯にしなさい、絶対これの方が良い

と言ってしまうこともありますが、あくまでもプレーするのは選手です。身体の使い方や技術もそうですが、バット選びも共通していて

選手本人がグリップを持ったり、スイングしたりしてみて、一番フィーリングが良いもの

を選ぶことで、それが結果的にバッティングもいい方向に向くことがあります。逆に違和感を抱えたままバットを振っていると、それが緊張につながったり、気持ちのいいスイングができなくなったりしてしまいます。

さまざまな指導を受ける選手も、自分の感覚の良さをひとつの尺度にすることも大切なことだと思います。

③ハンドアイ

続いては、ハンド‐アイ(hand-eye)と言って文字通り手と目ということですが、これは動体視力のことを指しています。

現役を引退した選手やシーズンオフが明け、初めての練習のとき野球から遠ざかっている方なら経験したことがあると思いますが、久々にボールを見たりすると120km/hのボールでもものすごく速く感じたりします。

そういうときはタイミングが遅れ、身体が反応しきれないことがありますよね。ですので、バッティング練習の中で速いボールを打つためには、段階的にスピードアップし目を鳴らしていく必要があるんですね。

後述しますが、バッティングをするときに速いボールから始めてしまうとフォームが崩れたり、手打ちになってしまう可能性があります。

目を慣らすといわれますが、このような場合、打席に立って打つのではなくボールを見るだけでも十分な練習になります。こういった目の問題や動体視力のことも、バッティングでは重要になりますね。

④構え(バットの構える位置、脇の開き)

どのような構えをするのかも、バッティングには大きな影響を与えますが、基本的には、

自分が一番構えやすいところ

でいいと思います。それが個性ですし、チーム全員が同じになる必要はありません。ただ、構えの中でもポイントがいくつかありますので、そこをご紹介しますね。

バットを構える位置

バットを構える位置ですが、グリップの位置がある程度高くあることで、重力加速度を活用することができます。

重力加速度とは?ある物体を高いところから落とすと地面に近づけば近づくほど、速度は速くなります。このように文字通り重力によって加速されることを指します。

つまりバットを構えるグリップの位置が高ければ、スイングが加速されスイングスピ―ドの向上につなげる可能性があるんですね。

ここでも一番大切なことはフィーリングです。あまりグリップの位置を高くしすぎると、肩周りが緊張し、スイング動作が硬くなり結果スイングスピードが落ちてしまうことがあります。

あくまでも一番構えやすい位置で構えること。ひとつの目安としては、耳あたりで構えると緊張しづらくリラックスしやすい位置になると思います。

グリップを高くして構えるとこのようになりますし、

グリップの位置が高い

逆に低く構えると、このようになりますよね。

構え

それぞれのメリットとすれば、

  • 構えが高い:スイングスピードが上がる
  • 構えが低い:バットが出やすい

という違いがありますが、これらはバッターのタイプやフィーリングで決めるといいかなと思いますね。

バットの構える角度

続いてはバットの構える角度についてですが、バットを立てて構えると、先ほどお伝えした重力加速度を利用しやすくなるため、スイングスピードが速くなる可能性があるんですね。

バットの構える位置

逆にバットを寝かせると、バットを出しやすくなるためバットコントロールがしやすくなるという特徴があります。

バットの角度

それぞれの違いをまとめると、

  • バットを立てる:スイングスピードが上がる
  • バットを寝かせる:バットコントロールしやすくなる

このような違いが出るため、これもバッターのタイプやフィーリングで決めることで、バッティングの内容も変わってくる可能性があります。

脇の開きについて

続いては脇の開きについてですが、人間の身体は、

開いた状態であれば、その後は閉じる性質があり、逆に閉じた状態であれば、その後は開く性質がある

という特徴があるんですね。つまり、構えの時点で脇を開いていると、スイング時には自然と脇がしまってスムーズにスイングすることができます。

脇の開き

脇の開き

脇の開き

逆に構えの時点で脇を閉じようとする意識が強ければ、バットを振ったときには脇は開いてしまいます。

脇が開く

脇が開く

ですので、この脇の開きについては少し開いた状態で構えておく方が、バットはスイングしやすくなるはずですね。

⑤脚を上げた方が打球は飛ぶ

プロ野球選手でもタイミングをとるときに、脚を大きく上げるバッターがいますよね。ホークスの柳田選手や巨人の坂本選手もそうですよね。

このように脚を高く上げるとその分エネルギーを蓄えることができ、ボールに伝わるエネルギーが大きくなるため打球が遠くに飛ぶ可能性が出てきます。

もちろんボールをアジャストする必要がありますが、脚を上げることはスイングスピードを速くする方法の1つになります。

いずる
ちなみに投手も全く同じで、脚を高く上げることでボールが速くなるので一度試してみてくださいね。

ただ、バランスがとりづらくなったり、目線がぶれてしまい結果的にマイナスになることも出てきますので、感覚的にフィットするのであれば脚を高く上げてもいいと思います。

⑥インパクトの位置について

インパクトの位置は、バッティングの中でもかなり重要ですが、基本的には身体の前側でインパクトを迎えます。イメージ的には、この辺り。

インパクトの位置

感覚としては、肘が伸び切る手前ぐらいの位置でインパクトを迎えますが、この位置が最もボールに力を伝えることができる位置になるんですね。

これは実際にこの位置で壁か何かを押してみるとよくわかります。次に、身体の中でインパクトを迎えるようにしてみます。

インパクトの位置

そうすると明らかに後者の方が力が入らず、この位置でボールを捉えると力負けするので前に良い打球が飛ばなくなります。

ですので、インパクトは肘が伸びきる前後の辺りで迎えることが良い結果を生むためには必要だと考えています。

ティーバッティングでポイントを掴む

少し話が脱線しますが、先ほど出てきたインパクトの位置を理解するために日頃行う練習をご紹介したいと思います。

行うのはティーや置きティーと言われる棒の上にボールを置いて打つ練習ですが、行う手順は以下の通りです。

  • インパクトの位置でバットを持ってもらうか、壁に当てる
  • そこでその手や壁を押し、一番力の入る位置を探る
  • このとき力が入る位置は体幹
  • 位置が理解できれば、そこにボールを投げてもらうか、ボールを設定し打つ
  • 打つ中でインパクトの位置を感覚的に掴んでいく

この練習で重要なことは、インパクトの位置を感覚的なものとして捉える必要があります。実際にバッティングをするときにはそのポイントで打つことになりますが、それを理解できると打球も変わっていきます。

このようにティーバッティングは、インパクトの位置を感覚的に掴む練習として行うことで、バッティングがより良くなっていくので、ぜひ試してみてくださいね。

⑦手首をあえて操作しない

バットでボールを捉えた後、手首を返せと言われたり、ボールを押し込むように手首を使えと言われることがありますが、これは実際は不可能です。

こちらの動画を見ていただくとよくわかると思います。

バットにボールが当たって手首を返そうとしているときには、もうすでにボールは前に飛んでいっています。

ですので、そこで手首を操作しようと思っても、特にバッティングにはプラスの影響はありません。逆に、手首を返そうという意識が強すぎると、バットをこねるようにスイングしてしまいバッティングのマイナスになってしまう可能性もあります。

ですので、手首の動きは特に考えることなく、スイングする方が結果としては良くなるはずです。

≫関連記事:バッティング時の手首の使い方!手首は返さない方がいい理由

⑧フォロースルーの位置で打球も変わる

いきなりですが、スポーツ選手が行うさまざまな動きは、主に3つの動作から成り立っているんですね。その3つというのが、

  1. 準備動作(予備動作)
  2. 主動作
  3. 終動作

この3つです。これらの3つをバッティングに置き換えると、

  1. トップから振り出し
  2. インパクト
  3. フォロースルー

このように分けることができるんですね。これを理解すると、フォロースルーの大切さも見えてくるので解説しますね。

例えば、打球の角度を上げたい、逆にライナー性の打球を打ちたいとなるとミートする能力ということもありますが、

バットがどのような角度でボールに当たるのか

ということが問題となります。このとき多くの場合、ボールに当たるときのバットの角度を操作しようとしたり、インパクトの瞬間にバットや身体をどう動かせばいいのかということを考えがち。

でも、インパクトの瞬間はどのくらいの時間があるのでしょうか。コンマ何秒の世界でそれだけ緻密な動きの変化をつけることはおそらく不可能なんですね。

そこで先ほどお伝えした3つの動きが重要になってくるわけなんですが、バットがボールに当たる局面が主動作になりますが、この主動作を変えるためには、

始動作、もしくは終動作

を変えることで、主動作が変わるんですね。ライナー性の打球を打ちたいとしますよね。この場合終動作のフォロースルーの位置をこの位置ぐらいにするとライナー性の打球が飛びます。

フォロースルー

逆にフォロースルーの位置を高く上げると、その分打球が上がるようになります。

フォロースルーの位置

つまり、フォロースルーの位置を変えることでインパクトの位置が若干変わり、結果的に打球が変わるということが起こります。

ですので、メインになる動きを変えたい場合、メインの動きそのものを変えようとせず前後の動きを変えることで、メインの動きを変えられます。

  • ライナー性を打ちたい:身体に巻き付けるようにフォロースルーをとる
  • 打球を上げたい:フォロースルーが高くなるようにする

こういたフォロースルーの調整でバッティングも変えることができるということですね。

⑨スムーズな動作ができることで最もスイングスピードが速くなる

ここまで部分的なことを中心にお伝えしてきましたが、良いバッティングをするためには、全体の動きがスムーズであることが重要です。スムーズな動作をするためにはリラックスすることが重要になる。

そうすると、自分が持つ最大のスイングスピードを発揮することができ、結果ボールをミートすることができると良いバッティングにつながるはずです。

ですので、ここまでいろんなことをお伝えしていきましたが、リラックスすることも重要なことですので、これは覚えておいてほしいなと思います。

⑩バッティングの最後は良いイメージで終わること

終わりよければすべてよし、ではありませんが、できるだけ良いイメージを持って終わることが大切です。

最後の印象というのは、頭に残りやすく悪い状態で終わるとそのイメージが残ってしまい、次につながりづらくなります。

バッティングをするにしても、ピッチングをするにしても最後は必ず良いイメージで終えるようにしてくださいね。そうすると次にそのイメージの状態で入れるためバッティングも気持ちよくスタートできます。

 

まとめ:バッティングはちょっとしたコツで変わる

ここまで10の項目に分けてバッティングのポイントなどをお伝えしてきましたが、これまで考えていたこと、少し悩んでいたことの解決の糸口になったものはあったでしょうか。

このような情報は実際に実践をしてみないと、わかりづらいものだと思います。また現在選手のみなさんがどのようなフォームで、またどのようなバッティングをしているのかによってここに載っていないアドバイスが必要になることもあります。

ですので、何か1つでも参考になる内容があればうれしいですよね。さまざまなことをお伝えしましたが、今よりもよりバッティングが良くなるきっかけになっていればうれしく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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