2015年 12月 の投稿一覧

HSSRラボ|股関節の痛みで悩まれる方への指導で感じた課題と指導時のポイント

テレビや雑誌、現代だとスマホやタブレットなど紙面から画面へと媒体が変わり、多くの情報が提供されています。その情報の本質を掴むとなれば、時間のかかることでありますし、商売というものがそこに加えられれば情報の信ぴょう性が薄くなることさえあります。

トレーナーが”指導”ということをする際に最も大切にしなければいけないことのひとつが、『相手に理解させる』ことだと思います。

今の自分がどれだけできているのか、そういうことを考えるときひとつの尺度にできるのが本物と言われる存在の方の指導を間近で見たときです。

先日、僕のクライアントさんと一緒に魚住廣信先生のところへ伺い、股関節の痛みについてご指導をお願いし、実際にクライアントさんに指導していただきました。今日はそのときの様子や気づき、自分の課題などをまとめていきたいと思います。

指導とは何か、それを改めて考える内容になると思いますので、参考になればと思います。

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股関節痛で悩まれる方への指導

僕のクライアントさんで40代の女性が股関節の痛みで悩まれており、僕のところへ相談に来られました。10年ほど前から股関節の痛みで悩まれており、直近で約6年ほど前に病院で変形性股関節症と診断をされているそうです。

それ以降はさまざまな治療院や整骨院などを周って改善に努めてきていたそうですが、思ったような成果を感じることがなく、11月の終わりから僕のスタジオへ来られるようになりました。

数回セッションを繰り返す中で、さまざまな話をし、魚住先生にご相談しに行く方がこの方の先のことを考えるとベストだと判断し、魚住先生のところへ伺うことにしました。

そして、先日直接ご指導いただきました。当日の流れはこのような流れで指導が行われていました。

  • クライアントに質問(痛みが発生した経緯、経過、どのようなときに痛むのかなどの確認)
  • 身体の歪み・動きのチェック、筋肉の緊張や歪みなど現状をクライアントに伝える
  • 操体法などで歪みを直す
  • ベットの上で身体調整
  • 日常動作、姿勢を指導
  • 家で行うエクササイズなどを伝える
  • 再度日常動作を行い、はじめとの変化を確認
  • 終了

流れを分けるとこのような流れで指導をされていましたが、これらのことを順にというよりも一つの流れの中にこれらが混在するような形で指導をされ、ひとつひとつシンプルな言葉で、一般の方が理解できるような内容で指導されていました。

トレーナーとして日々クライアントさんに指導をしている立場ですが、情報の一方通行になっていないか、今回の指導の中でのポイントはここにあります。

伝えている”つもり”ではなく、”理解させる”ということが重要であり、いかに脳のデータを書き換えることができるか、それが今回の痛みの改善のポイントになります。理解させるということはやっているつもりになっていることが多いと痛感します。

 

情報から得られることから現状を把握する

まず席につくと間も空けることなく、質問をされていきます。

どういう悩みを持っているのか、また相談なのか。いつから痛むのか、どこがどのように痛み、どんなことをすれば痛むのか。さまざまな質問の中からその方の身体の経緯を探られていきます。

僕も現場でクライアントさんに質問をしているとき、その質問をしながら頭の中で情景をイメージし、その方の質問の返答から数年、数十年前のことをイメージしようとしていきます。その中に痛みの原因がある可能性が高く、痛みが発生した前後までさかのぼっていきます。

以前お願いしたときもそうでしたが、魚住先生の質問の内容を間近で聞いていると、数十年前でも最近ことでも景色がイメージしやすく、それも順序だっているため、聞いているだけでその方の問題点が浮かび上がってくるような感覚になります。

ここが大切なところですが、質問の内容が細部に及ぶということです。

職業の話をされていたときに、クライアントさんは職業柄子供を抱きかかえることがあるそうですが、そのときの姿勢、またどのように抱きかかえようとしているのか、手の当て方や身体の位置など細部にわたり質問をされ、後にその姿勢を実際にしていただき、その動作を改善されました。

トレーナーとして把握することは、表面的な情報だけではないということです。年齢、職業、病歴、食生活、それは確認するべき当然のことであり、問題解決のために必要になる情報は、これだけでは足りません。

どのような座り方をしているのか、机の高さ、キーボードの位置、周囲に何があるのか、パソコンの画面の位置はどの角度を向いているのか、これらの情報こそがクライアントさんをいい方向に導くために必要な情報となります。

その質問から得られる情報の質が、なぜこのような痛みにつながっているのか、なぜこのような体型になるのか、なぜこのような悩みを持たれているのか、そういうことの解決に必要な情報となります。

これは教科書や何かを見ることだけでは学ぶことはできません。これこそが本質的なことであり、トレーナーとしては必要になる技術であり、これができないと適切な指導はできないと感じました。

 

技術の高さとシンプルさ

パーソナルトレーナーをたった5年しかしていない程度では技術レベルはしれています。当然だと理解していますが、何が違うのかというのは言葉で表現できるものではないと思います。

凍っている氷が手のひらの中で水に変わっていくような、溶けていくような、そんなイメージで先生の手の中でクライアントさんの筋肉は緩み、ただただ気持ちのいい時間が流れているという感じが見ている側にも伝わってきました。

言葉を恐れず言えば、ただ揺らしている、簡単に動かしている、適当にサポートしていると素人目には映るかもしれませんが、それほどシンプルなことをされていますが、ものの見事に身体の歪みは改善されていきます。

立った状態で歪みを改善しようと思うとどのようなことをイメージされるでしょうか。

「腕をこうして、ここに力を入れて、〇〇のような意識でこうしてみてください・・・」難しいことを並べてもやっていることが伴わなければ難しいことをさせただけになります。

先生の場合、「少しお辞儀して、横に捻って、呼吸して・・・はい、元に戻ります。」たったこれだけの言葉でクライアントさんの身体からは緊張がとれ、歪みも改善されていきます。

どの立場で言葉を選択するのかということが重要になります。先生が常々言われることは、「シンプルに」ということですが、「回旋してください」という言葉を一般の方に言ってもわからない方が多いと思います。

「身体を回旋してください」→「身体を捻ってください」という表現に変えると伝わりやすくなると思います。先生のような立場の方であってもこれだけシンプルな言葉を使い、難しいような言葉を一切使われません。

それこそが指導では必要となり、トレーナーにとっては当たり前の用語でも一般の方にとっては、わからない専門用語になります。

簡単に見せる技術の高さと、シンプルに伝える言葉の選択というのは随所に学びがあり、クライアントさんがすべて理解してい姿が印象的でした。自分を振り返れば日頃からそれだけシンプルな言葉を選択しているかどうか、再度振り返る必要があると感じます。

 

脳の中の情報をいかに書き換えることができるか

人間は今自分が行っている姿勢、動作を”普通”と感じています。

この”普通”と感じる情報は、正しい、間違い、という正誤を明確に区分しているのではなく、これまで長時間、または何十、何百、何千回も行った結果その姿勢や動作の情報が脳にインプットされ、それを正しいと思いこんでいます。

痛みも同じで、何十年、何年も前から痛みを感じていればその痛みを脳がインプットしてしまいます。

紙の端で指を切っても、気づいてしなければ痛みは感じないことがあります。ですが、指が切れていることに気づくとやたらと痛みを感じるようになります。これと同じです。痛みは脳が感じています。

このインプットされた情報をゴミ箱に捨てる必要があります。ただ、クライアントさんへの説明のとき魚住先生が表現されていましたが、パソコンのデータと同じと言えるとのことです。

どういうことかというと、パソコンのデータはゴミ箱に捨ててもパソコン内には残っている。ゴミ箱内でさらに消去しても、この情報は何かしらの方法で復元が可能となります。

身体で言えば、身体調整などで筋肉を緩めデータを消せたとします。でもそのデータは脳内には残っていて、何かのきっかけで復元されまた痛みを感じるということになります。

この書き換え作業をきちんとする必要があります。

クライアントさんは、歩いたり、しゃがんだりするときに股関節に痛みが出ていました。身体調整などを行いデータを消します。そして、筋肉を緩め、立ち方、しゃがみ方、椅子からの立ち上がり方、歩き方などを指導され書き換えをした後は、痛みなくすべての動作を繰り返せていました。

この指導の際、常々「どうですか?痛くないでしょ?大丈夫ですね。」「痛くない、気持ちいいというのを感じてください。」と声かけをしながら指導をされています。この言葉こそ、脳の中のデータを書き換えるものです。

ここで重要なのがクライアントさん自身の心構えであり、治してくれ!という姿勢であればどうしてもこの理解がしてもらえません。脳のデータをうまく書き換えることができず、結果も見えています。

痛みだけではなく、歪みもそうですが、情報がインプットされているものをいかに書き換えるか。そのためには、クライアントさんに”理解”をさせることが必要であり、それをやったつもりになっていないか、再度確認する必要があると感じます。

身体だけではなく、脳へどのような刺激を加えるのかを考えることも重要なことになります。

 

指導する姿を見て感じたこと

今回の指導を見させていただいて、最後に先生にも伝えましたが、自分の今の課題のひとつに【理解をさせる】ということが挙げられます。

先生には、「それには年数がいるし、時間がかかる」と言われましたが、今の自分の立場はどのようなところかを冷静に見ることも大切だと感じました。40、50代の方からすればまだまだ若造ですし、それに何かを言われても・・・ということがあるかもしれません。

そのようなときにどのように伝えればうまく伝えたいことを伝えられるか。そして、それをどうすれば理解していただけるのかを考える必要があります。そこは今後も課題となりますし、学び続けなければいけないところでもあります。

今回の指導で感じたことは以下のことになります。

  • 質問の質とクライアントさんから引き出す情報量の多さ
  • 言葉の選択と相手が理解できる伝え方
  • シンプルな動作で歪みを直す
  • クライアントになぜ痛みが出るのか、身体の状態の把握のさせ方
  • スムーズな歩き方をイメージさせるために、どのように伝えるのか
  • 脳にあるデータをいかに書き換えるか
  • 痛みの改善をどのように考え、どのように指導するのか

まだまだ自分のノートには感じたことはまとめていますが、このようなことを感じ学べました。

自分が指導している姿を重ねてみたとき、何が足りないのか、どのようなことを変える必要があるのか、クライアントさんとのセッションの中で改善する点は多くみつかり、それを現場でも活かしていきたいと思います。

個人教授でも学ぶことはたくさんありますが、実際の指導を見ることで指導からしか学べないこともあります。

毎回感じることは、常に自分を疑い、確認すること。

最後になりましたが、お越しいただきましたクライアントさん、そしてご指導いただきました魚住先生、貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。

今日の記事が少しでも指導される立場の方のお役に立てればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ランニング後に感じるふくらはぎの痛みの原因と改善について

ランニングを終えたと、ふくらはぎが痛むことがあります。これは筋力が弱いから起こってしまうのでしょうか。逆に言えば、筋力が強ければ痛みは出ないでしょうか。

逆から考えるとスポーツ選手は筋力が高いため痛みが出にくく、一般の方は出やすいとなるでしょうか。筋力は痛みの原因の一要因ではありますが、主な原因ではないことがあります。

ランニングによってふくらはぎが過度に使われ、ストレスを受け続け筋肉が耐えられなくなると痛みが出てきます。痛みの原因は走り方に問題があり、痛くなるように走っています。痛くないように走れば痛みは改善されるはずです。

今日はランニング後にふくらはぎが痛くなってしまう原因について、お伝えしていきたいと思います。

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なぜランニングをするとふくらはぎが痛むのか?

冒頭でもお伝えしていきましたが、筋力が弱いからふくらはぎが痛むのではなく、過度にストレスを受けたためにふくらはぎが痛んでしまいます。

そのストレスを受ける原因は、走り方に問題があるからです。

それだけではありませんが、走り方と痛みは関係があり、そこに目を向けない限りいくら鍛えても痛みが改善することはあまりありません。ではどのような走り方をすればふくらはぎが痛み、それをどのように改善すればいいのでしょうか。

詳しくお伝えしていきたいと思いますが、まずふくらはぎにはどのような筋肉があり、その筋肉はどのような働きをするのかを見ていきたいと思います。

 

ふくらはぎにはどのような筋肉があるのか?

ふくらはぎの筋肉には主に、腓腹筋、ヒラメ筋、前脛骨筋、後脛骨筋などの筋肉があります。

今日は主に腓腹筋とヒラメ筋を知っていただきたいですので、この2つをピックアップして見ていきたいと思います。

まずこちらの画像をご覧ください。

ふくらはぎ

みなさんがいつもふくらはぎと言っている箇所は主に、腓腹筋と言われる筋肉です。

■腓腹筋 (二関節筋)

起始:大腿骨の内外踝(膝裏の両脇ぐらいの位置)

停止:アキレス腱を介し、踵骨(アキレス腱の地面に一番近い部分の骨)

機能:足関節の底屈、膝関節の屈曲。(足首を伸ばすような動き、膝を曲げる動きで筋肉が収縮する)

 

■ヒラメ筋(単関節筋)

起始:脛骨後面、腓骨頭

停止:踵骨

機能:足関節の底屈

この2つの筋肉は足首を伸ばすような動きで筋肉が収縮します。走り方では地面を蹴るような動きで筋肉が収縮し、ストレスを受けます。また地面を突くような動きでもこのふくらはぎにはストレスを受けます。

ふくらはぎ ふくらはぎ

腓腹筋、ヒラメ筋という2つの筋肉を知っていただいた後は今日の本題へと移っていきたいと思います。

 

ランニングでふくらはぎが痛む原因

ランニングをするとふくらはぎが痛む原因は主に走り方ですが、その他にも原因がありますので、ここからはもっと原因を細かく見ていきたいと思います。

走り方が問題|どのような感覚で走っているか?

ランニングをするとふくらはぎを痛めてしまうのはなぜでしょうか。

そもそも走ることでふくらはぎが痛くなるのかと言えば、違います。それでも走ることで痛めてしまうということは、過度にふくらはぎにストレスがかかっているため、そのストレスがかかっている原因が走り方になります。

先ほど腓腹筋とヒラメ筋について知っていただきましたが、思い出しながら読み進めてください。

みなさんが走るということをイメージしたとき、どのような動きをイメージしますか?それを言葉にしたときにこのような動きを言わないでしょうか。

  • 地面を蹴って前に進む
  • つま先で地面を押し出す

もしこのような動きをイメージしていると、この動きがふくらはぎの筋肉にストレスがかかる原因であり、ランニング後にふくらはぎが痛む原因となってしまいます。この動きを改善しないと痛みは改善しません。

  • 地面をつま先で突く

このような意識を持って走る方は少ないと思いますが、このような動きもふくらはぎの筋肉にストレスがかかりふくらはぎを痛めてしまう原因となってしまいます。

ここでは走り方が問題で痛めてしまう原因を紹介しましたが、このような身体の使い方をしてしまう理由にシューズのサイズの不一致があります。続いては、シューズと痛みの関係についてお伝えしていきます。

シューズの問題|サイズが不適切

ランニングシューズを選ばれるとき、どのように選ばれているでしょうか。

シューズのサイズを合わせるとき、以下のように合わせることで適切なサイズを選択することができます。

 

シューズには、縦と横幅があり、これが一致するシューズを選択しますが、縦の長さは踵をシューズに合わせた状態で、つま先に1cmほどの空きを作る必要があります。

シューズ

それは動いているときに、足はシューズの中で1cmほど動きを言われ、もしつま先側に1cmの空きがなければ足の指が靴の中で曲がるような形となり、関節にマメができたり、硬くなるということが起こります。

ひどくなるとハンマー足趾と言われる、足の指が曲がった状態になってしまいます。

このようにシューズが小さかったり、逆に大きかったりすると、その状態で走るとどのようなことが起こるでしょうか。

シューズが小さい場合

つま先を曲げたまま走るような感覚で、足の指でグーをしているような状態で走ってしまうため不適切な着地をしてしまい、下腿にはストレスがかかってしまいます。

実際に現場で経験した例では、シューズが小さいためその状態で走ることでつま先で着地をしたり、足の指がシューズに当たって痛み、ちょこちょこ走るようなフォームとなってしまい、結果ふくらはぎを痛めてしまった選手がいます。

このようにシューズが小さいことでふくらはぎや下腿を痛めてしまうこともあります。また、膝や腰などもシューズの影響を受けて痛むこともあります。

シューズが大きい場合

シューズが大きい場合、靴の中で足が遊んでしまいますし、脱げそうになってしまいます。そのような感覚になったとき、走ったりすると脱げないように足首を固定したような走り方をしてしまいます。

わかりやすいのが、クロックスを履いたまま走っているようなイメージです。あのパコパコした状態で走るとどうなるでしょうか。脱げないように、足首を固定し走ることがイメージできるでしょうか。

このような走り方をすると、地面から受けるストレスが大きくなり腰痛などの痛みの原因となることもあります。

その他について

シューズの問題が出てきたので、これも付け加えときたいのが、シューズの中が原因で足が痛くなることもあります。

実際にあったのが、スパイクの中に歯の金具が軽く浮き出ており、それが当たって痛むということを現場で何度が経験したことがあります。これは、突起が当たって、当たっている部分が痛んでしまうため、そこにパットなどをあてがえば問題はなくなりました。

またつま先などにある、縫い目の裏地が安い靴などは出ているケースがあります。これも当たり続けてしまうと痛みの原因になることもありますので、こういう細かい点のようなことでも防ぐ必要があります。

走っている環境が問題‐足場の問題

走っている環境というのは、アスファルトであったり、芝生であったり、土のグランドであったり、整備されていない荒地だったり、雨の後の河川敷だったり、走る環境というのはたくさんあります。

この環境が痛みの原因になることがあります。

例えば、土のグランドや芝生のグランドよりもアスファルトを走る方が身体に対するストレスは大きくなります。こういう場合、走る環境を変える必要があり、それだけで痛みが改善します。

雨の降った河川敷を走った次の日に脚に痛みが出たという方もいましたが、濡れた河川敷はどのようになっているでしょうか。水たまりがあり、通行人や自転車ととり、土が雨水と混ざりねちょねちょで滑りやすい環境となっています。

水溜りもあって、それを飛び超えようとしたり、ぬかるみに足がとられないようにそうっと走る感覚で、ちょこちょこ走るのがイメージできるでしょうか。こういう環境が変われば走り方が変わり、その変わった走り方で大きなストレスを受けてしまい、痛みが出ることもあります。

こういう場合、走る場所を変えると問題はなくなります。滑りやすいのであれば、滑らない場所に変えるだけで問題はなくなるはずです。このように環境によってもふくらはぎを痛めてしまう原因になりうるということです。

 

ランニングをしてもふくらはぎを痛めない考え方と改善方法

ここまでお伝えしてきた、ランニングをするとふくらはぎを痛めてしまう原因は主に走り方だということです。

改善するためには、この走り方を変えストレスが局部にかからないようにすることが改善のポイントになります。以下のような手順で実際に指導にあたったりしています。

筋肉を緩める

まず、ランニングによってふくらはぎにストレスを受け筋肉が硬くなっているので、筋肉を緩めていきます。

筋肉を緩めるためには、ストレッチがすべてではなく筋肉を揺らしたり、筋膜や皮膚を使って緩めていきます。

硬くなっている筋肉をきちんと緩めることができれば、痛みは軽減されていきます。ただ、これだけで終わっていれば動作が変わっていないため再発する可能性があります。

再発を防ぐためには、ここからのことを理解することが重要となります。

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フラット着地を身につける

今回のように走るときに地面を蹴るイメージが強い方や、つま先から着地をしてしまう方の場合、これらを変える必要があります。

フラット着地と言われる着地は、脛骨の真下に体重支持ポイントをおき、そこで体重を支えることで局部にストレスを受けなくなり、衝撃も緩和されます。

体重分布  体重支持ポイント

足には4つのアーチがあり、このアーチがショックアブソーバー(衝撃吸収)の役割を果たし、地面からの反力などのストレスが直接筋肉に伝わらず、脚の筋肉に分散され、局部へのストレスが軽減されます。

そのため走っているときにかかる身体、脚への負担も分散され、怪我を予防することができます。そのため、ランニングでふくらはぎに痛みが出てしまう方は、この体重支持ポイントを理解する必要があります。

走り方を改善する

以前大学ラクロス部の選手が地面を蹴る意識を持って走っていたため、ふくらはぎに痛みが出たことがありました。

そのときは、フラット着地を指導し、その場、前方移動、多方向への移動、などパターンを変えフラット着地ができるように実際の動きへとつなげていきました。

そして、その後に走り方についても指導していきましたが、走るということは膝を高く上げることでも、脚を前に運ぶこともでありません。重心を前に運ぶと脚は勝手に前に出てくるので、いかに自分の重心を前に運ぶかということになります。

シューズを変える

もしシューズの中に突起があったり、縫い目が出ているとそれが当たって脚の痛みにつながることがありますが、このような場合、その突起などを足に当たらないようにすれば痛みは改善されると思います。

シューズのサイズについても、もし大きい場合はつま先やサイドに詰め物をしてサイズを合わせていきます。逆に小さい場合であればどうしようもありませんので、シューズを変えることが改善策となります。

シューズが原因で痛みが発生する場合は、このシューズを変えることで問題はなくなります。

走る環境を変える

走る環境の問題で、ふくらはぎに痛みが出た場合、これもこの走る環境を変えることで問題はなくなるはずです。

 

鍛えただけではふくらはぎの痛みが再発する理由

ここまでの内容を理解していただいた方は、鍛えただけではふくらはぎの痛みが改善せず、一時的に改善したとしてもまた再発してしまうということを理解されていると思います。

痛みの原因は走っているときに地面を蹴ってしまうような走り方に問題がありました。そしてストレスを受け痛みが出てしまうため、ストレスの受けた場所の筋肉を柔らかくし、緩めることができれば痛みは改善します。

ですが、根本原因を取り除いていないためまた走るとふくらはぎにストレスがかかり、痛みが再発してしまいます。要は走ってストレスを受け、筋肉が硬くなり炎症がおき痛むということですので、そこに鍛えることで問題は改善するでしょうか。

鍛えるような刺激を加えることでまたその筋肉にストレスがかかり、筋肉がさらに硬くなる可能性もあります。もし筋力が弱くて痛みが出ているのであれば改善はみられると思いますが、今回の場合、鍛えても改善はみられない理由は走り方が変わっていないためです。

筋力を強くすることではなく、筋肉を緩めることが必要となります。

 

ふくらはぎの筋肉を緩める方法

ランニングでふくらはぎを痛めてしまう理由や改善のイメージを持つことはできたでしょうか。ここでは、ふくらはぎの筋肉を緩める方法をご紹介していきたいと思います。

筋肉を揺らす

これは非常にシンプルで、硬くなっているふくらはぎの筋肉を揺らし筋肉を緩めていきます。

 ふくらはぎ

足首の動きを使って緩める

足首を回して筋肉を緩める際、一人で撮影していますので片手で回している画像になっていますが、実際には逆手で踝の上ぐらいを軽く抑えた状態で足首を回していきます。

ふくらはぎ

ストレッチングをする

アキレス腱 アキレス腱

方法についてはさまざまなものがありますが、これらによってふくらはぎの筋肉である腓腹筋、ヒラメ筋を緩めることができ、これらがきちんとできると痛みは軽減されていきます。

ぜひお試しください。

 

まとめ

ランニングをしてふくらはぎに痛みを覚えてしまって悩んでいた方は、今回の記事はいかがでしたでしょうか。原因から改善の考え方、実践方法などできるだけお伝えしようと思い書いていきましたが理解していただけましたでしょうか。

今回の内容をまとめると以下のようになります。

  • ふくらはぎを痛める原因は、地面を蹴るなどの走り方である
  • 筋肉が過度にストレスを受け、それに耐えられなくなると痛くなる
  • このような場合、鍛えるのではなく筋肉を緩め走り方を改善する
  • 走り方を改善せず、筋肉を鍛える、緩めるだけでは痛みは再発する
  • 体重支持ポイントを脛骨の真下に変えることで、局部へのストレスは軽減される

このような内容でお送りしました。

ランニングによって起こる下肢の痛みというのは、膝の内側、外側、足首周囲、脛の周りなどさまざまなところに痛みが出てしまう可能性がありますが、それはほとんどが走り方に問題があります。

この身体の使い方の癖が結果的に局部の筋肉のストレスになっていますので、それをまず見つけること。そして筋肉を緩め、その動作を変えることで問題は解決していきます。

記事にすると一つの事例をもとに書いていきますが、これだけシンプルに問題を解決できるとは限りません。難しいこともありますし、これらがすべてではありません。

ただ、今回の記事が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

リンパマッサージのやり方をご紹介!セルフで行うときに知っておきたい8つの手順

バーを落ろす位置

むくみを改善するためには、リンパを刺激したり、筋肉を収縮↔弛緩させポンプ作用を活用したりします。そうすることでリンパの流れが良くなり、老廃物や二酸化炭素などが代謝されていきます。

そうするとむくみも改善され、脚もパンパンに張らずに朝を迎えたり、すっきりとした身体になります。

どこかに通わないとリンパの流れを良くすることはできないと思われがちですが、リンパマッサージの手順を覚えればご自身でもリンパの流れを良くすることができ、むくみを改善することができます。

今日はそんなセルフで行うリンパマッサージの手順について詳しくお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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リンパって何?

まず基本的なところの理解をすることでよりむくみの改善についてポイントを知ることができると思いますので、まずはリンパって何?というところから話を進めていきたいと思います。

リンパという言葉をよく聞くと思いますが、リンパ【lymph】とは、節、液、球などと言われるものがあり、それぞれ役割が異なります。

  • リンパ節
  • リンパ球
  • リンパ節

■リンパとは?

リンパ(英:lymph)は、毛細血管から浸出した一般にアルカリ性の黄色の漿液性の液体。血漿成分からなる。リンパ液ともよばれる。

Wikipediaより引用:リンパ

擦り傷をして絆創膏を貼り、そこに黄色い液体が染みついているのを見かけたことがあると思いますが、あれがリンパ液です。

上記の説明だけでは具体的なイメージがつきづらいと思いますので、もう少し具体的に見ていきたいと思います。

 

血液がろ過されたものが最終的にリンパ液となる

みなさんの体内には血液が絶えず流れていますが、この血液は心臓から送り出されています。心臓から送り出された血液は、動脈を通り、細動脈を通り、毛細血管へと入っていきます。

この毛細血管で血液は約90%が静脈に戻っていきますが、残りの約10%の血液はこの毛細血管から浸み出し、組織の中に入ってきます。このとき血液は、毛細血管から浸み出るときに赤血球などがろ過されるような形となり、血液の赤みがなくなります。

組織の中に入ってきたろ過された血液を、組織液、もしくは間質液と言います。(以下組織液と表記)ここではまだリンパ液と呼ばず、組織液と言いますが、組織の中にはたくさんの細胞達がいます。

毛細血管から浸み出てきた組織液は酸素や栄養素を持っており、細胞内にこれらを届け、細胞内にあった二酸化炭素や老廃物は組織液中に放出されます。そして、組織内が組織液で満タンになると、毛細リンパ管というところに流れ、この中に入った組織液のことをリンパ液と呼びます。

少し難しいかもしれませんが、シンプルに言うとろ過された血液が結果としてリンパ液になるということです。

 

リンパ液はリンパ節やリンパ管を通る

リンパ管に侵入してきた液体をリンパ液だということをお伝えしましたが、このリンパ液はリンパ管という管を通り、全身に張り巡らされているリンパ管の中を通って最終的に静脈に合流するという流れになります。

ここからご自身でリンパマッサージをするときに必ず必要となる知識になりますので、理解できるように読み進めてください。

以前にリンパについては一度解説をしていますので、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/edema”]

血液は心臓の拍動によって全身を循環することができ、体内を1周するのにかかる時間は約40秒程度だといわれています。リンパ液の場合、この心臓のようなポンプの役割をする器官がなく、その役割は筋肉が行ってくれます。

ただ、リンパ管の中には平滑筋という筋肉があり、この筋肉は1分間に約3~4回の拍動をするようで、リンパ液はこの拍動によって循環することができますが、体内を1周するのにかかる時間は約12時間と言われています。

血流と比べると圧倒的に遅く、そのためリンパ管へ少しの圧でも加わると循環が悪くなり、滞りすぐにむくんでしまうのはこのためです。では、このむくんだ身体をリンパマッサージで改善するにはどのようなことを理解しておく必要があるのでしょうか。

 

リンパマッサージは高速道路をイメージする

リンパを流すためには、手順を理解する必要がありますが、まず渋滞している高速道路をイメージしてみてください。

むくみ

画像の上側が出口となって、下から上に向かって進むようになっています。赤い出口と書かれているところが封鎖されているとします。人間でいうとこの出口というのは、鎖骨下リンパ節というところになり、リンパマッサージでは鎖骨の近くにある溝を刺激しなさいとよく言われるのは、この出口を開放するためです。

後で手順を詳しく説明するので、先に進めます。

一般的にリンパマッサージは下から上に流しなさいとよく言われますが、下の方にある車がいくらエンジンをふかして前に進もうとしても、前が詰まっているので進むことができません。

まず出口を開放すること。そして順番に上から車が流れると後に下の車も渋滞から解放されます。リンパマッサージで大切なことは上から順番に進めていくことです。

また、この高速道路は必ず途中にあるサービスエリアに入る必要があり、そこを通って次のパーキングエリア、もしくは出口を目指しますが、パーキングエリアでご飯を食べたり、休憩をしすぎるとここでも詰まりが起こります。

このパーキングエリアが青で示したものであり、この青で示したところはリンパ節になります。上から順に刺激を加えて、道路も掃除し、そしてパーキングエリアも渋滞から解放していきます。

人間の身体で言えば、

  • 鎖骨下リンパ節
  • 乳び層
  • 腸骨リンパ節
  • 鼠径リンパ節
  • 膝窩リンパ節

この順に刺激を与え解放し、詰まりを改善していきます。

ポイントを整理しておきます。

  • 出口である鎖骨下リンパ節を最初に刺激し、解放しておく
  • 上から順番に刺激を加え、下に向かっていく
  • 時間があれば再度下から上に刺激を与えていく

このようなポイントを整理した上で次は実践に入っていきたいと思います。

 

リンパマッサージの具体的なやり方について

では、リンパのこと、流れのことが整理できたところでリンパマッサージのやり方についてお伝えしていきたいと思います。

①鎖骨下リンパ節を刺激する

  • 首と鎖骨の間にある溝に指を置き、5回程呼吸を繰り返す
  • 同じ場所を軽く擦る

鎖骨下リンパ節

鎖骨下リンパ節

②みぞおち(乳び層)に刺激を与える

  • みぞおちに手を当て、深呼吸をします
  • 息を吐くと同時におなかに圧を加え、心臓の鼓動が聞こえるぐらいまで押す
  • 息を吸う時は手の力は抜き、再度同じことを10回繰り返します

乳び槽

③下腹部(腸骨リンパ節)に刺激を与える

  • 下腹部に手を当て、深呼吸をします
  • 息を吐くと同時におなかに圧を加え、心臓の鼓動が聞こえるぐらいまで押す
  • 息を吸う時は手の力は抜き、再度同じことを10回繰り返します

腸骨リンパ節

④鼠径リンパ節を刺激をする

  • 鼠径部に手を置き、その状態で5回程呼吸を繰り返す
  • 鼠径部の広い範囲を軽く擦る

鼠径部

⑤膝窩リンパ節を刺激する

  • 膝裏に指を立てて入れ、左右に揺らすように1分間刺激する
  • それが終われば逆側を行う

膝裏に指を入れるときは、このように立てていれます。

膝窩を刺激

⑥足関節(足首)を軽く動かす

  • 膝を立て(もしくは伸ばしたまま)つま先の上げ下げを繰り返す
  • 感覚としては、つま先を軽く持ち上げ、力を抜くように元の位置へ戻します

足首を動き

⑦時間があれば、⑥、⑤、④・・・①と戻る

時間があれば上から下へ、そしてまた下から上というように上がっていき、終わりとなります。

⑧終わったらコップ1杯分の水を飲む

お風呂上りなどにする方が多いと思いますが、リンパマッサージをし終わってからは、コップ1杯分ぐらいの水を飲み、刺激したリンパの流れを良くして終わります。

この8つの手順はクライアントさんにもお伝えし、感覚的なことが重要で文章だけでは伝わりづらいこともありますが、クライアントさんからもむくみが軽くなったなどの声をいただき、現場でも活用しています。

また寝るときにソックスを履いたり、日頃むくまないように工夫する点などもありますが、まずはリンパマッサージをするときのやり方を整理していただき、毎日続けていただくと朝起きたとき変化を感じていただけると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。むくみについては、リンパマッサージのやり方をきちんと理解することで改善することができると思いますが、健康であるということが条件です。

風邪を引いているときや、がんや血栓などの疑い、もしくはそういう病気になっている方はリンパへの刺激は禁止となります。これはきちんと守り、自己判断ではなく、病院の先生の指示に必ず従ってください。

健康の方は、こういうセルフで行うものを日頃から継続していただくとむくみをご自身でも軽減することができると思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • リンパには、節、液、球などの種類がある
  • リンパ液は血液がろ過され、組織液がリンパ管に侵入したものである
  • リンパマッサージの手順は基本的に上から下へ移行する
  • 鎖骨下リンパ節を開放してから行わないとあまり変化が見られない

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容を少しでも参考にしていただければと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

野球選手がバッティングを向上させたいときに覚えておきたい12のこと

野球選手であれば少しでもいいバッティングをしたい、そういう想いを強く抱くと思いますが、どうすればバッティングを向上させることができるのでしょうか。

さまざまな練習方法やトレーニングが紹介されていますが、どのようなことを参考にすればいいのかわかりづらいのが現状だと思います。今日はそんな野球選手に向けて、少しでもバッティングが向上できるように11の項目に分けてお伝えしていきたいと思います。

ぜひ参考になればと思います。まず本題に入る前に、僕自身が考える打ち方を読んでいただくと、より内容を理解しやすいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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①マシンと投手との相性について

まずバッティングをするときに知っておきたいことは、マシンでするのか、投手でするのかという問題があると思いますが、それぞれに相性があります。マシンでタイミングをとるのがうまくない選手がいて、投手の場合はタイミングを合わせるのがすごくうまい選手がいます。

こういう選手の場合、できるだけ投手で練習をした方がいいことになります。

マシンで崩れた状態でバッティングを続けることで、全体のバランスを崩す可能性もあり、こういう相性があるということも頭に入れておくと、練習のときにもどのようにすればいいのかが把握しやすくなります。

ただ、これが逆だと致命的です。マシンはタイミングがとりやすが、投手になると全く合わない。楽しみとしてバッティングをするのであれば良いと思いますが、選手としては少し厳しいものがあります。

こういうマシンと投手によっても相性があるということも知っていただければと思います。

 

②バット選びについて

いつも選手に指導する際に伝えることですが、さまざまな指導をする中で、常に自分の感覚の良さを求めるように伝えています。

指導する側は、自分の経験則を元に「〇〇にしなさい」「絶対これの方がいい」と言ってしまうこともありますが、あくまでもプレーするのは選手です。

バット選びも共通しますが、選手本人がグリップを持ったり、スイングしたりしてみて、一番フィーリングが良いものを選択させます。バッティングをする際にこういう違和感を抱えたままバットを振っていると、それが緊張につながったり、気持ちのいいスイングができなくなったりしてしまいます。

さまざまな指導を受ける選手も、自分の感覚の良さをひとつの尺度にすることも大切なことだと思います。

トップバランスなのか、ミドルバランスなのか、グリップは細めなのか太めなのか、小指をかけやすいのか、薬指をかけやすいのか、すべてはフィーリングです。

また、打球が遠くへ飛ぶことに必要なのは、バットを振ってボールに当たったときの衝撃力であり、その衝撃力が大きくなるためにはスイングスピードが関係しています。

スイングスピードが速くなるためには、軽めのバットを振ることであり、ホームラン数の日本新記録を樹立したときのバレンティン選手のバットは850gと言われており、高校球児のバットよりも軽かったそうです。

 

③ハンドアイ

ここからは実際にバッティングに触れていきますが、バッティングを行う前に知っておきたいのが、ハンド‐アイ(hand-eye)と言って文字通り、手と目ということですが、これは動体視力のことを指しています。

現役を引退した選手やシーズンオフ後初めての練習のとき、野球から遠ざかっている方なら経験したことがあると思いますが、久々にボールを見たりすると120km/hのボールでもものすごく速く感じたり、いつも120km/hで練習していると140km/hが剛速球に感じたりします。

そういうときはタイミングが遅れ、身体が反応しきれないことがあります。

これは、ボールを見て得られた情報を一度脳へ送り、その情報をもとに脳から指令が全身の筋肉へ送られ身体が動くという仕組みがありますが、これが動体視力です。

後述しますが、バッティングをするときに速いボールから始めてしまうとフォームが崩れたり、手打ちになってしまう可能性があります。

目を慣らすといわれますが、このような場合、打席に立って打つのではなくボールを見るだけでも十分な練習になります。バッティングも遅めのボールから始め、それを徐々に上げていくようなイメージで球速をアップさせていきます。

こういった動体視力の問題も整理しておくことが重要になります。

 

④構え(バットの構える位置、脇の開き)

打ち方のところでもお伝えしていますが、どのような構えをするのかもこれは自分が一番構えやすいところでいいと思います。それが個性であり、全員同じになる必要はありません。

ただ、構えの中でもポイントがいくつかありますので、そこを整理していきたいと思います。

バットを構える位置

バットを構える位置ですが、グリップの位置がある程度高くあることで、重力加速度を活用することができます。

■重力加速度とは?

ある物体を高いところから落とすと地面に近づけば近づくほど、速度は速くなります。このように文字通り重力によって加速されることを指します。

これをスイングに活用すると、グリップの位置が高ければスイングが加速され、スイングスピ―ドの向上につなげることができます。ただ、大切なことはスイングスピードが最大に近づくためには、スムーズな動作ができることが必要で、そのためにはリラックスすることが必要となります。

グリップの位置を高くすれば肩周りなどが緊張してしまい、そうなれば動きも硬くなりやすい。緊張がうまれない程度の位置までグリップを高く上げます。そうすると、重力加速度が活用でき、スイングスピードが向上します。

ここでも一番大切なことはフィーリングです。あくまでも一番構えやすい位置で構えることです。ひとつの目安としては、耳あたりで構えると緊張しづらくリラックスしやすい位置になると思います。

グリップを高くしたとき。

打ち方

グリップを低くしたとき。

打ち方

このあたりは一番構えやすいところを調整していきます。

バットをの角度

バットを立てるのか、寝かせるのかの違いは、バットを立てるとさらに重力加速度を利用でき、寝かせることでバットを出しやすくなります。

こちらについては、効率的に身体を使った野球選手の打ち方についてでもまとめていますので、参考にしていただければと思います。

バットを立てるとこのようになります。

打ち方

寝かせるとこのようになります。

打ち方

脇の開きについて

構えのときに脇を開くのか、閉じるのかということを考えることもあると思いますが、人間の自然な身体の動きとしては開くと閉じる、閉じると開くという反応があります。

どういうことかというと、構えのときに脇を開いておくとバットを振ったときには自然に脇は閉じてきます。逆に構えの時点で脇を閉じようとする意識が強ければ、バットを振ったときには脇は開いてしまいます。

メジャーの選手は特に構えの時点で脇を開く選手が多くいますが、脇を開くとバットを振り出しやすくもなります。

選手の感覚としては、脇を開いて構えると脇が開いたままスイングしてしまいそうというイメージもあるかもしれませんが、実際は閉じてきます。閉じようという意識を持たなくても勝手に閉じてきますので、過度な意識は緊張を生んでしまいます。

軽く開く程度でいいのではないでしょうか。

ここも感覚ではありますが、ここまで締めてしまうとスイングしたときには脇は開くようになります。

 

⑤身体の捻りは大きな力を生まない

先日、大学に入学する前の野球選手を指導していたときに、バットを振り出す前に身体を捻っている動作が見られたので、確認をしたところこのようなことを言っていました。

「身体を捻ると大きな力が生まれそうなのでしていました。」

以前、投手の身体の捻りについて書いていますが、考え方はこれを同じです。身体を捻っても大きな力は生まれません。脚を高く上げることで大きなエネルギーを得られますので、バッティングのときに脚を高く上げて打つとスイングや打球は変わると思います。

ただ、バランスがとりづらくなったり、目線がぶれてしまい結果的にマイナスになることも出てきますので、感覚的にフィットするのであれば脚を高く上げてもいいと思います。

シンプルに立つ、前に(体重移動)、スイングするだけです。

 

⑥インパクトの位置について

インパクトの位置もさまざまなことが言われていますが、

  • 身体の中に呼び込んで打て
  • 身体の前で打て
  • へその前で打て  などなど

前出の選手の場合、身体の中に呼び込んで打てという指導を受けてきたそうですが、実際のバッティングを見ていると詰まってしまうことが多くあり、ただ力があるので詰まっても外野を超えるぐらいまでボールを打ち返せます。

実際に高校では約30本のホームランを打っており、このような選手の場合身体の中で打っても対応できると思います。ただ、僕のような身体が小さく力のない選手の場合、身体の中で売ってしまうと内野を超えるのもしんどくなってきます。

選手のタイプやその打席での役割などによっても変わると思いますが、一番ボールに力を加えやすいのは肘が伸びきるあたりで、身体の前で打つことが一番大きな力をボールに伝えることができます。

この選手を指導した際も、ポイントを身体の中から前にすることで気持ちよく打てだし、いい打球が打てたときほど感覚がなく気持ちよく打てたそうです。

実際にはこのあたりでインパクトを迎えるイメージがあったそうです。

打ち方

指導後はこの位置にイメージが変わったそうです。

打ち方

インパクトの位置を変える前は、腕に力が入っていたそうですが、身体の前にポイント変えた後は体幹に力が入ってきたそうで、極端に言えば腕で打っていたということになります。

インパクトのイメージを変えるだけでもすぐに打球は変わっていくと思います。

ティーバッティングでポイントを掴む

少し話が脱線しますが、先ほど出てきたインパクトの位置を理解するために日頃行う練習をご紹介したいと思います。

行うのはティーや置きティーと言われる棒の上にボールを置いて打つ練習ですが、行う手順は以下の通りです。

  • インパクトの位置でバットを持ってもらうか、壁に当てます
  • そこでその手や壁を押し、一番力の入る位置を探ります
  • このとき力が入る位置は体幹になります
  • 位置が理解できれば、そこにボールを投げてもらうか、ボールを設定し打つ
  • 打つ中でインパクトの位置を感覚的に掴んでいく

この練習で重要なことは、インパクトの位置はどこどこだということを理解するのではなく、それを感覚的なものとして捉える必要があります。実際にバッティングをするときにはそのポイントで打つことになりますが、それを理解できると打球も変わっていきます。

なんとなく打ってしまうと意味がありませんので、こういう目的をもって練習に取り組む必要があります。

 

⑦手首を返したときには打球は前に飛んでいる

バッティングをしていると、打球をより遠くへ、またホームランを打ちたいと思うあまりインパクトの瞬間に手首を操作することがあります。

手首を返してみたり、押し込んで打つという表現をされた打ち方にしてみたりと、手首を返して打とうとします。果たしてこのような動きはバッティングにどのような影響を与えているのでしょうか。

ここから詳しく見ていきたいと思います。インパクトのイメージをまず持っていただきたいと思います。

打ち方

ここでお伝えしているのは、身体の前でボールを捉えることで一番力が伝わりやすいので、インパクトは身体の前でむかえるイメージでスイングをしています。

両肘が伸びきる手前ぐらいの位置になります。この画像ではボールを打った後ぐらいの位置になっていると思います。

実際にこのあたりでボールを捉えるわけですが、ボールがバットに当たって前方に飛んで行ってても、この画像のイメージだとまだ手首が返ってきません。ボールが当たって前方に飛んで行ってても手首はまだ返っていないため、手首をどうこうしようとしてもボールは前に飛んでいるわけですから、何も変わりません。

実際にボールがバットにぶつかった衝撃を人間が感知するまでにはコンマ数秒ほどかかります。そしてその衝撃を感じてから手首を返すような動きをしても間に合いません。

ということは、バッティングの際に手首を返す、もしくは押し込むといった意識をもってもあまり意味がないことになります。逆にこういう部分的な意識を強くもってしまうことで緊張が生まれ、動きが硬くなる可能性があります。

先ほどもお伝えしましたが、スイング動作はリラックスし、スムーズな動作ができることが重要であり、それが一番スイングスピードが速くなります。

 

⑧フォロースルーの位置で打球も変わる

スポーツ選手が行うさまざまな動きは、主に3つの動作から成り立っているといわれています。

  • 準備動作(予備動作)
  • 主動作
  • 終動作

これらの3つを打つということに置き換えればどういう動きになるかというと、

  • トップから振り出し
  • インパクト
  • フォロースルー

このように分けるとイメージがしやすいと思います。

例えば、打球の角度を上げたい、逆にライナー性の打球を打ちたいとなるとミートする能力ということもありますが、バットがどのような角度でボールに当たるのかということが問題となります。

このとき指導者は、多くの場合ボールに当たるときのバットの角度をもう少しこう出しなさい、と言ったり、打つ時にこうしなさいとインパクトの瞬間にバットや身体をどう動かせばいいのかというアドバイスをしがちです。

投手のリリースも同じことが言えますが、あともう数センチ腕の位置が高く上げなさいとか、もう数センチ右側に腕を持っていきなさいとアドバイスをします。

インパクトやリリースの瞬間はどのくらいの時間があるのでしょうか。コンマ何秒の世界でそれだけ緻密な動きの変化をつけることが可能でしょうか。おそらく選手のみなさんは感じていると思いますが、多くの場合うまくいかない。

インパクトやリリースポイントは主動作でありますが、この主動作を変えるためには準備動作を変えるか終動作を変えると主動作が変わります。

ここからは画像を使って具体的に見ていきたいと思います。今回は終動作であるフォロースルーを変えて、主動作であるインパクトの位置を変えていきたいと思います。

ライナー性の打球を打つときはこのようにフォロースルーの位置を高く上げずに身体に巻き付けるようなイメージになります。

フォロースルー

このような位置にフォロースルーを迎えることで、インパクトの位置が変わり、バットの軌道も変わります。これは高く上げる場合でも同じで、このスイングの最後の部分を変えることでインパクトの位置が変わり、結果打球が変わります。

続いては、打球の軌道を高く上げるようにする場合はこのようになります。

フォロースルー

投げる場合はも同じ考え方になりますので、リリースの位置を変えたい場合フォロースルーの位置を変えたりしますので、腕の巻き込む位置を変えたり、巻き込み方を変えたりすることでリリースの位置を変えることができます。

この微調整ができることで結果も変わってくると思いますが、この微調整が本当に難しく、ましてや主動作であるインパクト、リリースの瞬間で動きを変えようとすることは結果も思わしくないと思いますので、このような考え方で動きを変えることでパフォーマンスも変わっていくと思います。

 

⑨スムーズな動作ができることで最もスイングスピードが速くなる

ここまで部分的なことを中心にお伝えしてきましたが、バッティングをするときに起こりがちなのが部分的なことに意識も向けすぎてしまうことと、力を入れれば遠くへ打球を飛ばせるという誤解です。

前者については後述しますので、ここでは触れませんが力を入れれば打球が遠くへ飛ぶということについてお伝えしていきます。

プロ野球選手のホームランを見ていると、どうしても簡単に打っているように見えてしまいます。逆に三振を見ていると、ダイナミックと言うか、目一杯のスイングをし、非常に硬さを感じます。

野球選手に限らず、スピードが最大になるときは必ずリラックスし、スムーズな動作ができているときになります。スイングをするとき、下半身で蓄えられたエネルギーが上半身へと伝わり、体幹、肩、腕、前腕、手、バットというように各関節をまたぐごとに加速され、100%のエネルギーが蓄えられ、それがボールへと伝えられます。

このときにどこかの関節の動きが硬いと動きが止まってしまい、減速してしまいます。そうするとスイングスピードが遅くなってしまいます。感覚としてはリラックスしてスイングしているけど実際はスイングスピードは速い。

ここを理解する必要があります。

  • リラックスしてスムーズな動作をするほど気持ちよく、スイングスピードも速い
  • 力強くスイングしている感が出るほど力んでしまい動きが硬く、スイングスピードは遅い

リラックスしてスイングができると、素振りをしていても疲れづらくなりますし、逆に一生懸命力んでスイングしているときほどすぐに疲れてしまいます。リラックスしてスイングすれば気持ちよさも出てきて、その感覚でバッティングをすれば結果もついてくるでしょうし、だから楽しいのでもっと打ちたくなります。

力を入れるのではなく、リラックスして気持ちよくスイングすることでスイングスピードは向上します。

スイングスピード向上のためにはウエイトトレーニングではなくバットを振ること

 

⑩遅めから徐々にスピードを上げていく

バッティングをするときに気をつけたいのは、立つことや体重移動の仕方、タイミングのとり方などを素振りで練習し、バッティングをしようと思ったときにいきなり球速を速く設定しないことです。

球速を速く設定してしまうと、球速に対応しようとしてしまいフォームが崩れてしまいます。まずはタイミングのとりやすい遅めの球速から打ち出し、それにタイミングが合ってきたり、インパクトの位置や全体としてのバランスがとれれば、10km/h球速を上げます。

そしてまたそこで繰り返しバッティングをし、慣れてきて問題なく打てるようになれば次の球速へというように移行していきます。

ここで大事なことは常にいいバッティングができるということです。球速に合わせるあまり手打ちになったり、本来したいバッティングができないのであれば本末転倒です。

特にバッティングセンターなどでは他の選手がいたりしてライバル心が出てきたりしがちですので、そういうのではなく遅い球でもきちんと打てること、やろうとしていることができることが重要ですので、遅めの球速から徐々に上げるようにしてみてください。

 

⑪バッティングしているときは部分に意識を向けすぎないこと

ここまでさまざまなポイントをお伝えしていきました、バッティングをしている際に最も重要なことはタイミングです。上記でお伝えしたことを試しながら打つこともいいと思いますが、分けて考えることも必要です。

というのは、フォームについてはエクササイズや素振りの中で実践し、それがまとまったらバッティングをする。そのときには気持ちよく打てばいいと思います。

打席の中であれこれ考えてしまうと脳が緊張し、それによって動きが硬くなってしまう。これは指導をしていてもよく感じることですが、あまりにアドバイスが多すぎると、言われたとこに対して意識が強く向いてしまう動きが高くなります。

シンプルに伝え、一言ぐらいのアドバイスでとどめておきます。問題点についてはバッティングが終わったり、一度切り上げてきちんと伝えて修正し、そこから再度バッティングを行うような形です。

それぐらいにしておくと選手も気持ちよく打つことができますし、指導者が選手の緊張作り出すことにつながりかねませんので、バッティング中は選手も部分的なことに意識を向けすぎず、タイミングを合わせ、気持ちよくバッティングするぐらいの感覚でいいと思います。

 

⑫バッティングの最後は良いイメージで終わること

終わりよければすべてよし、ではありませんが、できるだけ良いイメージを持って終わることが大切です。

最後の印象というのは、頭に残りやすく悪い状態で終わるとそのイメージが残ってしまい、次につながりづらくなります。

バッティングをするにしても、ピッチングをするにしても最後は必ず良いイメージで終えるようにします。そうすると次にそのイメージの状態で入れるためバッティングも気持ちよくスタートできます。

最後は常にいい状態で終えることです。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。これまで12の項目に分けてバッティングのポイントなどをお伝えしてきましたが、これまで考えていたこと、少し悩んでいたことの解決の糸口になったものはあったでしょうか。

このような情報は実際に実践をしてみないと、わかりづらいものだと思います。また現在選手のみなさんがどのようなフォームで、またどのようなバッティングをしているのかによってここに載っていないアドバイスが必要になることもあります。

あくまでも参考にしていただき、実際に指導するときは全く別のことをお伝えすることもあります。

少しでも選手のお役にたてる内容であればうれしく思います。

最後に今回のまとめをしていきたいと思います。

  • 基本的なスイング動作は、立つ、前に、打つの3つで考える
  • インパクトは身体の中ではなく、身体の前にすると一番力が伝わりやすい
  • 野球は下半身で60%のエネルギーを蓄えるため、下半身の動きが重要だといわれる
  • 強くバットを振ろうとすればするほど、スイングスピードは遅くなる
  • スイングスピードが最大になるときはリラックスをして、スムーズな動作ができたときである
  • アドバイスが多すぎると、それが原因で打てなくなることもある

このような内容でお送りしていきました。

今日の内容を少しでも参考にしていただければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

肩こりに湿布を貼ると治る?湿布を張っても変化が見られない理由

太ももの付け根が太い原因と細くする4つの方法

肩こりに悩まされている方は多いと思いますが、なぜ肩こりは起こるのでしょうか。

この肩こりには、精神的な要因と身体的な要因があると言われ、心の問題と筋肉などの身体の外側の部分の両方に目を向ける必要があると言われています。多くの方の場合、日頃から仕事をして筋肉が緊張して起こる肩こりが多いと思いますが、こんなときみなさんはどのような対応をしているでしょうか。

肩こりになれば湿布を貼る方もいると思いますが、それは一時的に変化を感じても改善に至らないことがほとんどだと思います。なぜ湿布を張っても改善しないのでしょうか。

改善のポイントは、筋肉を緩めそれを維持すること。今日はそんな肩こりについてお伝えしていきたいと思います。

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そもそも肩こりって?

そもそも肩こりはなぜ起こるのでしょうか。

肩こりについてはまだ不明な点が多く、腰痛などと同じようにはっきりとわかっていないことも多い症状のひとつです。現在言われている肩こりの原因は、パソコン作業などで不良姿勢が続くことで僧帽筋などの筋肉が使われ続け、それによって循環障害が起こります。

簡単に言えば、筋肉を使いすぎて硬くなって、血流が悪くなり酸素不足になったり、老廃物が溜まりそれによってだるさや鈍痛を感じることになり、肩こりになります。

「肩こりだ」と言って押さえている箇所は、僧帽筋と言われる背中の筋肉で、背骨を中心に肩や首に向かってついている筋肉になります。

主にこの筋肉などが緊張することで肩こりを感じるようになっていきます。

■肩こりの原因について

この症状に対する原因には諸説あるものの、確定的な診断方法や治療法はなく、腰痛などと並んで不明な点がとても多い疾患となっている。 一説では、同じ姿勢をとり続けるなどして頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・上後鋸筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋)の持続的緊張によって筋肉が硬くなり、局所に循環障害が起こる。それによって酸素や栄養分が末端まで届かず、疲労物質が蓄積しこれが刺激となって肩こりを起こすと考えられている。 或いは、筋肉を包む筋膜に出来る皺(しわ)が原因となる場合もあることが、最近分かってきた。

Wikipedia-肩こりより引用

少し肩こりについて整理したところで、よくされている肩こりの改善方法についてみていきたいと思います。

 

肩こりと湿布。肩こりとマッサージ。

肩こりになってどうしても改善したい。そんなとき、みなさんがイメージする場所はどのようなところでしょうか。病院、整骨院、整体、マッサージ。それとも健康グッズ、塗り薬、湿布。

薬局に行くと何十種類という数の肩こり改善のための商品がずらりと並んでいます。

すべての商品を使ったことがありませんので、効用についてはわかりませんが、一般的にみなさんが感じている効果というのは、シップを貼れば貼った部分が冷たくなり貼った直後は気持ちがいいはずです。

スーッとしたり、温かくなるものもあると思います。それによって一時的に気持ちよさを感じるものの、時間の経過とともに肩こりの変化もあまり感じなくなることが多いのではないでしょうか。

またマッサージについても、揉んでもらった直後は楽になったように感じ改善を感じると思います。ひどい場合は余計にしんどくなる場合もあるかもしれませんが、それも継続的な変化ではなく、一時的な変化になることが多くあります。

なぜ湿布を貼ったり、マッサージに行っても一時的な効果だけで継続的な改善が見られないのでしょうか。現にみなさんは日頃から肩こりに悩まされていると思いますが、なぜ改善しないのでしょうか。それは、原因を改めて考えることで改善しない理由が見えてきます。

 

湿布を貼っても肩こりが改善しない理由

肩こりの原因は不明なこともありますが、現在考えられる原因は、例えばパソコン作業をしていて、頭の位置がずれてしまっていたり、このように姿勢が崩れることで僧帽筋などの筋肉が常に使われた状態となります。

パソコン

このような状態を長時間続けることで、筋肉が硬くなり、循環障害が起こり、酸素不足、老廃物が溜まるなどし、それによってだるさなどが出て肩こりになるということでした。

そうなると、まず筋肉を緩める必要があるのではないでしょうか。そして、筋肉が硬くなる原因の姿勢を直すこと、また仕事をすればある程度このような姿勢になってしまうため、日頃から筋肉を緩めるような体操などをし、身体を動かす習慣をつけることが必要になるのではないでしょうか。

身体を動かすことで、筋肉のポンプ作用を活用することができ、循環が良くなり老廃物なども流れ、酸素も筋肉や細胞に行き届くのではないでしょうか。

このように整理をしていくと、肩こり=湿布はあくまでも根本原因の改善ではないということになります。腰痛や膝痛についても同じで、痛い箇所に湿布を貼っても改善は期待できません。

根本原因は何か、それに対して何をするのかを考える必要があります。

 

筋力が弱いから肩こりになる?

ここでもうひとつ考えていきたいのが、肩こりのときに肩周りを鍛えるという考えですが、そもそも肩こりの起こる原因は筋肉が硬くなるということです。

筋力が強いことで、姿勢が崩れたときに頭部などの重りを支えるために筋肉が緊張しますが、ある程度耐えられるようになると思います。ただ、筋肉を長時間使いすぎてしまうことで筋肉が緊張するため、そもそも筋肉を過度に使わないようにすることで改善ができるのではないでしょうか。

また、硬くなった筋肉を鍛えることでその刺激自体でも筋肉は硬くなってしまうことも考えられます。そうなると、かえって逆効果です。

筋力が弱いことも一要因になる可能性はありますが、筋力が弱いから肩こりになるのではなく、筋肉が硬くなることで肩こりが起こるとすれば筋肉を緩めることが改善につながるのではないでしょうか。

 

現場で感じる肩こりの改善について

クライアントさんも肩こりで悩まれており、相談されることもよくあります。以前はストレッチングなどで筋肉を引っ張って筋肉を緩めていましたが、最近は筋肉を揺らすことで筋肉を緩めています。

肩こりの方の場合、手を持ってさまざまな角度、箇所から首や肩、胸や背中の筋肉に揺らぎを与えていきます。また手を当てた状態で呼吸をしていただき、筋肉を緩めることもあります。この考え方についてはこちらにまとめています。

筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介

そもそもなぜ肩こりになってしまうのかはそれぞれ個人によって違います。現場で経験した肩こりの原因についてご紹介したいと思います。

腕の上げ方が問題

40代女性のケースですが、ある先生に腕の上げ方を習ったそうですが、肩甲骨を寄せ真横に腕を上げるようにと教わったそうです。

このような腕の上げ方をすると、肩関節の構造上、腕は途中で引っ掛かり、肩の筋肉は緊張してしまいます。立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?でもお伝えしましたが、肩の位置というのは前方30度の位置についています。

イメージしづらいかもしれませんが、真横に腕を上げるよりも、少し斜め前をイメージして腕を上げていただくとスムーズに腕が上がるのを実感できると思います。

このような腕の上げ方は肩関節で引っかかってしまいます。

肩こり

このように身体の少し前側で上げるイメージを持つとスムーズにあげることができます。

肩こり

この方の場合、腕の上げ方をお伝えし、腕回しを毎日していただくと肩こりは改善していきました。

このように腕の上げ方が問題で肩こりになることもあります。

肩甲骨を寄せる

肩こりで悩む方に多い原因のひとつに姿勢の認識がありますが、いい姿勢とは胸を張り、肩甲骨を寄せるような姿勢ではありません。このような姿勢は緊張を獲得し、結果的に肩こりにつながってしまいます。

肩甲骨を寄せるようにすると僧帽筋などが収縮し、このような姿勢を日頃から長時間とってしまうと筋肉が使われてしまい結果硬くなってしまいます。

姿勢の乱れ

冒頭でもお伝えしましたが、パソコン作業のときなどの姿勢が崩れることで頭部が前にずれ、首や肩の筋肉がそれを支えるような状態になり、結果的に肩こりになってしまいます。今ではスマホなどの触る時間が長くなっているため、これも肩こりの原因になっています。

スマホ

このように肩こりの原因はさまざまありますが、改善のためには肩周りの筋肉を緩めること、そして姿勢を正すことが改善に必要なことになります。

 

肩こりは湿布を貼らずに改善する

肩こりを改善するためには、湿布を貼るのではなく筋肉を緩めて改善していきますが、具体的な方法はこちらを参考にしてください。

以前も肩こりについてまとめています。

肩こりの原因と癖が及ぼす身体への影響について

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。肩こりのときに湿布を貼ると気持ちいいと思いますが、一時的なものであまり改善が見られないケースが多いと思います。

これはこれまでお伝えしてきた通りですが、肩こりを改善するためにはもう少し深く原因を探る必要があります。

今日はそのことが少しでも参考になればうれしく思います。

では最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 肩こりの原因は、姿勢が崩れたことによって筋肉が硬くなることで起こる
  • 筋肉の緊張が原因なため、鍛えることではなく筋肉を緩めること
  • そして筋肉が緊張する原因を取り除くこと
  • 湿布を貼っても一時的な気持ちよさを感じる程度の変化しか起こらない

このような内容でお送りしていきました。

肩こり=湿布をハの字貼り的なイメージがついている方も多いと思いますが、今日の内容が少しでも伝わっていれば、湿布と肩こりや痛みについても少し見方が変わったんじゃないかなと思います。

そうであればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

「細くなりたい!」を現実にする。トレーニングがすべてではないシェイプアップについて

小指側で立つ

「細くなりたいです!」「ダイエットします!」

そんな声をあげ、目標を立てた1月からもうすぐ1年が経とうとしています。年末を迎え、今年1年の振り返りをしてみようかと思っている方もいれば、年末の忙しさにてんてこ舞いの方もいるかもしれませんね。

今年の振り返りをするには早すぎますが、シェイプアップについての考え方が変わった1年でもあります。実践を通して循環の改善を求めることの重要性について現場で感じています。今日はそんな細くなりたいと思う方に参考になればうれしく思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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「細くなりたい!」と思う方へ。きついトレーニングがすべてではない

僕のクライアントさんは、9割が女性ですが、女性とのセッションで感じるのは多くの方が低体温、冷え性、便秘になっていることです。夏場でも身体が冷えてしまい、手足が冷たいということを聞きます。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。原因のひとつに“ストレス”がありますが、現代人はどのようにこのストレスと向き合うのかということを考えることも、結果的に身体を引き締める、細くなりたいと想いを実現するためには必要になります。

ストレス過多!自律神経が乱れることで受ける身体への影響や、便秘の原因はストレス!知っておきたい原因と改善についてでもお伝えしているように、ストレスを多く抱えている場合、身体に与える影響は想像以上に大きいということです。

こういう方が身体を細くしたいと思って、ジムなどでハードなトレーニングに臨む場合、気をつけなければいけないのは、そのトレーニング自体ストレスを溜めてしまう原因にならないかということです。

確かにハードなトレーニングをしても身体を引き締めることができると思います。ただ、ご自身の身体の状態をきちんと把握するべきであり、ストレスを溜めすぎることは、代謝が下がり、老廃物などをため込みやすくなります。

体内に老廃物や残留物が溜まり、残留物に酸性のものもあり、身体が反応しむくんでしまうということも起こる可能性があります。

きついトレーニングがすべてではなく、女性の場合、低体温、循環不良、便秘などと向き合う必要も出てきます。それらの改善が結果的に、「細くなりたい!」という想いを実現してくれることにつながります。

 

出すことをベースにしないと溜まる一方

現代人は食べ過ぎです。僕自身、昨年した半日断食の経験からもそうですし、クライアントさんの体調の変化を見ていると、食べ過ぎが与える身体への影響も大きいと感じています。

僕自身は、朝食については奥さんが作ってくれる全粒粉を使ったパンや、フルーツだけの日もあり、基本的には少しか、食べないというのが日課です。

これは、人間が持つリズムサイクルを意識し、行っていることですがこれをするようになってから調子が良くなり、ほぼ同じ時間に便をもよおすようになっているため、継続しています。

みなさんの通勤電車の時に経験していると思いますが、基本的に下りる人が先で入る人は後になります。人間の身体も同じと考えることができますが、こういうことを考えたことがあるでしょうか。

僕も学ぶ中で気づきましたが、食べることに重きを置くことはあっても、出すことに重きを置くことはあまりないと思います。ですが、食べ過ぎの現代においてこれを無視することができなくなっています。

食べ過ぎることで身体に溜まり、便として排出する前にまた食べ、その処理に時間がとられ、出すという働きが低下し、溜まる一方になっています。

ストレスを抱え、自律神経のバランスが乱れることと、このように食べ過ぎることで循環が悪くなり身体に老廃物や食べて消化しきれなかった残留物が体内に溜まっているということが起こっています。これらを排出することが重要になり、それが身体を細くすることへとつながっていくことになります。

 

「細くなりたい!」を実現するために必要なこと

一般的にはシェイプアップ=筋トレというイメージですが、歩き方の問題で脚が太くなる方は歩き方を変えれば細くなるだろうし、むくんでいる方はむくみの改善で脚が細くなることもあります。

ただ、ウエイトを持ってスクワットしたり、ベンチプレスすればいいってものでもありません。女性については、低体温、むくみ、便秘なども多くて、それらのことも改善することで結果的にシェイプアップにつながると感じます。

現場でどのようなことに着目し、指導をしているのかまとめていきたいと思います。

低体温の改善が必要

女性に多い低体温ですが、36.5℃以上を目標に見ていますが、36℃を切る方が多くいます。自律神経のバランスの乱れは、結果的に低体温になると言われていますが、実際に現場でもそのように感じます。

体温が1度下がると約50%の免疫力が低下すると言っている先生もおり、体温と免疫力の関係は著書などでも見受けられます。

ストレスを受ける→血流障害が起こる→血圧が上がる→低体温になるという一連の流れがあり、自律神経の乱れは代謝をも下げてしまいます。そうすることで太りやすい体質になってしまうことも考えられます。

こういう状態を改善し、体温が上がると代謝があがり、脂肪の燃焼も高まり、脂肪が減ることで結果的にシェイプアップにつながると考えられます。また自律神経のバランスの乱れを改善するためには、

  • リズム運動
  • 日光を浴びる
  • ふれあう

などをすることで整うと言われているため、

  • 身体を温めること
  • リズム運動などを行う

という2つのことが低体温改善のためには重要となります。

低体温の改善|開始から3ヶ月、毎日の習慣を徹底して変えるところから始まる。

筋肉を柔らかい状態で維持する

最近の仕事というのは、パソコンが中心となっていることも多く、座ったままで動かないということがよくあります。

動かないといっても、座った姿勢が悪く、頭部が前に突き出ていたり、猫背になっていたりで、常に筋肉が使われ、緊張しているような状態です。使いすぎて筋肉が硬くなり、動きづらくなり、結果痛みへとつながっています。

筋肉の中には、血管やリンパ管と言われる管が通っていますが、筋肉が硬くなってしまうと内圧が高まり血管などが締め付けられ、血流が悪くなったり、循環が悪くなったりしてしまいます。

そのために毎日体操などで筋肉を緩め、柔らかい状態を維持していきます。

筋肉を緩めるためには、ストレッチだけではなく、揺らしたりさすったりすることで筋肉を緩めることができます。こちらを参考にしていただければと思います。

筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介

ストレッチをすると逆効果になってしまう?!知っておきたい筋肉が緊張してしまう理由

便秘の改善をする

循環が悪くなると便秘になりますし、便秘になると循環も悪くなってしまいます。この便秘を改善するためには、食ということもありますが、現場では腸への刺激や蠕動運動を加えて働きを促しています。

詳しくはこちらを参考にしてください。

便秘の原因はストレス!知っておきたい原因と改善について

このようにただきついトレーニングをするだけではなく、身体を整えるようなことをすることもシェイプアップにつながります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。細くなりたい!と強く思うばかりにただただ鍛える、ハードにトレーニングすると思いがちですが、実際はそれだけとは限りません。

循環を良くすることや、上記のようなつまりを改善すること、そういうことも身体を細くするためには目を向ける必要があります。

鍛えるというイメージが濃いからこそ、新しい視点になればと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

がんの原因と食事の関係|塩分や動物性脂質・タンパク質の摂取量を控える

つい最近まで元気だった人が突然がんを宣告され、その3ヶ月後には命を落としてしまうという現実を突きつけられたことがあります。

本当に数ヶ月前までは一緒に働き、一緒に笑い、一緒に目標を目指した方。僕の誕生日に命を落とされ、お葬式に出席しましたが、がんの怖さをまじまじと痛感させれた出来事でした。

今日はそんながんについて書いていきたいと思います。大切なことは早期の発見であり、できるだけ早い検診を受けていただきたいと心から思います。

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なぜがんになるのか?

現在の日本では、がんの主な原因ははっきりとわかっておらず不明なことも多いとされています。さまざまながんがあるうえに、同じがんであってもいろんな原因が絡み合って起こっています。

そんながんですが、現在考えられる主な原因としては以下の通りになります。

  • 遺伝的素因
  • ウイルスや細菌
  • 紫外線
  • 放射線
  • 一部の食品や食品添加物
  • 一部の化学物質

著名な疫学者と言われる英国のリチャード・ドール卿は、このように言われています。

『がんの原因の約30%が喫煙、40~50%は食品やそれに準ずるもの(添加物)』

だと発表しています。がんの原因の半分が日頃口にする食事によるものであり、このようなことからがん対策として「食事」の重要性がわかります。

また今あるガンが消えていく食事の著者である済陽高穂氏は、日頃の食事とがんとの関係について書かれていましたが、食事が原因で起こるがんの原因を4つに分類されていました。

  • 塩分のとりすぎ
  • クエン酸回路の障害
  • 過剰な活性酸素
  • 動物性タンパク質、脂質のとりすぎ

細かく見ればこの他にも原因はありますが、大きく分けてこの4つが主な食品からの発がんの原因だと言われています。

ここからはこのひとつずつまとめていきたいと思います。

 

塩分のとりすぎとがんの関係性について

日頃みなさんはどのくらい塩分を摂っているでしょうか。現在日本人の平均摂取量は1日10g前後と言われています。

ですが、昔秋田県を調査したところ20g以上の塩分を1日で摂取しており、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などが多く発生していたそうです。またこの頃の秋田では胃がんの発生者数も多くいました。

そこで県をあげて改善に取り組み現在は半分ぐらいに減少し、塩分の摂取量が減少すると同時に潰瘍や胃がん者数も低下していったそうです。

秋田県は冬は寒く、漬物などの保存食をよく食べており、それが原因ではないかと考えられるそうです。またこのような同じ例が中国でも存在し、中国では以前までがんの発生率が高かったそうですが、冷蔵庫の普及でがんの発生数が低下したそうです。

中国でも冷蔵庫がなく、より食品を長く保存するために塩漬けにしたり漬物にしたりしており、それが原因で自然と塩分の摂取量が増え、それががんの胃がんの発生につながったと考えられています。

冷蔵庫が普及することで保存ができるようになり、そのことにより漬物などの摂取量が低下し、塩分量が低下し、がんの発生率が低下したと考えられています。

なぜ塩分をとりすぎると胃がんになってしまうのか?

  • 塩分のとりすぎにより起こる体内の変化
  • 塩分過多で胃壁が荒れやすくなる
  • 体内にピロリ菌を保有している人は、それでも胃壁が荒れる
  • ピロリ菌は荒れた胃壁の環境下で増殖しやすく、活発に活動する
  • ピロリ菌は胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの要因になる
  • 体内のミネラルバランスが崩れることでも発がんする可能性がある
  • 塩分の摂りすぎはミネラルバランスも崩してしまう

塩分のとりすぎではこのようなことが起こると言われています。ですので、がんの予防、またはがん対策としての食事は塩分をできる限り減らすことが勧められています。

ここで整理しておきたいと思いますが、そもそもピロリ菌とはどのようなものでしょうか。

 

■ピロリ菌とは?

ヘイコバクター・ピロリといい、1982年に発見され、胃潰瘍や十二指腸潰瘍(合わせて“消化性潰瘍”という)の主要な原因であるとされる。

ピロリ菌の特徴は、

  • 胃壁に棲みつく
  • 衛生状態のよくない環境だと増える
  • 熟年世代以上の50~60%以上が保有している

塩分とピロリ菌が及ぼす身体への悪影響

塩分とピロリ菌がタッグを組むと、がんが促進されると言われています。なぜ、がんが促進されてしまうのでしょうか。

塩分を摂りすぎると胃壁が荒れてしまい、その荒れた環境はピロリ菌が活発に活動しやすく、また増殖するのに好条件となります。またピロリ菌が増殖することでさらに胃壁が荒れてしまい、ピロリ菌が増える・・・という悪循環になってしまうそうです。

このように胃壁が荒れること自体でもがんは発生しやすくなりますし、胃壁が荒れることで過剰に摂取した塩分が細胞内に入りやすくなってしまい、細胞内のミネラルバランスが崩れることもがんになりやすくしてしまうそうです。

細胞内のミネラルバランスが崩れるとがんのリスクが高まる

身体の細胞の内側、外側にはいくつかのミネラル(電解質)がイオンという電気を帯びた状態で溶け込み、お互いに一定のバランスを保っています。

このミネラルバランスが保たれてこそ、細胞への運搬や出し入れ、活動が正常に行われます。

このミネラルの中でもナトリウムとカリウムのバランスが重要だそうです。細胞の中、外ではこのナトリウムとカリウムのバランスが一定の数値で決まっていて、もしこの数値が一定以上になると心臓が止まってしまい、死に至るそうです。

細胞の内外側では、このようにナトリウムとカリウムのバランスがとられていて、このバランスが身体にとっては重要になります。

細胞外液の方で言えば、先ほどもお伝えしましたが、カリウムの値が6メックを超えると心臓は止まってしまいます。このバランスは生命を維持する上でも重要になるわけですが、よほどのことがない限りこのバランスは保たれます。

ただ、継続的な塩分過剰はこのミネラルバランスを崩す原因となり、このミネラルバランスが崩れることによって細胞の代謝異常などが起こり、発がんの促進となってしまいます。

がん予防やがんになってしまった方はできるだけ塩分を控え、カリウムを多く含む野菜を多く摂取しようと言われるのはこのためです。このように塩分の摂りすぎはがんになるリスクを向上させてしまいますので、塩分の摂りすぎは気をつける必要があります。

 

クエン酸回路の障害とがんについて

クエン酸回路が円滑に回っていると「ATP」と呼ばれるエネルギー物質が作り出されます。このATPが細胞内外のナトリウムとカリウムのバランス維持に大きく関わっています。

先ほどもお伝えしましたが、細胞外にはナトリウムが、細胞内にはカリウムが多くの割合で存在し、それぞれのバランスをとり合っています。

ただ、2つの違う成分が同じ場所に入れられるとバランスをとり合うように混ざり合うことが自然な動きですが、この細胞内外でも同じことが言えます。

ナトリウムは細胞内へ、カリウムは細胞外へ流れようとする働きが自然と働いているわけですが、それを阻止するようにミネラルバランスが保たれ、それぞれの場所にとどまっています。

それぞれのミネラルがその場所でとどまることができるのは、さきほど登場した「ATP」というエネルギーがあるためにとどまることができています。

言い方を変えると、ミネラルバランスが維持できるのはこのATPがあるためであり、クエン酸回路がどこかで不具合が生じれば、エネルギーの生成が滞ります。そうするとATPが通常よりも少なくなり、ミネラルバランスも崩れてしまい、発がんのリスクが増加してしまうということになります。

このクエン酸回路に不具合が生じる原因のひとつとして、偏った食生活もひとつの原因となります。○○が健康には大事!などと言われることもありますが、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどそれぞれ役割があり、どれ一つ欠けることなく身体にとってはすべて必要なものになります。

日頃の食事は、何を持ってバランスのいい食事なのかということもありますが、栄養素的に見ればバランスを意識する必要があるということになります。

 

過剰な活性酸素の発生とがんの関係

活性酸素は、がんだけでなくあらゆる生活習慣病の原因となると言われています。そもそも活性酸素とはどのようなものなのでしょうか。

■活性酸素とは?

非常に不安定な物質で、周囲の細胞や物質を酸化させ、傷つける強い力を持っている。

体内に活性酸素が多くなると、がんをはじめとする生活習慣病のリスクが増したり、老化が進んだりする活性酸素によって遺伝子が傷つくと、発がんの大きな原因となる。

ただ、毒性ゆえに体内で病原体を退治する武器としても使われるため、一定量は必要とされています。

体内で活性酸素を除去する酵素が働く。活性酸素が生じ、活用したりした後は、酵素で速やかに除去し、弊害を最小限に食い止めるシステムが身体には備わっている。ただ、このシステムは年齢とともに衰えると言われています。

活性酸素を余計に発生させる要因とは?

食事からエネルギーを得るために食べたものを燃やし、その残りかすのようなものが活性酸素となります。体内では必ず発生するものであり、健康のためにはこれをできるだけ最小限に抑えたいところですが、さまざまな要因で活性酸素が余分に発生されます。

その要因とは以下のようなことだと言われています。

  • 紫外線
  • タバコ
  • ストレス
  • 激しい運動
  • 過度の飲酒
  • 農薬や添加物
  • 酸化した食品(古い油など)の摂取
  • 大気汚染

食事という視点で見れば、農薬、添加物、酸化した食品など、これらは防ぐことができます。最近も有機野菜を食べていたり、スーパーの総菜などは食べなくなりました。

スーパーなどで売っている揚げ物は数時間も放置されており、酸化した状態になっています。これらを食べると胸やけがしたり、気持ちが悪くなるのも酸化しているためです。

このように食事だけに限りらず、さまざまな要因が余分な活性酸素を生み出し、身体に負担をかけています。がんだけに限らず、これらのことはできるだけ控え、活性酸素も最小限に抑えたいものです。

年齢とともに活性酸素を除去する機能が衰え、または上記のようなことをしていると体内の酵素だけでは太刀打ちできなくなります。そこで抗酸化物質と言われる活性酸素を除去する働きをする物質を食事から摂ることが必要となります。

抗酸化物質とは?

抗酸化物質とはどのようなものがあるのでしょうか。

  • ビタミンA(カロテン)
  •   〃 C
  •   〃 E
  • ポリフェノール

これらは新鮮な野菜や果物に多く含まれています。

抗酸化物質とは?

抗酸化物質(こうさんかぶっしつ、antioxidant)とは、抗酸化剤とも呼ばれ、生体内、食品、日用品、工業原料において酸素が関与する有害な反応を減弱もしくは除去する物質の総称である。

がん予防、もしくはがんになった後では、この活性酸素を最小限に抑えること、そしてそれをできるだけ早く除去できるようにすることが重要ということになります。

 

動物性タンパク質、脂質のとりすぎ

昨年1月から増量をし、そのときに1日2リットルの牛乳を飲んでいたことがありますが、このときに風邪をひいたり、体調を崩すことが多くありました。

この原因はここで理解していただけると思いますが、動物性のタンパク質を多く摂りすぎると免疫力が低下し、風邪を引きやすくなってしまったり、がんの発生原因や進行を早めてしまう可能性があると言われています。

動物性食品を摂りすぎると身体の中でどのような変化があるのでしょうか。

動物性タンパク質の摂りすぎとがんの関係

肉好きの方には耳の痛い話になる可能性がありますが、動物性タンパク質を摂りすぎるとがんのリスクが高まることがわかってきているそうです。

タンパク質は、肝臓で処理されますが、多量のタンパク質が肝臓に入ると酵素活性が高まるそうです。酵素が活性化するという言葉を聞くと、イメージ的には良いように聞こえますが、実際には身体にとってはマイナスになってしまう可能性があります。

酵素活性が高まると、タンパク質を分解し、アミノ酸となり、さらに再合成されタンパク質になり、分解と合成を繰り返し、その頻度が高まります。すると、正しい組み合わせにならないといけないのに、その組み合わせにミスマッチが起こったり、なってはいけないペアになってしまうことが起こります。

またこのように分解と合成を繰り返すことで、肝臓の働きのひとつの解毒作用が低下してしまいます。

  • ミスマッチや不適切なペア
  • 肝臓が働きすぎによる機能低下

この2つが原因で、がんの発生率が高まってしまうそうです。

動物性脂質とがんとの関係

続いては、脂肪とがんの関係ですが、多くの脂肪を摂りすぎるとコレステロール値が高くなってしまいます。お父さん世代はコレステロール値が気になる方も多いのではないでしょうか。

このコレステロールというのは、肝臓で作られ全身の組織へと送られますが、血流という海の中を移動するには船が必要になります。この運搬船のような働きをしているのが、LDLというものです。

この船であるLDLにコレステロールが乗ることでLDLコレステロールとなります。この数値が硬いと動脈硬化や心筋梗塞や脳梗塞などが起こりやすくなるというイメージがあると思います。LDLコレステロールが血液内に多く含まれると、活性酸素の影響で酸化します。

LDLコレステロールが酸化すると、体内ではこれを異物と捉えてしまい、免疫細胞であるマクロファージと言われる細胞が集まってきます。そして、この酸化したLDLコレステロールを食べてくれます。

食べてくれることで身体が健康になってくれればいいのですが、酸化したコレステロールを食べたマクロファージは血管内で死んでしまいます。その死んでしまったマクロファージが血管壁に沈着し、それによって血管内が詰まってしまい心筋梗塞などの原因となる危険性があります。

このようにLDLコレステロールが増えるとマクロファージが常に働くようになってしまいますが、脂肪にばかり働きかけてしまうと本来免疫細胞として存在するマクロファージの役割である、がん細胞を殺したりすることがしづらくなります。

その結果がんの発生する率が高まってしまうということが起こります。

動物性食品の摂りすぎについてはがんのリスクを高めてしまう可能性があるため、摂りすぎには注意が必要になります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。最近はがんについてや、食事についてより知りたくて学んだことをここにまとめていきました。冒頭でもお伝えしていますが、がんの原因の約50%は食べ物が原因と言われる方もいますし、少なからず食事を気をつけることでがんのリスクを下げることができます。

最後に食事のときに気をつけることをまとめていきたいと思います。

  • 塩分をできるだけ控える
  • 新鮮な野菜や果物を多く摂る
  • クエン酸回路が正常に回るために、玄米など精製されていないものを食べる
  • 動物性食品はできるだけ控える

このようなことを守り食事を工夫することが重要だということです。がんについてはまだまだ学んでいく必要があります、今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

1人でも多くの方健康で元気に毎日が過ごせますように。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

立ち方を再考しよう!壁立ちって頭・肩・お尻・踵を壁につけるのが自然?

立ち方ってそれぞれの理解があり、本当にいろんな見解があり、それぞれによって言っていることがバラバラ。それ自体はいいと思いますが、立ち方を正すために壁に沿うように立つ壁立ちは本当に正しい立ち方になれるのでしょうか。

人間の身体はひとつひとつの骨が積み木のように連なり、骨で立つことができます。身体調整を終えたクライアントさんも骨で立つ感覚を掴んでいただけます。

良い姿勢とは、肩甲骨を寄せる、胸を張る、頭・肩・お尻・背中が一直線になるように立つことは自然でしょうか。結論から言えば、緊張しまいます。今日は人間として基本になる立ち方についてまとめていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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よく言われる立ち方や壁立ちについて思うこと

まず理解していただきたいのは、人間同じ骨を持ち、同じ形をしている人はいません。関節の角度も目安はあれど、全員が同じ角度ということはありません。身体の構造のことも含めてお伝えしていきたいと思います。

肩の位置について

まず、肩の位置についてですが、壁立ちでは、

  • 後頭部
  • お尻

を壁につけるように立ちます。このような立ち方をしていただくとわかりますが、決して楽に立つことはできません。どこかが緊張し、つらさを感じると思います。

立ち方

肩を壁につけるようにすることで肩甲骨が寄り、背中の筋肉が緊張してしまいます。自然と言われる肩の位置は、前方30度の位置にあると言われています。

どういうことかというと、自然な状態であれば肩の位置は前方30度の位置にあり、少し前にあるということになります。

肩こり

これを壁につけることで背中の筋肉が緊張するようになり、これでつらさを感じてしまう原因となります。肩は本来少し前にあり、胸を張るような姿勢が不自然となります。ここのイメージ感が重要で、いわゆる良い姿勢=胸を張る、肩甲骨を寄せるなどのイメージを持っている方が多い。

でも自然な位置はそこにはなく、そういうイメージを持っている方は猫背のような感覚に変わってしまうかもしれません。ただ、そのような姿勢をしても猫背には見えず、緊張のない良い姿勢に見えるようになります。

この肩のイメージの違いが非常に多くあります。

直立は耳・肩・大転子・内踝を結ぶ直線が目安になる

緊張のない状態で立てると耳・肩・大転子・内踝(うちくるぶし)がおおよそ一直線上になります。このような状態を見ていただくと、重りを担いだとしても、この負荷は踵に抜けるイメージがつくと思います。

立ち方

ヒールでの立ち方

また一直線の状態ですと、それぞれが積み木のようになり、骨で立っているイメージもつきやすいと思います。

こうすることで、より安定もすると思いますし、楽に立てることがイメージできると思います。このような状態が緊張なく楽に立てるポジションになると考えています。

お尻の膨らみをどのように考える

先ほどの壁立ちでつけた頭、肩、お尻、踵という4点ですが、よく考えてみるとお尻には膨らみがあり、それを無視して同じ壁につけるということは不自然ではないでしょうか。

もう一度この立ち方を見ていただきたいと思います。

壁立ち

僕の場合、お尻が出ているので、頭、肩、お尻、踵の4点を同じ壁につけるとなると、どうしてもへそを前に突き出すような状態になり、背中や腰が緊張してしまいます。

一番出ている場所はお尻です。そこに垂線を引けばわかると思いますが、当然お尻の位置よりも頭、踵は前の位置にくることになります。このように考えると壁立ちはどうなるのかがわかると思います。

このようにひとつずつ紐解いていくとなんとなく、壁立ちが不自然であったり、一般的に言われていることが不自然だったりすることに気づくと思います。では、どのような立ち方をすればより楽に立つことができるのでしょうか。

 

現在考える立ち方について

僕自身がクライアントさんに伝える立ち方についてですが、解剖学的なことも含めご指導しています。今回は足元から見ていきたいと思います。

足について

まず、足元についてですが、よく言われるのがつま先の位置をまっすぐに立つということですが、現在解剖学的に自然と言われる足の向きは、グー一つ分ぐらいの足幅のときに、つま先は外転15~16度だと言われています。ハの字になるように少し開き、両足で30度前後が目安になるということです。

足幅

このように30度ぐらいに足を開くと、踵に重心がくることが感じられ、またつま先を正面に向けることで少し内側に重心がくることが感じれると思います。

このようにつま先の向きはグー一つ分ぐらいの足幅の際は、30度前後につま先を開きます。

また重心位置についてはこちらを参考にしていただき、踝の真下あたりに重心をおきます。

体重分布  体重支持ポイント 

骨盤について

立っているときに骨盤の位置をどうこうするのは少し難しいですので、この骨盤の位置について座った状態で解説していきたいと思います。

骨盤の状態は、座骨で座ることを掴んでいただくと、腹背筋のバランスがとれ、緊張のない位置で骨盤を保持できるようになります。

骨盤の位置が掴めると、それを立った状態に活かしていきたいのですが、これは、以下の手順で行います。

  • 座骨で座る
  • 顔を前に出していくようにお辞儀をしていく
  • そのまま前に出し続けるとお尻を浮かし、両足の踵に乗る
  • 踵に乗ればまっすぐに立ちあがる

このようにすると踵に体重が来ることを感じ、骨盤の位置も座って調整した状態を維持できます。これが骨盤の位置になります。また座り方のところで紹介した調整を行っていただくと、もっと楽に立てるようになると思いますので、試してみてください。

肩について

肩の位置については、これはわかりやすく一度肩をすくめます。

このときの位置は、少し斜め前に上げるように、もしくは耳の方へ肩をすくめるようなイメージで肩を上げていきます。その位置まで来ると、脱力をするように肩をおろし、自然に落ちた部分が前後のバランスが整った緊張のない位置にきます。

肩の位置

肩の位置

ここまでくれば踵に重心が着て、その上に積み木が重なるようにまっすぐ立っているような感覚が出てくると思います。

立ち方について

これができると先ほどお伝えした、

  • 大転子

が一直線のような状態になり、楽に立てる感覚があると思います。現在では、このような立ち方を目安に、クライアントさんに体感していただきなあらお伝えしています。

ここでは記載していませんが、頭部の問題も立ち方には関与してきますので、座り方を参考にしていただければと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。良い立ち方というのは、何をもっていいとするかもありますが、骨で立つ感覚を得ること、また楽に立てるようにすることをベースに考えています。

緊張させるから良い、つらいから良いということではなく、人間本来が持つ骨格の自然な状態に近づけることを目安とし、日々みなさんにお伝えしています。

今日の記事がみなさんの立ち方に対する考え方の参考になればうれしく思います。では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 基本は、耳・肩・大転子・踝が一直線になるように立つ
  • つま先はまっすぐではなく、30度ぐらいを目安に開く
  • 重心位置もつま先ではなく、脛骨の真下、踝の真下あたりに置く
  • 緊張やつらさを感じるから良い姿勢とは限らない
  • 立つ=骨を感じる、楽に立つ

このような内容でお送りをしていきました。今日の内容が少しでも参考になればと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

進化を求めなければ成長は止まるって当たり前じゃない?|伊藤出が思う「個人の働き方」

目安

先日京都に行ってきて、いろんなお寺を周ったりして、昼と夜ライトアップされた2パターンのお寺をそれぞれ楽しんできました。

以前まではプロジェクトマッピングと聞くとすごく珍しい印象を受けましたが、今ではいろんな箇所でやっていて、開催されている土地それぞれの美しさはありますが、以前のような驚きは少しだけ減ってしまっています。

人間は慣れてしまうと飽きてしまったり、興味が薄れてしまったりしますが、成長するためには常に進化を求めることが大切になると感じます。

今日はそんな進化と掛け合わせて、個人の働き方について自分なりの考えをまとめていきたいと思います。

 

ルーティンって言葉が流行っているけど、あえて崩すことも大事

最近の流行りと言えば、ラグビー日本代表の五郎丸選手が行っていたあのポージングですが、いろんな場面でもルーティンの重要性が言われています。

このルーティンは気持ちの面で平常心を保ちやすくなるとか、仕事の効率を上げるなど言われていますが、ルーティンには落とし穴があると思います。

それは、ルーティンだけこなしていればいいわけではなく、常に同じことを続ける一方新しいことを取り入れる必要があると思います。というのは、ルーティンは心の安定になると思いますが、「これをこなせば・・・」と思考が低下し、考えなくなる可能性もあります。

続けることはもちろん大事なことだと思いますが、“続けることは続ける、その中に新しいことを想像し挑戦することも必要”だと感じます。

僕自身も継続していることのひとつにこのブログがありますが、毎日何かしら変えるように意識しています。テーマ、文章構成、内容、デザイン、変化を求めないと惰性で流してしまうし、個人で仕事をしていると、それを指摘する人は誰もいません。

だからこそ常に自分を否定する意識を持ち、その一方で肯定する自分もいて客観的に見る必要があると思いますが、そのバランスは難しいですが、意識しています。

ルーティンも大事だけど、それ以上に次を目指す意欲、思考を持つことももっと大事だと思います。

 

個人レベルでもやれることは大いにある

現在、仕事は基本的に1人ですべて行っていますが、効率の部分や“仕事”として行う上では、誰か人を雇ってやる方がいいのだと思いますが、一番難しいのは“感性”をどのように伝えるのかということと、自分自身がまだまだこれという感性を手にできたわけではありませんし、磨き続けるものだと思いますが、掴んだようなものがありません。

これは、技術とは別のものでいろんなものに触れ、言葉では言い表せれないようなものを指していて、自分自身はそういうものを大切にして、それを表現したいと思っています。

だからこそ人任せには絶対できないし、すべてを自分でしようと頑固になってはいませんが、そこは任せられないところです。

任せてしまうと何のための名前だよってなってしまいますし。

これからの働き方は大きく変わり、これまで存在していた職業の半分近くはロボットができる時代が来ると言われていますが、こういう感性の部分はマネができないところであり、そこに価値があると思っています。

会社に入って働くという選択肢も今後もあると思いますし、このような道も素晴らしいと思います。ただ、僕自身は個人で活動することが当分の間は基盤となりますし、それが自分に合った働き方だと思います。

一番何が大事と言われると、まずやってみることだと思います。やってみないとわからないですし、失敗してそこから学べばまたやってみる。結局はどんな道であろうとこれは変わらない気がします。

組織であろうと、個人であろうと、引きこもりであろうと、出ずっぱりであろうと、人見知りであろうと、それぞれの働き方がどこかに存在するはずです。それを模索することが楽しく、その楽しさを一度味わせると人生自体好転していく可能性があると思います。

会社に入らなくても、個人で働くことが主体になりつつあるのかなと思います。

 

常識を知り、常識に囚われないようにすること

かなり偉そうな見出しになってしまっていますが、最近広告を見ると結構な頻度で『常識に囚われるな!』という広告を見ます。

確かにそうだと思います。

ただ、歌舞伎役者の十八代目 故中村勘三郎氏がこのようなことを言われていたのを思い出します。

『常識を超えるためには常識を学ぶのです。』

仕事をする上で、またトレーナーと活動する上では、そのベースになることを知り、理解することが必要だと感じます。その中で自らができる範囲の仕事をしていく。このことは重々承知の上ですが、そこから発展することも必要だと感じています。

先日、出張料理人の記事を公開しましたが、お申込みいただいた方からの言葉からさまざまなことを感じます。

トレーナーとしての立場を理解し、さらに伸ばし、そして料理をする立場として味、彩、そして健康につながる安全な食を提供すること。

これから自分の想いを表現していきたいと思います。

 

なぜ新しいことに挑戦する必要があるか

新しいことに挑戦する意味は、自分の成長が一番だと思っています。

誰かのためというのは、きれいごとのように聞こえてあまり好きではありませんが、確かに結果的にはそうなると思います。ただ、僕自身有機野菜を食べ、すべての調味料を無添加のものに変えて、体調の変化を少しずつ感じれるようになってきました。

昨年一年と比べると明らかな差があります。こうやって感じたことは、誰かに伝えたときに役に立つという確信ができます。

ただ、実際の問題点として有機野菜や無添加の調味料はいいとわかっていても値段がスーパーで売っているものと比べると2~4倍近い価格となり、経済的に厳しい方もいると思います。

そんなときに、どうすればいいのか、実践をしてみるとわかってきます。

新しいことに挑戦する意味は、単純にしたいからという理由ですが、同じことを続けると慣れが出てくるのと、一番怖いのは惰性で動きだすということです。先ほども書きましたが、惰性になった作業はいいものもできませんし、そこには衰退が待っていると思います。

個人の成長として必要なことだと思いますし、ただしたいから新しいことに挑戦していきます。やるかやらないかで迷うのではなく、何事もどうすればよくなるのか、うまくいくのか、その思考が大切なんだと思います。なかなか何かを始めるのは怖いし不安もありますけどね。

でもやらないと何も変わらないのでやろうということになると思います。

 

これからの「働き方」について

僕自身、これからの働き方については他人と比べることなく、自分のやりたいことをしていくというスタンスは変わらないと思います。

それが個人として動くことでできるので、個人を選択していますが、やりたいことの規模が大きくなればなるほど人が必要になります。そのときは一緒に誰かとやると思いますが、今は個人で活動していくのがいいかなと感じています。

これからますますネット社会が進行する中で、トレーナーとしての仕事もこういう流れになってくると思います。現にセミナーを動画で撮影し、それを販売するようなサービスも出ていますし、ネットで相談を受け付けるサービスもあります。

これも個人の考えですが、トレーナーとしてネットや文字で指導するのには限度があります。最も重要視するべきことはクライアントさんの考え方や感覚、今どのような感覚で行っているのか、どう動かすのか、どう座るのか、立つのか。

それが重要で、指導するためにクライアントさんに理解してもらう必要があります。理解してもらうためには、

  • 視覚
  • 聴覚
  • 触覚

この3つを使うことで、クライアントさんも理解しやすくなります。トレーナーの立場とすれば、どのような感覚でしているのかを聞き、それをやっていただき、問題点を認識し、それを伝え、改善箇所を伝え、実践し、やっていただく、それは一回ですぐにできることが少ないですので、反復していきます。

ちょっと話が反れてしまいましたが、ネット社会になればなるほど、ネットを活用する術が出てくるでしょうが、それも必要なことですが、やはり必要なことは指導力であり、クライアントさんの成果を上げること。

ネットはあくまでも入り口であり、指導はオンラインでは非常に難しいものだと思います。

個人でも十分やっていけるとは思いますが、人の手から生まれるものほど魅力があり、正確さがあり、機械にはない温もりや何より心があります。その心を直に伝えられるこの仕事はこれからさらに魅力が増していくと思います。

これからは個人として活動できることはもっと増えると思います。そして、昔ながらの人の心の温かみがさらに魅力を増し、昔であれば当たり前だったことが現代では価値が高まり、それを大きな魅力になると思います。

どのような空間であれ、人間味があり、温かみのある空間を目指し、個人で活動していきたいと思います。それが僕自身が目指す働き方です。

 

最後に

働き方は本当にいろんな形があると思いますが、会社に入る以外方法はないということはないと思います。

僕自身も会社に属する方が苦手ですし、引きこもりも全部が全部悪いと思いません。一番大切なことは、自分が幸せかどうかだと思います。

僕は今やっている仕事がトレーナーであり、今後そこに料理人という立場をしっかりと混ぜていくつもりです。両立できるように料理を重ねること、そして食についての理解を深めること。

自分が成長していくためには、まずここを伸ばしていく必要があります。新しい挑戦は楽しいですね。

元々働くということはすごく嫌いで、できれば寝ていたいという人間ですが、進化を求めなければ成長は止まり、衰退していくだけなのは目に見えているので、そうはなりたくないから今はできるだけ挑戦していこうと思います。

これからも少しでもこのブログを通じて役立つ情報や僕自身の考え方をお伝えしていきたいと思います。それが少しでも役に立てばうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

座り方を正しましょう!って言うけど、そもそも正しい座り方ってどんな姿勢?

手首は立てる

座り方を正すと腰痛が改善したり、肩こりが楽になると言われています。座り方気をつけていますか?

僕も日頃結構パソコンを使いますが、結構姿勢が崩れがち。そんなときはすぐに「あっ!汗」と気づいて姿勢を正そうとします。でもふと考えてみると座り方を正すというのもどこかひっかかることがあるような・・・。

そもそも正しい座り方ってどんな姿勢でしょうか。胸を張ること?肩甲骨を寄せること?それぞれの良い姿勢、正しい姿勢というのがあると思いますが、今日はこの“座り方”についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/walking”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/standing”]

 

よく言われる正しい座り方・悪い座り方って何?

みなさんがイメージする正しい姿勢というのは、どんな姿勢ですか?

正しい座り方って?

結構聞くのは、このような座り方です。

  • 肩甲骨を寄せて、胸を張る
  • 肩を引く
  • お腹を突き出すようにし、腰を反らせる
  • 身体が S の字になるような意識を持っている
  • 軽く顎は引く

このような 感覚をお持ちだそうですが、実際にこういう座り方をすると結構きつかったり、緊張したりして疲れてしまいます。これもよく聞きますが、疲れている・きつい=良い、効果がある、ということではありません。

現代人は静物化し、パソコン作業が多い方は、筋肉が緊張し硬くなっているため循環が悪くなっています。筋肉が硬くなることで結果としてさまざまな痛みを訴えるという悪循環が起こります。

このようなことから、座り方というのは、筋肉が緊張しないように座る、より楽に座る、ということを求めることも重要だと思います。

それができれば今抱えている痛み、または不快感、不調などは改善される可能性があります。

ここでおさえていただきたいのは、一般の方の痛みや不調の原因は、座り方などの影響で筋肉を使いすぎたり動かないことによって筋肉が緊張し硬くなり、結果痛みへとつながっているということです。

そうであれば、緊張するような座り方ではなく、筋肉が緊張せず楽に座れる座り方をする方が健康につながると考えることができます。何をもって“正しい”とするかを考えないといけないかもですね。

悪い座り方って何?

あるサイトでみつけた悪い座り方の例でいればこういう座り方を指しています。

  • 猫背になっている
  • 背もたれにもたれている
  • 脚を組んでいる

みなさんのイメージはこの中にあるでしょうか。

これらのような座り方をすることで、歪んでしまったり、部分的に筋肉にストレスがかかり緊張してしまうことが考えられます。こういう姿勢のことですよね。

パソコン

スマホ

猫背

こういう姿勢は人間が持つ、本来の自然な状態から崩れてしまっています。こういう状態は常に筋肉が働き、緊張し、使いすぎてしまうオーバーワークになってします。そうすると上記にも書きましたが動きづらくなり、痛みへと変わると考えることができます。

この崩れた座り方を一般的には悪い座り方と言っています。

 

どういう座り方をすればいいのか?

仕事をするとき、椅子に座るとき、どのような座り方をすればいいのでしょうか。基本は、

  • 耳の穴(耳孔)
  • 肩(肩峰)
  • 大転子(股関節の外側)

が一直線になるような状態で座ることが自然だと言われています。もう少し図で分かりやすく見ていきたいと思います。

座り方

こういった感じですね。このような状態は筋肉がどこか過度に緊張するということもなく、楽に座っている状態です。

このような座り方をデスクワークをしている方に取り入れていただきたいなと思っています。そうするともっと身体も楽になり、疲労も変わってくると思います。

ただ、このような姿勢をするためにはいくつかポイントがありますので、それを整理していきたいと思います。

坐骨で座る感覚をつかむこと

まず、座骨で座るという感覚を使うことが大切ですが、座骨というのはここになります。

坐骨

左右のお尻のちょうど真ん中あたりにある骨で、座ったときに骨が当たる感覚があると思いますが、そのあたりになります。

といっても、これを読まれている方は「ああ。あそこね!」という感想にならないと思いますので、これを感じるところからスタートしていきたいと思います。

そのためにまな板を用意します。これは100均で買ってきたものですが、サイズ的にちょうどいいので使っています。

まな板

代替えになるものは、座骨の感覚をつかむために使いますので、固いものであれば基本的には何でもOKです。

これを椅子に置いて、この上に座っていきますが、骨だけを見るとこんな感じです。

骨で座る

ここから一緒にしていっていただきたいのですが、まずまな板の上に座った状態で、猫背になるようにわざと丸くなって座ってみてください。

骨盤の後傾

このときの感覚は、お尻の下に骨が当たる感覚はほとんどないと思います。この状態から少しずつへそを真正面に軽く突き出すようなイメージで骨盤を少しずつ前傾させていくと、お尻の下に骨が当たる感覚が徐々に出てくると思います。

 骨盤の前傾

もし感じない方は、丸まった状態に戻し、何度か繰り返してみてください。

 骨盤の前後傾

この坐骨で座るということは、頭、背骨、骨盤が一直線となり、積み木が連なっているような状態になります。骨だけで座ることができ、実際に上記の画像のようになります。

ということは、筋肉を使わなくても座れるということになります。でも、このような姿勢が崩れることで筋肉で骨などを支え、筋肉が緊張し硬くなってしまいます。

まず、ここで座骨を感じていただくということから入っていきました。

胸元を突き出し、丸まる

続いては、背骨を動かしていきたいのですが、意識としては胸を中心に動かしていきます。

まず、先ほどの座骨で座り、その状態で胸を45度方向へ軽く突き出します。

座り方

そして、突き出したら力を丸くなるように猫背のような姿勢になっていきます。

座り方

これを繰り返していただくと、徐々に腰から背中にかけて筋肉が緩んでいくことが感じれると思います。

天井を向くように顔を上げ、元に戻す

3つ目に、首の動きですが、首の筋肉が緊張しない程度に天井を向き、また正面を向くように元に戻します。これを何度も繰り返します。

座り方

座り方

最後に正面を向くように座れば一通りのエクササイズは終わりになります。

僕自身もこのエクササイズをやる前とやった後では身体の緊張感が抜け、楽に座ることができました。

座り方

このように座骨を感じてそこから上半身の動きを使って筋肉を緩めて座り方を改めていきます。このような座り方ができれば骨盤は軽く前傾しているような状態となり、座りやすくなると思います。

 

100均で売っているもので座り方を整える

ここまで座り方について実践も交えてお伝えしていきましたが、少し文字で伝えるのは難しい部分もあります。

仕事をしているとこういう意識を持つことすら時間的に難しかったりします。そんな方に100均で売っているもので、簡単に座り方をサポートしてくれるものがあるので、ご紹介したいと思います。

これは首に巻いてバスでも寝れるよ!的なグッズですが、これに半分くらい空気を入れて使います。

座り方

これをお尻の下に敷いて、半分ぐらいお尻に当てる感覚で座るとこんな感じになります。

座り方

パットが自然な傾斜を作ってくれ、背中が丸くなりづらくなるので便利です。さまざな便利グッズが売られていますが、このように骨盤が軽く前傾するような状態を維持できるようなものであれば何でもいいと思いますので、値段どうこうだけではないように思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は座り方をお伝えしていきましたが、みなさんは普段どのような座り方をしていますか?

正しい姿勢をしましょう!良い姿勢をしないと身体に悪影響が!と言われますが、実際のところその姿勢をどのようにとればいいのか、そこが重要になりますが、いまいち明確に理解できる説明が不足していたり、あいまいだったりします。

ひとつの基準は、自分感覚の“楽さ”を求めるのではなく、筋肉の緊張がなく感じる“楽さ”を求めることで、自然な座り方、姿勢に近づけるのだと感じます。そもそもの問題では、いい姿勢などの基準をどのように考えるかで大きく異なってくると思います。

今回は、人間本来の姿勢に近づけ、積み木を重ねるような感覚で骨で座るようにしているため、筋肉の緊張はほとんど感じなく楽に座れることができるようになると思います。

僕の中で良い姿勢という基準を作るのであれば、このような人間本来の姿に戻すこと、近づいている状態のことを良い姿勢と呼ぶことができると思います。

では、最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 一般的に言われる良い姿勢は筋肉を緊張させ、自ら姿勢を作り出している
  • 現代人は筋肉が硬くなり、動きづらくなり、結果的に痛み不調へとつながっている
  • そういう痛みの改善のためには、筋肉を緩めることが重要
  • 姿勢は筋肉を緊張させ作り出すのではなく、自然体に直すことで自然につくられる
  • 高価なものが必ずしも効果的とは限らず、100均のもので十分座り方を改善できる

このような内容でお送りしていきました。今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。