2016年 5月 の投稿一覧

小学生がトレーニングをすればケガする?子供に対するトレーニングの考え方について

小学生ぐらいの子供が筋トレをすると身長が伸びなくなる。骨がつぶれる。そんなことも言われていますが、成長に関することを理解していけば、それが適切かどうかわかってきます。

適度なトレーニングは骨の成長を促し、身長を伸ばす刺激になる可能性もありますし、「筋肉がつきすぎるのでは?」と心配する親御さんもいらっしゃると思いますが、子供の身体は成長過程にあるため胸板が厚くなるなどの反応は起こりません。

今日はそんな小学生に対するトレーニングについてまとめていきたいと思います。

 

子供のカラダとトレーニングについて

まず、子供のトレーニングについてお伝えする前に、トレーニング【training】という言葉について共通の理解をしていただきたいと思います。

トレーニング【training】

練習をすること、鍛錬、訓練と言う意味であり、目的とすることをできるようにするために行うこと、という意味があります。
トレーニング=鍛える、筋肉をつける、という意味だけではないということです。ここを今日は理解していただいてから読み進めていただければと思います。

大人と比べると小さな身体で、筋力も弱い小学生ですが、この時期に筋力トレーニングをすれば他の子よりも抜きんでることができるんじゃないか?そんな期待を持って筋力トレーニングをさせている親御さんもいるかもしれません。

結論から言うと、もし大人と同じような理屈でトレーニングをさせているのであれば、筋肉は肥大せず身体を壊したり、痛めてしまうリスクが高くなるだけです。

子供の身体は、小さな大人ではなく、子供独特の身体であり、トレーニングも子供に合わせて考える必要があります。

数十年前は子供にトレーニングをさせるということはあまり言われていなかったと思いますし、最近は特に体幹トレーニングを筆頭に子供向けのトレーニングが多いように思います。そもそも、なぜ子供にトレーニングが必要なのでしょうか?

 

過保護になり、社会が発展して変わった子供の遊び

5歳と2歳の子供を持つ僕も、子供の安全は第一に考えたいですし、犯罪などが多い現代ではいつ何時何が起こるかわかりません。だから子供を守らなければいけないと思います。

親としては本当に考えます。子供を守らないといけない、でもそれが過保護になっていないか。逆にそれは無責任なのか。難しい問題だと思います、思いますが、もっと自由でもいいかなと思っています。

社会全体が過保護になっていると感じますし、社会が発展してきたからこそ “遊び” というものが大きく変わってしまいました。

便利さゆえにテレビゲームやスマホ、ユーチューブにLINE。スマホ一台あれば何時間でも部屋で遊びことができる時代です。だからこそ現代の子供はトレーニングをする必要があると言われています。

何が言いたいのかというと、二十年前もゲームはありましたが、外でまだまだ遊んでいましたし、公園の木に基地とか名前をつけて登って、時の木を追っておっちゃんに怒られたりしました。

こういう外での遊びが減ってきています。それがトレーニングをする必要になった大きな理由です。

ゲーム

何でもダメというのは違う気がする

昔の生活を知っているわけではありませんが、過度なバリアフリーや機械化が進み、人間が本来手足を使って行っていたことが今は機械で自動化されたり、不自由なくすごせるようになりました。

これは良いことである一方、人間の機能を考えると低下の一途をたどるような気もします。その影響は子供にも及んでおり、外で泥んこになるまで遊ばないし、何かしようとすると親が「危ない」「危険」と言ってやらせなかったりもします。

あれもダメ、これもダメ、と制限をかけすぎることは子供の学ぶ機会を奪ってしまっていると思います。

何か悪さをして怒られたらそれも学びだし、友達とケンカしてもそこから人との関わり合いを学ぶはずです。その機会を与えるのが大人の役割でもあり、過度な口出しはしない方が子供のためになることの方が多いように思います。

当然していいこと、いけないことを教えることは大切です。それでも見守ってダメなことも経験させることも必要なときもあると思います。

ケガをするのもひとつの経験

最近は子供がバッティングセンターに行きたがってよく連れていきます。5歳ですから小学生が使うバットも重たいはずです。

小学生のお兄ちゃんたちの姿を見て、自分も!と思うんでしょうかね。100kmとか120kmのボールを打ちたいと言ってきます。そこは黙って打たせますが、当然当たらないですし、うまくいかない。

でも、よく見ていると子供なりに少しバットを短く持ったり、タイミングも変えているのが分かります。そしたらたまに当たるんですね。でもボールの勢いに負けてバットが吹っ飛んだり、バットが顔に当たります。

彼はそこから何かしら感じていると思います。「次どうしたらうまくできるかな?」って思っていると思うんですけど、最近は部屋で「ボール投げて?練習したい!」と言ってきます。

自転車に乗っているときもそうで、たまに思いっきりこけます。擦りむいて痛いと思いますけど、痛い経験もするからというわけではないですが、そこから「次はこうしたら・・・」と何かしら考えるはずです。

考える習慣をつけさせるようにしたいですし、自ら学ぶ環境を作ってあげれば子供は成長しますし、その環境を過保護にすることで奪うことにもなりかねない。ケガをしてもそれから学ぶことがあるように思います。

ケガ

遊びから多くのことを学ぶ

僕が小学生の頃、ドロケイがすごく好きで脚が速かったのでほぼ最後まで残ります。バリアゾーンというのがあって、そこは休憩ができて、捕まらないんですね。もしその前にケイがいたらヘッドスライディングで駆け込んでいました。

これで野球のときのヘッドスライディングを覚えました。

木を登る、階段を何段か飛ばしで駆け上がったり、飛び降りたいしていました。結構危ないように感じますが、これもひとつの経験です。木を登るとなれば今は「危ない、怪我をする」と規制するところもあるかもしれません。

落ちてもいいということではありませんが、そういう木を登ったり、脚を木に引っ掛けて遊ぶことでそれ自体が子供にとっては大切は筋トレになります。こういう外で自然の中で遊ぶことは身体の使い方を自然に学べる環境だと思います。

木登り

現代の親が教わってきたこと

僕もゆとり世代と言われる年齢ですが、ゆとりなんて一切ありませんでした。ただ、同年代を見ているとそういわれても仕方ないと思うことも多々あります。

僕が中学生の頃は、携帯を持っていることが普通で毎日メールもよくしていました。無料ゲームも流行り、ゲームをしていなかったら話題に入れないなんてこともありました。

スマホが普及し、僕らの世代が親になるとスマホがある生活が当たり前になりすぎて、子育てそっちのけでスマホをいじっている人も見かけます。

育ってきた環境が少しずつ変わって、便利な世の中で過ごしてきたゆとり世代が親になると、昔の方と比べると生活のベースが大きく違う。だからこそ子供に対しての教育の考え方も異なります。

良い側面もあると思いますし、そうでない側面もあります。僕らが当たり前と思ってこれまで行っていたことが、実は昔の方からするととんでもないようなこともあるかもしれません。

子供にとって現代社会で生きていくためにはどういう教育、環境がいいのか、改めて考える必要があると思います。

だから小学生も筋トレが必要になってきた

ここまで小学生が筋トレを必要とする理由をお伝えしていきましたが、一番の理由は先ほどお伝えした外で身体を動かして遊ばなくなってしまったからです。

だからこそあえてそういう刺激を加える必要があります。

先ほども少しお伝えしましたが、子供は大人の小さいバージョンではないので筋肉の使い方が大人とは異なります。この辺りを理解すればどういうトレーニングをすればいいのかが理解できると思います。

続いてこの辺りを詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

子供の筋肉は大人と同じような使い方はしない

この話をする前に筋線維のタイプ(速筋・遅筋)について理解していただきたいと思います。

速筋線維とは?

速筋線維とは、文字通り筋肉の収縮速度が速く、別名白筋とも言います。魚で言えばヒラメやタイで、こういった魚の身は白く、この色は筋線維の色です。
筋肉を素早く動かすときや大きな力を発揮するときに主に使われ、筋トレをして肥大する筋肉は主にこの速筋線維です。

続いては、こちら。

遅筋線維とは?

遅筋線維とは、持久性を持つ筋線維で、別名赤筋とも言います。マグロなどの赤身の身を持つ魚の特徴で、泳ぎ続けます。泳ぎ続ける、動き続けるためには持久性が必要となり、このような筋線維を多く持っています。
遅筋線維は肥大の程度が小さく、遅筋が大きく肥大することはほぼありません。

これら2つの筋線維のタイプは遺伝的要素で決定されており、ほぼ変えることができないとされています。

さて、本題はここからです。筋線維のタイプを理解していただいたところで次に移りたいと思います。

子供はどのような運動、トレーニングをしても同じ筋線維が使われる

小学生低学年のような小さい子供の場合、100m走のような短距離走でも、1500m走のような持久走でも、どのような運動をしても遅筋線維が使われるそうです。

そのため子供はいくら遊んでも疲れないし、ずっと遊び続けられるのはそのためです。大人の場合、100m走や持久走など行う運動などによって使われる筋線維は自然と切り替わります。

ここが大人と子供の大きく違うところです。ですので、筋肉をつけようと小さい子供にバーベルを担がせて高重量でトレーニングを行っても遅筋線維に刺激が加わるので、筋肉もほとんど肥大しません。

ダンベル

どんな運動をしても遅筋線維が使われるということは・・・

子供の場合どのような運動をしても遅筋線維が使われるということですので、細かいトレーニングやこれをすればレベルアップするという方法はなく、だからこそ外で身体を使ったいろんな遊びをさせることがある意味トレーニングになります。

「●●トレーニングをすれば」ではなく、ただ好きな遊びを外でやらせてあげればいいと思いますし、スポーツも制限せずいろんなスポーツをすればいいと思います。

このようなことを理解しておくと、考え込む必要はないですし、子供も楽しく自由に身体を動かすことができます。身体を動かすすべてのことが役立つことになります。

とはいえ、現代っ子は外で遊ぶ習慣がなかったりするので、そこにはあえてトレーニングをする必要が出てきています。そんな小学生にはどのような考えを持ってトレーニングをすればいいのでしょうか?

ここからは小学生ぐらいの子供が行うトレーニングの考え方についてお伝えしていきます。

 

小学生が行うトレーニングの考え方

小学生がトレーニングを行うときにどのようなことを考え、注意すればいいのでしょうか?

小学生が行うトレーニングの目的

先ほどもお伝えしましたが、大人が筋トレをして、筋肉を大きくするような刺激を加えれば筋肉は肥大しますが、子供の場合は目に見えて筋肉が肥大することはありません。

もしそのような刺激を加えようとすれば、身体を壊す可能性があります。

小学生が行うトレーニングの目的は、正しい身体の使い方をトレーニングによってインプットさせることです。

座る、立つ、歩く、走る、立ち上がる、しゃがみ込む、肘を曲げる、伸ばす、身体を捻る、など身体のさまざまな箇所の動きを脳に正しくインプットすることで、怪我をするリスクを下げることができますし、ここで正しい動きをインプットすれば将来にも役立ちます。

スクワット

正しい身体の使い方をインプットすれば自分の持っている能力を最大限発揮できる

社会人野球選手など、スポーツ選手を指導していると動きが変わることでパフォーマンスがアップすることがあります。

もし子供のうちに正しい身体の使い方を学習していれば、その子が持っている能力を最大限発揮できるようになります。そう考えると、大人も同じことが言えると思いますが、重量を追い求めていくのではなく、先に身体の使い方を理解する方が先になります。

正しい身体の使い方、スムーズな動きを理解すればその後には重量はついてきます。

ケガの予防になる

正しい身体の使い方を理解することは、ケガの予防にもなります。

子供の関節可動域は非常に広く、柔らかすぎるということもあります。大人の膝関節は、基本的には曲げ伸ばしのみの動きですが、小学生ぐらいの子供では捻ることもできます。

股関節や肘関節なども同じですが、過度に伸ばしたり曲げたりできるため、正しい身体の使い方を理解させることでこういった過度に動かした際のケガを予防することもできます。

身体が柔らかいといって本来人間が持つ関節可動域以上で身体を動かす習慣がついてしまえば、それだけケガをする確率が高くなるのでこういったところも予防するという意味を込めてトレーニングを行います。

 

身長が伸びなくなる可能性はあるのか?

親御さんの中でも気になる方もいると思いますが、子供のときから筋トレをさせることで身長が伸びなくなる可能性はないのでしょうか?

そこについては詳しく見ていくことにします。

子供の成長は軟骨が関係する

寝る子は育つと言われる通り、子供の成長は睡眠の時間とも関係すると言われますが、これは成長ホルモンの分泌が子供の成長と大きく関わっているためです。

子供の骨は大人とは少し状況が異なり、関節を形成する骨の先端部分の軟骨が柔らかく、完全に硬い骨の状態になっていません。

大人の場合は、このように硬い骨になっており、子供はこの軟骨の部分が成長に伴い伸びていきます。

筋トレをすると身長が伸びなくなると言われるのは、高重量のバーベルなどを担ぎスクワットなどをしたり、ジャンプなどを繰り返すことで身体の大きな衝撃を与え続け、この縦方向の刺激を加わると軟骨がダメージを受けたり、傷んだりする可能性があります。

そうなれば成長が止まってしまう可能性もありますが、ただ大きなストレスを加えすぎた場合です。

逆に自重でスクワットをして身体の使い方を覚えるような刺激を加えることで、成長を促す刺激ともなりますので、一概にトレーニング=成長が止まるわけではありません。

だからこそ、冒頭でトレーニングの意味をお伝えしましたが、要はどのような刺激を身体に加えるのかということです。ここをおさえておけばトレーニングをしても成長が止まることはありません。

 

まとめ

僕自身もまだまだ現場で子供達とトレーニングを行い身体の変化を見ていく必要がありますが、一番感じることは子供達が前向きに身体を動かすようになるためには、”楽しさ” を感じてもらう必要があると思います。

また指導中もそうですが、選手がうまくできなくて怒るということもしません。というのは、指導したことができないということは、できないような指導をしているからであって、選手はある意味言う通りにしたということです。

この辺りを踏まえて指導をしていますが、怒られると面白くないですし、言われないとしなくなるかもしれません。

身体を動かす楽しさ、うまくなる楽しさを感じさせることができれば身体を動かすことが楽しいし、やっていることができるようになってさらに楽しい、という好循環になると思います。

楽しさの中でうまくなっていることが一番だと思いますし、そういう指導ができるトレーナーでありたいなって思います。

今日は、子供のトレーニングについてまとめていきました。この内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ストレッチをすると逆効果になってしまう?!知っておきたい筋肉が緊張してしまう理由

みなさん、毎日お仕事お疲れ様です。パソコンとにらめっこして、いろんな事務作業して、上司に文句を言われ、人間関係に悩んで・・・嫌になっちゃうときもありますよね。そんなときはリフレッシュしたいですよね。

家に帰って、ストレッチしてちょっぴりビールなんか飲んでみるのもいいかも・・・。っと、ちょっと待ってください。ストレッチで筋肉緩めて日頃の疲れを癒そうと思っているのに、そのストレッチって逆効果になってませんか?

ストレッチで筋肉を緩めるはずが、緊張してしまっているかも。こういうことって結構起こっています。今日はそんなストレッチをして筋肉が緊張してしまって逆効果になってしまっている方に向けて書いていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/warming-up-stretch”]

 

ストレッチの目的とは?

ストレッチの目的とは、以前もお伝えしたことがありますので、こちらを参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/muscle-loose”]

ストレッチの目的は、“筋肉を緩める”ために行います。

ストレッチを行うのは、筋肉を緩めるために行っていくわけですが、みなさんは日頃行っているストレッチで筋肉が緩む感覚を得られているでしょうか?

上記の記事では、ストレッチについて詳しく書いていますが、今日は筋肉が緊張してしまう理由、原因を主にお伝えしていきたいと思います。

 

考えてみよう!ストレッチで筋肉が緊張する理由

ストレッチというのは、人気もありますし、今ではチェーン店もでき知名度は高いものの、その内容は実に難しく、トレーナーの立場から言えば、高い技術のいるテクニックです。

もしかするとみなさんが日頃から行っているストレッチは実は目的に反し、筋肉を緊張させてしまっているかもしれません。どういう状態になれば筋肉が緊張するのでしょうか。

痛みが出るほど伸ばすこと

まずよくやりがちなストレッチが、筋肉を過度に伸ばしてしまい、痛みを伴ってしまうようなストレッチです。

筋肉の中には、伸ばされる長さや張力を感知するセンサーがついていますがこれを筋紡錘と言います。

筋肉をストレッチするときにはこのセンサーも一緒に伸びるわけですが、痛みが出るほど筋肉を伸ばしてしまうと、センサーが感知し「このままでは筋肉が切れてしまう」と感じとり、防御反応が起こり筋肉を収縮させる、つまり緊張させてしまいます。

これでは、ストレッチの目的とずれてしまいます。

では、どのようにすればいいのか。それは、ゆっくりと、気持ちのいい伸びを感じるところまで筋肉を伸ばし、そのポージングを維持します。約30秒前後たつと筋肉は緩みます。

ストレッチが難しいと言われる理由はこの伸ばす“程度”と“時間”が適切ではないことが多く、しかも感覚的なものになりますので、言葉では表現しづらい。だからストレッチは難しいと言われます。

痛い=効果がある、ではないことを改めて確認しておきたいところです。

強制的に伸ばすこと

上記のところと同じ意味合いになりますが、ストレッチをペアでしている場合、相手の押し方が荒かったり強かったりすると筋肉は緊張してしまいます。

最近流行りのストレッチ専門店では、聞くところによるとかなり強制的に伸ばし、痛み=効果的だよ!と言われることがあるそうですが、決してそうではありません。

人間の身体は確かに痛みを感じるほど伸ばされ続けると最終的には筋肉は緩みますが、一般的に行われているようなストレッチでは筋肉が緊張します。

ストレッチは筋肉を緩めることですので、強く引っ張れば緊張してしまいます。ゴムを引っ張るとそのときのゴムは柔らかい状態でしょうか。ピンピンに張ってしますよね。これと筋肉は同じです。

強制的に伸ばしてしまうと筋肉は緊張してしまい、逆効果となってしまう可能性があります。

伸ばしている場所に意識を向けるということ

学生さんと話をしていると、ストレッチを学校で習ったけど、そのときに筋肉に意識を向けるようにと指導を受けているそうです。これはさまざまな考え方があると思いますが、少し考えてみてください。

ウエイトトレーニングをしているときも同じように、筋肉に意識を向けましょう!ということが言われます。

実験の中で使っている筋肉に意識を向ける場合と、意識を向けない場合の筋肉の働き方の違いを示すデータがありますが、意識を向けると筋肉がより活動することが確認されていまs。

これは、筋肉に意識を向ける方が力が入りやすかったり、筋肉がより活動するようになり、結果的にプラスの効果を得ることができると言われています。ただ、これを考えてみると、筋肉に意識を向ける=緊張であり、同じことをストレッチのときにすることでどうなるでしょうか。

筋肉は緊張してしまうのではないでしょうか。逆に無意識だとどうでしょうか?筋肉は弛緩すると考えることができるのではないでしょうか。

ストレッチのことをお伝えするときに、本を読みながら・・・、携帯を触りながら・・・と言ったりしますが、意識を他に向けることで伸ばしている筋肉はより緩むのではないかという考えで、あえて別のことをしながらストレッチを行います。

このように伸ばしている筋肉に意識を向けることでも筋肉は緊張してしまう可能性があるということです。

 

相反抑制と意識の使い方

意識の話が出てきましたが、伸ばしている筋肉に意識を向けることはその筋肉が緊張することになると考えられるため、意識を向けない方が緩みやすいということをお伝えしていきました。

では意識を向けること自体がはたしてマイナスになるのでしょうか。

これも考え方であり、意識をどこに向けるのかということがポイントになります。これを理解するためには、まず相反抑制という言葉の意味を理解していただく必要があります。

■相反抑制(そうはんよくせい)とは?

相反抑制とは、主働筋が収縮する際に拮抗する筋肉は弛緩すること。

ということですが、難しいですよね。簡単に言うと、肘を曲げます。このときに収縮していると筋肉は上腕二頭筋という力こぶの筋肉です。このとき拮抗して伸ばされる筋肉は、上腕二頭筋の反対側にある上腕三頭筋という二の腕に位置する筋肉です。

表側が収縮しているときは、裏側は伸びているということです。

話を意識を向けることに戻したいと思いますが、太ももの裏の筋肉であるハムストリングスを伸ばそうと思うと、両脚を伸ばし、前屈するような形が代表的だと思います。

ストレッチ

ハムストリングスは伸ばされ、その反対側にある太ももの前側の筋肉である大腿四頭筋は収縮していることになります。

このときに、大腿四頭筋に意識を向けてストレッチを行うと先ほどの相反抑制が起こり、大腿四頭筋は収縮し、ハムストリングスはより伸ばされるということになります。

意識を向けることがマイナスになるのではなく、このようにあえて収縮させたい場所に意識を向けることで反対側の筋肉が伸び、緩めることができるということを考えれば、意識を向けるということについては筋肉を緩めるために活用できることになります。

大切なことは目的です。ハムストリングスを緩めたいという目的があれば、ハムストリングスを伸ばすことも、収縮させることも、大腿四頭筋を収縮させることも、すべて緩めることができます。

刺激と反応の関係を知れば多くの方法があることに気づきます。

 

身体が硬い方におすすめ!伸ばすより筋肉を収縮させること

ストレッチングについて、身体の柔らかい方は苦にならないと思いますが、身体の硬い方ほど苦に感じることがあると思います。

身体が硬いということは、筋肉が収縮している状態であるため、縮まった筋肉を伸ばすことは非常につらいと思います。ただ、こういう方の場合、筋肉を伸ばすのではなく、収縮させる方が楽です。

筋肉を軽く収縮させて脱力することで筋肉を緩めることができます。身体の硬い方は、筋肉を収縮させて緩め、柔らかくなってきたら伸ばすということを行うと気持ちよく伸ばしやすくなります。

収縮させるだけではなく、揺らすことやさすることでも筋肉を緩めることができますが、今日はあえてこれに限定してお話をしたいと思います。

例えば、先ほどのハムストリングスのストレッチの例で話をすると、身体の硬い方は前屈ができず身体が前に倒れてきません。

ストレッチ

この場合、こういう風に筋肉を緩めていきます。

まず、前屈をしてみて身体を柔らかさを把握してみます。

確認できると、うつ伏せになり、両手・両脚を伸ばします。

体幹トレーニング

そして、上半身と脚が持ちあがると背筋や太ももの裏が緊張することが確認できると思います。10回前後筋肉を収縮させます。

体幹トレーニング

これが終わると一度前屈をしてみてください。少し柔らかくなっていることが感じられると思います。これを何度か繰り返すとどんどん柔らかくなることが理解できると思います。

このように筋肉は伸ばすだけではなく、収縮させることでも筋肉を緩めることができます。筋肉がある程度緩めば身体の硬い方でも、ストレッチングのような筋肉を伸ばし続けるようなことがやりやすくなると思います。

伸ばすことがすべてではなく、筋肉を収縮させることも筋肉を緩めることにつながるということです。

 

常に “快” の刺激を加える

ここまでストレッチが難しい、逆効果になる可能性がある理由についてまとめていきましたが、ストレッチングは快の刺激を加えることで気持ちよく筋肉を緩めることができます。

身体の硬い方は、無理に膝を伸ばし長座する必要もなく軽く膝を曲げた状態で、気持ちのいいところで30秒ほどストレッチングすると筋肉は緩みます。

ストレッチ ストレッチ

無理に伸ばそうとしたり、痛みを感じるから効果的!と捉えるのではなく、快の刺激を加えると筋肉は緩むと考えるともっと気持ちよく筋肉を緩めることができるのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ストレッチは筋肉を緩めるために行いますが、ときにやり方が違ってしまうと筋肉は緊張してしまい逆効果になってしまうことがあります。

それはこれまでお伝えしてきた通りです。

痛い=効果的ではないということを再認識していただき、気持ちのいい状態を保持することがより効果を引き出す刺激となります。

快の刺激を加えて、快の結果を得る。結果に嘘はないということですね。

では最後に今日のまとめをして終わりにしたいと思います。

  • ストレッチの目的は、筋肉を緩めること
  • ストレッチで筋肉が緊張する可能性もある
  • 理由は、伸ばしすぎたり、意識を向けたりすることが考えられる
  • ストレッチでは伸ばしている筋肉から意識を外す
  • 伸ばしたい逆側の筋肉に意識を向けることで筋肉を緩めることができる

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

坐骨神経痛を改善する|バキバキ矯正は不要。気持ちいいことで改善するのがいいと思いません?

矯正=強制。だから痛みは改善せず、痛める可能性すらあります。腰痛の原因は8割が分からないと言われていますが、その中でも坐骨神経痛と言われて、根本的な原因があいまいなままで診察を終えた方はどれだけいるでしょうか?

なぜ坐骨神経痛は思ったように改善しないのでしょうか?それは原因が曖昧だからで、この原因が明確になれば改善の糸口が見つかるはずです。

今日は坐骨神経痛の改善と、実際に現場で行った例についてお伝えしていきたいと思います。

 

坐骨神経痛について知っておこう

そもそも坐骨神経痛ってどのような病気なのでしょうか?

■坐骨神経痛とは?

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう、SciaticaSciatic Neuralgia)とは、人の体においてさまざまな原因により、坐骨神経が刺激されることに起因する神経痛。あくまで症状であり、病名ではない。

ウィキペディアより引用:坐骨神経痛

坐骨神経痛って病気じゃなくて、症状なんですね。病院で「坐骨神経痛ですね」と言われても診断を下されたわけではなく、症状を伝えられたにすぎないということです。

ここで本来重要なことは、なぜ坐骨神経痛になっているのかという原因の部分ですが、病院ではそこまで見てくれるところは少ないですし、多くの方はそのまま薬や湿布を出されて終わりというのがひとつの流れです。

こういう経験をされた方がクライアントさんとして来られていますが、あるクライアントさんの場合立ち方に問題があり坐骨神経痛につながっているというケースがありました。

今日はこの例を具体的にご紹介していきたいと思います。

 

立ち方に問題があれば坐骨神経痛になる可能性がある

学校の先生をされているクライアントさんで、学校では授業をしているため常に立ちっぱなしです。教壇の前に立って生徒に教えていくわけですが、立っているときにお腹を教壇に当てるように立つことがあったそうです。

これは教団の前に立っているときの姿勢について実践していただいたときに、臍を前に突き出すような立ち方をしていたためお話を聞いていくと見えてきました。

このような立ち方は主婦の方にも多く、台所で立っているときに知らぬ間にお腹を台に当てて立っているということもあり、これが原因で腰痛になったり、身体が歪んでしまうこともあります。

立ち方

クライアントさんの場合、臍を突き出すように立っており、このような立ち方になっていました。

ヒールでの立ち方

腰からお尻にかけて筋肉が緊張し、特にお尻の筋肉が非常に硬く、ひどいときにはしびれを感じるときもあるそうです。

こういった立ち方は腰やお尻にストレスを受けやすく、殿筋が緊張し硬くなってきます。そういった立ち方が原因で坐骨神経が圧迫され、坐骨神経痛になってしまいます。この方の場合は、改善のヒントは立ち方にありました。

 

身体調整を行い、筋肉を緩め、循環の改善を行う

学校の先生は黒板に向かって字を書くため常に腕を上げるので肩周りは非常に緊張しています。また頭部の位置も問題で、まずは全身を緩めるために筋肉を揺らしたりさすったりしていきました。

  • リンパへの刺激
  • 頭部の牽引
  • 肩甲骨を上下に揺らす
  • 胸郭への揺らぎ
  • 腸腰筋を緩める
  • 仙腸関節への刺激
  • 股関節への刺激
  • 下肢の連動
  • 股関節の関節運動
  • 足首回し
  • 前進への揺らぎ

1時間のセッションの中でこのような手順で全身の循環を改善し、緩めていきました。

このような身体調整を行った後に立っていただくと、体重支持ポイントが自然に踵にくるようになり、クライアントさんの場合足裏の骨を感じ、骨で立つという感覚の話をすると実感していただくことができました。

ここから立ち方の指導へと移っていきます。

 

骨盤の位置を理解する

クライアントさん場合、立ち方に問題がありますが、いつもへそを教壇に当てて立っていたため身体がのけぞるような姿勢になり骨盤が後傾し、どのような位置にすればいいのかがわからなかったそうです。

まずは骨盤の位置を認識していただくために、座った状態で骨盤の動きをいろいろと行っていきました。

坐骨を感じる

まず骨盤の位置を認識していただく前に、座り方についてお伝えしていきましたが、坐骨を感じるところから入ってきました。

坐骨を感じるというのは、このポイントを感じることですが、柔らかい椅子の上などでは感じにくく、わかりづらいと思います。

坐骨

そのために以前もご紹介していますが、このような硬い板を用意したり、硬いところに座ると認識しやすくなりますので、セッションではまな板を用意し、そこに座っていただきました。

まな板

これを椅子の上に置いて、まず坐骨を感じるところから入っていき、そこから骨盤を動かしていきました。

骨盤の位置を認識する

坐骨を感じれるようになれば、続いて行ったのは骨盤を前後傾させながらどのポジションにすれば楽に座れるかということを感じていただきました。

この位置というのは、腹背筋の緊張が均等になり非常に楽に座ることができ、骨盤のポジションとしても自然な位置になります。

骨盤の前後傾

座り方

このように骨盤を前傾させたり、後傾させたりしたのち、再度坐骨を感じるように座ると腹背筋が過度に緊張せず、楽に座れるポジションが認識でき、骨盤の位置関係もつかめてきました。

そこから立ち上がり、立ち方の指導へと移っていきました。骨盤の位置も認識できていますので、このまま立ち上がれば立ったときの骨盤の位置も自然な状態で立つことができます。

 

立ち方について

一番の改善点である立ち方ですが、先ほどからの流れで立ちあがると自然と踵で立つことができ、クライアントさんもおっしゃっていましたが、踵の骨を感じることができ、楽なんだけど軸が出来上がったような感覚になったそうです。

胸郭のつき上げ

前傾から立つ

立ち方

この立ち方については、立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?を参考にしていただきたいと思いますが、胸を張ったり、肩甲骨を引いて立つことは背中の筋肉を緊張させて立つことになり、立ち方としてもしんどいものになります。

もっと楽に立つために考え方としては骨で立つということです。骨で立つことで筋肉を使わずに立つことができるため非常に楽に感じます。

壁立ちのように後頭部、背中、お尻、踵を一直線にするように立つことがいかに不自然かが分かってきます。

壁立ち

クライアントさんにもこのような立ち方の考えを伝え、日頃このように立てるように意識していただくように伝えました。

ここまでの流れを伝え、1時間のセッションを終えていきましたが、帰るときにはすごく身体が楽になり、腰のだるさや痛みが改善されていたそうです。

セッションとしては良い状態で終えることができましたが、坐骨神経痛だけに限りませんが大切なことはここからです。現場で僕自身が悩むというか、自分の技術不足だなと感じることは “相手に理解をさせる” ということです。

ちょっとここは大切な部分ですので、詳しくお伝えしていきます。

 

日頃の姿勢をいかにインプットするか

本当に大切なことは、セッションに来られることではなく、セッションの中で伝えたことをいかに継続的に行ってもらうか、ということが最も大切なことです。

腰痛にしても痛みが出てしまう原因がありますが、今回の原因は立ち方に問題がありましたが、立ち方が直れば腰痛も改善されるはずです。

ですが、僕とのセッションは筋肉の緊張をとったり、姿勢の改善を行うのであって、それを継続するというのはご自身でする必要があります。だから日頃自分でするために、姿勢や動作をどのように行うのかを理解していただく必要があります。

できるようにすることが僕らの仕事でもありますが、セッションの時間の中でいかにそういった情報をインプットしてもらうかが重要になります。

これができて良い状態をできるだけ維持して次回のセッションに来られる、そしてまたさらに良くなってそれをまた維持する。というように階段を上るように1つずつクリアにしていき、より良い身体の状態を目指していきます。

もちろんまだまだ技術力は向上できるので、セッションの質も変わっていきますが、セッション以外の時間でやるべきことを理解していただき、実践していただくか、ここも現状から改善させるためには必要なことになります。

これは読者の方にも理解していただきたいと思いますが、結局は “続けること” が何よりも大切だということになります。

 

脳の緊張をとることも重要

これも痛みの改善で来られている方から教わったというか、大切だなと感じることは脳を見ることです。

現場ではそういうことはありませんが、雰囲気が良ければちょっと身体調整をサボっても結果かが良かったりします。ここでお伝えしたいのは、痛みはどこが感じているのかということです。

人間は脳が痛みを感じており、この脳の状況が痛みの程度を変化させると思っています。実際に現場では痛みを抱えている方は、多くの場合何かしら悩みを抱えているということです。

また楽観的な方ほど痛みの程度を低く感じ、悲観的な方は痛みが強い傾向にあるのかなとも感じます。痛みが強いから悲観的になるのか、悲観的だから痛みが強くなるのか、どちらが先行かわかりませんが、つながりはあるように感じます。

結局は身体のことだけではなく、脳のことも考える必要があり、痛みという表面的な症状をトレーナーはもっと引いて見る必要があるのかもしれません。

だからこそ、いろんな意味を込めて安心できる空間というのは痛みの改善に必要になると感じます。

腰痛で悩む方はこちらを参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/back-pain”]

 

坐骨神経痛や痛みの改善は矯正が必ずしも必要ではない

ここまで坐骨神経痛の改善例について触れていきましたが、整骨院などでは矯正をするところもあると思いますが、ボキボキ!っとならされ、恐怖感を感じた方もいると思います。

本当に腕のいい素晴らしい先生もいらっしゃると思いますし、すべてを否定するつもりもありません。ただ、そうでない先生も多いというのは事実だと思うんですね。

坐骨神経痛で悩まされる方も知っておいていただきたいのは、矯正=強制だということです。

矯正される前の恐怖感や緊張した状態の中で無理に骨をならされるのは非常に危険なことだと思います。脳の緊張が痛みにつながるということも考えられば心身ともにリラックスする状態を提供することが求められると思います。

そうであればセッション時間中ずっと気持ちいい時間が流れる方がいいと思います。身体調整中もほとんどのクライアントさんは寝ています。そういう気持ちが良いという脳への刺激も重要だと考えていますので、矯正が必ずしも身体にとってプラスではないということです。

 

まとめ

今日は坐骨神経痛については触れていきましたが、そもそも坐骨神経痛は病気ではなく症状を表しているということです。

坐骨神経痛になる原因はどこかにあって、その原因を明確にし対応することで改善に向かうことができます。

ただ、やってもらうことだけではなく、日頃ご自身でも姿勢や動作を直し、クライアントさん自身でも改善に向かえるようにやるべきことを続けていただきたいなと思います。

そうやって相互の関係がうまく回ることで状態もより良くなっていくと思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

転職・独立を経験したわかった「無理」「できない」は嘘に近いということ。

気がつけばスタジオをリニューアルして丸2年が経過していました。感覚的にはなかなか時間が経つのが遅いな・・・という想いがありますが、この2年間もいろいろありすぎました。

今年は人生の中で一番長いと感じる時間を過ごせていますが、年々時間が長く感じるので充実しているのかなと一人で思っています。

最近は、転職・独立をしようかどうか、悩んでいる方と話をすることがぼちぼちあったので、独立当初のことだったり、転職を繰り返していた時期のことを少し思い出していました。一言で言えば、しんどかったですね。

でも、今となってはいい経験ですし、良かったなって思います。今日は転職・独立をした頃のことをお伝えしていきたいと思います。

 

お前には才能がない」「やめた方がいい」から始まった独立生活

以前にも何度か書いているんですが、独立をする前にいろんな方から言われました。

「やめた方がいい」って。

最初はこの言葉を聞いて、「やっぱり自分は無理なんかな・・・?」って信じてしまっている部分があって、前が向けなかったのを覚えています。自分が変わるなんて想像もできなかった。

でも今でははっきりわかるんですけど、夢中にやっていれば変わることはできるし、なかなかつらいですけど前に進めると思います。

無理だって言われる中で、本当に数人が「頑張って!苦しいけど、何とかなる。」って励ましてくれる方もいて、そういう方は同じ経験をしている方でした。ありがたかったですよね。そういう声に本当に助けられました。

今はいろんな方から言われる意見は貴重だなって思って聞いていますし、耳を傾けたいって思ってます。でも、独立をしたり環境を変えるときは無視した方がいいんじゃないかなってところもあります。

そこは突っ切ってしまって、自分がやりたいこと、進みたい方へと進む方がどちらにせよ後悔しないような気がします。

 

独立当初はトレーナーとして活動できなかった

僕はまだ幸せ者だったと思います。独立をして3ヶ月コンビニでバイトをして4ヶ月目からはトレーナーとして一本化できました。いろんな方から声をいただいて、セッション数が増えていきました。

今思うと奇跡に近いと思うんですね。本当にありがたかったです。その頃からずっと続けてくださるクライアントさんもいらっしゃって本当に大切にしたい方です。

この3ヶ月間は本当につらかったですね。

「やめておけ」「無理だ」って声からスタートして、3ヶ月間ずっと「独立しなかった方がよかったのかな?」「俺、何でコンビニでバイトしてるんやろ。」とか、すごい思ってました。

夜中にバイトしていたので、日中はセッションできる状態でしたがほんの少ししかセッションができなかった。そのときはセッションがしたくてたまらなかったのを覚えてます。

今でも思い出すことがあって、別に良い人ぶるわけじゃないですけど、本当に毎日のセッションをすごく大事にしたくて、すごいありがたいんですね。うまくいかない経験って大事だなって思うし、これからも失敗をしていかないとって思います。

 

結局のところ頑張ればなんとかなる

常に泥臭く、綺麗に事が進むことなんかなくて、今でこそ何かしらの形ができたのはたくさんの方の支えがあったから。

一番お世話になっている魚住先生には本当に心から感謝しています。

セッション中に「いつになったら体変わるん?」って怒られて帰られたこともありますし、厳しい声をいただくこともたくさんありました。これって見ている側からすれば、大変な経験でしたね、みたいな感覚もあるかもしれませんけど、言う側の立場を考えるすごく労力のいることだと思います。

厳しい声あえて言うのは本当に勇気がいることですし、他人なんだからやめたら終わり的なところもあると思います。

そこをあえて声に出していただけることは、今になればわかりますが、どれだけありがたいことで為になるというか、今後につながるというか。

独立すればいろいろあります。その中で、どれだけ頑張れるか。それに尽きるのかなって思ってます。

 

自信を持つことがいいとは思わない

語弊を恐れず言えば、自信をもつことは自分にとってはマイナスになることの方が多いと思っています。いつまでも不安でいた方がいい。これは僕の場合です。

自分の中で自信はやっかいな存在で、ひとつの区切りをつけているような気がします。

「自分はこれだけできるんだ」「これだけ知識がある」

こんな感情にあまり意味はないと思っていて、すべての判断はクライアントさんに何を提供し、何を感じていただき、何に対して価値を提供できたのかってところがすべてだと思います。

もっと成長していきたいんですね。今に全く満足できないし、上を見ればすごい人なんかゴロゴロいる。少しでも追いつきたいし、トレーナーって結構見えないところもあって、本物って言われる人が少ないと言われています。

やるならとことんやりたいし、登れるところまで登りたいって純粋に思います。

だからこそ自信がないわけではないんですけど、成長するためにはそういうのはいらない。ただ進んでいくことに興味があってどんな知識を持っているとか、技術がすごいとかあまり興味がないんですね。

結局のところ自分が変わっていってるとか、成長しているとか、そういう実感、時間の使い方に価値を感じているんだと思います。だからこそ自信を持たなくても別にいいんじゃないかなって思います。

 

一つのことをやり続ければ変わっていく

トレーナーとして変わり続けることは当然ですが、僕にとってやり続ければ変わるってことを実感できたのはこのブログなんですね。

パソコンもそんなに得意じゃなかったですし、文章を書くことも苦手でした。こういうことを書いてもいいのかな?ってことも考えていました。

デザインとかもよくわからないし、そもそも読者の方はどんなことを知りたいんだろうって考えても答えが見えない。

わからないことだらけの状況でずっとやってきて、自分なりに工夫して、やり続けて、気がついたらすごく文章を書くことが好きになってて、面白くなってきて。

ここですごく大切なことに気がついて、「やり続ければ変わる」ってこういうことかって。トレーナーとしても実感できるんですけど、ブログは完全に誰からも教わることなく、ただただ書き続けてきた。

今日何か伝えられることがあるとすれば、始めたときはうまくいかないことでも続けていればいつかうまくいくときはくるのかなってことです。

偉そうに言える立場でもないですし、自分もまだまだ成長していかないといけないし、いきたいと思ってます。全然今の自分に納得もしてないですけど、やり続けることは大事だなって思います。

自分もまだまだ頑張ります。

 

最後に

転職・独立する前と言うのは不安もいっぱいで、怖さもあると思います。最初はめちゃくちゃしんどいかもしれないですけど、いつか良かったと思える日が来ると思います。

僕は最近家族が笑って過ごしてくれているところを見て、独立してよかったなって思えますし、これからもまだまだ頑張らんといけないなって思ってます。

踏ん張らないといけない時期も必ず来ると思いますけど、そこを越えればちょっと明るい景色が広がっていると思います。

今日の内容が少しでも何かを感じてもらえればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ランニング障害について|痛む原因は筋力ではなく走り方の問題が多い

ランニング障害というと少し難しく聞こえるかもしれませんが、現場でスポーツ選手から相談で最も多いのがこのランニング障害です。

走っていると脚が痛い、膝が痛い、足首が痛いとさまざまな箇所の相談を受けますが、この原因は筋力ではなく身体の使い方が問題になっていることがほとんどです。

身体の使い方を変えることで痛みが改善していったケースをご紹介したいと思います。ランニング時に痛みを抱えている方も多いと思いますが、できるだけ参考になるように細かくお伝えしていきたいと思います。

 

現場で経験したランニング障害について

僕自身もまだまだ経験という面では浅はかであることは承知していますが、その中でも数多くの選手がランニング障害で悩まされているところを見てきましたし、対応をしてきました。

うまくいったこと、うまくいかなかったこと、改善したけど再発してしまった、痛みがなくなった、力不足でこういった結果になっていますが、現状より改善することがほとんどでした。ただ、その程度に違いがあります。

できるだけ症状の原因と改善までの流れをより詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

足底筋膜炎

足の裏には踵から指先の方へ広がる筋膜という膜が存在しています。これらの筋膜は正しい足の使い方や着地ができていれば炎症を起こすことはありません。

足底筋膜

ただ、母趾球や小趾球など足の付け根部分で地面を突くような着地をすると、足底筋膜は伸ばされるような刺激を受け、炎症が起きたり剥離したりします。これによって足底部に痛みを訴えることがあります。

つま先着地

足底

これは足の使い方が問題で、つま先で地面を引っかくような意識を持っていると足底筋膜は縮まり、ストレスを受けます。このような動きを続けることで痛みが発生します。

また足底筋膜炎の場合、足のどこを使っているかで痛みを訴える場所が異なり、母趾球側で地面を突いたり蹴ったりすると足の内側が、小趾側で地面を突いたり、蹴ったりすると外側が痛くなり、真ん中あたりに痛みが出ることもあります。

これは着地や足の使い方を改善し、足底筋膜を伸ばしてあげ、緩めると問題は改善されます。

改善について

足底筋膜炎の場合、足底筋膜がストレスを受けて縮まっている状態ですのでこれを緩めてあげれば痛みは改善していきます。

筋膜を緩めることが必要ですので、このような形で緩めていきます。

1、正座のような状態で足の指を反らせるように座ります

足底筋膜

 

2、2~5分間ストレッチングする

このポージングを2~5分ストレッチングさせていきます。筋膜が緩むまでは90秒以上時間がかかり、炎症が行っている方は硬くなっていますので、2分以上を目安にストレッチングさせていきます。

これだけ足底筋膜は緩んでいきます。筋膜を緩めることができれば、次はそもそもの原因の足の使い方を改善していきます。

フラットに着地し、指先を使わない

足底筋膜炎になる原因は、地面を突くような刺激が加わったり、指先で地面をかくような動きを繰り返し行うことで足底筋膜は炎症を起こしてしまいます。

ですので、まずはフラットに着地ができるようにしていき、走っているときは足首を使わないようにします。フラットに着地をするためには、その場ジャンプ、進みながらの両脚、片脚ジャンプ、を繰り返しその感覚をインプットしていきます。

フラット着地について

これはこの後でも共通することですので、おさえておきたいことです。

着地の際にこの位置で着地ができるように繰り返し行っていきます。

体重支持ポイント

マルカルドの体重分布図というものがあり、そこではこのように体重がかかる比率が示されています。

体重分布

このような体重比率になったとき、足部のアーチは正しく使うことができ、足部のアーチは衝撃緩和をする働きもあるため身体にかかるストレスも軽減されます。

足底筋膜炎の場合、この比率が崩れ、母趾球で着地をしてしまいそこに大きなストレスを受けることが問題です。この体重支持ポイントを改善することが重要となります。

この体重比率にするために、上記の足裏の赤いポイント、脛骨の真下で着地するとこのような体重比率になり、身体にかかるストレスは軽減されるということになります。そのためにこういったジャンプエクササイズを繰り返していきます。

これでフラット着地ができるようになれば、後は歩く、走る、方向転換するなどスポーツの動作に合わせて身体の動き方を伝えていきます。この流れができれば足底筋膜炎を改善することができます。

 

腓骨筋腱炎

スネの骨を脛骨(けいこつ)といいますが、この脛骨の外側にあるのが腓骨(ひこつ)と言われる細い骨です。

腓骨

この腓骨の外側に腓骨筋と言われる筋肉があります。

この筋肉は外踝(そとくるぶし)の後方を通って、足の外側(小指側)の真中辺りに腱を介してついています。ふくらはぎの外側から足の外側までつながっているということになります。

腓骨筋腱炎は、足の外側で着地をしたり、地面を蹴るような形で足首を使うと過度にストレスを受けてしまい、筋肉が緊張し、そのストレスに耐えられなくなると腱に炎症が起き痛みが出ます。

外踝が腫れている場合、腓骨筋腱炎が疑われますが、この場合腫れている部分は冷やし、腓骨筋を緩めることで改善することができます。

腓骨筋腱炎の原因は、足首を過度に使ってしまうことが原因として考えられます。

現場で相談にきた選手の場合、O脚気味で立っているときに足元を見ていると少し親指側が浮いているような状態で、足の外側で立っている状態でした。このような状態で走れば足の外側にストレスを受け、腓骨筋もパンパンに張ってきてしまうため炎症が起こります。

足の外側で着地をしたり、地面を蹴り出すように走ることで腓骨筋はストレスを受け、このような足首の使い方を改善する必要があります。

つま先着地

地面を蹴る

改善について

腓骨筋腱炎の改善については、下腿の筋肉がパンパンに張っており硬くなっていますので、これを緩めることです。そうすれば痛みは改善されていきます。

そして筋肉を緩めるとフラットに着地できるように足底筋膜のところで紹介したジャンプを行いフラット着地ができるようにしていきます。

足首周辺の痛みについてはこちらにもまとめていますので、参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/leg-hurts”]

 

鵞足炎

鵞足炎も現場で何度も経験したランニング障害のひとつですが、鵞足炎とは半腱様筋、縫工筋、薄筋の3つの筋肉が付着する部分であり、膝下の内側に位置する部分です。

鵞足

これらの筋肉は腱を介してこの鵞足に付着しますが、3つの筋肉がストレスを受け硬くなるとこの鵞足の部分に炎症が起こり、痛みます。これが鵞足炎です。

主な原因は、膝を曲げ、膝が捻じれるような形で着地をすることでハムストリングスなどにストレスを受けます。また地面を蹴り上げ脚が外側に流れるように走ることで鵞足に付着する筋肉が緊張し、結果鵞足炎となる可能性があります。

改善するためには、痛みの場所をマッサージしたり熱を加えることではうまく改善しません。改善のためには3つの筋肉を緩め、大腿部の緊張をとることです。

改善について

ハムストリングスを緩めるためにはいくつか方法がありますが、ストレッチングと筋肉に揺らぎを与えて緩める方法をご紹介したいと思います。

ハムストリングスのストレッチング

  1. 長座になり、軽く膝を曲げて脚を伸ばします。
  2. 気持ちよく筋肉が伸びるぐらいまで前屈し、保持します。
  3. このポージングを2~3分キープします。

ストレッチ

筋肉を揺らして緩める

筋肉を揺らして緩める方法はこちらを参考にしていただければと思います。

これらで筋肉を緩めることで鵞足炎を改善することができます。後は走り方の改善を行う必要がありますが、それはこちらを参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/running-foam”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/run-tsumasaki”]

また鵞足炎についてはこちらにも詳しくまとめていますので、参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/gasokuen”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/running”]

 

まとめ

今日はランニング障害についてまとめていきましたが、このように文章に起こすと簡単に完全出来そうな感じもありますが、そもそもの原因をみつけるためには、目を養なう必要があり、教科書的なことだけでは改善は難しくなります。

あくでも今回の記事は一例として、また考え方としてまとめていますので、走り方だけではなく環境や道具なども問題も考えられるかもしれません。

痛みの原因は何かしたあるはずで、そこを見つけることが最も重要であり、方法論はその後です。

原因を発見するきっかけになり、改善のヒントになればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

膝に注射しても痛みが軽減しない理由と改善について

年齢を重ねると身体にがたがくるから早いうちにメンテナンスしておいた方がいいよ、なんてことを言いますが、中高年の方は膝にがたがきてしまうかもしれません。

今日は膝の痛みについて話をしたいと思っています。膝の痛みで悩んでいる方もいると思いますが、なぜ痛み、どうすれば改善できるのでしょうか?よく聞くのがヒアルロン酸注射です。

結論から言うと、注射をしても思ったような痛みの改善ができず、本当に膝の痛みの改善を目指すのであれば、 “噛み合わせを良くすること” です。

 

膝が痛くなる原因って何?

そもそも年齢を重ねると痛くなる膝は、なぜ痛くなるのでしょうか?注射を打つ前に少し考えておきたいですよね。

まず考えられることは、日頃行う階段の上り下りなどの動作が問題で、太ももの筋肉がパンパンに張って痛みが出るというケースです。ちょっと詳しくお伝えしていきたいと思います。

階段の上り下りについて

階段を上る、下りる、という動作で膝の前が痛くなったりする方もいるかもしれませんが、痛みがどこに出ているのかによって問題の箇所は異なります。

中の方が痛いかな?と感じる方は、関節や軟骨に問題があると考えられ、外の方が痛いと感じる方は、腱や筋肉に問題があると考えられます。あくまでも目安ですので、きちんとしたことを病院で診断してもらうことが大切です。

階段の上り下りで痛みが出てしまう方は、階段を上ろうと踏ん張った瞬間や下りようとした瞬間に痛みが発生することが多いと思います。

これは、大腿四頭筋という太ももの前側の筋肉にストレスがかかり、このストレスに耐えられなくなれば痛みが出てきます。こういう方の太ももはパンパンに張っています。

この大腿四頭筋は膝のお皿を通り、脛骨と言われるスネの部分に付着していますが、筋肉がパンパンになり張ってくると痛みは腱の部分に出てくることもあります。この腱の付着の部分が膝の位置に当たり、筋肉が過度に緊張することで膝が痛むということが考えられます。

膝の痛み

関節の噛み合わせの悪さ

足の親指の付け根あたりで体重を支えるように生活をしていると、膝は捻じれX脚のような曲がったように見える脚になります。

このとき関節では、骨と骨の噛み合わせが悪くなり、ぶつかり合ってしまったりこすり合ってしまったりすることで摩耗してしまいます。このような状態では関節液と言われる潤滑油は、少なくなり、油の切れてしまったチェーンのようになります。

油が切れた自転車をこぐと、ガリガリ!と音がなりますが、同じような状態が関節でも起こり、実際に膝の中できしむ音がするといのはこの状態と同じです。

このような状態になり膝が痛んでしまうと、膝の中に痛みを訴えるケースがあり、この場合は膝の関節に問題があることがあります。

このように膝の痛みについても、これが原因と決まったことがあるわけではありませんが、このように筋肉や関節に問題があり膝が痛むということが考えられます。

 

そもそも膝に注射をする理由ってどこにあった?

では、原因から注射をする理由について考えてみたいと思いますが、膝関節の噛み合わせが悪い場合、骨どおしがぶつかり合い、これによって関節液が少なくなり、関節のスムーズさが失われていきます。

だから注射を打って滑らかさを取り戻せば痛みも改善します。というのが一般的に言われていることですが、そもそも滑らかさを失ってしまったのは噛み合わせが悪くなるような身体の使い方をしていたからではないでしょうか。

と、考えると注射をする理由を見失ってしまいますよね。だから注射を打っても膝の痛みが改善されないんですね。ある程度の変化を感じますが、それは時間の問題です。

自転車のチェーンも油をさせばそのときはガリガリ音もなくなりますが、時間が経つとまた出てきますよね。それと同じです。

今日の一番のポイントはここです。膝の痛みを改善するためには、注射をすることではなく、関節の噛み合わせを良くし、それを維持することです。

維持するというのは程度に運動をしたり、歩いたり、階段の上り下りの動作をもっと楽に、スムーズにできるように変えることです。そうすれば膝の痛みを感じなくなります。

言い方を変えれば、膝が痛むように動いているということです。

 

50代女性|膝の痛みを改善できた例について

上記のことだと少しリアリティに欠けますので、実際に現場で改善できた例をご紹介していきたいと思います。

痛みを感じる瞬間

この方は、膝のお皿の真中すぐ下辺りに痛みを訴えており、階段を上ろうとグッと踏み込んだ瞬間に一番痛みが強くなるそうです。

膝の痛み

その他には、歩いているときに前脚が着地した瞬間に痛みが出るそうで、この2つの場面で痛みが出て悩んでいたそうです。

歩き方

これまでしてきたこと

これまで整骨院に通ってみたり、病院で診てもらったりしたそうで、注射も毎週のように打っていたそうです。

ジムに行って鍛えろ言われてパーソナルトレーニングを受けたり、マシンで鍛えたりしてみたけども思ったように変化がなかったそうで、逆に痛みが増すこともあったそうです。

ジム

X脚のように捻じれた膝

立ち方を見てみると、つま先重心で、脚はX脚のように捻じれていました。先天的に骨自体に変形はなく関節での噛み合わせが悪くなっていました。また筋肉もパンパンに張っている状態でした。

X脚

このような状態をセッション前に確認し、膝の噛み合わせを良くするために身体調整を行い、その後歩いたり、階段の上り下りを行っていきました。

セッション中に行ったこと

まずは、身体全体を緩め、膝の噛み合わせを良くし、循環の改善を行っていきました。その後は姿勢や動作についてお伝えしていきました。

身体調整

冷え性や便秘も続いていたそうで、僕自身の手がかなり温かいということもありますが、身体調整でクライアントさんの身体に触れているとどんどん体内の循環が良くなり、温かくなってきたとおっしゃっていました。

調整は首の方から足の方へと移っていきましたが、それに伴い順に身体も温かくなっていったそうです。

膝の噛み合わせを良くするために、下肢の連動を行ったり、股関節や足関節を使いながら噛み合わせを良くしていきました。

歩き方の指導

歩き方については、ヨガのときに胸を張って立つということを意識づけしているとのことで、その状態がそのまま歩きにつながり、肩甲骨を寄せ胸を張って歩かれていました。

脚については前に出すという感覚があるそうで、膝の痛みもあるのでそっと音がしないような着地の仕方で忍び足で歩くみたい感覚で歩かれていました。

セッションで行ったことは、リラックスして歩くというシンプルなことですが、みぞおちに意識を向け、そこを前に運ぶような感覚で歩いていただきましたが、それだけで以前まで痛かった膝の痛みは出なくなっていきました。

 

はじめは少し怖さがあり、スムーズさが出てきませんでしたが歩き続けると安心感が出てきたそうでスムーズに歩くことができるようになっていきました。

階段の上り下り

歩くことで痛みが出なかった分、すごく気持ちが楽になったそうですが、階段の上り下りもポイントをお伝えすると痛みを感じずに上り下りができ、喜ばれていました。

ここでしたことは、階段を上るときは頭をスッと引き上げるようなイメージで軽く上がる上ること。下りるときは、真下にスッと落ちるように膝を抜くような感覚で下りていただくと膝の痛みを感じずに下りることができました。

このような流れで実際に指導を行っていき、膝の痛みを改善することができました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。膝の痛みは注射を打つから良くなるのではなく、痛い原因を改善することが重要です。

痛みの原因は、膝関節の噛み合わせが悪いことによって起こり、この噛み合わせが悪くなる原因は日常の動作に潜んでいることが多くあります。

日常で行う動作の歩く、階段の上り下りのやり方を改善して楽に動くようにすれば膝の痛みが改善し、注射を打たなくても過ごせるようになるはずです。

まずは噛み合わせを良くすることで膝の痛みを改善することだと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

体幹トレーニング=腹筋だと理解しても思ったような効果が得られない理由

アタッチメントの装着

ブレない身体を作りたい。だからこそ体幹トレーニングをする、と意気込むスポーツ選手もいると思いますが、前向きに取り組む姿は素晴らしいなって思います。

ただ、その前向きさは正しいことがあって結果に結びつきます。50m走を誰よりも速く走りたいと思っているのに、シューズにこだわりすぎて練習をしないと意味がありません。

もしブレない身体を作りたいと思って腹筋にこだわっている場合、今日の記事を読んで少しだけ考えていただきたいことがありますので、お時間をいただければと思います。

では今日は、体幹トレーニングと腹筋についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/core-baseball”]

 

体幹トレーニングって何?

そもそも体幹とは、どの部分を指しているのでしょうか?

体幹とはどこからどこまで?

■体幹とは?

体の主要部分。胴体のこと。また、その部分にある筋肉。

goo辞書より引用:体幹

一般的にはこのように胴体、首下から骨盤辺りまでの四肢を除いた部分を指していると思います。

体幹

僕の思う体幹の定義

僕自身が思う体幹の定義は、体幹の役割を考えると首や股関節まで含むと考えています。

体幹

体幹は上肢から下肢へ、下肢から上肢へのつなぎ役としての役割がありますが、首や股関節は胴体部分とつながっており、これらの動きも体幹部の筋肉の働きと関係するため首や股関節も体幹として含めて考えています。

トレーニングとは?

トレーニングっていう言葉は、一般的な理解としては筋肉を鍛える、強化するという意味で使われがちですが、言葉の意味は教育、教え込むなどといった意味があります。

■トレーニングとは?

練習をすること。訓練。鍛練。「試合を前に―する」「ハード―」

goo辞書より引用:トレーニング

これ辞書に載っている意味ですが、本来もっと意味があります。

訓練、教育、教え込む、指導する=できるようにすること。

このように何かをできるようにするために反復し、それらをできるように行うことをトレーニングと言います。そのため筋力に対する言葉だけではなく、たまに記事の中でも “整えるトレーニング” という表現を使っています。

柔軟性トレーニングとも言いますし、アジリティトレーニングともいいます。

体幹トレーニングは言葉通り体幹に教育し鍛錬していきます。

 

体幹トレーニング=腹筋と一般的には思われることが多い

具体的に体幹トレーニングとは?となると、一般的に言われるのは腹筋や背筋をしましょうとなります。代表的なのは、長友選手が行うような体幹トレーニングが今はひとつの流行りとなっています。

一般的に言われる体幹トレーニングはこのようなことが行われていることが多いと思います。

腹筋(クランチ)

クランチ【crunch】と言われる股関節、膝関節を90度に曲げた状態で腹筋を行うエクササイズ。

クランチ

これはお腹を引き締めたいと思っている方も行っているかもしれません。

背筋(バックエクステンション)

バックエクステンションと言われるいわゆる背筋。これは、うつ伏せの状態で身体を反らせるように背筋を行うエクササイズです。

 背筋

これを部活動なのでは一般的に行われるトレーニングだと思います。

フロントプランク

ここからは近年の流行りとして取り入れられていますが、腕立て伏せのような状態で肘から先を地面に付けこのようなポージングで数十秒耐えるトレーニングです。

体幹

これは長友選手が体幹トレーニングとして書籍で紹介されているため、有名になりましたね。

サイドプランク

フロントプランクと同じようなやり方ですが、横向きに行うエクササイズです。

サイドプランク

これらは体幹トレーニングとして一般的に行われていますが、ここで少し考える必要があるのは、これらをすると具体的に “どのような効果があるのか?” ということです。

そもそもトレーニングは何かの目的があって行うことであって、目的がなければしなくてもいいことになります。何かの体力要素を向上させたいなどの目的があるからこそすると思いますが、上記の体幹トレーニングをしてどんな効果が期待できるでしょうか?

また実際に行っている方は、どのような変化を感じているでしょうか?ここが最も大事なことです。ただやっているだけであれば練習をしている方がうまくなりますし、疲労するだけです。

ここで理解しておいた方がいいことは、トレーニングは行ったことに対しての効果しか出ないということです。スクワットして腕は太くならないですし、筋トレをしても野球はうまくなりません。

トレーニングの原則のひとつである、特異性の原則を理解しておかないとただやっているということになってしまいます。詳しくはトレーニーが知っておきたい7つのトレーニング原則に基づいたトレーニングの進め方を参考にしていただければと思います。

 

どんな効果を期待して体幹トレーニングを行うのか?

サッカー選手などのコンタクトスポーツをしている選手は、相手にぶつかられても倒れない身体になりたいと思っていると思います。そのために体幹トレーニングを行うというのは、現場でもよく選手から聞いています。

上記でお伝えした特異性ということを少し念頭に置きながら話を続けたいと思いますが、例えばサッカー選手に必要な体幹とはどのようなものでしょうか?

相手にぶつかられても倒れない体幹だと考えることができますが、先ほどの特異性を考えると仰向けになって身体を起こすような腹筋や、プランクなどのエクササイズ。これがぶつかられても倒れない体幹をつくるために活きるでしょうか?

プレー中は立っているので、そもそも特異性を考えるなら立ったままでトレーニングする必要があるのではないでしょうか?なぜ仰向け、うつ伏せになる必要があるのでしょうか?そう考えると、少し体幹トレーニングの見え方が変わってくると思います。

そもそもどのような効果を期待して体幹トレーニングを行っているのでしょうか?仰向けの状態で身体を100回起こす筋力がほしいのでしょうか?身体を1000回反らせることができるような筋持久力が必要なのでしょうか?

目的を明確にし、もし相手にぶつかられても倒れないような身体をつくりたいと考えている方は、次のようなことを理解していく必要があります。

 

相手にぶつかられたときに筋肉はどのような動きをしているのか?

例えば、野球選手がバットを振るときには筋肉は伸びる筋肉があり、縮まる筋肉があり、その中で動作という複雑な動きをしています。

この筋肉が伸び縮みしながら力を発揮することを、アイソトニックと言います。

サッカーのように相手とコンタクトするような種目では、相手にぶつかる、もしくはぶつかられたときに倒されないようにするためには、どのような動きになるでしょうか?身体を固めるような使い方になるのではないでしょうか。

このようなときに腹筋をするときと同じように身体を折り曲げるような動きをしないと思います。

身体を固めるということは筋肉が伸び縮みせず、同じ長さで力を発揮するということになりますが、このような筋力発揮の仕方をアイソメトリックといいます。

身体を強くする、ぶつかられても倒れない身体を作る際には筋力を向上する必要がありますが、この筋力を向上させるときに筋力の発揮形態によって向上させ方、条件が異なります。これを理解すれば体幹トレーニングへの活かし方につなげることができます。

アイソトニック(等張性筋活動)について

筋肉を伸び縮みさせて、筋力・筋肥大・筋持久力などの向上を目的とした場合、回数や負荷、全体の量などがトレーニング変数となります。

筋肉を大きくしたい方はこちらを参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/muscle-pump-up”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/waittraining-point”]

これらの回数や量、負荷などのトレーニング変数を目的に合わせて変更することで目的に合った効果を得ることができます。

アイソメトリック(等尺性筋活動)について

続いて等尺性筋活動ですが、この筋活動の場合アイソトニックのように筋肉が伸び縮みせず、筋肉自体の長さは変わらないため回数を目安にすることができません。

そのため、アイソトニックの場合秒数が強度の設定として活用されます。

ここから重要なことですが、ぶつかられても倒れないような体幹の筋力を向上させようと思う場合、アイソメトリックでトレーニングし、筋力を向上させることになりますが、筋力を向上させる場合以下のような条件が必要になります。

筋力向上 6~12秒
筋持久力 15秒以上

アイソメトリックでトレーニングする場合、6~12秒で “限界” を迎えるような強度で行うことで筋力が向上すると言われています。

20秒や30秒連続してアイソメトリックのようなトレーニングをしても筋力は向上しないということになります。ということは、体幹トレーニングを行う場合、6~12秒を目安に設定し、出し切ることが重要だということになります。

これを踏まえて一般的に紹介される体幹トレーニングを見ていくと、時間が20秒や30秒に設定されることも多く、筋持久力が向上していることになります。

サッカー選手のような相手にぶつかられても倒れない体幹力をつけるためには、6~12秒で限界を迎えるようなアイソメトリックのトレーニングが必要だということになります。

 

具体的な体幹トレーニングの方法について

上記のことを実際に体幹トレーニングとして取り入れるためには、どうすればいいのでしょうか?

ラクロスというスポーツもコンタクトスポーツであり、実際に神戸女子大学のラクロス部で行ったトレーニングは以下のようになります。すべて直径3mほどの円を書いて、そこから押し出すというような方法をとりました。

相撲

正面で向き合い、相撲を取るように相手と身体を密着させ、押し合う。

体幹トレーニング

オフェンスは背中で、ディフェンスは身体の前側で押し合う

ディフェンス側の選手がオフェンス側の選手を押し出すような形で押し、オフェンス側の選手は背中側で出されないように抵抗する。

体幹トレーニング

体幹トレーニング

押し競まんじゅう

お尻を付け合い、背中側で相手を押し出す。体幹トレーニング

このような形で実際試合で受けそうなパターンを想定し、その形に合わせてさまざまなメニューをこのように行っていきました。

また試合だとファールになる強い当たりをシュートを打つ瞬間、走っているとき、ボールをキープしているときなど、状況に応じて行い、強くぶつかりそこに耐えるというトレーニングも行いました。

これは選手にさせると実際の試合や練習でも出てしまうかもしれないということで、僕が選手にぶつかったり、クロスと言われるラケットで叩きに行ったりしてトレーニングしました。

このように普段の試合では経験する以上の刺激を練習で受けているため、試合でファールにならない辺りに耐えられる体幹力がつくと考え行っていきました。実際、選手自身もあたりに強くなっていくことを実感することができました。

このようにただただ腹筋や背筋をするのではなく、競技に応じてどのような筋力が必要なのか、どういった形で筋力を発揮しているのかをきちんと押さえたうえでこのようなトレーニングを行っていくことで効果として実感することができるようになります。

野球選手なども同じで、体幹トレーニング=腹筋と思っていると、腹筋をすることでどのような効果があったのかを考えてみると意外と答えがみつからなかったりします。

意味がないということではないと思いますが、目的と方法を合わせることで自分が望んだ効果をはじめて得ることができると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は体幹トレーニング=腹筋じゃないよ、ということをお伝えしていきましたが、自分が行っている競技では、どのような体幹の筋力や筋持久力が必要なのかを分析し、理解することでその方法は出てくると思います。

プロの選手がしていたからするのではなく、目的があり理解した上でトレーニングすることではじめて効果を実感することができると思います。

目的と方法を一致させることが何よりも重要になると思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

半日断食をして1か月経ち、結果は体重-7.1kgの減量ができました。

先日、いつも学ばせていただいている魚住先生のニュースレターに半日断食などの記事をご紹介していただきましたが、今日で半日断食を開始して1ヶ月が経ちましたので、その結果をまとめていきたいと思います。

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半日断食というのは、人間が持つサイクルを考え、排出・栄養の取り込み・吸収、分解という3つのステップに分け、朝食は抜き、水分や空腹に耐えられない場合はフルーツや野菜を食べ、夜は20時以降は食べないようにします。

明治以前の食事は、歴史からも学べますが1日1・2食というのがベースにあり、それ以後は3食に変わってきました。時代の変化ともに食の内容も変わり、技術の発達もあり便利なものが普及し始め、より安全にある意味過保護になってきた現代では安全に食べられるようにしたことがかえって不健康を増進するかのような食品であふれています。

食についての理解はまだまだ深めていく必要がありますが、この1ヶ月間半日断食をして感じたことそのままを書いていきたいと思います。

こちらも参考にしてみてください。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/diet-16kg”]

 

1ヶ月間半日断食をして感じた身体の変化

1ヶ月で-7.1kgの減量ができた

真っ先に挙げられるのが体重の変化です。14日目で-4.2kgの減量ができていましたが、そこから止まることなく順調に続け、4日前に1度夜ご飯の食べる時間が全くとれず1食しか食べられない日がありました。

そこでグンと下がり、結果的に1ヶ月で体重は-7.1kgの減量となりました。

ただ、このまま聞くと半日断食をするとこんなに効果あるんだ!となり、期待値が高まるかもしれませんが、これを始める前の食事がどのようなであったのか、そして現在はどのような食事なのかを知っていただくとこの数値も理解できると思います。

食事の変化】

―実施前(1食のイメージ)―

  • 白米1.5合
  • 主菜 大盛り
  • 納豆
  • 味噌汁
  • デザート

この食事を1日約4~5回しているため、お米の消費量も多く、10kgのお米は1ヶ月で2回買う時もあります。

間食ももちろんし、コーヒーやお菓子も食べるときは食べていました。ただ、これらは食べたいから食べるというのではなく、あくまでも増量したいという考えから実施し、筋肉量の増加も目的としていました。

間食にプロテインを数回とってみたり、今考えるとよくこれだけ入っていたなと思います。

―現代の食事―

  • 白米 or 玄米1合
  • 主菜 普通盛り
  • 納豆
  • 味噌汁
  • 生野菜 ボール1杯(野菜は10種類前後)
  • フルーツ

このような食事内容に変わり、1日朝を抜いた2回、僕の場合レッスンの都合で17~18時には1日の食事が終わっていますが、それ以後は次の日の朝まで食事はしませんでした。

飲み物もコーヒーが大好きでしたが、やめはしませんでしたが1日1~2杯、飲まない日もありました。

間食もフルーツ以外は食べるのをやめ、もちろんジュースなども一切とりませんでした。食べている感覚はありましたが、体重の減りは予想外に大きくなり、カロリー計算もしませんでしたので、それほどの苦労は感じませんでした。

空腹感がほとんどなくなった

上記の食事の変化を見れば、空腹感が出てきそうですが僕の場合、ほとんど空腹感はでませんでした。

ただ、唯一感じたのは家に帰ってホッとした瞬間と、朝家族がご飯を食べているのを見ると少しお腹が減ったり、いいな~と思ったりはしましたが、そこまで空腹感と戦うようなこともありませんでした。

半日断食を学んでいるとき、この空腹についても書かれていましたが、偽腹(にせばら・ぎふく)という造語を使い食べすぎるから空腹感を感じるのであって、適度に食べて入ればそれほど空腹感は出ないとされていました。

感覚として、お腹が減ってどうにもこうにも我慢ができない・・・という葛藤のようなものはありませんでしたが、お腹の中に物がなくすごくスッキリしているという感覚はものすごくありました。

今まで常にお腹の中に物があったので、気分的にもスッキリしました。半日断食をしてからは食べたい欲求多いに減りましたが、味覚が鋭くなり食のおいしさを楽しめるようになりました。

寝起きがスッキリした

以前も記事で書きましたが、寝起きは非常にスッキリしました。ここ数か月間は本当に身体はきつく、朝はうなだれてしまい家族にも心配されていましたが、今はそういうこともなくスムーズに起きることができています。

後述しますが、エネルギーが大幅に変わったためそれによる疲労感も心配していましたが、意外と今の方が身体は楽ですし、スッキリ目覚められています。

今思えば、今まではよく夢をはっきり覚えており、寝るときに考え事をし、その考え事が夢に変わり、夢の中で答えがみつかりそうになり、これはメモしておかないと・・・と思って実際に起きてメモをするために起きる、というような睡眠のとり方は何度もしていました。

当然疲労は蓄積する一方ですが、最近は寝落ちも早いですし、しっかり寝たなという印象は強くあります。

脳の使い方が変わったように感じる

これはあくまでも個人的な感想ですが、今まで学んでいるときは覚えるように学んでいたというイメージですが、小学生がポケモンであったり、妖怪ウォッチが好きでそれに出てくる人物(?)を勝手に覚えられるような、覚えるのではなく自然と覚えているというような、懐かしい感覚がありました。

今は仕事がトレーナーという職業ですのでこういう断食もある意味仕事ですが、いろんなことをしてどんな結果になるのかを知るのが楽しいですし、楽しいからこそ頭に入ってくるようになりました。

エネルギー不足を感じるときもあった

先ほど疲労の話もしましたが、今の方が身体は楽なのは確かですが、たまに疲労が溜まりエネルギーが切れてしまったような感覚になることは1度ありました。

これは仕事の長さが関係していますが、もしもう少し食べているとどうなったのかと考えることがありました。

仕事の時間も、営業時間は基本7時~23時半までですが、家を出てから家に着くまでだと18~19時間仕事に費やしている日も少なくありません。次のステップの準備をしているわけですので、今は仕方ないと思っていますが、エネルギー不足というよりもただ仕事が長すぎだということかもしれません。

このような場合、半日断食をしているとエネルギーは少し少なすぎるため、臨機応変な対応は必要だと思います。

クライアントさんも最大6kg近い減量に成功

最後は、自分のことではありませんがクライアントさんにも試していただいた結果、6kg近い減量に成功した方もいて、同じような感想をお持ちでした。

ただ、便秘や体重に大きな変動がみられない方もおり、そこについてはこれからの課題となります。

大事なことは人間のリズムを考え、食事の変化を起こし、内容を変えていくことです。昔の生活に近づくようなイメージもありましたが、健康のヒントは昔の生活にあることは間違いないように思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回半日断食をすることでこのような結果となりました。もちろん個人的な結果ですので、変化の違いには個人差があると思います。

ただ、一つだけ言えることは運動量の確保もしていますし、半日断食だけをすることではなく適度な運動も必要ですし、これですべてが完結するわけでもありません。

食についての考え方として参考にしていただければと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ふくらはぎをストレッチしても1cmも脚が細くならない理由

ふくらはぎをストレッチしても思ったように効果が得られない。そんな想いをしている方もいると思いますが、ストレッチをすればふくらはぎが細くなるんじゃないか?!そんな期待があったかもしれません。

少し見方を変えると、そもそもふくらはぎはなぜ太くなってしまうのでしょうか。それが分かれば改善策もおのずと考えることができます。

一般的には、筋トレをしたり、エステやマッサージをしたりすることがふくらはぎを細くする方法だと言われていますが、実際はどれほど効果があったでしょうか。

この記事に疑い半分、期待半分でお読みいただいている方は、おそらく先ほどの方法はあまり効果を実感しなかった方だと思います。

今日は、そんなふくらはぎを細くしたい、膨らみを引き締めたいと思っている方に向けてお伝えしていきたいと思います。

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ふくらはぎの筋肉について

まず考え方をお伝えする前に、ふくらはぎってどんな筋肉かを整理しておきたいと思います。

筋肉の特徴を知ることで、後に改善のときに役立ちます。

まず、ふくらはぎと言う筋肉はどんな筋肉なのでしょうか?みなさんが聞いたことがあるのは、大きく分けて2つの筋肉だと思います。

  • 腓腹筋
  • ヒラメ筋

この2つの筋肉は聞いたことがあると思います。

ふくらはぎ

■腓腹筋

腓腹筋(ひふくきん、Gastrocnemius muscle)は人間の下肢の筋肉で足関節の底屈、膝関節の屈曲を行う。該当部位をふくらはぎという。

Wikipediaより引用:腓腹筋

■ヒラメ筋

ヒラメ筋(ひらめきん、Soleus muscle)はヒトの下肢の筋肉のひとつ。遅筋線維が著しく優位な抗重力筋のひとつで、足関節の底屈を行う。

Wikipediaより引用:ヒラメ筋

これらの筋肉は、大腿骨内外側顆や脛骨からアキレス腱を通って、踵骨と言われるかかとの骨につく筋肉です。

この辺りは少し専門的でわかりづらいと思いますが、ふくらはぎの筋肉はつま先立ちするような動き(底屈)をすることで収縮します。

つま先重心

もしくは、地面をつま先で突くような使い方をしたり、地面を蹴るような動きをするときにもふくらはぎの筋肉は収縮します。

ふくらはぎ

ふくらはぎ

ふくらはぎの筋肉というのは、このような特徴があります。

 

ふくらはぎのストレッチ方法

ふくらはぎの筋肉は底屈、つまりつま先が地面方向に向くような動きをすることで筋肉が収縮します。

ふくらはぎの筋肉をストレッチしようと思うと、ストレッチは伸ばすという意味ですので、この逆を行えばストレッチでき、筋肉を伸ばすことができます。

ふくらはぎをストレッチする方法とは、どのような方法があるのでしょうか?雑誌で紹介されているような内容をお伝えしていきたいと思います。

腓腹筋のストレッチング(アキレス腱)

  1. 脚を前後に開く
  2. 後ろ足の踵が浮かないようにし、体重を前脚にかける
  3. 腓腹筋のストレッチングを行う

ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎのストレッチ

腓腹筋のストレッチング―その2―

  1. 身体を前屈させ、身体をくの字に曲げる
  2. 踵を浮かさないように手の位置を前にずらしていく
  3. このポージングを30秒保持する

※身体が硬い方の場合、最初のポージングは後者の画像のような姿勢から始まる。

ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎのストレッチ

ヒラメ筋のストレッチング

  1. 片膝を曲げて立て、逆脚は正座のような状態にする
  2. 前脚に体重をかけ、踵が浮かないようにストレッチングする

ふくらはぎのストレッチ

ふくらはぎのストレッチ

これらの方法はすべて腓腹筋やヒラメ筋のストレッチングであり、このような方法はよく雑誌などで紹介されています。

 

ふくらはぎの筋肉は抗重力筋である

ふくらはぎの筋肉は、抗重力筋と言って重力がかかる環境では働く筋肉です。

■抗重力筋とは?

地球上で生活する以上、常に重力の影響を受ける。この重力に対して姿勢を保持するために直接は運動に関与していなくても、緊張を余儀なくされる筋肉がある。この筋肉のことを抗重力筋という。

コトバンクより引用:抗重力筋

ふくらはぎの筋肉は、何か重たい物を持って動かさなくても、重力の影響で常に活動している筋肉です。

そのため、緊張しやすい筋肉とも言えます。

このように常に重力の影響を受けて緊張している抗重力筋と言われる筋肉は、持久性を帯びており、その筋肉を遅筋と言います。

人間の身体の筋肉には主に2種類の筋肉があり、それぞれタイプによって性質が大きく異なります。

 

ふくらはぎの筋肉のタイプ

僕ら人間の身体には、大きく分けて2種類のタイプの筋肉が存在しています。

分かりやすく言うと、ヒラメのような筋肉と、マグロのような筋肉です。

  • 速筋(白筋)・・・筋肉の収縮速度が速く、大きな力を発揮する際に主に活動する筋肉
  • 遅筋(赤筋)・・・筋肉の収縮速度が遅く、持久性を持つ筋肉

■速筋線維とは?

速い速度で収縮し、大きな力を瞬間的に発揮する。瞬発力に優れた筋肉。

魚で言うと、ヒラメなどが代表で瞬間的に素早く泳ぐが、持久性はあまりありません。

コトバンクより引用:速筋線維

■遅筋線維

遅い速度で収縮し、小さな力を長時間発揮し続けることができる。持久力に優れた筋肉。

魚で言うとマグロ。瞬間的に素早く泳ぐことはないが、持久性があり泳ぎ続けている。

コトバンクより引用:遅筋線維

ここで筋肉の性質についてお伝えしたのにはわけがあります。

先ほどふくらはぎの筋肉は抗重力筋であるということをお伝えしましたが、抗重力筋は主に遅筋であり持久性に優れています。

この遅筋(赤筋)は、肥大しにくく、速筋(白筋)は肥大しやすく、筋肉を大きくしようと思うと主にターゲットになるのは、後者の速筋です。

この後詳しくお伝えしていきますが、ふくらはぎは主に遅筋ですので肥大しづらく、ふくらはぎが太くなってしまう原因は、筋肉がついているということだけではないということです。

 

なぜふくらはぎは太くなってしまうのか?

さて、今回の本題に入っていきたいと思います。

みなさんが太いと悩んでしまうふくらはぎは、なぜ太くなってしまうのでしょうか?ストレッチをしても思ったような効果が得られないのはなぜでしょうか?

ふくらはぎが太くなってしまう原因は、主に3つ考えることができると思います。

  • 膝関節、足関節の捻じれ
  • 循環が悪くなり、脂肪組織が溜まる
  • 筋肉がついている

人間の身体は不思議で、太ももの外側がポコッと出る脚の膨らみの原因と改善についてでもお伝えしましたが、関節が捻じれたり歪んだりすると周りにたるみができます。

詳しいことは後述しますが、自然な状態から崩れることでふくらはぎもその影響を受けてしまい太くなってしまいます。

また循環が悪くなることで、リンパ液の流れが悪くなり、リンパ液の中には脂肪組織が多く含まれているため、ふくらはぎに溜まってしまい、その影響でふくらはぎが太くなると考えることができます。

このことについては、下半身太りを解消したい方必見?!知っておきたいリンパの流れについてを参考にしていただければと思います。

そして3つ目は、日本人ランナーに特徴的ですが、外国人選手と比べてふくらはぎが大きく肥大しています。

ふくらはぎは遅筋で肥大しにくいとは言え、あまりに過度に使うことで筋肉は太くなり、このことはマラソンランナーなどのふくらはぎを見るとよく理解できます。

膝関節と足関節の捻じれ

関節が捻じれることでふくらはぎが太くなるということですが、本来ふくらはぎというのは背面方向にふくらみがあります。

ふくらはぎ

まっすぐな脚を正面から見るとふくらはぎは本来、外側に張りがあったり、膨らみがあったりはしません。

ただ、膝関節や足関節に捻じれがあると、背面方向についている筋肉が引っ張られ、横に張り出してしまいます。

この画像からもわかると思いますが、脚が捻じれてしまい、ふくらはぎの外側に張りがあります。

レッグエクステンション

これはふくらはぎの筋肉がついているのではなく、関節の捻じれによってできたふくらはぎの膨らみです。

このように関節の捻じれによってふくらはぎが太くなってしまいます。

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循環が悪くなり、脂肪組織が溜まる

なぜ循環が悪くなると、太くなるのでしょうか?これは、リンパを知ることでより理解することができると思います。

身体の中には、血液と他にリンパ液という体液がリンパ管という管を通って全身を循環しています。

リンパ管とリンパ管を結び、身体の中に流れる細菌や癌細胞などを殺菌する役割がある、リンパ節。このリンパ節が最も大きい箇所を乳び槽といい、へそとみぞおちとの間に位置しています。

むくみ

乳び槽

この乳び槽といわれる箇所は、浴槽のようなリンパ液が溜まる場所があり、そこに溜まるリンパ液は乳白色をしています。そのため、乳び槽という名前がついています。

なぜここに溜まるリンパ液は乳白色をしているのか。

それは、腸に流れてきた脂肪分はすべてリンパ管を通り乳び槽に入り、この脂肪分とリンパ液が混ざることで乳白色になります。

そのためリンパ液は脂肪を含んでおり、リンパ液の流れが悪くなってしまうと下半身や特にふくらはぎに脂肪が溜まってしまい、太くなるということが考えられます。

下半身太りで悩まれている方は、こちらを参考にしていただければと思います。

下半身太りを解消したい方必見?!知っておきたいリンパの流れについて

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

筋肉がついている

これもふくらはぎが太くなってしまう原因のひとつだと考えられますが、日頃歩くときや走るときにつま先で地面を蹴っているという方がいます。

1日平均約7000歩以上は歩くことがほとんどで、そうすると片側で3500回ふくらはぎに刺激を与えることになります。

そうすると特別トレーニングをしていなくても、その動作自体がトレーニングになっているため筋肉が太くなる可能性があります。

その動作というのは、先ほどふくらはぎの筋肉についてお伝えした動きですが、このような動きです。

つま先

歩くというのは、重心を運ぶことであり地面を蹴ることではありません。

歩き方については、歩き方を整理しよう!目的別に見る身体の使い方についてを参考にしていただければと思います。

 

ふくらはぎをストレッチしても脚が細くならない理由

ふくらはぎが太くなってしまう原因をお伝えしてきましたが、ふくらはぎを細くするためにはこれらの改善をする必要があります。

ただ、一般的によく行われているのはストレッチです。ストレッチは筋肉を緩める目的で行いますが、難しいテクニックでもあります。

ストレッチをして、

  • 身体を整える
  • 循環を良くする
  • 筋肉を細くする

これらのことができるかと言えば、非常に難しい。

多くの方がストレッチを行うことで筋肉が緊張してしまったり、うまく効果を感じることができていないと思います。

その理由は以下のようなことが挙げられます。

筋肉を伸ばしすぎている

今ではストレッチ専門店も増えていますが、そういうところでは痛い=効いているという表現をしている場合もあるそうです。

人間は痛みを感じると防衛反応が働き、筋肉を緊張させてしまいます。

この感覚で、痛みを我慢して伸ばし続けてなんぼと言わんばかりに、目一杯筋肉を伸ばしてやった感を得ようとしている方もいると思います。

ふくらはぎのストレッチ

ストレッチを行っても思ったような成果が得られないとき、その原因は筋肉を伸ばし続けていることが考えられます。

ストレッチをすると逆効果になってしまう?!知っておきたい筋肉が緊張してしまう理由

伸ばす時間が短すぎる

ストレッチの方法は、ただ伸ばすだけではなく対象物が変わることでその時間も変わります。

例えば、感覚受容器と言われる筋紡錘は、筋肉の伸ばされる程度を感知し、筋肉が過度に引っ張られると切れないように筋肉を収縮させる命令を出します。

そのため、筋紡錘を対象とした場合この筋紡錘を刺激しないようにゆっくり、やさしく伸ばすことがポイントになります。

気持ちよく優しく伸ばし、あるところでキープしそこで約30秒程度するとその伸ばされた流れに筋紡錘が適応します。するとそのときに筋肉を緩める指令を出し、筋肉は柔らかくなります。

10秒や15秒程度ではこのような反応はでづらく、ストレッチングする時間というのも重要になります。

筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介

時間

 

ふくらはぎをストレッチ以外で引き締める方法

下肢の連動と足首回し

ここからは実際にふくらはぎを引き締める方法をお伝えしていきますが、まず股関節の捻じれを連動を使って改善していきます。

この調整はふくらはぎだけではなく、膝上のふとももも引き締まっていきます。

連動

連動

連動

下肢の連動ともうひとつは、足首回しです。足首回しを行う際は、片手で踝の少し上を動かないように固定します。

そして逆の手で、足を持ち足首がゴリゴリ音が鳴らない程度に、円を描くように回していきます。このように足首を2分程度回すと反対回しも行います。

それが終わるとふくらはぎの筋肉は緩み、足関節の捻じれや歪みも改善されます。

足首回し

筋肉を緩めてポンプ作用を活用する

循環を良くするためには、直接リンパを刺激することと筋肉のポンプ作用を活用し、循環を促すことです。

ポンプ作用を活用するためには、筋肉を収縮-弛緩させることでポンプの役割を果たします。

筋肉が硬い状態だと、うまくポンプもできず、あまり循環を改善することができません。

まずは筋肉を柔らかい状態にすることです。それだけでも循環が良くなり、結果ふくらはぎも細く引き締まっていきます。

循環の改善については、以下の記事を参考にしていただければと思います。

身体のだるさを解消するために考える循環の改善について

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

 

ふくらはぎをストレッチする以上に大切なこと

ここまでふくらはぎを引き締める方法などをお伝えしていきましたが、クライアントさんからの声を聞くと一般の方の考え方が少し見える気がします。

どういうことかというと、身体を変えたい、ふくらはぎを細くしたいと思ったとき、「どんなトレーニングをすればいいのか?」「筋肉をつけると細くなるのか?」と言ったことを聞かれます。

先ほどふくらはぎが太くなった原因についてもお伝えしましたが、人によって太くなる原因が異なります。

まず大事なことは、なぜふくらはぎが太くなったのかと言う原因を見つけることです。それができると、方法はわかりますが、今は方法論が先行してそこに振り回される方も多いと思います。

上記のことを参考に、今なぜふくらはぎが太くなっているのかを少し考えるきっかけにしていただければと思います。

 

まとめ

ふくらはぎをストレッチしても細くならない理由についてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

ストレッチを行っても、太くなった原因が身体の使い方であったり、循環の問題であればいくらストレッチをしても思ったような成果が得られません。

ストレッチの質にも問題がありますし、選択する方法というのは原因がわかってはじめてどのようなことを行うのかが見えてきます。

ただすすめられることをするのではなく、冷静になぜ自分のふくらはぎが太くなったのかをみつめ、改善の方法を選択していただければと思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • ふくらはぎには腓腹筋やヒラメ筋という筋肉がある
  • ヒラメ筋は重力下で立っているだけでも自然に働く抗重力筋である
  • 筋肉には大きく分けて2つのタイプがあり、速筋(白筋)と遅筋(赤筋)である
  • 速筋は肥大しやすく、遅筋は肥大しにくい
  • ふくらはぎが太くなる理由は、膝・足関節の歪みと循環不良
  • 改善には、身体調整とリンパテクニックや筋肉のポンプ作用を活用する

このような内容でお送りしました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今回の内容は、調整など少しわかりづらいところもあるかもしれませんが、noteでより詳しい情報をお伝えしています。動画を使ってふくらはぎを細くする方法や調整法をお伝えしています。

noteは980円と有料にはなりますが、より改善したい方はぜひ購読していただければと思います。

■IzuruStyleオフィシャルnote-ふくらはぎをストレッチしても1cmも脚が細くならない理由(動画付き)

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ヒップアップはスクワットだけではなく身体を整えることでもできる理由

アタッチメントの装着

ヒップアップするにはスクワットをすればできる。そんなことも聞きますが、どのように行うかが問題です。

ヒップアップの考え方として身体を整えることでもヒップアップできます。

骨盤の位置を直すことややヒップの筋肉を膨らませることでヒップアップをすることができますが、今日はクライアントさんから許可をいただき、実際に現場で行って1回のセッションで変わったヒップアップの考え方をご覧いただきたいと思います。

現場で行っていることを参考にしていただければと思いますし、クライアントさんについてはご自身の振り返りとして日頃に役立てていただけたらと思います。

 

クライアントさんの現状について

まず、今日の内容をお伝えする前にクライアントさんの現状についてお伝えしていきたいと思います。

事務仕事が中心で重い荷物を運ぶことが何度もある

主な仕事は事務仕事と荷物を包むことをされているそうですが、この荷物を1日に何度か運ぶことがあるそうです。

荷物の重さも20kg前後のものもあり、これを2人で運んだりすることが何度か続くとのことで、書き物とこういったものを運ぶということを基本的な仕事内容とされています。

筋肉が硬くむくみやすい

セッションをしていて感じることですが、仕事では重い荷物を運ぶことや書き物が多いのでそれなりに筋肉が硬くなり、下半身については非常にむくみやすい。

ご自身でも毎日のように呼吸やリンパを刺激しているそうですが、筋肉は硬くなりがちです。

座っているとき骨盤が後傾している

日頃から姿勢についても意識を高く持って気にされていますが、現状としては骨盤が後傾し、みぞおちあたりを前に突き出すような状態で座られていました。

ご本人の感覚としては骨盤を前傾させているつもりだったそうですが、骨盤ではなくみぞおちを突き出すように背中を反らせるような状態になっていました。これも筋肉を緊張させてしまった原因として考えることができました。

以前まで荷物を運ぶとき左脚に荷物をあてがい左側に向かって動いていた

これは以前修正したことですが、荷物を運ぶときに左側の太ももに荷物をあてがい左側に向かって荷物を運んでいたそうです。

この影響で左の腰部は筋肉が肥大しており、非常に硬くなっていました。現在は、荷物の持ち方を逆にしていただいて運ぶようにすると、左右さが改善されてきており、左腰部の筋肉の肥大もしぼんできています。

また左脚が太くなっていましたが、左右差は残ってはいるものの左脚も細くしぼんできました。

他にも細かい情報を把握してセッションに入っていますが、主にこのような身体の状態となっており、このような条件があるため筋肉が硬くなりヒップアップされていない状態だとわかりました。

こういったことを頭に入れてクライアントさんの身体を見ていくとそういったことがイメージしやすくなります。

  • 頭が左に傾いている
  • 上半身が左側に歪んでいる
  • 左の腰辺りにシワがよりストレスを受けている
  • ヒップが横に広がっているように見える
  • 腰からヒップの緊張が強い

このような状態でしたが、身体調整を行い筋肉を緩め、身体を整えるとこのように変化していきました。

全身の緊張感は抜けて緩み、ヒップアップしていることがわかるでしょうか。これは1回のセッションで変化したものですが、鍛えることもせず緩めて整えてこのような変化をします。

腰のところにシワがよって緊張感がありましたが、調整後はシワの寄り方も変わり骨盤のポジションも良くなっていきました。またヒップの幅ですが調整前は横に広がり、調整後は細く引き締まっていることがわかると思います。

今回は脚の画像がありませんが、この方は一番脚が細くなり変化を非常に感じることができ、細くなってきています。

一般的に言われるヒップアップはスクワット、ということではなく、もう少しクライアントさんにフォーカスして考えると一辺倒な選択にはならずこのような整えることでもヒップアップをすることができます。

では、ここから具体的に行っていったことをまとめていきたいと思います。

 

全身の筋肉を緩め、循環の改善を行う

まず行っていったことは、リンパ液の流れを良くするためにリンパ管に刺激を加えていき、筋肉を緩めるために揺らしたりさすったりしていきました。

そもそもなぜヒップアップがされていない状態かということを考えると日頃筋肉が硬くなり、萎縮しているような状態なためヒップアップできていません。また、骨盤の位置が問題で、この位置を直すことも必要でした。

こういったことを改善するためには、スクワットをして鍛えるということではなく筋肉を緩め整えることでできますので、このような選択をしていきました。

筋肉を揺らして緩める

筋肉を緩めるにはストレッチが必要だとイメージしやすいかもしれませんが、ストレッチは筋肉を引っ張るため、その刺激の加え方が非常に難しいテクニックです。

このストレッチについてはストレッチをすると逆効果になってしまう?!知っておきたい筋肉が緊張してしまう理由にまとめていますので参考にしていただければと思います。

また筋肉を緩めることについては、筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介にまとめています。

実際に試していただけるとわかると思いますが、筋肉を揺らすと緩んでいきます。

 肩こり

このように筋肉を揺らして緩めていき、循環の改善も行っていきました。

筋肉を緩めることは筋肉が膨らみますし、筋バランスも整うため歪みや捻じれは改善されていきます。

リンパへの刺激

リンパへの刺激は、昨日の記事にもまとめていますので、以下を参考にしていただければと思います。
 
むくみに悩む女性が知っておきたい原因と改善の考え方について
下半身太りを解消したい方必見?!知っておきたいリンパの流れについて
リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

筋肉を緩めリンパに刺激を加えることで、全身を整えていき画像の変化の後は、これらをした後の状態になります。

まずこういった筋肉やリンパ管に刺激を加えました。セッションはここでは終わらず、継続的にヒップアップするためにはここからさらに指導をし、お伝えすることがあります。身体を整えた後は、筋肉が硬くなった原因の改善に取り組んでいきました。

 

荷物の持ち方を変える

以前までこのように荷物を持っていたそうです。

荷物の持ち方

荷物の持ち方

この状態で左側へ歩けば左脚や左の腰にストレスを受け、それを継続的に受けることで筋肉が肥大したと考えられました。

荷物の持ち方

また身体と荷物の距離が離れていたため、腰部にさらストレスがかかっていましたので、以下のように持ち方を変えていきました。

荷物の持ち方

まず、荷物は2人で持っていることが多いためいつもとは反対側に移動していただき、右方向に荷物を運ぶようにするとある程度バランスがとれてきます。また荷物を持つ時は荷物に身体を密着させるようにお伝えし、日頃の荷物を持ち上げるときの刺激をヒップのトレーニングとして活用しました。

いつもは身体から離れてこのように持ち上げていました。

荷物の持ち方

これをスクワットのようなイメージで、踵重心にした状態でまっすぐ持ち上げるように立ちあがり、そのときにヒップを使って立ち上がるようにします。すると荷物も楽に持ち上げられるようになりましたし、ヒップに刺激を加えることができ、ヒップアップすることも期待できます。

荷物の持ち方

荷物の持ち方

調整後はまず荷物の持ち方を変えていくようにお伝えしていきました。

 

骨盤の位置を認識する

腰部の緊張のもうひとつの原因は、骨盤の位置の認識に問題があり、骨盤を前傾しているつもりでしたがみぞおちを突き出すような状態になってしまい、その影響を受けて腰部などが緊張していました。

立ち方

調整後、まずは座った状態で骨盤の位置を認識していただくために、坐骨を感じていただきその後に骨盤の位置を認識していきました。

座り方については、座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?を参考にしていただければと思います。骨盤の位置をどのように認識するのかについてもお伝えしています。

坐骨を感じていただき・・・

坐骨

骨盤を前後傾させる中で骨盤の位置を認識していただきました。

骨盤の前後傾

骨盤の認識を座った状態でしていただき、その状態から立ち上がっていき立ち方の理解へと移行していきました。

骨盤前傾

そうすると僕のヒップでわかると思いますが、骨盤の位置が良くなるとこのようにクッと上がったヒップになります。このような骨盤の位置を直すこともヒップアップにつながります。

クライアントさんについてもこの座り方についてお伝えしていきました。

 

日頃筋肉を良い状態で保つことを継続的に行う

セッションでは筋肉を緩め循環が良くなってお帰りいただけますが、日頃の仕事で再度筋肉は硬くなります。

できるだけ筋肉や身体を良い状態で保って次のセッションに来ていただきたいですので、家で自分でできる筋肉を緩めること、リンパを刺激をすることをお伝えしていきました。

肩の上下で筋肉を緩める

肩の位置も問題で首や肩にかけて筋肉が緊張していましたので、日頃肩の上下をしていただくようにお伝えしていきました。

肩こり

全身のリンパを刺激する

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順でもお伝えしたような内容をクライアントさんにお伝えし、日頃実践していただきました。

鎖骨下リンパ節 鼠径リンパ節

腹式呼吸をする

時間がないときやしんどいときには腹式呼吸でもリンパの流れが良くなると言われていますので、呼吸をしていただくようにしていきました。

腹式呼吸

これらのことで日頃筋肉を良い状態で維持できるようにしていただきました。

このような流れで実際にセッションを行い、1回のセッションの内容はこのようになります。現在は週1回のペースで通われていますので、他の6日間の過ごし方をお伝えして、継続的な変化ができるようにしています。

実際に脚も細くなり、引き締まってきています。今後はさらに細くするために細かいところが重要だと思いますが、まだ日常の姿勢などに改善点があるのでそういったところを改善できればさらに身体は細くなっていくと思います。

 

ヒップアップの考え方について

ここまでセッションを通じて身体の変化、ヒップアップについて見ていただきました。

以前ヒップアップをしたい人がよくするエクササイズ7選と改善についてでもお伝えしましたが、ベースは自然体に直すことだと考えています。上記のように骨盤の位置によって印象が変わり、ヒップしたり下がってしまったりします。

まずは歪みのない状態に直すことをベースにして、そこからヒップの筋肉を膨らませる、日頃の生活の中で刺激を加えるというイメージを持つと無駄なく続けられると思います。

こちらもぜひ参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/heel-walking”]

 

ヒップアップをするためにスクワットをするという考え方について

スクワットをするからヒップアップするのかといえば、イコールではないと思います。目的によってスクワットの方法も変わります。

どのようにしゃがむのか、どこまでしゃがむのか、足幅やつま先の向きなどを調節し、ヒップに刺激を与えるようなスクワットをすればヒップアップは期待できると思います。

ですが、スクワット=ヒップアップではありません。

もし日頃反り気味に立っている方は、ディープスクワットのようにしゃがみ、骨盤を後傾させるような動きを繰り返すと骨盤の位置は良い状態になると思います。

ディープスクワット

その結果ヒップアップするというように、目的と方法を一致させることが重要になります。

 

まとめ

今日は実際にクライアントさんの身体の変化を見ていていただき、ヒップアップについての考え方をお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

ただスクワットとして鍛えてヒップアップされるというものではなく、もう少し身体のことについて見ていただくとヒップアップするためにはどうすればいいのかということが見えてくると思います。

逆にヒップアップされていない状態であれば、なぜそうなっているのか、それによって方法は異なり、日頃どのような過ごし方をしているのかなどの情報を整理することが重要になります。

何よりもまずは歪みや捻じれのない状態に直し、循環の良い状態にすることがヒップアップの第一歩目になると思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。