
年齢に関係なく、“美”を求めているのは女性の本能的なものなのでしょうか?
60代、70代の女性にカメラを向けても「化粧をするから待って!」と言ったり、着替えてないからいやだ、と拒否する方もいたり、女性が美しくあり続けたいと思うのは本能的なものもあり、それが生きがいになっているのかもしれませんね。
男性は、年齢を重ねると社会的な地位もあがり、家族を持つ方が増え、仕事や家族を支える重圧がのしかかり、それとともに渋さを増していくように思います。
そんな年齢を重ねることに憧れというか、速く30代に入ってみたいというわくわく感もありますが、実際に30・40代になればどんな身体を求めることが必要になるのでしょうか?
以前までは感じなかった体型の変化を感じだし、健康診断では数値的に引っかかることも出てくるのかもしれません。
今日は30・40代以降の方がどんな身体を求めることが理想なのか?ということについて書いていきたいと思います。
どんな身体を理想とするか?
あくまでも個人的な考え方ですが、100kgを担げるような筋力が必要であったり、腹筋が何十回できたり背筋が何十回できるような筋力も不必要ではありませんが、地球上で生活をしているうえで常に人間の身体には1Gという負荷がかかっています。
この重力下で生活をしているため、この1Gに耐えられる筋力をつけることが、より快適に過ごすために必要な筋力だと考えています。また、この1Gに耐えられる筋力をつけ、身体を楽に動かすことができるようになれば、十分だと思います。
例えば、階段の昇り降りをした際にどんな感想を持つでしょうか?
- 太ももがパンパンに張ってしんどい
- 階段を昇るだけでも息が上がる
- ふくらはぎが疲れる
こんなことを感じた経験はないでしょうか?
これはそのようになるように階段を昇り降りしているだけで、本来はあまりしんどさを感じません。しんどいように上がってしまうとしんどくなってしまいます。
どんな身体を理想とするかといえば1Gに耐えられる筋力があり、楽に動けるような動作を獲得すること、これが求める身体だと考えています。
どのように1Gに耐えられる筋力を鍛えるのか?
では、どのようにして1Gに耐えられる筋力を鍛えればいいのでしょうか?
腹背筋が20回、30回とできるようになればいいのでしょうか?膝を伸ばす種目のレッグエクステンション、膝を曲げる種目のレッグカールで太ももを部分的に強化することが必要なのでしょうか?
人間の身体を1本の筒のように考えるとわかりやすいと思います。例えば、何もないところにトイレットペーパーの芯を立てるとします。風が吹くとすぐに倒れてしまうので、これを倒れないように支えたいと考えます。
前側に壁を作り、後ろ側にも壁を作ります。ですが、横から風が吹くとまだ倒れます。左側に壁を作り、右側に壁を作り・・・完成。
これが部分的に身体を強化していくのと同じです。手間がかかり、時間もかかる。
ですが、このトイレットペーパーの芯を上から抑えてしまえばどうでしょうか?360度に負荷がかかり、あれほどぐらついていた芯も全体が強くなったように倒れなくなります。
人間の身体も同じで、立った状態に1kgでも重りを担ぐことで360度に刺激が加わり、それだけで日常生活以上の負荷となります。1Gに対抗する筋力が鍛えられることになるのではないでしょうか?
そう考えれば、負荷を与えた状態でしゃがんで立つことで全身に刺激が加わることになり、腹筋も背筋も、大腿部の前面も後面も鍛えられ、そのための種目としてはスクワットがより効率的に全身を鍛えられると思います。
日常生活での動作を見直す
先ほどもお伝えしましたが、階段の昇り降りも楽にできるように身体を使うと楽に感じ、しんどく動かしてしまうとしんどくなってしまいます。
先日クライアントさんとのレッスンで階段の昇り降りについてお伝えしましたが、その時の感想が、
「今まで通りに階段を昇ると、太ももの引っ掛かりを感じますし、張るのがわかります。降りるにしても足首の力を抜くことで転がっていくというか、本当に楽に降りられる。あれだけ脚が張っていると感じたこともなかったので、動作の仕方で変わりますね」
と言われていました。
筋力がないためにしんどく感じるというよりも、しんどく感じるような姿勢であり、動作をしているということの方が圧倒的に多いように感じます。
まとめ
これから健康を意識して、ジムに通ったり、何かを始めようと思われている方は、1Gに対抗できる筋力を鍛えることと、楽に動ける動作を獲得することでこれから先、より快適な生活をおくれるのではないでしょうか?
もちろん、身体を引き締めたい、かっこいい身体になりたい、という方は食事を制限したり、筋力トレーニングが必要になることもあると思いますが、健康ということを意識するのであればこのように考えてみたはいかがでしょうか?
- 1Gに対抗できる筋力を鍛える
- 部分的な鍛え方では、全身を鍛えるような種目で鍛える
- 楽に動ける動作、楽に過ごせる姿勢を覚える
- それらを日常の中で実践し続ける
このように考えて、30・40代からの生活をさらに楽しく、充実した毎日を送ってみてはいかがでしょうか?
少しでも参考になればうれしいですね。
僕自身も素敵な30・40代を過ごせるように今から準備していきたいなと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。