2016年 3月 の投稿一覧

肩こりは改善できる?できない?原因から考える改善策について

日本人女性は肩こりに悩まされ、慢性化している方も多いと思いますが、肩こりは改善することができないのでしょうか。そもそもなぜ肩こりが起こるのでしょうか。

そのあたりが分かると改善についても考えられそうです。肩こりは筋肉を使いすぎるために起こり、肩こり改善のためには筋肉を鍛えることではなく、緩めること。

今日はこの肩こりと改善についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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肩こりについて

肩こりって言葉ではよく聞くけど、使うけど、身体には具体的にどんなことが起こっているのでしょうか。意外と考えてみるとわからなかったり、一般の方は「そんんなことよりもどうにかしてよ!」ってことの方が先行しているかもしれませんね。

今日はちょっとこの肩こりについて具体的に知っていただきたいと思います。

そもそも肩こりとは?

そもそも肩こりってどんな症状なんでしょうか?

■肩こりって?

肩こり(かたこり 肩凝り)とは症候名のひとつ。肩だけでなく、首も凝ることが多い。「肩が張る」とも言う。

Wikipediaより引用:肩こり

言葉のままという感じですね。

この症状に対する原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。

一説では、同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。

それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。 或いは、筋肉を包む筋膜に出来る皺(しわ)が原因となる場合もあることが、最近分かってきた。

Wikipediaより引用:肩こり

現在のところ、肩こりについてはわかっていないことも多く、明確な原因は特定されていないとされています。ただ、肩こりの原因として考えられるのは、姿勢の乱れによって筋肉が過度に使われ、その結果肩こりになるという筋肉の使いすぎが原因として考えられています。

肩こりと関係する筋肉について

肩こりの原因は、筋肉の使いすぎというのはわかりましたが、どこの筋肉が使いすぎで肩こりになってしまうのでしょうか。

ひとつではありませんが、主に “僧帽筋” という筋肉を使いすぎるために肩こりになってしまうと考えられています。僧帽筋という筋肉はこんな筋肉です。

肩こり

後頭部の骨の一番下辺りから肩甲骨という上背部にある骨辺りに向かって筋肉が伸びていて、赤い線だけではなく、首の付け根からダイヤモンド型のように広がっている筋肉です。

この筋肉を知ることで、何を知っていただきたいのかというと、肩こりを感じてこんな感じになったとき、押さえている筋肉は僧帽筋という筋肉です。

肩こり

この筋肉を使いすぎてしまうため、硬くなり循環不良になりだるさや重さ、みなさんが日頃感じる肩こりを感じてしまうということになります。肩こりの原因は、姿勢などの影響ということはお伝えしていますが、ここからこの僧帽筋などの筋肉を使いすぎる原因をより詳しくお伝えしていきたいと思います。

 

肩こりの原因について

肩こりを改善するためには、まず原因について理解しておくことが重要ですが、そもそものところ明確な原因がわかっていません。ただ、今のところ原因として考えられているのが、姿勢などの崩れによって過度に筋肉が使われてしまうことで肩こりになるというのは、先ほどもお伝えしてきました。

では、具体的にどうすれば肩周りの筋肉は過度に使われ、肩こりの原因となるのでしょうか。

姿勢が悪い(パソコン、携帯、地べたに座る 等)

まず一般的に考えられることは、姿勢の崩れです。パソコンや携帯を触っているときの姿勢、家で地べたに座って過ごしているときの姿勢などが頭部の位置をずらしてしまい、首や肩周りの筋肉を緊張させ肩こりの原因になることが考えられます。

パソコン

スマホ

荷物を長時間持つ

買い物をしたり、仕事のカバンが重く、そんな荷物を手で持ち続けることで、肩の筋肉は緊張し肩こりの原因になる可能性があります。

手に重りを持つと、その重さで方は下がるようになりますが、引き下げられないように肩周りの筋肉が緊張し支えます。このように手に重い荷物を持ってしまうことも肩こりの原因として考えることができます。

肩こり

緊張状態が続く

ここでいう緊張というのは、精神的なことであり、会社の会議や知らない環境に初めて入ったときなど肩こりを感じると思いますが、肩こりの原因のひとつに精神的なことも関与していると言われることもありますが、このような精神的なことも原因のひとつとして考えることができます。

枕が合っていない

枕の問題は、よく現場で出ていますが、枕の高さが高すぎたり合っていない場合も肩こりの原因として考えることができます。人は寝返りをうつことで身体の歪みを整えると言われ、その妨げになる低反発の枕が勧められないということも言われています。

枕の問題も肩こりの原因として考えることができます。

夜更かし

あくまでも思いつくものを原因としてあげていきましたので、この他にも原因として考えられることがあります、このようなことが肩こりの原因として考えることができ、肩こりを改善するためにはこれらのことの原因に対してひとつひとつ改善方法は異なるということになります。

姿勢が悪ければ姿勢を整えることが必要だし、枕の高さが適切でなければ枕の高さを変える必要があります。ここからもわかると通り、『肩こり=●●をすれば改善できる!』ではないということを理解していただけれると思います。

では考えられる原因を見ていったところで、一般的に行われていることを見ていきたいと思います。もしかすると読者の方も同じようなことをして、肩こりの改善を図っているのではないでしょうか。

 

肩こりを改善するために一般的に行われること

これらの考えられる原因を整理した上で、一般的に行われている肩こり改善の方法を見ていきたいと思います。

筋力トレーニングなどで鍛える

姿勢が悪く、肩周りの筋肉を使いすぎてしまうため肩こりになるという捉え方は同じですが、筋肉が弱く耐えられていないために鍛えることで肩こりが改善するという考えで筋力トレーニングを行うということをよく耳にします。

使いすぎている筋肉をさらに筋力トレーニングによって使うことでどのようになるのかは想像できそうですが、よく行われる方法だと思います。

肩こり

マッサージを行う

マッサージを行うことで筋肉がほぐれ一時的に肩こりが改善するということはあると思いますが、そもそもの原因に対して何もできていませんので、また肩こりになってしまう可能性があります。

実際に経験された方も多いと思いますが、マッサージに通っても一時的な効果を感じるか、揉み返しで次の日には余計肩こりがひどくなるということがあります。

何事もそうですが、原因に対しての方法で、そこが一番大事になります。

肩こり

湿布を貼る

湿布を貼ることは以前ブログでお伝えしていますが、あくまでも対処療法にすぎず、根本的な原因の改善が必要になります。一時的な気持ちよさを感じても、継続的な効果は得にくいと思います。

肩こり

一般的にはこのようなことが行われていますが、継続的に効果を感じている方は少ないのではないでしょうか。

継続的に肩こりを改善するためにはどうすればいいのでしょうか?

 

肩こりを改善するために日頃行いたいこと

肩こりを改善するためにはどうしたらいいのかという具体的な方法をここではご紹介したいと思います。

筋肉を緩める

まず先ほどお伝えした僧帽筋などの筋肉を緩めることです。マッサージはこの部分に当たりますが、マッサージを受ける相手によって筋肉が緩む場合と、緊張する場合があるので注意が必要です。

筋肉を緩めるためには、筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介を参考にもしていただきたいと思いますが、ここでは3つをご紹介していきたいと思います。

呼吸

まず、首を両手で覆うように触れます。

首に触れる

少し天井を向くようにすると首周りの筋肉が緩むので、そこで鼻から息を吸って、口から息を吐きます。

肩こり

呼吸 呼吸

手で触れているところの筋肉が緩んでいきます。

圧迫して緩める

次に、後頭部の骨、後頭骨のすぐ下辺りにこのように指をあてがいます。

首に触れる

2ヶ所それぞれを軽く圧迫するように指を当て、その状態で軽く頭を上下左右に動かします。

首の調整 首の調整 

圧迫した状態で動かした後、指を離して動かすと首周りが緩んでいることが確認できると思います。

肩の上下

3つ目が肩の上下ですが、軽く斜め前、耳に向かって肩をすくめるように上げ、落とすように下げ、この動きをリズムよく行います。

肩こり

そうすると、肩周りの筋肉は緩みます。

注意していただきたいのは、まっすぐに肩をすくめようと思うと肩の構造上、筋肉が緊張してしまいます。

耳の方へすくめるようなイメージで、少し斜め上方にすくめていきます。

肩の位置
 
これら3つのどれかひとつでもいいですし、すべてやっていただくとより肩周りが緩んでいくことを実感できると思います。このようにまずは筋肉を緩めていきます。

筋肉を緩めた後は、原因によって行うことは変わってきますので、参考としてご覧いただければと思います。

姿勢の改善

パソコン作業が長時間になると自然と姿勢も崩れがちですが、姿勢の問題で肩こりになっている方は筋肉を緩めた後は姿勢の改善をする必要があります。

これは、座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?にまとめていますのでこちらを参考にしていただければと思います。

パソコン

荷物の持ち方を変える

重い荷物を手に持っていると、その重みは肩にかかってきます。

肩こり

このような場合、買い物の品を持つなどの場合は致し方ないこともありますが、日頃仕事のカバンを持っている場合はリュックのような、両肩で担げるようなものに変えることで負担は軽減できます。

肩こり

枕の高さを変える

枕の高さが原因で肩こりの場合、この枕を適切な高さや自分に合ったまくらに変えることで肩こりは改善することができます。

枕については、首こりの方必見!筋力不足ではなく枕や寝方が原因になる可能性が高い で少し触れていますので参考にしていただければと思います。ただ、ここでご紹介している内容は、仰向けのみですので、寝返りを打ちやすいようにもう少し考えることが必要です。

枕についてはこちらも参考にしていただければと思います。

枕が合わない方へ|自分に合った枕の選び方について

ここまでご紹介してきたように、筋肉を緩め、それぞれの原因によって方法は異なりますが、多くの場合、この筋肉を緩めるだけの対応が多いと思います。

これでは根本的な改善にはなっておらず、姿勢や枕などの根本原因を改善することで肩こりを改善することができます。肩こりに悩まされている方は、今一度このあたりまできちんと見直していただくと、これまでと違った身体に状態になると思います。

 

考え方を【治してもらう】から【直す】に変える

肩こりの改善についてはお伝えしてきましたが、ここまでご覧になってわかる通り、やってもらう、治してもらうというスタンスだけでは改善しづらいことが理解できると思います。

筋肉を緩めるところまではやってもらったとしても、その後は自分で直す必要があります。姿勢なり鞄の持ち方なり、このあたりは自分である必要があります。

そういう意味では考え方を変え、他人任せにせず自分で直すという意識を持っていただきたいと思います。それができない場合、一時的な効果は感じれると思いますが、その効果は持続的ではないと思います。

本当の意味で肩こりを改善するためには、まず現在持っている考え方を変えることも必要になってくるかもしれませんね。

 

まとめ

今日は肩こりの改善についてはお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。まとめて言うとこんな感じになると思います。

だから、〇〇=肩こり改善!みたいなことにはならないということですよね。ブログを書いていると、そうやって書いた方がある意味楽なんですけど、それはクライアントさんのためにならないんですよね。

本当は一人一人に対してアドバイスしないと、原因はみなさん違うはずですし、生活環境が異なるので細かいアドバイスの仕方も変わってきます。

ただ、大きなところは変わりはなく基本的な考え方はこれまでお伝えしてきた通りです。ぜひ参考にしていただき、あまり無駄なお金を使ってしまわないようにも気をつけたいところですよね。

今日の記事が少しでもみなさんのお役に立てればうれしく思います。

ではでは、今日はこのあたりで。今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

マラソンタイムを短縮する|結果から見えた課題と成果について

自分が行った指導の結果が反映され、その結果から何が課題なのか、クライアントさんと自分の振り返りを行っているとたくさんの気づきがあります。

マラソンのタイムを上げるにはどうすればいいのか。そんな目的をもって通われているクライアントさんは5ヶ月ほどセッションを受けられていますが、約8分タイムを短縮され、一定の成果を感じていただいてますが、目標とするタイムでゴールするためにはまだ課題が残っています。

今日はそんな指導しながら感じたマラソンのタイムを短縮できた成果と課題についてまとめていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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行った指導以上の成果は絶対に得られない

毎日痛感しますが、自分が行った指導以上の成果は絶対に得られないと思います。結果に嘘はないということですね。

ブログってすごくいいツールだし、見栄えを良くするにはうってつけです。でも、本質って指導でしかわからないと思いますし、本当にトレーナーの質は指導を受けてみないとわからない。それはこうやってブログを書いている自分だからよくわかります。

ブログってやっぱり飾れるし、うまく指導してますよって伝えやすい。クライアントさんはここから感じ取れることで判断していると思いますし、すべては指導だと思います。

クライアントさんの結果から自分の課題はよくわかりますし、自分が不適切な指導を行ってしまったときにはそれもまた結果に嘘はなく、タイムが落ちるということがありました。

反省交じりの内容ですが、改める気持ちも込めて今日はブログをスタートしていきたいと思います。

 

マラソンは地面を踏み込まず、リラックスして走ること

以前、現場でも指導してしまっていたのですが・・・

この方にお伝えしたのは、踵で地面を踏み込むこと。踵で地面を踏み込み、弾む感覚を出していきます。そしてその感覚が出始め、理解し慣れてくると意識をヒップに向け、ヒップの付け根に刺激を受けていることを理解させていきました。

今まで太ももが張って疲れていたそうですが、走るとヒップに刺激がくることが初めて理解でき、弾む感覚が出てきました。こういったことを続けていると、弾んでいる感覚なのに気づいたらかなりの距離を走っていることにも気がついたそうです。

これは弾むことでストライドが伸びたことによって得られたことだと思います。

地面を蹴ることで前に進むのではなく、弾むことでストライドが伸び、楽に走っても速く走れることが徐々に理解していただけました。

このときの理解では、クライアントさんが弾んでいるように見えず、ご本人も弾んでいるというイメージではなく、できるだけ弾まないようにしているということをおっしゃっていたため、走り方を変えていきました。

この “弾む感覚” を出すために、 “踵で地面を踏み込む” ということを行ってしまったのですが、真下に地面を踏み込むことで脚の回転がスムーズになり、弾む感覚が出ると思って指導を行いました。

実際に弾む感覚は出たので、目的通りで一見よかったように思いますが、マラソンというのは42.195kmを走り、何千歩、何万歩と繰り返します。

そんな回数だけ地面を踏み込むように走ってしまうと、脚は緊張しどこかで疲労困憊になってしまいます。これは、短距離のときにはいいのですが、長距離には適しません。このあたりが整理できていなかったため、実際にマラソンに出場されたとき、30km付近で脚が動かなくなってしまっていました。

マラソン

大切なことは、弾むのではなく、弾む感覚を出すことです。僕の場合、実際に弾んでいるのを確認できなかったためにもっと弾ませようとしてしまいました。これはマラソンの場合不適切で、弾んでいる感覚が出ればいいのです。

目的によって走り方は変わる

明確に理解ができていなかったため、この件について個人教授を通じて魚住先生からご指摘をいただきました。その後、すぐにクライアントさんに伝え、そこから地面を踏み込む意識を外して走っていただくと、以前に比べて走りにスムーズさが出てきて、タイムも順調に上がってきています。

ご本人の感想も楽に走ることができるようになってきたかな、というものでした。

目的によって走り方は変える必要があり、これはランナーだけではなく一般の方にも言えることだと思いますし、いろんな場面で使えることだと思います。

もしウォーキングで消費エネルギーを増やしたいのであれば、楽に歩かず腕を大きく振ってもいいと思います。楽=エネルギー消費が小さい、目的の消費エネルギーを増やすことができません。そういう目的の場合は、大きく動けばいいと思います。

マラソン

短距離の場合であれば、腕の使い方は前方への推進力を得るものとして活用しますが、マラソンの場合、それだけ腕を使ってしまえば肩周りが緊張し疲労します。無駄な消費エネルギーを増やすことになり、後半ばててしまう可能性が高くなります。

マラソンの場合、リラックスして楽に腕が振れる位置であればあまり、こうしなければいけないという固定的な指導はしない方がリラックスできます。このように目的によって動きを変えることで、より成果を感じることができるようになると思います。

マラソン

 

筋肉に弾力が出てきたことで弾む感覚も以前より出てきている

この方の場合、全身の筋肉が硬くO脚気味でした。そのため足首が硬く、リラックスしている感覚や弾んでいる感覚がなかなか出てこない時がありました。

足首は固めてしまった状態で走るという考え方もできます。

ただ、この方の場合筋力の弾力性もなかったためしゃがみ込みのエクササイズで筋肉の弾力を出していきました。1回のセッションではクライアントさんの体感として得られませんでしたが、続けて行っていくと徐々にその感覚が理解できつつあるそうです。

しゃがみ込みのエクササイズについて

そのエクササイズというのは、このような回転する板のようなものを用意し、股関節の外旋と同時にある程度しゃがみ込みます。

マラソン

マラソン マラソン

この方の場合は、硬いのでいきなりしゃがみ込みはできず、浅めのしゃがみ込みを何度も繰り返し、徐々に深くしゃがめるようになっていきました。

しゃがみ込んだ状態で小さくバウンドをする

浅めのしゃがみ込みを続けていき、しゃがみ込んだ姿勢がとれなかったクライアントさんも、しゃがみ込めるようになり、そこからはしゃがみ込んだ状態で小さくバウンドをし、筋肉に刺激を与えていきました。

マラソン

このような刺激を与えることで、硬かった筋肉も適度な弾力が出てきて柔らかさが出てきました。このようなエクササイズをしてから走りに行くと、弾む感覚が出てきて、以前よりも気持ちよく走れたそうです。

弾むという見た目と感覚の違いを理解することが重要

ここでは弾む感覚についてお伝えしていますが、先ほども触れましたがこの言葉と実際に弾んだ動作のイメージが少し違っており、見た目としてはポンポンポンっと上下に大きく弾むことを求めるのではなく、感覚として上下に弾む感覚が持てればいいということです。

僕自身は見た目として弾みを求めすぎたあまり、無駄な上下動が大きくなってしまいそこで緊張をつくってしまっていたということも経験しました。

あくまでもここでいう弾む感覚というのは、見た目ではなく走っている方の感覚が弾むように指導することが重要だということです。この辺の理解を間違ってしまうとマラソンのタイムを上げるどころか無駄に疲労してしまい、結果的にはマイナスになってしまう可能性があります。

 

ここからマラソンのタイムを短縮するためには1kmなどのラップを向上させること

前回の個人教授で、この方の目標を達成するためにどのような指導が必要になるのかをご相談し、いただいたアドバイスは1km、5kmなどのラップを向上させる必要があるということでした。

5km、10km、15km・・・と30km付近までは今のラップを考えると問題がなく、走り方に問題があるというよりも、このぐらいのタイムになるということでした。

30km付近からタイムが落ちてきており、このあたりに問題があると考えていましたが、クライアントさんのタイムからするとこのぐらいの落ちは想定できるそうで、走り方の問題ではなく、このぐらいだというアドバイスをいただきました。

となると、今後目標とするマラソンのタイム、2時間台で走るためには1kmや5kmのタイムを短縮することが必要となり、これらのタイムが短縮すれば全体のタイムが短縮できるということがわかりました。

スタート~5kmにかけてのタイムが遅い

ただこの方の場合、マラソンのタイムを縮めるためには1km、5kmなどのラップタイムを短縮することが必要になりますが、スタート~5kmまでのタイムが遅いことがわかりました。マラソンはスタート地点で混雑するため、最初の5kmは遅くなりがちですが、最高タイムから換算すると5kmまでのタイムがかかりすぎています。

1kmなどのラップタイムを向上させることも必要になりますが、なぜ5kmまでのタイムが遅くなっているのか、その原因をみつけ、それを改善することでさらにタイムを短縮することができそうです。

これは今後の課題でもありますし、2kmでは、3kmではどうなのかを今後見ていきたいと思います。

リラックスして走る感覚をもう少し掴んでもらう

ラップタイムを短縮するためには、スムーズに走れる感覚をもう少し感じていただきたいですし、それを感じていただくために坂道を使って練習をしていきたいと思います。

現在は走りやすい公園がありますが、そこは少し小さく1周200m程度で、走っているときに真っすぐではなく、周っているように走っているためあまりスムーズ感がないようです。

このあたりももう少しご指導し、80%や85%の強度で走るというのはどういう感覚なのか、おそらくリラックスして走っているためご本人の中ではまだ「タイムが遅くなるのでは?」と思っているところもあると思いますので、このあたりの感覚とタイムを合わせてお伝えしていき、タイムを見ていきたいと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日の内容は、少しでも参考に・・・というよりも、自分自身の頭の中を整理するような感覚で書いていますので、いつもより内容が薄く感じたかもしれません。

マラソンのタイムを短縮するために何が必要なのか、どういう走り方をすればいいのか、腕や脚の使い方などご指導を通じて多くの気づきや、得られた成果から感じることがあります。

クライアントさんの目標である2時間台をできるだけ早い段階で出せるようにこれからもサポートしていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

自律神経を整える方法|心が落ち着き仕事の効率も上がる

自律神経のバランスが崩れると、精神的に不安定になったり、病気になってしまったり、免疫力が落ちてしまったり、とさまざまな不調が現れてしまいます。

また自律神経のバランスの乱れは、代謝を低下させ胃腸の働きを低下させてしまいます。健康的になろうと思えばこの自律神経は切っても切れない存在であり、整える必要があると考えています。

今日はそんな自律神経を整える具体的な方法、現場で行って成果が得られたことなどをまとめていきたいと思います。もしかすると今起こっている症状などはこの自律神経のバランスの問題が関係しているのかもしれません。

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ストレスが多くなると自律神経のバランスが乱れる

自律神経のバランスが乱れてしまう原因は、主にストレスです。このストレスというのは、現代人が最も多く抱えるものであり、病気や痛み、鬱などの症状などさまざまなところで猛威を奮っています。

そもそも自律神経というのはどのような働きがあり、どのような存在なのでしょうか。

詳しいことは、ストレス過多!自律神経が乱れることで受ける身体への影響にまとめていますので、こちらを参考にしていただければと思います。

現場でも感じることは、自律神経が乱れている方が多いなという印象を受けます。自律神経が乱れているというひとつの尺度になるのが、

  • 低体温
  • 高血圧
  • 心拍数が高い

などです。自律神経が整っている方は、体温も高く、血圧や心拍数に問題はみられませんが、乱れてしまっている方は、低体温になり血圧なども高く表示されてます。

みなさんがストレスを抱える主な原因になっているのが、

  • 仕事(働きすぎ)
  • 人間関係

ではないでしょうか。その他にも考えられるストレスを溜める原因はありますが、少しそれらを見ていきたいと思います。

 

自律神経に影響を与えるストレスが溜まる原因とは?

現代人はどのようなところでストレスを多く受けているのでしょうか。

働きすぎ

先日小学校の卒業式の準備か何かでしょうか。たまたま夜中に家の前の小学校をふと見ると、夜中の1時だというのに、体育館や職員室の電気がついていて、まだ仕事をしているようでした。

先生の仕事を筆頭に、日本人は外国と比べると明らかに働きすぎで、サービス残業が社会問題になっている現状があります。

このように働きすぎによって、ストレスを抱え、自律神経のバランスを崩し、最悪の場合自殺や過労死してしまう現状があります。これは、笑ってすまされる問題ではありませんし、他人事でもないリアルな現状がすぐそこにあります。

自律神経の乱れを感じている場合、この働きすぎがないかどうかを冷静になって見返し、もしこのようなことが身に覚えがある場合、働き方自体を考える必要があります。この問題は簡単な問題ではありませんし、自分の意思だけではどうにもならないことがあるかもしれません。

ただ、この働きすぎというのは現代人が自律神経を乱す最も多い原因のひとつだとも感じています。

自律神経

人間関係

これも最も現代人がストレスが溜まる原因のひとつだと思いますが、人間関係の問題です。

仕事での人間関係にとどまらず、家族、友人、知人、ご近所さんなど、人と関わる局面はどこにでも存在します。しかし、スマホやタブレットなど電子機器の発達で会話をする機会や他人と接する機会が少なくなりました。

見方を変えれば、いつでも誰かと接する時間が増えたということも考えられますが、その分だけ直接触れ合って人間関係を構築するという能力は低下しているように思います。

ネット社会も人間関係で悩むひとつの原因かなと思いますが、簡単に理由付けできるほどシンプルではなくもっと複雑だと思います。

いかがでしょうか。人間関係でストレスを抱えている方はどれだけいるでしょうか。今この記事を読んでいる方の中にも、誰かの顔が頭に思い浮かんでいたり、悩んではいないでしょうか。

もしそうであれば、みなさんが抱える身体の悩みはその人間関係が原因になっているかもしれません。

自律神経

薬の飲みすぎ

上記の2つが思いつきやすいと思いますが、ここでご紹介する薬の飲みすぎというのもストレスを溜める原因のひとつであり、自律神経のバランスを崩す元になります。

例えばうつ病やがんなどには薬が多用されますが、現代の医学では明確な原因が特定できていないため、対処療法としての薬は病院に行けば出してもらえますが、その薬が本当にうつやがんに効果があるかどうかはわかっていません。

ただ、薬を服用されている方の話を聞くと効果が全くないわけではありませんし、本当に薬の効果なのか、プラシーボ効果なのか、そのあたりが不明確なのも確かです。

薬の力というのは、見えている症状を無理やり抑え込む力があるということです。血圧が高いから降圧剤を飲む。すると血圧は下がります。ただ、なぜ血圧が高くなったのかという原因が分かっていません。

これが一番問題です。無理矢理血圧を下げることは身体にとってもストレスになりますし、血圧を高くする必要がある理由があったはずです。こういったことから薬を飲みすぎることはストレスを溜める原因にもなります。

漢方もしかりです。便秘対策で最近は漢方を飲んでいる方が多くいますが、これも自然に出しているのではありません。本来はスムーズに便は出るはずです。このあたりを勘違いすると将来的にマイナスになることもあるはずです。

自律神経

夜更かし

生活リズムを崩すことはストレスが溜まってしまう原因になります。

経験がある方もいると思いますが、徹夜をした次の日は異様に心臓がドキドキしたり、心拍数が高くなっていることがあります。これは交感神経が優位になっている証拠で、副交感神経が優位になる睡眠をとっていないために起こることです。

1つ目の働きすぎにも関係することですが、夜更かしをしたくなくても仕事の都合で寝るのが深夜になってしまったり、どうしても早く寝れないということはあると思います。

無駄に時間を過ごしての夜更かしは改善の余地がありそうです。

この夜更かしもストレスを溜める原因になっています。

自律神経

身体を冷やしすぎる

今の季節は温かい格好をしていると思いますが、夏は特に冷房の利いたところで仕事をしたり、寝るときに冷房で冷やしすぎたりすると身体が冷えてしまいます。

このように身体を冷やしすぎることもストレスが溜まる原因として考えることができます。

これら5つを代表に、ストレスが溜まる原因として考えることができますが、いくつ当てはまったでしょうか。

では、ストレスが溜まり自律神経のバランスを崩してしまっている方はどのように自律神経を整えればいいのでしょうか。

自律神経

 

自律神経のバランスが乱れることで起こる体内変化

ストレスが溜まってしまうと、身体の中ではさまざまなことが起こることは想像できると思いますが、具体的にどのようなことが起こっているのでしょうか。

交感神経が優位になった場合

ストレスが溜まってしまうと交感神経が優位となり、血管が細くなり血流が悪くなり、結果低体温になると言われています。実際に現場で体温を測っているとストレスが多いと自覚している人は、多くの場合低体温です。

このように交感神経が優位になると血流が悪くなり、低体温になります。

副交感神経が優位になった場合

副交感神経が優位になると身体ではどのような反応が起こるのでしょうか。

副交感神経が優位になると、先ほどとは逆で血管が拡張し、体内の血液量が増えます。そうすると雨の降った後の川のような状態になり、血液が溢れてしまいます。その血液を早く元の状態に戻すために体内では血圧を上げ、循環を促します。結果的に低体温になります。

交感神経が優位になっても、副交感神経が優位になっても、どちらも最終的には循環の問題と低体温が起こるということです。

そのため、自律神経のバランスを乱している方は、循環の改善と体温を上げるということが自律神経を整えるためには必要になってくるとなります。

 

自律神経を整える方法

では、どうすれば自律神経を整えることができるのでしょうか。ここからはその方法についてお伝えしていきたいと思います。

ウォーキングを行う

ウォーキングを行うというのは、ただ歩けばいいというわけではなく、この歩いているときのリズムを感じることが重要です。自律神経を整えるときに重要になるのが、リズム運動を行うということです。

この後にもご紹介しますが、ガムを噛むことやランニングでもいいわけです。

この一定のリズムを感じることで人間は快の刺激を受け、自律神経が整っていくと言われています。朝太陽の光を浴びながらウォーキングすることでより自律神経を整えやすくなります。

自律神経

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深呼吸を繰り返す

現場で最もみなさんの成果が出ているのがこの呼吸で、夜寝る前にしていただいていますが、そのまま寝落ちしてしまい、朝起きるとすっきりしていたり、リラックスできて、いかに緊張状態になっていたかがよくわかると言われます。

深呼吸を繰り返すことで、脳内にセロトニンという快楽ホルモンが多く分泌されると言われ、この快の刺激を受けることでリラックスでき、結果的に自律神経を整えることにつながります。

呼吸

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触れ合い

誰かの手に触れるとリラックスできたり、ホッとできた経験はありませんか?今子供を見て思い出しますが、自分が泣いた時にお母さんに抱っこされるとホッとできたような記憶があります。

このように人間は誰かに触れられることもリラックスすることができ、自律神経が整う刺激となります。

現場では身体調整によってクライアントさんの身体に触れますし、呼吸や振動、リズム運動を行うこともしていますので、来られた時よりも帰られるときの方が身体もそうですが、気分の落ち着きは違いそうです。

誰かと触れ合う機会も自律神経を整える上では非常に大切なことになります。

またここでお伝えしている触れ合いというのは、触るということですが、誰かとコミュニケーションをとるといったふれあいも自律神経を整える上では重要になります。孤独になることはストレスになることもあります。

自律神経

循環の改善を行う

筋肉を使いすぎたり、逆に使わなさすぎたりすると筋肉は硬くなり、硬くなるとポンプ作用をうまく活用できなくなります。そのためリンパ液などの循環が悪くなってしまい、老廃物や二酸化炭素などの老廃物の代謝がしづらくなります。

循環を良くするためには、筋肉を弾力のある柔らかい状態で維持をすること、そしてポンプ作用が活用しやすい状態を維持することが重要となります。

自律神経が乱れるとどちらにせよ、循環の改善が必要となり、その改善を行うことで自律神経を整えることができると考えられます。

自律神経

身体を温めること

自律神経が乱れると低体温になるということは先ほどお伝えしました。そのため、自律神経を整えるためには体温を上げることが必要であり、そのためには身体を温めることが必要になります。

また身体を冷やさない工夫も必要となります。

今の時期でもそうですが、朝晩は冷え込み、そんなときに薄着で寝ていると身体を冷やしてしまうので、腹巻をして寝たり、厚着をして寝たりする工夫をします。

ただ、ここで注意したいのがあまりに温めようと気にするあまり、締め付けの強い服装をしてしまうと身体の循環が悪くなり、むくみます。結果的に手足などの末端が冷えてしまうということもあります。

腹巻などで身体を温める一方、締め付けすぎないような服装には注意したいところです。

また身体を温めるために、しょうが紅茶などの飲み物もいいですよね。身体の中から温まることができるため、このような飲み物も活用できると思います。

自律神経

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ここまでお伝えしたようなことで自律神経を整えることができ、これらの方法を日頃どこかで実践していただくと、その変化を体感することができると思います。

では続いてはセッションの中で実際にクライアントさんが感じていただいた変化をご紹介したいと思います。これは実践で成果として得られたことですので、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

1週間で感じた自律神経を整えるということ

あるクライアントさんとのセッションで感じたことですが、仕事が忙しく寝る間もないぐらいに働く月があり、その間はセッションもお休みをされていました。

家→仕事、仕事→家というだけの生活になり、1ヶ月半ほどそのような忙しい生活を送られていました。そんなとき、休み明けからセッションに来られた時に感じたことは、口調が早く、強く感じました。

ご本人から仕事のことなど、このお休みの間の過ごし方を聞いて事情はすぐに理解でき、その日のセッションは身体調整を行い、身体をさすったり揺らしたりし、身体を緩めたり、循環の改善を行っていきました。

調整を受けている間は寝ていましたが、起きると身体がすっきりし、身体もしぼみ脚が細くなったり、ウエストが細くなったりしているのを感じられ、気持ちよく帰られたそうです。

このセッションでは1週間の過ごし方についてもアドバイスして実践をしていただきました。

深呼吸を繰り返す

1つ目にお伝えしたのが寝る前に深呼吸をし、リラックスすることです。

この目的は自律神経を整えることと、むくみの改善をするために行っていただきましたが、主に腹式呼吸をしていただきました。

回数については10回をベースに、気持ちよく続けられそうだったら自由に数を増やしてもOKということをお伝えし、実践していただきました。すると、1日目、2日目・・・と日が経つごとにこれまで身体が緊張し、ストレス過多になっていることに気づけ、身体も心も緩んでいくことを感じたそうです。

5日目には気分が落ち着いているのを感じ、仕事の効率が上がったり、頭の中で情報をきちんと整理できるようになったそうです。むくみの軽減も感じられたそうで、実践していただいていることにある程度の成果を見ることができました。

朝日光を浴びながらウォーキングをする

続いてお伝えしたのが、改めて時間をとって何かをするということは負担になると考え、朝出勤前に少し遠回りをしていただき、日光を浴びながらのウォーキングを20分程度していただきました。

これは一駅分歩いていただきましたが、これでリズム運動をし、ウォーキング中はガムを噛んでいただきました。

この方にとってはこの習慣は気分転換にもなり、非常に気持ちよく出勤できるきっかけになったそうです。

食生活の乱れが自然と直った

仕事の忙しさでストレスが溜まり、その発散方法は食べることだったそうですが、疲労感も重なり、体調も良くないとわかっていても食を整えることがどうしてもできなかったそうです。

ですが、セッション後1週間で上記のような習慣を取り入れてから、食欲も収まってきて冷静に食事と向き合えるようになっていったそうです。

便秘もあったそうですが、適度な量に食事が落ち着いてからというもの、便秘が改善されお通じも良くなっていったそうです。

このようにこのクライアントさんの場合、1週間で身体の変化を感じていただくことができましたが、このような反応も人によって効果の感じ方も変わってきますが、通われているクライアントさんの多くは何かしらの効果を感じていただけるようになっています。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/stress”]

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は自律神経を整える方法やその考え方についてまとめていきましたが、参考になったでしょうか。自律神経の問題は、多くの方が気にかけていることでもあります。

病気やさまざまな症状、痛みや精神的な問題など本当に多くのことに関与している自律神経ですが、上記でまとめたようにどうすれば整えられるのか、そして具体的にどのような方法で整えることができるのかなど、このあたりを整理し、実践することができれば身体や心の変化を感じていただくことができるのではないでしょうか。

自律神経のバランスが乱れている方は、低体温になったり循環が悪くなると言われています。その改善には、身体を温める、循環を良くする、そして呼吸やリズム運動など自分でもできるようなことを習慣として取り入れることでより身体と心の変化を感じていただけるようになると思います。

自律神経を整えたい方に少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

筋力向上すればうまくなる?冷静に考えたい筋力と技術について

ストレッチ

プロ野球のキャンプも終わり、いろいろシーズンに入っていく季節となりました。今年はどこのチームが勝つのでしょうか。そんな楽しみもあり、春の甲子園も始まり、野球のシーズンが始まろうとしています。

夏の甲子園へ向けて熱い戦いも控えていますが、野球をよりうまくなりたい、そう思い練習に明け暮れている選手も多いと思います。うまくなりたいなら練習をして、と言いたいところですがなぜか筋力トレーニングに励む選手がいます。

オフはプロ野球選手の増量が話題となっていましたが、うまくなるためにはどうすればいいのでしょうか。今日は筋力と技術の関係についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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筋力とは?

筋力と技術の関係を見る前にそもそも当たり前のように使っている筋力【strength】という言葉はどのような意味があるのでしょうか。

■筋力とは?

言葉の通り、筋肉が発揮する力です。筋力は筋肉の断面積に比例すると言われ、筋肉が大きければ筋力は高くなります。

男性と女性では筋力差があり、体格も異なりますが、もし同じ筋量であれば男女ともに同じ筋力となり、このことからも筋力は筋肉の大きさに比例しているということがわかります。

筋力を高めるためには、筋肉を大きくする必要があり、そのために野球選手に限らずスポーツ選手の多くは筋力トレーニングに励んでいます。

筋力を向上させるためには筋肉を大きくするということは理解できたと思いますが、ではここから今日の本題です。筋力の向上と技術の向上は比例関係にあるのでしょうか。答えはNOです。

冷静に考えてみていただくとわかりますが、筋力は筋肉の大きさに比例します。ボディビルダーは筋量も多く、筋力が高い。では、ボディビルダーはみんな野球がうまいのかといえば違いますよね。このことからも筋力と技術は=の関係ではないことが理解できます。

 

なぜ筋力を向上させる必要があるのか?

筋力の向上が技術に直結しないとなればなぜ筋力を向上させる必要があるのでしょうか。これを理解するためには、コンディショニングという意味を知る必要があります。野球選手がうまくなるためには、練習が必要です。

練習をすればするだけうまくなる・・・というイメージがありますが、実はそうではありません。練習だけをしてもどこかで頭打ちが来てしまいます。その理由はこの図を見れば理解しやすくなります。

筋力向上

技術を向上させるためには、土台がしっかりしていることが必要で、もし小さな土台であればその上に積み重なる技術は小さくなってしまいます。練習だけしているとこのように土台が小さいため、どこかで技術の向上が見づらくなり、停滞してきます。

そのために土台である基礎体力を向上させる必要があり、プロ野球選手などはこの土台も当然大きく筋力も高い。この基礎体力というのは、身体的コンディショニングを指しており、こちらが身体的コンディショニングとなります。

筋力向上

技術を向上させるためには練習が必要になりますが、それだけではどこかで停滞してしまう。だから土台である基礎体力を向上する必要があり、この基礎体力を言い換えるとバイオモーターアビリティと言います。

土台というのは、筋力・持久力。スピード・調整力・柔軟性の5つの要素からなり、これらがすべて向上している状態、もしくは高いレベルにあることが土台を大きくするということになります。

本題に戻りますが、筋力を向上させる理由は土台をしっかりと作るために必要なことであるということですが、ただ筋力は体力要素の一部であり、土台作りをするのであればその他4つの体力要素もトレーニングし、向上させる必要があります。

この土台が大きくなるほど練習によって技術も向上しやすくなるということです。

体調だけではないコンディショニングという言葉が持つ本来の意味とは?

 

うまくなるためには何をすればいい?

では野球をうまくなるためには、何をすればいいのでしょうか。答えは練習ですが、バッティングを良くしようと思うとボールを打つことで。ピッチングを良くしようと思うとピッチングをすることです。

向上させたい技術に直結する練習をすれば技術は向上し、パフォーマンスも変わってきます。現場ではこのことが置き去りにされて練習方法が先行してしまい、いまいち何の練習をしているのかわからない練習もあります。

そこでここからは少し具体的に練習方法について見ていきたいと思います。

素振りについて

素振りをする目的は何でしょうか?何も考えず素振りをしてしまうと、空振りの練習をすることになります。目的を持たないまま練習をすると時間の浪費になってしまうこともありますので、目的をもって練習に取り組む必要があります。

素振りというのは、スイングの動作を確認したり、リラックスした動作を獲得する目的などで行います。

バットをどのように出せばスムーズに出るのか、どのように身体を使えばリラックスしたスイングができるのかなどを確認しながら素振りをすることで、意味のある練習となります。

よくあることは、バッティングを良くしたいのに素振りをするということです。バッティングはボールを打ちますが、バッティングを良くするためには実際にボールを打つことです。

何も目的を持たずに1000回の素振りをしても、ただ空振りを1000回したという結果が残るだけですので、目的を整理して素振りを行っていく必要があります。

ノックについて

僕はセカンドを守っていましたが、ノックが好きでよく受けていました。守備がうまくなるためには、チーム全体で行うノックだけではうまくなれません。なぜならチーム全体のノックは時間がかかり、個人が受ける回数には限りがあります。

守備がうまくなるためには、数を受けることです。そのためには、全体の中で行うのではなく少人数でノックを行うことで数も多く捕ることができます。チームとして連携を良くする目的であれば連携をとる必要があるので、全体で行うことが必要になります。

ただ捕ることをうまくなりたいのであれば必ずしも人数が多くなくてはならないということではありません。このあたりを整理しておくことです。

また高校野球のノックで典型的なのが、飛び込んで捕るようなノックがありますが、届かないところに打たれるノックは反応の練習になりますし、コオーディネーショントレーニングにもなります。

また近距離ノックのようなこともコオーディネーショントレーニングになり、イレギュラーバウンドした打球に反応することができるようになり、ノックもただ受けるだけではなく、考えて取り組むことで目的とした成果を感じることができるようになります。

シャドーについて

投手であればタオルを持ってシャドーを行うと思いますが、このシャドーの目的は何でしょうか?ピッチングを良くしたいのであれば、実際にボールを投げることです。

このシャドーは、自分の投球フォームを固める目的で行います。

同じ軌道で腕が振れるように何度も繰り返し、この動作を脳にインプットしていきます。

ただタイルを目一杯振り回すようにシャドーを繰り返しても、ただ繰り返す練習をしてしまうため、同じ軌道で腕が振れるように、またフォームが固定できるように何度も繰り返します。

このようにそれぞれの目的を理解した上で練習に取り組むことで、自分自身が得たい成果を得ることができますし、それが違っていれば自分が得たい成果ではなく別の成果を得ることになり、結果が伴わなかったということになります。

このあたりはしっかりと理解しておきたいところです。

コンディショニングを理解しよう!野球選手が知っておきたいトレーニングと練習の違いについて

 

筋力が向上すれば技術が向上することもある

ここまで筋力と技術はイコールではないとさんざんお伝えしてきましたが、実は例外があります。それは中学から高校になった辺りで、軟式バットから硬式バットに変わったりすると道具の重さが違い、重くなります。

この道具を扱えないほどの筋力しかない場合、筋力向上をすると技術が向上することがあります。このような場合、練習をして技術が向上する云々ではなく、筋力が弱いためトレーニングを行うことが先です。

道具を十分に扱えるような筋力がつくことで、スイング自体が変わったり、投げることができたりと技術の向上がみられます。

このような場合は、筋力向上=技術向上といえます。このように必ずしも筋力が向上しても技術は向上しないということではなく、一時的な向上が見られる可能性があるということを知っておくと整理がしやすいと思います。

 

コンディショニングレベルが向上することで起こること

これは自分でも体感したことですが、コンディショニングレベルが上がり技術面も向上すると、バッティングの際に起こりがちなのがタイミングの問題です。

特に冬にトレーニングに時間を多く割き、春先に本格的な練習を再開したときにバッティングを行うと、タイミングが合わないことがあります。これは練習していなかったからということではなく、スイングスピードが向上したり、バットを軽く扱えるようになったことでタイミングがこれまでと異なります。

そのため、これまでのイメージ通りにタイミングをとってしまうとバットの先に当たったり、空振りをすることが出てきます。このような場合は、再度タイミングのとり方などを変える必要が出てきます。

このあたりは感覚的なものですが、このようにタイミングの問題も起こる可能性があるので、押さえておきたいポイントだと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は主に野球に関することで、筋力と技術の関係についてお伝えしていきました。

最近は野球選手からの質問やお問い合わせも増えてきていますが、このように筋力と技術に関連することが質問として投げられる方もいます。イメージとしては、ウエイトトレーニングをすればうまくなる、ホームランを打てると思いがちですが、そうではありません。

ホームランを打つためにはグランドコンディションも重要で、風向きやその日の天候も関係してきます。

ですので、ウエイトトレーニング、筋力、という端的なことだけではおそらく思ったような結果は得られず、ホームランも打てません。コンディショニングというワードは非常に奥が深く、広い視野を持って見ていくことが重要です。

今日の記事が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【個人教授第47・48回】4クールを終えて感じたこと。

先日いつもお世話になっている魚住先生のところへ個人教授を受けに行ってきました。第47・48回目で、1クールを12回として4クールを終えました。

先生のもとで勉強させていただくようになってから約6年程経つと思いますが、ようやくトレーナーとして少し見えてきた部分がありますが、まだまだ理解不足、技術のレベルの低さを感じ、学び続けることの大切さを感じます。

今日はそんな個人教授で学んだことをまとめていきたいと思います。

今回先生のところで学ばせていただいたテーマはこのような内容です。

  • 脚の引き締めと腰部の張りについて
  • マラソンのペースと走り方について
  • 腰痛の改善と目標について
  • 野球選手に対するコントロールテストやデータについて
  • がんと筋量について
  • 身体調整テクニックについて
  • 胸管や乳び槽への刺激について
  • 生理の時の対応について

他にも質問を上げていましたが、だいたいこのような内容を質問させていただきました。

ポイントをピックアップしてまとめていきたいと思います。

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[clink url=”http://izuru-style.co.jp/uozumi-study”]

 

脚の引き締めと腰部の張りについて

脚の引き締めを目的に通われているクライアントさんを例に質問させていただきましたが、最近腰部への張りが出てきており、腰部から臀部、大腿部まで張りがあり、その影響で脚も太くなっていると感じていました。

この腰部の張りが思ったように改善できずにご相談させていただきましたが、ここではクライアントさんの身体の状態を把握するところに問題がありました。

僕自身は問題ないと思っていた頭部の位置が少しずれており、小さな捻じれでしたがこの捻じれが影響し、胸椎の回旋、上半身や腰などの張りにつながっているのではないかとアドバイスをいただき、それに対しての改善方法を実践を通じて教えていただきました。

ここで考え方について教わっているときに、現場でも課題であるそれぞれのクライアントさんの特徴を掴み、その方に合ったメニューを提案するというところにも通じることでした。

どのような体勢で刺激を加えるのか

このクライアントさんは、エクササイズをすると緊張しやすく動作が速くなりがちです。このような特徴は把握していましたが、これをメニューを考えるときに考慮できていませんでした。

この方は腰部の張りがあるため、メニューの中のひとつにディープスクワットを行っていました。この目的は骨盤が前傾しており、このようなしゃがみ込みを繰り返すことで骨盤を前後緊張のないポジションに近づけることができると考え、取り組んでいました。

ただ、この刺激は上下の刺激でありそれだけで腰部の緊張をとることは難しいのではないかと指摘していただき、もうひとつ捻りの運動をすればさらに腰部は緩むとアドバイスをいただきました。

問題はここからです。僕自身も現場では捻りのエクササイズを行っていましたが、このエクササイズは座った状態で身体を捻るローテーションというエクササイズを行っていました。捻りを加えることで緩めるような刺激が加わると考えていましたが、問題はクライアントさんの特徴です。

目的は腰部の筋肉の緊張をとることで、緊張をとるということは楽に動かす必要があります。このクライアントさんにとって座った状態で身体を捻るというのは本当に楽なのか?緊張しやすい方であればおそらく緊張してしまうはず。このようなことが抜けており、座った状態でのエクササイズを選択していました。

どういう体勢であれば筋肉を緩めやすいのか、この部分も「わかっているつもり」になっている部分でもありました。

  • 立った状態
  • 座った状態
  • 仰向け
  • 水の中、もしくは上

重力がかかった状態だと抗重力筋が働き、立った状態や座った状態は筋肉はある程度働いています。そうならばこれらの姿勢では筋肉は緩めにくい。だとすると、どのような体勢が一番いいのか?それは仰向けということになります。では仰向けでどのようなことをすれば捻りの刺激が加えられ、腰部を緩めることができるでしょうか。

このようにひとつひとつ順序だてるように辿っていくと、どのような刺激を加えればいいのかが理解でき、セッションの中では考えているつもりでもどこか流してしまっているところがあり、それが今回課題として出てくることになりました。

実際に調整法についても教えていただきましたが、現場で実践すると腰部の張りも改善でき、結果に嘘はないということを改めて痛感しました。

 

マラソンのペースと走り方

あるクライアントさんがマラソンのタイム向上を目的として約5ヶ月間セッションを受けられ、この5ヶ月間で約8分のタイムの短縮が見られました。このタイムの短縮は走り方を改善してのもので、成果としては感じられていました。

現在3時間25分が最高記録で、目標は2時間台で走ることです。タイムの短縮が見られたもののマラソンを走る上でどのようなペース配分をすればいいのか、また走り方に問題があるかどうかが気になり、質問させていただきました。

目標タイムの設定について

目標タイムの設定については、自分がゴールしたいタイムから逆算するような形で算出するのではなく、1kmのタイムから算出することでどのくらいのタイムで走り切ることができるのかが見えてきます。

この方の場合、1kmのタイムは良いのですが、5kmまでのタイムが悪く、5kmから10kmのタイムも良い。ここで考える必要があるのは、なぜ1kmから5kmまでのタイムが悪くなっているのか。3kmまではどうなのか、その原因を見つけ改善することでタイムの改善ができます。

このぐらいで走れたらいいなというタイムから逆算して、それをもとにペース配分を決めるとどこかでばててしまいます。このようにマラソンのペース配分についてアドバイスをいただきましたが、市民ランナーの場合マラソンの途中で先に30秒や1分ぐらいケアをすればタイムは向上するということを聞き驚きました。

先にケアを入れておくという考え方

マラソンの場合、ゴールに近づくほど体力を消耗し、筋肉もパンパンに張ってきます。このような身体の状態ではどうしても速く走ることができづらくなり、実際にこのクライアントさんも30kmを超えてきた辺りからタイムが一気に落ち始めます。

5kmを23分前後で走っていますが、35kmから40kmの5kmのタイムは27分40秒と4分40秒の遅れが出てきていますが、一般のランナーであればこのようなことがよくあるそうで、このタイムは疲労によるものです。

溜まっていく疲労の影響でタイムが大幅に落ちるのであれば初めからケアをしておくことで、このような大幅なタイムの低下を防ぐことができるそうです。

約4分のタイムロスが出ていますが、10kmに1回1分歩いたり、屈伸をしたりしてケアをすることでそこで回復ができ、後半のロスが小さくなるという考え方です。この1分のケアの時間はランナーからすると、そんな時間があるなら走りたいと思うかもしれません。

ただ、冷静に考えるともしこの1分をとり、ペースが同じであればゴールするタイムも同じになりますし、30秒のケアであれば4回のケア時間があり、このロスは2分です。前もってケアをし、後半の大幅なタイムロスが回避できるのであればこのように先にケアしておくことでタイム向上が期待できます。

常に全力でというのは無理があり、戦略をどのように組み立てるのかでタイムも変わるということで、今後現場で実践し結果を見ていきたいと思います。

マラソンのタイムを向上するための課題

以前に比べると走り方はスムーズで良くなっていると言っていただき、今後の課題については、1kmや5kmのタイムを向上させることが必要とのことでした。

このクライアントさんの特徴として、どうしても記録を狙いに行ったりするときに走り方が硬くなり、一生懸命さが出てしまい前に進みたいという動作になり、スムーズさがなくなります。

ご本人の感想からも理解していますが、疲れやすくなり効率が悪くなる。ただ、どうしてもリラックスして走る=遅いのでは?という不安が少しあり、ここが課題となりそうです。

セッションの中に大きくスムーズに走れることを実感させるためにそういった練習が必要で、そのために坂道を利用して走るとスムーズに走る感覚を得やすいとのことでした。この感覚を掴んでいただき、実際にタイムを計り、ペースと感覚の差を埋めていくことで記録の向上が狙えると感じました。

 

腰痛の改善と目標について

腰痛の改善についてご相談させていただきましたが、今回の内容はうまく改善ができていないというのではなく、ある程度の改善がみられていました。ただ、クライアントさんの頭の中が情報がいっぱいで、うまくこちらの意図が伝わっていないということを感じ、情報の整理やセッションの進め方についてアドバイスをいただきたいと思っていました。

この方に限らず、クライアントさんの中にも情報過多の方がいて、その方への対応というのが少し難しいと感じていました。

一言で言えば、理解させることができていなかったため理解させることで状況はもっと変わるということです。ただ、今の僕にはその力がなく、うまく伝達ができていなかったため一定の変化を出せてもその後が続かなかった。

この方の状態としては、元気がない、鬱に近い症状がある、職場での人間関係がうまくいっていないなど、身体というよりも心の問題があり、また休職中のためある意味行きついてしまっている状態でした。

このような状態の方は本当に身体の問題だけなのかと考えると、おそらく心の問題が痛みに関係していると考えられ、逃避行動のひとつとして痛みを感じているのではないかとアドバイスをいただきました。

先に目標がなければ生きる気力がわきづらく、このような方には目標を作ってあげ、その目標に向かって日々歩んでいくことが生きる意味となり、活力が生まれそうなれば心の問題も改善されていき、痛みが改善するのではという考えになります。

そうであればセッションの中では身体調整をするだけではなく、話の中で目標を作ってあげるというのが改善の本質になっていくことになります。

さまざまな角度でクライアントを見る

以前から現場でも感じていることですが、クライアントさんを見るときに一方から見てしまえば見えない部分があり、うまくいかないことも増えてきます。

できるだけ多角的にクライアントさんを見ることで、なぜ現在の身体になっているのか、症状が出ているのかが分かってきます。身体に起こる症状というのは、何かひとつのことが原因で起こるだけではなく、複数のことが複雑に絡み合って起こっていることもあります。

そうであればクライアントさんから情報をできるだけ聞き出し、考えらえる原因に対していろんな方面からアプローチしていく必要が出てきます。

今回の場合は、目標を作る、大げさになるかもしれませんが、生きる意味というものをクライアントさんと共有する、ということで痛みの改善につながるのではないか。もちろん身体の問題もありますので、同時に身体調整なども行い、こういった多方面からのアプローチで改善を目指していくということをアドバイスいただきました。

年齢的な問題で、クライアントさんとは生きるとか人生というテーマでの会話は難しいことも出てくると思いますが、痛みの改善であろうとこのような視点を持つことも重要だということです。

だからこそ改めて感じることは、指導は一辺倒な考え方ではうまくいかないということです。いかに頭を柔軟にしさまざまなことを考えられるかが指導を行う上では大切になると感じます。

 

自分を常に疑うこと

最後に4クール目の個人教授を終えて感じることをまとめていきたいと思います。

僕の場合、「できる」とか「よくやっている」と思った瞬間その先はなくなり、技術や質は低下してしまいます。だからこそ常に「自分を疑わなければいけない」と思っていますが、当然気づけていないことも多くあります。

そのいい例は身体調整のテクニックです。個人教授でいくつかのテクニックを見ていただきたいとお願いし、先生に身体調整をさせていただきましたが、先生の身体に触れて調整を行って数秒後には自分のテクニックの質に気づきます。

現場では一般の方ですので、ごまかせてしまえることもありますし、正直言わなければわからないこともあると思います。ですが、結果に嘘はないという言葉通り、テクニックに対するアドバイスをいただいてから現場で実践すると明らかに結果はこれまでと異なります。

それだけ自分が「できる」と思っていることが「できていない」ということもあり、それからは常に自分を疑うようにしています。

感覚的なことですが、知らず知らずのうちに加える圧の強さが相手にとっては不快になっていたり、強すぎたりしています。でも自分でやっているときは適切な圧、強さでできていると思って現場では行います。

重要なことは、結果に嘘はないということであり、いかに現場で出た “結果” というものを冷静に見て取れるか、そしてその結果に対して冷静に “分析” できるかが重要だと感じますし、この連続で質の向上があるのだと思います。

冷静さを保つためには自分の感覚としては、「本当にこれでいいのか」「これが最善であるか」「もっと質を上げられるのではないか」と疑う気持ちを持つことで、過信にならず冷静さを保つことができています。

個人教授はそんな時間でもあり、自分がトレーナーとして歩むうえで軌道修正できる時間でもありますし、襟を正す時間でもあります。

自ら現場で感じる質問を上げ、それに対して学びを得るというスタイルはそれだけ現場と向き合っていかないと質問は出てきませんし、逆に向き合えば向き合うほど質問は山ほど出てきます。次からは5クール目に入っていきますが、また1年後レベルアップを感じられる感想をこのブログで書けるような時間の過ごし方をしていきたいと思います。

 

最後に

偉そうに言える立場ではありませんが、現場に年齢は関係なく、さまざなことを求められます。今だから感じることは、クライアントさんにとっては年齢はひとつの尺度でしかなく、トレーナーの本質を見られていると思います。

年齢がいっていようがいってまいが、あまり関係がないと思います。

クライアントさんからのご要望もさまざまで、前回の感想でも書かせていただきましたが、命に関わる方もいらっしゃいます。

  • 乳がんや子宮頸がんについて
  • 自律神経について
  • 長年の腰痛改善について
  • PMS(月経前症候群)の改善
  • 女性疾患

ダイエットやシェイプアップなどの見た目や体重の変化だけではなく、疾患・病気などをお持ちの方と関わることでより本質の理解と実践が必要になることを痛感しています。

現場ではクライアントさんからお叱りを受けることもありますが、常に冷静にコトの本質を見極めなければいけないと思っています。先生のところで学ぶことは、表面上のことだけではなく、いかに本質を見抜けるか、そういった考え方の部分を深く学べます。

これからも自分が納得するトレーナーではなく、クライアントさんにとってかけがえのないトレーナーという存在になれるようにこれからも自分を甘やかさずに取り組んでいきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

コーディネーショントレーニングとコオーディネーショントレーニングの違いについて

自分の身体を自由自在に操れること。それはトップアスリートにとっては必要なことであり、言葉では簡単そうに聞こえる言葉でも、実際に自分の身体を自由に操ろうとすれば、非常に難しいことに気づきます。

最近ではよく聞くようになったコーディネーショントレーニングという言葉ですが、どのようなトレーニングなのでしょうか。それ以前に、コーディネーションとはどのような意味があるのでしょうか。

先日の個人教授で自分の頭を整理できたので、それを踏まえてコーディネーションとコオーディネーションについてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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[clink url=”http://izuru-style.co.jp/conditioning”]

 

調整力とは?

体力要素の中に、調整力という要素がありますが、これはどのような能力のことを指すのでしょうか。

体育の用語では、【身のこなし】と現すことができ、いかに自分の身体を自由にコントロールできるのかという能力と捉えています。

例えば、イチロー選手のバットコントロールは超一流であり、打率も3割を超えて当たり前とされています。あれだけのハイアベレージを残せるのは、自分の身体を自由自在に操りバットをコントロールし、的確にボールを捉える技術があるからです。

調整力とは、技術やスキルに直結するものでもありますが、この調整力はコーディネーションとコオーディネーションという2つの考え方ができます。

  • コーディネーション=アメリカ的な考え方
  • コオーディネーション=ドイツ的な考え方

このように捉えることができます。それぞれがどのような意味を持つのか、また現場ではどのように考えればいいのか、そしてこれらの能力をどのように高めればいいのか、これらのことを見ていきたいと思います。

 

コーディネーションとは?

人間がある動作を習得しようとすると、練習をし、何度も繰り返す必要があります。その過程で、全くできなかった動作を脳が理解し、徐々にその動きができるようになります。

そしてできてきた動作は、反復をすることでレベルアップをし、より精度の高いものへと変化していきます。

コーディネーションとはアメリカ的な考え方で、ある動作を習得するとき、パターン化された動作を繰り返し、簡単な動きから難しい動きへ、また遅い動作から速い動作へと難易度を上げていき、そのようなステップを作ることで動作を習得するということです。

コーディネーション

この過程をトレーニングする方法が、コーディネーショントレーニングとなります。

これをキャッチボールで考えてみたいと思います。まず、簡単な動きから難しい動きへと移行していきます。そして、遅い→速いへと移行します。

  • 5mぐらいの距離で、下投げでゆっくりと投げる
  • 10、15mと距離を広げ、下投げでゆっくりと投げる
  • 距離は同じで少しずつスピードを上げていく
  • 15mぐらいの距離で上から投げる
  • 徐々に距離を広げていく

これはあくまでも例ですが、この中間にワンバウンドなどもいれてもいいと思いますし、ステップのさせ方は発想になりますが、イメージとすればこのようにできる→できる→できるということを繰り返して、一つの動作を習得していきます。

 

コオーディネーションとは?

コーディネーションと異なるコオーディネーションとは、こちらも身のこなしという意味になりますが、これはドイツ的な考え方となります。コーディネーションと何が違うのかというと、コーディネーションは“パターン化された”動作を習得してきますが、これはスポーツの試合の中ではあまり活かされません。

試合というのは、予期せぬ動きやプレーを求められることがほとんどであり、パターン化された動きは一部を除いた以外はほぼありません。

コオーディネーションは、予期せぬ動きに対応するため、予想しない、不意の動きを経験させる目的があるということです。このような予期せぬ刺激を加えることで、試合で予期せぬ動きが、またはプレーが要求される場面で活かされることになります。

コオーディネーションは、できないこと、または難しいことを経験させ、その新鮮な刺激を与えることで日頃のプレーをより簡単にこなすことができたり、感覚がより鋭くなったり、試合では予想していない動きばかりが要求されますが、これらに対応することができるようになります。

コーディネーションはできることを目的としていますが、コオーディネーションはできることを目的とせず、今までに経験していないさまざまな動きや刺激を加えることを目的としています。

言葉では一文字だけ違いますが、意味としては大きく異なることが理解いただけたと思います。

 

コーディネーションとコオーディネーションの違い

ここまでコーディネーションとコオーディネーションの違いについてお伝えしてきましたが、もう一度整理をするとこのような違いがあります。

  • コーディネーション・・・1つのパターン化された動作の習得
  • コオーディネーション・・・予期せぬ動きを経験させる

このような違いがあり、コーディネーションは動作の習得を目的とし、コオーディネーションは動作の習得は目的とせず、さまざまな動きやプレーを経験させることで、試合で予期していないことが起こったときにも対応できるようになります。

そのため日頃の練習の中ではこの2つをトレーニングする必要があることがわかります。ひとつのパターン化されたトレーニングも必要になりますが、それだけでは試合ではほとんど役に立ちません。

コオーディネーショントレーニングを行い、さまざまなパターンを経験させておくことで試合で対応できるようになっていきます。コオーディネーショントレーニングを行う時は、慣れささない、予測できることはしない、ということが重要です。

慣れてしまえばそれもパターン化されてしまい、本来の目的から離れてしまいます。慣れてくる前にまた違うパターンを経験され、このバリエーションをいくつもつくって経験させます。

 

どのように調整力を向上させればいいのか?

調整力と言われる体力要素をどのように向上させればいいのでしょうか。技術やスキルに直結しますが、コーディネーション、コオーディネーションどちらもひとつだけを考えてしまうとうまく向上させることができません。

例えば、バッターが打った球を野手が捕ろうとします。それ以前に、この野手の選手は、キャッチボールから始まり、ワンバウンドのボールとショートバウンドで捕り、次は速めの球で同じことをする。

そして、軽く打った球を捕ってみる。次に、打者が打った球を捕る。この過程で、真正面のボールしか捕ることをしていないと、試合中に身体の左右への打球が来た場合うまく処理することができない。

もしかするとイレギュラーするかもしれないし、打球が変化するかもしれません。もし、パターン化された真正面の球を捕る練習しかできていない場合、これだけでは技術の向上はここまでです。

左右への打球の練習もしなければいけないですし、イレギュラーに対応できるように近距離ノックや飛び込みながらキャッチする練習も必要になります。

そういったあるパターン化された動きと予期せぬ動きの両方の練習が必要であり、調整力の向上は、コーディネーションとコオーディネーション両方のトレーニングが必要だということがわかると思います。

 

実際に現場で行ったこと

これらの考え方を現場で実践してみると、より理解を深めることができました。

ラクロス部のゴーリーに対して行ったのは、まず、ゴールの枠を9つに分け、その1つ1つの箇所に対して身体をどのように動かすのか、それを確認しながら何度も繰り返し行っていきました。

これがコーディネーショントレーニングとして捉え、次に行ったのはピンポン球を使ったり、近距離などでボールを投げてその刺激を体感させるということです。

他には壁から5mぐらいの距離に壁向きに立ち、背中側からボールを壁に当て、その跳ね返りに反応しボールを止めることもしました。このようにバリエーションをつけトレーニングを行っていきました。

これがコオーディネーションとして捉えて行いました。ピンポン玉を近距離で投げ、風などの影響で大きく変化するためそれに反応するということをさせ、ボールを投げる場合は、さまざまな距離から普段では体感しない速球を投げ、刺激を与えていきました。

  • コーディネーション=9つの箇所に対する動作
  • コオーディネーション=ピンポン玉や速球を活用し、予期せぬ動きを体感させる

このように考え、実際に練習の中で行っていきました。

ラクロスというのは、シュートが打たれるときは5mぐらいの距離からシュートが打たれることもありますし、それよりも近い距離のシュートもあります。

ある程度の変化を見ることができましたし、ショートバウンドへの反応は明確に変化していることがわかりました。このように実践からも変化を感じることで、調整力についての理解を深めることができました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。コーディネーションとコオーディネーションの違いは、明確にありこれをうまく組み合わせることでよりレベルの高い身のこなしができるようになります。

さまざまなトレーニングメニューがありますが、これも発想でより多いメニューを用意することができますので、トレーナー側はバリエーションを多く考えておかなければいけません。

本質を理解してこれからもさまざまなバリエーションを考えていきたいと思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 調整力とは、身のこなし、スキル・技術のことを指している
  • 調整力は、コーディネーションとコオーディネーションという2つの考え方がある
  • コーディネーションとは、パターン化された動作を習得すること
  • コオーディネーションとは、予期せぬ動きをより多く体感させること
  • 調整力の向上はこの2つをうまく組み合わせること

このような内容でお送りしていきました。流行りのひとつして言われているコーディネーショントレーニング。小さい子供に必要なのは、コーディネーショントレーニングと言われていますが、本当は公園で遊んだり、外で駆け回っていること、それ自体が調整力のトレーニングではないでしょうか。

自然の中で遊ぶことでそこで得られる身体の動きや新しい体験。それ自体が将来子供にとって本当に必要な刺激になるのではないでしょうか。新しいものばかりに取り組むよりも、こうやって昔ながらの当たり前のことをするだけでもトレーニングになると思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

脚の引き締めはどうすればできる?うまくいった例とうまくいかなかった例をまとめてみました

ん~・・・。現場は本当に生き物で、すごく難しい。うまく結果が出ると喜んでもらえてこっちもうれしくなりますし、結果が出せないと厳しい声をいただくこともしばしば。それが実力だと受け止めていますが、こういうときに冷静に見るとその原因はほとんど自分の指導力だと感じます。

脚を引き締めたいと思って通われる方が多いのですが、どうすれば脚を細くできるのかと悩んでいる方がイズログにも来られていると思います。正直な話ブログの記事というのは、ある一人を対象に書けばうまく伝わることもありますが、なかなか本質を伝えづらい。伝え方は毎日葛藤していますね。

今日はそんな方の参考になればと思い、最近現場で感じた脚の引き締めがうまくいったケースといかなかったケースをご紹介していきたいと思います。

 

脚を引き締めたいのはどこの部位

まず今日の記事に進む前に、整理をしておきたいことがあります。

今自分の脚を見て、どこがたるんでいて気になっていますか?もしくは太く感じていますか?ざっくり「全体!」という方もいるかもしれませんが、一度整理をしてから読んでいただくと内容が入ってきやすいと思います。

  • 太ももの内側
  • 太ももの外側
  • 太ももの前側
  • ふくらはぎ
  • 膝上 など

脚って言っても、気になる部分はさまざまだと思います。多いケースとしては、太ももの前側、外側の悩みを持っている女性は多くて、張っていたり、ポコッと出ていたりして、パンツを履いた時やお風呂で裸になって鏡で見たときに「あぁ・・・」と落ちてしまうなんて声を結構聞きます。

脚のどこを引き締めたいですか?これからお伝えすることは、共通することが多いので、「この部分はこう!ここはこう!」という形で部分別な話だけではなく、おおもとの考え方は同じです。

はじめにご自分の脚の気になるところを整理できたところで次に移っていきたいと思います。

 

何で脚が太くなったり、たるんでしまうと思います?

疑問に思いますよね。なんで脚って太くなったり、たるんだりしてしまうのかって。これって、“原因”があって”結果”があるということだと思うので、何かあるはずですよね。その原因って何だと思いますか?

クライアントさんの身体が変わるときと変わらないときって、最初のカウンセリングで決まってくることは現場ですごく感じています。どういうことかというと、”いかにクライアントさんの情報を共有できるか”っていうことが大切で、これが曖昧なままセッションをスタートするともう結果は見えているんですね。

おそらく変わらない。もしくはうまく結果が出ても、なぜ出たのかがいまいち掴みづらくなる。

なんで脚が太くなったんだ、たるんでるんだってことを把握するためには、私生活であったり、趣味であったり、職種であったり、その方の生活をイメージする必要がある。その情報をつなげて、これがこうなって、こうやって過ごしていて、こう立っているから・・・だから脚が太くなってるんだ。

じゃあこうすれば脚は引き締められる、よし!こういうメニューをしようって感じで、クライアントさんと情報を共有して、その情報から原因を見つけ出して、その原因が把握できればはじめて方法を選択する。そんな流れがあります。もちろん人によって違ってきますけど、大方こんな感じです。

 

脚が太くなってしまう考えられる理由は何?

イズログでも「原因はこういうことが考えられます!」って感じの記事を結構書いていますが、参考になるのはなると思うんですけど、一番大切なことって、”あなたの原因”ってところで、これは絶対同じことは考えられない。

歩き方が原因で太ももの前側が太くなることってあるんですけど、Aさんの場合はこう歩いているか太ももの前側は太くなっていて、Bさんの場合はこう歩いているから太ももの前側が太くなっていますね、と言っても、この2人の歩き方は別だし、言い方が同じでも捉え方は違うはず。

歩き方が原因でというと、同じように見えても、歩き方自体は別。歩き方が別だとその指導は異なるはず。そこが難しいところで、だからこそ一人一人をよく見て話を聞かないと原因が見えてこない。本当はそこまで細かいところまで見ないと的確なアドバイスってできないと思いますが、考えられる原因ってこんなことがあると思います。

  • 歩き方
  • 立ち方
  • トレーニングの内容
  • 身体の使い方、動作
  • 歪み
  • むくみ
  • 食べ過ぎて脂肪が多くついちゃった
  • 自転車のこぎ方 ・・・など

これだけではないんですけど、こういうのがだいたいの原因として考えられるかなと思います。仕事をしている方は、ヒールを履いての歩き方とか立ち方は気になるところですね。最近もセッションの中で伝えていますが、ちょっとした違いで身体は変わってきます。

この考えられる原因をベースに、今の自分はこれとこれに問題があるから脚が太くなっているんだな、とわかればそれを変えれば脚は引き締められるはずです。あとはそれらの原因を改善する方法を理解して実践すればいいことになります。

だから『〇〇をすれば脚やせができる!』とかっていういろんな商品がありますよね。いいと思います。いいと思うんですけど、ちょっと待ってと。そもそもの原因を知ったうえで活用することはいいと思いますけど、原因が分かっていないのに商品を使っても一か八か的な活用になりますよね。

答えのわかっているあみだくじを引くことに似てるかも?

表現が難しいですけど、答えのわかっているあみだくじって逆から辿っていってどれを選ぼうか決めませんか?

脚の引き締め

例えば、赤を選びたいときは何番を選べばいいと思いますか?これは2番ですよね。これってこんな感じで選んだと思いますが、もっと複雑なやつでも同じだと思います。

脚の引き締め

自分の身体を変えるときってこういう考えが必要になるんじゃないかなって思います。なんで脚が太くなっているのかを把握した上で、どんな方法を選択したらいいのかは、こういった逆算のように考えていく。

赤い丸がにたどり着きたい、いわゆる脚が引き締まった状態で、私生活とか仕事とかそういう情報を聞いていく段階が原因の発掘で、話を聞いている状況。原因がみえてきたら2という方法を選択すればいいことがわかる。道筋を作るためには話を聞いて情報を整理しないといけない。そんな感じで原因をみつけて方法の選択までをしています。

でも脚を引き締めたいって思っている方ほど、こんな感じになっていると思います。答えが見えない、商品は買ってみないとわからない。でもどれを選べばいいのかわからないから・・・とりあえず安いから5!みたいな。でも効果がいまいち。

じゃあ次は7!これは効果あるじゃん!っていうのはたまたま結果が出ただけ。わかってできると結果が出るのはある意味当たり前ですよね。ここが商品の良し悪し。手軽なんでいいんですけど、浪費になってしまうともったいないですからね。

脚の引き締め

ちょっと話が反れてしまったので、戻してというわけで、もっと具体的に原因を見ていく必要がありますが、それは以下の記事を参考にしていただければと思います。

ここからは現場でうまく脚が引き締まったケース、うまくいかなかったケースの両方をお伝えしていきたいと思います。

 

脚をうまく引き締められたケース

脚が引き締まると女性の顔は晴れやかになって、こっちまでうれしくなってきます。そんな現場でうまく脚を引き締められたケースをご紹介します。

30代事務職でよくヒールを履く方の場合

この方は、太ももの前側の膨らみと脚全体のむくみ感が気になっており、その改善をしたいということでセッションを受けに来られました。事務職で仕事の時はよくヒールを履いており、仕事終わりには脚がパンパンで履いてきたヒールがきつくなって帰るのが日課だったそうです。

カウンセリングのときに確認したのは、ヒールを履いて立ち方のまずさや歩き方が太ももの前側のふくらみの原因となっており、むくみについては仕事をしているときに圧迫するような下着や服装の着用、また動かしていないということが原因でむくみが出ていました。

イメージとしてはこういうヒールを履いての立ち方や歩き方をしていたこと。

へそを軽く突き出すように立ち、この立っている状態で太ももにある程度の緊張が出ていました。

ヒール

また歩き方については、脚を前に出し、膝曲がったように歩いているため太ももの前側は緊張していました。

ヒール ヒール

このようなヒールを履いての立ち方、歩き方を変えることで太ももの前側ではなく、お尻の付け根に刺激を感じるようになり、今ではヒップアップされていることを感じているそうです。

改善点としては、重心の位置を高くし、脚を前に出そうとせずに重心を前に前に運ぼうと意識し、少し後ろ脚を置いていくような感覚で指導しました。

ヒール ヒール

このように姿勢や動作が変わることで太ももの張りが改善されてきています。またむくみについては、座りっぱなしが原因でむくんでいたため、仕事中などに少し動かす習慣をつけていただき、その場で軽く足踏みしたり、つま先立ちのような動きを繰り返していただきました。

足踏み

足首の動き

このようなことを一定の時間おきに繰り返すことでむくみは改善され、この動作などとむくみの改善で脚を引き締めることができました。この指導の考え方はこちらにまとめています。

脚を引き締められた理由

この方の場合、お互いが今どういう姿勢、動作になっているのかを理解し合い、それが共通認識として持つことができ、何をどうすれば変わっていくのかということが理解し合え、なおかつクライアントさんはこちらからお伝えしたことをすべて実践していただけたということが最も大きい理由だと思います。

セッションに来られていることもハードルの高いことと感じる方も多い中、そこだけではなく今の身体をどうすれば変えることができるのかということを頭の中で整理し、実践しつづけられたことは素晴らしいことだと思います。

後にお伝えしていきますが、うまく結果を出すことができない原因のひとつにクライアントさんにこちらがお伝えしたい内容が理解できるレベルで伝えられていないということがあります。要は僕自身の伝え方が悪いと理解してもらえず、結果として良い結果にはなりづらい。

現場で常に思うことですが、良い結果が出た時はクライアントさんが理解してくれ実践してくれることが挙げられ、うまく結果が出せなかったときは、こちらに問題があることがほとんどです。捉え方でしょうけど、現場ではほとんど僕の責任だということは明確です。

このクライアントさんの脚をうまく引き締められた理由は、クライアントさんが理解してくれ実践をし続けてくれたということに尽きると思います。

20代販売職で立ちっぱなしの仕事をしている場合

この方の脚の悩みは、太ももの外側がポコッと出ており、その膨らみがスキニーを履いたときなどに目立ってしまって、この膨らみをどうにかしたいとのことでセッションを受けに来られました。

左側の脚の外側がポコッと張り出すような形となっていて、話を聞いていくと仕事場での立っている場所が、レジや台の関係でどうしても左側に体重がかかることが多く、またふと気がついたときや電車を待っているときなんかは左脚に体重をかけるように立つことが癖でした。

こういう癖の姿勢は自分の中では普通と感じてしまうため気づきにくいと思います。クライアントさんも言われるまで気づかずで、言われてからは左側ばかりで立ってしまうことが理解できたそうです。

このような立ち方をすることは、太ももとどんな関連があるのか。ちょっと詳しく見ていきましょう。左脚に体重がかかるということは、このように骨盤を左側へスライドさせるようなことですが、このとき左側の太ももの外側を触っていただけますか?

骨が出ているのを感じますか?逆に右側は出ていないと思います。こういう立ち方をすると骨盤や股関節などが歪みます。この歪みが原因で太ももの外側がポコッと張り出してしまいます。太ももの外側が張ってしまうような立ち方をしていたということになります。

このような立ち方を直していきました。

脚の引き締め

ですので、この方は骨盤や股関節の歪みが原因なのでこの歪みを直し、立ち方をお伝えすると太ももの外側の張りも改善されていきました。ここで指導したことはこちらの記事にまとめていますので、参考にしていただければと思います。

脚を引き締められた理由

この方の場合も、今の自分の脚がなぜこのようになったのか、原因が立ち方にあり、それを改善するためには歪みを直し、維持するためには立ち方を改善すること、また体重支持ポイントを理解することが重要であるということをすぐに理解していただけました。

やはりセッションではお互いに共通の認識を持つことができると結果もうまく出しやすいですし、こちらが行っていることを理解していただいますので、進行もしやすい。いかに理解していただくかというのが非常に重要なことだと毎回のセッションでは感じますね。

この方の場合もそうですが、やはりお伝えしたことをきちんと継続して行ってくれており、それができることで結果も伴っています。身体を変えるということは、あくまでも僕が変えられるのではなく、サポートしかできない。

脚を例にあげていますが、身体を変えられる方の多くは自分で変えるという意識を持たれていると思います。こういう意識を持たれることは素晴らしいことですし、そこに僕はヒントが提供できて身体を変えるきっかけが提供できて喜んでいただけると、それもうれしいことです。

この方も脚を引き締められた理由は、継続的に実践し続けられたからということになりますね。

 

脚をうまく引き締められなかったケース

正直に言えばブログではできるだけ見栄えの良いように、良いことばかりを書きたくなってしまいますが、現場ではそう簡単にうまくいっているわけではありません。今はそれが実力だと痛感することもあり、クライアントさんには申し訳なくなってしまいますが、現実を受け止めて改善に努める以外ないと思っています。

あえてそれを出す理由は、おそらく同じことをしていたり、重なることもあってそれが脚が引き締まらないケースですよってことが伝わればいいかなと思いお伝えしていきます。

40代女性の脚が引き締まらなかった理由

この方は事務職で、仕事内容としてはあまり動くことはありませんが、仕事あがりには積極的にジムに通われていたり、ヨガにも行かれていたりとパワフルに活動されています。

僕のセッションを受けに来られた理由は、太ももの前側の張りを改善したいということで、セッションをスタートしていきましたが、以前今流行りの短期間でダイエットできるスタジオに通われており、ダイエットは成功したそうです。

ただ、太ももの前側は太いままでいまいち変化が見られなかったそうです。この方の歩き方を見ると、そのスタジオで脚を前に出して、大股で歩くように指導されたそうで、それを行ってからさらに張りが強くなったそうで、歩き方に問題があるように思いご指導していきました。

指導をしてすぐの頃は、歩くのが楽になりヒップに刺激を受けるということが理解されていましたが、日時が経つにつれてその感覚が薄れていったそうです。そういったときにまた脚を前に出すような歩き方になっていたので、そこでアドバイスをお送りしていきました。

「後ろ足を少し後ろに残す感覚で歩いてみてください・・・」

と伝えたところそれを忠実に守り過ごしていたそうですが、その結果ヒップに筋肉痛が来るようになり動作は改善されたと思っていたそう。

次に起こったことは後ろに脚を残すという意識が強く持ちすぎて、また大股のような歩き方になり、脚を後に置いていきすぎていたためその反動で前に大きく踏み出すような歩き方になり、結局そのときの刺激は太ももに入ってしまうというような歩き方に戻ってしまいました。

僕が送ったアドバイスが、そもそも楽に歩くという基本のことが忘れ去られアドバイスの量が増えてしまい、それを処理しきれずにクライアントさんの頭の中がごちゃごちゃになってしまい、動作が硬くなってしまいました。

結局セッションは継続されずに終わってしまったのですが、ここでの問題は以下のようなことが考えられます。

  • 楽に歩くことが基本であり、その中でどこに意識を向けるとそれがやりやすいかを理解する
  • 部分を強調しすぎると全体の動きは硬くなり、スムーズさが消える
  • アドバイスの量が多すぎるとうまく伝わらない

結局このように挙げると問題は僕自身の指導力であり、

  • 身体の動かし方、ポイントをうまく伝えられていなかった
  • アドバイスの仕方が問題であった

ということになり、クライアントさんはある意味結果が出てしまった。ということになります。これは書きながら再反省しなければいけませんが、読まれている方に参考にしていただきたいことは、部分を強調しすぎないようにするということです。

どういうことかというと、歩くときにここをこう動かさなければいけないとか、絶対こうしないといけないという意識を持たないでほしいと思っています。それは身体は過度に意識を持ってしまうと緊張し、動作のスムーズさが消えてしまいます。

楽に歩くということはリラックスしている状態であり、リラックスしているとスムーズな動作ができます。このようなスムーズな動作は、ヒップにうまく刺激がくるようになりますし、複雑な意識はいらないです。ポイントはひとつ。重心を前に運ぶように歩くということです。

脚の引き締め

重心はどこに置くのかということは押さえておきたいことですが、これは、緊張を獲得する歩き方と気持ちよく歩ける歩き方の違いについてを参考にしていただければと思います。歩くということは重心を前に運ぶということです。

この歩き方がきちんとお伝えできていればクライアントさんの脚は引き締まり、張りは改善されていたと思います。このように結果に嘘はなく、脚が引き締まらないことをしていたということです。

これは主に僕の実力不足での問題ですが、この記事を読まれている方はおそらくご自身で何かに取り組まれている方が多いと思います。頑張られていて、でも結果が出なくて、一生懸命に調べてイズログにたどり着いている方もいるかもしれません。

次は一人で脚を引き締めるために何かをしているけど、うまく引き締められていない方の原因は何か?をお伝えしていきたいと思います。

 

いろいろやっているのに何で脚って引き締まらないんだろう?

こないだクライアントさんにちらっとお伝えしたんですが、しんどいこと、疲れることが結果の出ることではなくて、楽なこと、疲れないことが悪いことでもないということです。

これは身体を変えるときに多く出てくることですが、しんどいことをすれば精神的な満足はある程度出るかもしれませんね。でもそれは必ずしも脚が引き締まったり、身体が変わる刺激にはならないんですね。

社会でもそうだと思うんですけど、『仕事時間が長い。』『休みなくやっている。』というのは、一方から見れば素晴らしいことで、懸命だと思いますし、一方から見れば効率の悪さが目立つということだと思います。

一概には言えないと思いますが、ここで考えることは目的って何だったけ?ってことです。ここからはもう少し踏み込んで話を進めたいと思います。先ほど出てきた方法論のことにも共通することですので、ちょっとの時間を自分のことを振り返りながら読み進めていただくとありがたいですね。

そもそも脚って何で太く感じてるの?

脚が引き締まらないのは、ほぼここに集約される気がするんですね。○○トレーニング、○○メソッド・・・。たくさんありますよね。でも、意外と本当の意味での独自の理論でそんなに簡単には出てこない。

この辺の話は置いといて、さっきもお伝えしたんですけどそもそも何で脚って太く感じるんですかね?ざっくり分けると、4つの原因を考えることができます。

  • 筋肉がついている
  • 脂肪が多い
  • 歪み
  • むくみ

などが脚を太くする原因として考えられますが、この原因の理解と整理が今取り組んでいる方法に直結します。

もし筋肉がついているのであれば、極論になってしまいますがベットで1日中ゴロゴロ何もせずに過ごしたら細くなります。何もしないことも方法のひとつですし、このような方の場合、ジムで鍛えることはむしろマイナスになる可能性があります。

でも脂肪が多い方は、運動不足もあってかもしれませんのでそういう方はジムで鍛えることはプラスにはなります。

もし歪みが原因で脚が太くなっているのであれば、ジムでマシンを使って鍛えるとやり方次第では逆効果になる。その方はやめた方がいいか、もしくはきちんとした使い方を理解して実践することが必要になります。

記事全体をひっくるめて一番お伝えしたいことは、まずは原因を理解して、その原因に対して方法があるということです。だから方法論がどうこうはならないはずです。それは原因が分かってからの話で、順番が違うんですね。

「私の脚って何で太くなっているのかな?」というのはいいですよね。何度も記事でも書いていますが、まだ方法論を求める方も多いので先に原因です。この思考を変えることで脚を引き締めるために必要なことは見えてくると思います。

 

脚を引き締めたい方に伝えたい5つのポイント

脚を引き締めたい方にとっては、早く脚が引き締まればそれでいいという感覚もあると思いますので、ポイントを5つに絞ってお伝えしていきたいと思います。

体重支持ポイントを理解する

日頃できる最も重要なことは体重支持ポイントの理解です。人間が唯一地面と接地しているのは足裏です。この足裏のどこで体重を支えればいいのか。僕自身はそのポイントを脛骨の真下、表現とすれば踵の少しつま先よりに位置すると考えています。

体重支持ポイント

いつもイズログを読まれている方であればおなじみのって感じですが、このポイントで体重を支持することです。ここで体重を支持することでその上にある足関節、膝関節、股関節、上半身などは積み木のように重なり、歪みも改善しやすくなります。

実際にセッションでもこのポイントの理解を一番最初にお伝えしていますが、ただ言葉で表現するのは簡単で感覚として理解することが難しいと感じます。このポイントで立つことができれば骨で立つという感覚が得やすく、骨で立つ感覚が得られると楽に立てますし、ヒップに刺激を受けやすくなります。

そうなればヒップアップされ、太ももは引き締まっていきます。まずはこのポイントを理解していただきたいなと思います。

トレーニング=鍛えることが引き締まるという考え方を一度捨てる必要がある

先ほどもお伝えしましたが、脚の引き締め=トレーニングという方程式のようなものを一度消すことが重要です。一番大切なことは何か、原因を理解することです。

この原因によって方法が変わるため、まずは原因を理解したいですね。

世間でいろいろ言われる、どういう方法が効果的で、どういう方法は意味がないと言われますが、結局のところすべて素晴らしいものだと思いますし、ある意味すべての方法は効果があります。

でもその “効果” というものが、”何に対して” なのかを知っておく必要がありますよね。脚を引き締めることには効果がなかったけども、もしかすると筋肉は緩んでいたかもしれない。筋力は向上していたかもしれない。

でも脚を引き締めるということには効果がない。だから意味がないというのでは少し判断が早すぎる。これはトレーナーの立場だから持っておくべき思考なのかもしれませんが、視野が狭くなると思います。

ひとまず、鍛える=ベスト!みたいな考え方は一度トイレの便器にでも捨てていただきたいなと思います。

方法論が先行せず、冷静になってほしい

これも上記でお伝えしたことですね。方法論が重要なのではなく原因が重要であるということです。

流行りやブームが起これば、消費者である僕らの流れはその流れに乗ってしまいがち。少し冷静に見ると、そもそもその流行りは本当に起こっているのか・・・。流行っているような雰囲気があるから流行るのか・・・。

そのあたりは置いといて、常に冷静に原因を見ていただきたいなと思います。

誰か頼みではなく、自分で引き締める意思を持つこと

トレーナーの立場で言うと少し勘違いされがちのワードなんですが、自分で身体を変える意識を持っていただきたいんですね。というのは、僕らができることには限界があります。

上記で挙げた脚が太く見える原因のひとつに歪みがありましたよね。これは体重支持ポイントがずれてしまったり、姿勢が崩れた状態で日常生活を送ってしまうと当然身体は歪んでいきます。

気がつかないうちになっていると思うんですね。でも、姿勢を正すとか体重支持ポイントを直すとかはみなさんご自身で日頃理解してやっていただかないと変わらない。

そこをきちんとできていないのに「脚は変わらないじゃないか!」と怒られても、そういう結果は当然です。自分でそういうことができていないのだから、それはやっていかないといけない。

ここでお伝えする情報を実践していただいても変わらないというのは、実践する内容が本当にこちらが意図していることなのかということが出てきてしまいます。文章化するリスクはそこにあるんですね。

みなさんが日頃やれることは多分にありますし、むしろ改善のポイントはそこにあるはずです。日常の中にいかに脚が引き締まる要素を取り入れるか、そこも大切だと思います。

毎日コツコツ積み重ね、劇的な変化を求めないこと

最後はこれですね。もう劇的な変化を求めるのはやめていただきたい。少し強めて言いたいのは、今の脚はどのくらいの期間でそうなったのかを考えれば、それをもとに戻す、もしくは変えるのは時間のかかることです。

1日、1週間で劇的に脚が細くするのは難しいので、ひとつひとつ冷静になって継続していただきたいと思います。

劇的な変化を求めてしまう方の場合、方法をどんどん変えていく方もいますが、それをすると何に効果があって、何が意味のないことなのかがわからなくなります。これだと無駄な時間が多くなります。

こういうことが起こっている時点でそもそも原因が明確になっていないはずです。原因が分かれば後はそれを改善するために毎日コツコツ積み重ねるのみです。

 

まとめ

今日の内容で一番お伝えしたかったことは、方法云々ではなくいかに考え方を整えていくかということが一番かもしれません。

僕のようなトレーナーの立場であればもっと身体を見ていく必要があり、現場では「何で、何で?」って感じて原因の追究に時間をかけますし、数年間を遡ってみたり、考えたりしないとこの原因というのはなかなか明確には見えない。

パターンみたいなものは感じますが、もっと細かく見る必要があると思っています。パターン化された思考はこの原因を見つけるときには邪魔になります。パターン化された思考は客観視しづらくなり、本来見なければいけないところがかすみます。

脚を引き締めるためには、原因をみつけ、その原因に対して方法を選択すること、これが最も結果の出る考え方だと思います。

少し難しいこともあったかもしれません、脚を引き締めたい方の参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

食事制限しすぎると体重が減らなくなる理由

ダイエットの基本的なことは、ダイエット経験者であればほとんどの方は知っている、または一度は聞いたことはあるのではないでしょうか。食べなきゃ痩せる、そんな当たり前のことを頭で理解していても実際に食事を制限し始めるとそれがなかなか難しく、継続できない、実行できない方が多くなっていきます。

そんなことがすんなりとできれば元々ダイエットで悩むこともありません。それができないからちょっとでも楽にダイエットできる方法にひかれてしまい、結局それも長続きせずダイエットに失敗。

でも、やっぱりダイエットしてきれいになりたい。健康的な身体を手に入れたい。そんな気持ちと現状にやきもきしている方も多いと思います。

そういう気持ちになると、もう食事制限という前に食べなきゃいいや。という安易な発想で、少し量を減らしても食欲がおさえられないから食べないという極端な行動にできることがあります。

それで体重が減ればいいですが、人間の身体は不思議で食べる量を極端に減らしても体重が減らないということが起こります。このようなことがなぜ起こるのでしょうか。

今日はそんな食事制限をしても体重が減らなくなる理由をお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/fasting-cure”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/diet-16kg”]

 

ダイエットの基本

ダイエットの基本といえば、ご存じの方も多いと思いますが、復習の意味を込めて確認をしていきましょう。またダイエットのことをまだ知らないという方はぜひ覚えておきたい内容です。

まず大きく言えば、ダイエットの基本はこちらです。

消費エネルギー>摂取カロリー=体重減少

消費するエネルギーが摂取するエネルギーを上回れば、体内ではエネルギー不足状態に陥り、体重が減少するという反応が起こります。

ダイエットは以下の考え方が基本です。

  • 運動をして消費カロリーを増やす
  • 食事制限をして摂取カロリーを減らす

これらをバランスよく、もしくは個人によって変動させうまく調整することでダイエットは成功することになります。ここで言う食事制限というのはただ食べないということになってしまうダイエットは成功しづらくなります。

ざっくりといえば、不足分のエネルギーを出すことで体重が減るということになります。ですが、その前提として “健康的に” という言葉が添えられ、極端な食事制限をしないようにしたいものです。

 

食事制限は必ずしも必要ではない。ダイエットによって何を減らしたいのか?

ダイエットというのは、何をどうする目的で行っているでしょうか。多くの方が“体重”と答えるかもしれませんが、ここでも何を目的にするかによって異なることが出てきます。

  • 体重を落としたいのか?
  • 脂肪を落としたいのか?

これら2つの目的では、消費するカロリーに違いが出ます。

  • 体重1kgの減量=約7000kcal
  • 脂肪1kgの減量=約9000kcal

体重を落とす場合と、脂肪を落とす場合の不足分はそれぞれ異なり、脂肪組織を減すためには、1g9kcalの不足が必要になります。実際に何を減らすのか、目的によって調整するカロリー数が異なるため、何を減らしたいのかという目的を明確にすることも必要になります。

またカロリーだけではなく水分量の問題も出てきます。これまでクライアントさんへの指導で経験したことは、水太りで体重が増加しており、このような場合サウナやお風呂に入って余分な水分を出すことでうまく体重が減るということもありました。

ダイエット=食事制限という意識が強すぎると、ただ食べ物を減らすという発想になってしまいがちですが、なぜ太くなってしまったのかを理解することでその方法を導き出すことができます。

食事制限をしてカロリーをという見方だけではなく、水分などのことも考え、自分が目指すところへ行くためには何をどう減らせばいいのか、もしくは増やせばいいのかを見ていくことが重要になります。

 

食事制限をしてどのくらい減らすことを目標としているか?

体重をどれぐらい落としたいのか、またはどのくらいの期間をかけて落とすのか、によって調整するカロリー数も変わり、食事制限が必要なのかどうかということも変わってきます。

例えば、1ヶ月で体重を1kg減らそうと思うと、7000kcalの不足を出すので、

  • 7000kcal÷30日=約235kcal

となり、1日では毎食ご飯を半分にするとか、1食ご飯を半分にし、30分程度のウォーキングに行くとか、運動することでこの数値が達成でき、これを毎日すると目標が達成できるということになります。

1ヶ月で体重を2kg減らそうと思うと、倍になります。

  • 14000kcal÷30日=約470kcal

という計算になり、1日に470kcal分の不足を出す必要が出てきます。このように、目標の数値、それを達成するための期間を設定することで1日にする具体的な策が調整できますので、こういう目標を設定することは大切です。

ただ、ダイエット方法にもいろいろありますし、カロリーを計算せず食事内容を変化させることや、朝食を抜いて野菜中心の生活にするなどさまざまありますので、性格に合うもの、継続しやすいように自分なりに調整することが重要なことだと思います。

 

どのくらいの食事制限を行うべきか?

目標などによって、1日で行うことは変わってきます。ただ、ダイエットを早く成功させたいからといって、極端に食事量を減らしてしまうと、女性の場合無月経や骨密度の低下などが起こるといわれています。

またホルモンのバランスが崩れてしまうことで、イライラしたり精神的な影響も出る可能性があるため、食事制限のしすぎには注意が必要です。では、どのくらいの食事制限であればそれらの影響が出ず、健康的なダイエットができるのでしょうか。

カロリー制限のひとつの考え方があり【Energy Availability】というものです。

どういう意味なのかというと、これはトレーニングや運動以外の生活で利用することのできるエネルギーという意味です。

マラソン選手などは、体重と記録に関係があるといわれ、大会が近くなると食事制限をし、減量する選手がいます。その際に、活動量が多いマラソン選手が過度に食事制限をし、カロリーの不足を出すことによって、無月経になりホルモンバランスを崩してしまうことで骨密度が低下してしまうということが起こります。

このようになるのを防ぐために、どこまでカロリー制限すればいいのかという目安を作ってくれるのがこの【Energy Availability】という考え方です。

■具体的な計算方法

  1. 体重60kg、体脂肪率20%の女性、除脂肪体重48kg
  2. 摂取カロリー1800kcalに制限
  3. 1時間のトレーニングで500kcal消費
  4. 1800kcal-500kcal=1300kcal
  5. 利用可能なカロリーは、1300kcal÷48kg=27kcal/kg FFM

    ※一般の方であれば、3・4は式から外れます。

このように   に入る数値が30以下であれば減らしすぎになりますので、この数値が30を切らないようにします。

これがひとつの考え方としての摂取カロリーの出し方となります。

 

食事制限をしすぎると体重が減らなくなる理由

現代でクライアントさんのダイエットについて観察していると、まれに食事制限をしても体重が減らない方がいます。

食事制限をしてカロリーも制限されているのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

このヒントが著書:ジムに通う人の栄養学(著者:岡村浩嗣)から引用してご説明していきます。

食事制限をしすぎると体重が減らなくなる理由としては、消費エネルギーの違いが言われています。

食事制限による変化:24時間の消費エネルギーの違い(kcal/日)

  • 少食:約2000kcal/適量:約2200kcal

食事制限による変化:睡眠時の消費エネルギー(kcal/日)

  • 少食:約1500kcal/適量:約1600kcal

食事制限による変化:自発的運動による消費エネルギー(kcal/日)

  • 少食:約150kcal/適量:約250kcal

食事制限

著書の中のデータを引用して作成していますが、食事制限をしすぎ少食になるとエネルギー消費量が少なくなり、省エネ体質となっているのがわかります。このような状態で少し多めの食事を摂ってしまうとため込みやすく、消費しづらいので、“太りやすくなっている”ともいえます。

食事制限をすぎると、単純に減らしたからといって体重が落ちるのではなく、消費エネルギーも一緒に落ちるため食事量が減っても体重が変わらないということが起こります。

そのため前出のクライアントさんの場合、このような状態になっていた可能性があります。そのため後に食事量を増やすと体重が落ち始めたということがありました。

これからもわかると通り、食事制限をしすぎることは気をつけるべきことでもあります。

 

どのような食事をすればいいのか?

多くの方がこの課題に悩んでいると思います。どのような食事をすればいいのか?基本的にはあまり決まりはないと思っています。

一般的にはバランスのいい食事を、といいますがバランスのいい食事とは何を指すのでしょうか。ひとつの目安としては、栄養を揃えるという考え方があります。

その基準となるのが、厚生労働省が発表していると食事摂取基準 2010などです。この基準を満たすような食事をするというのが、ひとつのバランスのいい食事ということになるのではないかなと思います。

また栄養的なバランスを整えるために、主食3:主菜1:副菜2という食事を心がけると、栄養素のバランスとして望ましくなるといわれています。

上図はご飯とから揚げのみの食事で、栄養素的には不足しているところがほとんどであり、すべて推奨されている数値に届いていません。

食事制限

こちらは、主食、主菜、副菜、果物、乳製品を揃えた栄養素で、栄養素としては大方1食の目安をクリアしています。

これに実際の食事を当てはめてみるとこのような感じになります。

レシピ

野菜メインの食事であり、具だくさんの味噌汁とご飯が軸となり、サンマのかば焼きを作っています。

あとはここに乳製品や果物を加えると栄養的には、1食で必要とされる栄養素はバランスよく摂れることになります。

このように、栄養素的に食事を考えるとこのようになります。ひとつの目安として、ごはん、味噌汁という軸を作りそこに野菜などの副菜を用意するとようなイメージだとバランスよく栄養を摂取できるようになります。

またご飯は白米になっていますが、玄米などにするとビタミンやミネラル分が豊富ですのでさらに栄養価は上りますので、そういった精製されていないものをとることも大切なことだと思います。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。このように一般的にはダイエット=食べないだとか、ご飯はダメというようなイメージが定着しつつありますが、実際には栄養素を考えるとお米を食べることは重要なことです。

それで太るかというと食べ過ぎなければ太ることはないですし、健康食品だって食べ過ぎれば太りますし、不健康になります。上記のような食事は慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、まずはご飯と味噌汁というところから始めてみてはいかがでしょうか。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • ダイエットの基本は、消費カロリー>摂取カロリーの関係
  • 体重、脂肪、どちらを落としたいのかによって必要なカロリー数は異なる
  • 体重=7000kcal、脂肪=9000kcal
  • 食事制限をしすぎると、それに見合って消費エネルギーも下がる
  • 除脂肪体重1kgに対して30kcal以下にならないようにすること
  • 食事は、主食3:主菜1:副菜2の割合で考えると栄養的にはバランスが整う

このような内容でお送りしました。今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

二の腕を引き締めたいなら全身をトレーニングした方が効率的な理由

つま先着地

「私の二の腕振袖ちゃんなの~」と年齢とともにたるみが出てきた二の腕を見て、面白半分に友達に見せながら内心がっくりきている。

そんな女性はいませんか?二の腕のたるみを引き締めたい、細くしたい、そんな思いを抱いている方も多いと思いますが、そういう方はよく1kgのダンベルを持って、頭の上で肘の曲げ伸ばしを行って、鍛える姿が見えます。

頑張る姿は素晴らしいと思いますが、もっと効率的に引き締めたいものですね。今日はそんな二の腕の引き締めについてまとめていきたいと思います。

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二の腕を引き締めるためにどうすればいいのか?

まず最初にみなさんが現在考える二の腕を引き締める方法とはどのようなものでしょうか?

  • 二の腕を鍛える
  • 専用のローラーでゴリゴリマッサージする
  • リンパを流す
  • ストレッチを行う

意見はさまざまだと思いますが、鍛えることと、ストレッチを行うというイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。

以前驚いたのですが、脚を細くするために何が効果的だと思いますかという質問に、意外に多い答えが“ストレッチ”でした。みなさんからすればそのように感じるのかもしれませんが、ストレッチだけでは思ったような引き締まりは感じることができません。

二の腕を引き締めるために、そもそもなぜ二の腕がたるんでしまったのかを考えていくと解決策が整理しやすいと思いますので、ここからみなさんと一緒にその原因と改善について考えていきたいと思います。

 

そもそも二の腕のたるみって何?

みなさんが言う“たるみ”とはどのような状態をいうのでしょうか?

  • 皮が余っている
  • 脂肪があってつまめる
  • 筋肉が少なく、脂肪が多い状態

たるみというのは、冷静に考えてみるとひとつは脂肪が原因です。二の腕の部分に脂肪が多く溜まり、それがたるみという見た目の悪さにつながると考えることができます。

その他には、皮のたるみがあります。これは加齢が関係することもありますし、太っていて急激に痩せてしまった場合、皮膚があまりたるみが残るということが起こります。

その他にもむくみや歪みなども考えられますが、30・40代前後の方であれば主に脂肪が多くなってしまいたるみになることが多いように感じます。

原因はさまざまですが、ジムなどで鍛えている方は多くの場合脂肪が多く二の腕がたるんでいると思い鍛えている方が多いと思いますが、では脂肪が多い人が二の腕を引き締めるためには、脂肪を減らすことが必要となります。

身体の脂肪を減らそうと思えばどのようなことをすればいいのでしょうか?

 

なぜ脂肪が溜まってしまうのか、原因を探る

では、なぜ脂肪が身体に溜まってしまうのでしょうか?

考えられることはこのようなことではないでしょうか。

  • 食べ過ぎ
  • 運動不足
  • ストレス過多

これらが考えられると思いますが、脂肪が溜まってしまう原因がこのようなことであればこれらをクリアにすることで二の腕は引き締まっていくのではないでしょうか。

ここで少し話を脱線させますが、クライアントさんからのご相談によくあるのですが、「〇〇を引き締めるためにいい方法はありませんか?」と聞かれることがあります。

自分の身体を少しでも良くしたいと思うことは素晴らしいことだと思いますが、実際にこの答えにみなさんだとどのようなお答えをしますか?僕はこれだけの質問に答えることができません。

というのは、この方の現状がわからないからなんとも言えません。上記の続きになりますが、二の腕のたるみということにフォーカスをして、話を進めてきていますが、二の腕のたるみということでも原因によってアドバイスすることが異なります。

大切なことはいつもいうことですが、その方の現状が重要です。その現状から原因が見え、その原因に対して何かを取り組む形になりますので、方法が先行してしまうと結果が出たとしてもそれはたまたまの結果にしかなりません。

原因によって方法は大きく異なります。

 

二の腕を鍛えるエクササイズを行っても引き締まらない理由

一般的に二の腕の引き締め=鍛えるというイメージがあると思いますが、トレーニングのみの話で言えば部分的の鍛えることは非常に効率が悪くなります。

これは以下のことも同じことが言えます。

  • お腹を引き締めたい=腹筋
  • 背中を引き締めたい=背筋
  • 脚を細くしたい=レッグエクステンション

部分的に鍛えてもおそらく思ったような効果は期待できませんが、なぜこのようなことが言えるのでしょうか?

こういう話になるといつも例として出すのが、人間の形をした水袋をイメージします。人形の形をした風船でもいいのですが、エクササイズをした箇所に穴が空き、そこから空気が出ていきます。

例えば、腹筋であればお腹から空気や水が漏れていきます。背筋であれば背中から空気や水が漏れていきます。このとき漏れ出てるところは動かした場所ですが、水袋の形はどのように変形すると思いますか?

決してお腹だけしぼみ、全体はパンパンな状態にはならず全体的にしぼむイメージができると思います。実際にしてもそのようになります。

この状態と、みなさんの身体がトレーニングによって引き締まっていくことは同じようなことです。

何が言いたいのかと言うと、部分的なエクササイズをすることは水袋に部分的に穴をあけることです。でももし全身を動かすエクササイズであればもっと効率がいいことに気づくと思います。

身体の脂肪組織は部分的に減っていくのではなく、一つの塊のような存在ですので全体的に減っていきます。そうであれば全身を動かすようなエクササイズをし、全体がしぼめば部分である二の腕も同じようにしぼみ、引き締まっていくという考え方です。

だからこそ、部分的なエクササイズは効率が悪く、効果がないのではなく勧められず、どうしても時間がかかってしまいます。もし部分的なエクササイズで二の腕を引き締めようと思えば、みなさんが思っている数十倍トレーニングをする必要があります。

 

一般的に行われている二の腕の部分的エクササイズ

これを実践的なことでイメージしていきます。一般的に行われている二の腕のエクササイズとは、トライセップス・エクステンションであったり、プレスダウン、キックバックなどの種目がよく知られているものだと思います。

一般的に行われるエクササイズを少し紹介したいと思います。

キックバック

上腕を体側に揃え、肘の位置を固定し、肘の伸ばすエクササイズです。

二の腕 二の腕

トライセップス・エクステンション

仰向けになり上腕を約90度の位置におき、肘の位置を固定し肘を曲げ伸ばしするエクササイズです。

二の腕 二の腕

このように、これらのエクササイズは二の腕に刺激を加えることができ、一般的に二の腕を引き締める目的の方がよくされているエクササイズになります。

いわゆるこれらのエクササイズが部分的になエクササイズであり、続いては効率的に引き締めるために全身への刺激を加えるエクササイズの例をご紹介したいと思います。

 

効率的に引き締めるための全身的エクササイズ

全身を刺激をするエクササイズとしては、キングオブエクササイズと言われるスクワットやデッドリフトと言われる種目がそれにあたります。

ただ、スクワット=こうやるというものではなく、目的に応じて方法が異なるためあくまでも参考としてご覧いただければと思います。

スクワット

脚を肩幅に開き、つま先を軽く開きます。そこからしゃがみ立つエクササイズです。

スクワット

このエクササイズは下半身だけでなく、上半身や体幹部分に刺激が加わるため、先ほどの水袋のイメージで言えば、全身に穴をあけ水が全身から出ていくようなイメージとなります。

このように部分的なエクササイズでも二の腕などを引き締めることができますが、全身的なエクササイズを選択する方が効率的に身体を引き締めることができるということになります。

 

部位別に身体の引き締め方

ここまでは、動かす箇所が多くなることで消費エネルギーも増え、部分よりも全身を動かす方が効率がいいということをお伝えしていきましたが、部位的に身体を引き締めるのであれば、部分的なエクササイズを選択することもあります。

例えばウエストを引き締める場合、なぜウエストにたるみがあるのかを考えることから入りますが、立ち方や肋骨を引き上げるようなエクササイズを行うことで、ウエストを引き締めることができます。詳しくご説明していきたいと思います。

ウエスト(お腹)の引き締め方

ウエストを引き締めるためにはどうすればいいのでしょうか。

お腹というのは空き缶と同じようなイメージですが、姿勢が悪くなり猫背のような姿勢になることでつぶれた空き缶のようにへしゃげてしまいます。この姿勢の崩れによって身体にある脂肪組織などはお腹周りに移動してきます。

実際に椅子に姿勢よく座ったときと猫背のように座ったときのお腹のたるみは後者の方がたるみが多くなることがわかると思います。

このお腹に溜まった脂肪組織を肋骨を引き下げるようなエクササイズを行い、お腹を引き締めていきます。

  1. 椅子に座り、頭上でバーなどを持つ。(なければ両手を上げておきます)
  2. 息を吐きながら肋骨を引き上げるようにバーを押し上げます
  3. 元の位置に戻し、これを10回繰り返します

二の腕 二の腕

そうするとエクササイズが終わったとは、ウエストが引き上がったような感覚になると思います。日頃から肋骨を引き上げるようなイメージで歩いたり、過ごすことで実際にウエストは引き締まっていきます。

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太ももの引き締め方

続いては太ももの引き締め方の考え方ですが、太ももについては細くするためには4つのことを考える必要があります。

  • 筋肉
  • 脂肪
  • 歪み
  • むくみ

これらはすべてが原因で太ももが太くなってしまう可能性があり、太ももを引き締めるためにはこれら4つのどれで太くなっているのかがわかれば方法についてはそれぞれ異なります。

太ももを引き締めるためにはこちらを参考にしていただければと思います。またふくらはぎについてもこちらを参考にしていただければと思います。

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[clink url=”http://izuru-style.co.jp/shape-up-leg”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/calf-stretch”]
 
少しでもお役に立てると嬉しく思います。

このように全身に刺激を与えるエクササイズの方が効率的に引き締めることができますが、こういった部分的なことも取り入れることで全身をより理想の身体に近づけることができると思います。

 

そもそも食べる量が多い方はダイエットする必要がある

これまでエクササイズのことを中心にお伝えしていきましたが、そもそもの話になりますが、食べる量が多く、それが原因で脂肪が多く身体に蓄積し、太くなっている場合、これはダイエットが必要です。

上記でお伝えしたことももちろんお役に立つことができますが、エクササイズだけして食事は・・・というよりも、食事を調整する方が身体は引き締まっていくはずです。

全体を通しお伝えしたいことが、身体がなぜ太く感じるのか、なぜたるんでいるのか、その原因によって方法は異なり、それに合わせて方法を変えることが最適な方法だといえるのかもしれません。

もし食べ過ぎていると感じる方は、ダイエットに取り組んでいただくと、全身が引き締まっていくと思います。

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まとめ

二の腕を引き締めるためには、ただ部分的に動かすだけではなく食事面や運動量を考えたり、全身に刺激を加える方が効率的だという考えを持つことで今までうまく成果がみられなかった方も何か成果をつかむことができるかもしれません。

一般的に行われているから、雑誌に載っていたからいいのではなく、僕もトレーナー活動をする上で最も課題になっている、本質を理解すること、これが大切になっていきます。

みなさんの場合、そこまできちんと理解していなくても、ある程度知識を持つことで実際にご自身で運動するときに成果が変わってきますので、ぜひ頭のどこかに置いといていただければ嬉しく思います。

今日は二の腕の引き締めについてまとめていきましたが、最後に今日の内容をまとめていきたいと思います。

  • 二の腕を引き締めるためには、まず原因をきちんと探る
  • 引き締めの方法はその原因によって異なる
  • 考えられる原因は、食べ過ぎ、運動不足、歪み、むくみなど
  • 部分的なエクササイズよりも全身を刺激するエクササイズの方が効率的
  • 全身が引き締まれば部分である二の腕も引き締まる

このような内容でお送りしていきました。今日の内容が少しでも日頃のお役にたてればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

呼吸は目的によって変える!得たい効果から考える呼吸の方法について

膝を上げる

呼吸というと、人間は無意識のうちに行い、あえて呼吸に意識を向けると少し息苦しくなってしまったりして、少し不思議な感じもしますね。切っても切れない存在とでもいうのでしょうか。

呼吸をどのように行えばいいのか、そんなことを考えたりすることはあるでしょうか?呼吸は方法によって得られる効果が異なるため、一概に「こういう方法がおすすめ!」と言うのではなく、目的別にどのような方法を選択すればいいのかを理解しておくと、得たい効果を引き出すことができます。

今日はそんな呼吸と目的別に見た方法についてお伝えしていきたいと思います。 

 

そもそも呼吸とは?

呼吸ってあまりにも当たり前の存在すぎて改めて意味を知るよりも酸素を吸いこむ!二酸化炭素を吐き出す!というぐらいの簡単なイメージでもいいと思いますが、トレーナーのブログということでもう少し具体的に見ていきたいと思います。

■呼吸とは?

  1. 細胞呼吸:細胞が最終二酸化炭素(CO2) を放出する異化代謝系。内呼吸ともいう。
  2. 外呼吸:多細胞生物体が外界から酸素を取り入れ、体内で消費して二酸化炭素 (CO2) を放出すること。

Wikipediaより引用:呼吸

この表現だけだと難しいですが、人間が口や鼻で呼吸をするという大きな単位での呼吸を外呼吸、人間を構成している細胞も呼吸をしており、酸素や栄養素を摂り込み、二酸化炭素や老廃物などを吐き出し、代謝していることからこの小さな単位で見た呼吸を細胞呼吸と言います。

ちょっと専門的でしたね。ここからはもう少しわかりやすくなっていきますので、進んでいきましょう。

以下でお伝えする呼吸というのは、一般的にイメージされる口や鼻でする呼吸を指していきます。では続いてですが、呼吸はどのようにすればいいのでしょうか。

  • 口から吸って、口から吐く
  • 口から吸って、鼻から吐く
  • 鼻から吸って、鼻から吐く
  • 鼻から吸って、口から吐く
  • ゆっくり吸って、ゆっくり吐く
  • ゆっくり吸って、大きく吐く ・・・など

呼吸の方法をあげればいくつもの呼吸法を考えることができ、読者のみなさんは雑誌やテレビで見る方法を日常の中に取り入れ、実践している方もいると思います。

それに対する効果はどのくらい感じているでしょうか。気持ちよくなった、リラックスできたなど、さまざまな効果が得られている方もいると思いますし、あれ?何か意味があったのかな?とあまり効果を感じれていない方もいると思います。

ここからは一般的におすすめされている呼吸法をピックアップしてご紹介していきたいと思います。

 

雑誌やテレビで取り上げられる呼吸の方法について

今巷ではどのような呼吸の方法が紹介され、流行っているのでしょうか。まずそれらを見ていきたいと思います。ヒップアップした方法論については具体的に見ていかず、呼吸のみにフォーカスして取り上げていきたいと思います。

呼吸でダイエット

数年前から流行り今でも継続的に行っている方もいると思いますが、美木良介さんがご紹介しています【ロングブレスダイエット】という、呼吸+ダイエットというニュアンスで伝えられている方法です。

ここで用いられる呼吸法は、「ブシューーーーー!!」っと強く細く長く吐くような息遣いで、お腹を凹ませるように息を吐ききるように指導をされています。

このような呼吸を行うことでダイエットできるという方法がロングブレスダイエットになります。

  • お腹を凹ませるように強く息を吐ききる

これがここで行われている呼吸法になります。

では、続いての方法をみていきたいと思います。

大きく吸って、気持ちよく吐く

ある雑誌で紹介されていた記事では、呼吸はリラックス効果があるから口から大きく吸って、気持ちよく感じる程度に吐くという表現で呼吸の方法が紹介されていました。

約10秒間で1回のイメージで行うそうです。

このような呼吸を行うことでリラックスでき、気持ちが落ち着くというイメージでこの呼吸がご紹介されていました。

  • 10秒間で口から大きく吸って、気持ちよく吐く

というのがこの雑誌で紹介されていた呼吸の方法になります。

お腹を引き締める呼吸

これも雑誌の特集で呼吸について取り上げられていた方法ですが、お腹を引き締める呼吸ということで紹介されていました。

その呼吸法というのが、大きく息を吸って、ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふぅ~~~~~っと吐ききる呼吸法です。呼吸法のひとつにドローインというお腹を凹ませる美木良介さんのロングブレスにも取り入れられていますが、そういった呼吸法になります。

  • 大きく息を吸って、ふっ!ふっ!ふっ!ふっ!ふぅ~~~~~っと吐ききる

という呼吸の方法がここでは紹介されていました。

さて、ここまで3つの方法だけですが取り上げてみましたが、みなさんがいざ呼吸をしようと思うとどのような呼吸をすればいいのかわかりましたか?本来の問題はここからになります。「どういう呼吸をすればいいの?」そういった呼吸が出てきてしまうと思います。

呼吸の方法は冒頭からお伝えしていますが、目的ありきの方法であり、これはイズログでも常々お伝えしていることです。では目的を分けて考えればどのような呼吸をすればその目的通りの効果を体感することができるのでしょうか。

 

目的別に見る呼吸の方法について

みなさんに一度整理をしていただきたいのは、どのような目的で呼吸を行おうとしているのかということです。

  • 筋肉を緩めたい
  • リンパの流れを良くしたい
  • むくみの改善をしたい
  • リラックスしたい
  • 自律神経のバランスを整えたい
  • ダイエットをしたい
  • 力を入れたい
  • お腹を引き締める など

これらの目的に対して本来は呼吸ではなく、違う方法を選択することの方が効率的で、適切なことも含まれています。ダイエットは、呼吸法というよりもメインは食事です。その中に運動を取り入れるという考え方の方が結果を出しやすいと思います。

ここではできるだけ目的別に呼吸の方法を具体的にご紹介していきたいと思います。方法が似ているものも中にはありますが、みなさんが持っている目的と照らし合わせて生活の中で取り入れていただければと思います。

筋肉を緩めたい方におすすめの呼吸法

筋肉を緩めたいという方は、ストレッチングでも緩めることができますが、見た目以上にテクニックとストレッチングへの理解が必要になります。筋肉を緩める=力を抜く、ということですので、呼吸をした方が緩ませるのが簡単です。

少しのポイントを意識するだけで筋肉もよく緩んでいきます。

鼻から息を吸って、口から細く長く吐く

  1. まず仰向けになり楽な姿勢になります。(仰向けになれない方は座った状態)
  2. 鼻から軽く息を吸って・・・、ろうそくの火を消すように細く息を吐きます。
    ※ ポイントは無理に大きく呼吸をしようとしないように、楽に呼吸をします。次第に呼吸は大きくなります。

この呼吸をベースとしてさまざまな箇所の筋肉を緩めていきたいと思います。以下の箇所別では、この呼吸法を行ってください。

呼吸 腹式呼吸

また自律神経のバランスを整えたい方は、この呼吸を参考に繰り返していただくとリラックスできたり、副交感神経が優位になり日頃からストレスが多い方は自律神経のバランスが整っていく呼吸となります。

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ウエスト周りを緩める

  1. 両手をお腹に置き、お腹を軽く膨らませるに息を吸い、凹ませるように軽く息を吐いていきます。
  2. これを10回程行います。

呼吸

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/waist-1mouse”]

胸周りを緩める

  1. 両手を肋骨に触れ、その肋骨を横に広げるように息を吸い、動きを感じながら息を吐いていきます。
  2. これを10回程行います。

呼吸 呼吸

 

緩ませたい筋肉に触れて呼吸をする

  1. 緩ませたい筋肉に触れたまま呼吸を行います。
  2. これを10回程行います。

呼吸 呼吸

この場合、肩の筋肉である三角筋周辺を緩める目的で呼吸を行っています。

このように下半身の筋肉に触れながら呼吸をすることで、その触れている筋肉が緩んでいきます。

ここまでいかがでしたでしょうか。上の2つの呼吸を行えば胴体部分が軽くなり、緩んでいることが実感できると思います。文章では細かいところまでお伝えできませんので、うまく結果が出ていない方の場合、何かが少し違ってしまっている可能性があります。

こうでなければいけないということではなく、楽に呼吸を繰り返すということが重要で、うまく緩まない方の特徴に一生懸命してしまっている、過度に呼吸を深く行っているなどが考えられます。

ですが、このままきちんとできれば筋肉を緩めることができ、筋肉を緩めるために呼吸を活用するのであれば、このように楽に呼吸を続け、筋肉が緩む刺激を加えることです。緊張している筋肉の力を抜けば筋肉は緩んでくれます。

リンパの流れを改善したい

さて、続いての目的はリンパの流れを改善したいという方に向けてお伝えしていきたいと思います。むくみの改善を目的にしている方も同じになりますので、こちらを参考にしていただければと思います。

リンパの流れを改善する目的で呼吸を行う場合、押さえていただきたいことがあります。それは、座った状態で呼吸を行ってもリンパの流れにあまり改善が見られないということです。リンパの改善を目的にした場合、行う姿勢は重力から解放された仰向けで行います。

仰向けの状態で以下のことを行っていきます。

  1. 両手をお腹の上に置き、腹式呼吸を行っていきます。
  2. お腹を膨らませるように鼻から息を吸い、お腹を凹ませるようなイメージで細く息を吐いていきます。
  3. このような呼吸を10回~20回程度行います。

腹式呼吸

呼吸によってリンパの流れがどのように変わるのか、そのことについては下半身太りを解消したい方必見?!知っておきたいリンパの流れについての記事にまとめていますので、参考にしていただければと思います。

力を入れる

この表現が少し難しいところですが、力を入れる、力が入るという表現の方が適切だと思いますが、先日個人教授で教わった方法ですが、野球選手などが打つ前や投げる前に一瞬息を「ハァ」と吐くと体幹に力が入りやすくなり、スイングも安定してきますし、踏ん張れる感覚が得られます。

ここでは「ふっ、ふぅ~」でもなく、軽く「ハァ」と吐くことがポイントです。

この呼吸をするタイミングが重要で、動作をする直前に「ハァ」と息を吐くとその後の動作での力感というか感覚が異なります。ただタイミングを間違うと一瞬タイミングが遅れてしまいますので、詰まる可能性があります。

このタイミングをきちんと取れれば打球の質も変わってくることが実感できました。

呼吸 呼吸 呼吸

ここでご紹介した呼吸法はリラックスではなく、スポーツ選手などのパフォーマンスに活かすような呼吸の方法になります。

お腹を引き締める

最後にご紹介するのはお腹を引き締める目的で行う呼吸法ですが、先にお伝えしてしておくとこの引き締めは効果の実感は早いと思いますが、その効果を持続的に感じ続けられるものではありません。

一定の変化を感じることができますが、呼吸法以外でお腹を引き締めることを考えることも必要になります。

  1. 仰向けになり、両膝を立てます。
  2. 鼻から息を吸い、お腹を凹ませながら細く長く息を吐き続け、息を吐き切ります。
  3. 息を吐き切るとお腹の筋肉がキューっと収縮することを感じれると思います。
  4. これを10回行います。

呼吸

これはドローインという方法で、仰向けだけではなく、四つ這い、膝立ち、立った状態などさまざまな姿勢で行うことで刺激を少し変化させることができ、バリエーションを増やすことができます。

このドローインをする前とした後ではウエストサイズも変化しますので、楽しく続けやすいエクササイズかもしれませんね。

目的別に具体的な方法を見ていきましたがいかがでしたでしょうか。これだけの方法があり、これ以外にももちろん方法はありますが、大切なことは何度も言いますが、目的に対しての方法です。これが一致すればみなさんが得たい効果を実感することができます。

 

呼吸法に唯一無二の方法はない

ここまで実践方法も交えて呼吸の方法についてお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。目的によって呼吸を変えるというのは少し理解していただけたかなと思いますが、目的によって呼吸法を変えるので、効果の出る唯一無二の方法はないということです。

目的に合わせてどうすればいいのかを考えそれに合わせて方法を選択していく。

その呼吸法が目的と合っていれば結果も感じることができ、その呼吸法は適切だったとなります。逆に〇〇呼吸方法は意味がないという捉え方ではなく、もしかするとみなさんが目的としていない方には適切な方法になる可能性もあります。

今日はここをおさえていただき、呼吸について少しでも知っていただけていたらうれしく思います。

目的に対して方法があり、呼吸をする目的は何か?それをきちんと整理することが大事になりそうですね。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ここまで呼吸の意味、方法、それをどのように考えるのかをお伝えしていきましたが、世の中には本当にいろんな方法が紹介されみなさんのところに届けられています。

ひとつひとつの方法は良い悪いという見方にはならず、それぞれの方法をどのように行っていくのか、それが重要になります。

先ほどもお伝えしましたが、目的あっての方法です。ここをきちんと整理していただき、呼吸の方法を選択すれば求める結果も得られるようになります。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。