2014年 1月 の投稿一覧

個人教授 ~日頃の疑問について~

昨日は約2ヶ月ぶりぐらいに魚住先生の個人教授を受けに、富田林まで行ってきました。

年末年始教授のところに2度クライアントさんと一緒に伺っていますが、その際は実際に魚住先生がクライアントさんに身体調整やご指導をされてそれを見て学ぶような形でした。

今回は日頃のパーソナルなどで浮かぶ疑問について質問をし、その内容について学ばせていただきました。

この仕事をしていると、本当に十人十色ということを実感しますが、クライアントさんの数だけ状態が違い、目的が違いそれぞれの方に合わせたプランを作成しますが、本当に難しいと感じる日々です。

そんな中でもこうやって学ばせていただくようになって、できることも増えクライアントさんに感じていただいている結果も変わってきて、そうやっていい環境の中で仕事ができることがうれしいですね。

今日は個人教授のまとめを書いていこうと思いますが、一般の方もクライアントさんの方もまた参考になることもあると思います。今日のテーマは昨日学んだ身体のことです。

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基本的なストレッチングの考え方

まず、ストレッチングについてですがこのテクニックはさまざまな本や一般の方も聞いたことがあったり、日頃実践している方もいると思いますが、通説としては“筋肉を伸ばす”ということを意味しています。

何の目的をもって行っているのかといえば、筋肉を緩めることです。

確かに筋肉を伸ばすことで筋肉はある程度の変化が出るかもしれませんが、ただ筋肉を伸ばすということだけではなく何を対象物にするのかで方法が変わり筋肉を緩めるためにはさまざまな方法があります。

例えば、筋紡錘や腱紡錘といわれる感覚受容器などを対象物にした場合、伸ばす強さや速さ、筋紡錘に刺激を与えないように易しく伸ばすことで筋肉を緩めることができます。

また腱紡錘が対象であれば筋肉を収縮させることで刺激が加わり、腱紡錘に刺激が加わると筋肉を弛緩させる反応が起こります。

ですので、筋肉を収縮させるのか、伸ばすのか、どちらでも筋肉を緩めることができるという考えがあります。

その他の手段として、皮膚を使うテクニックや筋膜を対象にするなど筋肉を緩めるということだけでもさまざまなテクニックが存在しています。

 

筋肉を伸ばすことで本当に筋肉が緩まるのか?

昨日の個人教授の中で大きな学びだったのは、たくさんありますが、改めてストレッチングの難しさと奥深さを感じたことがありました。

それは、“筋肉を伸ばす”ということは筋肉を緩めることなのか?ということです。筋肉が収縮するということは緊張するということですが、果たして筋肉が伸びることは緩みの獲得なのか?

エキセントリックという言葉があるように伸びながら筋肉が刺激を受けていると考えることができ、伸ばすことは緩めることではなく、刺激を与えること。

ただ、その刺激の与え方、テクニックの問題もあり本当にテクニックを持たれている方は緩めることはできるということですが、僕のレベルでは緩みの獲得ではなく、刺激が加わることによっての緊張を加えることになる可能性が高いということ。

筋肉を伸ばすことで筋肉を緩めることができないのかということではなく、筋肉を伸ばすことはその周囲にある筋膜などが伸びその影響で筋肉は緩むことはあります。

その筋肉へ緩みの刺激を加えられたことで緩みを獲得できます。

ストレッチングのテクニックは非常に難しく、見た目だけのことをしてしまっていることがあるということです。

 

なぜ自然体を目指す必要があるのか?

このブログでも度々自然体という言葉が出てきていますが、この言葉は先生から学んだ言葉ですが、パーソナルを受けていただく方にはいつも説明します。

自然体とは?

自然体とは歪みのない骨格に、弾力性のある筋肉が付着し、緊張のない

適度な柔らかさを持つ筋肉の状態と考えています。

身体に歪みや捻じれがあると、ある部分の筋肉に緊張が生まれたり、過度に負担がかかってしまうということが起こります。

筋肉が緊張するということは周囲の組織も緊張し、リンパの流れや血流なども悪くなり、体内の循環も悪くなると考えられます。

そうなると、身体に栄養が回らない、脂肪や老廃物の排出が行われないなど身体の中で問題が出てくると考えられます。

これが自然体だと筋肉には過度な緊張がなく、滞ることもありません。

冷え性も循環が悪く滞ることが原因ですので、自然体にすることで滞りを解消し、結果的に循環がよくなり冷え性も改善されるはずです。

また姿勢の乱れによって縦につぶれるようになり、部分的にたるみなども生まれますが、これを自然体に直すことでこれらのたるみも改善されます。

ただ、姿勢の乱れを改善せずにそのままトレーニングしても、トレーニングの効果としては多少出ますが、姿勢の乱れで生まれたたるみはそのままになります。

であれば、自然体に直しその状態でトレーニングをすることが一番の効果を生みだし、身体をシェイプアップさせてくれるのではないでしょうか?

だからこそまずは自然体を目指すべきで、自然体を獲得することが身体のさまざまな問題を改善する糸口になるはずです。

 

筋肉を緩めることは力を抜かせること

筋肉を緩めるために重要なことが、相手に力を抜かせることです。

そのためのテクニックとして身体調整がありますがこのテクニックも同様、どのように行うかによって結果は大きく変わります。

昨日教わったテクニックは、下肢の捻じれなどを改善するテクニックや、腹部の引き締めやつまりの改善に使うテクニックですが、それらに合わせて“呼吸”を取り入れて筋肉を緩めていきました。

実際に自分自身も体感させていただきましたが、数分で身体が緩み、トレーニングによって起こっていた筋肉痛も不思議なほど改善されていました。

筋肉を緩めることはストレッチングなどただポージングをとればいいのではなく、このように力を抜かせることでより一層緊張を取り除くことができます。

身体を変えるためにはさまざまな経験や知識などが必要で、ただ一辺倒な考えだとうまく行かずどこかで行き詰ってしまう可能性があります。

そんなトレーナーとしての考え方も伝えていただき、身体だけではなく頭の中も自然にすることでさまざまな情報を柔軟に見ることができ、それが現場で応用できるヒントがたくさん含まれていると思います。

内容については一部分にすぎませんが、その他の内容についてはパーソナルの中で実践していきたいと思います。

今日は少し専門的だったかもしれませんが、大きな学びになりました。学んだことを現場で活かしていきたいと思います。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

トレーニング刺激を感じれる感性を養う

トレーニングをしている方であればフォームの重要性はおわかりだと思いますが、レッスンをしていても結果の出る方と出づらい方の中にもトレーニングのうまさ、見た目の動きとしてもそうですが、どこに利かせたいか、目的とすることを理解していただき、それを共通認識として持っています。

具体的には、立つという姿勢をとります。

どこに重心がありますか?という質問にさまざまな答えがあると思います。

  • つま先の前の方
  • 親指の付け根
  • 足の内側かな?
  • 脛骨の真下で、踵骨
  • なんとなくこの辺かな・・・

この同じ質問でもさまざまな答えがありますが、これは本人が感じている感覚です。

明確で具体的な答えから、あいまいな表現があると思います。トレーニングをしているとき、この感覚が重要になります。今日は感性について書いていきたいと思います。

 

意識を向けることで高まるトレーニング効果

みなさんもご存知の方も多いと思いますが、トレーニングをしている際に効かせたい部位に意識を向けるとトレーニング効果が上がるといわれています。

なんとなくトレーニングをしてしまうとどこに効いているのか、それがわかりません。ですので、トレーニングをしている際はできるだけ筋肉に意識を向けることがいいとされています。ただ、これが高重量の負荷を扱うときはまた話は別になります。

この意識を向けるという話は、ある程度の負荷での話で、高重量になると筋肉に意識を向ける余裕さえもなくなり、動作をどのようにするのか、動き自体に意識を向けることが優先になると思います。

言葉で書けば簡単ですが、意識を向けることが重要なのはご存知だと思いますが、今自分の姿勢や動作、また重心の位置がどこにあるのか、それを感じれる感性を養うことも重要です。

 

自分の状態を知るために感性を磨く

スポーツ選手とアマチュア選手の大きな違いのひとつに感性があります。

例えば、バッティングをしていて120km/hの球を打っていて、球に140km/hの球に変えた時すぐに対応ができるかどうか、また対応するためにどうすればいいのか、自分で修正をする能力が求められます。

感覚的にこうすればいいとすぐに判断し、140km/hの球にも素早く順応できるのがプロ野球選手です。ですが、この感性が乏しいと慣れるまでに時間がかかる。

これを一般の方で話をすれば、先日レッスンの中でクライアントさんがこんなことをおっしゃっていました。

『身体に一本の軸が通って、骨で立つ感覚がなんとなくわかってきた気がします。』

この方の場合、下半身の引き締めを目的にトレーニングや身体調整をしていますが、重心の位置が外側にあり、歩いているときにも外側から着地をします。

この重心のズレが下半身に捻じれや歪みをつくり、悩みの種となっていました。この方の場合、踵で立つことをお伝えするとどこに重心があるのかもわからず、足裏の感覚を感じることができませんでした。

というよりも今までそういうことをしたことがありませんでした。そこで、まずはその感覚を感じていただくためにさまざまものを踏みいろんな刺激を足裏に入れていきました。

青竹を踏んでみたり、健康サンダルのような小さな凹凸があるもの、硬い地面を裸足で歩いたり、コンクリートを歩いてみたり・・・

この方の場合は、少し高さのある青竹を踏み続けると感覚がわかりやすくなり、ここから骨で立つ感覚、踵の感覚が理解できるようになりました。

そこからトレーニングの際や、歩き方を指導したときも外側ではなく踵で身体を支える感覚が出てきて結果的に下半身の歪みにも改善がみられてきました。

 

どんなトレーニングをするかは目的次第。ただ本のコピーはNG。

少し話は変わりますが、トレーニング種目を選択する際に気を付けないといけないことは、目的に対して種目を選択することです。

ただ、楽しむだけであればそこまでガチガチに決めなくてもいろんな種目をすることでいいと思います。スポーツ選手のトレーニングとなれば話は別です。選手というのは、目的をもってコンディショニングの向上を目指して身体を作ります。

例えば、腹筋が部分に弱いとわかれば部分的な強化は必要ですが、その際の種目にどのような種目を選択するかは目的を考える必要があります。

野球選手であれば競技特性から野手であれば捻り動作が行われますが、スポーツ選手の場合は競技特性を考慮しなければいけません。

このときに、腹筋が弱いから本で見たエクササイズをやらせるというのは危険であり、なぜそれをするのかという理由がないままやらせることになります。

プロ選手がしているトレーニングをするからプロ選手に近づけるのではなく、現在の自分のレベルでは何をするのか、今の自分のコンディショニングレベルを考慮してエクササイズやトレーニングの強度などを設定することで自分の能力を高められ、逆に真似事ばがりをすることでしない方がレベルアップしたのでは・・・ということも起こる可能性もあります。

 

同じトレーニング種目に見えても意識を変えれば効果は変わる。

スクワットがいい例だと思いますが、スクワットはキングオブエクササイズと言われるほど万能な種目ですが、少しの意識の違いで効果は変わります。

例えば、膝を曲げるようにしゃがんでいくのか、後ろの椅子に座るようにしゃがんでいくのか、または足首から緩めるようにしゃがむのか・・・

さまざまな方法が思い浮かびます。そのほかに、しゃがむときに負荷をかけるエキセントリックな刺激を加えるのか、

また立ち上がる時のコンセントリックな刺激を加えたいのか、足の裏はどこに重心を乗せるのか、また筋肉を緩めるために行うのか、脚の歪みを改善するために行うのか、さまざまな方法があり、何を意識するのかで変わります。

意識を外し意識しないことも考えられます。

少しの動きの違いで大腿部前面が肥大し、太く感じてしまうのか、臀部に効かせることでヒップアップした美しい姿勢になるのかそういう違いも起こります。

今日お伝えしたいことは、動作というよりもまずは自分の身体の感覚を感じていただきたいなということです。

感性を磨くことは重要で、少しの感覚の違いが効果にも反映してきます。今日1日自分の感覚を感じる1日にしてみてはいかがでしょうか?

そして、ご自分の足の重心はどこにありますか?

それを感じることはできますか?

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。