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美脚への道!脚を引き締める考え方のまとめ

芸能界で美脚として活躍しているのは、ローラ、菜々緒、山本美月、マギーなどの露出が多いですが、少女時代など歌手であってもモデル並に脚が綺麗な芸能人が数多くいます。

そんな美脚に憧れる女性も多いはず。。。

美脚といえば、生まれ持った才能のごとくなれないと思っている方も多いと思いますが、実は脚を細く引き締めることは可能です。ただ、見た目として美しさを定義するのは難しく、みなさんそれぞれが自分の理想とする形、細さがあると思います。

それを美脚と呼ぶのであれば、その細さを目指して脚を細くすることは可能です。

脚を細くするには、どうすればいいのでしょうか?今日はさまざまな考え方をひとつにまとめ美脚について書いていきたいと思います。

 

美脚の定義

少し難しく聞こえるかもしれませんが、美脚の基準というのはなくそれぞれが持つ理想を美脚として今日は捉えたいと思います。

まず、脚の細さ、形がどのようになれば理想的か少し想像してみてください。その形になるためには、どうすればいいのでしょうか?答えは、個人によって変わり、なぜ脚が太く見えてしまうのかはそれぞれ原因が違います。

例えば以下のことが脚が太くなる原因として考えることができます。

  • 水分の摂りすぎで脚がむくんでいる
  • 食べ過ぎによって脂肪がつき、脚が太くなっている
  • 運動不足
  • 脚の歪み
  • 筋肉がつきすぎている
  • 循環不良

これらのことすべてが脚を太くさせてしまう原因がありますが、それぞれ生活習慣が違い、○○をすれば美脚に!という提案はできません。ただ、自分の今の生活習慣と比べて自分に一番近い原因を探ることで美脚のヒントが見つかると思います。

ここからは自分の生活を思い出しながら読み進めていってみてください。

 

水分の摂りすぎで脚がむくんでいる

クライアントさんの中には、「水分を摂った方がいいと思い、1日3~4リットルぐらい水分を飲んでいる」という方が数人おり、その方の身体は水ぶくれのような体型になっている方がほとんどです。(日頃の運動量などにもよりますが。)

これはまさに“水ぶくれ”であり、水が体内に多く残ることによってこのようなことになります。この状態では、当然脚はむくみ膨らんできます。

このような場合、体内の余分な水分を体外へ排出することが必要となります。

改善方法

水分を摂りすぎの方が脚を細くするには、体内に余っている水分量を減らせばむくみは改善され細くなるはずです。そのためには、以下のようなことでできます。

  • 長めにお風呂につかって汗をかく
  • 岩盤浴に行く
  • サウナスーツを着込んで運動をする
  • 水分量を1日1~1.5リットルぐらいに減らす

このように汗として出すこと、摂取量を減らすことで体内の余分は水分は排出され、むくみも改善され、脚は細くなっていくと思います。

 

食べ過ぎで脂肪がつき美脚ではない

続いては食べ過ぎよる場合ですが、運動やトレーニングどうこうではなく、食べ過ぎで脂肪が蓄積してしまっているので、食事量を減らすことが必要となります。主にやることはダイエットであり、食習慣を変えること。

食生活をきちんとすることで無駄な脂肪もそぎ落とされ、それにともなって自然と脚も細くなっていきます。

ダイエットについては以前書いた記事を参考にしてみてください。

このように、食べ過ぎによって脂肪がつくことで脚も太くなる可能性がありますので、このような場合はハードなトレーニング に取り組むこともいいと思いますが、効率的に細くすることを考えるのであれば食事を見直すことをおすすめします。

 

美脚になれないのは運動不足が原因

続いての運動不足というのは、現代社会において1日の中でほとんど動かなくなってしまっている人もいるという、主に主婦が当てはまると思います。現代人は、スマホやタブレットが主流になり、何かにつけて電動化、バリアフリー化が進み、便利な反面動かなくなるという“静物化”が進んでいます。

静物化してしまうと筋肉は委縮し、硬くなり、循環が悪くなります。循環が悪くなると栄養素や酸素は体内に運びづらくなり、酸素量も低下してしまう。そうなると脂肪も燃えづらくなりますし、動かないことも原因で脂肪がたまり、全身膨らんだような状態になります。

このようになると、下記にもありますが、循環不良が起こり下半身はむくみ、運動不足が原因で脚が太くなることが起こると考えられます。

改善方法

このような場合は、動く習慣をつけることです。ウォーキングを10分間ぐらいからスタートし、少しずつ時間を増やすなり、ランニングに変えるなり、まずは気持ちよく運動を続ける習慣をつけることが大切となります。

また循環を良くするためにも、筋肉を鍛えるというよりも、筋肉のポンプ作用が起こるような体操を続けることで、筋肉も緩み弾力を取戻し、循環の改善となり、むくみなども改善されていきます。

運動不足の方は、まず適度に動く習慣をつけることが必要になります。

 

脚が歪むと太く見える

脚の歪みというのは、見栄えが悪いだけではなくこれも循環不良の原因となります。

脚が歪むと、脚の筋肉は横に広がったような形となり、この歪みを改善すると筋肉は縦に細長く並び、脚は細くなります。

また股関節や膝関節などで捻じれがあると、ホースが捻じられたときと同じように体内を循環する体液の流れは制限され、スムーズに流れないと考えられます。

結果むくんでしまったり、脂肪や老廃物が脚にたまることで太くなってしまうと考えられます。このような場合、歪みを改善し、循環の改善をすることで脚を細くすることができると考えることができます。

改善方法

踵重心でしゃがみこみを繰り返すことで歪みの改善となります。

これはディープスクワットのようにしゃがみこみ、しゃがみこんだ状態でポンッ、ポンッ、ポンッと踵重心で小さくバウンドを繰り返すことで脚の歪みはある程度改善されます。

また本来は身体調整テクニックなどで筋肉を緩めたりし、調整することで歪みを改善するとさらに細くなったことを実感できると思います。ただ、ある程度の改善はしゃがみこみでも十分脚が細くなることは体感できると思います。

太ももの外側が張り出してしまう原因のひとつに、股関節の捻じれが原因として考えることができますが、脚を細く引き締めるためには、歪みや捻じれを改善することです。

 

筋肉がつきすぎて美脚からかけ離れている

脚が太いなと感じてしまう方の中に、太ももの前側の張りを気にされている方もいると思います。この太ももの張りは、歩き方や階段の上り下りの仕方で筋肉がついてしまうことがあります。

またトレーニングを習慣的に行っている方の場合、設定する負荷や回数、刺激の加え方などが筋肉をつけるような刺激となってしまい、それが原因で細く引き締める目的だったのに筋肉が太くなるということがあります。

これも原因はさまざま考えられますが、このような場合は動作の改善、もしくはトレーニング内容を変化させる必要があります。

歩き方について

人間というのは、直立した状態で誰かに背中を押され、倒れそうになると防衛反応が働き、脚が勝手に前に出てくるようになっています。もし防衛反応が働かない場合は顔面から地面に激突することになりますが、そうはなりづらく脚がほとんどの場合出てきます。

このように防衛反応から考えると人間の脚は歩く、走る際には前に出さなくても重心を前に運べば勝手に前に出てくるものです。ですが、多くの方の場合、自分の脚を前に運び、ヒールを履いている女性は特にですが、膝を曲げたような状態で着地し、そのときに太ももの前側の大腿四頭筋にはエキセントリックな刺激が加わります。

筋肉が伸びながら刺激を受ける場合、筋肉に対しての刺激は大きくなり、この刺激によって筋肉は太くなると考えることができます。

簡単に言えば筋肉が太くなる歩き方をしているから太くなってしまうということです。

画像の前者のような状態は身体の前に脚があるのがわかると思いますが、後者の場合は身体の真下に脚がきています。このような違いでも筋肉への刺激が変わり、太ももの前が張るのか、ヒップアップされるのか、それぞれの歩き方の違いは体型にも大きな変化をもたらします。

後者の歩き方ができれば、太ももの前の張りは軽減され、ヒップアップされ、より女性らしい身体へと変化していきます。 

このように日頃の動作のまずさであったり、トレーニング内容が不適切な場合太ももが太くなる可能性があります。そのためには、お尻の付け根に刺激を受けるような歩き方であったり、適切なトレーニング内容をすれば問題は解決できると思います。

 

循環不良があると美脚になりづらい

上記でも何度か登場していますが、体内の循環不良が起こることで身体がむくみ、老廃物などが下半身にたまり、脚が太く見えることがあります。

現代人は多くの方がストレスを抱え、自律神経が乱れていると言われています。ストレスを受けると交感神経が優位となり、血管が収縮し、低体温となり、血流障害を引き起こします。

心拍数は上昇し、不安感に襲われたり、精神的にも不安定になるといわれています。また内臓の機能低下もするといわれ、代謝機能が落ちるとされています。

このような状態の場合の改善のためには、

  • 血流、循環の改善
  • 低体温の改善

が必要だといわれています。そのためには身体の各関節を動かしながら筋肉を緩めたり、筋肉のポンプ作用を利用したり、リンパの流れの確保をするなどして循環の改善を行います。

改善方法

実際にこのような場合、首、肩(肩甲骨)、脊柱、骨盤、股関節、膝関節、足関節などそれぞれの関節運動を行い、呼吸を使いながら筋肉を緩めていったりします。

楽に動かし、筋肉を緩めることでポンプ作用が起こります。このようなエクササイズの後は、筋肉が膨らみ、循環の改善が起こるため、身体は細く締まっていきます。

また体温を上げる方法をしては、現場で改善がみられたものを例に挙げたいと思います。

  • いつもよりもお風呂に長めに浸かる
  • 寝るときなどに腹巻などをする
  • お腹や足裏にカイロを貼る
  • 身体を冷やさないように寝るときは湯たんぽを使う
  • いつもより厚着をする

当たり前のように感じるものもありますが、クライアントさんに話を聞くと、わかっているはいるけどやっていないということに気づき、改善していただくとすぐにというわけにはいきませんでしたが、徐々に改善がみられるようになります。

循環の改善には体操のようなことをする場合と、実際に現場では身体調整テクニックを使い全身を緩めたり、リンパの流れの確保などをして循環の改善を行ったりしますが、自宅で改善する場合は楽に身体を動かす体操などでも効果はあります。

このように“美脚”というテーマについて書いていきましたが、脚を引き締めるためにはこれらのような原因を考え、それぞれアプローチをしていきますので、一概にこれをすれば美脚になるというものはないように思います。

あくまでも例として挙げたものですので、このほかにも考えられることもあると思います。一人ひとり、もし今脚が太く感じている場合、太くなってしまう原因がそれぞれにあります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。脚を細くしたい女性は多くいると思いますが、そのためにはトレーニングをすればいいという簡単なことではなく、日常生活での動作や習慣を変える必要があります。

そのために、最初からあまり飛ばしすぎず徐々に運動すること、トレーニングすること、ダイエットすることなどをはじめ、身体に慣らしていくほうが後々を考えても続きやすいと思います。

それぞれの原因によって対応が変わりますので、少し難しく感じるかもしれませんが、脚を細くするためには、上記のことができれば改善していくと思いますので、少しでも参考になればうれしく思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 脚が太くなってしまう原因は以下の通りである
  • 水分の摂りすぎ、食べ過ぎによる脂肪の蓄積、運動不足、脚の歪み、筋肉のつきすぎ、循環不良
  • 脚を細くするためには、原因によって対応が変わる
  • 身体を引き締めるためには、鍛えるだけではなく筋肉を緩めることもある
  • 現代人は静物化しているため、動く習慣をつけることは重要

このような内容でお送りしていきました。今日の内容が美脚になりたい方の参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

肩こりの原因と癖が及ぼす身体への影響について

日本人特有の症状であるといわれる肩こりですが、老若男女関係なくこの症状に悩まされている方も多いと思います。肩こりについては未だに不明なことも多く、解明されていることもあるそうですが、早く原因をみつけ根本的に肩こりを改善したいものです。

現場でクライアントさんの身体を見ていると、よく肩がこって気分が悪いと言われる方もいれば、首まで痛く頭痛があると言われる方もいます。

なぜこのような肩こりが起こるのでしょうか?それは日頃の姿勢や動作などの癖によるものが多く、さまざまな原因は考えられますが、日常生活の中に原因があり、改善のヒントが隠されています。

ただマッサージを受けて筋肉を緩めるだけでは一時的な改善に留まります。根本的に症状を改善するためには、筋肉を緩め、肩こりの原因である姿勢や動作によって筋肉の緊張が生まれるのを防ぐという、根本的なところを改善する必要があります。

今日はそんな肩こりについて現場での経験も合わせて書いていきたいと思います。

 

肩こりの原因とは?

肩こりの原因にはさまざまな要因があると言われていますが、一番の問題は姿勢などによるものです。

姿勢などが原因で起こる肩こり

どういうことかというと、仕事中の姿勢や電車で座っている時の姿勢、家でくつろいでいる際の座っている姿勢は、楽に感じているかもしれませんが、身体にとっては負担になっていることが多くあります。

今で言えば、電車の中でスマホを触っている人はかなりの数ですが、この人たちの姿勢を見ると背中を丸め、真下を見るかのように頭が前にズレ、画面に映るカラフルなブロックやボールを追いかけ通勤時間をすごしています。

このとき身体の筋肉はどのような状態なのでしょうか?

骸骨

まず上記の画像をご覧ください。(下顎骨が欠落していますが、ご了承ください。)この人体模型からもわかる通り、人間の身体は骨が積み木のように積み重なり、その一番上に頭部があります。

この頭部はボーリングの球ぐらいの重さがあると言われ、体重の約10%もの重さがあると言われています。

これらの骨がきちんと積み木のように重なれば、この頭部の重さは座骨といわれる骨盤で受け止められ、骨で受けることになります。

実際にこの人体模型は固定しているものではなく、バランスをとって椅子に座らせています。

ですが、下記のようにスマホを触り頭部の位置が前にズレてしまうと、この頭部の重さは肩や背中の筋肉で支えることになります。

スマホ

日頃からこのような座り方をすれば、首や肩、背中の筋肉は緊張し筋肉が硬くなることで血流が悪くなり、老廃物などが溜まり、肩こり特有の鈍痛のようなものを感じてしまいます。

これが姿勢などによる影響を受けた肩こりの原因となります。

動きの癖が肩こりにつながる

続いては、現場でもよくあるケースですが、動きの癖が肩こりの原因となるということです。

どういうことかというと、まず何も考えずに肩を回してみてください。このとき多くの方はこのように肩を回しているはずです。

肩こり

肩を後ろに回し、ゴリゴリと音が鳴っているかもしれませんし、気持ちよさも感じているかもしれませんが、この動作自体が筋肉を緊張させてしまいます。

肩こりの改善のために行う体操のつもりであっても、実はこのような動作は肩こりの原因になっている可能性があります。

また、棚の上にあるものを取ろうと思ったとき、前から腕をバンザイの位置までもっていこうとすると肩周りが緊張しますが、真横よりも少し前の位置で腕を上げるとスムーズにバンザイができることがわかると思います。

このように動かし方の違いによって、筋肉が緊張し肩こりとなってしまうこともあります。

精神的なことが肩こりの原因

日頃の姿勢や動作の問題だけはなく、近年問題視されているストレスが肩こりの原因になることがあります。

例えば、お偉いさんが集まる緊迫した会議や初め行く美容室からの帰りに肩がこった経験はありませんか?人通りの多い街を歩けば帰宅するとどっと疲れたりもします。

これらは精神的なストレスを受けることで、筋肉が緊張してしまい肩こりの原因となることがあります。

このように肩こりの原因はさまざまであり、上記に挙げた例だけではなくその他にも肩こりの原因となることはあります。

 

現場で経験した肩こりの原因と改善について

ここまでは、一般的な肩こりの原因の例として挙げていきましたが、ここから実際に現場で経験した肩こりの原因と改善例について書いていきたいと思います。

40代女性のケース

読者の方の中にもいるかもしれませんが、姿勢の認識がそもそも筋肉の緊張を作ってしまうということがあります。

まず、人間の身体はこのような骨組みをしており、この上に筋肉などがくっつくようにつくわけですが、まず腕のついている位置をご覧ください。

腕の位置は、身体の真横というよりも少し前側についているのがわかると思います。これは肩甲骨の位置が関係しており、本来肩甲骨は前方30度を向いているといわれています。

身体に対して真横の位置ではなく少し前向きに位置しているのが自然であり、身体の前後の筋バランスがとれる位置が肩甲骨に対して前方30度の位置となります。

ですが、この女性の場合正しい立ち方と認識していたのは、肩甲骨を寄せ胸を張るような姿勢でした。

胸骨を突き出す

このような立ち方をすることで、僧帽筋と言われる肩や背中にある筋肉が緊張し、肩こりへとつながってしまうわけです。

この姿勢を四六時中意識することで、筋肉はオーバーワークとなり硬くなってしまいます。この方の場合、肩周りの筋肉を緩め、この姿勢の認識を変えることで肩こりの改善ができました。

この方の肩こりの主な原因は姿勢の認識によるものであり、認識が筋肉を緊張させてしまう位置であったことから肩こりが起こってしまっていました。

30代女性のケース

この方の場合、上記のような姿勢のことは理解され、セッションの中で身体調整によって姿勢がよくなり、筋肉も緩みました。肩こりもこのときは改善し、喜んでいただきましたが、後日肩こりが再発します。

その原因を探っていくと、セッション中にお伝えした日頃してほしい体操のやり方の問題でした。

セッション中にお伝えしたのは下記のような腕回しでした。

体操

これらの違いは、腕の回す位置にありますが、背中側に大きく回してしまいそこで緊張が生まれ、それを繰り返すことで肩こりとなってしまいました。

先ほどの腕の位置と関係しますが、腕を緊張なく回そうと思うと身体の前面で回すように動かせば肩関節がスムーズに動き、筋肉は緩んでいきますが、後方に回してしまうと関節構造上引っかかってしまいそこで筋肉の緊張が生まれてしまいます。

これが肩こりの原因となってしまったわけですが、この方の場合は腕回しを改善することで筋肉の緩みがある程度継続でき、セッションを継続されていますが、以前よりも肩こりは改善し、あまり気にならないまでになったそうです。

30代女性のケース

この女性の場合、頭痛やめまいなどひどい肩こりに悩まされており、数年間改善ができなかったときに相談に来られました。

整骨院やマッサージにも通っていたそうですが、どうしても改善はその日限りでまたすぐに肩こりになって、整骨院の先生に「筋力が弱いから鍛えたほうがいい」ということでセッションを受けに来られました。

話を聞いていくと、施術を受けたその日は寝るまでは調子がよく、朝起きると肩こりを感じ、2~3日経つとまた元の状態に戻っており、頭痛や吐き気を感じるそうです。

この方の場合、寝ているときの枕に問題がありました。

以前テレビで高めの枕で寝ると健康に良いということを見たそうで、それをきっかけに高めの枕を使って寝ているそうですが、それが肩こりの原因となっていました。

人間の身体は仰向けで寝たとき、地面に対して頭部が15~20度ぐらいの傾斜になることが自然だと言われています。

寝るときに首の筋肉を緊張させないようにするためには、首の下にタオルを丸めたものを入れることで、首にできる隙間を埋め、筋肉をリラックスさせることができます。

夜更かし

これは、感覚的にもわかりやすく、自分が一番リラックスできる高さにタオルを丸めて設定し、首の下に入れて寝ることでいつもよりも楽な感覚を得ることができます。

この方の場合は、枕の高さが原因で肩こりとなっていましたが、これを改善することで肩こりも非常に楽になり、頭痛や吐き気を感じることもなくなりました。

その他の原因について

これまで3つほど例を挙げてきましたが、他にも以下のようなことが肩こりの原因となっていました。

  • 棚の上にあるものを取るときの腕の上げ方
  • 長時間スマホを触っているときの姿勢
  • 車を運転するときの姿勢
  • 健康体操と言われる体操のやり方
  • 歩いているときの腕の使い方
  • 脚を組みながらのパソコン作業
  • パソコン作業中の資料の置き場所

これらのようなこともすべて肩こりの原因となっており、これらの原因を取り除き、身体の筋肉を緩めることで肩こりは改善へと向かっています。

 

ここまでのまとめ

ここまでいかがでしたでしょうか。肩こりの原因と言ってもこれだけの原因があり、『肩こりの原因は姿勢や日頃の動作である』と言っても、よりリアルに日常を見ていけばこのような原因が考えられます。

ここでひとつ理解していただきいたいのは、どこにも“筋力を強化する”ということを言っていないと思います。

肩こりについては、筋力が弱いからなるというケースは少なく、姿勢が崩れることで筋肉が過度に使われ、それが長時間続くことで筋肉は硬くなり、委縮し、肩こりのような不快感となります。

このように考えると鍛えるではなく、筋肉を緩め、筋肉を使いすぎないで済むような姿勢、動作をすることで改善されると考えることができます。

  • 肩こりの原因は、日頃の姿勢、動作、精神的なストレス、などがあげられる
  • 現場で多い肩こりの原因は、長時間のパソコン作業
  • この場合の改善は、筋肉を緩め、座り方や作業時の机の環境を指導する

このように行うことで現場でも改善がみられています。筋力が弱くて肩こりになっていれば鍛えればいいと思いますが、まずはこのように考えることで改善するイメージを持ちやすいのではないでしょうか。

 

肩こりで悩むパソコン作業が長時間続く方へのアドバイス

ここからは日頃簡単にできる体操などをお伝えしていきたいと思います。

頭痛が出てくる方へ

パソコン作業が長時間続くと、頭痛がすることがあると思います。これは姿勢が崩れ、腹部が圧迫され、呼吸が浅くなることで脳への酸素量が低下することで起こると言われています。

そのためパソコン作業中30分~1時間に1回はあくびをしながら、けのびをすることで身体が伸ばされ気持ちよさを感じると思います。

またあくびをすることで息を吐き、そのあとは自然と酸素を取り入れようとするので酸素も多く取り込めます。深呼吸を繰り返すことも身体に酸素を取り込めますので、必要なことだと思います。

首の付け根が痛くなる方へ

パソコン画面を見すぎると、目が疲れてきます。眼球の筋肉は後頭下筋と言われる首の筋肉とつながっているため、眼球疲労を起こすと首のコリを感じることがあります。

これは眼球と首の筋肉につながりがあるためであり、この場合は目を温めたり、首の筋肉を緩めることをしていきます。

  • 手の指で首の付け根の筋肉に気持ちいいと感じる位の軽い圧を加える
  • この状態を保持し、首を上下5cmずつ軽く動かす(1分間)
  • 次は、左右を向くように5cmずつ軽く動かす(1分間)
  • 最後に頭のてっぺんで直径5cmほどの小さな円を描くように動かす(左右各1分)

手を離して首を動かすと軽くなっていることがわかると思います。仕事の休み時間にでもぜひお試しください。

 

姿勢と体型の大きな関係

肩こりに悩む方も多いと思いますが、それ以上に自分の体型を気にしている方も多いのではないでしょうか。もしそうであればこの先もぜひ参考にしていただきたいと思います。

姿勢の崩れというのは、体型も悪くしてしまい逆に姿勢が正されることで体型も変化していきます。

またみなさんがよくされる丸くなった猫背のような姿勢というのは、腹部を圧迫し、呼吸が浅くなることで体内に取り込まれる酸素量が低下します。

ものを燃やす時に必要になるのが酸素ですが、脂肪を減らしたい方も姿勢が崩れ、酸素が取り込みづらくなるとその分だけ脂肪が燃えづらく減らなくなってきてしまいます。

このようにダイエットをしている方や、シェイプアップを目的にジムなどで運動に励んでいる方も、こういった姿勢を改めることで身体も変わっていきます。

肩こりだけではなく、こういった見方をすれば肩こりだけではなく、身体を変えるうえでも日頃から姿勢に対しての意識は変わっていくのでないかなと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。文章が長くなると整理が難しく感じる方もいるかもしれませんので、最後のまとめで整理をしていきましょう。

このように肩こりを改善することができると考えられるのではないでしょうか。

  • まず、なぜ肩こりになるのかを考える(姿勢・動作・ストレス・・・等)
  • 首・肩周りの筋肉を緩める(上記に記載)
  • 次に姿勢を直し、座骨で座っていることを確認する
  • 動作に問題がある方は、腕の上げ方、使い方を理解する
  • パソコン作業が多い方は、30分に1回けのびをする
  • そして、資料などは手元や左右に広げすぎず、目の前におけるような環境を作る

ご自身で改善することは難しいと感じるかもしれませんが、上記の内容を理解していただき、実践していただくと明らかに以前とは肩こりの程度の違いを感じることができると思います。

百聞は一見にしかず。

ぜひ一度お試しいただければと思います。

今日も長文となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

野球選手が肩・肘を痛めない投げ方と痛みの原因について

プロ野球も開幕して1ヶ月が経とうとしてますが、大方の予想を裏切るセ・パ両リーグの順位となっています。まさかの大失速のオリックスですが、主力の投手を欠いているのは非常に痛いことです。

毎年のようにプロ野球に限らず、社会人や高校でも投手は肩肘を痛め、試合に出ていたとしても満身創痍の状態だったりします。

なぜこれまで肩肘の痛みが多いのでしょうか。一般的には肩肘を痛めないようにインナーマッスルを鍛える、などといったことが言われていますが、本当にこれだけで痛みの予防や改善ができるのでしょうか?

肩肘の痛みの原因は、投げ方、柔軟性の低下、アクシデント、筋力不足、使いすぎ(オーバーユーズ)などさまざまあり、一概にこれということは言えません。

今日はこの肩・肘を痛める投げ方と原因について書いていきたいと思います。多くの場合、投げ方に問題があることが多くあります。

 

肩肘を痛める原因とは?

野球選手が最もつらいことは野球ができなくなるということだと思いますが、肩肘を痛めると投げることもできず、さまざまなプレーができなくなってしまいます。

なぜこのように肩肘の痛みは起こるのでしょうか?その原因に以下のことが考えられます。

  • 筋力不足
  • 使いすぎ(オーバーユーズ)
  • 柔軟性の低下
  • アクシデント
  • 投げ方の問題

これらが主な原因として考えることができます。これらをひとつひとつひも解いて考えていきたいと思います。

 

筋力不足が原因で肩肘を痛める場合

軟式と硬式では扱うボールやバットが違い、硬式の方が重くなります。中学生から高校生に学年が上がると共に、軟式から硬式に変わる選手も多いと思いますが、このとき十分な筋力がないことがあります。

この硬球を扱えるだけの筋力がない場合、硬球を投げると大きなストレスを受け、持久性も乏しい筋肉は、そのストレスに耐えきれず痛んでしまうことがあります。この場合は、硬球を扱う前に基礎的な筋力を育成することが先となり、十分硬球を扱える筋力をつけてから実際にボールを扱うことになります。

このように筋力が不足していると肩肘の痛みが起こる可能性があります。

 

使いすぎが原因で肩肘を痛める場合

これは投げすぎの場合ですが、筋肉は弾力性があり、本来はある程度の柔らかさがありますが、使いすぎることでストレスを受け、筋肉は緊張し、硬くなっていきます。そして、筋肉がそのストレスに対して耐えられなくなると痛みへと変わります。

この場合は、投球を制限し休ませることで状態は回復していきます。

日本選手の特徴としてやればやるほどいいということを思いがちですが、ただ投げるだけの練習はあまり意味がありません。目的があって投げ込むことはいいと思いますが、ただ数をこなすことには意味がありません。

同じように痛めないためにも選手として重要なことは、自分がどのくらいの持久力があるのか(ここでいう持久力は走るスタミナとは別です)、それを知り、その限界を超えないように把握することが重要になります。

これまでの練習を振り返ってみて投球数が多すぎる場合は、肩肘を休ませる期間を設けることで痛みは改善していくはずです。もしくは毎日の練習後に筋肉を緩め、疲労を軽減する必要があります。

 

柔軟性の低下が原因で肩肘を痛める場合

投手にとって柔軟性が低下することも痛みへとつながりますが、肩周囲の柔軟性が低下することで、投球時に腕が上がらず、肘の位置が下がり、その状態で投球することで肩肘に負担が増える可能性があります。

このような場合に、「肘を上げろ」「腕を上げろ」と言われても、上がりません。柔軟性の改善を行うことで腕もスムーズに上がるようになり、肘の位置も改善され、ストレスも軽減されていきます。

また腰などの柔軟性が低下することで、下肢からの連動がうまく使えず、上半身で投げてしまうようなフォームとなり、これが原因で肩肘や腰にもストレスを受け、痛めてしまう可能性があります。

肩周りだけではなく、基本的には股関節、体幹、などの柔軟性を高めることで痛みを改善することができるようになります。また日頃から柔軟性を高めておくことで痛みの予防となりますので、投手は特に意識的に行うことをお勧めします。

 

アクシデントが原因で肩肘を痛める場合

雨が降り、ぬかるんだマウンドで投球している際に足を滑らし、変な投げ方をしてしまってそのときに肩肘を痛めるといったような、突発的に肩肘を痛めてしまうこともあります。

また打球処理の際にほかの選手とぶつかったり、転んでしまったりで痛めることも原因のひとつとなります。

ここについては他の要素には問題がないのに、痛めてしまう原因になるため、日頃から他の選手との連携をとった練習をしたり、雨の想定をして練習をすることで防げる可能性も出てきます。

 

投げ方が原因で肩肘を痛める場合

投げ方の問題については最も多い肩肘を痛める原因のひとつになります。プロ野球の世界でも手術をしても、また肩肘の痛みが再発してしまったという話を聞きますが、この原因も手術自体に問題がなくても、後の投げ方に問題があるとまた痛みが再発してしまいます。

この場合は、投げ方を改善することで痛みが改善されます。

では、肩肘を痛めない投げ方というのは、どのような投げ方なのでしょうか?

 

肩肘を痛めない投げ方について

投球動作についてはこちらの動画を参考にしていただければと思います。

ここでは、なぜ肩肘に痛みが出てしまうのかを理解していただきましたが、ではどうすれば投球動作を変えることができるのでしょうか?

本来はひとりひとりのフォームが違い、今どのような感覚で投げているのか、などを聞きそこに対して現在の感覚と投球フォームがどうなっているから痛む、それを○○のようにすれば痛みが出なくなる、だから○○をしてみよう。というように本人に理解をしてもらいながら進めていきます。

ここでは一つの例としてとらえていただければと思います。それがこちらの動画になります。

いかがでしたでしょうか。動き全体がスムーズであり、どこにも引っ掛かりのない動作だったと思います。

○○をどうこう動かし、○○をこうする。というように一度に多くのアドバイスをすることがありますが、多くのアドバイスを言われると選手は理解できず、うまく動けなくなります。

あまりいろんな細かい点に意識を向けずに、動画のようにリラックスして行ってみてください。スムーズに動くのが理解していただけれると思います。

投球動作の中で、肘は完全伸展することがないため本来は肘を痛めることがありません。ですが、何らかの原因で肘が伸びきってしまうと骨同士がぶつかり、その繰り返しによって肘は炎症を起こし痛みへと変わっていきます。

このような動作にならないためには、リラックスしてスムーズに動かせる投げ方を理解することが重要だと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。今日の内容は、肩肘を痛める原因と投げ方についてお伝えしていきましたが、野球選手が投げられないことほどつまらないこともないと思います。

さまざまな原因で痛めてしまう可能性がありますが、これらを改善すれば痛みも改善できますし、予防にも役立つと思います。ただがむしゃらに投球を繰り返すのではなく、なぜこのような練習をするのか、を理解して練習するのと何気なくするのとでは結果も大きく変わってきます。

何をするにしても目的意識を明確にもって日頃から練習に取り組むことも重要に思います。

では最後に今日のまとめを書いていきたいと思います。

  • 肩肘を痛める原因は1つではない
  • 硬球を扱えない程の筋力の場合肩肘を痛める原因となる
  • オーバーユーズは自分がどこまで投げられるのかを把握できれば回避できる
  • 柔軟性の低下は、投球時肘の位置が下がってしまうため改善する必要がある
  • アクシデントは防ぎきることは難しいもしれないが、準備次第で防ぐことはできる
  • 投げ方の問題は肩肘を痛める最大の原因である
  • リラックスしたスムーズな投球動作ができれば痛みは出ない

このような内容でお送りしていきました。投球障害というのは野球選手につきものと思われるかもしれませんが、防げることがほとんどであり、上記のようなことがきちんとできることで現在の状態から改善していくと思います。

今日の内容が少しでも参考になればうれしく思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

自分史上最高のカラダとココロに。

魚住廣信先生の所へ第39・40回目の個人教授を受けに行ってきました。

4月16日(木)にいつもご教授いただいている、魚住廣信先生のところへ行き個人教授を受けてきました。先生の基で学ばせていただくようになってから5年あまり。毎回のように学ぶことが多いわけですが、今回の個人教授も現場での気づきをもとに学ばせていただきました。

魚住廣信先生について
H.S.S.RプログラムスのHPのプロフィールよりご覧ください。

いかに“わかっているつもり”が多いかを実感し、頭の整理をすることができました。

今日はこの内容をまとめていきたいと思います。

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/hssr-running”]

[clink url=”http://izuru-style.co.jp/uozumi-study”]

 

魚住廣信先生より今回学んだ内容

今回は、ラクロスのことを中心に学ばせていただきました。その内容はこちらです。

  • 前十字靭帯再建術後の対応について(リコンディショニング)
  • 捻挫を繰り返す選手への対応とテーピング
  • 野球選手の体重と球速の関係
  • ラクロスのディフェンス、シュート動作について
  • フラット着地、踵重心にするためのエクササイズ
  • ランニング動作
  • 上半身の身体調整テクニックの確認
  • 小趾の変形の改善について

このような内容を中心に教わりました。

 

リコンディショニングについて

先日、クライアントさんの一人である野球選手が前十字靭帯を損傷し、手術をしました。術後1ヶ月が経過をしており、現在の状況と合わせてアドバイスをいただきました。

リコンディショニング【Reconditioning】とは、コンディショニングレベルを元に戻すことを指していますが、トレーナーである自分の立場ではリハビリ【Rehabilitation】という言葉を使うことができません。

リコンディショニングを知る上ではこの言葉の前に、コンディショニングという言葉を理解しないといけません。コンディショニングとは、以下の図のようなことを指しています。

コンディショニング,

その日の調子を指すものとして認識されることの多いコンディショニングですが、それだけではなく、上記のような5つのことを指します。

また身体的コンディショニングとは、バイオモーターアビリティのことを指し、それが以下のようなことになります。

バイオモーターアビリティ,身体的,コンディショニング

手術などをし、患部をギブスなどで固定すると、筋力が下がり、持久力も下がり、柔軟性も下がってきます。このようにケガをすると身体的コンディショニングが低下をするため、これらの体力要素を元の状態、またはそれ以上に回復させることが必要となります。

これがリコンディショニングになります。コンディショニングを元の状態に直すこと、という意味になります。

術後の対応をどのように考えればいいのか?

この選手の場合、大腿部から下腿にかけての浮腫が改善できておらず、患側が腫れていました。手術の内容は、半月板の縫合も行われ、前十字靭帯再建術を受けました。手術内容は、半腱様筋と薄筋の腱を使い、前十字靭帯の再建を行い、内視鏡にて行われました。

まず、浮腫について考えることは、なぜ腫れているのか、その原因を考えることです。

浮腫は股関節より下の位置で出ているため、リンパの流れが確保できていないためその確保をする必要があります。リンパの流れを確保するために、リンパテクニックを行い鼠蹊部、膝窩、改善を図ります。

また、半月板の縫合や再建術を行っているため、膝関節に垂直にかかる負荷をかけると半月板や靭帯に負担がかかり、回復が遅れる可能性があるため、このような場合、体重負荷を制限する必要があります。

組織の再生は、トレーナーではわからず、医師の判断を仰ぎ、回復の程度を見ながらリコンディショニングに入るため、この情報を共有が重要となります。回復の目安とすれば、約4~6週間、場合によっては6~8週間程度となり、自然再生を待つためその期間は安静にする必要があるそうです。

痛みがなくても再生を待たないといけないそうで、痛みがないからといって体重負荷をかけることで回復が遅れる可能性があるそうです。

膝に水が溜まるのと、浮腫は別物

足首の捻挫をすれば、足関節周囲は腫れます。またこれとは別で膝が痛み、何かしらの影響で水が溜まるということをいいますが、両者は同じ“腫れ”ですが、内容は別物であるとのこと。

捻挫をして腫れている場合、そこにはドブのヘドロのようなものである老廃物が溜まっています。これは循環が悪いために起こり、取り除く必要があります。

一方、膝に水が溜まって腫れるというのは、この場合腫れの原因は潤滑液が分泌され、腫れるそうですが、潤滑液というのは自転車でいう油のようなもので、チェーンが錆びてカリカリならないように潤滑させるためのものです。

骨同士が滑らかに動くために分泌されるもので、これは本来は抜いたりするのは考える必要があるそうです。このように同じ“腫れ”のようですが、それぞれの内容は異なるそうです。

浮腫の改善はどのように行えばいいのか?

選手のように浮腫が出ている場合、可動域が制限されることが多くなるため、改善が必要です。そのためには以下のような方法で改善を図ります。

  • クライオセラピー
  • リンパテクニック
  • バンテージを巻く

最後のバンテージについては、膝周囲に軽い圧を加えるようなものを巻くことで、患部の浮腫が軽減できるそうで、圧が加わることでそこに浮腫が出るのを防ぎ、このようなものを活用することも大切だそうです。

できることを的確に見極める

再建術や半月板損傷があるため、立位での体重負荷を加えることが避けるということですが、半月板などにストレスをかけないようにすれば、筋肉への刺激はできます。そのため、座った状態などで、筋力の回復を行っていきます。

膝を手術していますので、大腿部の筋力が低下していきますが、一般的にはこのとき膝関節を動かそうとして、レッグエクステンションやレッグーカールなどが行われます。

しかし先生から教わったエクササイズは、ラバーバンドを足部や膝にかけ、股関節の動きを使って大腿部の筋肉に刺激を加えていきました。ここでも感じたことですが、教科書的なことではなく、頭を柔軟にすることでより効率的にエクササイズをすることができるということです。

少しラバーバンドの位置を変えるだけで刺激が変わったり、リズムを変えるだけでも刺激が変化します。レッグエクステンションなどは、前十字靭帯を損傷しテイル場合、膝関節の動かせる角度が決まっているため注意も必要です。

リコンディショニングについての質問をしましたが、これまで考えていたこととは考え方も変わり、状態を把握することの大切さ、なぜ浮腫があるのか、なぜ腫れているのか、それらの原因をきちんを見極めることが重要だと改めて感じました。

 

捻挫を繰り返す選手への対応について

ラクロス部の選手の中には、捻挫を繰り返す選手がいます。その選手についてはフラット着地や多方向への重心移動を繰り返していましたが、捻挫してしまうことがありました。

捻挫は、3つのレベルに分けられます。

  1. 慢性捻挫(軽度)・・・靭帯が伸びてしまったままになる。(この場合靭帯は役立たない)
  2. 部分断裂(中度)・・・靭帯の一部が切れる。
  3. 完全断裂(高度)・・・靭帯が完全に切れる。手術によって修復される。

1、の場合、繰り返し捻挫を行う可能性があり、これは捻挫をしやすい足の使い方をしていることが多くあります。またその他の原因として、スパイクやシューズが外側に変形していたり、内股のような選手も捻挫をしやすくなります。

これらの対応については、フラット着地の指導をすること、靴などが原因の場合はそれらを変えること、そして日頃からフラット着地を理解させるためには、テーピングを活用して踵重心にさせること。

選手でも簡単にヒールロックができるように簡易なテーピングを教わり、これによって踵重心を認識しやすいようにしていきます。

実際に巻いた状態で動いてみましたが、踵を認識しやすく、踵重心になるとお尻の付け根に刺激が来るため、これを選手には理解させることも重要になります。

基本的には身体の使い方に問題があるため、教わったことを現場でも活かしていきたいと思います。

 

ラクロスの動きについてのアドバイス

ラクロスの動きについては、多くの気づきがありましたが、先生が見られている視点がどこにあるのか、動きを見てどこをどのように改善していくのか、そのためにはどんな声かけや身体の動かし方をするのか、参考になることばかりでした。

神戸女子大学のラクロス部に帯同していますが、選手のほとんどが大学からラクロスを始めているため、動きの理解がない状態でスタートしています。

3・4回生になれば動きにも慣れ、動けてきますが、2回生についてはまだ動きが理解できていないところもあり、それぞれに対してアドバイスの仕方が変わってきます。

3回生のある選手のパス動作を見ていただきいただいたときのアドバイスですが、クロスの使い方、クロスが動く方向、ボールをキャッチしてからのパスを出すまでの間合い、手の使い方、ボールを出す方向などさまざまなところの改善点を言われました。

ラクロスというのは、360度さまざまな方向に動き、バスを出す、受けるなどはいろんな形で行うため決まったパターンというものがありません。そのため、これを練習中にも考えておかなければならず、このようなパスやキャッチ練習をするときはさまざまなパターンを練習する必要があります。

これがコオーディネーション能力であり、このバリエーションは発想と想像力を使って考えていきます。試合ではどんなパターンにも対応しなければならないため、決まった練習を続けても技術面の停滞や低下がみられるようになってしまいます。

  • 逆手でキャッチしてみる
  • 下からパスしてみる
  • 後ろで受けてみる
  • ワンバウンドでパスしてみる
  • 地面のボールを拾う練習をしてみる
  • 歩いてする
  • ジョグしながらする
  • 走ってする
  • 速く
  • 遅く
  • ワンバウンド  ・・・等

というようにいろんなバリエーションを考えて、さまざまな刺激として体感させることも大切になるとのことでした。このようなことを練習中から体感することで試合のときにも活きてくるということになります。

ディフェンスの動きについて

ディフェンスについては、相手をブロックするためにどのような形が一番力が入るのかを理解させること、体感させることが重要になります。そのために、以下のようなポイントをアドバイスいただきました。

  • 肘の張り方
  • 一番強いところを選手自身が探る
  • つま先立ちになると浮く
  • すり足で動く
  • 重心を移動する
  • 相手の動きを予想する

ディフェンスの動きの中で、上回生と2回生の違いが明らかになっており、2回生の場合オフェンスの動きに振り回され、相手を追うような形になってしまっていました。

このような場合、ただ動いているだけになっており、本人がどういう動きをしたらいいのかを確認する必要があり、ゆっくりやると動けるが動きが速すぎて動けていないのか、動きが理解できていないから動けないのか、そこを見極めなければいけません。

もし前者の場合はある意味仕方のないことであり、後者の場合はゆっくりとしたペースで動きを行い、理解させることが必要になります。そして相手の動きを予測して先回りするぐらいの意識を持つことも重要となります。

足の使い方もそうですが、つま先重心でディフェンスをすると身体が浮いているため、あたられるとすぐに飛ばされます。踵重心ですり足で動けるようにすることでより相手に当たり負けしないようになります。

この辺りも練習の中で指導していくことが必要となります。

シュート動作について

ラクロスはクロスを使ってシュートを打つわけですが、このクロスにテコの原理が働きます。そうすることで、勢いのあるボールをうつことができますが、 スイング動作が遅く、クロスを振り切れていない選手については以下のような改善をことをアドバイスいただきました。

  • ワンバウンドでシュートする
  • たたきつけるようなイメージでスイングをする
  • 近くからシュートをする
  • シュートの高さを調整してみる
  • 遠投をさせてみる

クロスを振り切れていないためワンバウンドやたたきつけるようにスイングすることで、クロスを振り切れるようになります。そのためにこのようなことをさせるとのことで、いろんなバリエーションを持たせることで自分の一番合うフィーリングをつかませるということも目的として行わせるそうです。

さまざまな動きの中で一番自分に合うフィーリングをみつけることと、自分が動かしやすいフォームをみつけること。

このようなことでシュート動作を改善していくとアドバイスをいただき、アドバイスをいただきながらその様子をイメージしても選手の動きが改善する姿が想像できます。以前先生に言われたことですが、「目的に対して自分がやろうとしていることがイメージできることはうまくいくが、イメージできないものはうまくいかない。」という言葉は、現場での中でも大切にしていることです。

うまくいくかどうかは準備の段階でもある程度決まってくるものだと感じます。

 

身体調整テクニックのアドバイス

全体的に言えることですが、トレーニングや身体調整などすべてのものに対して現場にいると自分の思い込みがあったり、教わったものとは違う形に変化し、実践していることがあったり、抜けてしまっていることもあります。

それを自分の記憶だけを頼りにすると、方向がずれてしまうことがあります。

常にいろんなテクニックなどをひとつひとつ振り返り、確かめることも重要だということを言われ、実際に自分の課題に上がっていることの中には、聞き間違い、勘違いしていることも多く、個人教授ではそれらを確認し直す、見直す、テクニックを修正することの大切さを改めて痛感しました。

今でもわかっているつもりは多く、できているつもりになっていることもありますが、それらを気づき、修正し続けることでトレーナーとしてレベルアップをしていけると思っています。

この身体調整テクニックのアドバイスも以前、新身体調整テクニック習得コースでも学んだことですが、アドバイスをいただくと結果は当然違い、帰ってから現場で実践すると目的としている部位が緩み、明らかに変化しています。

このようにひとつひとつのテクニックを見直すことの重要性を改めて感じ、できているつもり、わかっているつもりになっていることを冷静に見つめられることも大切になると感じました。

 

今回の個人教授で感じたこと

毎回のセッションの中で課題は感じていますが、いかに原因をみつけられるか、そのためにクライアントさんの情報を徹底的に得ることが重要となります。そこから得られた情報の中にヒントがあり、そこから考えられる原因にアプローチすることで改善に近づくことができます。

○○をするから改善する、○○方法をすれば直るではなく、原因は何か、なぜ現状のような悩みを持ってしまうのか、この原因を追究すること、情報収集をすることにもっと時間をさかなくていけないと感じます。

また基礎的な知識がないがために、選択肢がなかったりすることがあり、リコンディショニングについては現場を通じてもっと現場からの結果を分析する必要があると感じます。

その他にもできないことももちろんですが、できていると感じていることでもまだまだ改善点が多く、できていると思うのではなく、それぞれのテクニックを向上させ質を上げ続けることも必要だと感じました。

それだけ難しい世界ではあると思いますが、こうやって先生から学べる時間は本当にいつも学びが多く、貴重な時間に感じています。

また今回教わったことを現場で実践し、結果をみていきたいと思います。

今日も長い文章を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

新入社員に届けたい仕事をする上で大切だと思う5つのこと

肩甲骨の内転

4月4日(土)近くの大学では入学式があったそうで、真新しい制服姿の新入生の方や、新しいスーツに身を包んだ方の姿をよく見かけました。

一足先に社会人の方は入社式を終えている方も多いと思いますが、これから社会人生活が始まりますが、仕事で達成したいこと、目標としている将来の自分の姿に胸躍らせている方も多いのではないでしょうか?

自分も今から8年までに入社し、そのときは板前として板場に立っていましたが、まさかその8年後に現在のような姿になっているとは全く想像していませんでした。

そう、自分では全く想像しない姿がこれから先何年後かになっている可能性があります。

自分の場合は、想像もしていませんでしたが、実際に今のような姿になれたことに大変うれしく思いますし、何年か後には、また想像もできない自分に成長してなっているといいなと感じます。

新社会人になった方はこれから目標などあると思いますが、会社の一員として戦力なるため日々研修に励むことになりますが、お給料をいただいて学べる環境にいるという感覚ではなく、実際に会社、社会に貢献し、その対価としてお給料がもらえるという感覚に変える必要があると思います。

今日はそんな新入社員の方に向けて仕事をする上で大切だと思うことをお伝えしていきたいと思います。

 

素直になり、1から学ぼうとする姿勢を持つ

8年前に料理の世界に飛び込んだ時、右も左もわからず、すべて1から大将に直接教えていただきました。

すべてが新鮮で、楽しい反面、大将の仕事の速さに驚くとともに、板前の世界では与えられる仕事はわずかで、自分の仕事が終わればすぐに大将の仕事を奪う気で毎日仕事をやれとよく言われました。

次第に与えられた仕事も早くこなせるようになり、桂剥きもある程度のスピードで1mm以下の薄さで切れるようになり、大将に「もっと仕事をやらせていただきたい。」と頼むと、大将はすぐに教えてくれ、そうやっていくうちに少しずつできることが増え、失敗にも目をつぶってくれ、素晴らしい大将の下で仕事ができました。

ある日大将に、「出には教えてやりたくなるわ。」と言われたことがあり、その理由を聞くと、何でも素直にやるし、とにかく一生懸命にやるからと言われたことを鮮明に覚えています。

今だからこそ分かりますが、19歳、20代前半は知識がなく必死に食らいつくので精一杯でしたが、成果を出すことも大事ですが、取り組む姿勢をよく見られていたと思います。

入社すぐに結果を期待する上司はあまりいないと思いますし、できないことも承知の部分もあると思います。

でもそんな新入社員の方に声をかけたったり、教えたくなったりするのは、仕事に取り組む姿勢にあると思います。

変なプライドを持たず、1から学ぼうとする姿勢はこれからもみなさんにとって大きな意味を持ち、会社の一員として認められる存在になる1歩だと思います。

そんな偉そうにいえる立場ではありませんが、自分も大先輩からするとまだまだな立場ですので、これからも精進していきたいと思います。

 

ホウレンソウを守ること

以前、CMで先輩が後輩に、「お前ホウレンソウしってるな?」と言い、後輩が「はい!」と答えたあと、後輩が野菜のホウレン草を持ちながら笑顔で立っているというCMがありました。

新入社員のみなさんは、ホウレンソウはわかりますよね?

ホウレンソウとは?

「報告」「連絡」「相談」のことをいい、会社などでの仕事を円滑に進めるために、ビジネス・コミュニケーションの基本としていわれている言葉。

一人で仕事をしているわけではありませんので、現状の仕事の進み具合、1日どのような行動をするのか、悩みを相談するなど、仕事をする上で最も重要なことのひとつだといわれています。

独断で何かを決めることや、一人で突っ走って仕事をしてしまうとかえって仕事は遅くなり、周りに迷惑をかけてしまうことになります。前もって「報告」「連絡」「相談」をすることは基本になりますので、入社後は意識的に行った方がいいように思います。

 

会社は学ぶところではなく、仕事をするところ

僕自身もこのブログでも、「日々勉強で学びです。」的なことを発言していますが、セッションを通して学ぶ必要性は感じていますし、日々成長だとは思いますが、あくまで仕事は仕事であり、学びと仕事がイコールではないように思います。

というのは、会社に属すると会社のために働いてやってるという上から目線で物事を考えてしまったり、こんな安月給で・・・と思うこともあるかもしれません。

ただ、これは独立して仕事をするとわかりますが、自分がクライアントに価値を提供し、その対価としてクライアントからお支払いがあり、それがお給料へと変わります。

お支払いをいただけるまでは本当に大変なことであり、クライアントに満足していただくことは、ある意味死ぬ気働くぐらいの勢いでしないと本当の満足はなかなか得られるほど、仕事は簡単ではありません。

成果が最重要ではないということもありますが、会社は学ぶところではなく仕事をするところ。

主体的に仕事と向き合い、当事者意識を高く持つことで将来素晴らしい仕事ができるようになる可能性が高まると思います。

 

どんな仕事でもまず率先してやってみる

自分がトレーナーを目指したとき、女性専門のサロンに入社しました。そのとき、本心は、「女性じゃなくてスポーツ選手の指導がしたい」と思い、あまり仕事に熱が入らなかった時がありました。

当時の自分に言いたいことは、ふざけるなと言いたいですが、仕事を選ぶというのは一流になってからだと思いますし、入社してすぐは誰もがいやがる仕事でも、率先してできる人が会社としても必要とする人に成長していくように思います。

そういう仕事もしなければいけない時期もあると思いますし、板前のときは毎日桂向きをして2時間ほど大根と向き合っていました。

大きな仕事だけが仕事ではなく、地味で華のない仕事だからこそ、人が見ていないときこそしっかりできる人間が最終的には素晴らしい仕事をこなすのではないかなと思います。

ぜひ率先して仕事をしていただきたいなと思います。

 

徹底的に働いてみるのもいい

自分なりの意見ですが、20代前半のうちはとにかく働いてみるのもいいかもしれません。

僕自身も時間を気にせず働くようになってから成果が出始めたように思いますし、それだけ仕事に打ち込むことで成果が変わり、成果が変わると上司の見る目も変わってきます。

それまでには時間がかかるかもしれませんが、まずは徹底的に働くことで同期とも差を生み出せるのではないでしょうか。

遊びや飲みも楽しいかもしれませんが、働くこと自体に楽しみを見いだせたときもっと人生そのものが楽しくなるように思います。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。仕事をしているといろんな経験が待っていると思います。僕自身も今までも、これからもいろんな経験をすると思っています。

ひとつひとつが人生を色濃くしてくれると思っていますし、そういう積み重ねが将来素晴らしい仕事ができるための下準備みたいなものだとも思います。

5月病という言葉がありますが、ゴールデンウィークに仕事に嫌気がさしてしまうこともあるかもしれませんし、悩むときもあると思います。

でもずっとそういうことが続くわけでもなく、うれしいこと、やりがいを感じることも多くあると思います。

これから過ごす大半の時間は仕事であり、その仕事を前向きにできるかどうかで人生そのものを変えてしまうことにもなりかねません。ぜひ、前を向いて、仕事と向き合いつづけ、プライベートも充実した日々を送ってほしいなと思います。

これからぜひ頑張ってくださいね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。