2014年 8月 の投稿一覧

水太りに要注意!ミランダ・カーも実践する美容法の落とし穴

猛暑が続く今年の夏ですが、気をつけたいのは水分が不足することにより危険性が増す熱中症や水分が不足するために起こる脱水症状。これらを防ぐためにも欠かせないのが、こまめな水分補給です。

この夏に限らず、近年一流モデルのミランダ・カーさんを筆頭に美容業界では、水の存在が話題となっており強いこだわりを持つ人が増えています。

そんな美のプロが提唱する美容法のひとつに『水分を1日2~3リットル飲むようにすることで美しく、健康になる!』と提唱される方もいて、その言葉通り実践していたクライアントさんがいました。

このクライアントさんは、数年間この水分を2~3リットル飲むことを意識した生活を続けていましたが、先日そのことがきっかけで関節の動きが悪くなり、身体の不調につながっていることがわかりました。

水をどのくらい摂取するのかは、日常での活動や、職業などによっても変わると思いますが、過剰に摂り過ぎるのも今回のような症状が出る可能性もあるということです。

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水太りで可動域が狭くなる

このクライアントさんの場合、1日にお水を中心に味噌汁、野菜ジュースなどの水分を意識的に摂るようにし、寝る前には500mlのお水を余分に摂ってから寝ていたそうです。

このような状態を数年続けており、それが当たり前になっていました。ただ、この方の悩みは、身体の硬さとダルさ、またダイエットもしたいと考えていましたが、自分ではどうやっても体重に変動が出てこなかったそうです。

この方の“身体の硬さ”という表現は、一般的にいわれる身体が硬い、可動域が狭い、少し前屈などをしてもすぐに引っかかる感覚がある、というみなさんが指すものとは少し違い、手足がパンパンに浮腫んで動きにくいという表現が一番合うものでした。

結論は、水分を摂り過ぎていたことによる全身の浮腫みのせいで、動きづらさとダルさがでていました。

組織内に余分な水分がたまってしまうことを“浮腫み”といいますが、この浮腫みがあるために皮膚などの動きが悪くなり、その影響も受けることで可動域が制限されてしまうことがあります。

 

まず3日間の絶食に近い状態にすることで驚くほどしぼんだ身体

このクライアントさんについては、魚住先生からのアドバイスをいただいたことを実践し、3日間のみ食事や水分量については制限をし、身体の変化を見ることにしました。

これは非常におもしろい結果になりましたが、3日間で体重は1kg強の減量をし、何よりも見た目のしぼみ方やご本人の身体に対する感覚が、「身体が軽い」「数年ぶりぐらいにこんなに身体が動いた」「ダルさがない」「今まで以上に水分量が多いことを実感した」などという感想をおしゃっていました。

数年ぶりに体重に変動が出て、今まで何をしてもうまくいかなかったのが、たった3日で変化を感じれたことに感動し、何事も“適度”が大切だということを悟られていました。

実際に水分を抜いたことで、身体の動きも変わり、今までよりもスムーズな動きができるようになったことと、一番興味を引いたのは、トレーニング中に息の上がり方に大きく改善が見られたことです。

今までは、少し身体を動かすだけでもハアハアなっていましたが、先日はそれがあまり見えませんでした。

これもご本人も感じられており、トレーニングの内容についても大きく変化が生まれました。

 

水分量は2~3リットルを飲むのではなく、必要に応じて量を変化させる

今回のことから水分量については、改めて考えるきっかけになりました。

もし、この方が絶食のような形を摂ることは難しい場合、半身浴やサウナなどで汗をかいていただく予定でもありました。今回の目的は、いかに身体から水分を抜いてしまうかということです。

この方は、事務職で普段はあまり外出もしませんので、涼しいクーラーの利いたところで過ごすことが多い。

運動をする方であれば、汗のかく量が多いため、水分を極端に制限するよりもある程度で十分ですし、走る時間を長くするなど、水分量は同じでも汗をかく量を増やすことで体内の水分量を減らすことも考えられます。

必要量が決まっているのではなく、このようにそれぞれの生活のリズムによってどのような水分摂取があっているのかを探る必要があると思います。

ですので、モデルの方がされている方法をそのまま真似することは意外に落とし穴があることがあります。

いつもお伝えすることですが、みなさん一人ひとり生活のリズム、職業などが違い習慣も違います。

まずは、今の自分がどのようになっていて、そこから目標にする身体になるためには何をすればいいのか、現状を把握したうえで、やることを選択していくことが、より的確に身体を変えるためには必要なことなんじゃないかなと思います。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?モデルの方が実践していることは、どうしてもきれいになりそうだったり、効果的なように映るものも多くありますが、一度冷静に考えてから取り組むことで結果も変わってくるのではないでしょうか。

最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 水太りをすることで、可動域に制限が出る
  • 体内の水分量を適度に保つことで、身体のダルさが改善することがある
  • 水太りを改善するために、ファスティングをすることもある
  • 水分量は、それぞれの生活習慣に合わせて変化させる
  • 方法を真似することよりも、自分に必要なことを見極めてそれに取り組む

というような内容でお送りしていきました。水分量については意識していないこともあり、摂り過ぎの場合もありますし、少なすぎる場合もあります。まずは、自分が日頃どれだけの水分量を摂っているのかを把握することも大切なことだと思いますので、一度意識してみてはいかがでしょうか。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

他人と比べることをやめて、すべて自分にフォーカスする!独立3年目にして学んだ大切な考え方

早いもので8月も終盤に差し掛かろうとしてきましたね。夏休みを迎えたり、お盆休みがあったりと世間では休みに入った方も多かった1週間だったんじゃないかなと思います。

スタジオの方は、お盆休み(?)ということもあって毎日平均8本のレッスンがあって、いつも以上にレッスンをする1週間でした。新規の方や、体験の方も来ていただき、『いいお盆になったな~』なんてことを思っていました。

というのも、この時期に思い出すのは3年前の自分のことです。

3年前の今日と言えば・・・前の職場を辞める1週間前で、不安で不安で押しつぶされそうにはなっていなかったですが、独立してからのことばかりを考えていたと思います。

うわ~もうそんなにたったんだ~と思うと感慨深いですが、そんな思い出に浸っていた最近、この3年間で一番『これを感じれたことは大きかった』と感じるものと出会いました。

一般的に3年と言えば「あっという間でした・・・」とかいうかもしれませんが、ものすごく長い3年間でしたね。

本当に長かったし、まだ3年しかたっていないんだと思うと気持ち悪いぐらいにわくわくしてきました。

そんな自分のことは置いといて、今日はこんなことをお伝えしていこうと思っています。

『他人と比べる前に、自分が今何を必要として、何が課題でどうすればそれを克服できるのかを考えること。

冷静に自分を分析して、そこに必要なことをプラスしていく。その感覚があれば環境は関係なく、成長する』ってことを感じたので自分なりにまとめていきたいと思います。

 

他人と比べまくっていた自分

野球をしていた高校時代、身体小さい僕には相手投手は少し手を抜いてくるのがわかりました。そんなことをあからさまにされるもんだから「覚えとけよ・・・」と思いながら、いやらしいことばかりして球の投げさせる。

すると相手はどんどんイライラしてきて、ペースを乱す。

そうやって相手を崩していく、相手に嫌われることをするのが好きだったし、それが自分のスタイルでした。

身体が小さい自分はどうやって生き残っていこうか、考えたことはとにかく自分のスタイルを持つことでした。

独立してから、そんな感覚では一切仕事ではできなかった。相手に合わせてばかりだったし、相手によってスタイルをコロコロ変えるから軸がない。だからもろかった。そんなことを感じて、3年目ホント最近ですよね。

ふとした瞬間にこれじゃダメだって思った。

なんかその瞬間にすごく肩の荷が下りたっていうか、楽になったんですよね。

「他人と比べていたら自分のものができない」って感じて、そこから自分の課題を徹底的に見ようって思って、そこから強みや弱みが見えて、自分の進む方向が見えてきました。

 

大切なことは今の自分が前に進むこと

比べまくっていたらなんか劣等感しかなかったし、結果としてある人に勝ったっていう感覚を感じると達成感を感じて手が止まる。そんなことを感覚に違和感を感じて、考えたら自分の成長が主体じゃないやん!って気づいた。そしたら素直に自分の課題が見え出した。

それからは自分だけと向き合おうって思いました。もちろんいろんな方から学ぶことは多いし、それはし続けていくことですけど、自分が一番大切にしたいことは、“本当に自分がしたいことをして、常に挑戦する”ってことです。それがやっとできるような感情になってきた。

何かをしようとすると「それは無理なんじゃない?」「お前にはできないよ!」って言われることもあります。

でも、やってみないと何もわからないし、Aさんがやって無理だったとしても自分がやれば結果も違うことがあるはずだって思う。他人の声は重要なときもあるけど、自分がやりたいと思うことをもっと素直にやっていいんだって本当に気づいたことは大きかった。

自分から何かをやって、失敗したとすると後退することはなくてそれもひとつの社会勉強だし、次はそれから学んだことを活かしてやり方を変えればいい。そしたらまた結果は変わるかもしれない。

そんな積み重ねが自分を成長させると思うって今は思います。大切なことは他人の進退を知ることでもなくて、今の自分が前に進むことが本当に大事だと思う。

そのためには多くの失敗を経験することになるけど、それでいいんだと思います。

 

客観的に自分を見る目を持つ、そのためには空白の時間も確保する

自分がこれが必要だなと考えるようになったのは、風邪をひいてしまい寝込んでいるときのことでした。

とにかく今日は寝ようと気持ちも休めようとしたときに、いろんなアイデアやこうしたらいいんじゃないかってことが面白いように浮かんでくる。でもこれは普段では出てこないことでした。

そんなときに自分の課題ってなんやろう・・・と何気なく考えたときにすごく客観的に自分の課題が見えてきたような気がして、寝込みながらも今の自分に必要なことを紙に殴り描いたことがありました。

その課題をひとつひとつクリアにしていくごとに、すごくすっきりしたというか、今の自分に足りないことは何か、それをどうしていけばいいのか、現場で実践して、うまくいかない、また勉強。

そんな繰り返しが自分にとって成長になるんだなと実感して、普通のことだけどすごく府に落ちた気がした。詰め込みすぎず、空白の時間も必要だとこのタイミングで今更ながら体感することができました。

 

最後に・・・

この3年目で学べたこと、それは、他人と比べることではなく、自分の課題を客観的に見つめてその課題を解決するために、学び実践し、また学ぶ。この繰り返しが大切だと感じます。

客観的に課題を見つめるためにも、常に何かをやり続けるのではなく、空白の時間をあえて作り、そこで自分を振り返る。そんな環境づくりも自分にとっては必要なものだと思います。

そんなことを感じた独立3年目の終わりでした。

たくさんの方に支えられてこのブログも続けられています。これからもよろしくお願いします。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

魚住先生の個人教授|ダイエットの考え方などについて

先日、魚住先生の元へ個人教授を受けに行ってきました。

今回の内容も日頃パーソナルトレーニングを行って出てきた、現場での質問や疑問などに対して、アドバイスをいただくという形でしたが、毎回たくさんの気づきをいただき、今回も基本の理解の大切さを感じました。

今日はその一部分を自分の頭を整理する上でもまとめていきたいと思います。

今回の疑問の内容はこのようなものになりました。

  • 30代女性のシェイプアップについて
  • 肩甲骨周囲に緊張が残る方の改善
  • ランニングフォームを見る際にどこをどのように見るのか
  • コンタクトスポーツでの接触をしても倒れない体幹強化の考え方
  • スロートレーニングについて
  • 脊髄終糸症候群について
  • 揺らぎテクニックについて
  • 姿勢について

というのが、今回の主な内容でした。これ以上に学ばせていただいたことがあります。

それは、魚住先生から毎回お話いただくことですが、学ぶということをどのように考えるかということです。

世の中にはさまざまな勉強会やセミナーが存在し、ネットなどを活用すれば自分が学びたい内容を簡単にみつけられるようになっています。また教科書なども簡単に手に入るようになっています。

これらはすべて情報であって、この情報のみ得たからと言って勉強した、それを現場で使ってみるということは結果が伴うかどうかはわかりません。

重要なことは、これらの情報をまず試し、どのような結果を得られるのか、そしてその情報が適切なのかどうかを見極めることも重要になります。

またそれらを試した結果から自分なりの応用を考えたり、うまくいかない場合どのようにしたらうまくいくのか、それを考え、そこにトライし、経験をすることが重要だということを教わり続けています。

トライし続け、うまくいかない、そこで初めて疑問や質問などが生まれ、その疑問や質問に対してアドバイスを求めます。

そこでいただくアドバイスが、自分がなぜうまくいかなかったのかがわかり、どこをどのように変えればいいのか、それが見えて再度いただいたアドバイスを実践することで結果の違いを感じます。

学ぶというのは、答えを求めることではなく目の前の課題にトライし、試行錯誤を繰り返し、そこで経験した“○○をしたけどなぜかうまくいかない”ことに対してアドバイスをいただき、なぜうまくいかなかったのかを知ることで、自分がやってきたことのどこが間違っていたのかが初めて理解できます。

初めから答えを求めてしまうことは、それもただの情報に終わってしまいます。学ぶ方の理解ひとつで、“わかっているつもり”になってしまう危険性もあり、根本的な考え方を学べることは今の自分にとって、本当に貴重な時間になっています。

前置きが長くなってしまいましたが、先日の個人教授の内容の一部をまとめていきたいと思います。

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ダイエットを根本的に見直す

いつまでもダイエット人気は続き、特にこの夏のシーズンではダイエット企画と題してテレビでもさまざまなダイエット企画が放映されています。最近の流行り(?)では、より短期間で劇的に身体を変える、というのが主流になっていますが、この内容を知ると驚くばかりです。

主な内容は、トレーニングと食事制限によって身体を変えるとうたわれているものばかりですが、トレーナーとしてその内容を見ると疑問が残るものが多くあります。

その内容について深堀はしていきませんが、それぞれ企画されている食事制限のほとんどが“食べない”という方向に走り、結果を見れば当然痩せるだろうな・・・と感じる食事内容です。

さまざまなダイエットがありますが、もう一度原点に戻って考えていきたいと思います。

 

食べなくなることで体重は減るがストレスが溜まる

ダイエットの基本を食べないという考え方をされる方がいますが、人間の三大欲のひとつとして人間には本能的に食べることを求める動物でもあります。生きるための自然な行動を制限してしまうことは本当に身体にとっていいのでしょうか?

我慢をすることで生じるストレスは、人間の身体に最も影響を与える刺激のひとつであり、さまざまな疾患や病気に関与することは承知の通りです。

食べなくすること以外に何か最適な方法はないのでしょうか?そこでまず、原点に立ち返ってみましょう。

 

咀嚼を見直す

現代人は古代人に比べて咀嚼の回数が減り、ある大学教授が提唱されるデータにこのようなものがあります。

  • 古代人・・・1回の食事で咀嚼する回数=約4,000回
  • 現代人・・・1回の食事で咀嚼する回数=約600回

古代人は約6.5倍多く咀嚼をしていたそうです。この時代は食べ物が少なく1回口に入れたものを噛み広げるように、食べていたそうです。当然この時代の人たちの中には肥満者はおらず、現代人のような悩みをもつ人間はいなかったそうです。ここから見えることは何なのでしょうか?

 

咀嚼を繰り返すことで満腹中枢を刺激する

咀嚼の回数が増えるとみなさんもご存知の通り、満腹中枢が刺激されお腹いっぱいになります。

これは胃袋が満タンになって初めてお腹いっぱいだ、というサインが出るのではなく脳が咀嚼などによって刺激を受けることで反応し、お腹いっぱいだ、と感じます。

ということは、咀嚼が増えることで満腹中枢が刺激され、お腹いっぱいと感じることで食べる量が自然と減ります。

ここで重要なことは無理に食べる量を減らしていないため食べたという満足感はあるけど、自然と食べる量が減ることで摂取カロリーを抑えることができ、ダイエットになるはずです。

心理的なストレスもなければ、我慢もしていません。これが重要に思います。

さて、咀嚼を多くすることで満腹中枢を刺激し、食べる量を減らせることだけではなくさらに考えられることがあり、ここからが今日の中でも特に重要な部分になります。

 

飲み込むものが大きければ脂肪に変わりやすい

咀嚼が少ない現代人の問題のひとつに、飲み込むものが大きいため、消化に時間がかかり、脂肪の蓄積が増してしまうという可能性があります。古代人のように、咀嚼が多く分、飲み込まれるものも小さく、その分消化がしやすくなります。

そのため適切に吸収され、無駄に脂肪の蓄積は起こらないと考えられます。

また、現代人では動物から静物化しているため体内の循環も悪くなっています。この循環不良の問題は、特に腹部周囲や下肢で見られ、滞りが身体の中心でよく見られます。

この滞った部分で不具合が生じますが、その場所はちょうど内臓周囲に当たります。そう考えると内臓にも負担がかかり、その影響で消化器系の内臓器官にも不具合が生じている可能性があります。

 

肥満は食べ物を我慢するのではなく、循環の改善に取り組み

上記から、体内の循環悪化によって消化不良が起こったり、脂肪をため込みやすい環境ができあがっているということをお伝えしていきました。では、それを改善するためには、どうすればいいのでしょうか?

循環を良くするためには、リンパの流れや血流の改善が必要になります。

循環が悪くなる原因は、静物化することで動かなくなる→筋肉が硬くなる→循環不良という一連の流れがありますが、ここでよく勘違いをしてしまうのが、筋肉が硬いときに“筋肉を鍛える”ということです。

鍛えることがどれほど筋肉を緩めてくれるでしょうか?鍛えることはより筋肉を緊張させてしまうため、時には逆効果になる可能性もあると考えられます。循環をよくするためには、まずは筋肉を緩めること。

このように滞っていた内臓器系の改善によって、消化もよくなり、より咀嚼の回数が増えたことによって、食べる量自体も減り、飲み込まれたものも小さくなることで適切に消化されます。

そして、そこで消化する機能も改善しているためより消化は正常にされ、脂肪の蓄積は抑えられるのではないでしょうか?

このように考えると量を我慢するよりも、循環の改善を図ることが本当の意味でのダイエットの成功になるではないでしょうか?原点に変えるとこのような考え方になります。

 

まとめ

最後に内容をまとめていきたいと思います。

  • 食べないダイエットに対して疑問を持つ
  • ストレスが過度に溜まることを避ける
  • 咀嚼の回数を増やし、満腹中枢を刺激する
  • 飲み込むものが小さくなれば無駄な脂肪は蓄積しづらい
  • ダイエットは食べ物の我慢ではなく、体内の循環改善と考える

という内容をお送りしていきました。咀嚼を多くし、満腹中枢を刺激することで多く食べなくても満腹になり、量的にも自然と減ります。

また、咀嚼を多くすると、飲み込まれるものも小さくなり大きなものを飲み込むと脂肪として蓄積されますが、それを避けることができます。

また消化器系の働きが悪くなっているのであれば、その改善もダイエットにつながると考えられます。

ただ、カロリーを制限するだけのダイエットではなくこのように原点に返った考え方をすることで、ストレスも軽減され、より健康的にダイエットできるのではないでしょうか?

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

野球選手との3年間を振り返ってみました。

パーソナルトレーナーとして独立をして、もうすぐ3年が経ちますが、それと同時期に1人の野球選手のコンディショニングを見させてもらうことになりました。

この3年間本当に多くのことを学び、うまくいかないこと、うまくいったこと、実践を通じてトレーナーとして難しさを肌で感じることができました。

またどんな選手になっていくのか、目標を立て、それに向かって練習やトレーニングを行ってきましたが、コンディショニングを向上させることがどれだけ幅広い知識が必要か、適切な指導をするためにどれだけの技術を持ち、柔軟な発想や、応用ができるかなどトレーナーの厳しさと面白さを感じることができました。

今後も継続してサポートしていくことになっていますが、いかに段階を踏んでいくか、ひとつひとつの積み重ねがどれほど大事か、焦らず目の前の課題をクリアするのか、選手だけではなく、トレーナーである自分も一緒成長していかなければ選手の成長はそこで止まります。

今日はそんな野球選手との3年間で感じたことを思ったままに書いていこうと思います。

 

右も左もわからなかった1年目

この表現は適切かどうかわかりませんが、トレーナーとしてできているつもりになっており、知っていることと、できることは違うということを身をもって経験しました。

スポーツ選手のコンディショニングを向上させる=ウエイトトレーニングをさせるという頭だったこの頃、違うとはわかりながらも何をしていいのかわからず、ウエイトトレーニングを中心にトレーニング指導をしていました。

学んでいくと、ウエイトトレーニングをさせる際に、どのようにさせるのか、ただ追い込んで緊張を獲得するのであれば選手にとってマイナスになってしまうこともあります。

ボディビルダーを目指すかのように筋肉を大きくしようと取り組んでしまった結果、選手の動きが硬くなり、結果的にマイナスになったこともありました。

またそもそもの問題で、コンディショニングとは何か、そこを徹底的に理解しようとし始めたのもこの頃だったと思います。

筋力を向上させることはひとつの要素の向上であり、コンディショニングというのは総合的に見ていく必要があり、身体的なこと、精神的なこと、防衛的なこと、栄養や休養、など幅広い理解が必要です。

とにかく手探り状態で、経験のない自分にとってすべてが不安で、右往左往した1年間だったと思います。

 

2年目で気づいた選手の変化

1年間選手と過ごす中で成果として見えたこともありましたが、当然ながらほとんどが課題だらけでした。

この1年間で感じれたことは、筋力を向上させることはどういうことか、またどのように向上させるのか、細かなメニューや回数・セット数・休息時間、原理原則にのっとってできているのかどうか、見返しては学び、訂正を加えてまた実践するという繰り返しでした。

1年目でできなかったことが成果として見えてきたのがこの2年目でした。成果といってまだまだ現在でもわかっていないことも多いですが、以下のようなことが実践の中から理解できたと思います。

  • スイングスピードの向上は3種類の重さのバットを使用する
  • 力を入れれば入れるほどスイングスピードは落ちる
  • 動作の基本はリラックスをすること
  • ボールを前で離そうとすると肩肘を痛める可能性がある、などの投げ方について
  • バランストレーニングは不安定な場所でするのではなく、安定した地面で行う
  • 自然体にすることが重要

などあげれば多数になりますが、大きくの気づきと学びがありました。

最も大きな学びのひとつに選手のことを理解するということがありました。どういうことかというと、さまざまな勉強をするとついそれを伝えたくなりがちですが、それを一方的に伝えてしまうと選手の現在の動きがどうなっているのか、だからこういう動きをした方がいいのでは?という現在の動きとそれに対する変更点を

選手自身に理解をしてもらうために、選手の動きの感覚を理解することの大切さを知りました。

今ここの動きはどんな感覚で行っている?だからこういう動きになっているんだよな。そこをこう変えてみるとさらによくなるからこういう動きをこう変えてみよう、というように選手に理解をしてもらうために、まずはトレーナーである自分が選手に寄り添って動きの感覚を理解することが大切だと思います。

「○○をこうしろ!」「もっとこう動け!」などと一方的な意見の投げかけはある意味楽で、言っている側も伝えた気になってしまいます。ですが、これは指導になっておらずただの自己満です。

これでは指導者として意味がありませんし、できるようにすることがトレーナーの仕事でもあります。

もっと選手に寄り添うべきだし、もっと選手を理解しようと思えばお互いのやりたいことが見えてくるし、成果が見えてくると思います。日本の指導者の特徴でもあると言われている一方的な指導ですが、これではあまりにも選手がかわいそうです。

話が少し脱線してしまいましたが、選手を理解することの重要性を感じた2年目だったと思います。

 

長期計画で選手を育てる難しさを知った1年間

選手を育成することは、何度も言いますが幅広い知識と技術、経験が必要になりますが、この3年目は選手を長期的に育成するために、現在の状態とこれから課題となることをいつまでにクリアし、どのようなステップをいつまでに踏むのか、3ヶ月後、半年後、1年後、選手はどのようになっているのか、そのような計画を立て、実行していく中で誤差が生じたときにその計画を修正し、再度計画していく。

現在は、その計画を立てて実行した際になぜうまくいかないのか、その数が多く思った通りに行かないことがたくさんあります。

そのひとつひとつを紐解いていき、感じたことは、当たり前のことをひとつひとつクリアしていくこと、階段を1段1段上がるように、その道筋を作ってあげることがいつか大きな成長につながるのだと感じます。

ただ、1段1段上がろうとするとその速度が遅く感じてしまいそうになりますが、いかに目の前の課題をひとつひとつクリアしていくか、その重要性に気づけましたし、それが最短での成長になるんだと思います。

そのためには選手に成長してもらうこと以上に、トレーナーである自分が成長していかないと選手の成長も厳しいのではないかなともいます。

最終的には人間性が伴っていないと成長も厳しいと思いますし、向上心を高く持ってチャレンジし続けていれば、失敗も多いですが、そこから学べることは多いと感じた3年目でした。

まだまだわからないことだらけですが、自分なりには毎年できることも増えてきていて、成長が感じれるので冷静に選手と自分の課題に対して取り組んでいく4年目にしたいなと思います。

 

最後に・・・

トレーナーの世界は本当に奥が深く、今は学ぶことが一番楽しいなと感じています。

わかったときの「あっ!!」という感覚や、できないことができたときの感覚が今はすごく好きです。世の中にさまざまなダイエット法やトレーニング法が出てきていますが、本質を見極めてシンプルに結果を実感して頂けるトレーナーになっていきたいなと思います。

先ほども書きましたが、もっと選手であったりクライアントさんに寄り添うことで相手の感覚や考えていること、日々の習慣が見えてくると思います。そこで相手の感覚を知ることで、何ができていて、何が課題なのか、それが見えてくることがあると思います。

自分もまだ不足していることがありますが、そういう意識でセッションに取り組むことで最終的に自分の課題がみつかり、結果が出ないときの責任はすべて自分にあることに気づきます。

伝え方、言葉の選択、タイミング、メニューなどさまざまなことを見返していくとほとんどが自分ができていなくて、それが見えないとできない理由を相手に押し付けてしまう。まさに一方的な指導になります。

もっと冷静に広い視野をもっていろんなことも見渡せる、本物のトレーナーになっていきたいと思います。

4年目はもっと成長できる1年にしたいと思います。

最後になりましたが、いつも夢に向かって努力している選手へ、いつもありがとう。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。