2016年 8月 の投稿一覧

【個人教授第49・50回】走り方・シュート動作・体調不良への対応について

先日魚住廣信先生のところへ個人教授へ伺ってきました。前回からは少し空いてしまいましたが、3月から現場で感じていた課題や疑問について質問させていただき、学んできました。

今日はその個人教授で学んだことをまとめていきたいと思います。

今回の質問は、以下のようなことです。

  • リラックスした走り方について
  • 小趾のテーピングについて
  • 女性ランナーの走り方
  • 体調不良とむくみの改善
  • 手術痕への対応について
  • サッカー選手のシュート動作について
  • 歩き方について

主な質問はこのような内容になりました。

 

リラックスした走り方について

走っているときに、前に進む感覚が得られないクライアントさんの走り方について質問させていただきましたが、下り坂を利用して気持ちよく走っていただき、脚の回転が大きくスムーズになること、ストライドを広げることを目的として下り坂を何度も走っていただきました。

下り坂を走るということは、距離が伸びるほど加速されていき、細かいことを考えず、ただ気持ちよく、大きく走ることで前に進む感覚が得られますが、このクライアントさんの場合その感覚があまり出てきませんでした。

原因の追究が中途半端

全体に共通することですが、クライアントさんに対して指導した結果うまくいかないとき、やっていることがどうこうというよりも、そもそも“なぜ”の部分の追及が浅い。

前に進む感覚が得られない“原因”があるわけですが、僕はこの原因を走り方だと思い指導をしていました。ただ、先生にクライアントさんの情報をお伝えし、整理していく中で見えてきたことは走り方もそうですが、その他にも原因があるということです。

ここで整理していった情報というのは、

  • いつから前に進む感覚がなくなったのか?
  • 下り道で走っているときは、最初から進む感覚が出ないのか?
  • 1週間にどれぐらい走っているのか?
  • どのくらいのペースで走っているのか?
  • どのような練習内容なのか?
  • 1kmのタイムはどのくらいか?
  • 大会などに出場していないか?

などで、この他にも情報を整理しつつ、ひとつひとつ紐解いていくとなぜ前に進まなくなってきたのかが見えてきました。

個人教授で学べる大きなポイントのひとつに、どのような情報を得る必要があるのか、ということが明確になることです。一番重要になるのが原因を明確にすることです。

そのためには質問の内容が大事になり、それをどこまで聞き出してからセッションを開始するのか。最初の段階である程度その後の結果は見えてしまいます。それだけ重要なのが、この原因の追究になり、質問の質になります。

下り坂を活用しても気持ちよさが出ないのであれば体調の問題

下り坂を走れば自然と加速していきますが、気持ちよく走れなければ走り方などが問題ではなく体調の問題になります。

クライアントさんは以前、下り坂を走ったときは気持ちよく走る感覚が得られていましたが、徐々になくなっていきました。

その境になったのが、大会に出場したことです。その大会というのは、山道を登るというもので、タイム制限が厳しい大会でランナーには人気の大会だそうです。

この大会後に前に進む感覚がなくなっていき、それ以来あまり前に進む感覚が得られていませんでした。ということは、考えられることは疲労であり、回復しないまま走り続けたことが原因で進む感覚がなくなったのではないかということが見えてきました。

フィーリングが良い走りができるときは気持ちも良く、楽しさをいつも以上に感じるかもしれませんが、この良い状態は2~3週間後には落ちます。ウエイトトレーニングなどもそうですが、心臓や肺への刺激も同じで、刺激の量に波を持たせることが必要になります。

それを知らず、ただ気持ちよさに任せて走り続けてしまうといつか落ちるとのこと。ここは僕自身ももっと学んでいく必要がある部分です。

その他の課題について

疲労の問題の他に、日頃行っている練習内容にも問題が見られました。

フルマラソンを3時間を切るという目標をお持ちですが、練習で行うことは、1km4分30秒設定を5~8本、10km走などです。

ここで問題なのは、目標が3時間を切るということですが、1km4分30で走ったとすると約3時間10分になります。また、1kmのベストが3分8秒ですので、ここから考えてもペースが遅く、休息時間にも問題がありました。

1kmのベストタイムから見ても、日頃走っているペースが遅くなってしまうと感覚が狂ってしまいます。この練習内容にも問題があることがわかってきました。

また走り方については、肩が触れてしまい、腕が振れていませんでしたので、ゴムやタオルを使った腕の使い方を教わりました。

このようにひとつひとつ紐解いていき、ひとつひとつを見ていき考えることで何が問題なのかが見えてきて、そのひとつひとつに対応することが必要だということを改めて感じました。

 

女性ランナーの走り方について

続いては、中学時に全国でも活躍するレベルのランナーで、現在高校で陸上を続けているランナーの走り方についてアドバイスをいただきました。

ここでも共通していたことは、情報不足ということです。

前に進む感覚がなく、ストライドが狭くなってきたので広げたいという目的で来られていますが、この方に対してももっと情報を引き出すことが必要です。

女性ランナーということを考慮すること

中学のときよりも高校のときのタイムが下がっており、この原因は何かを探っていく中でその要因となることを見ていきました。

  • 身体組成(BMI・体重・体脂肪率など)
  • ケガ
  • 練習内容
  • 貧血
  • 生活環境(自宅・寮など)
  • ストレス
  • 生理の有無

これらの中に何か問題がないか、ひとつひとつチェックをしていく必要があり、そもそもこの情報が適切に聞き出すことができていませんでした。そのため、中学から高校にかけてタイムがなぜ下がってしまったのかがわかっていませんでした。

女性の場合、生理の有無は重要で、アスリートでは無月経になってしまうこともあります。このような状態では貧血になったり、骨粗鬆症のリスクも高まると言われています。

体脂肪率が15%以下になると無月経になるといわれており、この辺りの詳しいチャックと情報の整理が必要です。

走り方について

走り方を見ていただいた時に、選手の身長は150cmぐらいですが、それ以上に大きく見えるということを先生がおっしゃられ、このスケール感も重要で、レベルの高い選手は実際の身長よりも大きく見えるそうです。

接地時間が長いことが気になっていましたが、これも練習内容の影響ではないかということを言われていましたが、やはりここでも日頃どのような練習をしているのか、ある程度は聞いていましたが、そのあたりの質問が浅く、情報不足でした。

ただ、走り方から見て下りの坂道を走らせ、気持ちの良い走りを繰り返せば改善するのではないかというアドバイスをいただきました。

この坂道を活用する場合、日頃セッションを行っている場所が50m程坂があり、その後に平地で100mぐらいの直線距離がある場所を走っていますので、平地では気持ちよく走れるところまで走り、どこまで走ればいいということを指定しないことがポイントです。

気持ちよく走れる距離で切り、それを繰り返すことでその距離が伸びていきます。また走っているときは、脚が後ろに来たときは大きくスムーズに動かす意識も持つことも重要になります。

このように走り方や下り坂を活用した練習についてアドバイスをいただきました。

 

体調不良とむくみの改善について

女性のクライアントさんの多くはむくみで悩まれていたり、体調不良で悩まれている方もいらっしゃいます。

循環が悪く、その循環を改善するために皮膚に触れた状態で呼吸をしたり、リンパを直接刺激をしたりしますが、頭部周囲などがうまくむくみの改善ができていませんでしたので、アドバイスをいただきました。

細かいテクニックを見直す

いつも学びにいくと毎度感じることは、自分が良いと思ってやってる、結果も良いと感じているテクニックであっても、常に見直す必要があるということです。

「わかっているつもり、できているつもり」になっていないかということです。

実際にこのクライアントさんの場合、セッションに通われて1ヶ月ですが体調も良くなり、「10年ぶりぐらいに身体が楽になったかも・・・」とおっしゃるぐらい変化を感じてはいるものの、見直す点は多くあります。

クライアントさんにそういう感想をいただけることはありがたいことですが、重要なことは“まだ改善できるところがある”ということです。

その箇所がテクニックの部分です。先生から考え方を学ぶことで、ある程度現場でも結果を出せるようになっていますし、喜ばれることも増えていますが、今後のことを考えても今自分が持っているテクニックのレベルが向上すればもっと言い結果が出せるはずです。

なぜなら先生に教わった後にセッションを行うと、先生の感覚に近い状態でクライアントさんの身体に触れることができるため、結果も良くなります。細かいところを修正することで結果は大きく変わります。それを感じるたびに、わかっているつもりになっているなと感じます。

 

サッカーのシュート動作について

小学6年生のサッカー選手のシュート動作についてアドバイスをいただきました。

シュートを放ってもどこか勢いがなく、改善に取り組んでいますが、先生が指摘されたのは足とボールの当たる位置。

右足でボールを蹴る際に、踏み込み足である左脚の位置が少し手前についており、ボールを身体の前で蹴っているため脚のスイングスピードが最大ではなく少し減速されたタイミングでボールを蹴っていることに問題がありました。

そのため勢いがないようなボールを蹴ってしまっていました。

踏み込み足の位置を変え、壁当てをする

この選手の動きの改善には、踏み込み位置を少し前にし、身体の真下でボールを蹴るようなイメージに変えること、また壁に向かって近い距離でボールを蹴ることをアドバイスいただきました。

これまであまりシュート練習をしておらず、少し長い距離でもパスが練習の中でも多くあるそうです。

男性ランナーと同じで日頃からふわっと走ってしまったり、ボールを蹴ってしまっていると最大スピードが出づらくなります。

近い距離で壁に向かって蹴ることで、ボールを蹴ったときの音と、ボールが壁に当たったときに聞こえる「バンッ!」という音を聞くと近いので、気持ちの良い音が鳴り、自分のイメージが良くなります。

この良いイメージを持つことも重要で実際に壁当てをした後に通常の距離でシュート練習すると勢いは変わっていました。選手も「気持ちよく速いボールが蹴れる」と変化を感じていました。

個人教授の後に指導したことで変わった動き

個人教授を受けた次の日に選手に指導する機会があり、実際にボールを蹴る際の踏み込み位置、壁に向かってボールを蹴って音を聞き、イメージを良くしていきました。

選手は動きが良いのですぐに理解し動きが変わっていましたが、何よりも感じた変化は選手自身の感覚が良かったためずっと壁に向かってボールを蹴り、「バンッ!」「バンッ!」と音を聞いていました。

指導の中で感じることは、指導する側が強制では意味がなく、練習やトレーニングの意図を理解し、それをやらせてみるとその通りになる。そうすると選手自身はその変化を敏感に感じ取り、さまざまな動きを“気持ちよく”でき“結果も良い”のでどんどん続けようという気になるということです。

気持ちの良い動きを繰り返し、結果も良いので数も増える。数が増えるとうまくなるので、まだまだ続けたくなるという好循環が生まれます。この循環を作り出すこともトレーナーとしての役割だということを改めて再認識しました。

ボールの勢いも増し、壁に当たるボールの音もどんどん大きくなっていき、選手自身に良いイメージを持ってもらうことができました。

 

まとめ

個人教授で学ばせていただいたことを抜粋して数か所まとめていきましたが、この他にも、

  • 乳がんについて
  • 食について
  • 歩き方やフラット着地のインプットのさせ方
  • テーピングの巻き方

などについてもご指導いただきました。

一年前に学んだことを振り返ってみると、やはり原因の追究の浅さがあり、今後もそこが課題にはなってくると思いますが、自分なりにもこの1年間は成長を感じられた1年になっていると思います。

これまで2ヶ月に1度のペースでしたが、さまざまなことが落ち着き、自分の方向性も改めて見定めることができたので、頻度をもう少し増やしてより多くのことを先生から学んでいきたいと思います。

クライアントさんから求められることが増える現状では、常に学び続ける必要があります。セッション数が増え、時間的には余裕がない中でこれまで以上の学びをするためには、いろんなところで工夫をし、自分自身の生活も細かく見返す必要があるかもしれません。

これからも少しでもクライアントさんにとって意味のある時間を過ごしていただけるように、学び続けていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

X脚の原因は何?動作の影響を受けて脚が歪み、痛みやたるみが生じる

階段の上り下りを楽にする方法【太ももの張りも改善できる】

サッカーをしている小学生とのセッションのとき、お母さんから「X脚の改善をしたい」という相談を受けました。

以前、パーソナルを別の場所で受けれていたそうで、走っている姿を見ると脚が後方にきたときにクロスし、非常に違和感を感じる走り方をしていました。

話を聞くと、このような指導を受けていたそうです。

  • 親指で地面を蹴る
  • 接地時間を短くするために、つま先で走る

腕の使い方についても気になる点がありましたが、X脚に悩み始めたのはちょうどこのパーソナルを受けられてからだそうで、話をさらにお聞きしていくとX脚の原因が見えてきました。

ポイントは、X脚になるような動作をしていたということです。今日はこのX脚の原因と改善についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/o-leg”]

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この小学生のX脚の原因とは?

この選手のX脚の原因は、足の親指で地面を蹴ろうとしていたことが主な原因でした。

僕との最初のセッションのときに、何も言わずただ歩いたり、ランニングをしてもらいましたが、このとき感じたことは、

  • 内股で歩く
  • 後方に上がってくる踵の位置がお尻の真中の位置よりも内側に入る
  • 着地をした際にブレーキがかかり、一瞬止まるように見える
  • 腕の振りがまっすぐで、肩がすくむ

このようなことを感じました。これらは以前受けていたところで指示されたことをしている結果でしたが、選手自身はアドバイス通り身体を動かせていたように感じました。

なぜ足の親指で地面を蹴ることでX脚になってしまうのでしょうか。

身体の使い方でX脚になる

この選手の場合、そもそも内股ということも問題ですが、親指で地面を蹴ろうとすることで、踵がお尻の割れ目よりも内側に入ってきてしまい、脚がクロスするように走っていました。

X脚

X脚

本来、身体に歪みもなく自然な状態で走ることができると、踵はそれぞれのお尻の真中を蹴るように上がってきます。

X脚

親指で地面を蹴ることもそうですし、着地の先につま先で着地していましたが、この着地も親指側で着地していましたので、脚の内側が緊張し、鵞足周辺も少し腫れているように見えました。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/gasokuen”]

本来は内外側の筋バランスは整っていますが、それが身体の使い方などによってどちらかに偏ってしまい筋バランスを崩してしまうと、その方向に引っ張られ、膝などは捻じれてしまいます。

今回は、内側の筋肉がストレスを受け、緊張することでX脚になっていたため、まずはこれまでインプットしていた情報を整理し、セッション前の段階で、「これまでやってきたことは一旦置いといて、新しいことをしていくね。」と伝えてから指導に入りました。

 

X脚の改善について

小学6年生ですが、非常にのみこみも早く、こちらが言うことを理解してくれていましたので、テンポよく進めることができました。具体的にしたことは以下のようなことです。

テーピングでヒールロックをする

まず行ったことは、足首にテーピングを巻き、体重支持ポイントが踵になるようにしていきました。

調整ができる環境ではなかったので、テーピングを巻き、その場で立ってもらい、いつもと足の裏の感覚の違いを感じてもらうところからスタート。

踵がスッと持ち上げられているような感覚があり、踵で立つということはわかってもらうことができたので、そこから歩いたり、ランニングをしていきました。すると、それだけである程度脚はまっすぐ動き、踵はお尻の真中辺りに上がってくるようになり、気になっていた脚がクロスするような動きも改善が見られました。

膝を高く上げる動きから前に出す動きへ

次に行ったのは、その場で脚踏みを行い脚の使い方を見ていましたが、太ももを高く上げようをする動作が気になりました。

以前の指導で「速く走るためには、膝を高く上げること」と教わっていたそうで、身体が軽くのけぞるように膝を高く上げようとしていました。

X脚

このような動作から膝を前に出すように指示し、その際に壁に手を置き、左右の膝の真正面に目印を置き、その目印を膝で当てるようなイメージで繰り返し、膝の使い方について理解してもらいました。

X脚

脚の歪みもあり、どうしても最初は膝をまっすぐ出しているつもりでも、膝が内側に入ってしまい、選手の感覚とは一致していませんでした。ただ、この動作を繰り返し行い、膝がまっすぐ上がるようになっていきました。

その場駆け足から重心移動へ

そこから行ったのは、足で地面を押したりせず、重心を倒すと勝手に進んでいくような感覚をインプットすることを行っていきました。

年齢的な部分で、どこまで理解してもらえるのか、言葉や伝え方を工夫して行っていきましたが、重心を移動させることで勝手に進むということを掴めていました。

イメージは、頭のてっぺんに棒が突き刺さっていて、その棒を1cm、2cm・・・5cm、前に傾けるイメージを持ってもらうと、足で地面を押すような動作もなく、リラックスして進むことができました。

重心を移動させるように走り方を改善すると、選手も「身体が軽いし、前に進むって意味がわかる」と言い、感覚の違いを理解できたそうです。

X脚

X脚

途中でお尻を蹴るような動作を加えたり、地面を踏み込むような意識を加えたりし、気になる点を修正するとどんどん気持ちよく走れるようになったそうで、最後に立ってもらった時は脚もある程度まっすぐになり、X脚を改善することができました。

今回のケースは、走り方の影響を受けてX脚になってしまったということですが、言い方を変えるとX脚になるように走っていたということです。

ここまでお伝えしたのは、スポーツ選手のケースですが、一般の方はなぜX脚になるのでしょうか?ここからは、一般の方が悩むX脚についてお伝えしていきたいと思います。

 

一般の方がX脚になってしまう原因

一般の方の場合、日常で行う動作がX脚の原因になってしまうことがほとんどです。

例えば、ヒールを履いて歩いた時に、膝が内側に入ってしまうように歩いたり、階段の上り下りをするときに膝が内側に入ってしまうような動作を繰り返していると、股関節や膝関節などが捻じれ、結果X脚になってしまいます。

こういう身体の使い方をすると、簡単に言えば内側の筋肉が緊張し、脚の内外側の筋バランスは崩れていきます。

少し考えてみたいのが、このように筋肉が緊張し、筋バランスが崩れてしまった脚を鍛えるとX脚を改善できるでしょうか?筋肉が緊張し筋バランスが崩れ、脚が捻じれるのであれば、鍛えることでさらに筋肉は緊張し、捻じれてしまうのではないでしょうか。

鍛えることではなく、筋肉を緩めることで筋バランスを整え、X脚を改善できると考えることができるのではないでしょうか。

このように考えると、筋肉を緩めるとき、どこの筋肉を緩めればいいのでしょうか?それが分かればX脚の改善のヒントになるはずです。

筋バランスが崩れたときに緩める箇所について

一般的には、筋肉は伸ばされると“緩む”と言われますが、筋肉は伸ばされることで張力がかかり、これだけでもストレスを受け緊張します。

そのため、筋肉は縮まっても、伸びても緊張しているということになります。そうであれば、X脚の場合、どちらを緩めればいいのか、またどの部位を緩めればいいのかなど、特定の部分に目を向けると非常に難しくなります。

基本的には全体が緩めば部分も緩みますので、まずは自然な状態になるように脚全体を緩めること、もっと言えば、歪みというのは部分で見られた場合、全体が歪んでいます。

だとすれば、結局は全身を緩め、自然体に直すことでX脚は改善できるということになります。

X脚で悩まれている方は、まずご自身がどのように脚が歪み、全体の崩れがあるのかを把握します。そして、それがなぜ行ったのか、日常の生活を振り返ると原因が見えてきます。

改善には、自然体に直し、その原因となる日頃の姿勢や動作を改善することでX脚が改善できます。ただ歪みを改善するだけではなかなかうまくいかないのは、根本的な原因が改善できていないからということになります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?今回は、走り方の影響でX脚になり、その改善についてお伝えしていきました。

やはり、結果に嘘はなく、現状の身体になる原因が何かあるはずです。これをみつけることが何よりも大事で、僕自身の課題でもありますが、いかに多くの情報をクライアントさんから引き出し、そこから原因をみつけられるか。

これができると後は、そこでみつけた原因に対して方法を選択すればいいので、最も重要なことは“なぜ”という原因です。X脚で悩む方のほとんどは日常の中に原因は潜んでいると思います。

最後に今日のまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • X脚の原因だったのは走るときの身体の使い方
  • 地面を蹴らず、ヒールロックをすることで脚はまっすぐ動くようになった
  • 走るとき、膝は上げるのではなく前に出す
  • 一般の方のX脚の原因は、日常の中に潜んでいることがほとんど

このような内容でお送りしました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

いろんな方に支えてもらった5年間。「ありがとう」を伝えたい。

2011年9月に独立をし、今月末で丸5年を迎えることになります。

会社に属す人間から社会に向けて自分の考えを発信し、伝えるようになり、自分でスタジオを運営しはじめました。当時は23歳で、本当に右も左もわからない状態からスタートし、その時々でいろんな方に支えてもらい、今があります。

今日から少しの間、この5年間で感じたこと、そこから生まれた自分の考え方などをお伝えしていきたいと思います。

 

「今のままでいてください」その言葉を大切にしたい

毎年このような節目節目で、クライアントさんにお礼のメールをしたとき、はじめてセッションを受けていただいてからもう7年になるクライアントさんから数年前に送ったメールの返信メールでこのような言葉をいただきました。

「こうやって感謝できる人でいてほしいと思います。いつまでも今のままでいてください」

メールをいただいたときは、素直にそのままでいたいと思っていましたし、気持ちも変わらないでおこうと思っていました。

正直時間が経てば、考えている内容が変わり、仕事で一杯いっぱいになることが増えると、感謝するという当たり前のことを疎かにしがちです。今振り返ると、当時いただいたメールとは逆の方へ振れてしまっているのかもしれません。

だけど、プライベートのことが落ち着き、仕事もある一定の波に慣れてきて、ふとしたときにこの言葉を思い出しました。

変わることの難しさを感じることは多々あります。ですが、“変わらない大切さ”を感じたのはそう数は多くありません。この言葉を何よりも大切にしたいと思います。

この5年間、変える部分と変えない部分、技術や知識だけではなく、精神的な部分のコントロールや試行錯誤は数多くでき、少し見えるものもありますが、まだまだこれからも鍛練が必要です。自分が目指すところに到達するためにも、変える部分と変えない部分をはっきりさせ、これからも精進していきたいと思います。

 

振り返ると辛さはそこまで感じない

瞬間瞬間はしんどく、つらい毎日が続きましたし、これからもそういう感覚は持ち続けると思います。

ただ、今の気持ちは不思議なぐらいこの5年間のつらかったことはあまり覚えていません。それだけの5年間だったのかとも思いますし、まだまだなのかなと思います。

しんどければいいということでもないと思いますが、まだ余力は残っていますし、最近はどこか慢心しているところがあったり、成長に貪欲さがないと感じることがあります。

家族とのバランスも考えなければいけませんが、もっともっと成長していけるように時間を使っていきたいと思います。

 

信頼してくれる人がいるから頑張れる

この5年間、僕の高校の後輩にあたる野球選手と時間を共有できたことが何よりも僕にとっての財産になっています。

知識も技術もない中で自分と一緒に頑張っていくということを決めてくれ、そこから早5年。

独立当初は、独立したことに対して正直「俺ってイケてる!」的なことをよく思っていました。(笑)ただ独立したぐらいで・・・って感じですし、それだけレベルも低く、結果よりも現状に満足していたような気がします。

選手とトレーニングを重ねるごとに、自分の至らなさを結果が教えてくれ、時に選手の口から直接言ってくれ、そうやって客観的に自分を評価できる材料が増えるごとに学ばないとという気持ちも増していき、辛抱強く慕ってくれている選手には本当に心から感謝したいと思います。

今でも心の中に置いていることは、クライアントさんが言葉にしない欲求を満たせているか、また、我慢して自分のところに来てくれていないか、そういったことです。

人は表面的に見えていることと考えていることが違います。だけど、その違いはほんの少しのしぐさや表情から見えることがあります。それを見逃さずにキャッチすることができれば、クライアントさんにとって自分の存在は大きなものになるはず。

近くのコンビニは商品は高いけど、便利だから活用する。そういう感覚ではなく、あなたじゃないとダメ。ぐらいの感覚でIzuru Styleでの時間を提供したいですし、それぐらいの価値を提供できるようになりたいと考えています。

そうなるためには技術や知識だけの頭でっかちになるのではなく、人としての器を大きくする必要があり、そのためにはいろんな経験をし、自分が成長し続ける環境にいる必要があると思っています。決しておごらず、上から目線にならず、クライアントさんに寄り添えるようなトレーナーでいたいと思います。

 

方法を学ぶのではなく、考えを学び応用することを学んだ

今でも自分の課題としてあげられるのは、あるひとつのことを学べば、それを応用し他の方法をやり、結果を出すということです。

これは、トレーナーとしてだけではなく、さまざまな立場で活用できることです。

人から学べばコピーして活用する。そうすればある程度の結果を出すことができます。でもそれ以上は何もありません。

例えとしては、目の前にコップを置いた時にどのように見えるかということ。丸いコップとだけ考えるのか、真横から見たら四角に見える、取っ手を見れば楕円の形をしているな、とさまざまな角度でコップを見てみる。

「コップは水を入れるものだよ」って教わって、水だけ入れるのではないですよね。液体を入れることもできるし、お菓子を入れることだってできる。土を入れて観葉植物を育てることもできる。

頭をどれだけ柔らかくして物事を考えられるか、それがどんな場面でも大切になり、そこで出た自分なりの考えが、自分色になっていくんだと思います。

だからこそ、失敗を恐れてはいけないですし、やることが何よりも大事だと思います。考えて、「これでいいのかな?」と思っても、そもそも答えはないんですね。その答えは、自分がやってみて、出てきた結果が答え。そうやって自分の答えをいくつも導き出すことで成長していくんだと思います。

この5年間だけではありませんが、魚住先生からは考えることを学び、それを実践してきた5年間だったと思います。ひとつの物事を教わることも大事ですが、それ以上に、考え方を学ぶことはひとつのことを教わるよりも多くの学びを得ることができます。

 

人を変えることはできない。だけどきっかけは提供できる

Izuru Styleに通われる方は、身体を変えたいという目的をお持ちですが、それ以上に自分のやりたいことをするためのステップの一部として考えている方が多い。

独立をしたい、転職をしたい、やりたいことをやりたい。

そこには大小ありますが、大きさは関係なく今よりも一歩進みたいという気持ちを持たれています。僕は人を変えることはできませんが、きっかけは提供できると思っています。

「そういえばあのときああいってたな。」と、学校の先生や親の一言が、数年後に効いてくるようなイメージで、セッションで過ごす時間や身体が変わることで踏み出せるきっかけになればうれしく思います。

僕がそうだったからです。自分で気づかないと変われないですし、でもそのきっかけは誰かの一言だったりしました。

5年間で自分が成長したいという気持ちと同じぐらい、素直に誰かが何かを始めるきっかけになりたいと思えるようになりました。6年目についてはこの部分についてさらにフォーカスして、価値のある時間を提供していきたいと思います。

今日から少しの間、連載という形でこの5年間のことを振り返ったり、考え方をお伝えしたいと思います。今日はこの辺で終わりにしたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

垂れたお尻を上げるためにはどうすればいい?考え方をまとめてみました。

ある程度の年齢とともにお尻が下がってしまい、お風呂なんかで「うわっ・・・こんなにお尻垂れてたっけ?」と愕然とする日がやってくるのかもしれません。

んっ?もしかして、そこのあなたはお風呂のときにもう感じてますか?年齢には勝てないですよね・・・。

ただ、お尻が垂れてしまうことは年齢がすべてではなく、もしかすると“お尻が垂れるような生活をしている”から垂れてしまった可能性もあります。言い換えれば、お尻が垂れるように過ごしているということです。

今日は、この下がってしまったお尻を上げるべく、考え方についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/hipup-exercise”]

 

お尻が下がる理由は、筋トレをしていないからだけではない

お尻が下がってしまうのは、年齢がすべてではなく日頃の姿勢が関係しています。そう、みなさんが毎日する立つ、座る、歩くといった姿勢や動作が問題でお尻を下げてしまっているのかもしれません。

なぜこのようなことが言えるのか、具体的に見ていきたいと思います。

ヒップアップされた状態とは?

そもそもどのような形が理想なのでしょうか?これに関しては人それぞれだと思いますが、イメージしやすいのは、黒人のようなキュッと上がったお尻ではないでしょうか。今オリンピック真っ最中ですが、黒人のお尻を見ていると、本当に理想的に見えますね。

こんなお尻になれなくても、少しでも近づきたい。そんな想いもあるかもしれませんが、お尻というのは大殿筋、中殿筋、小殿筋と言われる筋肉が重なり、主にお尻の膨らみは大殿筋という筋肉で感じます。

お尻

これらの筋肉は、腸骨と言われる骨盤の骨の内側、仙骨や尾骨の外側に付着し、そこから大転子と言われる太ももの外側の骨(大腿骨)に付着しています。

お尻

このお尻の膨らみの見栄えは、殿筋群そのものが肥大し、膨らみを持つことで女性らしく見えるということもありますが、筋肉だけが膨らんでいてもヒップアップされた状態に見えないこともあります。

それは殿筋群は股関節の捻じれや骨盤の向きなどの影響を受け、形が変わります。

お尻が上がった理想のイメージは、このようにお尻の筋肉が適度に膨らみを持ち、骨盤は軽く前傾し、股関節の捻じれがない状態だと考えています。

お尻

もし骨盤が後傾し、股関節が捻じれていると、このようにお尻は下がって見えてしまいます。ここではまず、ヒップアップされた状態のイメージを整理していただければと思います。

骨盤が後傾することでお尻は下がる

ヒップアップされた状態はイメージできたと思いますが、骨盤が本来の位置から後傾した位置で維持されてしまうとお尻はこのように見えてしまいます。

お尻

いかがでしたでしょうか?同じ筋肉の状態でもこれだけ見た目の印象が異なってしまいます。

ということは、お尻が下がってしまう理由は、筋トレをしていないからだけではなく、骨盤の位置が自然な状態になくなれば、それもお尻が下がってしまう理由のひとつになるということです。

股関節の捻じれもお尻に影響を与える

お尻が下がるというよりも、外側に流れて脂肪が溜まったような状態になっている方もいるかもしれません。先ほど、殿筋は腸骨などから大転子と言われる太ももの骨の外側についているとお伝えしました。

お尻

股関節で捻じれが生じ、太ももの骨が内側に捻じれてしまうと殿筋群も外側に引っ張られるような形になることはイメージできるでしょうか?

骨に付着しているのは筋肉だけですが、その周囲には脂肪分や体液なども存在し、外側に捻じれる影響を受けるはずです。このような形になると、筋肉は伸ばされるようになるため、後方に膨らみを持つのではなく、外側に伸ばされるので、横にベチャっと広がってしまいます。

そこに脂肪組織なども移動してくるため、股関節の捻じれもお尻の膨らみをなくし、お尻の外側にたるみを作ってしまう原因として考えることができます。

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刺激が減ることでもお尻は下がる

筋トレをしないとお尻が下がるというのは、少し不適切だと思いますが、筋肉を使うということは身体を動かすということです。

身体を動かすということは毎日行っていますし、それは立つ、歩く、階段を上る、下りるなど、日常的にさまざまな動作を行い、筋肉に刺激が加わっています。

便利な世の中になったため、静物化してしまう、楽を求めがちな人間が増えたため、日常的に加わる筋肉への刺激そのものが減ってしまい、その刺激が減ってしまうことで筋肉が減り、お尻がたるむ、下がるということを引き起こしている可能性があります。

筋トレというと、ジムに行ってとか、ダンベルを持ってとイメージしがちですが、結局は筋肉に刺激を加えることであり、それをどこでどのように行っているのかが違うだけで、日頃からみなさんの身体、筋肉には刺激が加わっています。

この刺激自体が減ってしまうことでお尻が下がってしまう理由のひとつになってしまいます。静物化しているからなのか、動きの問題なのか、そのあたりもありますが、刺激が下がることはお尻を下げるひとつの原因として考えられるということです。

ここまでの中で、ある程度お尻が下がってしまう原因は掴んでいただけたと思いますが、どうすればお尻を上げられるのか、理想のヒップに近づくことができるのか。次は、この部分についてお伝えしていきたいと思います。

 

お尻を上げるためには、骨盤の位置を直し、動作を変え刺激を加える

お尻を上げるためには、まず骨盤の位置を知ることです。どのような状態が自然なのか、それを知るために立った状態で骨盤を動かし、立ち方を探ることもありますが、立った状態で骨盤を操作することは難しい。

ですので、座った状態で坐骨を感じることです。左右それぞれのお尻の真中辺りに固めの板などの上に座ると骨を感じると思いますが、それが坐骨になります。

坐骨

 

骨で座る

坐骨を感じれるときの骨盤の傾きが自然な状態であり、腹背筋は適度にバランスよく緊張している状態になります。この位置に骨盤を維持させると立ったときに踵で立つ感覚や骨で立つ感覚が出てきます。

お尻を上げるためには、この骨盤の位置を自然な位置に保持させることです。

骨盤の位置を直す方法

上記でお伝えした骨盤の位置を直す方法を実践していただきたいと思います。これは以前もご紹介していますので、一度ご覧になった方も再度参考にしていただければと思います。

硬い板の上、またそのまま椅子に座る

まず硬い板の上などに座り、坐骨を感じやすいようにします。その上に座り、まず坐骨を感じます。

まな板

座る

骨盤を動かし、坐骨の位置をインプットさせる

続いては、先ほど感じた坐骨の位置から骨盤を後傾させます。すると、お尻の下に感じていた骨の感覚がなくなります。

後傾

ここから再度先ほどの骨盤の状態に戻し、坐骨を感じれる位置に骨盤を前傾させます。

前傾

骨盤を何度か動かすことで、坐骨を感じやすくなりますし、位置もわかってきます。骨盤の位置がインプットできれば、その状態で立ち上がります。

お尻

座った状態でインプットした骨盤の位置をそのまま立つことで、立った状態でも維持しやすく、立った状態で骨盤を動かすと難しいのでこのような方法で骨盤の位置を修正していきます。するとお尻はくっと上がった状態になります。

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日頃の動作を変える

日頃の動作によって、お尻を上げることができます。それが歩き方と階段です。

歩き方について

クライアントさんも脚を前に出すような歩き方をしている方が多いですが、脚を前に出すのではなく、重心を前に運びます。

そのためには、みぞおちから脚が生えているようなイメージを持ちます。そして、そのみぞおちを前に運んでいくようなイメージで歩きます。

歩き方

このときに少し脚を後に置いていくような、後ろ足の踵がすぐに浮いてしまわないように少し置くようなイメージで歩くことで、お尻に刺激が加わります。

お尻

この脚の使い方が、前に出てきてしまうと太ももの前側に刺激を受けるため、お尻へ刺激があまり加わりません。

歩き方

この歩き方の違いを理解していただき、日頃から上記のような歩き方ができるとお尻に十分な刺激を加えることができ、お尻を上げることができます。

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階段の上り方について

階段の上り方については、片脚で自分の体重を支えることになるため、片脚スクワットをしているような状況になります。

多くの方は経験があると思いますが、何気なく階段を上っていると、太ももの前がパンパンに張ってしまったり、ふくらはしが疲れるといったことが起こります。これは、それらの部位を使うような階段の上り方をしているということです。

今回はお尻を使うように階段を上っていきたいと思います。

階段を上るときは、足を階段に乗せてグッと踏ん張り、このように上がっていくと思います。もしくはつま先だけで上がっていくかもしれません。

お尻

お尻

このような上がり方をすると、刺激は太ももの前側が受け、非常にきつく感じますし、このような上り方をし続けた場合、膝を痛める原因にもなります。

そうではなく、まず階段に足を置き、踵に乗っていくように階段を上っていきます。イメージとしては、少し斜め上方に身体を引き上げるようなイメージで上ります。

そうすると片脚スクワットをしているような状態になりますので、お尻に刺激を加えることができ、これを続けることでお尻は上がってきますし、太ももの前から刺激を取り除くことになりますので、太ももの前側も細く引き締まっていきます。

このような歩き方や階段の上り方に変えることで、日常で行う動作でも十分にお尻に刺激を加え、上げることができます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。お尻を上げるためには、筋トレが必要だと思われがちですが、確かにそういう刺激を加えることも必要です。

ただ、それ以前にお尻が下がってしまう、垂れてしまうようになったのはなぜかという部分が重要です。現場でもクライアントさんのお身体を見ていても、骨盤が前傾しすぎていたり、後傾しすぎていたりと、自然な状態にある方の方が少ない。

そのような状態を元に戻すだけでも身体には変化があり、身体を整えるためにはきついことをすることがすべてではなく、ぶらぶら身体を揺らしてみたり、筋肉を緩めるような刺激を加えることで整っていきます。

整うとそれだけでも身体は引き締まり、お尻も上がっていきます。身体を変えることは鍛えることがすべてではなく、元に戻す、自然体に直すことでも身体は変わっていき、気持ちよさを感じながら身体を変化させることも可能になるということです。

最後に今日の内容をまとめていきたいと思います。

  • お尻が下がる理由は、骨盤の傾き、股関節の捻じれ、刺激が少ないことが考えられる
  • お尻を上げるためには、鍛えることがすべてではない
  • お尻を上げるには、自然体に直し、日常の姿勢・動作を変え、日頃からお尻に刺激を加える

このような内容でお送りしていきました。

まだまだきついことをするから身体が変わると思われがちですが、身体を変えるということはしんどいことだけではなく、自然体に直すことをベースに考え、気持ちの良いことを続けても身体は十分変わっていきます。

ただただ、お尻を鍛えるだけではなく上記でお伝えした内容を見返してみるとこれまでと違った結果を感じることができると思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

野球に必要なトレーニングとは?ウエイトだけではない本来の意味について

まだまだトレーニング=ウエイトトレーニングのイメージを持っている方が多く、何かの悩みを解決するためには筋力を向上させる、筋肉をつけることが最善策だと考えている方が多いように思います。

確かに悩みの改善策のひとつではありますが、多くの場合筋力ではなく、全体の歪みや動きの問題があり、根本的にはそれらを改善すれば悩みが改善されると思います。身体がアブノーマルの状態だから、それをノーマルに直すと治る。

この考え方を持つことで、ウエイトトレーニングがすべてのような考え方を一新できるかなと思います。

  • 投げる持久力=投げることでつく
  • 痛みの改善≠筋力向上
  • トレーニング≠筋肉をつける

今日は野球に必要なトレーニングということで、そもそもトレーニングとは何か?どのようなことを考える必要があるのか、将来を見据えて動き出している野球選手に向けてお伝えしていきたいと思います。

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野球に必要なトレーニングとは?

野球に必要なトレーニングの内容に入る前に、トレーニング【training】という言葉を整理しておく必要があります。

トレーニングとは?

一般的には、トレーニング=筋力トレーニング、ウエイトトレーニングなどをイメージされると思いますが、本来はこのような意味を持っています。

■トレーニングとは?

・訓練。練習。鍛練。 「軽く-する」 教育する。

・環境や運動の刺激に対する人体の適応性を利用し,身体運動を行うことによって意志力を含めた人間の体力を高めること,もしくはその過程をいう。生体は運動という刺激(トレーニング負荷)によって変化を生じ,それを繰り返すことによって機能を高めることができる。これをトレーニング効果と呼び,期待できる効果として,筋力,持久力をはじめとして,神経系統の機能が高まることによる調節力,巧緻性の向上があげられる。トレーニング負荷の指標としては,心身の生理的な応答がとれうる内的負荷と,走向距離や挙上重量などを指標とする外的負荷がある。

コトバンクより引用:トレーニング

トレーニングとは訓練や鍛錬という意味があり、何を鍛錬するのか、教育するのか、それは筋力や持久力、スピード、調整力、柔軟性といった体力要素全体を指し、筋力だけではなく、主にこれら5つの要素を向上させるためにトレーニングを行っていきます。野球選手やスポーツ選手が向上させる体力要素とはどのようなことを指しているのでしょうか?それはコンディショニングであり、次はコンディショニングの理解が必要となります。

 

コンディショニングについて

コンディショニングという言葉や体力という言葉は聞いたことがあると思いますが、具体的には体調と捉えられたり、スタミナという捉え方をされたりすることが多いと思います。

コンディショニングと体力は同義語であり、同じ意味を持ちます。では、これらが持つ本来の意味とはどのようなものでしょうか?これらの5つの体力要素を指しています。

コンディショニング

それぞれの体力要素はこのようなことを指しています。

身体的

身体的な要素は、身体的コンディショニングともいい、バイオモーターアビリティのことであり、バイオモーターアビリティとはこのようなことを指しています。

バイオモーターアビリティ

身体的コンディショニングの中には、主に5つの要素があり、これらはさまざまな相互関係によってこのように成り立っています。

コンディショニングトレーナーと言われる立場の人が選手にトレーニング指導を行うとき、主にこのバイオモーターアビリティについて指導をします。

野球に必要なトレーニングというのは、上記であげたコンディショニングのことであり、主には筋力、持久力、スピード、調整力、柔軟性の5つの要素をトレーニングする必要があるということです。

身体的コンディショニングは、技術や戦術の下にある土台のようなものであり、この土台がしっかりしていないと上に積みあがる技術や戦術は小さくなり、プロレベルの選手はこの土台がしっかりと大きなものになっています。

ピラミッド

あくまでもトレーニングと練習は別物であり、スキル・技術を向上させるには練習が必要です。基礎体力という土台を作るためには、トレーニングが必要であり、土台が小さいままでトレーニングを疎かにしていると、ピラミッドの上は低くなり、練習だけではいつか上限を迎えてしまうことになります。

うまくなるためには練習を重ねることは必須ですが、その中で土台作りを並行して行うことでピラミッドも大きくなり、技術や戦術などの幅も広がっていくため、ここからも練習とトレーニングを行う必要性が見えてきます。

これが身体的な要素であり、身体的コンディショニングと言われるものの内容になります。

精神的

精神的というこの部分については、いわゆるメンタルであり、練習ではのびのびプレーし結果もいいけど、いざ試合になると緊張しすぎて全く打てない、投げられないという状態ではやはり強くなれないですし、精神的な部分もパフォーマンスに影響を与えます。

実際に現場では僕らのような立場のトレーナーがメンタルトレーニングをする機会はあまりなく、精神的な要素の専門家はメンタルトレーナーの役割です。同じチーム内にいる場合、線引きをしておく必要もあります。

体力、コンディショニングのひとつにメンタル、精神的な要素も含まれています。

人間の身体は、心理的限界と生理的限界があると言われ、生理的限界を突破してしまうと人間は死に至ります。そこまでいかないように、心理的な部分で制限をかけます。それが生理的限界の6~7割程度に留められていると言われており、僕らがいつも感じる限界はこの程度だと言われています。

ただ、火事の馬鹿力という言葉があるように、緊急を要することや命のかかわること、重要な大会などの時に人はこの心理的限界を突破し、これまでに経験したこともない力、能力を発揮することがあります。

ここからもわかるように、人間の身体は精神的な部分に制限を受けていることが多く、精神的な部分をコントロールできるようになり、強くなることで体力が向上するということにつながります。

防衛的

防衛的という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、免疫力や抵抗力などのことです。

遠征に出かけて、いつもと違う環境になるとお腹が痛くなったり、ちょっと黴菌が入っただけでも体調が大きく崩れる、風邪を引くなど、免疫機能が低ければパフォーマンスに影響を与えてしまいます。

免疫力というのは、体温を高く保ったり、ストレスをコントロールすること、また超回復の過程を継続的に適切に行うことで免疫力が強くなり、抵抗力もついてきます。

このように防衛的要素もコンディショニングを整える上で重要な役割を果たしています。

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栄養・休養

栄養・休養は言葉の通り、練習やトレーニングをするとエネルギーを使い、疲労しますので、回復させるためや身体を作る意味でも、適切な栄養・休養をとることが必要です。

栄養面で言えば、糖質を摂っていなかったり、脂肪を極端に少なくしたり、偏食していたりするとやはり身体の機能も正常には働いてくれません。

疲労が残ってしまったり、回復しなかったり、また細胞が再生されづらくなりケガをする可能性も高くなってしまいます。このような点からも栄養と休養を適切にとることは、スポーツ選手に限らず、すべての方に共通することです。

ここまで体力、コンディショニングについてお伝えしていきましたが、野球選手がどのようなトレーニングが必要なのかは、これらをすべてトレーニングする必要があるということです。

また、このような多くの要素をトレーニングする必要があるため、広い視野を持ちやるべきことはウエイトトレーニングだけではなく、多岐に渡ることがわかります。

コンディショニングというのは、何かひとつが突出していると素晴らしいのかというとそうではありません。全体がバランスよく向上すること、整っていることを目指し、もしひとつでもレベルの低い要素があると、その低いレベルに全体が引っ張られてしまいます。

だからこそひとつだけに目を向けるのではなく、広くコンディショニングについて理解し、トレーニングする必要があるということです。

では具体的にどうすれば、コンディショニング、筋力や持久力などを向上させることができ、それを日頃の中にどのように組み込めばいいのでしょうか?

 

野球の競技特性から考えるコンディショニングについて

まず考えることは、野球と言うスポーツはパワー競技であり、年齢やポジションによっても必要な体力要素は異なってきます。具体的にはどのようなことを知っておく必要があるのでしょうか?

筋力について

筋肉

筋肉は、1cm³辺り4~6kgの筋力を発揮することができると言われ、これは男女とも同じと言われています。そのため、男女での筋力差は性別によるものではなく、筋肉量の違いによるものです。

男性と女性の筋肉量が異なる一番の原因は、同じトレーニングをしたときに男性は女性の2倍ほど、筋肉を肥大させるホルモンの分泌量が多いとされ、このために男性の方が筋肉がつきやすいと言われています。

ここからもわかる通り、筋力を高めるためには筋肉の断面積を増やす必要があり、そのため野球選手でも積極的にウエイトトレーニングを行い、今年のキャンプでも話題になった増量を目指すわけです。

ただ、キャンプ中に話題になった増量は、冷静に考える必要があり、そもそも体重の増加=パフォーマンスがアップすることはありませんし、ただ脂肪がついて体重が増えるとマイナス面も増えます。

何で体重が増えたのかを冷静に判断する必要があります。

野球はパワー競技であり、パワーは筋力×スピードの積で求められることから筋力を向上させることで、パワーを向上させることにつながります。

現状の筋力レベルがどの程度なのかを一度整理する必要はありますが、筋力を向上させる目的を明確にし、筋力トレーニングを行うことで土台の強化になります。ただ筋肉をつけることを目的として行うのではなく、筋力レベルを上げるためには、まずは動作の手順を理解し、重い物をいかに軽く扱うか、そういった動きを理解したうえで重量を重ね、筋力を向上させることが理想です。 

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持久力について

持久力

野球にはどんな持久力が必要なのでしょうか?マラソン選手のように自分の身体を移動させ続けられるような筋持久力が必要なのか、それとも強靭な心肺持久力が必要なのでしょうか?

試合を見ていると、バッターは1回のスイングができればいいでしょうし、投手の場合は100球前後投げられる持久力が必要になります。

このときにおさえておきたいことは、100球前後投げられる持久力をどのように養成するかということです。よく行われるのは走り込みで持久力をつけるということですが、走り込みでは走るスタミナはつきますが、投げるスタミナはつきません。

投げるスタミナをつけたいのであれば実際にボールを投げることです。この勘違いが多く、相談もよくされます。バッターも同じです。100、200本とバットを振るスタミナをつけたいのであれば、バットを振ることです。

話を戻して、野球選手はどのような持久力が必要になるのでしょうか?

練習に耐えられる持久力

野球の試合を見ると長くても100m以上は走ることがありませんし、プレーでも1球ずつ間合いがとられます。そのため試合では有酸素性持久力は必要ありません。ただ、うまくなるためには練習を数多くする必要があります。

さまざまな練習をするためにはある程度有酸素性持久力を高めておかないと、その練習についていけずへばってしまいます。単純に練習できる数が減ってしまうため、練習できる選手に比べるとうまくなることはできません。

こういった考えからある程度有酸素性持久力を高める必要があると考えています。また、先ほど身体的コンディショニングのところで少し触れましたが、コンディショニングというのは、ひとつの要素が突出していることよりも、全体のバランスがとられている方が良いわけです。

ですので、試合だけを見ると心肺持久力は必要ありませんが、練習のことを考えると心肺持久力も高めておく必要があります。

体幹の筋持久力を高める

投手の場合、投球時一番力が入る箇所は体幹部です。

100回も150回も全力で投球するとそれだけ筋肉を収縮させており、大きなストレスが加わっています。もし体幹の筋持久力が低い場合、これだけの投球を行うと体幹に力が入らず、手投げのような状態になってしまったり、肩周りの筋肉が過度にストレスを受けてしまいます。

体幹に比べ肩の筋肉は小さく、腕で投げるようなフォームですとスピードも出ませんし、大きなストレスがかかってしまうため肩肘を痛める可能性もあります。

このような理由から身体の幹である体幹の筋持久力を高めておく必要があります。 

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スピードについて

スピードというのは、スイングスピードということもありますし、走るスピードということもあります。

以前も何度かお伝えしたことがあったと思いますが、スピード【speed】という要素には2つの考え方があります。

  • 速さ・・・変えられない(筋線維のタイプ)
  • スピード・・・変えられる(動作・動き)

速さについて

速さというのは、筋線維のタイプのことを指しており、速筋(白筋)と遅筋(赤筋)との関係についてです。

筋線維のタイプは、遺伝的に決定づけられると言われており、基本的には後天的には変わらないと言われています。ただ、速筋がトレーニングを行うことで、遅筋の方へシフトし、ピンク色になるということはあります。

ただ、遅筋がトレーニングによって速筋になるということは、今のところないと言われています。

速筋線維が多い場合、筋肉を収縮させる速度も速くなるため、投手の場合肩周りの筋肉に速筋が多い場合、140km/hオーバーを投げることができる可能があります。ただ、肩周りの筋肉に遅筋が多い場合、筋肉の収縮速度も遅くなるため、140km/hを越えられるボールを投げることは難しくなります。

この筋線維のタイプだけを見ると後天的に変えられない、生まれ持った素質の部分に当たるのがこの速さです。

スピードについて

もうひとつのスピードというのは、動作・動きを指しており、動作は硬いよりリラックスしたスムーズな動きの方がスピードは出ます。

人間の身体をムチに置き換えるとわかりやすいと思いますが、ムチは柔らかくしなることで威力を増します。ただ、カチコチに固まった一本の棒であれば、しなるときよりも威力はなくなります。人間も同じで、カチカチの硬い動きであればスピードは出ません。

現在のフォームが非常に硬い動きをしていたり、無駄な動きが多い場合、これらを改善することでスピードを向上させることができます。

高校生の指導をしていると、よく見受けられるのがいろんなことを意識しすぎて動作が硬くなってしまうということです。あれこれ意識してしまうと無駄に緊張してしまい動きが硬くなります。

でも紹介していますが、あまり深く考えすぎずに、気持ちよく動こうとすることでスムーズさも出てきやすいですし、何よりもスムーズに動ける身体の使い方を知ることです。これを理解できればスピードも向上し、実際に球速やスイングスピードが向上することもあります。

スイングスピードについて

スイングスピードを向上させるためには、一般的にはパワーを向上させるためには最大筋力の1/3×最大スピードという式があるため、ベンチプレスの1RMが90kgの場合、30kgを使ってベンチプレスを行うということが言われます。

これは持久力のところと同じで、目的と方法を一致させることが重要であり、トレーニング原則のひとつに特異性という原則があります。

■特異性とは?

特異性の原則の意味は、行った動作、様式など、その方法に見合った効果しか出ないという意味です。

トレーニーが知っておきたい7つのトレーニング原則に基づいたトレーニングの進め方

行ったトレーニングに見合った効果が出るということですが、スイングスピードを向上させたい場合は、バットを振ることです。そしてリラックスしたスムーズな動作ができることでスイングスピードを向上させることができます。

またロシアではパワーという概念がないため、スイングスピードなどを向上させる場合、また別の考え方があります。

調整力について

調整力とは、体育用語で【身のこなし】という意味であり、身体を自由自在に操れる、コントロールできる能力のことです。

この能力に最も長けている一人がイチロー選手です。魔法の杖と呼ばれるぐらい卓越したバットコントロールの技術を持っており、自分が思ったように身体を動かす能力も身体的コンディショニングのひとつとなります。

調整力には、

  • コーディネーション
  • コオーディネーション

という2つの考え方があり、前者はアメリカ的、後者はドイツ的な考え方になります。それぞれどのような意味合いを持つのでしょうか?

  • コーディネーション・・・1つの動作パターンを習得する
  • コオーディネーション・・・予期しない動作に対応できるようにする

このような分け方ができ、それぞれをうまく組み合わせることで選手の技術向上に役立ちます。

コーディネーションについて

1つの動作を獲得するために、建設的に達成までのプロセスを作成して、自分が目的とする動作を獲得していきます。

その過程は複雑で難しいことをするのではなく、できることを連続的に行い、その内容の難易度を上げていき、常にできるステップを繰り返し、目的の動作を獲得していきます。

コーディネーション

コオーディネーションについて

野球でもそうですが、同じ打球が飛んでくることはありません。打球の速さ、バウンドの仕方などすべてが異なります。

その中でひとつの動作パターンだけを習得したところで、試合ではそれ以外のプレーの方が多く、練習で経験できないようなことも起こります。

それに対応するために、日頃からさまざまなプレーや刺激を加えることで、咄嗟のときにそういう動きができるように、あえて難しいこと、できないことを練習中に経験させておくということです。

同じパターンの刺激を加えてしまうと動きのパターンがわかってしまうため、コオーディネーショントレーニングでは慣れささないようにメニューの変化を加え続けます。

予期しない動きなどを取り入れ、できることが目的ではなく、さまざまなパターンの動きを経験させることが目的です。

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柔軟性について

野球ではポジションによって必要な柔軟性が異なりますが、すべてのポジションに共通する必要な柔軟性とは、股関節と肩周りの柔軟性です。

柔軟性の低下はケガをしやすくしてしまったり、疲労しやすい身体になってしまったりとマイナスになることが多いですが、そもそもこの柔軟性とはどのようなものでしょうか?

柔軟性とは、

  • 静的柔軟性
  • 動的柔軟性

この2つがあります。

静的柔軟性について

静的柔軟性とは、文字通り動きのないストレッチングであり、一般的に行われているあるポージングを保持するような柔軟性になります。

ストレッチ

この静的柔軟性は、最大に高めるというよりも、ある程度高め、人間が本来持つ柔軟性を維持することが必要だと考えています。

スポーツ選手に重要な柔軟性というのは、動的柔軟性になります。

動的柔軟性について

体操

動的柔軟性とは、動きの柔らかさということであり、この柔軟性の高さは見た目の美しさにもつながるスポーツ選手にとっては重要な要素です。

先ほどスピードのところでもお伝えしましたが、パワーを向上させるためには、筋力×スピードという式がありますが、一般的には筋力を向上させることに力がそそられがちです。

より速く結果を求める場合、リラックスしたスムーズな動作ができ、動的柔軟性を高めることでスピードが向上するため、結果的にパワーは向上します。筋力を向上させるには時間がかかりますが、動的柔軟性の向上はある意味即効性があるため、結果もわかりやすいと思います。

このように野球選手に限らず、スポーツ選手はこのように柔軟性の重要性を理解し、スムーズな動作ができることで、より結果も良くなる可能性があります。

敏捷性について

敏捷性とはアジリティのことであり、正確性×速さで求めることができます。

野球で必要な敏捷性のひとつにバント処理の動きがあります。例えば、投手前にバントされた打球を捕球し、1塁に送球する。この打球を処理するだけだと、いかに速く処理できるかということを求めますが、1塁に送球した際にアウトにする必要があります。

敏捷性

ここに正確さが必要となり、このように正確性と速さを必要とする要素のことを敏捷性、アジリティといいます。

俊敏性について

敏捷性と言葉は似ていますが、俊敏性とはクイックネスのことであり正確さは必要とせず、速さを求めるのみになります。

先ほどのバント処理の例ですと、打球に到達する速さを求めることが俊敏性になります。

俊敏性

ここまでご紹介してきた野球という競技特性を考えたコンディショニングは、日頃の練習時間の中に組み込む必要があります。そのバリエーションはいくつもあり、環境や時間、人数など条件によって臨機応変に体操することになります。

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選手を指導してきた中で感じること

これまで約5年間一緒にトレーニングをしてきた野球選手を見ていると、練習だけなくトレーニングを平行させることの重要性を身に染みて感じました。

ポジションはキャッチャーで、元々肩は強かったのですが、身体も細く、硬い選手でした。自身の身体への関心も低い選手でしたが、今では自分の身体の管理ができるようになり、毎日のケアや日々のトレーニングや練習を目的を持って取り組めるようになっています。

僕自身もトレーナーになりたての頃は、トレーニング=ウエイトトレーニングだと思っていましたし、ウエイトトレーニングがすべてではありませんが、これをやっておけばいいだろうという勘違いがあったと思います。

ですが、選手を指導していると気づかされますが、トレーナーの僕自身が視野を広く持ち、選手の現状はなぜこうなのか、技術的な問題なのか、筋力の問題なのか、調整力の問題なのか、精神的な問題なのか、そういうことを深く考えることで根本原因を見つけることができました。

今でもわからないことも多い中で、選手自身が僕のことを辛抱強く頼ってくれ、その中で自分も成長できたと思いますし、選手もコンディショニングについて理解を深めてくれたと思います。

これから野球人として成長していきたいと思い、この文章を読まれている方もいると思いますが、今回お伝えしたいことはウエイトトレーニングがすべてではなく、トレーニングすることはもっと多くあり、視野を広く持つ必要があるということです。

 

目的と方法について

テレビや雑誌などでは流行りのトレーニングがよく紹介されていますが、プロ野球選手がしているトレーニングをするからプロ野球選手みたいになれるわけではありません。

今の自分の体力レベルに合ったことを段階を踏んで、継続的に行い続けることでレベルアップしていきます。

野球人として活動できる時間は限られていますし、プロ野球に入れる選手もほんの一握りです。そこにかけて時間を過ごす人生も素晴らしいと思いますし、高校や大学までと決めて野球をするのも良いと思います。

どちらにせよ、今やっている練習は何のためにやっているのか?トレーニングは何のためにやっているのか?それらをやってどういう成果、効果が得られるのか?

目的があり、方法があります。誰かがやっていたからではなく、こういうことをできるようになりたいかた○○をしていると、目的ありきの方法を選択することは意味のあることだと思いますが、方法が先行してしまい、何のためにやっているのかがわからない練習やトレーニングはは時間の浪費になってしまう可能性もあります。

だからこそ重ねてお伝えしたい、目的と方法について。冷静に今の自分に必要なことを見極め、実行できるとそれなりに成長も感じられると思います。そういった時間の使い方をしてほしいなと思います。

 

まとめ

今日は野球選手が必要なトレーニングについてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか?

トレーニングと聞くとウエイトトレーニングをイメージされていた選手も多かったと思いますが、そのイメージが今日の記事で少しでも変化し、視野を広げられる内容になっていればうれしく思います。

少しでも参考にしていただき、改めて日々行っているトレーニングや練習を振り返るきっかけになればと思います。

最後に今日の内容のまとめをお伝えしていきたいと思います。

  • トレーニング【training】とは、教育、鍛錬、訓練という意味がある。
  • コンディショニングとは、身体・精神・防衛・栄養・休養の5つからなる。
  • 身体的コンディショニングとは、筋力・持久力・スピード・調整力・柔軟性の5つからなる。
  • コンディショニングは、土台でありその上にスキル・技術、戦術などが重なる。
  • 練習だけでは上限を早く迎え、トレーニングを平行する必要がある。
  • トレーニング=ウエイトトレーニングではないということ。

今日はこのような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ヒールを履いた時の立ち方はつま先重心?かかと重心?どっち?

ヒールを履いていると足の裏が硬くなってしまったり、痛くなってしまったり。ひどい場合外反母趾になってしまう方もいます。

つま先に重心がかかるとふくらはぎが緊張してしまい、筋肉が硬くなることで循環が悪くなり脚もむくむ。こんな状態はヒールを履いていれば仕方ないと思いがちですが、ヒールを履いている時の重心位置を変えることでもっと楽に立つことができるはずですし、ふくらはぎもそこまで緊張しませんし、太ももの前側の張りも改善されるはずです。

ヒールを履いている姿を見れば、一見足元がつま先立ちのような状態であっても、踵(ピン)に体重を乗せることで踵に体重が乗り、その状態で立つことで楽に立つことができるようになります。

今日はヒールを履いた時の立ち方と太ももの張りの改善との関係についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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よく見るヒールを履いた女性の立ち方

電車待ちや信号待ちをしている女性を見るとこのような立ち方をしている方が多いように思います。

ヒールでの立ち方

膝がまっすぐ伸びきっておらず、曲がった状態で立っていたり、へそを突き出すように立っていたりする方が多いなと感じます。みなさんはいかがでしょうか?

このような立ち方が良いか悪いかは別にして、ご本人の感覚としては特にいつもと変わらない、自分の中での“普通”の立ち方だと思います。

ただ、このような立ち方をすることで、太ももの前側にストレスを受け筋肉が緊張してしまったり、つま先重心になることでふくらはぎが緊張し硬くなってしまう可能性があります。

ストレスを受ける

もし太ももの前側の張りで悩み、何をしても改善が見られない場合、このヒールを履いた時の立ち方が影響し根本原因になっている可能性があります。太ももの前側を引き締めるためには、この立ち方を変える必要がありますが、ヒールを履いた状態では、どのような立ち方をすればいいのでしょうか?

 

ヒールであっても重心は踵

ヒールの構造上、つま先で立っているように見えますし、つま先重心になるのが自然だと考えている方も多いと思いますが、ヒールを履いていても重心位置は踵にします。

踵の位置にはちょうどピンがあり、このピンに体重をかけるようなイメージで立つと踵で立つことができ、ふくらはぎの緊張はこれだけで改善されます。つま先重心になることで、ふくらはぎの筋肉は緊張しますし、日頃からこのような体重のかけ方になっている場合、仕事の後はかなりふくらはぎが張りパンパンなはずです。

画像で確認していきたいと思いますが、べた靴の場合であってもヒールであっても足元の環境が異なっても、足首から上の状態は一緒であり、踵に体重をかけます。

立ち方

立ち方

このように踵、ピンに体重をかけることで骨で立つ感覚が得られますし、実際に重心位置を前後にずらしてみると太ももやふくらはぎの緊張感は変わります。

試していただきたいのですが、ヒールを履いた状態でつま先に体重をかけるとふくらはぎが緊張することが確認できると思います。

つま先立ち

逆にピンよりも少し後ろの位置に体重をかけてみたり、へそを突き出して立つと太ももの前側が緊張することが確認できると思います。

踵重心

この状態から、ピンで立つように踵で立ち、骨盤を軽く前傾をさせます。

立ち方

すると太ももの前側の張りはなくなり、緩い状態になりますしふくらはぎも過度に緊張しません。このようにヒールを履いた状態でも踵、ピンで立つことで楽に立つことができ、骨で立つ感覚を得られるようになります。

 

立つから歩くにつなげる

人間の身体はつながりがあり、立ち方は歩き方に、歩き方は走り方に影響を与えます。例えば、たっているときに右肩が下がっている方は、歩いていると同じように右肩が下がって歩くことが多い。

場合によっては歩き方の癖が異なり、その通りにならないこともありますが、立ち方の影響はその他の動作に影響しやすい。

ヒールを履いた時の立ち方から考えると、膝が曲がった状態で立っていると、膝を曲げながら歩いてしまう可能性が高い。もし膝を曲げながら歩いてしまうと、太ももの前側にかかるストレスが非常に大きくなり、それだけでも太くなる可能性があります。

このとき太ももの前側に受けるストレスは、エキセントリックな刺激を受けます。筋肉は縮まりながらストレスを受けるよりも、伸ばされながらストレスを受ける方が刺激が大きく、速筋(白筋)に刺激を受けます。

速筋は肥大しやすく、エキセントリックな刺激を受けると肥大しますが、歩くときの刺激だけでも十分太くなる可能性があります。

脚を太くしないためにも、まずベースである立ち方を変え、踵重心になることが脚を引き締めるためにも、むくみの改善をするためにも重要になります。

 

へそを突き出すような立ち方は太ももの前側が張る

ヒールを履いたときの立ち方だけではなく、立ち方を見ていると靴に関係なくへそを突き出すような立ち方をしている方が多いと思います。

このような立ち方をすると、身体にはどのような影響を与えているのでしょうか?またこのような影響を受けることで身体はどのような変化をしてしまうのでしょうか?

太ももの前側が張る

先ほどからもお伝えしていますが、つま先に体重をかけ、へそを突き出すような立ち方の場合、太ももの前側が張ってきます。

実際に太ももの前側に触れながら確認していただきたいのですが、つま先に体重をかけ、へそを突き出すように立つとこの部分が張ってくることがわかると思います。

ストレスを受ける

太ももの前側の少し外側の膨らみは、このような立ち方の影響を受けて膨らんでいる可能性があります。そのため、どのような筋トレやストレッチをするよりもまずは立ち方を直すことが先決です。

立ち方のイメージとしては、頭部は背骨が、背骨は骨盤が、骨盤は2本の脚が支え、2本の一番下の部分が踵、今日のテーマで言えばヒールのピンの部分にあたります。ここで身体を支えることで、骨が積み木のように連なり、その連なった骨の表面に筋肉が付着するイメージです。

骸骨

ヒールでの立ち方

このようなイメージでピンで立つことで太ももの前側の張り感が和らぎ、身体の重さは骨で感じることができます。ただ、身体の緊張が強かったり、捻じれや歪みがあると感じにくいということもあるため、本来は歪みのない状態でこれらを確認することが必要です。

考え方としては、太ももの前側の刺激を抜くためにはヒールでの立ち方はピンで立つということです。

ヒップが下がる

つま先重心になることで、身体の変化が起こるというのは太ももの前側だけではありません。実は、このような立ち方の影響はヒップにも出てきます。

へそを突き出すような立ち方の場合、骨盤の位置が本来の位置からずれてしまいます。例えば、骨盤が後傾といって、後ろに倒れるような位置で立ってしまうとお尻は下がってしまい垂れてきてしまいます。

骨盤の位置は本来軽く前傾している状態にあります。

骨盤が後傾してしまうと、これだけでヒップにはたるみが出ることがわかると思います。逆に、もし現在このように骨盤が後傾している場合、骨盤の位置をまず直すことでヒップはそれだけで上がります。

立ち方 ヒールでの立ち方

このようにヒールを履いたときの立ち方だけではなく、日頃から行う立ち方の影響でヒップが下がったり、上がったりしてしまいます。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/hip-up”]

足の裏が硬くなる

よく加重する箇所の皮膚は硬くなって、タコのようなものが出来上がります。足裏を見ればある程度、日頃どのような立ち方をしているのか、姿勢をしているのかがわかります。

ヒールを履いている方の場合、足裏のつま先側に硬くなった箇所が見られ、これがつま先重心のサインでもあります。

またこのようにつま先で加重しつづけることで、その部分が痛んでしまうことがあります。モートン神経腫という症状がありますが、これはまさにつま先に加重し続けた結果、つま先付近にある神経を刺激してしまい、痛みが発生してしまいます。

クライアントさんの中にも手術した方もいますし、それだけ大きなことにつながってしまうこともあります。ヒールを履いていても踵重心にすることでこのような症状などを防ぐことができます。

お腹のたるみ

お腹が膨らんでしまって悩んでいる方の中に、脂肪がついているのではなく、立ち方の影響でお腹が膨らんでしまっているように感じる場合があります。

要は、お腹が膨らむように立ってしまっているということになりますが、この場合、立ち方を変えることでお腹は凹み、引き締まったようになります。

この2枚の画像を見るだけでその意味が分かると思います。

お腹を凹ませる

立ち方

これは同じ日に撮った写真ですが、立ち方だけでお腹の印象が違うのがわかると思います。脂肪組織は簡単に移動させることができ、もし移動した箇所にある程度の期間保持すると、その位置に形状記憶されます。

脂肪組織を移動させるという考えはバストアップに使え、日頃下着を使って脂肪組織を自分が理想とする胸の形で維持させ、それを形状記憶させるとバストアップされ、形を変えることができます。

少し立ち方から話がそれてしまいましたが、日頃の立ち方の影響でお腹が膨らんで見えるようになってしまったり、たるみが出てしまう可能性もあるということです。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/lower-abdomen”]

足元の崩れは全体の崩れとなる

骨で立つためには踵で立つということをお伝えしましたが、つま先重心で立つことでスネの骨や太ももの骨、骨盤などの位置関係が崩れます。下の崩れは上に影響を与え、上半身、頭部の崩れへと連鎖していきます。

へそを突き出し、骨盤が後傾した場合、背中も丸くなりやすく、その影響を受けて頭部の位置も前にずれてしまう。

背中が丸くなり、頭部の位置が前にずれてしまうことで起こるのは首や肩のこり。このこりは神経を圧迫し、頭痛の原因にもなります。

あるクライアントさんが悩まれていることのひとつに、男性のような肩から首にかけての膨らみがありますが、このような男性らしさを印象付けてしまう肩の膨らみにも影響します。

ヒールを履いた立ち方で頭部との関係はイメージしづらいかもしれませんが、実際これだけ身体全体に影響を与えてしまう可能性があります。足元のことを見直すことで、身体のさまざまな悩みを改善できるきっかけになりうるということです。

 

ヒールを履いた立ち方は踵で立つ

では最後に改めて、ヒールを履いたときの立ち方について整理していきたいと思います。

人間の身体は、肩の位置が少し前側についていることやいくらヒップが垂れているといえど、ある程度膨らみがあり、後方に出ています。これらを考えると、壁立ちをしたときのような、背中、ヒップを壁につける立ち方というのは明らかに不自然であり、背中が緊張してしまいます。

壁立ち

ヒールを履いている、いないに関わらず、ざっくりとした指標のひとつに耳の穴、肩、大転子、内踝を一直線で結んだラインをイメージして立っていただくことで踵で身体を支える立ち方ができます。

厳密に言えば、この一直線のラインで立つことも緊張してしまいますが、壁立ちよりも緊張は少なく、わかりやすいと思います。

本当に全身の筋肉が緩み、骨で立つ感覚が得られると、頭の重さを腰椎で、また上半身の重さを踵で支え、膝は若干曲がっているような状態になり、骨で支える感覚を感じることができます。

ヒールでの立ち方

このように立つことで先ほどご紹介した身体の変化が出てきますし、今よりも確実に女性らしさを演出できると思います。

ヒールを履いた立ち方。それはつま先重心ではなく、踵に重心で立つことでより楽に立て、骨で立つ感覚が得られると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日はヒールを履いた時の立ち方についてお伝えしていきましたが、女性の方はつま先重心だと思っていた方は多かったのではないでしょうか?

見た目としてはつま先重心になりそうなイメージがありますが、実はそうではなく踵で立つこともできます。

このような立ち方をすることで、お腹を引き締められたり、足裏のタコや硬くなっている部分が柔らかくなったり、痛みを改善することもできます。

どのように考え、立つか。それだけで身体も変化していくと思います。今日お伝えした内容はこのような内容でした。

  • 一般的にはヒールを履いた立ち方はつま先重心が多い
  • つま先重心で立つと、へそが突き出やすく全体の姿勢が崩れやすい
  • このような立ち方をすると、ヒップが下がり、お腹もたるむ可能性がある
  • ヒールを履いている、いないに関係なく踵で立つ
  • 骨で立つことでより楽に立つことができる

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ウエストを引き締める|1ヶ月で7.4cmのサイズダウンから見るシェイプアップについて

ウエストを引き締めるためには、なぜウエストが太くなり、たるんでしまったのか、その理由を考え、原因を明確にする必要があります。

その原因がわかれば、腹筋をしなくてもウエストを細くすることができます。

クライアントさんのお一人が1ヶ月で7.4cmのサイズダウンができたというのは、非常に驚きましたが、この記事からお伝えしたいことはみなさんの身体に当てはめたとき、どのようにウエストを引き締めるか、そのイメージを持つきっかけになればと思います。

ウエストを引き締めるためには、胸郭を引き上げる、立ち方を変える、循環の改善を行う、筋肉を緩める、これらをうまく組み合わせることです。

今日はウエストを引き締める考え方についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/crunch-shape”]

 

ウエストを引き締める考え方とは?

どうすればウエストを引き締めることができるのか?その答えを手っ取り早く聞きたいかもしれませんが、ウエストを引き締めるためには、以下のようなことを考える必要があります。

これらを改善することでウエストを引き締めることができると考えていますが、そもそも今ご自身の身体はどのような状態にあるのか、それを理解しないとどういう手段を選択すればいいのかがわかりません。

基本的に現状としてウエストを引き締める場合、このような考えを軸にして身体に刺激を与えていきます。

 

クライアントさんの現状について

今回ウエストが7.4cmサイズダウンできたクライアントさんの現状について少し整理しておきたいと思います。

※この記事はご本人の許可を得て作成しています。

目的について

以前ダイエットをしており、ジムなどで行った結果約6~7kg体重は落ち、身体もそれなりに変化をしたそうですが、下半身についてはほとんど変化がなく、今回Izuru Styleに来られました。

お身体を見てみると、上半身と下半身の差が大きく、歩くだけで内ももがすれて歩くのもつらいという状態でした。

目的の詳細については以下のようなことでした。

  • 全身のシェイプアップ
  • 下半身と上半身のバランスを良くする
  • 歪みの改善

このような目的を持ってセッションをスタートしていきました。

身体の状態

身体の状態としては、非常に身体が硬く、疲れやすい。全体的にむくんで膨らんでいるような印象を受けました。詳細についてはこのようなことが気になりました。

  • 筋肉が硬く、張っている
  • 循環が悪く、末端は冷たい(冷え性)
  • ストレスも多く、神経質
  • 便秘は特になし
  • 身体は非常にむくんでいる
  • 全体的に歪みがある

生活習慣

基本的には仕事をされているため、仕事が軸となっていますが、主婦のため仕事が終われば、料理や家事をして、休みの日も家事に追われているそうです。

ただ、時間がないのかと言えばそうではなく、だらだらとすごしがち。

身体を動かすよりもテレビを見ながらスナック菓子をパクパク・・・。

仕事も動くような仕事ではないため、静物化が進んでしまっている状態でした。

 

ウエストや下半身を引き締めるために行ったこと

クライアントさんの目的はウエストと限定しているのではなく、全身を引き締め、その中で下半身との差をなくしたいという目的が一番にありました。

結果論としては一番ウエストが引き締まっていますが、部分的な引き締めを目的としている方にもいつもお伝えしますが、部分だけを引き締めるのではなく、全身が引き締まれば部分も引き締まります。

そのためセッションで行うことも全身に刺激を与えるようなメニューとなっています。

身体を動かしながら筋肉を緩める

まず行ったのは、身体を動かしながら筋肉を緩めることです。筋肉を緩めるためには、クライアントさんに仰向けに寝ていただき、その状態で身体調整をする形でもよかったのですが、一番は身体を動かすことに慣れてほしいということがありました。

セッション中に身体を動かし、それで身体の変化を感じることができると、家でもやろうという気持ちも起こりやすい。

セッションだけを考えるとこちらがするだけでも良かったのですが、先を見ると身体を動かす習慣をつけることが何よりも重要だと感じたため、動かしながら筋肉を緩めていきました。

骨盤、胸郭、頭部を動かし姿勢を整える

クライアントさんの頭部の位置は前方にズレ、背部が張っており、骨盤も後傾気味だったため、まずは座った状態でエクササイズを行っていきました。

ここでは、座り姿勢を整えるためと、胸郭を引き上げウエストを引き締める刺激を加えることを目的に行っていきました。

まず硬い板の上に座り、そこで坐骨を感じていただき、どこで座ればいいのかを認識していただきました。そのために行ったのが骨盤の前後傾をさせるエクササイズです。

まな板

坐骨はこの部分になります。

坐骨

椅子の上にまな板を敷き、その上に座った状態でまずは坐骨を感じていきます。

座り方

そしてその位置を確認したら、リラックスするように一度骨盤を後傾させます。

座り方

へそを前に軽く突き出すように先ほどの位置に戻り、この骨盤の前後傾を繰り返していきます。ある程度繰り返すと骨盤周囲が緩み、最初行っていたときよりも動かしやすくなり、さらに坐骨をより感じれるようになっていきます。胸郭のつき上げ

これができたら、次は胸郭を引き上げる動きをプラスしていきました。

へそを前に軽く突き出した状態で、次は胸郭を息を吐きながら引き上げます。

このイメージがしづらい方は、肋骨を持ち上げるようなイメージで行ってみてください。そうすると身体は縦に伸びてきます。

このような動きの後に頭部の動きを加えていきます。

このような動きを繰り返し座り姿勢を整えていきましたが、行っているときには息を吐きながらすべて軽く動かしているので筋肉も緩み、胸郭の位置も引きあがった状態になるので、ここである程度ウエストに変化を感じられるようになっていました。

肩周りなどを動かし、バンザイするようなエクササイズを行う

座り姿勢が良くなったところで、次はその姿勢を維持しながら肩周りや脊柱を動かし上半身を緩めていきました。

そして、上半身の動きが良くなってくると次に軽めのダンベルを持ち、再度胸郭を引き上げるエクササイズを行っていきました。

ダンベルプレス

またこのようなエクササイズをし、セット間には呼吸をしてから肩を揺らすような動きも加えていきました。

肩こり

このように肩を上下させることで上半身の筋肉が緩み、緊張してた筋肉がふんわり柔らかい膨らみを持つように変化してきました。

仰向けで両膝を倒して背部を緩める

次に行ったのは、ベットに仰向けになり、その状態で立てた両膝を気持ちいいと感じるところまで倒し、背部の筋肉を緩めていきました。

膝倒し

膝の高さを90度前後にして膝倒しをすると、胸椎と言って脇当たりの高さにある背骨まで刺激が加わりますし、120度ぐらいに膝をより曲げた状態では腰椎に刺激が加わりやすいため、この膝倒しではさまざまな角度で行っていきました。

腹部への刺激

腹部への刺激は、こちらが直接腹部を圧迫して刺激をしたり、クライアントさん自身に手をお腹に置いてもらい、その状態で膝を引きつけるような動きを使って緩めていきました。

腸骨リンパ節を刺激

股関節の調整と鼠径部への刺激

まず鼠径部に手を置いていただき、その状態で股関節をさまざまな方向に動かし、鼠径部への刺激や股関節の調整を行っていきました。

鼠径リンパ節

連動

連動

連動

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下駄を履いてエクササイズ

下肢の調整ができると、再度椅子を使って立ち上がり、しゃがみ込みといういわゆるスクワットを行ったり、立つ・しゃがむということをバリ―ションをつけて動いていきました。

前傾から立つ

立ち方

こういったエクササイズのセット間は脚を揺らし、筋肉を緩めていきました。

足首を緩める

こういったスクワットのようなエクササイズを終えると再度ベットに移り足首回しをしたり、足首を動かして緩めていきました。

足首

本来はこれらだけではなく、他にも行っていることはありますが、基本的にはこのような流れを辿った後、最後に全身のリンパを刺激し、全身を揺らすようなことをしていきました。

これらが終わったと、最後に立っていただくと最初に比べ立ち方が変わっているため、この立ち方について指導し、日頃からは胸郭を引き上げながら過ごすことや、循環を維持するために家でできる簡単な体操などを伝えてセッションを終わりました。

このようなことを約1ヶ月続けると、このようなサイズの変化が起こりました。

セッション開始前 1ヶ月経過
体重 67.1kg 体重 64.5kg(-2.6kg)
体脂肪率 38.7% 体脂肪率 37.1%(-1.6%)
筋肉量 38.7kg 筋肉量 38.2kg(-0.5kg)
ウエスト 81.5cm ウエスト 74.1cm(-7.4cm)
上腕 32cm 上腕 29cm(-3cm)
太もも付け根 66cm 太もも付け根 62.4cm(-3.6cm)
膝上 49cm 膝上 47.1cm(-1.9cm)
ふくらはぎ 40cm ふくらはぎ 38.4cm(-1.6cm)

結果は非常に良く、まだ1ヶ月しか経っていませんがこのような刺激の加え方を継続的に行い、結果を追っていきたいと思います。

 

ウエストを引き締めるための具体的な考え方について

ここまでは実際にクライアントさんに行ったメニューの詳細をお伝えしていきましたが、ここから考え方についてお伝えしていきたいと思います。

ウエストを引き締めるためには、一般的には腹筋をしたり、ダイエットをするというようなことが言われますが、実際はそれだけでは思ったような成果を得ることができない可能性があります。

先ほどもお伝えしましたが、ウエストが太くなってしまう原因は、さまざまであり立ち方、循環などの問題も関係があります。

立ち方、循環などがなぜウエストを太く、たるませる原因になるのでしょうか?

ウエストを引き締める考え方-立ち方

立っているときにお腹がポッコリ出ているなと感じる場合、立ち方が影響している可能性があります。

もし立ち方の影響を受けてお腹が出ている場合、仰向けに寝てみるとポッコリお腹が気にならなかったりします。

このような場合は、お腹が出てしまうように立っているということです。これをもう少し具体的に見ていきたいと思います。

まずは、この立ち方。

お腹を凹ませる

お腹がポコッと出ているのがわかるでしょうか?続いてはこちら。

立ち方

お腹の膨らみというか、張り感が違うのがわかるでしょうか?これは立ち方の影響を受けて、お腹の見え方が異なるということです。

このような場合は、立ち方を改善すればお腹は引き締まります。

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ウエストを引き締める考え方-循環の改善を行う

人間の身体には、血管とリンパ管という管があり、リンパ管の中に流れる液体をリンパ液と言います。このリンパ液が滞ってしまうことでむくみが起こりますが、人間のリンパ液の8割は乳び槽と言われるみぞおちあたりを境に、下半身に主に溜まっています。

この乳び槽には小腸から吸収された脂肪分は一度、この乳び槽に入ってきて、リンパ液と混ざります。そのため、乳び槽に溜まっているリンパ液は白く濁っていることから乳び、乳白色をした液体が浴槽のような場所に溜まる。

それが名前の由来になっているそうです。

リンパ液や体液の循環が悪いと腹部にも溜まってしまい、それが原因でお腹が膨れることもあります。この循環の改善をすることでお腹を引き締めることができます。

乳び槽を刺激

ウエストを引き締める考え方-胸郭を引き上げる

腹筋をしなくてもウエストを引き締めることができるというのは、つぶれた空き缶をイメージしていただくとわかりやすいと思います。

縦につぶれた空き缶は、高さこそありませんが、少し広がってつぶれます。人間の身体も同じで、背中を丸めるような姿勢になってしまうと、お腹にたるみが出てしまいます。

つぶれた空き缶を引き伸ばすようにすれば、周径囲も細くなるのと同じで、人間の身体も引き伸ばすような刺激を加えるとウエストを引き締めることができます。

ダンベルプレス

さらに大事なことはエクササイズで引き上げた胸郭を、日頃引き上げた位置で“維持”させることで、その位置をインプットし、それによって細く引き締まったウエストになることができます。

ただエクササイズを行うだけではなく、それを維持させることができればさらにウエストを引き締めることができます。

このようにウエストを引き締めるためには、ただ腹筋をするということではなく現状の身体の状態に合わせ、どのような刺激を加えることで変わるのかを考え、実行することで変化させることができます。

このように考えればウエストを引き締めることができるのではないでしょうか。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。今日はウエストを引き締めることをテーマに現場で行っていること、クライアントさんの結果から感じることなどをまとめていきました。

ウエストを引き締めるためには、ダイエットが必要だとか腹筋というイメージがあった方も少しイメージが変わるきっかけになればうれしく思います。

今日お伝えした内容をまとめるとこのようになります。

  • ウエストを引き締めるためのヒントは、脂肪、立ち方、循環、便秘の改善である
  • 脂肪組織は動くため、縦に身体を引き伸ばせばウエストは引き締まる
  • 腹筋をして身体を丸めても、あまり成果は得られない
  • 立ち方の問題でお腹が出ている場合、立ち方を変えるだけで引き締まる

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

歩き方がおかしいと感じる方へ|下駄を利用すると気持ちよく歩ける

半日断食をして2ヶ月間で-8kgのダイエットに成功した記録

どのような歩き方を正しい歩き方といい、どうすればそのような歩き方ができるのでしょうか。今の自分の歩き方はちょっとおかしいなと感じる方は、どうすればいまよりも良い歩き方ができるのでしょうか。

そのヒントはまず、歩き方を整理し、脚で歩こうとするのを辞めることです。そうすれば今よりもスムーズに、気持ちよく歩くことができます。

下駄を履いて歩くことでべた足、フラットに着地する感覚が得られ、歩きやすくなります。下駄をどのように活用するのかを含めて、今日は歩き方についてお伝えしていきたいと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/walking”]

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歩くとは?

そもそも歩くというのはどういうことでしょうか。脚で移動すること、今の位置から脚を使って、別の場所に移動する手段。

いろんな考え方ができると思います。

歩行とは?

歩行(ほこう)とは、足(脚)を持つ動物が行う、足による移動のうち、比較的低速のものをいう。急いで移動する場合は走るという。厳密に区別する場合は、すべての足が同時に地面から離れる瞬間を持たない動作を言う。

Wikipediaより引用:歩行

このようなことを歩くといいますが、ほとんどの方は歩く=脚で移動する、というイメージを持っていると思います。

実際には移動するためには脚が使われることになりますが、この脚の使い方によって気持ちよく歩けたり、すごく疲れたりします。

僕は歩くという行為は、脚を前に出すのではなく、重心を運ぶことだと考えています。重心を運ぶことで自然と脚が出てくるため、非常に楽に脚が動き疲れません。

ここから少し歩くことについて考え方をお伝えしていきたいと思います。

歩くとは、重心を運ぶこと

マラソン選手などの陸上選手は、決められた距離をいかに速くゴールにたどり着けるのかを競い合いますが、最短でゴールにたどり着こうと思えば、自分の重心が左右にブレルことなく、一直線に運ぶことが求められます。

そうすればより速くゴールにたどり着けることになります。

自分の身体を目的とする場所まで移動させることは、重心を移動させることであり、歩くというのは重心を移動させることになります。

一般的に言われる重心位置

では、重心というのはどこにあるのでしょうか。一般的に言われる重心の位置というのは、へそ辺りを指すことが多く、丹田と言われる場所を指すことが多いように思います。

この位置に重心を置くと安定して立てたり、バランスをとりやすくなると言われています。

下駄

先ほど歩くときには重心を移動させるとお伝えしましたが、丹田と言われる位置を前に移動させるように歩くことがいいのでしょうか。ここで理解しておきたいのは、位置エネルギーと運動エネルギーについてです。

位置エネルギーと運動エネルギーの関係について

スマホ

スマホを立てた状態で考えてみたいと思いますが、このスマホを倒そうと思うとどこを押せば倒れやすいでしょうか。お分かりだと思いますが、上の方を押せば簡単に倒れます。

少し質問を変えて、立っている状態のスマホとこのようなスマホだとどちらが動かしやすいでしょうか?

スマホ

スマホだとちょっと軽いのでわかりづらいかもしれませんが、これがブロックだとわかりやすくなると思います。答えは立っている方です。

何がいいたいのかというと、位置が高くなれば位置エネルギーが高くなり、位置エネルギーが高くなれば運動エネルギーは小さくなります。

人間の場合、重心位置をより高くすることで身体を動かすためのエネルギーは小さくなるということです。つまり、より重心の位置を高くした方が楽に歩ける、走れるということになります。

位置エネルギーと運動エネルギーは反比例の関係にあり、ブロックを横向きに置くと位置エネルギーが低いため、動かすためのエネルギー、運動エネルギーが高くなり、それだけ労力がかかるということになります。

これがお伝えしたいことが伝わったでしょうか?ここで理解していただきたいのは、楽に歩くためには、重心の位置を引き上げることが必要になるということです。

楽に歩く

歩くということは、重心を運ぶことであり、その重心位置は高くなれば身体を楽に運ぶことができるため、楽に歩くことができます。

脚に意識を向けて、前に出したりすると重心位置は下がってしまい、歩くだけでも疲れてしまいます。過度に意識を向けて動かすことで、その部分は緊張してしまい、それがしんどさを感じる基となります。

改めて整理していただきたいことは、楽に歩くためには重心を高く保ち、それを前に運ぼうとすることです。

歩くということを整理できたところで、最近よくみかけるちょっと歩き方がおかしいなと感じる歩き方をご紹介したいと思います。みなさんもこういう歩き方になっていませんか?

 

最近よく見るおかしな歩き方

一番最初にご紹介するのは、最近に限ったことではありませんが、女子高生を中心に若い世代によくみられる歩き方です。

脚を内側に捻じって歩く

女性らしさ、女の子らしさを表現しているのかわかりませんが、脚を内側に捻じって歩く姿をよく見かけます。

下駄

 

“女性らしさ”というのは、こういった動作からも感じることができますが、どう見てもこのような歩き方はキレイには見えませんし、美しさも感じません。

最近に限ったことではありませんが、このような内股状態で歩く女性の姿をよくみかけます。

脚だけが動いているように見える歩き方

表現が難しいのですが、脚だけがスーッスーッと出て、足の裏がペタンペタンと着地するような歩き方の女性をみかけます。

下駄

下駄

高校生のときですが、恋愛対象にならない人のタイプが、ふくらはぎが太い人と、このペタンペタン歩きをしている女の子はNGだったのをよく覚えています。

どれだけ美人で、かわいいと評判でもこの2つのどちらかがあれば絶対に付き合うことができませんでした。と言う前に、そもそも向こうからすれば恋愛対象にすらなってませんでしたけどね。

どうでもいい話ですが、無意識にこういう歩き方を感じており、今でも街中で、ふくらはぎセンサーと歩き方センサーがよく働きます。ちなみに奥さんは2つともばっちりでしたけどね。(うしし・・・。)

胸を張り、肘を後方に引く歩き方

おかしいというほどではありませんが、見ていてもっと楽に気持ちよく歩けるのにと思う歩き方は、胸を張って肘を引くように歩いている方を見たときです。

肘を引く

肘を引く

身体の構造上、肩の位置は身体の前側にあり、その位置を考えると腕は後ろではなく、前に振られるのが自然です。

また腕は前方への推進力を得るものでもあるため、引いてしまうと進みづらくなり、胸を張ることで肩から首が緊張し、肩こりの原因にもなってしまいます。

スマホを見ながら歩く

これが一番おかしな歩き方だと思っていますが、本当にスマホを見ながら歩いている方が多い。ポケモンGOの影響もあり、街ではスマホを見てはスライドさせ、ポケモンをGETしています。

最近警察にGETされている方も多いので注意してほしいなと思いますが、スマホを触りながら歩いている方を見ると、身体が丸くなり、暗い印象すら感じます。

スマホ

スマホ

見た目としての爽快感というか、清々しさが感じられず、ん~・・・と感じる歩き方です。

人の数だけ歩き方はあると思いますし、ここに挙げたことがすべてではありませんが、こういった歩き方をしている方は非常に多いのが現状だと思います。

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一般的に認識されている歩き方

ここからはみなさんそれぞれの歩き方を思い出しながら、また歩き方のイメージを整理しながら読み進めていただきたいと思います。

もし歩き方を言葉で説明するとすれば、どのような説明になりますか?本当に動きが理解できていると言葉で説明できると言われるため、スポーツ選手には言葉で動きの説明をしてもらうことがあります。

一般的に理解されている歩き方をお伝えしますが、その後に伝える歩き方では以下のような意識を持ったり、歩き方をしません。

まずは一般的に言われる歩き方をお伝えし、僕自身が考える歩き方を整理していただければと思います。

脚を前に出す

見た目では、歩くときには脚を前に出して歩いているように見えますが、実際に脚を前に出すような意識を持ってしまうと太ももの前側が緊張してしまいます。

歩き方

またこのように脚を前に出した時に、前脚が身体の前に着地をすることでつっかえ棒のような状態となります。すると、このつっかえた脚を後ろ足が超えるためには、さらに前に脚を踏み出すことになります。

歩き方

そうすると、さらに次の脚はまた前に踏み出しつっかえてしまうという繰りかえしとなり、この着地の際にも太ももの前側にストレスを受け、この連続は太ももの前側を太くしてしまう原因にもなります。

脚の動きは、前に出すのではなく自然と出てくるようにすればより楽に歩くことができます。

踵から着地し、つま先で地面を蹴る

歩く姿を見ていると、踵から着地をしつま先で地面を蹴る“ように”見えます。この見た目をそのまま表現すると、踵から着地をする。

踵から着地

下駄

そして、つま先で地面を蹴る。

下駄

このような歩き方をすると、太ももの裏やふくらはぎにストレスを受け、パンパンに脚が張ってきてしまいます。

見た目ではこのような動きをしていますが、それを意識的に行うと緊張が生まれ、スムーズな動作の妨げになります。大切なことは、踵から着地、つま先で地面を蹴っているように見える動作ができることです。

それをするためには、リラックスをすることです。後でご紹介しますが、下駄を履いて歩くとべた足で歩ける感覚がつかめ、足首の動きを意識しなくても自然になることがわかります。

大きな歩幅で歩く

少数派の意見ですが、健康のためには大きな歩幅で歩いた方がいいということを聞きますが、健康というのは歩き方だけで決定づけるものではありませんし、もっと広い視野を持つ方がいいように思います。

意識的に歩幅を大きくすると、実際にやってみるとわかりますが、自然に歩くことはできませんし、脚は非常に緊張してしまいます。

大股

歩き方は目的によって変えますが、気持ちよく歩くためにはあまり歩幅を決めず、自然に歩ける歩幅でいいと思います。

背筋を伸ばして肘を引く

良い姿勢=背筋を伸ばしましょうと言われますが、歩くときに背筋を伸ばすように胸を張ってしまうと背中に緊張が生まれます。

先ほども腕については少し触れましたが、肘を引いてしまうと前に進みづらくなります。基本的には腕は前にスイングされ、それによって推進力を得ることができます。

この前方への推進力は、片手に2リットルのペットボトルを持って歩いてみてください。すると、前にペットボトルが振られると、それに引っ張られるようにズンズンと進むことがわかります。

ペットボトル

腕は後ろに引くのではなく、自然の状態だと前に振られるように動いていきます。

 

歩き方がおかしいなと感じる方へ|歩き方を改善しよう!

以前も歩き方についてお伝えしていますが、実際に少し難しいという声もあり、今回はよりわかりやすいように下駄を活用して歩き方をお伝えしたいと思います。

では早速入っていきたいと思います。

下駄を履いて立つ

まず下駄を履いて、2本歯で立ちます。

下駄

下駄を履くと足裏全体を感じやすくなり、ある程度履いて歩いた後脱ぐと、べた足で歩くことができます。

前に傾き慣性を働かせる

下駄にも種類がありますが、今回の下駄の場合2本歯は後方についているため、前重心になれば身体は前に傾いていきます。

これをうまく活用しますが、動きだすときに前に傾くようにつま先に体重を軽くかけます。するとこのように下駄は傾きます。

下駄で歩く下駄で歩く

身体もこのように倒れるようになります。このように身体が前に倒れるときに、慣性が働くため後は身体を起こし、リラックスして歩くだけです。イメージとしては、みぞおちを前に運ぶようなイメージのみです。

2本歯で歩く

リラックスして歩けると、下駄は2本歯ですので踵から着地してつま先で・・・という動きがうまくできません。うまくリラックスできるとわかりますが、2本歯で歩いていきます。

2本歯で着地しようと思わなくても、リラックスすれば自然に2本歯で着地をすることができます。

下駄 下駄

意識は重心を前に運ぶ

先ほどもお伝えしましたが、歩いている時はみぞおちを前に運ぶイメージを持つだけです。少し分かりづらい方は胸元を前に進めていくようなイメージでもいいと思いますし、実際に僕も胸元を前に運ぶ意識をもっています。

下駄

このようにあれやこれや意識せず、重心を前に運び、リラックスするだけで十分です。

フラット着地が分かる

ここまでの流れを下駄を履いた状態で行いますが、それをある程度繰り返すと次は下駄を脱いで同じようなイメージで歩きます。ここではっきりとわかると思いますが、自然にフラットに着地していることがわかると思います。

下駄

踵からつま先へという意識を持たなくても、スムーズな動きができ、鏡で見てみても足首の動きもきちんと動いているはずです。

ここまでくれば歩き方は楽になっているはずです。

後はその感覚で歩く

ここまで来れば後は、その感覚で歩くだけです。どこかに意識を向けるわけでもなく、ただリラックスして重心を運ぶだけでフラットに着地もできますし、楽に歩けるはずです。

裸足で歩く

このように下駄を履いてできるだけシンプルに考えて歩いても、楽に歩けるようになります。

 

歩き方がおかしい場合、立ち方も崩れている

ここまで歩き方についてお伝えしていきましたが、歩き方がおかしいな感じる方は、立ち方も崩れている可能性があります。

立ち方は歩き方へ、歩き方は走り方へ影響を及ぼします。

脚を内側に捻じって歩いている方の場合、脚の筋バランスが崩れ、脚の内側の緊張が強い可能性があります。こういう状態では、脚がX脚のように曲がってしまったり、捻じれて見えることがあります。

こういったおかしな歩き方になってしまう原因は、筋力が弱いからではありません。もし筋力が弱くてこのような歩き方になってしまっている場合、筋力を鍛えると歩き方は良くなるはずですが、おそらく変わりません。

歩き方を改善するためには、歩き方を改善したり、立ち方を直すことです。

すべてが筋力の影響ではないことを改めて理解していただきたいなと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、歩き方がおかしいなと感じる方に向けてお伝えしていきました。

以前もお伝えしていますが、下駄を履くことでよりフラット着地の感覚や、楽に歩くということがわかりやすくなると思います。

今回お伝えした内容はこのような内容でした。

  • 歩くとは重心を運ぶこと
  • 重心が高くなれば移動するために必要なエネルギーは小さくなる
  • 楽に歩くためにはみぞおちを前に運ぶイメージ
  • 自然に身体が動けば、踵から着地しつま先で地面を蹴るような動作になる
  • 下駄を履くことでフラット着がわかりやすくなる

このような内容でお送りしました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

坂道を利用して気持ちよくランニングができるようにする考え方について

ランニングをしていても、気持ちよく前に進む感覚が得られない。そんなときは坂道をうまく利用すると気持ちよく走れるようになります。

高校で陸上長距離をしている選手で、その選手に走り方の指導をしていて感じたことが、走っているけど着地をするたびに止まるような瞬間があり、接地時間が長い。

腕の振りも硬く、前にどんどん進むような感覚がなく、ストライドも狭い。選手自身もこのような感覚があるそうで、どうすれば改善できるのか悩んでいたそうです。

全国でもトップ3に入る実力があり、持っているものは素晴らしく指導している時も、素直に聞き入れてくれ、今回の指導がひとつのきっかけになればうれしく思っています。

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指導前の課題について

選手の走り方を見て、前もって親御さんから情報をいただいていたり、動画を見て確認をしていましたが、以下のようなポイントが気になりました。

  • 接地時間が長い
  • 上半身や腕の動きが硬い
  • 脚がスムーズに回転していない
  • 左右にブレながら走る
  • 全体の動きが写真で一コマずつ撮ってみているように見える

イメージとしては一生懸命さが感じられ、動きの硬さが目立っていました。

指導前にまず走ってももらいランニングのフォームを見た後、現在の走り方のイメージを聞いたり、本人が日頃どのようなことをしているのかを確認し、現在の走り方の考え方を聞いていきました。

そしてそこからこちらが走り方の考え方について説明し、現状と課題点について実践しながら確認するような形でセッションを行っていきました。

最後は脚の回転もスムーズになり、見ていても柔らかさというか、気持ちよさが伝わってきて、今回の指導では今までもランニングのイメージを変えることができたのではないかと感じています。

まだまだこれからですが、今回の指導で感じたことをまとめていきたいと思います。

 

立ち方、歩き方、走り方へと進む

まず選手の頭の中を整理し、現在選手自身がどのように考えているのか、またどのようなところに課題点があるのかを整理した上で、立ち方から指導していきました。

選手の中では、踵で立つというイメージがあったそうで、日頃からそういう意識も持っていたそうですが、実際に体重支持ポイントを確認するとつま先に体重がかかってしまっていました。

まずフラットに体重がかかるように、下駄を履いた状態で簡単なエクササイズを行い、足裏感覚を教育していきました。

すると足裏全体で立つ感覚が少しずつ出てきて、上から抑えると踵に抜けるような感覚が出てきました。このようにまずフラットに立てるようにするところから開始し、次に歩いていきました。

歩き方については、脚を前に運ぶのではなく、重心を運ぶ感覚を得るために、まずは重心を感じ、そこからそれを前に移動させるということを繰り返し行っていきました。

これまで脚を前に出すというイメージはなかったものの、動きとしては脚がすぐに前に出てきてしまうので、脚をリラックスさせ、重心を前に運ぶことで自然と脚が出てくることを感じてもらい、この感覚をその後の走り方に活かしていきました。

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坂道を利用して気持ちよくランニングをする

脚の動きが硬いとピッチも上がりませんし、ストライドも広くなりません。

歩き方を指導した後は、坂道を利用してリラックスして気持ちよく走れるようにしていきました。

ここでの一番の目的は、リラックスをすることで脚がスムーズに動くことを理解することと、リラックスして走ることでストライドが広くなり、気持ちよく大きく走れるようになるため、その感覚をインプットすることです。

力の入っている箇所をリラックスさせる

まず行ったのは、脚をどうこうするのではなく重心を前に移動させ、力の入っているところをひとつずつ抜かせるところから入っていきました。

直立の状態から、身体を前に傾けていき坂道ですので、後はリラックスすると転がるように走っていきますが、最初行ったときは身体を前に傾けるとすぐに脚が出てきてしまい、身体が前に倒れませんでした。

これを何度も繰り返し、自分で脚を出してしまわないように力を抜かせていくと、脚がスーッとリラックスした状態で出てくるようになっていきました。

次に気になったのが足首で、マラソン選手などの足首の使い方は、固定的に使う考え方もありますが、今回はフラット着の感覚をインプットするために足首の力も抜けるようにリラックスするように指示しました。

ぶらんぶらん状態で着地をすることで、フラットに着地する感覚が出てきて、これができるようになった時点で、最初に感じていた接地時間の長さが気にならなくなってきました。

上半身もぶらんぶらん状態で、ただ、頭を前に前に運ぶようなイメージで走り、リラックスをしているので加速する感覚も得られ、ストライドも自然と広くなっていきました。

この辺りで選手自身は課題としていた進む感覚が出てきて、気持ちよく走れるようになってきたそうです。

その場でお尻を蹴るエクササイズを行う

坂道を利用して、気持ちよく走れるようになってきたので、次にその場でお尻を蹴るようなエクササイズを行い、脚の回転がスムーズになるようにしていきました。

長距離選手ですので、走っているときに過度にお尻を蹴るようなイメージを持ってしまうと、そこに硬さが生まれ、無駄なエネルギーを使ってしまうためマイナスになってしまいます。

ただ、エクササイズとして行うことで脚の回転をスムーズにすることができるため、これを活用していきました。

ここで得た感覚を実際に走っているときに活かしていきましたが、うまく脚が回転するようになり、スムーズさがより出てきました。さらに脚の回転がスムーズになったことでさらに本人の中でストライドが大きくなった感覚が得られたそうです。

鼻をまっすぐに運ぶ

ここで少し気になったのは、頭の位置や身体のブレで、最初に比べると左右のバランスも良くなり身体もブレなくなってきましたが、頭が左右に振れるように走っていました。

そこで、走っていく先にひとつの目安を作り、そこに向けてこの選手の場合は鼻をまっすぐに運ぶように走ってもらいました。すると左右への頭のブレも改善され、選手も着地の際に両脚均等に着地できている感覚も出てきたそうです。

腕の振り方を確認する

高校で指導を受けたときには、肘をまっすぐに引くということを言われていたそうで、その他に腕の振り方について指導を受けているそうです。

その影響からか、肩が軽くすくみ、非常に硬さがありその場で腕の使い方について説明し、リラックスして振れる腕のポジションを見つけ、そこで腕振りを行っていきました。

リラックスして振れるようになったので、そこから走り、腕でリズムをとるように走ってもらうと肩周りの緊張も改善され、スムーズさが出てきました。

 

平地をランニングしてみる

このように坂道でランニングをし、部分的な改善も加えつつ走り方の改善を行い、最後に平地に戻って最初と比べるように走っていきました。

選手自身の中では、楽に進める感覚が一番出てきたそうで、着地や身体のブレなどの変化も感じてもらうことができました。リラックスをして走れるようになり、足もスムーズに回転し、踵がお尻の方まで自然と上がり、非常にきれいな脚の回転に見えました。

課題である前に進む感覚を得ることも得られたそうですが、全体のイメージとしては当然すべてを改善し完璧な状態にはなっていませんし、僕自身の技量もありますので、今後も課題として感じた箇所を修正を重ねていきたいと思います。

全体を通しては、選手自身は走るということについてイメージを変えられたそうで、リラックスして走る方が進む感覚が得られ、あれこれ意識しなくても身体のブレや左右差を修正できることを理解していました。

今後も選手の感覚を擦り合わしながら改善していきたいと思います。

 

最近感じること

全然関係のない話ですが、今夏休みだったり、部活動の節目の時期でもあります。

最近学生の親御さんから「子供の指導を・・・」ということでご連絡をいただき、実際にセッションを行っていますが、指導のときにはそばにいらっしゃいます。

先日も炎天下の中でお待ちいただき、こういう親子の関係を見るとすごく考えるものがあります。お子さんの競技レベルも全国大会で活躍されていたり、県の代表であったりとレベルも高く、お子さん、親御さん、一緒に目指すところに向かっています。

自分自身が高校野球をしているときなど同級生のママ・パパに良くしてもらって、自分のところは一度も顔を出すことができませんでした。

自分の親の事情は自分が一番分かっていますが、セッションをする中でも特別思うところもあり、少しでも力になれればと思いますし、何か変われるきっかけが提供できればと思います。

自分は高校野球をしながら新聞配達をして、道具を買ったりしていましたのでわかりますが、親御さんの支えの中でスポーツができ、今があります。お子さんだけではなく、親御さんも送り迎えをして本当にきついときもあると思います。

そんなしんどい想いが一番報われるというか、晴れる瞬間はお子さんが一番いい成績を残せたり、結果を残したり、悔いのない競技生活を送ることを見届けたときだと思います。

少しでもその一瞬の時間の中で、力になれるようにサポートできればと思っています。それぞれが次のステップに移れるように自分自身も妥協せずに進み続けたいと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は、坂道を使ったランニングで走り方を変えたり、感覚を変えることについてお伝えしていきました。

坂道を使うとボールが転がっていくように、リラックスすると勝手に加速し、ストライドも大きくなり、気持ちよく走ることができます。この感覚をインプットし、平地で走ると気持ちよさが残ります。

この感覚で走ることで平地での走りも良くなっていきました。

走る基本はリラックスをすること。過度に意識を向けず、気持ちよく走ればおのずと結果も良いものになっていくと思います。

これからも改善を重ねて、より良い走りができるようにサポートしていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

足首を引き締めるためにはむくみを改善し循環を良くすること

足首を引き締めるためにはむくみを改善し、循環を良くすること。

むくみというのは、リンパ液の滞りが滞っている状態ですが、リンパ液の中には脂肪が含まれ、循環が悪いとその脂肪は足首やふくらはぎ、下肢に溜まってしまいます。そうすると脚は太くなる。

このような状態で「足首がない・・・細くならないかな?足首できないかな?」と悩んでいる方は、むくみを改善し、循環をよくすることで足首周りが引き締まり、細くなります。

いつも言うことですが、鍛えることではなく、足首を引き締めたいのであれば循環を良くし、それを維持すること。そのために何を知っておく必要があるのか、何を習慣にすればいいのか、今日はそのあたりについてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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なぜ足首は太くなるのか?

足首はなぜ太くなってしまうのでしょうか?それは先ほどもお伝えしましたが、むくみが原因です。また循環が悪くなることで脂肪組織が下肢に溜まり、太くなってしまうことがあります。

これらを改善することで、足首を細くすることができ、引き締めることができます。

では、なぜ足首周りはむくんでしまうのでしょうか?

立ち方の問題

むくみの改善をするためには、筋肉のポンプ作用を活用しますが、筋肉が硬いとポンプ作用もしづらくなりますし、筋肉が硬いと内圧が高まり血管やリンパ管が締め付けられ、流れが悪くなります。

まず筋肉を柔らかい状態で維持することが重要になります。

多くの方の立ち方を見ると、ほとんどの方がつま先重心で立っています。

つま先立ち

このような立ち方をすると、ふくらはぎの筋肉が緊張し硬くなってしまいます。ふくらはぎの筋肉が硬くなるということは、そこで流れが悪くなります。

リンパ液は重力の影響を受けやすく、座っている、立っている姿勢では流れが悪くなります。重力の影響を受け、筋肉が緊張することでより流れが悪くなり、足首周りにはむくみが発生し、パンパンに張った状態になります。

足首周りには余分な水分、脂肪が溜まってしまい、太く感じるということです。

骨で立つようにすることで、過度に筋肉を使わず立てるため筋肉を柔らかい状態で維持することができますし、非常に楽に立つことができます。そのポイントが脛骨の真下で立つことです。

体重支持ポイント

この点で立つことで骨で立つような感覚が得られ、筋肉を過度に緊張させません。

つま先で立ってしまうことが足首周りを太くしてしまうひとつの原因として考えることができます。

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捻じれの影響

ホースをイメージしていただくとわかりやすいと思いますが、水が通っているホースを捻じると水の通りが悪くなります。

これは人間の身体にも同じことが言え、下半身の関節で捻じれがあると、そこでリンパ液などの流れが悪くなります。すると、その捻じれのある関節よりも下ではむくみが発生します。

足首に直接関係するのは膝関節と足関節の2ヶ所で、この2ヶ所で捻じれがあると足首がむくみ太くなります。

私生活の姿勢や動作が問題で筋バランスが崩れると、関節が捻じれますが、この捻じれを改善するためには筋肉を緩めることです。筋肉を緩め、筋バランスを整えることで捻じれは改善されます。

先日足首のむくみで悩むクライアントさんとのセッションでも感じましたが、この捻じれを改善することでむくみが改善され、筋肉も本来の位置に戻るため脚全体が細くなっていました。

シンプルに考えると、歪みや捻じれのない人間本来の状態に直すことを考えると足首を引き締めることができます。

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どうすれば足首を引き締められるのか?

歪みや捻じれのない人間本来の状態に直すことを考えると足首を引き締めることができます。とお伝えしましたが、言葉では理解できても、では具体的にどうすればいいのかというのはまだイメージできないと思います。

具体的にどのようなことをすれば改善できるのでしょうか?まずは、むくみを改善するためにリンパを刺激し循環を良くすることです。

リンパへの刺激について

一般的にむくみの改善をするには、お風呂でマッサージしたり、ストレッチをしたりすると思いますが、それらでは思ったような成果を得ることができません。

リンパを刺激する際には、その手順が重要であり、これを守らないと一時的に改善がみられたとしてもすぐにむくみます。

その手順については、こちらです。

  • 鎖骨下リンパ節
  • 乳び槽(みぞおち)
  • 下腹部
  • 鼠径リンパ節(鼠径部)
  • 膝窩リンパ節(膝裏)
  • 足首の動き

実際のやり方についてはこちらになります。

さする

腋窩

乳び槽を刺激

腸骨リンパ節を刺激

膝窩を刺激 足首を動き

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捻じれの改善

足首を引き締めるためには、関節の捻じれを改善することで細くすることができます。

下肢の連動や足首回しをしていただくことで捻じれの改善をすることができます。

連動 連動 連動

足首回し

リンパ管への刺激

もうひとつ足首を引き締めるためには、直接足や足首のリンパ管を刺激することです。

上記のようなことをセッションでも行いますが、さらに足部と足首周囲のリンパ管を刺激するようにさすります。そうすると、リンパ液の流れが良くなり、むくみが改善され、足首は引き締まっていきます。

リンパ管へ刺激を加えることでむくみも改善され、足首は引き締まっていきます。

ここまでの流れをできれば足首の引き締めを感じることができると思います。ただ、これだけでは時間の経過とともにむくみは戻る可能性があります。

その理由は、筋肉はなぜ硬くなるのかを思い出してみてください。ひとつに日頃の立ち方が関係するとお伝えしました。ですので、立ち方が悪い場合、立ち方を変える必要があります。

立ち方を変える

どのように立つことが自然なのか。これまで立ち方については考え方をまとめていますので、こちらを参考にしていただければと思います。

立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?

つま先ではなく、踵で立つことです。

立ち方

ここまでの流れができることでむくみが改善し、足首も細くなることが感じられると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。これまで足首を引き締めるためにはむくみを改善し、捻じれなどを直すことで細くなるということをお伝えしていきました。

筋肉を柔らかい状態を維持、ポンプ作用で循環を良い状態で維持するためには適度に身体を動かすこと、また日頃の姿勢や動作の中で筋肉が硬くなってしまわないようにそういったことも改善することも重要です。

○○をすれば、という発想ではなく、広い視野を持って取り組むことで身体もより変化していくのではないでしょうか。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。