2016年 1月 の投稿一覧

【個人教授第45・46回】癌やランニングフォームなどについて

先日魚住先生のところへ個人教授を受けに行ってきました。今回のテーマも現場で実践してうまくいかなかったこと、疑問に思ったことを中心に学ばせていただきました。

物事はひとつの方向からだけでなく、角度を変えさまざまなところから見ることでうまくいかなったことができたり、新しい発想が生まれます。

今回も気づきの多い時間となりましたので、その内容をまとめていきたいと思います。

今回のテーマは以下の内容を学ばせていただきました。

  • 乳がんの手術後の低体温について
  • 長距離に対するランニングフォームについて
  • リラックスしたバットスイングについて
  • リラックスしたゴルフスイングについて
  • 頭部の位置の認識について
  • 股関節の痛みについて
  • しゃがみ込みの動作について
  • ウエイトトレーニングについて

では簡単にまとめていきたいと思います。

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乳がんの手術後の低体温について

最近2回ほど、癌に関する記事をあげていますが、セッションを受けられる方の中にも癌の方がおり、その方の身体と向き合っています。

これらでまとめたことなどを参考にし、現場でさまざまな角度から身体を見ていますが、今回の質問は、低体温の改善がうまくできておらず、その改善について質問させていただきました。

医者からは運動やリンパを流すことが勧められており、そのもとでセッションを行っていますが、セッションを行った当日とその次の日は非常に調子が良いですが、3日目から体調が悪くなる。そんなことが続き、低体温なため体温を上げることをひとつの目標として取り組んでいました。

しかし、思ったように上がらずにいました。あることがきっかけで体調は大いに改善が見られましたが、低体温の改善がうまくみられませんでした。この方の改善のポイントは、日頃着用しているものや、仕事のときの姿勢にあるのではないかとアドバイスをいただきました。

なぜ循環の改善ができていないのかを探る

低体温になるということはさまざまな原因が考えられますが、循環の改善がうまくできていないことが原因にもあげられます。この方の場合、セッション当日、次の日は変化があり、やっていること自体には問題はないが、この状態を維持できない何かがあるということになります。

では、いい状態を維持できない原因とは何か?先生から質問をされる中でクライアントさんの情報を伝えると、循環の改善ができない原因が見えてきました。それが、

  • 日頃着用しているもの
  • 仕事のときの姿勢

この2つが原因として考えられることがイメージできました。

毎回の個人教授ではこの原因の発見が問題となっていることが多く、セッションの中でも情報自体は得ているのですが、それを循環の改善ができていない原因としてつなげることができていないことが多く、先生にアドバイスをいただくことで原因がイメージしやすくなります。

現在は、情報の量、質、そしてその活用について課題がありますが、今回のケースについてもこれが課題となっていました。

何が原因で体調が悪くなっているのかを見極める

クライアントさんの体調が悪くなっている原因は、僕の中ではがんが主原因であり、それに対して身体調整やリンパを刺激することを行っていきましたが、うまくいかないことがありました。

このとき、自分自身のテクニックに疑問を持ったり、そもそもがんに対する考え方、または取り組みが不適切だったのかを考えていましたが、明確な答えがみつかっていませんでした。

先生はこれに対して、「体調不良とがんとは別の問題」と言われそのことに驚きましたが、冷静に考えてみればがんを切除する手術を行ったばかりであり、がんは切り取られています。もし体内に残っているのであれば体調不良の原因として考えることができますが、術後すぐなので考えにくい。

さまざまなことに共通することですが、冷静に原因を分析することが必要です。先日もお腹のことについて書いていますが、お腹を引き締める=腹筋ではなく、姿勢の改善もお腹を引き締めることができます。ここも冷静な分析が必要ということになります。

お腹を凹ませるには姿勢を整えること!脂肪燃焼だけではない理由

結果をきちんと把握すること

改善がうまくいかない原因のひとつにテクニックの問題を疑っていましたが、個人教授の後セッションを行った際に、セッション前、セッション終了後に2回体温を測るとこのようになっていました。

  • セッション前:36.3℃
  • セッション後:36.7℃

この日はこれまでにないほど調子が良くなっており、これだけの体温を計測できたことも初めてでしたが、それでもセッション前後では良い結果を見ることができました。

これまでも結果を見ることは意識していましたが、その見方は体調の変化を見ることが多く、客観的に見えるものは活用できていませんでした。クライアントさんによって、結果の見方はさまざまなだと思いますが、結果をきちんと見ることで何が原因でうまくいったのか、またうまくいかなかったのかを見ることができます。

まだまだ分析の質が悪く、どこに視点を置き結果を分析していくのか、広い視野を持って行う必要があるということを実感しました。

ただやりっぱなしではなく、もっと結果を追っていく必要があります。それは良いも悪いもすべて客観視する必要があります。

 

長距離に対するランニングフォームについて

走り方について相談されることも増え、スポーツ選手やクライアントさんの走り方を見ることがありますが、今回のケースは、マラソンに出場する方への指導ですが、僕自身クライアントさんの走り方を見たときに以下のような印象を受けていました。

  • フラット着地ができていない
  • 弾むことができていない

走るということについては、重心を運ぶことや地面を踏み込み、地面の反力をうまく活用することで速く走れるということを書いています。

ただ、ここでまとめた考え方について、うまく整理できていないことがあり、今回はそれがクライアントさんの走りに反映されてしまった形となってしまいました。

短距離と長距離の走りの違い

一般的に走るということは、地面を押す、蹴るなどと言う言葉が使われていますが、僕自身走るときには地面を真下に踏み込み、真下に踏み込むことで地面からの反力をうまく活用でき、それによってストライドが伸び、速く走れるという考えを持っています。

このような考えは基本的に短距離でも長距離でも行うと考えていましたが、これが間違いでした。

短距離の場合、100m、200mぐらいの距離を走るためこのような感覚を持つことで速く走ることができますが、長距離の場合何千回、何万回と着地を繰り返すため、このような意識を持つと緊張が生まれ、疲労してしまいます。

長距離の場合シンプルに、

  • 重心を前に運ぶ
  • あとはリラックスする

ぐらいの感覚で、あまり部分的な意識を持たないようにすることで楽に走れ、楽に走れるということは無駄なエネルギーを消費しませんので、その分だけエネルギーを有効に活用することができます。

ですが、今回の僕のような指導をしてしまうことで「地面を踏み込む」という意識を持ってしまうことでそこに緊張が生まれ、実際に動画を見ながら先生に問題の着地の仕方についてアドバイスをいただくと、接地時間が長く緊張しているように見えてきました。

個人教授後にクライアントさんに着地の意識をさせず、足関節にテーピングを貼り、ヒールロックをして走っていただくと、楽に走れたと感じていただき、目的によって動作を変えるということを改めて考え直すことができました。

目的別に動作を変える

長距離と短距離の走り方の違いについて整理することができましたが、走り方を指導する際は足首を使わないように指導しますが、先ほどの低体温のクライアントさんについては、ウォーキングをする際にはあえて足首を使わせることをアドバイスいただきました。

足首を使うことで筋肉のポンプ作用が活用できますが、一般の方であれば足首を使わないように指導します。

ここで整理しなければいけないことは、目的は何か?ということです。

脚を細くしたい、ふくらはぎの張りをとりたいなどの目的がある場合、歩く際に足首を使うような歩き方をすると緊張し、太くなってしまうこともあります。ですが、低体温の方の場合、循環不良が考えられそれを改善するために足首を使うように歩く。

そうすることで筋肉のポンプ作用で循環の改善ができたり、改善した循環を維持することができる。

走り方でもそうですが、やはり目的によって方法を変え、●●は良くて、○○は悪いという一方的な見方になってしまえばこのような考え方ができなくなります。この場合には不適切だけど、こういう場合には適切となる。

このように見方を変えれば一つの方法が良い、悪いの判断にならず、どのような場面だと活用できるかという考え方になります。柔軟な発想を持つことが重要か、改めて感じました。

 

勉強会の取り組みで感じる自分の考えを持つ大切さ

今回の個人教授の質問を提出する際に、現場で行っていることを整理し、自分の考えをどのように考えてセッションと行っているのかということをまとめてながら質問をあげていきました。

前回の個人教授から少し空いていますが、この期間に自分なりにクライアントさんから得られる情報をできるだけ多く出し、すべて個人別に用意するシートに記入し、これまで以上にデータを集めるように意識した期間を過ごしていました。

やはり意識して情報を得ることで、これまで見えにくかったところまで想像することができ、クライアントさんに送るアドバイスもより細かいことにまで及び、これまでとは違った質になってことが実感できたことも増えました。

歪みの改善はなぜ歪むのかを理解し全身の筋肉を緩めることで書いた例もそうですが、このケースは1時間以上クライアントさんに質問を続けそこから見えてきた情報をもとにアドバイスをし、クライアントさんもきちんと実践していただけたことで短期間で変化が見られたケースです。

結果に嘘はないという言葉通り、指導して得られた結果は良くも悪くもそこには理由があります。そして、その結果というものはすべて指導した側の結果だということも実感しています。

良い結果が出た時は、一番素晴らしいのはクライアントさんの実践力だと思います。お伝えしたことをしっかりと実践していただけることが結果につながります。ただ、悪い結果になってしまったときは、これはトレーナーの責任であり、言い訳のできないことだと痛感しています。

うまく結果を出せなかった時の原因は、やはり情報不足だと感じます。情報が少ないために、なぜ現状のような身体になるかが見えません。見えない中で何かをすると、ある意味一か八かのようあ状態になり、たまにうまくいくことがあってもそれはたまたまの結果。

トレーナーの仕事はそれだけはダメで、なぜこのメニューなのか、なぜこのようなエクササイズをするのか、それを理解した上で指導することが必要だと感じます。

失敗できない局面が出てくる

先生は今回提出した質問をご覧になって、成長が見られるとお褒めの言葉になるかどうかわかりませんが、僕自身うれしく思う言葉をいただけましたが、トレーナーとして失敗できないクライアントさんに出会うことも増えてきました。

言葉に語弊があるかもしれませんが、語弊を恐れず言えばこのような表現になります。というのは命に関わる悩みをお持ちになっている方からの相談も増えてきています。

それだけこれまでとは現場での緊張感なり、向き合い方は変わってきているのは強く感じます。

こういう場面が増えてきたからこそ感じることは、どのように考え、それに対して取り組み、結果がどうであったか。それをまずは実践すること。そして振り返り、問題点を探り、そこでうまくいかないことを先生から学ぶ。

こういう循環になっていますが、自分の考えは何か、どのような考えを持って実践し、そこでどのような結果を得られたのか、すべてにおいてひとつひとつ冷静に見ていく必要があります。

答えがない中で唯一見えることは、自分が行った、指導したことによってクライアントさんの身体や体調が変化すること。そこを冷静に見続けることで、やったことがどうだったのか、これから何をするべきなのか、そのヒントなり道筋を少しみつけることができます。

シェイプアップ、ダイエット、痛みの改善、病気などすべてに置いてもっと深く思考することが必要だと今回の個人教授を通じても感じることでした。

言われたことだけではどこかで行き詰る

自分自身の大きな課題のひとつに、真似事はよくするが自分の考えを持って実践することが苦手ということがあります。これも昨年末から強く意識し、自分の考えを持ってそれを現場で追っていくようなことを続けられるように、少しずつなってきています。

自分で考えて実践したことは、発展する。でも真似だけで答えをそのままコピーして行うと、やったことでOKと思ってしまう。

真似事も大事ですが、自分なりに考えたことを実践するとそこから発展するのは交通手段を考えるとわかりやすい。

  • 神戸から東京までは、バスで行くと安いからそれがいいよ!

と聞いてそれだけしか知らないとこの手段だけを続けることになります。でも、神戸から東京までの行き方を自分で調べれば

  • 新幹線
  • バス
  • 飛行機

などさまざまな交通手段で行くことを知れます。それぞれ金額が異なり、到着までかかる時間が異なり、家を出る出発時間も異なる。

  • 新幹線のこの時間は〇〇円で、夜の方が安い
  • 飛行機は移動時間が短くて、意外と安い

さまざなことが分かっていけば、

  • 行きはバスで安くて夜中に行って、帰りは飛行機で値段は少しかかるけど1時間で帰られる

と考えたり、

  • あれ?九州とか沖縄とかも安くで行ける!

とかいろんな発見もあるかもしれません。これらすべて自分の考え方を持ち、自分で調べるから発見していくことであり、コピーだけではうまく発展できないことになる可能性もあると思います。

大事なことは自分で考え、それに取り組むこと。トレーナーも同じで、それをずっと続けることで自分のものになっていくのだと個人教授を通して改めて感じました。

 

最後に

毎度個人教授では自分の考えや頭を整理することができますが、日々地道に冷静に分析し、クライアントさんと向き合っていくことが自分の成長にもつながり、クライアントさんにも満足いただける時間になるのかなと感じます。

もっと本質を理解できるようにさまざまな分野を学び、実践し、経験を重ねていきたいと思います。

今月もあと1日ですが、2月も良いスタートを切れるように準備していきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

お腹を凹ませるには姿勢を整えること!脂肪燃焼だけではない理由

冬になればどこか安心感があり、自分の体型は隠れるから気が緩みがちかもしれませんね。そう、この冬の時期はおしゃれを楽しめる時期でもありますし、自分の身体のラインを人目から遠ざける期間にもなり、少しお腹のたるみなどがひどくなりやすい。

でもわかっていても、「見えないし、まだ春になればやればいいかなっ」って思って、春に後悔。そんなことを毎年していませんか?

今日はお腹を凹ませる目的でさまざまな取り組みを行っている方に向けてお伝えしていきたいと思います。時にお腹を凹ませるためには、筋トレでもなく、有酸素でもなく、姿勢を整えることでお腹を引き締めることができます。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/waist-shape-up”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/waist-shape”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/crunch-shape”]

 

お腹を凹ませることを考える前になぜ膨らみを感じるかを考える

クライアントさんとの会話で、まず最初に言われることは多くの場合、「どうすればお腹を凹ませることができますか?」ということで、これはお腹に限ったことではありませんが、ほとんどの場合 “○○するためにはどうすればいいのか” ということを聞かれます。

そこでクライアントさん自身は明確な答えを待っていると思いますし、読者の方もそうだと思います。

明確な答えを探してこのブログをご覧になっている方もいると思いますが、例えば友人に、「聞いて、あのさぁ好きな人がいるんだけど、どうしたらいいと思う?」と聞かれるとどう返答しますか?

これと似ていると思います。答えはいろいろだと思います。

  • 告白しちゃったら?
  • どうなんだろうね、好きなんだったら告白すれば?
  • ああ・・・そうなんだ。
  • 頑張ってよ!応援してる!

こんな返答などがありますが、ちょっと無責任ですよね。これを身体のことに置き換えて考えると、「お腹を凹ませたいんですけど、どうしたらいいですか?」と誰かにアドバイスを求めて、

  • 腹筋をすればいいと思いますよ!
  • インナーマッスルを鍛えると引き締まります!
  • 僕と頑張りましょう!

なんて返答は、すぐに出せるものではありません。これは無責任で、結果が出る人には出るし、出ない人は出ない。結果が出てもたまたまです。というのは、いつもお伝えしていますが、現状がわからないからなんとも言えません。

本当にその相談された人のことを考えているのであれば、

  • いつから出会ったの?
  • どんな人?
  • 何歳?
  • これからどうしていきたいの?
  • 一緒にいて楽しい?幸せ?

そういうのを聞いてから、「だったら○○したらいいんじゃない?」などの具体的なアドバイスができると思います。

 

お腹を凹ませるにはまずなぜ膨らみを感じるかを明確にする

お腹を凹ませるために、まず考えることがなぜお腹が膨らんでいるのかということです。

読者の方が独自で判断することができる場合と難しい場合があると思いますが、クライアントさんと話をしていると、お腹を凹ませたい=腹筋をするというイメージを持つ方が非常に多かったです。

今日は姿勢とお腹の膨らみの関連についてお伝えしていきますので、そこにフォーカスしてここから話を進めていきたいと思います。

お腹が膨らんでいると感じる方は、それを感じたときはどのような姿勢で感じたでしょうか?以前クライアントさんとのやり取りの中で、立った状態ではお腹が出ているから凹ませたくて、脂肪を燃やそうと考えていると言われていました。

考え方としては間違いではないと思いますが、この方の場合“仰向けになるとお腹の膨らみを感じない”ということを言われていました。

立っているとお腹が膨らんでいるように感じるが、仰向けだと感じないということはどういうことでしょうか。これは、お腹が膨らむように立っているということであり、立ち方の問題があるからお腹が膨らんだということです。

だとすれば立ち方を変えれば問題は解決するはずです。言葉だけでは少しイメージしづらいと思いますので、実際に画像を通じてお伝えしていきたいと思います。

 

立つとお腹が出る、仰向けだとお腹が出ない理由

立ち方の問題でお腹が膨らんでいる方は、膨らんでいるように見えるだけであって、脂肪が多いのではありません。そのため、ダイエットや有酸素運動をして、エネルギーを不足させてもある程度の変化は見えるかもしれませんが、思ったような効果は得られません。

ここで言っていることをもう少し具体的に見ていきたいと思います。

立ち方の問題でお腹が出る理由

まずはこちらをご覧ください。

立ち方 立ち方

このような立ち方をしている方は、お腹が膨らみ、実際に画像を見ても出ているのが分かると思います。元々はこのようなお腹をしています。

立ち方

見た目としてはこれだけの変化が出てしまいます。この変化を見ると姿勢がいかにお腹の膨らみに関与するかが理解していただけると思います。

続いて仰向けの状態になればこのようなお腹の状態になります。

仰向けの状態で見るお腹について

仰向けの状態で、お腹を見てみるとお腹は膨らんでいません。

立ち方

このような場合、お腹の膨らみは姿勢の問題ということが言えます。ただ、本来はもう少し身体のことを知っていく必要があります。

ここまでお伝えしたことは、立っているとお腹が出る、仰向けだとお腹は出ない。だからお腹が出るように立っている方のお腹を凹ませるためには、立ち方、姿勢を整える必要があるとお伝えしてきました。

ただ、脂肪が少なくても仰向けになればお腹が膨らんだままのことがあります。このひとつの原因が、腸腰筋が緊張していると骨盤は前傾し、お腹を突き出すような状態にするためお腹が膨らんでいるように見えます。

仰向けになるとき、両脚を伸ばしたままだと腸腰筋に緊張があれば骨盤が前傾してしまうためお腹は膨れたようになりますが、両膝を曲げれば腸腰筋は緩みますので、お腹の膨らみはなくなります。

両膝を立ててもお腹に柔らかい肉があればそれは脂肪ですので、運動、食事などで脂肪を減らす必要が出てきます。

ここでお伝えしたことを画像を使って見ていきたいと思います。

仰向けになり、両脚を伸ばしたままでお腹が膨らんでいる場合、腸腰筋が緊張しお腹が膨らんでいるように見える可能性があります。

お腹

このような場合、両膝を曲げると骨盤の前傾は戻り、お腹の膨らみがなくなります。

立ち方

このような場合腸腰筋が緊張していると考えられるため、腸腰筋を緩めることでお腹の膨らみも改善されるということになります。

 

お腹を凹ませるために何をすればいいのか?

姿勢が原因でお腹が膨らんでいるように見える場合、どのようにお腹を凹ませればいいのでしょうか。

その方法はさまざまあり、現場では主にこの3つを行い姿勢の改善を行っていきます。

  • 身体調整
  • トレーニング
  • 体操

どれを使っても姿勢を整えられるため、どれがいいということではなくその時々で選択をし使い分けていきます。

今日は具体的な方法をご紹介したいと思います。これについては、現場でも活用していますが、一つの参考としてみていただければと思います。

 

姿勢を改善する具体的な方法

前提として、クライアントさんやみなさんにも同じことが言えますが、身体の状態が違いますので、これで改善ができるかどうかは、本来はみなさんの身体を見てアドバイスをしていきますが、今回はひとつの例をご紹介します。

上記でお伝えしてきた立ち方が問題でお腹が出てしまっている方の場合、骨盤の位置が自然ではなく前後傾しており、まずはその認識を行っていきます。骨盤の位置を認識していただくとき、立った状態を行うと非常に難しく、一般の方はうまくいきにくいので、座った状態で行います。

椅子に座って行いますが、その際に固い板などを敷きます。僕は100均で買ったまな板を使っていますが、これを使って骨盤の位置を認識させていきます。

手順としてはこちらになります。

  1. 椅子に置いた板の上に座る
  2. へそを前に突き出すようにしたり、猫背のように丸まったりし、骨盤を前傾、後傾させる
  3. 前後傾させているときに、左右のお尻の真ん中あたりにある骨(坐骨)を感じる
  4. 骨の感覚が出てきたら坐骨で座る
  5. すると腹筋、背筋が適度に緊張し、楽に座れることを確認する
  6. 両足を肩幅にし、顔を前に送るように両足の踵に乗っていく
  7. 踵に乗れれば、真っすぐ立ちあがる
  8. 立ち方が完成

これをひとつひとつ説明していきたいと思います。

椅子に置いた板の上に座る

まず椅子の上に固い板を敷き、その上に座ります。

まな板

骨盤を前傾、後傾と動かす

座った状態からまずへそを前に突き出す、身体を丸めるように骨盤を動かしていきます。いきなり骨盤を・・・と言われるとイメージしづらいので、へそを前に突き出す、お腹で隠すようなイメージの方がやりやすいと思います。

へそを前に突き出し・・・

お腹

お腹

へそをお腹で隠す・・・

お腹

こうすることで骨盤は前傾、後傾と動きがとれますので、これを楽に、軽く動かすようなイメージで行っていきます。

坐骨を感じる

上記のように骨盤を動かしていると、それぞれのお尻の真ん中あたりに骨を感じ出すと思います。固い板の上に座っていますので、座ったときに感じている方もいますが、座ったときに感じにくい方は骨盤を動かしていると感じるようになります。

ちなみに坐骨とはこの部分になります。

坐骨

坐骨で座る

坐骨を感じることができれば、続いてはその坐骨で座ります。こんなイメージで、骸骨の状態でも骨で座ることができるため、坐骨を感じて座ることができれば非常に楽に座ることができます。

骨で座る

腹筋、背筋が緊張せず、楽に座れる

上記のように坐骨で座ることができれば、非常に楽です。

感じていただきたいのは、一般的に言われる良い姿勢になるためには腹筋に力を入れて・・・というのとは違い、腹筋も緊張することなく、感覚としては”骨で座っている”という感覚になります。

姿勢を良くするときのポイントにこの骨の感覚は重要で、坐骨で座れている方はこの言葉の意味を体感されていると思います。

足を肩幅にし、顔を前に出していくように踵に乗っていく

骨で座れたら、これが骨盤の自然な位置になりこれを立ち方に活かしていきます。

足を肩幅に開き、顔を前に出していくようなイメージで両足の踵に乗っていきます。

お腹

お腹

真っすぐ立ち上がる

両足の踵に乗れれば、そのまま真っすぐ立ち上がれば骨盤の位置は自然な状態となり、踵に体重支持ポイントがあることが感じれ、そして骨で立つ感覚が出ると思います。

立ち方

このような流れで骨盤の位置を認識し、それを立ち方に活かし、立ち方が良くなればお腹を凹ませることができます。問題は脂肪ではなく、これが今回お伝えしてきた姿勢の問題でお腹が膨れてしまう原因であり、その改善方法の例となります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。お腹を凹ませるためには=腹筋というイメージがつきやすいと思いますが、お腹の膨らみもさまざまな原因があり、それをみつけその原因に対する方法を選択することで結果も伴っていきます。

腹筋を100回しても、1000回しても思ったような結果が得られないときは、おそらくお腹が変わらない方法をしてしまっているということです。

お腹を凹ますことができる方法を選択すれば結果も変わっていくと思います。

今日の記事でお腹を凹ませることに対するイメージを変えるきっかけになればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

癌の原因と自律神経との関係|食事療法の考え方もまとめてみました。

人間の身体には常にがん細胞は存在していますが、それなのに癌を発症しないのはさまざまな免疫細胞が発症を食い止めています。このようなことを聞くと、もし免疫細胞が何かしらの原因で弱ってしまったり、少なくなったりすると・・・。

乳がん、肺がん、胃がん・・・などさまざまながんが発症する可能性があります。

癌の原因は不明とされていますが、今日はがんと自律神経の関係、そして食事療法についてなどさまざまな角度から癌を見ていきたいと思います。

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癌の原因はわかっていない

現在の医学では癌の原因は明確になっていません。

一般の方からすると、癌=死をイメージする場合もあり、非常に怖い、そして命の危険にさらされる病という認識を持っていると思います。実際にそうですが、現在は抗がん剤を使っての治療がメインとなり、その副作用は承知の通りです。

ただ、癌の進行具合によっては抗がん剤治療を勧めていない場合もあり、対応は医師によってさまざまです。

そんな中以前から書籍を参考にしている安保徹氏の癌に対する考え方は、癌と自律神経との関係性について述べられています。

現代人は多くのストレスに見舞われ、交感神経と副交感神経からなる自律神経が乱れています。健康であればそれぞれの神経はバランスをとり合う状態にありますが、ストレス過多になることで交感神経優位の状態にシフトしていきます。

この交感神経優位の状態が、正常な細胞を突然変異させてしまい癌細胞にし、その数も急激に増え腫瘍になる病気ではないかと言われています。自律神経を整えることで癌を予防、改善できるのではないか。

癌の原因はストレスと考える安保氏の考え方を参考にここから癌についてまとめていきたいと思います。

 

現在考えられている癌の原因とは?

西洋医学では、正常な細胞を突然癌細胞に豹変させてしまう原因に、発癌性物質が原因とされています。

  • 排ガス
  • 喫煙
  • 食品添加物 など

この表からもわかる通り、食品、喫煙など外的な要因が原因の8割を占め、それらの改善が必要なことが示されています。だからこそ食事の重要性が言われていますが、ストレスももちろん無視できない存在です。

 

なぜストレスが多いと癌になる可能性があるのか?

免疫細胞の代表格に、白血球があります。この白血球は、顆粒球、リンパ球、マクロファージと言われる細胞を、65:30:5の割合で持っています。この割合は健康な場合保たれます。

しかし、ストレスが多く交感神経優位の状態になるとこの割合が崩れてしまいます。

交感神経が優位になると、顆粒球は増加し、リンパ球が減少します。このリンパ球の中には、NK細胞と言われる細胞があり、この細胞が癌細胞の殺し屋と言われています。

リンパ球が減少すると、当然NK細胞の数も減少しそれだけ癌細胞を殺す細胞が少なるため、癌になる可能性が高くなります。

これが癌と自律神経の関係であり、自律神経が乱れると癌になる可能性があると言われる所以になります。

 

原因から考える癌への対応について

自律神経の乱れが癌の可能性となれば、癌の対応については何をすればいいのかが分かりやすくなってきます。

交感神経優位の場合、興奮状態になっているとイメージするとわかりやすいと思います。心拍数が上がり、血圧も上がり、低体温になる。実際に身体の中ではこのような反応が起こるといわれています。

  1. ストレスが多い
  2. 血管の収縮、血流が停滞する、血圧が上がる
  3. 酸素や栄養素が運ばれにくく、二酸化炭素や老廃物が排出されづらくなる
  4. 代謝が下がる
  5. エネルギー生産も低下し、低体温になる
  6. リンパ球(NK細胞)は減少、働きも悪く免疫力が低下 ※NK細胞は38~39度台が攻撃力が最も高い
  7. 癌細胞が増殖

身体が冷えることが問題であり、体温を上げることが予防、改善につながります。

また自律神経のバランスを整えるためには、副交感神経に刺激を与える必要があり、そのためには、

  • 深呼吸
  • ウォーキング
  • 身体を緩める

などが副交感神経に刺激を与えます。気持ちのいい刺激、快の刺激を与えることで副交感神経に刺激が入り自律神経はバランスが整ってきます。

  • 身体を温める
  • 循環を改善する
  • 副交感神経に刺激を与え、自律神経を整える

これらのことを考えることで、リンパ球の減少は抑えられ、活性化されることになります。そうすると癌細胞を殺すNK細胞も増加し、免疫力も上がるはずです。身体を冷やさないというところからも、食事へのヒントが得られますし、身体を温める食事が勧められる理由がここにあります。

 

癌の方におススメしたい免疫力が向上する食に対する8つの考え方

癌に対する食事の考え方は免疫力を高めることが主な目的となります。免疫力を高める食事の基本は、栄養バランスの良いことで特に偏りのないように食事をすることが勧められています。その考え方がこちらになります。

  1. 「丸ごと食品」を食べる
  2. 発酵食品を食べる
  3. 食物繊維をたっぷり摂る
  4. 「いやいや食品」を摂る
  5. 体温を上げる食事を摂る
  6. 適量の水分を摂る
  7. 年齢に応じて食を選ぶ
  8. 神経質にならず、楽しく食べる

この8つをわかりやすく解説されています。

塩分の多い食事は、ナトリウムを多く摂るため、交感神経を刺激しやすいといわれ、血管が収縮し身心を興奮状態にするといわれています。

副交感神経を刺激する物として、マグネシウム、食物繊維、カリウム、カルシウムなどが勧められ、これらは身心をリラックスを促すといわれています。

これらの栄養素をうまく摂り入れ、毎日の食事を楽しむことがポイントになります。では詳しくひとつひとつを見ていきたいと思います。

丸ごと食品」を食べる

僕たち人間は、食材から栄養素を摂り、その栄養素が身体の中で複雑な過程を通り、生きることができています。ダイエットをするにしても、よく耳にするのは、「炭水化物を摂ると・・・」「脂質は太る・・・」など食材を食べているにも関わらず、栄養素に目を向けがちです。

確かに栄養素も大切ですが、お米や大豆、魚にしてもさまざまな命があって、それを食しています。

それぞれの命を守るために生きていたこれらの食材を食べるということは、非常に高い栄養素がその食材ひとつひとつに凝縮されていることになります。それぞれの力ある栄養を人間が頂け、摂り込むことができることで人間も元気になり、健康になると考えることができます。

  • 玄米
  • 大豆
  • ごま
  • 小魚
  • 小エビ など

こういった食材は栄養価が高く、バランスもいいとされていますので、おすすめされる食材です。

日本の食事文化は、お米と味噌汁がベースになり、それが世界でも認められる健康食であり、栄養バランスも整えやすい食事だと言えます。癌の方だけではなく、健康を目指す上ではこういった食材を摂り入れていきたいものです。

発酵食品を食べる

発酵食品は、漬物や味噌などがありますが、これらの食品は食材の栄養素+微生物の栄養素や有効成分も含まれています。発酵の過程で酵素も加わり、免疫力が高まります。

また微生物の分解能力で食品の消化吸収が良くなると言われています。

  • 漬物
  • ヨーグルト
  • 味噌
  • 醤油
  • 大豆
  • 納豆

これらを見てもやはり日本食の良さがわかります。米に味噌汁、漬物、そして納豆をとることで免疫力を高める食事としてはおすすめすることができます。

ただ注意が必要なのは、漬物の塩分が身体のミネラルバランスを崩してしまい、これが癌の方にとってはマイナスになることもありますので、摂りすぎには注意する必要があります。

食物繊維をたっぷり摂る

食物繊維を多く含む食材は以下になります。

  • 野菜
  • 海藻
  • きのこ

などがありますが、これらはよく噛むことで唾液の分泌が促進され、消化管内で水分を吸収した食物繊維は膨張します。

そうすると便の量が増え、腸管を刺激し腸の働きが良くなると言われています。食物繊維は副交感神経を優位にすると言われていますので、癌の方に対するおすすめの食材になります。

「いやいや食品」を摂る

いやいや食品とは、酸っぱい、苦い、辛いと感じる食材のことを指します。これらの食材は、胃腸が活発に動いて深い物質が入ってきたと感じ、これらを排泄しようと、排泄反射が起こります。

胃腸の働きは副交感神経が優位になることで活発となり、このような食材を摂ることで副交感神経が優位になると考えられます。

  • 酸っぱい物(酢、梅干し、キウイ、レモン等)
  • 苦い物(しそ、うこん、苦うり、茶葉等)
  • 辛い物(しょうが、ねぎ、からし、唐辛子、大根、にんにく、こしょう等)

最近ハマっているご飯のメニューに生姜おじやがあります。おじやの中にすりおろした生姜を入れ、ネギなど好みで入れて食べますが、身体が温まり、生姜の風味もおじやによくありおいしく食べられます。

体温を上げる食事を摂る

癌の大敵のひとつに低体温があげられますが、癌細胞を殺す役割があるリンパ球は38~39度で最も攻撃力が高いとお伝えしましたが、ここからもわかる通り、体温が低いことで免疫が下がります。

身体を冷やさないことが重要になり、身体を温める食事を積極的に摂り入れることが勧められます。

どのような食事、食材が身体を冷やし、逆に温めるのか、それを整理してみたいと思います。

  • 身体を冷やす・・・きゅうり、スイカ、アイス、冷たい飲み物等
  • 身体を温める・・・生姜、にんにく、鍋料理等

体内の酵素が活発に働くためには、体内温度が37.2℃がベストだと言われています。さまざまな視点から見ても、身体を温めることが癌に対応、予防するためには大きなポイントになるということがわかります。

適量の水分を摂る

適切な水分摂取は、泌尿器を刺激し副交感神経の働きを活性化させると言われています。人間の身体は1日に尿や汗などで2.5リットルの水分を排出しているそうで、食事などで捕球される水分は1日約1.3リットル程と言われています。

体内の水分量が低下すると血液がドロドロになってしまい、血液循環が悪くなり、身体が冷え、体内の栄養素や酸素が身体の隅々まで行き渡らなくなってしまいます。

こうならないためにも適切な量の水分を摂取することが勧められます。ただ、水分の摂りすぎは胃酸を薄めて消化不良を起こしてしまうこともあるので、その量は過度に増減させないことに注意を払う必要があります。目安としては1日1.2リットルの水分補給が勧められています。

年齢に応じて食を選ぶ

栄養のことを考えると白米ではなく玄米がおすすめと言われていたり、現代人は動物性のタンパク質を摂りすぎているから積極的に減らす方がいいと言われたりしますが、これも年齢などに応じて変化させることが重要です。

子供や高齢者、またスポーツをして活動量の多い選手などは、玄米でエネルギーを蓄えようとすると消化が遅いためエネルギーを得るまでに時間がかかります。

このような場合は、白米の方が勧められることもあり、このようなことからも年齢に応じて食を選択することも重要になります。

神経質にならず楽しく食べる

今日お伝えしている癌だけに関わらず、ダイエット中の方や健康志向の方も含めて、単品にばかり目が行ってしまったり、極端な食事になってしまうことをしばしばお聞きします。

あれはだめ、これもだめと、神経質になってしまいいろんなストレスを受けると、それこそそのストレスの方が癌を悪化させてしまう危険性があるあめ、食についてもいろいろお伝えしましたが、楽しむことが最も大事です。

以上、癌の方におススメしたい食事の考え方についてまとめていきました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。癌になる前は健康に意識を向けてはいたものの、食事を疎かにしてしまったり、どこか手間を省いてしまい楽な食事をしてしまうことがあったりします。

そういった小さな積み重ねも積もり積もると癌につながる危険性を秘めています。

今日お伝えした癌については、まだまだ不明な点も多く解明されていないことも多いですが、ストレスを受け自律神経が乱れることが癌と関係をしていることを頭のどこかに置いといてもらえればと思います。

不健康になるというのはどこかで必ずストレスが原因となっている可能性もありますので、健康であり続けるためにはこのストレスをうまく付き合っていく必要があります。みなさんは今どれぐらいのストレスを抱えているでしょうか。

今日の記事が少しでもお役にたてると嬉しく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

速く走るコツ!整理しておきたいスピードと速さについて

100mのような短距離走であれ、マラソンのような長距離走であれば、早く走りたいという気持ちを持っている方がほとんどだと思います。速く走るためには脚をこう使え!腕はこうだ!とさまざまな方法が紹介されています。

おそらくこの記事を読まれている方は、一度はそういうことに興味を持ち実践してみた方もいると思いますが、まだまだ理想には遠いような走りになっているかもしれません。

今日は、速く走るコツというか、速く走るために知っておきたいことを整理していきたいと思います。ポイントは自分の重心位置をいかにゴールまで最短で運べるかです。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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[clink url=”http://izuru-style.co.jp/run-tsumasaki”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/marathon-time”]

 

速く走るということはどういうことか?

まず速く走るということは、いかに自分の重心位置を最短でゴールまで運べるのかということが速い、遅いのひとつの尺度となります。

この重心位置がまっすぐゴールに向かうということは、一直線上を通ることになり、本当に無駄のない状態だとフルマラソンは42.195kmを走ることになります。

重心位置が左右へぶれてしまうと蛇行するような形で走ってしまうため、それだけ距離を走ってしまうことになります。42.195kmだとしてもそれ以上の距離を走ってしまうことになり、こう考えるといかに重心の左右のぶれがタイムに影響するのかがわかります。

また距離が長い分、蛇行する可能性がある距離が長くなるため、マラソンなどの長距離では短距離以上にフォームに気を配る必要があります。これは後程お伝えしていきたいと思います。 速く走るためには、最短で重心を運ぶことです。

 

速く走るコツはスピードを理解すること

速く走るコツとは、脚をこう動かす、腕をこう使うということだけではなく、もっと全体を理解する必要があります。全体というのは、走りそのものを理解することです。

まず、短距離でも長距離でもタイムを速くしたい場合、この式が存在し、この式は変えることができないものです。速く走るためには、この式を理解し、そこから理解できることから日頃何をすればいいのか、そういった具体的なことが見えてきます。

  • ピッチ×ストライド

スピード=ピッチ×スピード

人間が速く走ろうと思うと、短・長距離関係なくこの式の理解が必要になります。

  • ピッチ・・・脚の回転
  • ストライド・・・1歩の歩幅

このように理解していただくとわかりやすいですが、速く走るためには脚を速く回転させること、そして1歩の歩幅を大きくすること、この片方、もしくは両方が向上するとスピードは向上し、速く走ることができます。 では、それぞれを向上させるためにはどのようなことを考えればいいのでしょうか。

ピッチについて

脚の回転を速くするためには、どのようなことを考えればいいのでしょうか。

  • 筋線維のタイプ
  • 動き、動作

ピッチについてはこの2つがキーになりますが、ロシアではスピードという体力要素を2つの見方から捉えられています。

  • 速さ・・・変えられない
  • スピード・・・変えられる

それぞれをどのように考えるかと見ていきたいと思います。

速さについて

脚を速く回転させるためには、筋肉が速く収縮することが必要となります。筋肉の収縮速度は生来的に決まっているといわれ、遺伝的要素でほぼ決まるといわれています。 

白身なのか、赤身なのか、筋肉では白筋(速筋)と赤筋(遅筋)と言われ、その名の通り筋肉が速く収縮するためには、白筋線維を多く持っている必要があります。 そのため”速さ”というのは筋線維のことを指しており、これは変えられない要素ということになります。

ただ、筋線維というのは日頃から最大収縮速度を経験しないと収縮速度も遅くなってしまうことから、向上は見込めなくても維持をする必要があります。

筋肉の収縮速度を維持するためには”速さ”を求めればいいことになりますが、そのためにラダーなどを使ってのクイックネストレーニングを行います。これはアジリティトレーニングとは異なり、そのことについては敏捷性(アジリティ)と俊敏性(クイックネス)トレーニングの違いをラダートレーニングから考えてみる でまとめています。

こちらを参考にしていただければと思います。

スピードについて

さて、もうひとつのスピードについてですが、スピード=変えられるものと表しましたが、これは動き、動作のことを意味しています。

脚の回転を速くするためには、スムーズな動作ができることで最も速いピッチになりますが、そのためにはリラックスをする必要があります。リラックスするためには筋肉や動きに意識を向けすぎると緊張し、動きが硬くなってしまいます。

スムーズな動作をするためには、重心を前に運ぶようなイメージで走ることで全体の動きがリラックスでき、スムーズな動作になります。地面を蹴ったり、押したりすることで接地時間が長くなったり、力みが生まれますので動きが硬くなり、結果的に脚の回転が遅くなってしまいます。

いかにスムーズな動作ができるかどうか、これもピッチを上げるためにポイントになることです。 続いてはストライドについて整理していきたいと思います。

ストライドについて

人が走っているとき、見た目としては前に進んでいるというイメージがありますが、実際に力が働く方向と言うのは、上方と前方になり、その合算の方向に力は働いています。

速く走るコツ

この図の左は見た目のまま捉えたイメージですが、実際は右の図のような関係になっています。これからどういうことがわかるのかというと、走るというのは、上方と前方への力が増せば、それだけストライドが伸びるということです。

この上方と前方への力を伸ばそうとすると何をすればいいのか。それは、スクワットなどのウエイトトレーニングだったり、プライオメトリックスなどの前方へのパワートレーニングだったりします。

陸上選手になぜウエイトトレーニングが必要なのかといえば、このような意味があり、どちらか一方ではなく上方・前方両方の力を伸ばすことでストライドは向上していきます。

ここで上方と前方への力を増すために、トレーニングが必要ということになります。

ここまでのまとめ

スピードを高めるためには4つのことを理解することができました。

  • ピッチは筋線維のタイプによって遺伝的に決まっている(定数が決まっている)
  • 筋肉の収縮速度維持することが必要
  • 動作をスムーズにすることでピッチは向上する
  • ストライドを伸ばすためには上方と前方の力を向上させること

これらを理解し実践することで短距離でも、長距離でもスピードは向上し、タイムも短縮できるようになります。

 

速く走るためのコツをまとめてみました

速く走るためのコツというのは、これだ!というのではなく、基本的にはリラックスをして重心を運ぶということです。 このリラックスした動作をするためには、いくつかおさえておきたいポイントというものがありますので、こちらを参考にしていただければと思います。

重心を運ぶ感覚を掴む

まず重心を運ぶということですが、そもそも重心の位置はどこにあるのでしょうか。基本的には丹田と言われるへそ辺りにあることが多いと思います。このへそ辺りを前に運ぶイメージで走ってみて、その感覚を覚えておきます。 次に、重心の位置を高く上げ、頭、胸あたりに持っていき、その重心位置を前に運ぶように走ってみます。

  • へそ辺り
  • 頭や胸

どちらに重心を置いて走った方が楽に走れたでしょうか。これは後者であり、位置エネルギーが高くなればその分だけ運動エネルギーは小さくてすみます。もう少しわかりやすく言うと、こんな感じになります。

重心の位置

このようなペットボトルがあり、このペットボトルを動かそうとするとどこを押せば動かしやすいでしょうか。答えは、一番上の位置になります。

これが位置エネルギーと運動エネルギーの関係になり、位置エネルギーが高くなると運動エネルギーは小さくてすみ、運動エネルギーが小さいということは身体を動かすということも小さなエネルギーですむということです。

小さなエネルギーですむということは無駄なエネルギーを使わないということであり、楽に走れることにつながります。

これを実際に走るときのイメージに置き換えると、頭に重心の位置を設定することが最も小さなエネルギーで移動できるということになりますが、ここはこれを固定化させず、自分自身が一番運びやすい重心位置を感じ、そこを前に運ぶ感覚を持ちます。

ここがポイントです。あえて決めずに走る中で自分が一番運びやすいポイントをみつけることです。そうすることで、より気持ちよく走れるようになります。

重心を前に運ぶ

ただこれをいきなり走ってみつけようとするとうまくみつかりません。次の方法を使うと重心を移動させるということが認識しやすくなります。

1、その場で立つ

重心移動

2、身体を前に倒す

重心移動

3、勝手に脚が前に出てくる

重心移動

画像ではその場で止まろうとしていますが、実際はこのまま前に走り出してしまい、その際に重心の位置をどこに置けば走りやすいのか、移動させやすいのかを理解します。

ここで得た感覚を覚えておき、そこに重心を置き前に運ぶ意識で走っていきます。後はリラックスして重心を前に運ぶだけです。

体重支持ポイントを理解する

このように重心位置を前に運ぼうとすると楽に走ることができますが、こういったときにつま先で地面を突くような走り方をさせる方がいます。実際にクライアントさんの中にもいますが、体重支持ポイントは脛骨の真下、このポイントになります。 

体重支持ポイント

足首の力が抜けるとこの位置で体重支持ができますが、足首の力が抜けないとつま先で地面を突いてしまい、着地の音を聞くとわかりますが、ツァ、ツァ、ツァ、と何か擦ったような軽い音が鳴ります。

踵で体重支持できると、音が鳴らなくなり、非常に小さな足音で走ることができます。 つま先で地面を突いてしまうということは、それだけブレーキをかけてしまい、スピードが落ちてしまいます。

感覚としては、画像のような踵で、真下に地面を踏み込むイメージを持つと地面からの反力をうまく活用でき、ストライドが伸び速く走ることができます。真下に踏み込む感覚を持ちますが、実際には少し身体よりも前に着地をしています。

本当に身体の真下に踏み込むと身体は前に倒れてしまいます。真下に踏み込む感覚を持つことで、斜め上方に反力が生まれ、軽やかに走ることができます。 踏み込む感覚としては、グーッ、グーッ、グーッと押し込むという感覚になってしまえば接地時間が長くなり、これはロスが生まれます。

ポンッ、ポンッ、ポンッと踏み込んだらすぐに足が離れるぐらいのイメージになります。 実際にクライアントさんにこのことを指導したときは本当に軽やかさが出て気持ちがよくなったといわれていました。

立ち方から見直す

冒頭で、走るということは重心を運ぶこととお伝えしましたが、重心が蛇行して走ってしまうとそれだけタイムロスが生まれます。より一直線に走るためには、まず立ち方から見直すことが必要になります。

立つ→歩く→走るというように、立っているときの姿勢はそのままフォームに影響を与え、身体の歪みがあればそれだけ蛇行する可能性があります。

立ち方については、立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?を参考にしていただければと思いますが、クライアントさんの身体の歪みを直し、走り方を少し指導して、後日フルマラソンに出場され、タイムが5分も短縮したことがありました。

長距離になるといかに走り方が重要なのかということを再確認できた出来事でしたが、より速く走るためにもまずは自然体に直し、立ち方を見直すことも重要になります。 走っているときに左右に身体がぶれないように、重心をまっすぐに運ぶ練習も必要となります。

左右に身体がぶれてしまうクライアントさんがいて、その方はご自身の鼻を前に運ぶ意識で走られているとのことで、その鼻をある目印に対して真っすぐに運ぶ練習を繰り返していくと左右へのブレは小さくなりクライアントさん自身も身体がブレなくなったことを実感されていました。

走り方

左右にブレず、ロスを最小限にするためにも、まず立ち方を見直していくこともタイムを短縮する上では必要なこととなります。

腕の使い方を見直す

腕の使い方については、これは走る距離や目的によって使い方が変わってきます。簡単に分けるとこのようになります。

  • 長距離・・・リズムを作る
  • 短距離・・・前方への推進力を得る

長距離の場合

長距離の場合腕はリズム取りの役割として活用していきます。パン、パン、パン、パン・・・と腕のリズムに合わせて走るような感覚で、基本的には楽にスイングするぐらいのイメージになります。

長距離の場合、腕をどう使おうと過度に意識をするとそれが緊張となり、そこで無駄なエネルギーを使ってしまうことになります。まずは重心を前に運び、踵で地面を踏み込むように走り、そこで無意識のうちに楽に腕は使えるようになっていますので、それぐらいの感覚であまり考えすぎないことです。

短距離の場合

短距離の場合、腕は前方への推進力を得るために使います。長距離とは異なり、腕は前に振り出すことで前方へより進みます。 現在の日本女子短距離界ではこの腕の振りがひとつの課題として言われていますが、腕を振り出した方向に推進力が働くため、この腕を引いてしまうとブレーキがかかってしまいます。

また腕で真下方向にチョップをするような走りが日本女子選手の特徴ですが、このような腕の使い方もその振り下ろした方向に推進力が働くために前に進む力を得られず、ブレーキがかかってしまっています。 このように目的によって腕の使い方は異なってきます。

その他の場合

ちょっと腕の振りが出ていたので考え方についてお伝えしていきますが、もしより多くのエネルギーを消費したいという目的があれば、ランニングやウォーキングをしている際に腕を大きく振ることもいいと思います。

走ることについても楽に走れるということは無駄なエネルギーを消費しないということですので、逆の発想でしんどいような走り方をしてしまえば消費エネルギーが増え、そういう目的であればいいと思います。

以前身体が柔らかい方が消費エネルギーが多くなるので、マラソン選手は身体を柔らかくしすぎることはリスクがあるということをまとめていますので、こちらも参考にしていただければと思います。

ストレッチ効果!マラソン選手が知っておかないと損をする可能性がある効果について ここで一番お伝えしたかったことは、目的に対して方法があるということであり、どういう目的で走るのかによって腕の使い方は異なってきます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はスピードということから走ることについて考えていきましたが、途中でもまとめていきましたが、速く走るコツというのはこの4つに集約されるいるのではないでしょうか。

  • ピッチは筋線維のタイプによって遺伝的に決まっている(定数が決まっている)
  • 筋肉の収縮速度維持することが必要
  • 動作をスムーズにすることでピッチは向上する
  • ストライドを伸ばすためには上方と前方の力を向上させること

走り方については個人によってポイントが異なると思いますが、大きく言えば速く走るためにはこの2点を注意すればいいのではないでしょうか。

  • 重心を前に運ぶ
  • リラックスした動作

まずはこの2点ができれば今よりも速く走ることができると思いますし、もちろん踵で踏み込む感覚や腕の使い方、身体の歪みを改善することでさらにスピードアップすることができると思います。

今日の記事で走ることについて参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

自転車に乗ると脚が太くなる可能性がある理由

腕立て伏せのやり方

ダイエット目的でジムで一生懸命バイクに乗ったりランニングをしたりする方を見かけますが、一生懸命に何かに打ち込む姿は良いものですね。ダイエットに限らず、シェイプアップ目的であっても同じようなことをする方がいますが、その効果はある程度のものだと思います。

今日お伝えしたいことは、ジムにあるようなバイクや自転車に乗ってペダルを一生懸命にこぎ続けると脚が太くなる可能性がある、ということです。

自転車に乗るからというよりもこぎ方が重要で、そのこぎ方ひとつで脚は太くも細くもなります。今日はそんな自転車とシェイプアップについてお伝えしていきます。

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自転車に乗ると脚は太くなるのか?

自転車のペダルをこぐと太ももの前側が張ってきたりすると思いますが、一般の方でも脚が太くなるということは起こるのでしょうか。

実際筋肉をつけようと思うと、男性は体感済みの方も多いと思いますが、かなりハードです。実際にジムなどで鍛えるときに使用する負荷は10回で限界を迎えるような負荷を使用したり、高重量を扱ってのトレーニングを行うことが多いと思います。

そんな方からすると自転車をこいだぐらいでは筋肉はつかないと思われるかもしませんが、結論から言うとこぎ方によっては自転車でも筋肉がつくことがあり、女性は脚が太くなる可能性があります。

競輪選手の場合、異様なまでに膨れ上がった太ももの筋肉が物語るように、自転車をこぐだけでも筋肉がつきます。

では、どうすれば筋肉がついてしまうのでしょうか。

 

自転車に乗ると脚が太くなる理由

自転車を連続的にパンッ、パンッ、パンッっとこぐと筋肉が休むことなく活動し続けます。

そうすると筋内の酸素量が低下して重だるくなっていきます。

このような刺激は、加圧トレーニングをしている状態と似ています。加圧トレーニングは、手脚の付け根を専用のベルトで締め付け、血流を制限しながら行うトレーニングです。

ベルトで締め付けている分、血流が制限され酸素量が低下し、重だるくなってきたときに脳から成長ホルモンが分泌され、その成長ホルモンが筋肉を大きくする働きがあるため低負荷でも筋肉は肥大するというものです。

自転車を連続的にこぎ続けると太ももの筋肉の中でもこのようなことが起こり、それを週2~3回行うと筋肉がつく可能性があります。

自転車をこいで脚が太くなったかな?と感じる方はこのような反応が体内で起こっているかもしれません。

 

自転車に乗って脚が太くならないようにするためのポイント

この記事を見れば「自転車に乗らない方がいいの?」と思ってしまうかもしれませんが、筋肉がつくポイントは筋内が低酸素状態になることがポイントであり、そのようなこぎ方をしなければ筋肉がつくような刺激にはならないということです。

パンッ、パンッ、パンッっと連続的に自転車をこぐことで筋内が低酸素状態にある可能性があるため、そのテンポを少し遅くしたり、一定の感覚で一度脚の動きを止めることで筋内に酸素が入るため、刺激としては肥大が起こらないようになるということになります。

また低酸素状態になっていると脚はパンパンに張って重だるくなるため、軽く張ったかな?程度では筋肉が肥大するような刺激ではありません。そのあたりを整理していただければと思います。

実際に自転車を使った実験ではこのようなデータがあります。

  • 20~30% 1RM
  • 5分間90回転/分 ノンストップ
  • 週2回/自転車 3ヶ月間(12週間)

通常の自転車では、真ん中か重めのギアで自転車をこぐようなイメージで、それを1分間で90回転するような速さでペダルを5分間ノンストップでこぎ、それを週2回行った結果、筋断面積が5.4%増加したというデータがあります。

道路で自転車に乗るとき、5分間もノンストップでペダルをこぎ続けることはあまりないかもしれませんが、ジムにあるバイクの場合その可能性が出てきます。

5分間というよりも、脚がパンパンになり重だるくなるまでペダルを連続的にこぐと筋肉がつく可能性があるということを覚えておけば、その手前で一度こぐのをやめ、少し間をあけてから自転車をこぐようにするだけで脚を太くすることを防げます。

 

ランニングも同じようなことが言える

ランニングでも同じようなことが言え、連続的に筋肉に刺激を与え筋内が低酸素状態になれば筋肉が大きくなる可能性があります。

実際に野球選手はこの冬場などはよく走らされますが、どのような走り方をするのかによって筋肉が大きくなることがあります。実際にウエイトトレーニングをしていなくても、走り込みを続けることで下半身が太くなっている選手もいます。

これはこのような刺激の加わり方が考えられますが、一般の方もジムでランニングマシンでランニングをしていると、このような刺激が加えられれば脚が太くなる可能性があります。

要は筋肉にどのような刺激が加えられるのかということであり、方法がどうこうというのは議論するポイントではありません。マシントレーニングもそうですが、軽い負荷だからといって筋肉がつかないということではなく、低酸素状態に追い込めば筋肉はつくということになります。

また全体を通して言えば、脚を細く引き締めたい場合、自転車やランニングをする以前に、脚を細くするということについては理解する必要があります。

脚を細くするためには、まず自然体に直すことが必要で、歪みを直すだけでも脚は細くなります。まっすぐなって筋肉がついていれば刺激が加わる原因をつきとめ、あえて刺激が入らないようにすることになります。

脂肪が多ければ食事やそのほかを考えることになりますが、まず自然体に直すことが先決です。脚を細くしたい方はこちらを参考にしていただければと思います。 

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[clink url=”http://izuru-style.co.jp/running-muscle”]

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。自転車をこぐから脚が太くなるということではなく、ペダルのこぐリズムが速く、筋内が低酸素になることで筋肉がつく可能性が出てきます。

脚が太くなるような刺激を与えないようにするためには、ペダルをこぐリズムを少しゆっくりにしてみたり、休息を挟みながら行うことで筋肉がつくような刺激にはなりません。

もし自転車に乗って脚の筋肉がついたように感じる方は一度ご自身がペダルをこぐリズムを変えてみたり、休息を挟むことで脚も変わっていくと思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

野球選手が理解しておきたいウォーミングアップについて

野球、サッカー、陸上、ラクロス、ラグビーなど、さまざまなスポーツ選手からウォーミングアップについての質問を受けてきましたが、学生が行っているウォーミングアップは伝統的なものがほとんどで、どのような目的があるのかを理解していないことがほとんどです。

ただ身体を温める、ストレッチするという程度にしか理解されていないのが現状で、ウォーミングアップを理解し行うことでその後に行うプレーは変わってきます。

今日は野球をイメージして現場で行っていることも踏まえてウォーミングアップについて細かくお伝えしていきたいと思います。

こちらも参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/warming-up”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/warming-up-stretch”]

 

ウォーミングアップとは?

すべてのスポーツに共通することからお伝えしていきたいと思いますが、そもそもウォーミングアップ【warming-up】とはどのような意味があるのでしょうか?

こちらについては、ウォーミングアップの目的とメニュー作成時に柔軟な発想で考える必要がある理由 でお伝えしていますので、まずこちらを参考にしていただければと思います。

要約すると、ウォーミングアップの目的は身体を温め、筋温を上げ、反応を早くし、身体を動かしやすくすることです。そのために、心拍数を上げる必要があります。ここから実践的なことも踏まえて細かくお伝えしていきたいと思います。

 

まず5W1Hを整理する

現場でウォーミングアップを行うときに考えることがあります。それは5W1Hです。

  • WHO(誰が)
  • WHEN(いつ)
  • WHERE(どこで)
  • WHY(なぜ)
  • WHAT(何を)
  • HOW TO(どのように)

ということを考える必要があります。これは対象者、季節、気温、環境、目的によってウォーミングアップの内容は変わり、さまざまな条件の中で目的に合うメニューを作成していきます。

そのため今日お伝えする内容もあくまでひとつの例としてお伝えしていますので、絶対ではないということを頭のどこかに置いといていただければと思います。

それぞれひとつひとつを見ていきたいと思います。

WHO(誰が)

誰がというのは、対象者のことです。

  • 小学生
  • 中学生
  • 高校生
  • 大学生
  • 高齢者
  • リハビリ中の選手

その対象者によっても行うメニューは異なります。

例えば小学生の場合、ウォーミングアップに時間を割きすぎると体力的な問題で、練習に入る前に疲労してしまい練習に身が入らないということも起こってしまいますし、中・高生の場合時間的な制限が出てくる可能性がありますので、ウォーミングアップの中にトレーニングを組み込むこともあります。

このように対象者によってメニューが変わるため、WHO(誰が)をしっかりと整理する必要があります。

WHEN(いつ)

WHEN(いつ)というのは、

  • 季節
  • 時間帯(早朝、日中)
  • 年齢
  • タイミング(練習前、試合前)

などを考える必要があります。季節によって気温が異なり、今のような冬の時期は気温が低いため外でウォーミングアップをすると身体を冷やしやすくなり、服装や環境を考える必要が出てきます。

また、練習前なのか試合前なのかによって目的が異なるためメニューも変わります。先ほどと少しかぶりますが、年齢的なこともここに入り、年齢によっても当然メニューを変えることになります。

WHERE(どこで)

ウォーミングアップをする環境がどのようなところがあるのかということですが、グランドなのか、芝生なのか、砂利道なのか、また広さはどのくらいあるのか、大きな場所は確保できるのか、畳一畳分しかないのか、暖房や冷房があるのか、室内なのか野外なのか、こういう条件によって身体を冷やさないようにします。

逆に夏場は日光を日ながらウォーミングアップを行うことで体力を消耗してしまうため日陰で行い、できるだけ体力を消耗してしまわないようにする必要があります。

このように環境要因を考える必要があります。

WHY(なぜ)

目的によってメニューは変わりますが、練習前に行う場合、時間的なことからウォーミングアップの中にさまざまなトレーニングを組み込みます。

実際に野球選手へ指導しているウォーミングアップメニューの中には、

  • バランストレーニング
  • アジリティトレーニング
  • クイックネストレーニング

などが組み込まれています。

試合前については無駄なエネルギーを消費し疲労しないようにするため、各種のトレーニングを取り除いたり、目的によってメニューを変化させます。

野球選手の場合、バッティングのみを行って練習を終える場合、ウォーミングアップはバットを振らせ、キャッチボールだけの場合、ボールを投げながらウォーミングアップをさせ、必ずこうするという形ではなく、必要に応じてメニューを変化させます。

WHAT(何を)

目的を整理し、環境や対象者が明確になれば次は具体的に何をするのかということを考えていきます。

ランニングをするのか、バイクをこぐのか、その場でジャンプするのか、方法はひとつではありません。いくつもある方法の中で、選択していきます。

  • スタティックストレッチング
  • ダイナミックストレッチ
  • バリスティックストレッチ
  • ペアストレッチング

などストレッチの方法もさまざまありますが、ウォーミングアップでは何をするのかはすべて目的次第です。

HOW TO(どのように)

ここまで決めたことを実際にやるとなるとどのように行うのかという具体的な方法を知る必要があります。

よく見られるのが腕の回し方で、この回し方一つで動かしやすくするのか、動きに引っ掛かりが生まれスムーズではない動きを作ってしまうのか、そういった違いが生まれます。

またやはり環境に合わせて方法を取捨選択する必要があり、全体を通してみても柔軟な発想を持ち、固定的な考えにならないように工夫することも必要になります。

 

具体的に行う野球選手のウォーミングアップについて

現場で野球選手に指導するウォーミングアップは、

  • ランニング
  • 体操
  • アジリティドリル
  • バランストレーニング
  • クイックネストレーニング
  • ダッシュ

という手順で行っています。選手に指導する一例ですが、大学や社会人になると基礎体力はある程度向上していますので、ウォーミングアップの中にトレーニングを組み込まず、身体を緩める、動きやすい状態にするということをベースに行っていきます。

ランニングについて

まず体温を上げるために心拍数を上げていきますが、心拍数を上げる目安は120拍/分です。これは客観的に見るとハアハアドキドキし、汗ばむぐらいの強度がちょうどこの120拍/分に当たります。

心拍数は心臓を上下することで上がりますので、上下させる運動であれば何度もいいわけですが、上記でお伝えした条件を踏まえて選択をしていきます。

グランドを3周などと言われますが、なんとなく3周というのではなくひとつの目安は心拍数であり、この120拍まで上がるようにグランドなどを走らせたりします。

そのため「グランドを3周」と指示したりする場合、その理由があるはずです。適当では当然いけません。逆にこれが多すぎても疲労してしまうため考えものです。

体操(ダイナミックストレッチ)

一般的にはこのタイミングでストレッチングと言われる、筋肉を10秒伸ばし続けるようなことをすることが多いと思いますが、知っておきたいことが、そういった静的ストレッチングは大きな力を必要とする前やエキセントリックな筋活動を要する前には省きます。

基本的にはウォーミングアップの中に組み込むことはありません。

現在さまざまな研究から30秒以上静的なストレッチングを行った場合、筋力発揮が低下する可能性が高いというデータが多くあり、またストレッチを行っても筋力発揮が向上する可能性はないということがわかっています。

そのため現場では動かしながら筋肉を緩める動的なストレッチ、体操を行っています。

手順としては、上から下へ動かしていきます。

  • 肩(肩甲骨)
  • 脊柱
  • 骨盤
  • 股関節
  • 膝・足首

などの手順で緩め、動かしやすい身体にしていきます。

この体操で意識することは、常に楽に動かす、リラックスして動かすということです。また関節の自然な動きを理解し、スムーズに動くということも理解できるように指導しています。

体操の目的は筋肉を緩めることですが、一番の問題は”一生懸命”にすることです。体操はある意味で適当さが必要です。これはチャランポランにしなさいということではなく、一生懸命すると無駄に緊張させてしまい動きが硬くなってしまい、筋肉も緩みません。

ある程度の適当さを求めて行うことで引き出したい反応である筋肉を緩める反応が出ます。体操もひとつひとつの動きを理解して行うことで、これまでとは全く違った身体になることが実感できると思います。

アジリティドリル

ポジションにもよりますが、大きく分けると守備のときの動きは3つに分けることができます。

  • サイドステップ
  • キャリオカ
  • 背走

これらはひとつひとつが独立した形だけではなく複合的になり、2つや3つの動きが1つのプレーで同時に行われることがあります。

例えば内野手の後方に上がるフライを追いかけるときは、背走、キャリオカなどの動きになったり、ランナーの動きもサイドステップなどの動きがあり、この動きをアジリティドリルの中で行います。

このアジリティドリルでも体操と同じですが、すべての動きをリラックスして行います。ここでのポイントは重心を運ぶということです。脚をどうこう動かそうという意識は持たず、重心を運ぶように身体を動かすと無駄な力が入らず、脚はリラックスします。

ウォーミングアップで共通することですが、一生懸命に行い、硬い動きになってしまえば硬い動きをインプットしてしまうため、ウォーミングアップ後に行う競技の動きが硬くなってしまう可能性があります。

動きやすい身体をつくることが目的ですので、その目的に合うようにできるだけリラックスし、スムーズな動きになるように身体を動かしていきます。

バランストレーニング

このバランストレーニングというのはよく、”不安定なところでバランスがとれるようにする”ことでバランス能力が向上するといわれており、ドームのようなものに乗って何かをしたりするということが行われています。

トレーニングの原則に特異性という原則があり、行った体勢、力の入れ方など、トレーニングを行った形の効果が得らえるという原則があります。言い方を変えると、上半身を鍛えても下半身が鍛えらえることはないということです。

野球選手が必要なバランスとはどのようなものでしょうか?足元が不安定な状態で何かをする能力が必要でしょうか。

野球選手が必要なバランスとは、安定した地面で片脚で立つことができたり、軸足に体重を乗せたときにバランス良く立てる、そういったバランス能力が必要となります。

そうであれば、特異性ということを考えればバランストレーニングは平地で行うことで目的に合います。

そのために行うことは、

  • ジャンプストップ
  • シングルジャンプストップ

などで、ジャンプをしてフラットに着地できるようにその場から少しずつ前に進みながらこのバランストレーニングを行います。

クイックネストレーニング

クイックネスというのは、日本語で俊敏性と言い、速さを求めるトレーニングです。何の速さかと言うと、筋肉の収縮速度で、クイックネストレーニングの目的は筋肉の収縮速度の維持をするために行います。

そのために行うのがラダートレーニングです。

一般的にはラダートレーニングは”敏捷性”のトレーニングとして行われていますが、敏捷性は正確性+速さという式となり、ラダートレーニングは速さのみをもとめるものであるため、敏捷性ではありません。

具体的には、敏捷性(アジリティ)と俊敏性(クイックネス)トレーニングの違いをラダートレーニングから考えてみる でこれらのことをまとめていますので、参考にしていただければと思います。

メニューとしては、ラダーを使用しても、30cm感覚でラインを引いてもいいですし、それをひとつの目安として使います。

例えば・・・

  • 両足ステップ

ラダー

1つの枠に1歩ずつステップする

ラダー

というように、種目については10種目ぐらい用意し野球という競技をイメージした動きを取り入れ行っていきます。

あくまでも目的は筋肉を速く収縮させること、収縮速度を維持させることですので、あまりフォームにこだわりすぎる速く動かすことだけを意識してトレーニングを行っていきます。

ダッシュ

ダッシュについては、約30の距離をとり、ポーン、ポーン、ポーンとサイドステップをしてその流れでダッシュに入っていくような感覚でまずは行います。

ここで注意することは、サイドステップから正面を向いて走り出す時に地面をグッと押したり、力んでしまわないようにすることです。先ほどもお伝えしましたが、ウォーミングアップの全体を通して重要なことは楽に動くこと、リラックスして動くことです。

この動きが後に行うプレーでリラックスしてスムーズな動作ができるようになります。そのために、ダッシュでもサイドステップから走り出すときの切り替えしの動作が力んでしまわないようにスムーズに動作が切り替えられるように行います。

  • 6歩サイドステップ→ダッシュ
  • 3歩サイドステップ→ダッシュ
  • リード→ダッシュ

というようにステップを踏み、最後は盗塁のイメージで静止状態からスタートを切るようなダッシュを行っていきます。

このような一連の流れでウォーミングアップを行い、動きやすい身体を作っていきます。10分ぐらいで軽くランニングをして、ストレッチをして・・・という感覚でウォーミングアップを行っていた方がこのメニューをすると、ウォーミングアップの効果をより感じれると思います。

また身体の動かしやすさ、反応違いなどが感じられ、ウォーミングアップをきちんと行う重要性について理解できると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。冒頭でもお伝えしたように、ウォーミングアップも目的次第でメニューは大きく変わり、固定的なメニューはありません。

ただ、今お伝えしたかったのはウォーミングアップをなぜ行うのか、具体的にどのようなことをすればいいのかイメージがつきづらい方も向けてお伝えしていますので、そういう方に少しでも参考になればうれしく思います。

なんとなくグランド3周ということではなく、ひとつひとつに理由があり、体操の動きとっても動かし方がひとつひとつにあります。それを理解し、実践することでウォーミングアップで得たい本来の効果を実感することができます。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

歪みの改善はなぜ歪むのかを理解し全身の筋肉を緩めること

太ももの外側が硬い

先日姿勢の改善と脚を細くしたいという方からご相談を受け、セッションを開始しましたが、現在までに3回セッションを行いましたが、姿勢の改善が見られご本人も実感され、その変化に驚かれていました。

この変化はクライアントさん自身が日頃から姿勢を気にし、なぜ身体が歪んだのかを理解され、その改善に努めた成果です。

トレーナーはあくまでもそれを気づいていただくためにアドバイスを行いますが、歪みを改善するためにはクライアントさん自身が”自分で直す”という想いを持っていただくことも大切になります。

今日は歪みの改善についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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なぜ歪むのかを認識することが重要

歪みを改善しようと思う時にどのようなことをするでしょうか。

  • 整体に通う
  • マッサージを受ける
  • 骨盤矯正をする

などそれぞれ考えることは異なると思いますが、すべてに共通することは一時的に改善はするけど、時間が経つとまた元通りに歪んでしまうということです。

必ずそうなるわけではありませんし、きちんと指導を受けることで歪みは改善していきますので、これらを否定するわけでもありません。

「身体が歪んでいるので直してください。」的な感じで、やってくれるという一方的な感覚でいると思ったように歪みは改善しません。というのは、歪みや姿勢を改善するときに重要なのが、なぜ歪むのかを認識することです。

前出のクライアントさんは、なぜ歪んでいるかを理解され、どうすれば歪まないようにできるのか、どういう姿勢をすればいいのかをきちんと理解され、実践されたからこそ歪みの改善が早くみられました。

歪みで悩まれている方は、一度ご自身の身体がなぜ歪んでいるのかを振り返ってみてください。おそらくほとんどの方はなぜ歪んでいるのかがわからないと思います。何度もお伝えしますが、そこが歪みを改善するためには重要になります。

 

歪む根本原因を取り除くことができる

歪みを改善するためには、なぜ歪む原因を理解する必要があるのでしょうか。それはさまざまなところでいつもお伝えしていますが、日頃何気なくやっている姿勢や動作が歪みをつくる原因になっていることが多いからです。

身体調整などをして歪みを改善しても、もし歪んでいる原因が理解できず、日頃また歪むような姿勢をとってしまえばいくら身体調整などで歪みを改善しても一時的な効果にとどまってしまいます。

いかに歪みを再発させないか、ここを考える必要があり、そのためにはなぜ歪むのかをしっかりと脳で理解することが必要です。

このクライアントさんは、家具の販売をしている会社で働いており、家具を運ぶときの姿勢や持ち方に問題があり身体が歪んでしまい、歪みだけではなく脚に筋肉がつき、片側が特に太くなっていました。

このことをクライアントさんにひとつひとつ説明し、日頃家具をどのように持っているか、そのときに身体のどこに負担がかかっているのか、左の背部と、左脚の前ももが張っていましたが、すべて家具の持ち方でこのようになっていることを理解していただけました。

すると伝えた日から次のセッションまでの間持ち方もお伝えしていたので、それを実践していただくことで家具が運びやすくなったり以前感じていた身体へのストレスも改善され、筋肉の以前ほど張らなくなりました。

 

歪みを改善するためには筋肉を緩めること

歪みを改善するためには、筋肉を緩め弾力のある状態に戻すことです。

この方は書き物も多いそうで、ご自身も薄々わかっていたそうですが、頭を前に突き出すような姿勢で机に向かっているそうでこれが原因で首や肩は緊張し、筋肉がパンパンに張っている状態となっていました。

このような状態では、首の筋肉は引っ張られることで緊張し、胸などの筋肉は縮まって緊張してしまいます。

筋肉は伸ばされすぎても、縮まっても緊張し、硬くなってしまいます。筋肉は腱を介し骨に付着していますので、筋肉が緊張することで身体が歪みます。歪みを改善するためには筋肉を緩めることです。

そうすれば歪みを改善し、骨で立つ感覚が得られたり、クライアントさんの場合良い姿勢になっているという実感が得られたそうです。ここで言う良い姿勢というのも、筋肉が緩んでいるのに良い位置にいれるということも感じられていました。

 

歪みを改善するための今後の課題

全体の姿勢を見れば初めから比べると歪みの改善も見られ、クライアントさん自身もその変化を体感されていましたが、今後の課題としては頭部の位置を認識が必要と感じています。

頭部が前方にズレている方の場合、この頭部の位置の認識を変える必要があります。

クライアントさんの場合、顎を引く癖があり、歩いている際もまっすぐ前を見るというよりも地面を見るような歩き方をされています。

一度セッションで頭部の位置を修正すると顎が上がっているように感じ、それ自体に違和感を感じられていましたが、首を触って筋肉の張りの変化を感じていただきましたが、顎を上げるような姿勢の方が筋肉が緩んでいることを実感していただけました。

自分が違和感のない位置がインプットされていますが、これは頭部の位置がずれているため変える必要があります。正しい位置に修正してもはじめは違和感を感じます。それに慣れてこればその箇所で維持する方が楽なことに気づくと思います。

このように頭部の位置が修正できればもっと姿勢の改善も見られるようになると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。歪みを改善するためには、筋肉を緩めることが必要ですが、それだけではうまく改善できません。それは、なぜ歪んでしまったのか、その原因を理解しないと日頃の生活で身体を歪めてしまう姿勢や動作を再度してしまいます。

筋肉を緩め、歪みの根本原因を理解し日頃その姿勢や動作を気をつけることで歪みを改善することができます。

誰かに直してもらうという一方的な姿勢ではなく、クライアントさんご自身も原因を理解し、日頃から姿勢を正す努力を継続することで初めて改善に向かうということになります。

日頃からご自身がとられている姿勢や動作を一度振り返ってみると新しい発見があるかもしれませんね。

今日は歪みの改善についてお伝えしていきました。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

30代女性がジムや日頃気をつけたい身体を引き締めるために大切なこと

立ち方

仕事終わりにヨガやジムに通って身体を引き締める習慣がある方は最近では特に増えてきていると思いますが、汗を流してストレス解消やリフレッシュも兼ねているけど一番はダイエットや身体を引き締めるという目的があって通う方の方が多いと思います。

何かに通う前は、「○○に行けば身体は変わる。」ような気がしていたけど、実際そうではないと薄々わかりながら、本当にそうだった。という経験をされた方はどれだけいるでしょうか?

もしくは、ジムに通っているけど身体が変わらないというのに怒りがこみあげてきて・・・「ちょっとジムに通っても全然身体が変わらないじゃない!!」とスタッフに怒ったりなんかも・・・。

お分かりだと思いますが、どこかに通うことで身体が変わるのではなく、実際にどんなことをしたのか、それによって身体は変化していきます。

こちらも参考にしていただければと思います。

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ジムに通っているけど思ったように身体が変わらないと感じている方は、もしかするとそもそも身体の変わらないことをしているか、目的と方法が合っていない可能性があります。

ジム以外にも身体を変えるためのヒントは多くありますが、今日はジムに通っている30代の女性を中心に身体を引き締めるために日頃意識したいことなどを書いていきたいと思います。

 

シェイプアップとダイエット

まず一度整理をしていただきたいのですが、ジムに通っている方はなぜジムに通っているでしょうか?

  • お腹を引き締めたい
  • 体重を落としたい
  • 太ももの内側を細くしたい

それぞれ違うと思いますが、みなさんはどんな目的があってジムに通われていますか?

よく現場でも聞くことですが、体重を落としたいからトレーニングしているということや、脚を細くしたいからダイエットをしている、など間違っているということではありませんが、目的と方法があっていないことがよくあります。

まず、ここではシェイプアップとダイエットの違いを理解していただければと思います。

 

シェイプアップの考え方

以前までであれば鍛えることをしていましたが、現在では筋肉が柔らかい弾力を保つこと、循環などの問題もシェイプアップにはつながりがあることがわかりました。

そのためただ鍛えることだけではなく、筋肉を収縮、弛緩させて緩めることもシェイプアップにつながると感じて実践しています。

これが現在のシェイプアップの考え方ですが、このことを元にしてここからの内容をお送りしていたいと思います。

 

スマホやタブレットの使用時間をできるだけ減らす

筋肉が硬くなると、筋肉のポンプ作用がうまく働きづらくなり循環が悪くなります。そのため部分的に太く見えたり、たるみを感じてしまうことにつながることがあります。

ただ鍛えるだけではなく、鍛えたあと筋肉が緊張し、そのままにしておくと筋肉は硬くなってしまいます。

鍛えた後は筋肉を緩めることも重要ですが、日頃の生活の中で筋肉を硬くしてしまう大きな原因のひとつとして、スマホやタブレットなどの使用時間の長さが関係しています。

それらを触っている時間は動かないですので、それだけ筋肉は委縮してしまいますし、また負担のかかる体勢での使用は、筋肉の緊張をさらに増し、それが毎日のように行われることで循環が悪くなります。

ジムに行って健康的な身体や引き締まった身体になろうと努力していても、長時間これらを使用してしまうとマイナスになってしまうこともあります。

日頃から動く習慣を改めてつけ、そしてスマホなどの使用時間を減らすこともシェイプアップにつながる可能性があります。

 

ジム以外でも動く習慣をつける

ジムに行っているとそれだけで変われるような気がするかもしれませんが、週に1回や2回通っていても、意外とそれ以外の生活はほとんど動いていなかったり、だらだら過ごしている方もいるようです。

みなさんはいかがでしょうか?

やっぱり、週1回、1時間程度の運動だけでは身体も変わりづらいですし、そのほかの時間も大切になることは容易に想像できると思います。そのため、根本的な習慣を変えるという意味で、毎日体操などでもいいでしょうし、身体を動かす習慣をつけ、そうやって動くこと筋肉も硬くならずにすみます。

すると身体も引き締まって健康的になるし、ストレスも解消されると思います。

ジムだけという感覚にならず、日頃から動く習慣をつけることが大切だと思います。

 

運動しているから何をどのくらい食べてもいいのか?

運動しているから食べてもいいと自分に甘いささやきをしている方も多くいるようです。

これもやはり、食べるのも楽しみな女性も多いともいますが、やはり食べ過ぎは脂肪がつき太る原因になりますし、余分な脂肪が増えることはたるみなども増えてしまいます。

ジムに通っているからこそ、食べるものにも気を配ることも重要だと思います。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。30代に入ってくると将来の健康への意識も高まり、取り組み方も変わってくると思いますが、ただ通うだけでなく日頃の習慣を変えることでさらに身体が引き締まったり、変わることができるということです。

ぜひジムに行っているからOKということではなく、身体を変えるために必要なことを継続的にしてほしいなと思います。

今日もジムに行こうと思っている方は、筋肉を緩めることも意識してみてはいかがでしょうか?

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ウォーキングを継続!2ヶ月で1kgの体重減、食べないダイエットはどこまで継続できる?

先日、あるクライアントさんの姿を見ていて、身体が引き締まってきたなと思う方がいらっしゃいました。

この方はむくみやすく、水分を多めに摂られている方でしたのでまずは汗をかけるようにしましょう、ということで、アドバイスをしていました。

実際に半身浴や、岩盤浴にも行かれ、汗をかかれることで身体のむくみ感は改善されていきました。このとき、ひとつ習慣として“ウォーキング”をはじめられたようで、通勤の際に2つ手前の駅で降りて、そこから歩いて会社に向かうことにしたそうです。

片道約20~30分の距離で、会社に着く頃は少し汗ばみ朝から気分も爽快になり、帰りもリフレッシュになって毎日継続されていたそうです。結果的に食事をほとんど変えることなく2ヶ月で1kg体重が減り、見た目も周りから「痩せた?」と聞かれることが増えてきたそうです。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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たった1kgと思われるかもしれませんが、これはダイエットをする上では大切な感覚だと思います。

最近では炭水化物抜きダイエットといって、お米を食べなかったり、食事をほとんど摂らないような生活をしている方が増えています。また短期間で大幅なダイエットを試み、ストレスと戦い続けている方が増えています。

このクライアントさんの場合、外食にも行くし、行動的で海外にも旅行で行って現地の食事を楽しみながら旅をしていたりします。それが楽しみで、できることを毎日するのはこういう“楽しみのため”と言ってストレスを感じることなくウォーキングも続けられています。

今日はこのクライアントさんから感じた、ダイエットというものについて近年の日本の食事の推移をふまえて書いていきたいと思います。

 

1970年頃から現在までの摂取量の推移

ここからはダイエットをしていきたい方のお役に立てればと思います。

現代の食事は昔に比べ、摂取カロリーとしては低下してきているものの肥満になっている人が増えていると言われています。

1970年から2009年の摂取カロリーの推移をグラフにまとめてみました。

カロリー摂取量

これを見て思うことは、年々摂取量は低下しているにも関わらず、肥満になっている人は増加しています。その理由は次のグラフで、一つの原因が見えてきます。

 

肥満が増え始めた1965年以降の食事の特徴

食事の変化

グラフは国民栄養の現状を参考にさせていただき、自分でグラフを作成したのですが、細かな推移は表せておらず、大体の推移になっていますので参考程度にご覧ください。

1946年の食事を100とし、そこからどのように摂取されるものが変動しているかみていますが、注目すべきは水色で表されている“動物性脂質”です。1960年代以降、急速の伸びを記録し、1999年には、1946年に比べ4.5倍の数値となってしまっています。

またそれに比べ、赤色で表されている“炭水化物”、お米の摂取量は1946年の摂取量よりも、3割ほど減少になっています。

  • 動物性脂質=増加
  • 炭水化物=低下

ということになっています。

お米の摂取量が減り、動物性脂質の摂取量が増え、ものが柔らかくなってきた。噛む習慣が薄れ、噛む回数が減ることで満腹中枢への刺激が遅くなり、満腹を感じるまでに多くの動物性脂質を中心に余分なエネルギーまでも摂取してしまっていると考えられます。

量だけではなく、質が悪くなることで肥満になる人を増やしている原因として考えられます。

お米の摂取量の減少は、肥満との関わりやダイエットをする方がお米の必要性を理解する上では、判断材料になるのではないでしょうか?

お米を食べることで太るよりも、お米を食べなくなっていることで肥満者が増える現状をどのように見ればいいのでしょうか?お米を食べることは決して太ることとは、言いきれないと思います。

 

動物から静物化している習慣を変える

さて、そんな食事の変動を振り返っていただきましたが、お米を食べることはダイエッターにとっても必要であると思いますが、日頃の習慣を変えることで体重も自然と減っていきます。

基本的に食べることが嫌いな人はあまりいないと思いますが、女性なら楽しみのひとつだと思います。

現代人の生活が動物から静物化しているということを以前から紹介していますが、とにかく動かなくなっているから、肥満の原因にもなっています。

冒頭でも紹介しましたが、毎日片道約20~30分の通勤の距離を歩かれるクライアントさんが、特に食事の調節をなしに、2ヶ月で1kg体重が落ちたそうです。これも、習慣になればしんどさを感じず、気持ちよく毎日継続できているそうです。

静物化から動物へ。まずは日常の中で動くことを意識するだけでも体重は変動していくと思います。まずは小さな積み重ねを繰り返してみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

ダイエットをしている方も、食べないというストレスが身体にとって害になり、それが原因で病気になる可能性もあると思います。また余分にお米を警戒しすぎてしまい、かえってそれが太る原因になる可能性があることは上記のグラフを中心に感じていただけたと思います。

本当に身体を変える上で大切なことをまとめていきたいと思います。

  • 極端な食事をせずに、ストレスを抱えすぎないように食べること
  • 日頃からお米を食べ、よく噛む癖をつけていく
  • 静物化してしまわないように動く習慣をつける
  • 日常の中で便利と思う自動化されているものをあえて避ける
  • 代謝のいい身体にするために、筋肉をつける
  • 食べることを楽しみ、変わることを楽しいと理解する

歴史を追っていくと、日本の生活がどのように変わってきているのかがよくわかります。

元禄時代の食事や江戸時代の食事を、武玉川を通して知っていくと昔の人はなんて頭がいいのだろう、どれだけ健康的な生活を送っていたのかがわかります。

パーソナルトレーニングの時間の中でもそれらを理解して、実行していただくために、わかりやすいアドバイスをおくれるようにまだまだ学ばないといけないですね。

みなさんの毎日の食事からお米の存在がなくなっていませんか?

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうごさいました。

変形性股関節症は必ず手術が必要?症状から見る改善のヒントについて

変形性股関節症に悩まれている方から相談もありますが、みなさん1回は手術が頭をよぎり、手術を回避しようと希望を持って鍼灸院に通ったり、整体に通ったりされています。

しかし思ったような結果が得られずに悩んでいるいる方も多いと思います。変形性股関節症は必ず手術をしないと痛みから解放される、もしくは痛みが改善することはないのでしょうか。

今日はそんな変形性股関節症を手術をせずに改善に向かっている実際の例を含めて、改善の考え方とそのヒントについてお伝えしていきたいと思います。

 

変形性股関節症とはどのような病気か?

まずこの病気を語る前に変形性股関節症というのは、どのようなものかと整理していきたいと思います。

■変形性股関節症とは?

変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう、osteoarthritis of hip)は、関節軟骨の変性・磨耗によって、近傍の骨の変形・破壊や関節滑膜の炎症が起き、疼痛や運動障害からADL障害をきたす股関節疾患である。

Wikipediaより引用:変形性股関節症

変形性股関節症には、先天的なものと後天的なものがあるといわれており、どちらも関節の変形や噛み合わせの不一致などにより、関節軟骨がすり減ったり傷がついたりし、痛みを伴う症状です。

具体的には、歩いているとき立っているときにズキズキ刺すような痛みがあったり、臀部に鈍痛のようなだるさを感じたり、生活にも支障が出るほどの痛みが伴うケースもあります。

また変形性股関節症には、一次性と二次性があります。

  • 一次性股関節症・・・原因が不明
  • 二次性股関節症・・・先天性股関節脱臼症や臼蓋形成不全などの症状に続発される形で起こる股関節症

日本では主に二次性股関節症がほとんどだといわれ、またそのほとんどが女性です。

 

一般的に行われる変形性股関節症への対応について

変形性股関節症になってしまった場合、どのような対応が行われるのが一般的なのでしょうか。クライアントさんから聞いた話も含めてまとめていきたいと思います。

筋トレをする

一番聞いた答えは、股関節周囲の筋肉を強化するために筋トレをするということでした。

股関節周りの筋肉が弱くなっており、支えられないから股関節の痛みが出ている。だから鍛える必要があるということでした。後述しますが、あるクライアントさんのケースでは、勧められた通りジムで股関節周辺の筋肉を鍛えることをはじめました。

レッグエクステンション、レッグカール、ヒップアダクション、ヒップアブダクションなど股関節に関係する筋肉を強化しましたが、エクササイズ中も股関節は痛み、このときの痛みは弱いから痛んでいる。きっと強化すれば痛みは軽減されると信じてトレーニングに励みました。

しかし、1ヶ月経っても、2ヶ月経っても痛みは改善するどころか、逆に痛みが増してしまったこともあるそうです。

筋力が弱いから痛むという要因もありますが、このようなケースからもわかる通り、筋トレをしても思ったように改善しないことがあります。

安静にする

痛みを改善するには時間が薬になるといわんばかりに、負担をかけないように日頃から安静にしなさいといわれる方も多いと思います。

仕事や育児、生活をする上でしなければたくさんあると思いますが、それを控えるように言われた方もいました。安静にするだけでは痛みが改善しないのは目に見えています。

手術をし、人工関節にする

変形性股関節症は、股関節の形成に問題があるためその股関節を人工関節にすることで痛みを取り除こうと病院で勧められる方もいると思います。

実際に人工関節にして痛みが軽減された方もいました。イメージとしては御幣を恐れずに言葉を使えば、一番手っ取り早いというイメージになるのかもしれません。決してそんなことはありませんが。

ただ、クライアントさんの言葉を聞くと、やはり自分の関節ではなくあくまでも人工のものが体内に入るとなると非常に悩まれると思いますし、実際に悩まれている方からお話を伺ったこともあります。

変形性股関節症の改善に手術を勧められることも多くあります。

インソールを使う

これは少数の意見ですが、変形性股関節症を改善するためにはインソールが必要だといわれて数千、数万円するインソールを購入し、使われていた方もいます。

片側だけに入れていたこともあり、これが原因で身体が歪みさらに痛みが増してしまったということもあります。

左右の脚の長さが違うとインソールを使うこともありますが、片側だけに使用すると歪みにつながり、痛みを助長してしまうこともあります。

本当に必要なのかは見極めが必要になります。

温熱療法

腰痛や肩こりなどにも行われることですが、痛みのある部分を温めるということをします。一時的に痛みが和らいだり、気持ちよさを感じると思いますが、根本的な改善とはいかじ、時間の経過とともにまた痛みが再発することがほとんどです。

ただ温熱療法は意味がないということではなく、調整前などに温めてから調整に入るとより筋肉を緩めやすいということもあります。

これだけで痛みを取り除こうとするのは非常に難しいことだと思います。

 

変形性股関節症でなぜ痛みが出てしまうのか?

まず変形性股関節症で痛みが出てしまう理由をお伝えする前に、少し股関節というところを知っていただきたいと思います。

股関節とはこのような形状をしており、簡単言えば受け皿とそこにはまるボールのようなものがあり、両者で股関節を形成しています。

先ほど出てきた臼蓋不全というのは、受け皿の幅が狭くなってしまってる状態のことです。

変形性股関節症にもさまざまあり、簡単に言うと受け皿に変形があるのか、またボールに変形があるのか、またそれらの変形によってかみ合わせが悪くなり関節面にある軟骨がぶつかり、すり減り痛みが出てしまいます。

変形性膝関節症も同じですが、骨と骨とで形成される関節面がぶつかり合い、軟骨がすり減り痛みが出てしまいます。

この原因は関節の噛み合わせが悪くなり、周りの筋肉が緊張しているがために骨がぶつかり、痛みが出てしまいます。このような原因から考えられることは、周りに変形があっても関節のかみ合わせが良くなれば痛みは改善されるのではないでしょうか。

このような考えをもとに実際にクライアントさんに身体調整をし、痛みの改善が見られたケースをご紹介したいと思います。

 

全身の歪みを直し、立つ、座る、歩くの基本の動作や姿勢を見直す

変形性股関節症だからと言って、股関節だけを見ればいいのではなく、部分の歪みは全体へ影響しますし、もちろん全身の歪みは部分に影響を与えます。

まず全身の歪みや姿勢の崩れを直していきました。

身体調整で全身を整える

さまざまな事柄に共通して言えることではないでしょうか。お腹を引き締めたいから腹筋をする、腰痛を改善したいから腰をマッサージする。

部分をあまりに見すぎると、思ったような結果が得られません。全体を直せば、部分の問題も改善されるのではないでしょうか。また部分に出る痛みは、全身の歪みなどの結果ストレスを受け、部分に痛みが出る。

痛みのある箇所が原因ではなく、その他のことが影響し部分に痛みが出ることが多くあります。

このような考えから、股関節周りの痛みに対しても全身の歪みを改善するために身体調整を行い、全身の筋肉を緩めていきます。筋肉を緩めることで歪みを改善されますので、まずは筋肉の緊張のない状態へと直していきます。

全体を直す中でも、部分である股関節周辺の筋肉も硬くなっているためそこにも時間をかけ筋肉を緩めていきました。

全身を整えると痛みは軽減される

全身の筋肉を緩め、整えることで痛みが軽減し、身体が軽くなっていることを感じていただけました。また身体調整の後、立っていただくと踵で立ち、骨を感じていただけます。

調整前には立つだけでも鈍痛のようなものが出ていたけど、それも改善され痛みを感じずに立つことができました。

このように全身の歪みを直し、筋肉を緩めることで痛みの改善は見られますが、ここから座る、歩くの指導へと移っていきます。

椅子の高さや車での座席について

身体の使い方によって、筋肉が緊張してしまうことを日常的に行ってしまうと関節のかみ合わせが悪くなり痛みが出てきてしまいます。

椅子の高さについては、膝の位置が股関節の高さよりも高くなると太ももの前側や股関節周辺の筋肉は緊張し、そのような姿勢や動作を続けることで痛みが出てきます。

必ず椅子に座るときは、膝の高さよりも股関節の位置は高くします。これは椅子だけに限ったことではなく、自転車に乗るとき、車に乗っているときの座席も同じです。座席自体が動かしづらい場合、クッションなどを敷いてお尻の高さを上げれば膝の位置は下がることになります。

このように椅子の高さをどこで設定するのか、それを気をつけることで日常で過度に筋肉が緊張するのを防げます。

歩き方について

変形性膝関節症で痛みを抱えている方ほど、その痛みを脳が記憶しています。後でお伝えしますが、どうしても痛みがある分その動きを脳が覚えています。

また痛みの出方はさまざまですが、着地をするときに痛む方は、着地をするのが怖くなり、どうしてもそうっと足を地面につけるような歩き方になっていたり、びっこを引いたり、脚をどう前に出そうかということを考えられると思います。

このような意識を持ってしまうと筋肉が緊張し、そのような動きだから痛みが出てしまうということになります。

歩く=痛みが出る、という脳の中にあるデータを消す必要があります。そして歩いても痛くないんだよというデータを再度書き入れることが必要です。

そのためには、脚から意識を外し、重心の位置を高くし、その重心を前に運ぶように歩くことでスムーズに歩け、歩いても痛くなりません。歩き方をスムーズに変え、そして脳の中にある痛いという情報をいかに自分の中で痛くないということに気づけるか、それを理解できるかということも重要になります。

個人によって歩き方は変わり、アドバイスも変わると思いますが、この記事を参考にしていただければと思います。

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日常動作で股関節周囲を鍛えていく

変形性膝関節症の場合、股関節が不安定です。噛み合わせも悪くなりやすく骨どおしがぶつかることで痛みが出てしまいます。このような状態を改善するため、股関節周囲の筋肉を鍛え、その筋肉で関節を安定させます。

その鍛え方が問題となりますが、ジムのマシンなどで鍛えていれば逆に痛みが増してしまうということもあります。人間は日常の中で階段を上る、下りる、などの動作を行いますが、このとき片脚で身体を支えることになります。

このとき片脚にかかる負荷は、体重の約3~4倍に相当し、50kgの人であれば150~200kgものストレスが股関節にかかることになります。このように考えるとジムでマシンで鍛えてもこれまでの刺激は加えづらいと思います。

日常の中でも鍛えることができ、椅子からの立ち上がり、座り、階段の上り下り、という基本的な動作を使って強化することも股関節を安定させるためには重要になります。

このような流れで実際に変形性股関節症の方とセッションを行い、少しずつ身体にも変化を感じることができるようになりました。

 

変形性膝関節症という病気と痛みを脳がどのように感じているのかを知る

紙で指を切っているのに気づかなければ痛みは感じませんが、いざ指が切れているのを気づくと急に痛みだすということを経験したことはないでしょうか。

人間が感じる痛みは脳が感じているということです。切れたから痛むのではなく、切れたという情報が脳へ伝わることで痛みを感じます。これは変形性膝関節症だけに限らず、さまざまな痛みにも共通していることです。

気分が落ち込んでいるときほど痛みが出やすく、痛みを感じやすくなります。
 
おばあちゃんの改善した理由は学生に不満をぶつけたおかげだったという話があります。

これは身体に対して何かをしたからということだけではなく、文句を言うことで脳が感じていたストレスがなくなり、それによって脳が感じてした痛みがなくなったということではないでしょうか。

痛いと思いこんでいる、という一辺倒な言い方ではなく痛みの強弱は少なからず脳の影響を受けます。そのため今感じている痛みを改善するときに必要なことは、クライアントさん自身も痛みに対して前向きに改善しようという姿勢で取り組む必要があります。

『治してくれ!』という横柄な態度ではうまく治らない。ここで理解していただきたいことは、痛みは脳も関係しているということです。痛みを抱える方の頭の中にあるデータを書き換える必要があります。

 

まとめ

いかがでしょうか。今回ここでお伝えしたことがすべてだとは思いませんが、この実際の例でお伝えしたクライアントさんはセッションを受けられてもうすぐ4年になろうとしています。

歩きすぎたりすると痛みを感じるときはありますが、歩き方や階段の上り下りについては問題なくできるようになり、以前よりもストレスのない楽な生活がおくれています。

10の痛みがいきなり1や0になることは難しいと思いますし、僕のようなトレーナーの立場であれば治療家ではありませんので、そのようなことは目指していません。大切だと感じるとは、日々小さな改善を繰り返すことです。

10が9に、9が8に、8が7に・・・というように少しずつの積み重ねで改善を行い、日常生活の中で行う動作をいかに楽にできるか、それが重要になります。トレーナーとクライアントで痛みが改善できるように協力して同じ方向へ歩もうとする姿勢が何よりも重要になります。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

では最後に今日のまとめを行っていきたいと思います。

  • 変形性股関節症は、一次性と二次性があり、二次性の方が多い
  • 改善するためには、ただマシンで鍛えても期待した効果は得られない
  • 全身の歪みを改善し、股関節周辺の筋肉も緩める
  • 噛み合わせが良くなると、それを固めるように股関節周囲を鍛える
  • 鍛え方は、日常動作で行う椅子からの立ち、座りや階段の上り下りを活用する
  • 痛みは脳が感じており、身体だけではなく脳のストレスも取り除く必要がある
  • 痛みはいきなり10→0を目指すのではなく、1ずつぐらいのペースで改善し、焦らない

このような内容でお送りしていきました。今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。