過大広告?1ヶ月20kg痩せたって言うけど本当にできるか冷静に考えてみた。

光スタジオ

最近何かとダイエットの過大広告が問題となっていますが、雑誌やテレビなどはどれだけ興味を持ってもらうのかが重要であり、目を引かせることがまずは必要になるため過大表現になることもしばしば・・・。

人に何かを伝えるときは、自分がイメージしているまま伝えてしまうとなかなか伝わりません。だからと言って嘘はいいのかといえば絶対NOです。

1ヶ月20kgのダイエットに成功!そんな言葉にみなさんはどのように感じますか?本当にこれだけの効果のあるサプリメントなどはあるのでしょうか。

冷静に考えると30日間で1kgの減量を7000kcalとしても、140,000kcalの消費が必要で、1日約4670kcalの消費が必要。ん?普通に考えるとほぼ無理ですし、もしくは病気になるか。

今日はそんな痩せたいと思っている方が過大広告につられないようにするために、知っておきたいことをお伝えしていきたいと思います。

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1ヶ月20kg痩せたという体験談

雑誌の広告などでサプリメントや器具の紹介をしているのをみたことがありますか?

いろんな広告が載っていて、その商品の効用などをうたっていますが、果たしてどれほどの効果があるのでしょうか?

体験者の声として、こんな感想も載せられています。

実際に私は、時間をかけることなく、またツラい思いをすることなく、ダイエットサプリメントを飲んで、1ヶ月で19.8kg痩せることができましたよ。カロリー計算とかしなくてもよかったし、お手軽だった。最初つらいのかなと不安だったけど、でも意外と平気だったのがビックリ!!

30代女性 会社員

などを実際に効果を感じたという方の感想を載せることで商品の信用度アップさせる狙いがあると思いますが、実際に1ヶ月20kgというのは、冷静に考えてもかなりの生活や食習慣の変更がなければ難しいことです。

それを平気というのは・・・という感じですが、こんな感じの商品はネットを検索すれば山ほど出てきます。今回はこれらの商品がどうとかではなく、あくまでも冷静に1ヶ月20kgダイエットできるのかどうかということを考えていきます。

 

痩せたって書いてるから冷静に―20kg減量を考えてみた

冒頭でも少し触れていますが、-20kgという数字をカロリーに変換してみたいと思います。

1kgの減量をしたい場合、目安になるカロリー数は以下の通りとなります。

  • 約7000kcal

以前、食事制限しすぎると体重が減らなくなる理由でもお伝えしましたが、何を減らしたいのかで消費カロリー数は異なりますので、ことらを参考にしてみてください。

20kgダイエットしようと思うと、7000kcal×20kg=140,000kcal分の不足を出す必要があります。これを1日に換算すると・・・

  • 約4670kcalの消費が必要

ということになります。もしかすると上記のようなサプリメントはこれだけの消費を助けてくれるかも・・・なんてことはなく、おそらく難しいかなと思います。

こう言い切ってしまうとわかりづらいと思いますので、4670kcalを1日で消費するためにはどんな運動をすればいいのかというところで考えてみたいと思います。

 

4670kcalを消費するための基礎知識

消費カロリーの計算をする際はこんな計算式を用います。

消費カロリー(kcal)=1.05(基礎代謝) x 体重(kg) x 運動時間(h) x METs数

 

METsとは?

METs(メッツ)法とは、アメリカスポーツ医学会(ACSM)が発表した、運動などで消費したエネルギー量を求める方法のことで、一般的に消費カロリーを求めるときに使用されます。

METs表

3.5METs 体操(家で。軽・中等度)、ゴルフ(カートを使って。待ち時間を除く。注2参照) 18分   
4.0METs 速歩(平地、95~100m/分程度)、水中運動、水中で柔軟体操、卓球、太極拳、アクアビクス、水中体操 15分
5.0METs ソフトボールまたは野球、子どもの遊び(石蹴り、ドッジボール、遊戯具、ビー玉遊びなど)、かなり速歩(平地、速く=107m/分) 12分
6.0METs ウェイトトレーニング(高強度、パワーリフティング、ボディビル)、美容体操、ジャズダンス、ジョギングと歩行の組み合わせ(ジョギングは10分以下)、バスケットボール、スイミング:ゆっくりしたストローク 10分
6.5 METs エアロビクス 9分
7.0METs ジョギング、サッカー、テニス、水泳:背泳、スケート、スキー 9分
7.5METs 山を登る:約1~2kgの荷物を背負って 9分
8.0METs サイクリング(約20km/時)、ランニング:134m/分、水泳:クロール、ゆっくり(約45m/分)、軽度~中強度 8分
10.0METs ランニング:161m/分、柔道、柔術、空手、キックボクシング、テコンドー、ラグビー、水泳:平泳ぎ 6分
11.0METs 水泳:バタフライ、水泳:クロール、速い(約70m/分)、活発な活動 5分
15.0METs ランニング:階段を上がる 4分

厚生労働省・過去の運動基準・指針より引用健康づくりのための運動指針2006(エクササイズガイド2006)

 

4670kcalを消費するためにどうすればいいか?

上記の表を活用して実際に計算していきたいと思います。

ランニング編

例えば、体重60kgの人がランニングを1時間するとします。このときの消費カロリーはこのように算出されます。

  • 1.05×60(kg)×1(時間)×15.0(METs)=945kcal/h

このように表せることができます。ランニングで考えてみると4670kcalはどのくらいの時間で消費できるでしょうか?

  • 4670kcal÷945=約5時間

ということになります。

ランニングを毎日5時間する。

エアロビクス編

例えば、体重60kgの人がエアロビクスを1時間するとします。このときの消費カロリーはこのように算出されます。

  • 1.05×60(kg)×1(時間)×6.5(METs)=約410kcal/h

このように表せることができます。エアロビクスで考えてみると4670kcalはどのくらいの時間で消費できるでしょうか?

  • 4670kcal÷410=約11.4時間

ということになります。

毎日エアロビクスを11.4時間する。

自転車エルゴメーター編

例えば、体重60kgの人が自転車エルゴメーターを1時間するとします。このときの消費カロリーはこのように算出されます。

  • 1.05×60(kg)×1(時間)×3.0(METs)=約190kcal/h

このように表せることができます。エアロビクスで考えてみると4670kcalはどのくらいの時間で消費できるでしょうか?

  • 4670kcal÷410=約24.6時間

ということになります。

毎日自転車エルゴメーターを24.6時間(?)する。

最後は意味がわからなくなっていますが、このように4670kcalを消費することができます。

注意しておかなければいけないのは、体重が60kgに設定することで消費カロリーは増えます。そこから体重が減るに従い、消費できるカロリー数も減っていくため、さらに運動時間が増える可能性があります。

このように毎日継続すれば1ヶ月-20kgも夢ではないということがわかります。サプリメントなどの商品での効用は、運動によるものか、もしくは食事制限の効果が大きいものと考えられ、そういった理由がないと痩せることはできないということがわかると思います。

もしくは病的な何か問題を抱えているかのどれかに絞られてきます。

ですので、1ヶ月-20kgというのは、できる可能性はあると思います。ただ、これだけ純粋で単純な問題ではないですので、非現実的だということがわかると思います。

 

本来のサプリメントの役割

本来サプリメントの役割は栄養補助という役割を担っており、あくまでも主食ではないということです。食事から栄養を摂るのを前提とし、そこで摂取しきれないものに関してはサプリメントを活用する。本来はこのような位置づけにあります。

ただ、近年ダイエット時に活用されることも増え、あたかもそれさえのんでいれば痩せられるという錯覚に陥りそうなサプリメントも販売されています。

先ほども言いましたが、身体の中はそれほど単純なものではなく、複雑にさまざまな反応が起こり、その結果体重が減ったり増えたりということが起こります。

体重が減るときにはざっくりいえば、消費カロリー>摂取カロリーの関係になっており、その関係によってダイエットをすることができます。ただ飲んで痩せる的な魔法のようなサプリメントは存在しないということです。

サプリメントの役割は足りない栄養を補助することです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ダイエットの需要が増えれば触れるほどさまざまな商品が生まれ、さまざまな謳い文句を目にします。

より簡単で手軽にダイエット。こんな言葉に興味を引かれ、商品を購入してしまう。自由ではあると思いますが、冷静になって考えてみると本当に必要なことは何なのか、なぜ太っているのかという原因は一番ご自身が理解されていると思います。

その原因に目を向けずに違う方法を選択し続けることは果たして本当にダイエットできるのでしょうか。

過大広告は多くなっていますが、一度冷静に考えてみると今何が必要か見えるかもしれませんね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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