2015年 7月 の投稿一覧

ピッチング・バッティングは足元の環境を整えれば良くなる

ボールの持ち方

高校野球も各地で決勝戦を終え、続々と代表校が決まっていっています。大阪ではPL学園や大阪桐蔭高校が敗退し、兵庫でも報徳学園や神港学園などが敗退しています。

本命が敗れるという番狂わせが起こったり、9回2アウトから4点差を逆転したり、高校野球は本当に最後まで目が離せません。ぜひ代表となった選手には甲子園で思いっきり暴れまわってほしいなと思います。

そんな野球ですが、身体の使い方を少し変えるだけでピッチングやバッティングが変わることがあります。逆に言えば、少しのことで調子を落としてしまい思ったところに投げられなくなってしまったり、打てなくなってしまうということがあります。

今日はそんなピッチングやバッティングの際に足元の環境についてお伝えしていきたいと思います。足元の環境を整えるだけで、コントロールがよくなったり、ボールに力が伝えやすくなったりします。

小さなことに感じるかもしれませんが、大切なことなのでぜひ参考にしていただければと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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下半身の使い方が重要だと言われる理由

野球選手ならだれもが一度は耳にしたことがあるフレーズだと思います。

「野球は下半身が重要だ」

なぜこのように言われるのでしょうか?その理由について探っていきたいと思います。

60%のエネルギーが下半身で生まれる

野球というスポーツは、投げる・打つ・走る・捕るを基本としており、これらの動作をいかに効率的にできるか、また身体をスムーズに動かすことができるのかがパフォーマンスに影響を与えます。

投げるという動作をピックアップしてみていきたいと思いますが、投げるという動作は、投手が知っておきたい3つに分けた投げ方の基本の考え方についてでもお伝えしていきましたが、立つ・前に(体重移動)・投げるという3つに分けて考えることができます。

立つというのは、軸足に体重を乗せ、まずそこで位置エネルギーを蓄えます。そしてそこで蓄えた位置エネルギーを体重移動する際に運動エネルギーへと変換していきます。

そのエネルギーは、下半身、骨盤、体幹、肩、腕、手、指という順に伝わり、最終的にボールに伝わっていきます。各関節をまたぐとき、リラックスをしていれば動きは加速されるようにより大きなエネルギーとなり、ボールへと伝わります。

ここで発揮される100%のエネルギーのうち、60%は下半身から生み出されていると言われ、これが理由で野球は下半身と言われるようになった理由です。下半身の使い方がうまくなることで、結果も変わってくることは想像していただけれると思います。

コントロールも下半身で決まる

上記の話はあくまでもエネルギーということについてですが、足の使い方を変えることで投手の場合コントロールが良くなります。

まずこちらの画像をご覧ください。

投げ方 投げ方投げるという動きを3つに分けて考えたとき、ひとつ目の局面で立つという動作を迎えます。このとき、足のどこに重心を置くかで投球のコントロールが決まってきます。

例えば、上記の画像のように踵に来ることでバランスがとれ位置エネルギーを蓄えることができますが、軸足の小趾側に体重が乗ってしまうとエネルギーは上方に向き、投球は高めに浮きやすくなります。

また一度上方へ向いたエネルギーはもとに戻すことはできず、このような状態で投球に移ってしまうとあとは手でコントロールするようになり、そのボールは力のないボールか低めに沈むような投球になってしまいます。

またつま先に体重が乗ってくると、回転の力が働き、インステップをしてしまいます。考え方としては、打者にとっては自分に迫ってくるような投球をされるため打ちづらさを感じさせることができますが、身体の使い方としてはインコースにコントロールされ、基本であるアウトローへは行きづらくなります。

このようにコントロールというのは、手元の問題だけではなく下半身の使い方によって大きく影響を受けます。

バランスが崩れるとうまく力が伝わらない

また下半身が重要だと言われるのは、投手だけに限ったことではありません。打者も同じです。基本的には下半身の使い方は投手も打者も同じで、3つの動きで考えると、立つ、前に(体重移動)、打つというように変わります。

打者も同じでバットでボールを打つ際のエネルギーの60%は下半身で生まれます。打者は受け身であり、投手が投げた球を打ちますが、タイミングを外されると力のない打球が飛んだり、差し込まれると詰まってしまうということが起こります。

タイミングが合っても、軸足で立ったときにうまくバランスが保てない場合、ボールに力を加えることが難しくなります。投手も打者もボールにうまく力を伝えるためには全体がスムーズに動くことであったり、今日お伝えする足元を整えバランスをとるということが重要になってきます。

ここを変えるだけでもコントロールがよくなったり、打球が変わることがあります。では足元をどのように整えればいいのでしょうか。

 

足元の環境をどのように考えるか?

野球をしている方は、打席に入ったとき、またはマウンドに立ったとき足元をどのように使っているでしょうか?

高校球児が作りやすい穴

高校球児によく見られるのが、足元に穴を掘ってしまうということです。現役時代僕もしてしまっていたことですが、穴を掘ってつま先を入れるように立つということです。

つま先を穴に入れるようにしてしまうと、その状態でバランスをとることは難しくなります。また先ほどもお伝えしていますが、どうしても回転の力が働くためインステップになってしまい、踵で地面を押すことができず下半身をうまく使うことができません。

このようになることで、コントロールが悪くなってしまったり、バッティングでも捉えたと思ったボールでもうまく力が伝わらないということになってしまいます。

穴を掘ることはマイナスになってしまう可能性があります。

つま先で押す方が力が生まれるという誤解

投手の場合、投球時にプレートを押すようにキャッチャー方向へ体重移動されますが、このときにつま先でプレートを押そうとすると強く押すことができません。

投球時にはプレートを押そうと意識をしなくてもいいですが、踵でプレートを押すとより強く押すことが理解できます。

これは実践していただくとすぐにわかると思います。普段からつま先で地面を押している選手ははじめはやりにくさがあり、違和感を関じると思いますが、踵で押す癖をつけることでより大きなエネルギーをそこから得ることができます。

また踵でプレートを押すことでまっすぐに踏み出すことができるため、インコースによくコントロールされるという投手はアウトコースにボールが集まり出しますので、コントロールという面でも変化を感じることができると思います。

フラットにすることでピッチングやバッティングが変わる

ここまでで少しずつピッチングやバッティングが変わっていくイメージが湧いてきたでしょうか。足元の環境を整えることで、ピッチングやバッティングが変わっていくことになります。

コントロールが変わったり、バッティングでも力が伝わりやすくなったとしても、根本的に技術ありきの話になりますので、このように身体の使い方を変えることでより効率的にエネルギーを伝えることができたり、力を発揮したりすることができます。

このように身体を使えると今までとの変化を感じることができると思いますし、そうなれば楽しく練習ができるようになると思います。

そうなれば練習も自ら進んで行い、数も増えまたうまくなるという循環ができると最高だと思います。

 

脚の上げ方は何かに影響をするのか?

ここから、さらに身体の使い方について考えていきたいと思います。

投手の場合、軸足に体重を乗せることで位置エネルギーが蓄えられ、その後体重移動をする際に運動エネルギーへと変換されます。この軸足に体重を乗せたときに、ヤクルトの小川投手のように脚を高く上げることで位置エネルギーが大きくなり、投球時にボールに伝えられるエネルギーが大きくなります。

実際にやっていただくとわかりますが、球速が変わることに気づきます。ただ、脚を高く上げることでバランスを崩してしまいコントロールが悪くなってしまう可能性もありますので、自分に合えばこのように脚を高く上げることが勧められますが、基本的には自分が一番しっくりくるフォームで投げることが重要です。

少し話がそれてしまいますが、選手は指導者と言われる方からさまざまなアドバイスを受けると思いますが、最も大事にしていただきたいのは自分のフォーリングです。

これが最も大切で、フィーリングが合っていないことを無理にしてしまうとうまくいきません。アドバイスを取り入れるか入れないかの最後の判断は自分のフィーリングが一番だと感じます。

話が少しそれてしまいましたが、脚を高く上げることで位置エネルギーが大きくなりますので、脚を高く上げることで球速も変わっていく可能性があります。

 

身体の捻りはピッチングに関係するのか?

前項と似ているようなことですが、投球時に身体を捻ることがどのような影響を与えるかということですが、これはエネルギー増大することはなく、特に意味がありません。フォームという面では個人で自由にすればいいと思いますが、身体を捻るからと言ってパフォーマンスに影響を与えることはありません。

メジャーリーグで活躍した野茂秀夫投手がトルネード投法として有名ですが、このリスクは体重移動をして着地をする際に、身体を捻って着地をするため同じところに戻ってくる確率が変わってきます。

毎回同じところに着地できたり、同じ動きができればいいですが、シアトルマリナーズの岩隈投手のように立って投げるというシンプルな投球フォームと比べれば確率が悪くなります。

相手打者からすればタイミングがとりづらくなるという利点はあると思いますが、確率の問題で見れば非常に難易度の高いフォームになります。

身体を捻って投球するフォームと、シンプルなフォームではエネルギーという部分で見れば大きな差はないということです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は野球選手の足元のことから投げる、打つという動作を見ていきました。

現場ではさまざまな考えがあり、言われることもさまざまだと思いますが、身体の使い方、効率な動きというのは変えることができない動きになります。人間の構造上このようにしか動かないというのが決まっているため、それに則って動きができればよりスムーズな動きになってきます。

実際に動いている際にあれやこれや意識をしてしまうとそこに緊張が生まれ、スムーズな動作というのはできなくなりますので、ポイントで動きを捉えていくとよりスムーズな動作ができます。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 投げる、打つときのエネルギーの60%は下半身から生まれる
  • コントロールは手元だけではなく下半身で決まる
  • そのため軸足に体重を乗せたときにバランスが崩れるとうまく力が伝わらない
  • 足元は穴を掘らず、フラットにすること
  • 脚を高く上げることで位置エネルギーが大きくなり、球速が上がる
  • 身体を捻ることはあまり投球にいい影響を与えない

このような内容でお送りしていきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

現場で感じるリコンディショニングの重要性と難しさについて

日々の現場ではシェイプアップや歪みの改善などを目的として、スタジオに来られている方が多いのですが、スポーツ現場になると当然ながら目的が変わり、コンディショニングの向上やケガからの競技復帰などが目的となり、一般の方とスポーツ選手では行っていくことが異なります。

最近はリコンディショニングに関わることも多く、理解をしていないと痛みが残ったまま競技に復帰してしまったり、うまく段階的に競技に復帰させるステップを踏ませられず、復帰したときは痛みがないけど、あるときから痛みが再発したなどということが起こってしまうということを痛感します。

今日は、まだまだ実践数は語れるほど経験はありませんが、リコンディショニングについて書いていきたいと思います。

ケガからの復帰を目指している方、ケガから復帰したけど痛みが残っている方などに少しでも参考になればうれしく思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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リコンディショニングとは?

まず、リコンディショニングを語る前に、この言葉の意味を簡単に説明したいと思います。

リコンディショニング【Re-conditioning】とは?

リコンディショニング【Re-conditioning】ですが、Reとは~を戻す、という意味があり、何を元通りに戻すのかというと、ケガをしたことによって低下したコンディショニングレベルを元に戻すという意味になります。

コンディショニングについては、体調だけではないコンディショニングという言葉が持つ本来の意味とは?を参考にしていただければと思います。

同じような意味の言葉として“リハビリテーション【Re-habilitation】”という言葉がありますが、僕の立場はトレーナーですので、このリハビリという言葉が使えず、その代わりとなるのがリコンディショニングです。

ケガをすると、体力レベルが低下し、筋力やスピード、柔軟性などが低下します。これらをケガをする前と同じレベルに戻し、それができて初めて競技復帰となります。その役割を担うのもトレーナーの役割となります。

これがリコンディショニングの意味になります。

 

どのように競技復帰を目指すのか?

先ほども少し書きましたが、例えば膝の靭帯を損傷したり、足首を捻挫をすると、ひどい場合手術をすることになり、ギブスで固定したり、動けない日が何日か続くことがあります。

人間は重力下で生活をしているので、重力を受けない生活になった瞬間驚くような速度で筋力が低下し、筋肉は細くなっていきます。またギブスなどで固定をすることで、柔軟性が低下し、可動域も狭くなってしまいます。

ケガをしてこのような経験がある方はわかると思いますが、松葉づえをついて生活をしていて体重負荷がかからない状態から、体重負荷を受けると筋肉痛になったり、これまでは何気なくしていた階段の上り下りもきついことを感じると思います。

これだけ重力から解放されてしまうと筋力は衰えてしまいます。

では、このような状態からいかに競技復帰をすればいいのでしょうか?

基本的には、以下の段階を踏んでリコンディショニングを進めていきます。

  • 可動域の改善(全身持久力の向上)→筋力の向上→筋持久力の向上→スピードの向上→調整力の向上→全身持久力の向上

このようなステップを踏み、競技復帰へとなります。

 

現場から感じるリコンディショニングの難しさ

教科書的にはこのようなステップを踏んでいくことになりますが、実際選手自身がケガをして痛みが改善してくると自分の判断で競技に復帰することが多くありますが、現場でもよくそのような話を聞きます。

例えば捻挫の場合、ある角度に足首を曲げると痛みが出るが、普段はそこまで痛みはなく違和感程度だからといって競技に入り、その違和感が残った状態ですると、いつか大きな痛みが再発することがあります。

これは、階段を着実に上らず、何段か階段を飛ばしてしまったことになります。この場合、一気に痛みが強くなり、その場合また一からリコンディショニングをしなければならなくなります。

痛みが引くとできそうと思い、競技に復帰したくなるのはわかりますが、これではいつかまた階段を大きく転げ落ちるように出直しになる可能性があります。そうなのであれば、最初からきちんと階段を一歩ずつ上がるこようにコンディショニングレベルを元に戻すことで復帰は早いですし、無駄な時間を使わなくてすみます。

選手の立場としては、痛みが引いてきていてプレーできそうだからやるという判断になると思いますが、痛みは少しあるが、できそうなのに競技復帰がまだできないということを理解してもらうことが難しいと感じることもあります。

またケガをして相談に来るタイミングがバラバラで、昨日捻挫をした、2週間前に骨折をした、1か月前に靭帯を損傷したなど、ケガをしてからの時期が違い、今どのレベルまで回復しているからどこからリコンディショニングを開始するのか、その設定が難しく感じます。

 

リコンディショニングでは毎日同じ状況は続かない

実際にリコンディショニングをしている選手とのやり取りをしていると、いろんな課題が出てきます。

昨日同じことをしていても今日は痛みが出てしまったり、逆に昨日はできなかったことができるようになったりと毎日状況は変わり、それに合わせて今日は何をするのか、何をやめるべきかその判断が必要となります。

また動かす前には患部をホットパックで温めたり、トレーニング後は炎症を防ぐためにアイシングをしたりしますが、昨日はよかったのに、今日は痛みが増すなどということも経験し、これを逆にすることで痛みが改善したり、しなかったりし、その日によってこれらも変えることをしています。

筋力レベルは1・2週間でレベルの向上が見られ、それに合わせて強度を上げていきますが、その向上の仕方も日によって変わり、毎日同じ状況が続くということがありません。

基準になるのは痛みですが、この痛みが出ないところを続けていくことになります。この状況に合わせて変えていくというのは、まだ頭が硬く、ひとつのパターン化されたものをこなしていく感覚があり、現場で試していることもありますが、この調節がトレーナーの技量になるんだと感じています。

 

靭帯損傷や捻挫でも体重をかける

現場で感じたことのひとつとして、靭帯損傷をした選手がよくギプスで固定をした状態で何もしないということを聞いたりしましたが、骨と骨がきちんと整列した状態で動くことによって痛みを感じず、ある程度の痛みしか感じなかったりします。

先ほどもお伝えしたように、人間は重力から解放された時間を送ってしまうと、驚くような速度で筋力が衰えていきます。リコンディショニングではできるだけこの筋力レベルを落とさないように、早めに体重をかけさせなければいけませんが、靭帯を損傷していても体重をかけることはできます。

立つ筋力をつけるには、立つことであり、歩く筋力をつけるには歩くことです。

この際にどうしても痛みを訴えることがありますが、恐怖心であったり、痛いという思い込みもある程度関与するという考え方もあることから、受傷した箇所をアイシングをして感覚を麻痺させ、その状況下で関節を動かしたり、体重をかけたりします。

そうすると感覚がマヒしているので、痛みを感じませんが一定の時間がたつと感覚が戻り、痛みを感じることがありますので、またその時点でアイシングを行い、また感覚を麻痺させ、その状況下で動かしていきます。

これらのことをクライオセラピー(冷却療法)と言いますが、現場でも何度か経験をしましたが、浮腫の軽減や痛みがあって可動域が制限されていたものが、クライオセラピーをしたあとは可動域も改善し、回復が早くなったということがあります。

これらについてもまだまだ経験をしていく必要がありますが、リコンディショニングの過程でこのような工夫をすることは回復を早めたり、立たせることができ重力負荷を受けさせることができますので、筋力の低下を防ぐこともできます。

このようなことも考えながらリコンディショニングを行っていくことで、スムーズに競技に復帰できると思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。現場でもっと経験していかないと見えないことも多いと思いますが、これまで経験したこと、今感じていることから言えるのは、ステップアップを急いでしまってはいつか階段を転げ落ちるときが来てしまい、余計に時間がかかってしまうので、1段1段着実に階段を上ることが重要だと感じます。

またその過程で、身体の使い方を指導し、復帰した時にはそれができるようにするのも重要なことです。

ケガの原因に身体の使い方もありますし、捻挫なども着地の仕方の問題も関係してきます。使い方によって痛みが出たり、出なかったりしますので、痛みの出ない身体の使い方を指導することも必要になります。

リコンディショニングのもとはコンディショニングであり、バイオモーターアビリティの理解が必要になります。

改めてバイオモーターアビリティの理解を深めて、現場での経験を重ねていきたいと思います。

最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • リコンディショニングとは、ケガなどによって低下してしまったコンディショニングレベルを元に戻すこと
  • 競技復帰のためには、段階的なステップアップをしていくこと
  • これを焦ってしまい競技復帰してもいつか大きな痛みが再発する可能性がある
  • リコンディショニングでは、身体の使い方を覚えることも重要である
  • 靭帯損傷などの場合、ギプス固定で絶対安静ではなく、立たせて重力下におくことも重要
  • その際にクライオセラピーを活用することもできる

このような内容でお送りしました。頭の中を整理するつもりで書くと今の自分が理解できていないこと、わかっているつもりになっていることがよくわかり、これからも実践を通じて学んでいく必要があると感じます。

トレーナーとしてレベルアップをするためにも、これからも実践からも多くのことを学んでいきたいと思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

トレーニングを継続するために必要だと思う4つのこと

ジムに通う、ダイエットをする、ランニングをする。どれをとっても継続することの大切さを感じますし、どれも継続して行わない限り思うようなことを効果を得られないものばかりです。

これは身体の事に限ったことだけではなく、仕事なども同じことが言えると思います。

結果はすぐに出るものもありますが、ほとんどが数週間、数ヶ月、長いときには何十年と継続することが必要になることもあります。

継続ができないということは、成果を出すためには致命的なことでもありますし、気分で何かをやる、やめるということを繰り返すとそれぞれ得られる成果も揺れ動いてしまいます。

継続が大切なことはわかっているけど、どうしても続かない・・・。そんな悩みを持っている方は少なくないと思います。何かを継続している人と何が違うのでしょうか?やらないといけないのもわかっている、動かないといけないのもわかってる。でも・・・。

今日はそんな継続できない方に向けて書いていきたいと思います。

 

目的・目標を明確に決める

まずは、ありきたりな答えですが、目標を設定することは自分を動機づけ、何かを継続させるためには役立つと思います。

例えば、3ヶ月で6kgの減量をしたいとき、1ヶ月で2kgずつ減らそうと計画できます。そして、現在の食事内容と、活動量を知り、毎日どんなことに気を付ければいいのかなど行動計画がたつようになります。

目標を持ってよし、頑張りましょう!というのが本来の目的でなく、目標を持つことでそれを達成できるようにするための具体策がわかるようになり、あとはそれを行動に移すだけになります。

そうするとダイエットなり、トレーニングなり、継続する意味がわかると思います。こういう計画がなくただやみくもにこなしていっても、行き当たりばったりになり当然続けることができず、モチベーションを保つのも難しくなってしまいます。

目的・目標を明確にすることは継続する上で重要になるのではないでしょうか。

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過度なことはしない

すべてのことに共通するわけではありませんが、ダイエットについてはこのことはよく当てはまると思います。

よく何かを継続できないときのパターンに過剰にやりすぎるということがあります。特にダイエットやジムでのトレーニングは、はじめはやる気があって飛ばし気味になるんですが、そのペース配分が間違ってしまい、後で失速してしまうということがあります。

上記につながるかもしれませんが、目標を持って計画をたてればペース配分がわかり、1日の中で何をしていく必要があるかがわかります。逆にそれができれば休んでもいいということになります。

ペース配分がわからないとジムのスタジオで3本レッスンを受けました、そして筋トレをしました!というようになってしまい通うのが苦痛になってしまう可能性があります。

ただ、やみくもにやるのではなく程度に自分の身体を相談しながらした方が継続できると思います。

 

自分の中でルーティンを作る

クライアントさんの多くがおっしゃることが、週に1回、2回来られている方が、何かの都合でそのペースが乱れたときに不安になるとおっしゃる方がいます。

これはパーソナルを受けるというひとつのルーティンがあり、習慣の一部としてとらえていただいているからだと思っていますが、自分の中で生活にリズムをつけると継続しやすくなると思います。

これはあくまでもひとつの例ですが、ヨガを受ける、自分で○○をする、何でもいいと思いますので、まずは自分の中でリズムを意識してみてください。

食生活も1週間で見るとリズムが見えてきて、そのリズムを変えることも減量をするときには大切になります。

またルーティンを作ることのいい部分は、食習慣がどれだけ乱れているのか、そういった判断がしやすくなるという側面もあります。気分的にも安心しやすくなりますし、課題も浮き彫りなってきますので、さまざまな部分で好影響があると思います。

 

気持ちが揺らいでもとにかくやる

クライアントさんを見ていてすごいなと感じるのは、あまり休む方がいないということです。通うのだから当然でしょ?と思う方もいるかもしれませんが、これを守り続けることは本当に素晴らしいことだと思います。長い方では、6年以上お付き合いのある方もいます。

トレーニングを継続できないという方にしてみれば、私には無理かも・・・と思ってしまうかもしれません。

それぞれのペースがあるので、週2回が絶対ではありません。ですが、このように継続している方でも、「今日行くの嫌だな・・・」と思う日もあるそうです。疲れがあるときや気分が落ち込んでいるときなど、その日のトレーニング強度は変化させる必要があると思いますが、そんなときでも休むということはありません。

まずは行く!それがベースにあって、そこで相談していただいて内容を調整しています。

無理はせず体調がすぐれないときは休むことも大事ですし、その中でもできるだけ休まないようにしている方ほど、継続できているように思います。自己管理ができている方ほど継続できているのかなと思います。

モチベーションは常に高いものではないですし、変動するので自分でそれを調整するのは難しいことではありますが、少しずつ今の生活に続ける習慣を取り入れることで変わることも多いと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?何かを継続するためには工夫が必要になると思いますが、自分のリズムを作ることが重要で、そのリズムを作るためにはジムに通う、何かを予約するような最初は少し強制的でもいいのでその循環を作ることが大事だと思います。

慣れるまでは少し大変かもしれませんが、一度リズムを作り出すことができれば継続しやすくなると思います。

  • 目標・目的を明確にする
  • 過度にやりすぎを避ける
  • 自分のルーティンを作る
  • モチベーションが下がっても続ける

これらが今日お伝えしたかったことになります。少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

バリバリ働く30代女性がトレーニングを続ける本当のワケ

最近女性のクライアントさんと話をしていると、トレーニングをするのにもいろんな理由があるなと感じています。

ただ身体を変えたいだけではなくて、そのほかにも理由があって、そうやって話を聞いていると本質というかその方が求めていることが見えてき始めたりします。

大切なことはそこまで目を向けることで、それがこちらとしても掴むことができればアドバイスとか、指導のスタンスが変わってくると思います。当然トレーナーですので、守る部分はありつつ、でも求める身体であったり、食事についてももっと考え、アドバイスを送れるような気がします。

僕はトレーナーとして活躍できるような人間になりたいと強く思っていますが、その根底にはプロ野球選手になれなかったという挫折はすごく大きいと思います。今でもうまい選手がいれば少し悔しかったりしますし、その悔しさがあるので今は学生時代にできなかった努力をしないといけないと常々思っています。

トレーナーとして頑張れるのも、その悔しさが大きいかなと思います。本物のプロになりたいというか。仕事が好きだし、トレーナー業も好きだし、でもこれだけなりたいと思うのは何かを極めたいという想いがあるから、こうやってできてるのだと思います。

女性は身体を変えるためにトレーニングをされていたり、エステやダイエットなどに取り組んでいますが、本当は身体を変えた後の姿を目指して今を頑張っている方が多くいます。ほとんどの人がそうかもしれませんね。

今日はそんなバリバリ働く30代の女性がトレーニングを継続し続けるワケについて書いていきたいと思います。みなさんはどんな想いでトレーニングを継続されていますか?

 

美しいしなやかな身体を手に入れたい

まずは、大きな目的としてはこれは第一にくると思います。美しい女性らしい身体を手に入れたいということ。それぞれイメージされる姿は違いますが、どんな身体になりたいのかという質問に対して共通してこの返答が多いです。

女性らしいしなやかな身体。

みなさんはどのようなイメージをされますか?このイメージした身体になれることでおそらく自信がついたり、勇気が出たり、それによって一歩が踏み出せたり、変わる自分がイメージできるのかもしれません。

続いては、その他の目的について触れていきたいと思います。

 

クリスマスなどのイベントは一人じゃいや!恋愛を楽しみたい!

バリバリ働く女性の多くは20代で恋愛よりも仕事に打ち込み、振り返ってみると恋愛をしていなくて、本当は幸せな家庭を持ちたいのにどこかそれを忘れようとするかのように仕事に打ち込んで、30代に入って焦ってきて、いざ恋愛をしようと思うと自分の身体に自信がなくて、仕事のときの勢いは別人のようになくなってその自信をつけるために身体を変えると決意することがあるそうです。

話を聞いていると仕事の話になるとすごく僕も襟を正されるというか、ピシッとなりますが、恋愛の話になると一気に乙女のように幼稚園児が演奏会で恥ずかしいからモジモジしてしまうぐらいのモジモジ感が出て、思わず「恋愛新入生ですね!」と突っ込みたくなるような感じに変わります。(笑)

そのギャップも魅力のひとつだと思いますが、本気で恋愛をしたくて、自信をつけたい方がトレーニングを始めようと思うきっかけになっているみたいです。

 

結婚して幸せな家庭を築きたい!

上記のこととかぶりますが、恋愛をして、将来的には結婚したいから身体を変えたいという動機があるそうです。僕も20代前半で家庭を持ち早いほうだとよく言われますが、30代のある女性に聞くとそういう若い人が家庭を持っていると聞くと余計に焦るし、自分も早く結婚して子供がほしいと思うそうです。

そこでやっぱり引っかかるのは自分の身体のことで、たるみがあるし仕事には自信があるけど恋愛となるちょっと億劫になってしまうみたいですね・・・。

 

仕事を加速させたい!

バリバリ働いている女性らしい意見でしたが、身体を鍛えたからどうにかなる問題ではないとわかっていながら、自分の今の生活に刺激がほしいと思い、将来的にも健康につながるためにトレーニングをしようという方もいます。

まだまだ仕事では満足いっていなくて、大きなプロジェクトを任されていたり、これから管理職としてもっと活躍したいと考え、そのためには健康第一と思いトレーニングをはじめられたそうですが、ご指導していても理解が早いですし、仕事の話を聞いていても勉強になることが多く、僕も楽しい時間をすごせています。

自分に挑戦するという視点でトレーニングを見られているようです。

 

おしゃれを楽しみたい!

この時期になるとコートにスキニーというファッションも街ではよくみかけますが、太もものポコッという張り出た部分が気になってしまって、自分の脚の形がわかってしまうファッションはできないという女性も多い。

そういう方はエステやダイエット、アロマにマッサージ。さまざまなものを試してパーソナルを希望されている方がいます。脚の悩みについては一概にこれで解決します!という方法はないと思っていますが、大切になるのが日頃の姿勢や動作、癖を把握してそこを直すことが脚をまっすぐにしたり、細くすることへとつながっていくと思います。

おしゃれが好きな方も多いと思いますし、どうしても身体のシルエットが出てしまうことが仕事でもあり、そのときにどこか自信が持てないことが多いということでトレーニングをしようと決意された方もいます。

実際に改善のポイントは歪みなどを改善し、筋肉のバランスをとることですので、鍛えるとはまた違いますが脚の形などの改善を望んでいる女性は多くいます。

 

最後に・・・

女性が身体を変えたいと思う大きな理由は、恋愛・結婚、おしゃれ、自分の後押し、という3つが多く聞かれた意見となりました。それぞれみなさん目的は違いますが、自分をよりよくしたいというところでは共通しているところだと感じます。

みなさんが少しでも幸せに迎えるようにパーソナルでもサポートしていきたいと思います。

みなさんはどんな目的で身体を変えたいと思っていますか?

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

びっこ引く(跛行)ように走る選手の臀部の痛みと改善について

痛みを抱えながらプレーをするスポーツ選手は、どこか動きにぎこちなさや違和感を感じます。脚を痛めてしまった場合、その脚をかばうために引きずるように走っていたり、びっこを引くように走る選手をスポーツ現場ではよくみかけます。

痛いから片脚を引きずるように走っていれば、逆の脚に自然と負担は増え、ストレスに耐えられなくなるとかばっていた方の脚も痛めてしまうということが起こります。

痛みが出なくてもこうような走り方をすれば癖となり、いつか身体を痛めてしまう可能性があります。これは改善する必要がありますが、今日はこのびっこ(跛行)を引くことで起きた臀部の痛みとその改善についてお伝えしていきたいと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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跛行、びっこを引くとは?

びっこを引くという言葉は聞き慣れた言葉だと思いますが、跛行(はこう)という言葉も同じ意味を持ちます。

■跛行、びっこを引くとは?

  1. 片方の足に故障があって、歩くときに釣り合いがとれないこと。
  2. 対 (つい) であるべきものの数・形・大きさなどがそろわないこと。

goo辞書より引用:びっこ

脚を痛めると体重がかかるだけでも痛みが増し、できるだけ体重がかからないように本能的にしてしまいます。逃避反応ですが、このような動作を続けると脳がその動きをインプットし、痛みがなくなってもそれがあたかも当たり前のように感じ、脚を引きずるように動くようになってしまいます。

この動作を行ってしまうリスクは、逆脚である健足側に過度なストレスがかかるため、これが原因で逆側も痛めてしまう可能性があるということです。

現場でも実際にこのびっこを引く癖がついたことによって殿筋を痛めてしまった選手がいました。

 

びっこを引く癖がついたことで臀部を痛めた

この選手はなぜ痛みがなかった臀部を痛めることになったのかをお伝えしていきたいと思います。

びっこを引くことになるきっかけ

びっこを引くことになったのは、以前右足首を捻挫した際に病院で診察を受けず、痛みは少しあったものの自分でプレーができると判断し、小さな痛みを抱えながらプレーをしていたためです。

痛みが徐々に増していき、体重をかけることに恐怖心が芽生え、目一杯体重をかけることができなくなり、それが半年以上続いたそうです。

痛みが出ないように足首をかばいながらプレーを続けていましたが、時間が経つごとに次は逆側の左のお尻あたりに張りを感じ始め、痛みが出てきたそうです。

はじめて相談を受けた際に身体を見ていきましたが、身体は全身歪み、お尻周辺や脚全体が過度に緊張していました。実際に走り方を見ていきましたが、本人は重心の偏りを感じていたそうですが、それを左右均等に直すことができず、痛みとともに悩んでいました。

整骨院で筋肉を緩めてもらったり、電気を当ててもらうと一時的にはマシになっても、やはり左右差を感じ時間が経つとやはり臀部の痛みが再発するような状況でした。

 

臀部の痛みが出る理由

この選手の場合、歩いているときや走っているときのリズムがボンッ!パッ、ボンッ!パッ、ボンッ!パッ、というように左脚に重心が偏り、左脚でリズムをとるような歩き方や走り方をしています。

このような状態で走るということは、片脚でのジャンプスクワットを左脚をメインで行っているような状況であり、当然左側へのストレスが大きくなります。

また体重支持ポイントに問題があり、踵よりも後ろ側にずれており、このような走り方をすることで臀部へのストレスが大きくなり、痛みへと変わっていました。

ジャンプして着地をするというのは、体重の5~6倍の負荷がかかると言われており、それが片脚となると衝撃の大きさは容易に想像できます。

現在は右足首の痛みはないものの臀部の痛みがあり、びっこを引くような動作を行うため、まず身体全体を整えるために身体調整を行い、そしてそこからこのぶっこを引く動作の改善に移っていきました。

 

びっこを引く動作の改善について

歩くときや走っているときにびっこを引くような動作をしている場合、どのように改善すればいいのでしょうか?

実際にびっこを引くような動作をしている方は試していただくとわかりますが、歩きながら、走りながら改善するのは非常に難しい。脳がインプットしてしまっていますので、どうしても偏りが生まれます。

そもそもその偏りを本人が自覚できているのかということも重要になりますが、これを実感させていきます。

改善のステップとしては、以下のような組み立てを行い改善を図っていきます。

  1. 体重支持ポイントの確認
  2. その場でジャンプストップや連続ジャンプを行い、両脚着地を繰り返す
  3. 続いて、それができたら10cmぐらいの小さな歩幅でジャンプストップを繰り返す
  4. それができるようになれば20、30cmと距離を伸ばしていく
  5. 次にホップジャンプを3、4と同じ手順で行う
  6. これができたら片脚で行い、それができたら交互に行う
  7. そして歩き方、走り方へと移行していく

このようにいきなり動作に入っていかずに、両脚、片脚、交互という順に歩く走るという動作につなげていきます。

もちろんこのようなエクササイズをしている際に、左右への重心の偏りをなくす目的で行っているため、それが出ないように繰り返す必要があります。

このときにフラット着地をし、臀部に刺激が来るのを理解するとその後の走る動作でも衝撃を臀部で受けることができ、弾むような動作ができるようになります。

では実際にひとつずつの動きを見ていきたいと思います。

体重支持ポイントの確認

これは、あまり知られていない鵞足炎の原因と改善方法とは?ランニングなどで起こる足首周囲の痛みや腫れの原因と現場で感じた改善についての中でも紹介していますが、脛骨の真下、踵に重心を置きます。

体重分布  体重支持ポイント

ジャンプストップ

体重支持ポイントが理解できればジャンプストップなどでインプットしていきます。

その場でジャンプストップ(両脚)

バランストレーニング バランストレーニング バランストレーニング

ジャンプストップ(前方移動)

バランストレーニング バランストレーニング バランストレーニング

ジャンプストップ(片脚)

バランス バランス バランス

ジャンプストップ(片脚・前方移動)

これが終われば交互に行い、歩く、走るという手順で段階を踏んでいきます。

歩き方について

上記のようなステップを踏んでいき、次に行ったのは歩くことです。

これらのことをした後に歩くと左右差を改善することはできていましたが、まだ左右差が残っていました。この状態で走ってしまうとまた片脚に過度なストレスがかかってしまうため細かく思うような左右差も改善していく必要があります。

ここで行ったことは踝と踝を軽くこするようにくの字に脚を動かしながら歩くことです。このように歩くことで左右差がなく歩くことができます。手順は以下のようになります。

まず1本のライン上に足を肩幅に開き立つ

足幅

踝と踝を軽くこするようにくの字に歩く

一直線のラインに対してくの字を描くように脚を動かし、歩いていきます。そうすると左右差がなくなりますので、それを感じながら歩きます。

左右差を感じなくなれば、後は通常と同じように歩きます。

歩き方を整理しよう!目的別に見る身体の使い方について

左右差がここでなくなるので、そのまま走りへとつなげるような流れになります。もし左右差がある状態で走ってしまうと、また癖がついてしまうので、歩くまでのところで左右差を感じなくなってから走るようにしてください。

このように、まずきちんと体重支持ポイントを理解させるために段階を踏んでステップアップしていき、びっこを引くような動きから自然な動きへと変えていきます。

いきなり走ってしまい、走りながらびっこを引くような動作の改善は動きが速すぎるためなかなか動きを変えることは難しくなりますが、このように動作が遅い場合自分の身体もコントロールしやすく、また自分の身体をどのように使っているか、動かしているかが理解できます。

このような癖のある動きを改善する場合、本人は動きに違和感を感じていません。自分の中では自然な動きのように感じていますが、それを改善するためには、まず“自覚”させる必要があります。

自覚しないままただ動作を変えてしまうと、違和感としてとらえそれを不自然な動きだと認識してしまう可能性があり、動作が変わりません。まずはどこがどうなっているのか、それを本人に理解させ、そこから上記のようなステップを踏むことが重要になります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はびっこ(跛行)を引く方の対応について考えをまとめていきましたが、さまざまな指導の際には、いきなり指導をするのではなく、まず相手に現状を伝え理解してもらうことが重要になります。

こういった動きも一緒で、まずはどのように身体を使っているのか、それを理解することから始まります。

投球動作もそうですが、リリースポイントの高さがあと数センチ高ければもっといい投球ができるとしても、その数センチを変えるには投げる際に数センチ高い位置へ、と意識をしても速い動作の中では数センチを変えることも難しくなります。

動作をどのように改善するのか、問題の動作を直接的に変えようとアドバイスをすることも必要ですが、ステップを踏んで動作を変えていくことの方がより理解しやすく目的とする動作に改善しやすくなります。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • びっこを引くような走り方を改善する場合、動作の中で変えようとしても難しい
  • まず体重支持ポイントを理解させる
  • その場でジャンプストップをし、体重支持ポイントをインプットする
  • 両脚から始まり、片脚、交互と移行していく
  • そこから歩く、走るというステップを踏む
  • 動作の中で変えようとすると動きが速いためわかりづらく、理解しにくくなる

このような内容でお送りしていきました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

目標を達成しよう!現役アスリートも実践する夢や目標を実現するための脳の使い方

光スタジオ

女子サッカー日本代表がワールドカップで2大会連続で決勝進出し、惜しくも2連覇とはなりませんでしたが、女子サッカーの強さを世界に示しました。

毎回男女ともにワールドカップ前には、各選手の特集が組まれていて、よく見ていました。各選手の故郷や小さい頃の生活ぶりを両親や親戚、友人を訪ねて聞くということがされてましたが、その中で以前長友選手の中学時代の話が個人的には好きでした。

中学時代は不良に交じってサッカー部の練習をさぼり、ゲームセンターで遊んでいたところに顧問の先生がやってきて、ビンタして長友選手は生活態度を改め、そこから這い上がっていくという青春ドラマのような思い出が紹介されていました。

この長友選手が、インタビュー中にこれからも目標について語ったとき正確な言葉は忘れてしまいましたが、こんなことを言っていたことがあり、それがずっと頭の中にあります。

 

インタビュアー:―これからの目標についてお聞かせください。

『自分の目標があって、そこから逆算して今何をしなければいけないのかが見えているので、それを日々の練習の中で取り組んで、そんな簡単なことじゃないことはわかっているけどそこを課題としてやっていきたい』

このように話していたことがあります。これを聞いてどれだけ華やかに見える世界でも、目標に対してどのように考え、進んでいくのかというのは一般の方も同じように感じました。

今日はそんな目標に向けて前進していくために必要な脳の使い方書いていきたいと思います。

 

脳の働きについて

動物は、さまざまなバイオリズムを持っています。

  • お腹が空いた
  • 瞬きをする
  • 起きて寝る

などのリズムを持っており、そのリズムの中で生きています。その中で最も有名なリズムがサーカディアンリズム。1日の間で「寝て起きる」みたいなリズムのことを言います。

脳の中のある部分を海馬と呼び、この海馬は起きている間にも活動しますが、寝ている間にもすごく活動します。この海馬を含めた脳全体が夢を作り出しているそうです。

ここで海馬の役割を整理しておきます。

・海馬の役割とは?

海馬の役割とは、今まで見てきた記憶の断片を脳の中から引き出して夢を作り上げることだそうです。

夢は記憶の断片をでたらめに組み合わせていく作業であり、夢の間に起きていた時の記憶を引き出して、海馬はその情報を整理するそうです。

今までに経験したこと、実際に見たものなどを無造作に組み合わせ夢は作られていくそうで、夢は脳の中の情報の大掃除中という感じでしょうか。続いては睡眠の役割について触れていきます。

・睡眠の役割とは?

睡眠の役割とは、整理整頓できた情報をしっかり記憶しようという、取捨選択をするということ。

夢で情報を整理し、睡眠でそれを記憶していく。よくテスト前は徹夜をするよりも、寝たほうがいいというのはここから来ているそうです。徹夜をしてしまうと、情報の整理整頓ができず、それを記憶することが難しくなる。

一夜漬けで結果を出せたとしても、勉強したものを活かしていくのであれば、前もって勉強をして睡眠をしっかりとっていく方が、成果としては上がるということになります。

このようなことから睡眠は重要ということがわかりますが、研究によれば睡眠時間は最低でも六時間ぐらいいると言われているそうです。(個人差があります)

脳の仕組みを少し理解できたところで、続いては目標や夢を実現するためにどうすればいいのか、脳の仕組みから実際に活用するためにどのようにすればいいのか、それらを見ていきましょう。

 

夢や目標を実現するために知っておくべき脳の使い方

何かを達成しようと思うと、その夢の大きさに関係なく時間はかかるものであるし、ある程度努力をする必要があるのは誰でも承知のことだと思います。ただ、やみくもに努力をしてしまえば途中でやる気を失ったり、モチベーションが続かなかったりすることがあります。

誰でも最初はやる気があるもの。やる気をいかに継続されるかが夢の実現には必要不可欠になります。

そんなときに脳をさらに理解することでその不安が解消されます。まずはA10神経(えいてんしんけい)というものを知ってみてください。達成感がA10神経という快楽に関わる神経を刺激して、ドーパミンを出させやる気を維持させるそうです。

達成感をいかに味わうかというと、「目標は大きく」ではなく、「目標は小刻みに」と心がける方がうまくいくそうで、「今日はここまで」「1時間やろう」と実行可能な目標を立て、達成するたびに快楽物質が出てやる気が維持できる

ダイエットをしている方も、「10kg痩せるぞ!」というよりも、細かく行動目標を立てたりして、「1口につき30回噛もう!」とか「今日はご飯半分減らそう」とか、簡単にできることも1日1日目標を立てると、やる気も持続して、ダイエットが継続できるコツになるかもしれません。

さて、理解してできましたでしょうか?言い換えるとこんな感じになります。





まずは、100万円の貯金をしようと思います。いきなり100万円となるとハードルは高いかもしれません。これを先ほどの説明によると、目標は小刻みに。そうするとまず、1日1000円の貯金をしようとします。

これだとやりやすいですよね。1000円を1日1回貯金箱に入れる。これで今日の目標は達成です。これを繰り返すと1日1日「今日も貯められた!」と目標を達成するために達成感が得られます。そうすると脳から快楽を感じるドーパミンが出てくるため、やる気が持続されます。

みなさんの夢や目標も同じだということになります。長期目標と短期目標、1日単位でするべきことを導き出していくとあとは実行するだけになります。それを続けることでモチベーションも維持でき、いつしか夢を現実のものとできる。

そんな可能性があるのは、目標を小刻みに設定し、達成感を味わい続けることが重要になるそうです。

 

作業を効率化するための心理効果

そうやって夢に向かって日々努力を積み重ねていくわけですが、上記のことをやったからといって、やる気が出ないときもありますよね。これを覚えておくとそんなときでも効率よくできるかもしれません。

心理学の世界で、初頭効果終末効果と言われるものがあります。どういうことかというと、1時間の授業を受けるとします。人は心理的に最初と最後の時間集中しやすく、作業がはたどります。

この考え方を応用して、1時間の授業だけど、自分の中で30分の授業を2回受けると思い込みます。そうすると、2回の中で最初と最後の時間集中することになり、同じ1時間でも集中してできる時間が変わります。

こう考えると長時間何かをやり続けるよりも、小刻みに時間をくくっていった方が作業ははかどるということになります。このように考えると日頃の過ごし方も考え方ひとつで効率をあげることができます。

 

ちなみにこれはすごい面白い脳の仕組みです

学習の過程でよりミスを多くした方が将来的には記憶の定着率がいいそうです。脳は「ミスをした方向に再び進まないように次の道を選ぶ」という性質があるそうで、結果的に失敗の数が多ければ多いほど飛躍できる可能性があるということです。

また脳は生命の危機状況に陥った方が、活動するそうで、空腹状態にすることや部屋を寒くする方が活動は活発になることもわかっているそうです。リスクを背負ったほうが脳の働きはよくなっていくということです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?脳の使い方を理解すると今までやっていた習慣が変わっていくように思います。僕自身も、体感している部分もあり、小刻みな目標を達成し続けるとモチベーションも高く、毎日が楽しく仕事ができているように思います。

夢や目標は大切なものだけど、そのとらえ方を間違ってしまうと自分の首を絞めてしまったり、自分で自分を苦しくしてしまう可能性があります。

夢や目標に期限があることがほとんどですが、逆に焦ってしまうと返って脳にとっては悪影響になりますし、睡眠時間は一見無駄のように思いますが、人間にとっては情報の整理ができる貴重な時間になります。

最後に今日の内容をまとめていきたいと思います。

  • 人間はさまざまなバイオリズムを持っており、最も有名なのが「寝て起きる」サーカディアンリズム。
  • 夢を作り出しているのは、海馬を含めた脳全体
  • 海馬は、実際に見たり体感したり記憶を、夢の中で整理整頓をしている
  • 睡眠は、その海馬が整理整頓した記憶の取捨選択をする
  • 情報整理や取捨選択をするために、睡眠は個人差はあるが6時間前後が勧められている
  • 夢や目標の実現には、大きな目標だけでなく小刻みな目標を設定する
  • そして、小刻みな目標を達成することで達成感を感じ、その繰り返しでやる気を持続させる
  • 夢や目標はうまくステップアップを作ってあげると、時間はかかろうと実現できる

という内容をお送りしていきました。夢や目標を実現することは難しいと思われるかもしれませんが、このように目の前の課題を一つ一つクリアするように、ステップアップを繰り返していくことで本当に実現できるのだと思います。

きれいごとだけではなく、困難が数知れずあると思いますが、それを乗り越えてこそ実現できるものだと思います。志高く、高みを目指し続けていきたいですね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

30代女性必見!セロトニンを増やすことで得られるココロの変化について

先日子供が5歳の誕生日を迎え、一緒にアイスケーキを食べたり、大阪に出掛けたりして家族で祝っていました。今はレゴにはまっていて、誕生部プレゼントはレゴセットいうことでプレゼントしたわけですが、昨日も朝からレゴづくりに夢中になっていました。

成長するのは早いな・・・と感じながらも最近ママに対して、少し反抗しだしました。

客観的に見ていると、そのやりとりに笑いそうになることもありますが、朝からにぎやかです。(笑)

家族かなり仲がいいと思いますが、最近は“キレる子供が増えている”と問題になっていたり、根本的な教育の問題についても議論されるような機会をよく目にします。

子供が現す態度の中には、何かに気づいてほしいというサインが多くあると言われますが、父親になってみると毎日一緒に過ごしているからこそ見過ごすことも増えてしまいます。

キレてしまう子供の原因は、室内で遊ぶことや、ゲームばかりをして外で遊ばなくなったり、コミュニケーションの手段が対面からスマホやネットなどになったことも関係しているようです。そこにひとつのキーワードがあり、セロトニンという物質がこのような心の問題に大きく関係しており、現代人の多くは心の問題を抱えているといわれています。

今日はそんなセロトニンと心の問題について、現場で感じることをまとめていきたいと思います。

 

セロトニンとは?

セロトニンとは、脳内の神経伝達物質と言われるもので、ドーパミンやノルアドレナリンなども同じ脳内の神経伝達物質であります。

セロトニンの主な働きは、脳の働きを整えるという役割を担っており、うつ病の方はこのセロトニンが少ないといわれています。そのため、このセロトニンが増えると、気持ちを前向きにしてくれたり、ストレスに強くなるといった作用があるとされています。

うつ病の方に処方されている薬である、SSRIという薬もこのセロトニンの働きに関係があるとされ、欧米では約1000万人に処方されているといわれています。

セロトニン(serotonin)、別名5-ヒドロキシトリプタミン(5-hydroxytryptamine、略称5-HT)は、動植物に広く分布する生理活性アミン、インドールアミンの一種。名称はserum(血清)とtone(トーン)に由来し、血管の緊張を調節する物質として発見・名付けられた。ヒトでは主に生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与する。

Wikipediaより引用:セロトニン

セロトニンは心を整えてくれる物質ということになります。

 

セロトニンが増える条件

ストレスが多い現代社会では、心を整えることが必要な方は多くなっていると思います。

では、このセロトニンを増やすにはどうすればいいのでしょうか?

  • リズム運動
  • 太陽の光を浴びる
  • 人と触れ合う
  • お米を食べる

これらはセロトニンを増やすために効果的といわれていることですが、それぞれひとつずつを見ていきたいと思います。

リズム運動とは?

人間は生まれてきたときから多くのリズム運動をこなしています。

  • 心臓の鼓動
  • 呼吸
  • 咀嚼
  • 歩行

これだけではありませんが、無意識のうちにこれらのリズム運動をこなしています。先ほどの話からすれば、これらリズム運動をしているとセロトニンは増え、気分的にも安定するということになりますが、なぜうつになる方が増えているのでしょうか。

その理由は簡単には語ることができませんが、このセロトニンというものから見れば、リズム運動をこなすだけではあまり変化がないといわれています。リズム運動をするときにも条件があり、意識してリズム運動を行うことが必要だといわれています。

具体的に日頃取り入れやすいリズム運動の例になります。

  • ガムを噛む
  • ウォーキング
  • ジョギング
  • 自転車をこぐ
  • 呼吸

これらを意識的に行うことですぐに効果が現れるわけではありませんが、習慣づけることで徐々に気分や気持ちの変化が現れるといわれています。実際に現場でもその変化を感じた例がありますので、後述します。

太陽の光を浴びる

これはそのままですが、人間は太陽の光を浴びることでセロトニンも増え、心の安定にもつながるといわれています。

冒頭でも話をしましたが、最近の子供はキレやすいということが言われていますが、室内での過ごす時間が増えています。外で太陽の光を浴びながら走り回ったり、スポーツをしたりする時間が減ることで、リズム運動も減りセロトニンも減少してしまいます。

社会人の方の場合も、急速なIT業界の発展もありパソコンを使っての仕事が今後も増加することが予想されています。そうなれば、室内での仕事量も増え、ますます太陽とは疎遠になるかもしれません。

こういった室内で過ごす時間の増加も心とは関係があるとされ、現場では朝のウォーキングを勧めたり、通勤時間に少し遠回りをして太陽の光を浴びることを勧めています。

人との触れ合い

お年寄りの孤独死のニュースが後を絶ちませんが、やはりスマホやタブレットの普及により、コミュニケーションの手段を選ばなければ以前よりも接触する機会は増えたのかもしれません。

  • LINE
  • Twitter
  • Facebook
  • オンラインゲーム

さまざまな形でネットを通じてつながることができる時代ですが、昔ながらの人と人のつながりというものは以前よりも薄くなっていると言われます。

この触れ合いというのは、子供を抱っこするときに直接肌に触れたり、マッサージや肩もみなどをすることもセロトニンが活性化されるといわれています。また直接的なコミュニケーションをとることで共感が生まれ、その感情を味わうことでもこのセロトニンが活性するといわれています。

このようにうつ病や心の問題は、便利になりすぎた社会が生み出した産物であるのかもしません。それだけはありませんが、影響がないというのは考えづらいと思います。

人との直接的な触れ合いや共感を味わうことは、心を整えるためには重要なことと言えます。

お米を食べる

ダイエットの流行りと言えば、お米を抜く炭水化物抜きダイエットでありますが、セロトニンは必須アミノ酸であるトリプトファンという物質から作られています。

このトリプトファンを多く含む食材を摂ることで、セロトニン合成が高まり、セロトニンはその働きが活発になるといわれています。このトリプトファンを多く含む食材はこちらです。

  • バナナ
  • 納豆などの大豆製品
  • チーズなどの乳製品

これらの食材を摂ることで必須アミノ酸であるトリプトファンを取り込み、血液を介して脳内でセロトニンが合成されます。

ただ、これらの食材を摂っていたとしてもタンパク質の多い食事をしているとトリプトファンの脳内への取り込みが悪くなるといわれており、逆に炭水化物の多い食事をしている方は血液を介し、トリプトファンは脳内に取り込まれやすくなるそうです。

このように炭水化物抜きダイエットをしている方は、心の問題へと発展する可能性があるということがいえます。

 

セロトニンの必要性

現代社会で生きるということは、ストレスとうまく付き合っていくということでもありますが、自分の心を安定させるためには、このセロトニンという存在を意識することも重要なのかもしれません。

これまでの生活を振り返り、運動不足、太陽の光を浴びていない、コミュニケーションがとれていない、など気づきがあれば上記のことを参考に生活の中に取り入れていただきたいなと思います。

これらはすぐに効果を実感できるものではありませんが、実際にクライアントさんとのセッションの中で心の変化を感じ、その変化をご自身でも実感されている方のケースを、許可をいただきましたのでご紹介したいと思います。

今の自分を変えたいからといっていろんなことに手を出したり、休みの日も動き回ったりすることは、返って負担になり、悪循環になることもあるかもしれません。

 

身体を変えたいがために徹底的に自分を追い込む

30代女性のクライアントさんは、大手企業で働き、朝から晩までパソコンなどの仕事をこなし、キャリアウーマンとして社内でも信頼される立場にありました。

そんなクライアントさんは、年齢を重ねるごとに自分の体型が変わり始め、20代の頃には焦らなかったが30代に入ると急激に不安に感じたはじめた“結婚”というキーワードに悩まされることになります。

少し太り始めた頃、結婚できる魅力的な女性になろうとダイエットを始めますが、そのダイエットこそが炭水化物抜きダイエット。お昼の弁当はキャベツの千切り。夜はスムージーのみ。頑張っている自分も嫌いではなく、もっと自分を追い込んで変わりたいと強く思うようになりました。

そこでクライアントさんはジムに通い始めますが、ジムは一人で黙々とこなさないといけないためすぐに退会してしまいます。そこでパーソナルトレーニングという存在を知り、僕とのセッションが開始されます。

 

目標は-10kg、そして結婚。

ダイエットの基本は筋肉をつけること。そんな認識を持たれており、今から数年前の僕も筋肉をつけて代謝を上げ、そして食事を調節し、摂取カロリー<消費カロリーという関係を作り出そうと考え、実践していただきました。

これもは間違いではありませんが、このときのクライアントさんに対するメニューとすれば不適切であり、結果的にここからクライアントさんは悩まされることになります。

というのは、実践されたことがある方ならわかると思いますが、筋トレで筋肉をつけるというのはかなりハードであり、しかもその効果を得られるまでに約2ヶ月かかります。

パーソナルトレーニングを開始されて、同時に男性と知り合うためにいろんな会に参加し、世の男性と直接触れ合う機会が増えていきました。しかし、そこで待っていたのは思っていた以上に男性と距離を近づけることが難しいということでした。

なかなかいい男性にも巡り合うことができず、そういう経験を繰り返すうちに結婚というもののハードルが高くなり、自分自身を否定する気持ちが生まれ、これまで以上にストレスを抱えた生活がスタートします。

モテないのは体型のせいと思い、過度に食事を制限し-10kgを目指す。そして、パーソナルトレーニングでは、筋肉をつけようと毎回自分を追い込み、苦しめば苦しむほど頑張っているように感じ、ストイックさが増していきます。

結婚・・・結婚・・・結婚・・・。

 

すべてが嫌になった瞬間

そしてパーソナルトレーニング開始から3ヶ月で、約7kgのダイエットに成功し、体型の変化に周囲も頑張ったねと褒めてくれ、男性の目線も変わり社内でもできる女から、できる“綺麗な女”というようなことも言われ、男性から食事に誘われることが多くなりました。

なんと社内の男性とお付き合いすることになり、すべてが順風満帆に進んでいるときにふと自分のこれまでの数ヶ月間の過ごし方に違和感を覚えはじめました。ふとした瞬間にこれまでピンッと張っていた糸がプツンと切れるかのように、ダイエットに嫌気がさし、何もかもが嫌になってしまい、暴飲暴食が始まりすぐにリバウンド。

付き合い始めた男性とも別れてしまい、これまで目指していた幸せな時間や結婚に対してもより一層焦りを感じはじめ冷静さを失っていきます。

このときの感情をクライアントさんは、「変わった自分に満足してしまい、達成感で満たされた。すると、もういいやって思えてきて、すべてが嫌になった。」

体型が変わることはわかったけど、気持ちがついていかない感覚が芽生え、過去に何度かダイエットに試みて同じような経験をされていることがわかりました。このときの感情はこのようなものでした。

  • とにかく不安で何かをしていないと落ち着かない
  • ストレスが溜まっているのは感じけど、ご飯を食べたり、ゆっくり休むことが怖い
  • 緊張しやすくなったり、以前はなかったのに人と話す時に会話が思い浮かばなくなる
  • 体温が低くなり、手足の冷えがひどくなる
  • 肌荒れがひどくなり、生理痛もきつくなる

一度火がつくととことんできるが、限度がわからなくなりいつも悪循環になってしまう。ここからクライアントさんとのセッションが大きく変わります。

 

セロトニン量を増やすために身体調整に切り替える

このような経緯から、ハードに鍛えていたこともあり一度身体調整をして身体を緩めましょう!ということになりました。この頃はまだセロトニンの働きなど詳しく理解していませんでしたので、とにかく筋肉を緩めて歪みのない身体にすることと、気持ちの面でも少しでも楽になってもらえればと考え、身体調整を行っていきました。

ここからしばらく身体を見ながらパーソナルトレーニングを実施し、筋肉をつけるようなハードなトレーニングはせず、気持ちよく終われるようなトレーニングをしてきました。

そこからしばらくたって、個人教授で心とセロトニンの関係を教わったり、新身体調整コースを受講したことで、そこから取り組みが変わります。リズム運動を取り入れたり、身体調整で身体に触れるため触れ合いということが自然に行われたり、朝のウォーキングやガムを噛む習慣をつけていきました。

はじめはその効果はどのような形で出てくるのか不安でしたが、そこから半年たった頃、これまでとは違う心の状態やダイエットや結婚に対しての見方が変わっていったそうです。

 

生理前後の体調が大きく変化

ここ数年は毎月くる生理前後では、感情が大きく変動し気分の浮き沈みが激しかったのを覚えています。ただ、不思議なことに身体調整を行ったり、日頃の習慣を変えてからは毎月の生理前で、気分の変化が小さくなっていくことを実感できたそうです。

最近では、生理の時は軽い腹痛はあるものの以前のような症状は出なくなったそうです。

また悩むことが少なくなり、悩むというよりもきちんと考えどうすればこの悩みを解決できるのか、ということを冷静に考えることができるようになったそうで、不安に襲われることもなくなったそうです。

異性に対しても驚くほど落ち着いて話ができるようになり、気分や自分の感情の変化に驚かれていました。

 

1度だけ経験した心の乱れ

このように身体調整によって変化が見られ、貴重な経験ができましたが、実はここから1度心を乱すことになります。

それはまたダイエットに火がつきそうになっているとき、食事を過度に減らすよりも今だと楽しみながらできるスポーツをするのもいいんじゃないかと提案したところ、ランニングにはまっていかれました。

リズム運動だしいいかなと思っていたところ、クライアントさんの中でランニングをすれば痩せると強く思ってしまい、またやりすぎにはまっていきました。

注意はしたもののわかってはいるけど、やめるのが怖くなってしまいだから走る。そうやって過度に自分にストレスを加えていったところ、以前出ていた不安感、恐怖感、人と話す時にテンパってしまうというような感情が再び見られ、生理痛もひどくなっていきます。

これを経験してやっとクライアントさん自身も以前の二の前になると自覚され、適度なランニング量に落とすことができました。すると時間の経過とともに心も安定してき始めて、互いにセロトニンという物質のこと、そしてその効果、心との関係について実感することができました。

 

セロトニンと心の関係

これまでの経験より、セロトニンという目には見えない存在をいかに脳内に増やすのか、そのためにリズム運動をしたり、太陽の光を浴びたりと日頃からできるか。

すぐに効果を体感できないながらも、続ける大切さを感じ、継続されたクライアントさんに学んだことは本当に多くあります。現代社会が持つストレスという大きな存在と心の安定は、セロトニンという物質の存在を知り、日頃の習慣を変えることで時間が経つにつれてこれまでにないカラダとココロの変化を感じれるものだと思います。

上記の4つの・・・

  • リズム運動
  • 太陽の光を浴びる
  • 人と触れ合う
  • お米を食べる

ということを改め見直し、心について悩む方は上記のことを習慣として取り入れてみることをお勧めしたいなと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。このクライアントさんのように、日頃からストレスが多いと気持ちも焦ってしまったり、苛立ちや不安感など、心の悩みを抱えてしまう可能性があります。

そんな状況では、セロトニンを増やし心を整えることで次第と抱えていたストレスや不安などは改善されていきます。

そのためには、リズム運動をしたり、太陽の光を浴びることが重要で、それを最低でも3ヶ月は継続していきたいところです。そうやって続けることで得られる効果ですので、もし上記のようなお悩みを抱えている方は、習慣を変えてみてはいかがでしょうか。

今日の内容が少しでも悩みを抱えている方のお役に立てるとうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

腰痛を改善するには腹筋、背筋はしない!部分的ではなく全身の筋肉を緩め全体的に整えること

腰痛を改善するには、どうすればいいのでしょうか?筋トレ?マッサージ、それとも整体?さまざまな情報が飛び交う中で本質を見極めることは難しくなっていますが、そもそも腰痛の原因が8割がたわかっていないというのが現状だと言われています。

そんな中で改善の考え方を整理することは難しいのかもしれませんが、現場でも改善したり、反対になかなか思ったように結果が出せていないこともあります。

そんな中で感じる腰痛を改善するには、まず前提として歪みや捻じれのない身体に直すこと。筋肉を緩め、弾力を取り戻すこと。そして忘れてはいけないのが脳の存在です。

痛みと脳の関係は密接であり、切っても切れない関係あります。今日はそんな腰痛を身体と脳という2つの面から改善についての考え方をお伝えしていきたいなと思います。

こちらの記事も参考にしていただければと思います。

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なぜ腰痛が起こるのか?

なぜ腰痛が起こるのでしょうか?やはり多い意見としては筋力が弱くなっているから、筋力不足だと言われますが、現場で腰痛の方に鍛える以前に身体を整えることで痛みの改善を見ることができます。

鍛えなくても改善がみられるということは、筋力が弱いから腰痛になるというのは少し安易なような気がします。もちろんそれも原因のひとつになりますが、腰痛=筋力不足という式は必ずしも成り立つとは限りません。

筋力不足が原因でなければどのような原因が考えられるのでしょうか。

腰痛の原因について

腰痛の原因については現在このように考えられています。

腰痛が有訴率第一位(もっとも多い症状)であり、日本人の8割以上が生涯において腰痛を経験している。多くの人々は腰痛を訴えているが、画像診断で異常が認められない場合も多い。異常が認められる場合でも、それが腰痛の原因でないこともあり、腰痛患者の8割は原因が特定されていない(非特異的腰痛)。

Wikipediaより引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B0%E7%97%9B

腰痛の約8割以上の原因が特定されておらず、約2割程度は、以下のような原因であると言われています。

  • 骨折
  • 感染症
  • がん
  • 変性疾患 など

少し言葉的に難しく感じるかもしれませんが、ほとんどの腰痛の原因がこれだ!という風に言えないというのが現状です。クライアントさんからの相談でも、こんな声をよく聞きます。

  • 「病院でもただシップを出されただけで腰痛が一向に良くならない」
  • 「注射を勧められて打ったけど、一時的なものだった」
  • 「整骨院でもマッサージを受けているけど、あまり症状が変わらない」
  • 「ベルトのようなものを勧められてつけているけど気休め程度のもの」

これがリアルな声だと思います。痛みと一生うまく付き合っていくしかないという方が多く、痛いのを前提に生活を送ると考えられています。

このように腰痛改善というテーマに対して、一般的に行われている腰痛への対応はこのようなものになっています。

一般的に行われる腰痛への対応

腰痛の改善を行う際に一般的によく行われているのは、このような方法です。

マッサージ

痛む場所を揉み解し、緊張している筋肉をマッサージして腰痛の改善を行っていきます。

温熱療法

整骨院などでよく行われることですが、痛む場所にホットパックを当て温めていきます。筋肉を温め、血行がよくなることで腰痛の改善になると言われ、温熱療法が行われています。

シップを貼って安静にする

これは病院で診断を受けた方から言われることがありますが、医師に相談したところ特に何も言われず安静にしてシップを貼っておいてくださいと伝えられた経験があるそうです。

貼った直後は冷たく気持ちよく感じますが、痛みの程度に変化はほぼないに等しいという方がほとんどです。

体幹トレーニング

腰痛はインナーマッスルが弱っているから鍛えないといけない。インナーマッスルを鍛えるためには、体幹トレーニングが必要だと言われることもあるそうです。

そもそも体幹トレーニングというものを理解する必要がありますが、インナーマッスルが弱いから腰痛になっていたとして、一般的に行われている体幹トレーニングをしてもインナーマッスルを鍛えられているかどうかは微妙です。

体幹トレーニングについては、こちらを参考にしてみてください。

流行りに流されるな!体幹トレーニングを行う前に知っておきたい5つのこと

体幹トレーニングをするとインナーマッスルが鍛えられる?それぞれの役割と機能について

一般的にはこれらのようなことがされていますが、腰痛の改善にはなることもあればあまり効果を感じていないという方も多くいるのが現状だと思います。

なぜこのような方法では腰痛が改善しないのか?

痛い場所に直接触れると、やっている感、やってもらっている感が出てきます。「ああ、この人は痛いところを適切に揉み解してくれている。」そして一時的にでも良くなれば、それは自分の中で正解のような感覚になります。

少し話は変わりますが、あなたの家の庭に1本の桜の木を育てているとします。その桜の木を大切に大切に育てていましたが、ある日木の真ん中あたりで虫に食われたような穴が開いており、少しつついてみるとボロボロになっていることに気づきます。

ボロボロになっているところは腐っていました。腐っている部分は一部分だったので、そこを削り、穴を埋めるようにネットを張り、周りからは見えないようにしてしまいました。

さて、ネットは見えるものの腐っているところを取り除いたので、もうこの木は健康的になり問題は解決されたのでしょうか?

もしあなたが大切に育てた木を職人がこのようにし、もうこれで大丈夫ですと言えばどう思うでしょうか?僕は「なぜ腐ってしまったのか?」「根本的な原因は何か?」と聞くと思います。

それは大切に育てた木ですし、同じことを繰り返してしまうと次は死んでしまうかもしれない。それだけは避けたい。だから、徹底的に原因を聞き、自分が日頃からできる対応を聞きたい。

  • 雨が降り、その雨の中に有害な物質が入っており、部分的に腐ってしまった
  • 根っこの一部分が腐り、今回のような被害になった
  • 虫が群がり、その部分を食い散らかした

どのような原因で一部の箇所が腐ってしまったのかがわかると、それに対して対応すればいいことになります。それがわからないのに、薬をまきましょう、根っこを切りましょうなどと言われても方法を間違えば腐るかもしれません。

何が言いたいのかというと、腰痛も似ていて痛い部分をどうこうするのではなく、全体を直せば部分も直ります。痛いところは影響を受けたところであって、例えば頭の位置がずれていたり、背中が丸くなっているのであればそこも改善する必要があります。

腰痛を感じるところだけに手を加えるのではなく、全体を直すことが根本的に腰痛を改善するためには必要であり、上記のひとつひとつは部分的なアプローチであり、根本的な改善ができていないがために腰痛が改善しないということになります。

 

僕が思う腰痛改善の考え方

では、腰痛を改善するためにはどのように腰痛を捉えればいいのでしょうか。

痛む箇所が根本原因ではない

上記でもお伝えしていきましたが、多くの場合痛む場所が根本原因となっていることが少なく、そこは影響を受けた部分であることが多くあります。

どういうことかというと、簡単に説明すれば気をつけの状態で立ち、頭を左に傾けます。そして、少し腰を反らせる立つとどこに負担が来るかわかりますか?

実際にやっていただくとわかりますが、左の腰にストレスを受けることが理解できると思います。このように頭部がズレていることも左側の腰へのストレスの原因となり、この頭部のずれが根本原因になることが考えられます。

まず大切なことは、今身体がどのように捻じれたり、歪んだりしているのか、そしてその姿勢の崩れによってどこにストレスを受けているのかを把握することです。それがわかれば、なぜこのように姿勢が崩れているのかを見ていきます。

痛む箇所が原因ではなく、原因は他にあるということがここからもわかると思います。

人間の身体は全体がつながっている

人間の身体というのは全身がつながっています。

例えば腰に痛みが出た場合、そのつながりから見ると・・・

  • おでこの上
  • 後頭部
  • 首の背面
  • 背中
  • モモ裏
  • ふくらはぎ
  • アキレス腱
  • 足底部

バックライン

これらはひとつのつながりがあると考えられ、腰に痛みが出た場合これらの場所もなんらかの影響が出るという考え方です。これがバックラインと言われるつながりであり、フロントラインと言われる身体の前側のラインや、ラテラルラインと言われる身体の横側のラインなどがあり、全身のつながりを現しています。

人間の身体は部分的な重なり合いからできているのではなく、ひとつの個体としてつながりを持った生き物だということです。

このように考えると腰痛改善には部分的なアプローチだけではなく、全体にアプローチする必要があるということがイメージしやすいと思います。

腰痛改善には、全体が直れば部分も直る

上記の理由から、部分的にどうこうするのではなく全体を直せば部分も直ると考え、まず全体の崩れや歪みを直していきます。

すると部分の崩れも改善し、局部へのストレスも改善されていきます。このように考えると腰痛改善もわかりやすいと思います。

全体の崩れを直すためには、筋肉を緩めていくことをしますが、その際に使うテクニックは呼吸をしたり、筋肉に揺らぎを与えたり、気持ちのいい刺激を繰り返し与えていきます。

筋肉を緩める方法=ストレッチは意外と難しい!筋肉を緩める方法のご紹介 でもお伝えしていますが、筋肉を緩めるためにはただストレッチングをするのではなく、さまざまな方法があります。

クライアントさんには“快”の刺激を加えることで“快”の結果が得られますので、痛みを感じることは避けます。常に気持ちよさを求め、筋肉を緩めていきます。

腰痛改善には、部分へのアプローチではなく、全体を直すという考え方で身体調整などを行っていきます。

 

一般的に行われる腰痛改善について

整骨院や病院ではマッサージや温熱療法で対応されるケースがありますが、世の中には腰痛改善とうたったものが数多くあります。実際に使って効果を実感されたものもあると思いますが、中には効果がなかったものもあるかもしれません。

一般的にはこのような方法が腰痛改善として言われています。

局部のストレッチ

腰痛改善5分ストレッチ!などと言われるように、腰痛改善を目的としてストレッチが行われていますが、局部のストレッチを紹介することが多くあります。

例えばこんな感じに・・・

ハムストリングスのストレッチング

ストレッチ

臀部のストレッチング

ストレッチ

体側のストレッチング

ストレッチ

ストレッチングはいつもお伝えしていますが、テクニックとして難しいものになります。適切な刺激を加えることで筋肉も緩めることができますが、ただストレッチをすると筋肉を緩めることは難しくなります。

腰痛改善としては、下半身や腰部のストレッチングの紹介が多いですが、先ほどもお伝えしたように腰痛や痛みについては、人間の身体はつながりを持っているため、局部に目を向けるのではなく全体の歪みや捻じれの改善を行うことが重要だと考えています。

一般的にはこういった局部へのストレッチがよく紹介されています。

 

○○をすれば腰痛が治るという○○

ストレッチもそうですが、雑誌の広告などでよくみかけるのは、〇〇をすれば腰痛は改善するというものです。以下にいくつか紹介していきたいと思います。

アイテム編

インソールなどがこれに当たりますが、履くだけで腰痛改善になるというものです。もし足元の環境が原因で腰痛になっている場合は改善する可能性がありますが、インソールを使うからといって腰痛が改善するという確約はありません。

そもそも原因が違う中でひとつの商品で腰痛を改善するというのは非常に難しいことです。

塗り薬編

塗り薬の中には皮膚から浸透し、患部に効くような塗り薬もありますが、スース―するだけのような商品では一時的に気持ちよさはあるかもしれませんが、なかなか根本的には改善には至らないケースが多いようです。

トレーニング編

先ほども体幹トレーニングについてはお伝えしていきましたが、筋力が弱くて腰痛になっているのであれば鍛えることで腰痛は改善していくと思います。

ただ根本的な原因が筋力ではなく、歪みで起こるケースが多く、腹筋・背筋をするから改善するというのは安易な見方のように感じます。

サプリメント編

関節痛にはCoQ10と言わんばかりに、痛みに効果的と言われているサプリメントがあります。効果がないということではないと思いますが、根本的な腰痛の原因は栄養が足りないところからではなく、身体的なところにあることがほとんどです。

サプリメントを飲む=腰痛改善とはなかなかなりづらいものだと思います。

一般的な腰痛改善をうたっているものにはこのようなものがありました。

 

腰痛改善に忘れてはいけない脳と痛みの関係

これまで腰痛改善の考え方としてお伝えしてきたのは、全体を直すと部分が直るという考え方であり、全身はつながっているということをお伝えしてきました。

これまでお伝えしてきたことはすべて身体的なことでありますが、もうひとつ忘れてはいけない存在があります。

それが、脳です。

痛みはすべて脳が感じているため、この脳が誤作動を起こすと感じる痛みの程度も変わってきてしまう可能性があります。現場での経験を交えて脳についてお話していきたいと思います。

痛みは脳が感じていると理解できた瞬間

以前こんな出来事がありました。腰痛で悩まれていたクライアントさんが新規で来られてすぐのときに起こりました。

十数年腰痛を患っており、どこに行ってもシップを出されるだけ、温めるだけのことが続き、ほぼ諦めかけていたときにIzuru Styleの存在をブログで知り、通われるようになりました。

1時間半ぐらいかけてセッション前に今までの経緯や、痛みの変化などについてお聞きしていました。お話を聞いている中で、気になることが多くありましたが、その気になったということは症状をお聞きしているときは「イテテテ・・・ここが痛みます。」と腰を抑えて痛みを訴えられていました。

ただ、今までの経緯を聞いているときの姿勢が崩れていても、先ほど痛みを感じていた姿勢をとっても痛いとは言わない。また痛みの箇所を確認すると、少し動いた程度で痛みを訴えられます。

最初は気になる程度だったのですが、それを頭に入れて身体調整を行い、痛みの程度の変化をお聞きすると痛みが軽減されたそうです。

痛みはまだ残るものの軽減されたことが久々だったそうで喜ばれていました。ここで脳と腰痛の関係についてお話をし、その日はセッションを終えました。後日セッション後にブロック注射をうちに行く機会があり、そこで腰痛が改善することになります。

痛みを忘れることで腰痛が改善した

2ヶ月ほど通われたとき、立ち方や座り方、歩き方も楽にできるようになり、腰痛も少しずつ改善がみられ、ある日セッションを終えると今までの中で一番腰が楽になった日がありました。

その方はセッション終了後、ご主人さんも腰痛のためブロック注射を射ちに行くとのことで付き添って病院に行かれる日がありました。ついでにクライアントさんもブロック注射を打つことになったそうですが、ここで腰痛が改善することになります。

変えられるときに「もし腰の痛みが感じなくなったらその感覚を味わってみてくださいね。」と言っていました。

注射を射つ前に身体調整を受けているためいつもよりも楽になっていましたが、ブロック注射を射つことで一時的に痛みを感じなくなります。この方はブロック注射をするのが初めてでしたが、このときの感覚がものすごくうれしかったそうで、痛みのない生活を10年ぶりに味わったそうです。

ブロック注射は一時的に麻痺状態になるため痛みを感じなくなるということを理解されていましたが、実はこの話にはオチがありました。実は病院と思って行かれた場所は鍼灸院で、ブロック注射をされたと思い込んでいたのは鍼治療をされただけだったそうです。でもブロック注射と思っていたため痛みを一時的に感じなくなったそうです。

次の日の朝も痛みを感じることなくベットから起き上がることができたそうで、喜ばれていました。痛みのない生活を自分も再びできると自信を持てるようになり、セッションでも身体調整をし、姿勢や動作を改善することで日常生活には支障がないほど痛みが軽減されたそうです。

ストレスと痛みとの関係

現代社会と切っても切れない関係にあるのがストレスがですが、ストレスが溜まると自律神経が乱れると言われています。自律神経が乱れ、交感神経が優位になると痛みについても敏感になったり、関節痛になる可能性があると言われています。

最近では、精神的な部分も腰痛の改善に関与すると言われ、痛みと脳との関係も専門誌などでよく取り上げられるようになっています。

今回のケースは稀だとは思いますが、腰痛を改善するためには筋肉を緩める、姿勢を整えるという他に脳との関係は非常に重要になっていくと思います。

こういった脳との関係も理解していくと腰痛については、また違った見方ができていくのではないかと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。非常に長い文章を最後までご覧になっていただき、ありがとうございます。

腰痛については、一般的に言われている腹筋をするから、体幹トレーニングをするから改善するのではなく、そもそも原因を明確にすることが重要になります。

部分的なアプローチではなく、全体を直すことで部分も直るという考えのもとで身体調整をすることで現場でも改善がみられるケースが多くなっています。

まだまだ課題も多くありますが、うまく改善できていないケースは自分の技量の問題が大半を占めていますので、技術を向上させ続けるために学び続け、実践し続けたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

オーガニック野菜をご紹介!芦屋セレブに大人気のCAさんに行ってきました。

最近レシピをよく載せるようになってから、クライアントさんからも料理についての質問をよく受けるようになりましたが、その1つにどこで野菜を買っているの?ということを聞かれます。

近くのスーパーで買う時もありますが、芦屋にあるCAというところで野菜を買っています。ここは昔ながらの八百屋とは違い、地元にこだわった野菜や有機食料を中心に販売されています。

またもうひとつの特徴として、オーナーや販売員の方がイケメンであったり、きれいなお姉さんが販売されたりとなじみやすいところでもあります。

今日はそんなオーガニック野菜を売っているところをご紹介したいと思います。

 

ORGANIC VEGETABLE CAとは?

兵庫県芦屋市にありますCAさんは、阪急芦屋川駅から徒歩3分程度のところにあります。

芦屋という土地柄、小さいですが上品で落ち着きのある店舗で野菜たちが並んでいます。

CAさんのコンセプトはこちら。

CAでは、野菜の栽培方法を厳選し、その日に仕入れたものだけをその日のうちに販売。だから新鮮で美味しい。自然農法や有機農法を手がけ、健康な野菜を作れる生産者まで毎朝出向き、買いつける日々。彼らの想いがたっぷりつまったお野菜が多くの方々の日常になることを目指しています。

HPより:http://www.ovca.jp/

特徴のひとつに、こだわりの野菜で安心安全の新鮮野菜を扱っているということもそうですが、店長を筆頭に八百屋さんの泥臭さのない、爽やかな店員さんが数名います。

気になる方はHPをご覧ください。

■ORGANIC VEGETABLE CA

http://www.ovca.jp/

さて、そんなお店までの道のりと、どんなものが販売されているのかを紹介したいと思います。

 

CAさんまでの道のり

阪急芦屋駅の改札を出ると、北側に出ます。するとこんな感じになっています。

CA CA

北側に出てから、左を見るとこのような商店街チックな通りが出てきます。CA

この通りには、芦屋らしい独特の雰囲気をか持ち出したお店が多々あります。美容室や陶芸店のような変わったお店もあり、見るだけでも楽しめる場所です。

さてここから歩くこと西へ3分。左手に小さな八百屋さんが出てきます。そこがCAです。

CA

 

この日置いてあった野菜

お店の前には、本日入荷した野菜が並べられ、一目でどんな種類があるのかがわかるのようになっています。小さな扉を開けると、中はイケメンの店員さんが出迎えてくれ、そこにはこだわりの野菜が並んでいます。

メークインや玉ねぎ、水菜にチンゲン菜、豆腐にジャム、マヨネーズに乾燥しいたけなど、野菜だけではなく、こだわりの商品が置いてあります。

足元を見ると、さらに新鮮そうな野菜など何種類もおいてあります。これらは季節やその日によって代わり、何がおいてあるかはその日よって違うところも楽しみのひとつになります。

CA CA

ほとんどの食材を一度は食べたことがありますが、どれも農薬などを一切使っていないため、味が濃く野菜本来の味を楽しめます。ニンジンってこんなに甘かったけ?とか、水菜のシャキシャキ具合や、トマトの甘味など、普通の野菜とは食べてみると違いが一目瞭然です。

僕は、特に二十日大根と大葉が好きですので、水菜とトマトを入れてサラダにして食べています。はじめて買われる方はひとつひとつの食材を生で食べることをお勧めします。

兵庫・大阪周辺にお住いの方はぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか?また宅配サービスなどもしているそうなので、オーガニックの野菜に興味ある方はぜひ購入してみてくださいね。

ORGANIC VEGETABLE CA –オーガニック ベジタブル CA
http://www.ovca.jp/

住所:〒659-0083 兵庫県芦屋市西山町3-10
TEL:0797-38-3831

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

脚やせ=筋トレ!?マシンで筋肉を鍛えると脚が太くなる可能性がある理由

脚を前に運ぶ

脚やせをしたいのであれば、筋トレをするべし。そういう考えをお持ちの方が多いと思いますが、実際に鍛えたとしても思ったような効果を得ることが難しいのが実際だったりします。

なぜ気になる脚は思ったように細くならないのでしょうか。それは、脚やせ=筋トレをという発想を捨てることから始まります。鍛えることではなく、脚やせする手段をとることが必要です。

脚やせを目指すの方は、まずは歪みを改善し、循環を良くすること。鍛えることだけがすべてはではありません。今日はそんな脚やせ=筋トレと思っている方に向けて書いていきたいと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/leg-beautiful”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/shape-up-leg”]

 

脚やせのために筋トレをしても細くならない理由

身体の引き締める、シェイプアップさせるときに真っ先に浮かぶのは“鍛える=トレーニング”ということではないでしょうか。鍛えることは身体を引き締めることでもあり、間違いではありません。

実際に鍛えることでそれなりに結果も伴ってくると思いますが、身体が変わったと実感するまである程度の時間が必要となります。

膝周りのたるみで悩まれている方もいますが、そんな方がマシンを使ってトレーニングをするとかえって脚が太くなってしまう可能性があります。これは、マシンを使ってレッグエクステンションをするときに起こりがちです。

膝の上あたりのたるみは、関節の歪みが原因でたるむことがありますが、膝の曲げ伸ばしをするレッグエクステンションではどこまで伸ばすのか、どのように伸ばすのかで膝関節に捻じれを作ってしまうことになり、その捻じれが原因で膝周りがたるんでいるように見えることがあります。

そのためレッグエクステンションをして脚を引き締めようと思っていても、膝の伸ばし方が不適切だと膝関節の捻じれが大きくなり太くなってしまう可能性があるということです。

脚やせ=筋トレという式にはならず、そもそもなぜ太くなっているのかを冷静に考える必要があります。

 

脚やせできない?!レッグエクステンションをすると脚が太くなる可能性

ではここからは脚やせをするために筋トレをし、レッグエクステンションをするとなぜ太くなる可能性があるのか詳しくみていきたいと思います。その前にレッグエクステンションというエクササイズが分からない方もいると思いますので、エクササイズからご紹介していきたいと思います。

レッグエクステンションとは?

まず、レッグエクステンションとはどんなエクササイズなのでしょうか?ご存知の方も多いと思いますが、詳しくみていきたいと思います。こちらの画像をご覧ください。

レッグエクステンション

椅子に座って膝を伸ばすようなエクササイズをレッグエクステンションといいます。

leg:脚、extension:伸ばす、言葉の通り伸ばすような形で、主に大腿四頭筋と言われる太ももの前に刺激を与えるために行われます。このエクササイズはフィットネスクラブで行うエクササイズでも代表格のものであり、脚やせをしたいとスタッフの方に相談すると、まずすすめられるエクササイズではないでしょうか。

そんなレッグエクステンションですが、このマシンの扱い方は非常にシンプルです。すねや足の甲あたりに当たるパットを押し上げるように膝を伸ばし、再び下ろすという繰りかえしを行います。

軌道はマシンによって制限されているため、まだフィットネスクラブでのトレーニングに慣れていない方は扱いやすいマシンでもあります。これがレッグエクステンションというエクササイズになります。

エクササイズのイメージができたところで、レッグエクステンションをするとなぜ脚が太くなる可能性があるのかを見ていきたいと思います。続いては、膝関節の特徴について理解し、なぜ太くなるかを理解していきたいと思います。

膝関節の特徴

続いて、知っていただきたいのは、膝関節の特徴です。膝関節というのは、お皿と言われる膝蓋骨という骨があり、太もも側の骨を大腿骨、すね側の骨を脛骨といいます。

下腿

膝関節は主にこの3つの骨を知ることでこの後お伝えすることが理解しやすくなると思います。

この関節というのは、曲げ伸ばし、屈曲・伸展という動きが基本の動作で、肩や股関節のようにぐるぐる回すような動きができません。自由度は低いものの、その分支える力が強いため安定性があります。

少し専門的なことになりますが、膝関節は、伸ばしきる直前から太ももの骨は内旋といって、内側に捻るような動きとなり膝は伸びていきます。どういうことかということこちらの画像をご覧ください。

レッグエクステンション

一般の方が思う膝を伸ばしきるというのは、このようにつま先をまっすぐ天井に向けた状態で、膝を伸ばすことだと思います。しかし、このような状態は実は自然ではなく、膝関節に捻じれを作ってしまいます。

膝関節の自然な動きというのは、伸ばし切る手前から太もも側の骨、大腿骨が内旋と言って内側に捻じられるような動きをします。それに対してすね側の骨である脛骨は外旋といって、外側に回旋ような動きをします。

レッグエクステンション

このような動きをするとつま先の向きは少し外側に向くようになります。これが膝関節の自然な動きです。ここからも理解していただけると思いますが、つま先がまっすぐの状態で膝を伸ばしきってしまうと膝関節は捻じれてしまうとわけです。

もしつま先をまっすぐのまま捻じれを作らないようにするのであれば、膝を伸ばし切らずその手前で伸ばす動作を終え、曲げることで捻じれが生じるを防げます。

少し専門的なことになってしまいましたが、これは脚やせをしたいから筋トレを!と思っている方ほど知っておいていただきたいことになります。

よく行われているレッグエクステンション

ここまでは少し専門的で難しいかもしれませんが、フィットネスクラブなどで指導を受ける場合、大半がつま先を天井に向けて膝を伸ばし切りましょうと指導を受けます。下の画像のように行っています。

レッグエクステンション レッグエクステンション

これは間違いではありませんが、内側広筋といって太ももの内側のポコッとした筋肉に主に刺激が加わります。

レッグエクステンション

この場所を強化したなどの目的があればいいと思いますが、脚を細くしたいという目的があれば捻じれが生じ、太く見えてしまう可能性があるのでこのような動きでのレッグエクステンションは避けた方がいいということになります。

ただ、このようなマシンであっても上記で紹介したような膝関節の動きができれば膝関節に捻じれは生じませんので、そういう場合は膝を伸ばし切ってもいいと思います。大切なことは目的であり、内側広筋を太くしたいのであれば膝とつま先はまっすぐ天井に向けてトレーニングを行った方がいいということになります。

今回は、脚を細くしたい方がご覧になっていると思います。そういう方は膝に捻じれを作ると太く見える可能性があるのでそれを避けたい。ですので、レッグエクステンションの使い方には注意する必要があります。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/leg-extension-knee”]

強度が高すぎる

またレッグエクステンションで脚が太くなってしまう原因のひとつに強度が高すぎて筋肉がつく刺激が加わってしまうことです。脚を細くしたい場合、歪みもそうですが筋肉を細く強くすることで脚は細くなります。

10回で限界を迎えるような負荷でレッグエクステンションを行ってしまうと脚の筋肉が細くならず太くなり目指している脚とは違う結果が得られる可能性もあります。
 
女性の場合自分が意図していない結果になってしまったとき、このようなことを見返すことも大切になります。

 

脚やせをするためには目的によって方法を変える

では、脚やせをしたいと思って筋トレに励んでいても結果が伴っていない方は、どうすれば脚を細くすることができるのでしょうか?

考え方を整理していきたいと思います。

なぜ太くなっているのか?

脚やせをしたい場合、まずチェックすることはなぜ太くなっているのかということです。筋肉がついているのか、脂肪が多いのか、またはむくんでいるのか、さまざまな原因が考えられますが、まずは原因を捉えていきます。

どのような原因があるのかは、太ももの前側がパンパンに張る!日常生活に潜む脚を太くする原因のまとめ を参考にしてください。

  • 筋肉がついている
  • 脂肪が多い
  • むくんでいる
  • 歪んでいる

すべて脚が太くなる原因ですが、筋肉がついている場合、どこかで脚に刺激が加わっており、その原因をみつけ、その刺激を変えなければいけません。例えば、歩いているときに地面をつつくような歩き方の場合、太ももの前側に強く刺激が加わります。

このような刺激を受け続けると太ももの前側に筋肉がつくため、この場合歩き方を改善する必要があります。歩き方については、緊張を獲得する歩き方と気持ちよく歩ける歩き方の違いについてを参考にしていただければと思います。

またむくみがあって脚が太くなっている場合、このむくみの改善が必要になり、そのために筋トレをするという選択肢にはなりません。余談ですが、むくみが長期間続いている部分は、皮下脂肪が蓄積しやすいことがわかっており、脚やせをしたい方は、むくみを改善することを視野に入れておいた方がよさそうです。

このようにそれぞれの原因によって方法が異なることが理解していただけれると思います。今日の記事で1番理解していただきたいことは、原因によって方法は異なり、まずは原因を見つけることが最も重要だということです。

まっすぐな脚を目指す

原因を見つけることが最も重要とお伝えしましたが、脚やせするためには、ほとんどの方の場合脚はまっすぐではありません。歪みや捻じれがありますが、目指すところは歪みのない身体であり、歪みのない整った身体になると身体は引き締まっていきます。

歪みがあり膝や股関節に捻じれがあるとリンパ液の流れは滞りやすく、うまく循環できません。うまく循環できないと脚はむくみやすくなり、結果的に脂肪がつきやすくなります。そう考えると、歪み、むくみ、循環の改善は脚やせをしたい方の場合共通事項とも言えます。

一概に特別に○○が必要ということではなく、歪みのない身体を目指すことはさまざまな目的を持つ場合も同じです。

まっすぐな脚になろう!脚が歪む原因と改善についてでもお伝えしていますが、まっすぐな脚になるためには下肢の連動などを用いてまっすぐな脚に近づけていきます。

脚やせをしたい方は、まず歪みのないまっすぐな脚を目指すことが必要です。

ヒップを使う癖をつける

脚やせしたいと思っている方でみかけるのは、歩き方や日常での動作が原因で太ももの前側が太くなってしまったり、身体の使い方の問題で太ももの外側に張りが出てしまったりすることがあります。

歩く際や階段の上り下りなど日常で行われるこれらの動作の際に、ヒップを使うことでこれだけもヒップアップし、太ももの前側も細くなっていくと考えられます。

太ももの前側を使ってしまうのではなく、ヒップを使う癖をつけることも引き締まった身体になるためには大切なことになります。

これまでに脚を引き締める考え方についてまとめていますので、こちらを参考にしてみてください。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/calf-stretch”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/leg-beautiful”]
 
 [clink url=”http://izuru-style.co.jp/hipup-exercise”]
 
実際にクライアントさんにもいましたが、あまりにヒップを使おうと歩いたため動きが硬くなってしまい不自然になる方もいましたが、ヒップを使う癖をつけていただきたいのですが、自然にヒップに効く動作ができるようにしていただきたいというのが適切になると思います。

そうすると太ももの前側の出っ張りもなく、ヒップアップされた女性らしい身体へとなっていきます。自然な身体の使い方ができると自然に女性らしい身体へと近づいていきます。

 

一般的に行われる脚やせのための筋トレ方法?

一般的には脚やせ=筋トレとして以下のような方法が紹介されることがあります。

スクワット

スクワット

  1. 足は肩幅に開きます。
  2. つま先を正面に向け、膝がつま先よりも出ないようにしゃがみます。
  3. 膝を伸ばすように立ちあがります。

このようなスクワットが紹介されていますが、これは脚が歪みますしそもそも目的によって方法は異なりますので、エクササイズを紹介することは本来難しいですし、スクワット=こうだ!という決まりはありません。

脚を細くしたい場合、しゃがみ方が重要になり膝をつま先よりも出さないようにしゃがむと太ももの前に刺激が加わり太ももの前側が張り太くなる可能性があります。

ヒップリフト

ヒップアップ

  1. 仰向けになり、脚を肩幅に開きます。
  2. お尻を地面から持ち上げます。
  3. お尻を締めるようにし、おろしていきます。

などというエクササイズの紹介も見たことがありますが、これによって効果がないわけではありませんが、ある程度の刺激がヒップに入りますが、脚についてはあまり変化はないと思います。

これらのようにエクササイズを紹介していても、それぞれの身体は異なり、歪みがある方はそれを改善すれば脚は細くなる可能性がありますし、筋肉がついている方は筋トレをしない方が脚が細くなるかもしれません。

このように方法論が先行してしまうことは、効果があるかどうかはその方にうまく合えば細くなるでしょうし、合わなければ変化はないということになります。

先ほどもお伝えしましたが、最も大切なことは現状を把握して、原因を見つけそれに対応することです。

 

脚やせする方法

では脚やせするためにはどうすればいいのでしょうか。

具体的に原因によってどういう方法の違いがあるのか、もう少し詳しくそれぞれの方法をご紹介していきたいと思います。

脂肪が多い場合

脂肪が多い場合、これはどのようなトレーニングということではなく、なぜ脂肪が多くなってしまうのかを考える必要があります。主に運動不足か食事の摂りすぎの2つの原因が考えられますが、これらの場合それぞれの原因によって対応が必要です。

運動不足なのであれば運動をすること、食べ過ぎの場合は食事の量を調節することです。そうすることで次第に脂肪も少なくなり、それに伴って脚も細くなっていくと考えられます。

こちらも参考にしていただければと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/fasting-cure”]

むくみがある場合

むくみがある場合、リンパの流れを良くすることでむくみの改善ができます。リンパの流れは、高速道路で表現することができます。

  • 鎖骨下リンパ節
  • 胸管
  • 乳糜槽
  • 鼠径リンパ節
  • 膝窩リンパ節
  • 足首

の順に流れを確保することで静脈に合流し、むくみを改善することができます。

もちろんここで紹介したことがすべてではなく、個人によって原因は異なり、ひとつの参考として捉えていただければと思います。

 

勘違いしやすい脚やせと筋トレについて

現場でもよく聞かれることですが、〇〇するためにはどんな筋トレをすればいいですか?という質問をよく受けます。

ここで大切なことは、脚やせをしたいと思っている場合、目的は脚やせで筋トレは方法になります。もし脚やせができるのであれば、他の方法でもいいと思いますが、なぜか改善策を筋トレに求める方が多くいます。

確かに筋トレをすると身体は変わりますが、脚を細くするためにはそれだけではなく、身体の歪みや、日常での身体の使い方、食事や生活習慣などさまざまな要因があり、それらを変える必要があります。

脚やせ=筋トレではなく、原因によって方法は異なりますが、筋トレのやり方を間違えると脚を太くしてしまう可能性もあります。

そもそも脚やせという言葉にも疑問は残りますが、痩せたいのであれば極端な言い方ですが、食べないことです。身体を引き締める目的なのであればトレーニングが必要になります。

マシンの使い方ひとつとってもきちんと使い方を理解することで、それなりの効果を得られます。今日の内容で少しマシンの使い方について知っていただけると嬉しく思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日は脚やせと筋トレについてまとめていきましたが、レッグエクステンションは目的によって方法を変えますが、つま先をまっすぐに向けた状態で膝を伸ばし切ると膝は捻じれます。

こういった歪みをつくってしまうことで局部にたるみが出てしまったり、太く見えてしまう原因にもなりますので、エクササイズを行う時はどのように行えばいいのか、理解して行っていただきたいなと思います。

今日の内容が少しでもお役に立てればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。