胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由

胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由
スポーツ選手

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よく野球の指導者が選手に向かって言う言葉があります。

「胸を張ってボールを投げろ!」

このアドバイスを受けた選手は、肘の位置が下がり、肘を痛めてしまう可能性があります。投げ方を見ると、どこかぎこちなくスムーズが感じられない投げ方をしていると思います。

これは身体の構造を知ればわかることですが、野球経験者は当たり前のように言ってしまいそうなアドバイスだと思います。今日は、胸を張ってボールを投げようとすると肘が下がってしまう理由をお伝えしていきたいと思います。

 


胸を張って投げるフォーム

胸を張って投げろとアドバイスされた選手は、このように胸を張って投げようとすると思います。

胸を張る

ここから実際に投球しようとすると、このような動作になると思います。

投げ方

投げ方

フォロースルー

本来は、肩の高さぐらいまで腕はスッと上がり、体重移動をした後、骨盤、体幹、肩、腕、手、最後にボールという順に動きが伝わります。

立つ 体重移動 投げる 曲げる リリース フォロースルー

この一連の動きがスムーズだとそれだけスピードも生まれますが、どこかに緊張があるとそこで減速されてしまい、スピードが出ません。

胸を張って投げようとする選手は、肘が下がってしまい、投球時はボールを押し出すような投げ方になってしまいます。

それが最初にあげた画像の投げ方になります。

 

胸を張ってしまうと腕は上がらない

このブログでも何度も肩の構造については触れていますが、今回も肩と腕の関係についてお伝えしていきたいと思います。

人間の肩は前方35度に位置しており、上から見るとこのようになっています。

肩の位置

自然に腕を上げようと思うと、本来は身体の前側で腕を上げていくことになります。

腕の上げ方 腕の上げ方

ただ、胸を張った状態で腕を上げようと思うと肩を引くような状態になっていますので、身体の後ろ側に腕が来てしまいます。

腕の上げ方

このような状態になってしまうと、肩関節では腕と肩がうまく噛みあわず引っかかってしまいます。

肘は下がってしまい、それ以上上げることができなくなります。

実際に、胸を張った状態で身体よりも背中側で腕を上げていってみてください。そうすると、腕がある位置にくるとひっかかってしまい、それ以上あげられなくなります。

これは関節の構造上、腕が上がらない位置関係であり、スムーズにあげようと思うと、胸を張ったり肩甲骨を寄せたりしないことです。

ここまでお伝えしてきたように、トレーナーだけではなく選手を含めて、このような関節の構造や動きを知っておくことも大切だと思います。

 

投球動作をスムーズに行う方法

選手をより良くしてあげたいという想いからアドバイスをし、それが不適切な場合もどかしい気持ちになってしまいます。よくあるのが、お子さんを自ら指導される親御さんだからこそおきがちなのが、アドバイスの量が多すぎるということです。

アドバイスの量が多すぎると頭で整理できず、いろんなことを考えてしまい、良い結果に結ぶつかないということもあります。

選手やお子さんに対して想いがあるからこそなりがちなのですが、ここは冷静に見極めていただきたいところでもあります。

さて、投手を見ていると腕の動きがどこかぎこちないという選手もいると思いますが、そんなぎこちない動きをスムーズに動かすためにはどうすればいいのでしょうか?

それは腕回しを行った流れで投球することです。

腕回しから投球へ

先ほど肩の構造についてお伝えしましたが、肩が緊張せずスムーズに腕を回すためには身体の前で腕を回す必要があります。

肩から腕がぶらんとぶら下がっているようなイメージで、リラックスして腕を回していきます。

リラックスしていると腕の位置は自然と決まってきますので、ただ気持ちよく感じるところで回していきます。

腕回し

これができると、腕が肩ぐらいの高さまで上がってきたときに投球動作に入り、頭の後ろに手を落とし、そこから一本背負いをするようなイメージでフォロースルーまでいきます。

腕回しから投げる

このときどこかに意識を向けるのではなく、ただ気持ちよくリラックスして動作を行います。するとどこにもひっかかりを感じずに投球動作を行うことができると思います。

このような動作を繰り返してから実際にボールを投げてみると、気持ちよく投げられるようになると思います。

そして、胸を張って投げるようなことが必要ないということも理解していただけると思います。

関連記事:キャッチボールをするときに覚えておきたい投げ方と手順について

 

まとめ

今回は、胸を張って投げると肘が下がってしまう理由というテーマでお伝えしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

アドバイスとして結構言われている言葉だと思います。

僕は高校までしか野球をしませんでしたし、僕よりもうまい人はたくさんいました。だからこそそういうレベルの高い野球をされてきた方からの言葉は本当に選手にとっては大切なものだと思います。

その逆も言え、影響力があるからこそ身体の構造から見た動きと離れたアドバイスをしてしまうと、できないことをできるように指示しているのと同じになってしまいます。

選手も指導者も、どちらもしっくりこない時間が続いてしまうと思います。そんなときに上記でお伝えしたような、身体のことを踏まえてアドバイスを送ると今以上に選手が野球を楽しめるようになるのではないかなと思います。

最後に今日のまとめをしていきたいと思います。

  • 胸を張ってしまうと肘は上がらない
  • 肩は前方30度の位置にある
  • 斜め前の方向から腕を上げるとスムーズに上がる
  • 腕回しを行い、投球に入るとスムーズに腕が動く

このような内容でお送りしていきました。

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関連記事:野球選手が肩・肘を痛めない投げ方と痛みの原因について

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